JPWO2014141370A1 - エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステム - Google Patents

エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステム Download PDF

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    • H02K11/22Optical devices

Abstract

【課題】簡易な構成で小型化が可能なエンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステムを提供する。【解決手段】シャフトSHに固定されたディスク110と、ディスク110に、当該ディスク110の回転中心O周りの円周方向Cの一部に配置され、光を反射するように構成された第1スリットSaと、実質的にシャフトSHの回転軸心AX上に配置され、ディスク110の回転による第1スリットSaの回転軌跡を少なくとも包含する領域に光を出射するように構成された光源121と、回転軸心AX周りの円周方向Cに沿って並べられ、第1スリットSaで反射した光を受光するように構成された複数の第1受光素子Paと、を有する。

Description

開示の実施形態は、エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステムに関する。
特許文献1には、ディスクの全周に形成された複数のスリットのほぼ全てに対して光を照射し、その反射光又は透過光を受光する光全周エンコーダが記載されている。
特許第5099459号公報
上記光全周エンコーダは、発光部と、複数の回転スリットを備えた回転トラックと、複数の固定スリットを備えた固定トラックと、導光部と、反射部と、受光部とを有する。発光部から出射された光は、導光部により、回転軸近傍から径方向外周部へと広がりつつ軸方向に延びる導波路を介し複数の固定スリットへと導かれる。複数の固定スリット及び複数の回転スリットを透過した光は、反射部により当該複数の回転スリットに向けて反射される。反射された光は、再び導光部に入射され、導波路を介し集光されつつ回転軸近傍に向けて導かれ、受光部に受光される。このような構成である上記従来技術の光全周エンコーダは、装置構成が複雑で大がかりであり、小型化の面で改善の余地があった。
本発明の目的とするところは、簡易な構成で小型化が可能なエンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、回転体に固定されたディスクと、前記ディスクに、当該ディスクの回転中心周りの円周方向の一部に配置され、それぞれ光を反射又は透過するように構成された1又は複数の第1スリットと、前記回転体の回転軸心近傍に配置され、前記ディスクの回転による前記第1スリットの回転軌跡を少なくとも包含する領域に光を出射するように構成された光源と、前記回転軸心周りの円周方向に沿って並べられ、前記第1スリットで反射又は透過した光を受光するように構成された複数の第1受光素子と、を有することを特徴とするエンコーダが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、回転子が固定子に対して回転するモータと、前記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、上述のエンコーダと、を備えることを特徴とするエンコーダ付きモータが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、回転子が固定子に対して回転するモータと、前記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、上述のエンコーダと、前記エンコーダの検出結果に基づいて前記モータを制御するように構成された制御装置と、を備えることを特徴とするサーボシステムが提供される。
本発明のエンコーダ等によれば、簡易な構成で小型化することができる。
一実施形態に係るサーボシステムについて説明するための説明図である。 同実施形態に係るエンコーダについて説明するための説明図である。 同実施形態に係るディスクについて説明するための説明図である。 同実施形態に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 変形例に係るディスクについて説明するための説明図である。 同変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 他の変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 さらに他の変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 さらに他の変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 さらに他の変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 さらに他の変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。 さらに他の変形例に係るディスクについて説明するための説明図である。 さらに他の変形例に係る光学モジュール及び受光アレイについて説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。
<1.サーボシステム>
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るサーボシステムの構成について説明する。図1に示すように、サーボシステムSは、サーボモータSMと、制御装置CTとを有する。サーボモータSMは、エンコーダ100と、モータMとを有する。
モータMは、エンコーダ100を含まない動力発生源の一例である。モータMは、回転子(図示省略)が固定子(図示省略)に対して回転する回転型モータであり、回転子に固定されたシャフトSHを回転軸心AX周りに回転させることにより、回転力を出力する。
なお、モータM単体をサーボモータという場合もあるが、本実施形態では、エンコーダ100を含む構成をサーボモータSMという。つまり、サーボモータSMはエンコーダ付きモータの一例に相当する。以下では、説明の便宜上、エンコーダ付きモータが、位置や速度等の目標値に追従するように制御されるサーボモータである場合について説明するが、必ずしもサーボモータに限定されるものではない。エンコーダ付きモータは、例えばエンコーダの出力を表示のみに用いる場合等、エンコーダが付設さえされていれば、サーボシステム以外に用いられるモータをも含むものである。
また、モータMは、例えば位置データ等をエンコーダ100が検出可能なモータであれば、特に限定されるものではない。また、モータMは、動力源として電気を使用する電動式モータである場合に限定されるものではなく、例えば、油圧式モータ、エア式モータ、蒸気式モータ等の他の動力源を使用したモータであってもよい。但し、説明の便宜上、以下ではモータMが電動式モータである場合について説明する。
エンコーダ100は、モータMのシャフトSHの回転力出力側とは反対側に連結される。但し、必ずしも反対側に限定されるものではなく、エンコーダ100はシャフトSHの回転力出力側に連結されてもよい。また、エンコーダ100はモータMに直接連結されなくともよく、例えば減速機や回転方向変換機等の他の機構を介して連結されてもよい。エンコーダ100は、シャフトSH(回転体)の位置を検出することにより、モータMの位置(回転角度ともいう。)を検出し、その位置を表す位置データを出力する。
エンコーダ100は、モータMの位置に加えて又は代えて、モータMの速度(回転速度、角速度等ともいう。)及びモータMの加速度(回転加速度、角加速度等ともいう。)の少なくとも一方を検出してもよい。この場合、モータMの速度及び加速度は、例えば、位置を時間で1又は2階微分したり検出信号(例えば後述するインクリメンタル信号)を所定の時間カウントするなどの処理により検出することが可能である。説明の便宜上、以下ではエンコーダ100が検出する物理量は位置であるとして説明する。
制御装置CTは、エンコーダ100から出力される位置データを取得して、当該位置データに基づいて、モータMの回転を制御する。従って、モータMとして電動式モータが使用される本実施形態では、制御装置CTは、位置データに基づいてモータMに印加する電流又は電圧等を制御することにより、モータMの回転を制御する。更に、制御装置CTは、上位制御装置(図示せず)から上位制御信号を取得して、当該上位制御信号に表された位置等を実現可能な回転力がモータMのシャフトSHから出力されるように、モータMを制御することも可能である。なお、モータMが、油圧式、エア式、蒸気式などの他の動力源を使用する場合には、制御装置CTは、それらの動力源の供給を制御することにより、モータMの回転を制御することが可能である。
<2.エンコーダ>
次に、本実施形態に係るエンコーダ100について説明する。図2に示すように、エンコーダ100は、ディスク110と、光学モジュール120と、位置データ生成部130とを有する。
ここで、エンコーダ100の構造の説明の便宜上、上下等の方向を以下のように定め、適宜使用する。図2において、ディスク110が光学モジュール120と面する方向、つまりZ軸正の方向を「上」とし、Z軸負の方向を「下」とする。但し、該方向はエンコーダ100の設置態様によって変動するものであり、エンコーダ100の各構成の位置関係を限定するものではない。
(2−1.ディスク)
ディスク110は、図3に示すように円板状に形成され、回転中心Oが回転軸心AXとほぼ一致するように配置される。したがって、ディスク110における回転中心O周りの円周方向と、シャフトSHの回転軸心AX周りの円周方向とはほぼ一致する。以下適宜、これらをまとめて「円周方向C」と記載する。ディスク110は、回転体の一例であるシャフトSHに固定され、シャフトSHの回転により回転する。なお、本実施形態では、モータMの回転を測定する被測定対象の例として、円板状のディスク110を例に挙げて説明するが、例えば、シャフトSHの端面などの他の部材を被測定対象として使用することも可能である。また、図2に示す例では、ディスク110がシャフトSHに直接連結されているが、ハブ等の連結部材を介して連結されてもよい。この場合には、ハブ等の連結部材が回転体の一例に相当する。
図3に示すように、ディスク110は、第1スリットSaと、スリットトラックSIを有する。ディスク110はモータMの駆動と共に回転するが、光学モジュール120は、ディスク110に対向しつつ固定して配置される。従って、第1スリットSa及びスリットトラックSIと、光学モジュール120とは、モータMの駆動に伴い、互いに円周方向C(図3に示す矢印Cの方向)に相対回転する。
(2−2.光学検出機構)
光学検出機構は、第1スリットSa及びスリットトラックSIと、光学モジュール120とを有する。第1スリットSa(図3における格子状ハッチング部分)は、ディスク110の上面にその回転中心O周りの円周方向Cの一部に配置される。また、スリットトラックSIは、ディスク110の上面に回転中心Oを中心としたリング状に配置される。スリットトラックSIは、円周方向Cに沿ってその全周に亘って並べられた複数の第2スリットSi(図3における斜線ハッチング部分)を有する。第1スリットSa及び第2スリットSiは、光源121から出射された光を反射する反射スリットとして構成される。
(2−2−1.ディスク)
ディスク110は、例えば金属等の光を反射する材質により形成される。そして、ディスク110の表面における光を反射させない部分に反射率の低い材質(例えば酸化クロム等)を塗布等により配置することで、配置されない部分に反射スリットが形成される。なお、光を反射させない部分をスパッタリング等により粗面として反射率を低下させることで、反射スリットが形成されてもよい。
なお、ディスク110の材質や製造方法等については特に限定されるものではない。例えば、ディスク110をガラスや透明樹脂等の光を透過する材質で形成することも可能である。この場合、ディスク110の表面に光を反射する材質(例えばアルミニウム等)を蒸着等によって配置することにより、反射スリットを形成可能である。
第1スリットSaは、ディスク110の上面において、スリットトラックSIよりも回転中心O側、すなわち、ディスク110の回転中心Oを中心とする半径方向(図3に示す矢印Rの方向。以下適宜「半径方向R」と記載する。)においてスリットトラックSIの内側に配置される。上述のように、第1スリットSaは、ディスク110の回転中心O周りの円周方向Cの一部に配置される。具体的には、第1スリットSaは、当該第1スリットSaに対応した回転中心O周りの全周に亘る仮想的な領域であるスリットトラックSA上の角度θの範囲に局在するように配置される。このため、第1スリットSaは、スリットトラックSAの幅(半径方向Rに沿った長さ)を有する円弧状に形成される。本実施形態では、角度θは、第2スリットSiのピッチPに相当する角度である。なお、この角度θは、この例に限定されるものではなく、ピッチPの整数倍に相当する角度としてもよい。
スリットトラックSIは、ディスク110の上面において、第1スリットSaよりも回転中心Oと反対側(半径方向Rにおいて外側)に、スリットトラックSAと同心円状に配置される。スリットトラックSIは、回転中心O周りの円周方向Cに沿ってインクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の第2スリットSiを有する。
「インクリメンタルパターン」とは、図3に示すように、所定のピッチPで規則的に繰り返されるパターンである。ここで、「ピッチ」とはインクリメンタルパターンを有するスリットトラックSIにおける各第2スリットSiの配置間隔をいう。インクリメンタルパターンは、少なくとも1以上の受光素子による検出信号の和により、1ピッチ毎又は1ピッチ内のモータMの位置を表す。従って、インクリメンタルパターンは、モータMの絶対位置を表すものではないが、第1スリットSa及び後述する受光アレイPAに基づくアブソリュート信号の分解能に比べると非常に高精度に位置を表すことが可能である。
なお、本実施形態では、上述のように第1スリットSaの円周方向長さとスリットトラックSIの第2スリットSiのピッチPの各々に相当する角度θが一致する。その結果、第1スリットSaに基づくアブソリュート信号の分解能は、スリットトラックSIの第2スリットSiの数と一致する。しかしながら、スリットトラックSIの第2スリットSiの数は、この例に限定されるものではなく、アブソリュート信号の分解能と同じかそれよりも多く設定されることが望ましい。
(2−2−2.光学モジュール)
光学モジュール120は、図2及び図4に示すように、ディスク110と平行な一枚の基板BAとして形成される。これにより、エンコーダ100を薄型化したり、光学モジュール120の製造を容易にすることが可能である。なお、光学モジュール120は必ずしも一枚の基板BAとして構成される必要はなく、各構成が複数の基板として構成されてもよい。この場合、それらの基板が集約して配置されていればよい。また、光学モジュール120は必ずしも基板状でなくともよい。
光学モジュール120は、図2及び図4に示すように、基板BAのディスク110と対向する面上に、光源121と、複数の受光アレイPA,PIとを有する。
図2に示すように、光源121は、実質的にシャフトSHの回転軸心AX上に配置される。なお、ここで言う「実質的に回転軸心AX上に配置」とは、厳密な意味で光源121の光軸が回転軸心AXと一致することを要求するものではなく、設計上、製造上の誤差が許容されるものであり、光源121が回転軸心AXの近傍に配置されていればよい(以下、同様)。光源121は、ディスク110の回転による第1スリットSaの回転軌跡(つまりスリットトラックSA)と、スリットトラックSIの両方を少なくとも包含する領域に光を出射する。
光源121としては、照射領域に光を照射可能な光源であれば特に限定されるものではないが、例えば、LED(Light Emitting Diode)が使用可能である。光源121は、特に光学レンズ等が配置されない点光源として構成され、発光部から拡散光を出射する。なお、「点光源」という場合、厳密な点である必要はなく、設計上や動作原理上、略点状の位置から拡散光が発せられるものとみなせる光源であれば、有限な出射面から光が発せられてもよい。また、「拡散光」は、点光源から全方位に向かって放たれる光に限定されず、有限の一定の方位に向かって拡散しつつ出射される光を含む。すなわち、ここでいう拡散光には、平行光よりも拡散性を有する光であれば含まれる。このように点光源を使用することにより、光源121は、対向した位置で回転する第1スリットSa及びスリットトラックSIにほぼ均等に光を照射することが可能である。また、光学素子による集光・拡散を行わないので、光学素子による誤差等が生じにくく、スリットトラックへの光の直進性を高める事が可能である。
受光アレイPA,PIは、光源121(回転軸心AX)を中心とする同心円状に配置されており、受光アレイPAは、受光アレイPIよりも回転軸心AX側(半径方向Rにおいて内側)に、半径方向Rにおいて受光アレイPIとの間に所定の距離PGを空けて配置されている。受光アレイPAは、光源121(回転軸心AX)周りの円周方向Cに沿って並べられ、第1スリットSaで反射した光を受光するように構成された複数の第1受光素子Pa(図5の薄いドットハッチング部分)を有する。これら複数の第1受光素子Paは、当該第1受光素子Paに対応した光源121(回転軸心AX)周りの全周に亘る領域である第1トラックT1を、エンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では32)で円周方向Cに等分した分割トラックt1上に各々配置される。なお、本実施形態では、エンコーダ100の分解能に基づき設定される数(つまり第1受光素子Paの数)を32としているが、第1受光素子Paの数をこれに限定するものではない。
上記構成により、ディスク110の回転により所定の回転角度に位置する第1スリットSaで反射された光は、上記複数の第1受光素子Paのうちの対応する第1受光素子Paによって受光され、当該受光信号を出力した第1受光素子Paが配置された位置が、シャフトSHの一回転内位置(絶対位置)として検出されることとなる。この受光信号を「アブソリュート信号」という。これにより、第1受光素子Paの数(この例では32)に該当する分解能で、シャフトSHの絶対位置が検出される。
一方、受光アレイPIは、受光アレイPAよりも回転軸心AXと反対側(半径方向Rにおいて外側)に配置されている。受光アレイPIは、光源121(回転軸心AX)周りの円周方向Cに沿って並べられた複数の第2受光素子Pi(図5の濃いドットハッチング部分)を有し、スリットトラックSIで反射した光を受光するように構成される。これらの複数の第2受光素子Piは、受光アレイPIに対応した光源121(回転軸心AX)周りの全周に亘る領域である第2トラックT2を、エンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では128)で円周方向Cに等分した分割トラックt2上に各々配置される。
第2受光素子Piは、第1受光素子Paの1ピッチに対応する角度θの範囲に4つ配置される。すなわち、受光アレイPIは、スリットトラックSIのインクリメンタルパターンの1ピッチ(投影された像における1ピッチ。すなわちε×P。εについては後述)中に並べられた4個の第2受光素子Piのセット(図4に「SET」で示す)が円周方向Cに沿って更に複数並べられて構成される。そして、インクリメンタルパターンは、1ピッチ毎に反射スリットが繰り返し形成されるので、各第2受光素子Piは、ディスク110が回転する場合、1ピッチで1周期(電気角で360°という。)の周期信号を生成する。そして、1ピッチに相当する1セット中に4つの第2受光素子Piが配置されるので、1セット内の相隣接する受光素子同士は、相互に90°の位相差を有する周期信号を検出することになる。この各受光信号を、A相信号、B相信号(A相信号に対する位相差が90°)、Aバー相信号(A相信号に対する位相差が180°)、Bバー相信号(B相信号に対する位相差が180°)と呼ぶ。
インクリメンタルパターンは1ピッチ中の位置を表すので、1セット中の各位相の信号と、それと対応した他のセット中の各位相の信号とは、同様に変化する値となる。従って、同一位相の信号は、複数のセットにわたって加算される。従って、図4に示す受光アレイPIの多数の第2受光素子Piからは、位相が90°ずつズレる4つの信号が検出されることとなる。この4信号を「インクリメンタル信号」という。
90°位相の異なる信号、例えば上記A相信号の他にB相信号を用いることにより、先に検出されるのがA相かB相かによってディスク110の回転方向を検出できる。また、180°位相の異なる信号、つまりA相やB相の他にAバー相やBバー相の信号を用いることにより、信号の信頼性を確保できる。さらに、円周方向Cに沿って複数のセットを配置することにより、各位相の信号が検出される場所を広い範囲に分散し、上述のように同一位相の信号を複数のセットにわたって加算し平均化することで、受光光量のばらつきの影響を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、インクリメンタルパターンの1ピッチに相当する1セットには受光素子が4つ含まれる場合を一例として説明するが、例えば1セットに2つの受光素子(A相とB相)が含まれる等、1セット中の受光素子数は特に限定されるものではない。
第1受光素子Pa及び第2受光素子Piとしては、例えばフォトダイオードを使用することができる。但し、フォトダイオードに限定されるものではなく、光源121から出射された光を受光して電気信号に変換可能なものであれば、特に限定されるものではない。
なお、光源121から出射される光は拡散光である。従って、光学モジュール120上に投影されるスリットトラックの像は、光路長に応じた所定の拡大率εだけ拡大されたものとなる。つまり、図3及び図4に示すように、スリットトラックSA,SIそれぞれの半径方向Rの長さをWSA,WSIとし、それらの反射光が光学モジュール120に投影された形状の半径方向Rの長さをWPA,WPIとすると、WPA,WPIは、WSA,WSIのε倍の長さとなる。同様に、受光アレイPAと受光アレイPIとの半径方向Rにおける隙間PGも、スリットトラックSAとスリットトラックSIとの半径方向Rにおける隙間SGのε倍となる。なお、本実施形態では、図4に示すように、各受光アレイPA,PIの半径方向Rの長さは、各スリットトラックSA,SIが光学モジュール120に投影された形状とほぼ等しく設定されている例を示している。しかし、各受光アレイPA,PIの半径方向Rの長さは、必ずしもこの例に限定されるものではない。
同様に、光学モジュール120における円周方向Cも、ディスク110における円周方向Cが光学モジュール120に投影された形状、つまり拡大率εの影響を受けた形状となる。つまり、図2に示すように、ディスク110における円周方向Cは、回転中心O(回転軸心AX)を中心とした半径rの円状になり、光学モジュール120に投影された円周方向Cは、同様に回転軸心AXを中心とした、半径rが拡大率εで拡大された円状になる。
図2に示すように、光学モジュール120とディスク110との間のギャップ長をGとし、光源121の基板BAからの突出量をΔdとした場合、拡大率εは、下記(式1)で示される。
ε=(2G−Δd)/(G−Δd)・・・(式1)
(2−3.位置データ生成部)
位置データ生成部130は、モータMの絶対位置を測定するタイミングにおいて、光学モジュール120から、絶対位置を表すアブソリュート信号と、位相が90°ずつズレる4つの信号を含むインクリメンタル信号とを取得する。そして、位置データ生成部130は、取得した信号に基づいて、これらの信号が表すモータMの絶対位置を算出して、当該絶対位置を表す位置データを制御装置CTに出力する。
当該位置データ生成部130は、位置データを生成する手段の一例に相当する。なお、位置データ生成部130による位置データの生成方法は、様々な方法が使用可能であり、特に限定されるものではない。ここでは、インクリメンタル信号とアブソリュート信号とから絶対位置を算出して、位置データを生成する場合の例について説明する。
位置データ生成部130は、まず、第1受光素子Saの受光信号に基づいてシャフトSHの1回転内位置(絶対位置)を特定する。すなわち、ディスク110の回転により所定の回転角度に位置する第1スリットSaで反射された光は、受光アレイPAが有する複数の第1受光素子Paのうちの対応する第1受光素子Paによって受光され、当該第1受光素子Paが位置データ生成部130に受光信号を出力する。このとき、例えば、位置データ生成部130と複数の第1受光素子Paとを各々並列に接続する回路構成としておくことで、上記受光信号を出力した第1受光素子Paが配置された位置をシャフトSHの絶対位置として特定することができる。
なお、第1スリットSaが互いに隣接する2つの第1受光素子Paの中間位置に対向(光の進行方向において対向)して位置する場合、言い換えると、互いに隣接する第1受光素子Paの各々が第1スリットSaの端部近傍に対向して位置する場合には、両方の第1受光素子Paの受光信号が「H」(信号の振幅が閾値を超えた状態)と「L」(信号の振幅が閾値以下の状態)の変わり目となり不安定となることから、絶対位置の検出精度が低下する可能性がある。このとき、位置データ生成部130は、位相が90°ずつズレる4つの信号を含むインクリメンタル信号を用いて、第1スリットSaがいずれの第1受光素子Paに対向して位置するのかを特定できる。従って、本実施形態に係るエンコーダ100は、より精度よくアブソリュート信号からの絶対位置を特定することができる。
一方、位置データ生成部130は、受光アレイPIからの4つの位相それぞれのインクリメンタル信号のうち、180°位相差のインクリメンタル信号同士を相互に減算する。このように180°位相差のある信号を減算することで、1ピッチ内の反射スリットの製造誤差や測定誤差などを相殺可能である。上述のように減算された結果の信号を、ここでは「第1インクリメンタル信号」及び「第2インクリメンタル信号」という。この第1インクリメンタル信号及び第2インクリメンタル信号は相互に電気角で90°の位相差を有する(単に「A相信号」、「B相信号」などという。)。そこで、この2つの信号から、位置データ生成部130は、1ピッチ内の位置を特定する。この1ピッチ内の位置の特定方法は、特に限定されない。例えば、周期信号であるインクリメンタル信号が正弦波信号である場合には、上記特定方法の例として、A相及びB相の2つの正弦波信号の除算結果をarctan演算することにより電気角φを算出する方法がある。あるいは、トラッキング回路を用いて2つの正弦波信号を電気角φに変換する方法もある。あるいは、予め作成されたテーブルにおいてA相及びB相の信号の値に対応付けられた電気角φを特定する方法もある。なおこの際、位置データ生成部130は、好ましくは、A相及びB相の2つの正弦波信号を各検出信号毎にアナログ−デジタル変換し、その変換後の2のデジタル信号を逓倍処理(内挿分割)して分解能を向上させた後に、上記位置データ生成を行うことが望ましい。
そして、位置データ生成部130は、アブソリュート信号による比較的粗い精度の絶対位置と、インクリメンタル信号による高精度の1ピッチ内位置とを合成することにより、高精度な絶対位置を表す位置データを生成する。
<3.本実施形態による効果の例>
以上説明した実施形態では、第1スリットSaがディスク110の回転中心O周りの円周方向Cの一部に配置される。また、光源121がシャフトSHの回転軸心AX上に配置されており、この光源121がディスク110の回転による第1スリットSaの回転軌跡を少なくとも包含する領域に光を出射する。ディスク110の回転により所定の回転角度に位置する第1スリットSaで反射された光は、回転軸心AX周りの円周方向Cに沿って並べられた複数の第1受光素子Paのうちの対応する第1受光素子Paによって受光される。これにより、第1受光素子Paの数に該当する分解能で、シャフトSHの一回転内位置(絶対位置)が検出される。
このように構成されるエンコーダ100は、固定スリットや、光源121の出射光を第1スリットSaに導くと共にその反射光を第1受光素子Paに導くための導光部材等が不要である。したがって、装置構成を簡易にでき、エンコーダ100の小型化が可能となる。また、絶対位置を検出するエンコーダには、例えばグレイコード方式や多重インクリメンタル信号方式等があるが、これらはスリット及び受光素子に複数のトラックが必要となるのに対し、本実施形態のエンコーダ100は1本のトラックで絶対位置の検出が可能となるので、小型化に適している。
エンコーダ100においては、機械的変動や温度変化等により、光源121又は第1受光素子Paとディスク110(第1スリットSa)とのギャップに変動が生じる場合がある。このとき、例えばディスク110の円周方向Cの一部領域に光を出射してその反射光等を使用するエンコーダの場合、上述のギャップ変動が生じると、反射光等による第1スリットSaの投影像が角度的に変動するので、検出精度の低下を招く。本実施形態では、全周から得られる反射光等を使用するので、上述のギャップ変動が生じた場合であっても、第1スリットSaの投影像は角度的に変動しない。したがって、ギャップ変動が生じても正確に絶対位置を検出でき、検出精度に優れている。
例えば、ディスク110の回転中心OとシャフトSHの回転軸心AXとに偏心がある場合、第1スリットSaと第1受光素子Paとの位置関係に誤差が生じる。本実施形態では、光源121が、第1スリットSaの回転軌跡を少なくとも包含する領域、すなわちディスク110の全周に光を出射し、その反射光を受光するので、第1スリットSaと第1受光素子Paとの位置関係に誤差が生じた場合であっても、例えば円周方向に180°異なる位置に配置された第1受光素子Pa同士の受光信号の和をとる等により、その誤差を相殺させることが可能である。したがって、偏心に対するロバスト性を高めることができる。
また、本実施形態では、1つ1つの第1受光素子Paによる受光信号(1ビットの信号)に基づいて絶対位置を検出する。したがって、例えばディスク110に1トラックのランダム信号パターン(シリアルのビット列)を配置して複数の受光素子による受光信号に基づいて絶対位置を検出するランダム方式のように、複数のビットからなる信号を使用するのではなく、1ビットの信号を使用して絶対位置を特定できるので、信号処理量を低減することができる。その結果、処理速度が高速となり、測定タイミングのずれが生じるのを抑制できる。また、受光信号のビット数が小さいので、絶対位置の補正が容易となる。
また、本実施形態では特に、第1スリットSaは、光源121より出射された光を反射するように構成され、第1受光素子Paは、第1スリットSaで反射した光を受光するように構成される。このように、エンコーダ100を反射型のエンコーダとして構成することで、複数の第1受光素子Paを光源121に近接して配置することが可能となるので、装置の更なる小型化が可能である。
また、本実施形態では特に、エンコーダ100が、ディスク110に備えられたインクリメンタルパターンを有するスリットトラックSIと、当該スリットトラックSIで反射した光を受光するように構成された受光アレイPIを有するので、インクリメンタル信号を内挿分割することにより、高精度な絶対位置の検出が可能となる。したがって、小型で高分解能な絶対値エンコーダが得られる。
また、本実施形態では特に、第2受光素子Piが、第1受光素子Paの1ピッチに対応する角度範囲に4つ配置される。仮に、第2受光素子Piを第1受光素子Paの1ピッチ範囲に1つのみ配置した構成とする場合、次のような可能性がある。つまり、第1受光素子Paが第1スリットSaの端部近傍に対向して位置する場合、第2受光素子Piも第2スリットSiの端部近傍に対向して位置することとなり、受光信号がビット(受光信号の「H」及び「L」)の変わり目の領域となることから、絶対位置の検出精度が低下する可能性がある。これを回避するために、2つの第1スリットSaを2つのトラックとなるように半径方向Rにオフセットさせ、さらに互いのスリットSa(第1受光素子Paでもよい)を円周方向Cに所定のピッチ(例えば半ピッチ)だけオフセットさせることで、一方の第1受光素子Paの受光信号がビットの変わり目の領域となる場合には他方の第1受光素子Paからの受光信号を使用して絶対位置を特定したり、その逆を行うことが可能となり、絶対位置の検出精度を向上できる。しかし、この場合には第1スリットSa及び第1受光素子Paを2つのトラックに配置する必要があるので、エンコーダ100の大型化を招く可能性がある。
そこで本実施形態では、第1受光素子Paの1ピッチに対応する角度範囲に4つの第2受光素子Piを配置することにより、第1受光素子Paの受光信号がビットの変わり目の領域となる場合でも、第2受光素子Piの受光信号が電気角で270°〜360°の範囲であるか、あるいは、0°(360°)〜90°の範囲であるか等によって、絶対位置を特定することが可能である。したがって、上述のように第1スリットSa及び第1受光素子Paを2トラック化する必要が無く、1つのトラック上に配置すれば足りるので、エンコーダ100を更に小型化できる。
また、本実施形態では特に、複数の第1受光素子Paが受光アレイPIよりも回転軸心AX側、すなわち内周側に配置される。前述のように、第1スリットSa及び第1受光素子Paに基づくアブソリュート信号の分解能は、スリットトラックSIの第2スリットSiの数と一致する。したがって、図3に示すように、第1スリットSaの円周方向長さとスリットトラックSIの第2スリットSiのピッチPとは、各々に相当する角度θが一致する。しかし、第2スリットSiに基づくインクリメンタル信号は1ピッチで1周期の周期信号であることから、第2スリットSiの円周方向の長さは上記ピッチPの約半分となる。このため、第2スリットSiは第1スリットSaよりも円周方向長さが短くなる。
本実施形態では、複数の第1受光素子Paが受光アレイPIよりも内周側に配置されるので、ディスク110側では、スリットトラックSIが第1スリットSaよりも外周側に配置されることとなる。これにより、第2スリットSiの円周方向長さをより大きく確保することが可能である。その結果、光源121の光源幅との関係で、第2スリットSiの検出精度(インクリメンタル信号の精度)の低下を防止できる。
また、本実施形態では特に、複数の第1受光素子Paが、回転軸心AXを中心とする半径方向Rにおいて、受光アレイPIとの間に所定の距離PGを空けて配置される。この隙間により、例えばディスク110の回転中心OとシャフトSHの回転軸心AXとに偏心があり、第1スリットSaと第1受光素子Pa及びスリットトラックSIと受光アレイPIとの位置関係に誤差が生じた場合でも、その誤差を吸収し、第1受光素子Paと受光アレイPIとの間で生じるクロストークを低減することが可能となる。したがって、偏心に対するロバスト性を更に高めることができる。
<4.変形例>
以上、添付図面を参照しながら一実施の形態について詳細に説明した。しかしながら、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲は、ここで説明した実施の形態に限定されるものではない。本実施形態の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、技術的思想の範囲内において、様々な変更や修正、組み合わせなどを行うことに想到できることは明らかである。従って、これらの変更や修正、組み合わせなどが行われた後の技術も、当然に技術的思想の範囲に属するものである。以下、これらの変形例について順次説明する。
(4−1.受光アレイPAを受光アレイPIの外周側に配置する場合)
上記実施形態では、受光アレイPAが受光アレイPIよりも内周側に配置される場合について説明したが、反対に外周側に配置してもよい。図5及び図6を用いて本変形例について説明する。
図5に示すように、第1スリットSaは、スリットトラックSIよりも回転中心Oとは反対側、すなわち、ディスク110の回転中心Oを中心とする半径方向RにおいてスリットトラックSIの外側に配置される。第1スリットSaは、上記実施形態と同様に、ディスク110の回転中心O周りの円周方向Cの一部、つまり、スリットトラックSA上の第2スリットSiのピッチPに相当する角度θの範囲に局在するように配置される。また、スリットトラックSIは、上記実施形態と同様に、回転中心O周りの円周方向Cに沿ってインクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の第2スリットSiを有する。
図6に示すように、受光アレイPA,PIは、光源121(回転軸心AX)を中心とする同心円状に配置されており、受光アレイPAは、受光アレイPIよりも回転軸心AXとは反対側(半径方向Rにおいて外側)に配置されている。上記実施形態と同様に、受光アレイPAの複数の第1受光素子Paは、当該第1受光素子Paに対応した光源121(回転軸心AX)周りの全周に亘る領域である第1トラックT1を、エンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では32)で円周方向Cに等分した分割トラックt1上に各々配置される。同様に、受光アレイPIの複数の第2受光素子Piは、受光アレイPIに対応した光源121(回転軸心AX)周りの全周に亘る領域である第2トラックT2を、エンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では32)で円周方向Cに等分した分割トラックt2上に各々配置される。第2受光素子Piは、第1受光素子Paの1ピッチに対応する角度θの範囲に4つ配置される。
第1スリットSaの円周方向長さ及び各第1受光素子Paの面積をより大きくすることで、第1受光素子Paの受光量を増大し、アブソリュート信号の検出精度を高める場合には、本変形例のように、受光アレイPAを受光アレイPIよりも外周側に配置すると共に、ディスク110において第1スリットSaをスリットトラックSIよりも外周側に配置する構成を取りうる。
(4−2.受光アレイPA、受光アレイPIの一部を配置しない場合)
上記実施形態では、受光アレイPA及び受光アレイPIは、円周方向Cの全周に亘って各受光素子が配置されるように構成される場合を説明したが、例えば、円周方向Cの一部について受光素子を配置しない構成としてもよい。図7及び図8を用いて本変形例について説明する。
図7は、受光アレイPAが受光アレイPIよりも内周側に配置される場合を示している。図7に示すように、受光アレイPAの複数の第1受光素子Paは、前述の第1トラックT1をエンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では32)で円周方向Cに等分した分割トラックt1のうち、いずれか1つの分割トラックt1(図7に示す第1受光素子Paが配置されていない分割トラックt1)を除いた残りの分割トラックt1上に各々配置される。つまり、第1トラックT1のうち、いずれか1つの分割トラックt1には第1受光素子Paが配置されない。なお、図7に示す配置構成は一例であり、第1受光素子Paを配置しない1つの分割トラックt1は任意の位置に設定可能である。
このようにしても、第1スリットSaが第1受光素子Paが配置された分割トラックt1に対向して位置する場合には、いずれかの第1受光素子Paから受光信号(「H」信号)が出力され、第1スリットSaが第1受光素子Paが配置されていない分割トラックt1に対向して位置する場合には、いずれの第1受光素子Paからも受光信号(「H」信号)が出力されないこととなるので、第1受光素子Paが配置されない分割トラックt1が1つであれば、シャフトSHの1回転内位置を特定できる。つまり、前述の位置データ生成部130は、光源121から出射された光が、上記第1受光素子Paが配置されない分割トラックt1に反射された場合には、第1受光素子Paからの受光信号を用いずに1回転内位置を特定する。
また、受光アレイPIは、前述の第2トラックT2をエンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では128)で円周方向Cに等分した分割トラックt2のうち、いずれか1以上の分割トラックt2を除いた残りの分割トラックt2上に第2受光素子Piが各々配置されるように構成される。本変形例では、図7に示すように、受光アレイPIは、第2トラックT2のうち、円周方向Cに90°おきとなる4箇所に各々配置された4つずつの分割トラックt2を除いた残りの分割トラックt2に第2受光素子Piが各々配置されるように構成される。つまり、第2トラックT2のうち、円周方向Cに90°おきとなる4箇所では各々4つの分割トラックt2に第2受光素子Piが配置されない。
なお、第2受光素子Piの配置構成は図7に示す例に限定されるものではない。例えば、円周方向Cに60度おきとなる6箇所に第2受光素子Piを配置しない領域を設けてもよい。また、各領域において第2受光素子Piを配置しない分割トラックt2の数は4に限定されるものではなく、その他の数(2や8等)としてもよい。
このように一部の第2受光素子Piを配置しないようにしても、受光アレイPIからのインクリメンタル信号は、前述のように同一位相の信号が複数の第2受光素子Piに亘って加算されて処理されることから、検出精度への影響は小さく、無視できる。
図8は、受光アレイPAが受光アレイPIよりも外周側に配置される場合を示している。受光アレイPAと受光アレイPIの半径方向Rにおける配置構成が反対となった点を除き、上述の図7と同様の構成であるので、説明を省略する。
なお、図7及び図8に示す例では、受光アレイPA及び受光アレイPIの両方について円周方向Cの一部に受光素子を配置しない構成としたが、受光アレイPA及び受光アレイPIのいずれか一方について円周方向Cの一部に受光素子を配置しない構成としてもよい。
基板BA上の配線の引き回しを容易化する場合には、本変形例のように、第1トラックT1に第1受光素子Paが配置されない領域を設ける構成を取りうる。これにより、受光アレイPAの内周側に配置された素子(図7の例では光源121、図8の例では光源121及び各第2受光素子Pi)用の配線を、その領域に通すことが可能となる。また、第1受光素子Paの数を低減できる分、コストを低減できる効果もある。
また、基板BA上の配線の引き回しをさらに容易化する場合には、本変形例のように、第2トラックT2に第2受光素子Piが配置されない領域を設ける構成を取りうる。これにより、受光アレイPIの内周側に配置された素子(図7の例では光源121及び各第1受光素子Pa、図8の例では光源121)用の配線を、その領域に通すことが可能となる。また、第2受光素子Piの数を低減できる分、コストを低減できる効果もある。
さらに、偏心に対するロバスト性の低下を防止する場合には、本変形例のように、第2受光素子Piが配置されない分割トラックt2が、第2トラックT2のうち円周方向に90°(又は60°でもよい)おきに配置される構成を取りうる。これにより、受光アレイPIの対称性を確保することが可能となる。
なお、上記図7及び図8では、トラックT1の一部に受光素子Paが配置されない領域を設けるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、トラックT1上の全ての領域に受光素子Paを配置するが、位置データ生成部130が、光源121から出射された光が第1スリットSaによりトラックT1,T2の特定の領域に反射された場合には、受光信号を用いずに1回転内位置を特定するようにしてもよい。つまり、このように光がトラックT1の特定の領域に反射された場合、位置データ生成部130は、当該特定の領域の受光素子Pa以外の受光素子Paから受光信号を得られていないことにより、1回転内位置を特定する。すなわち、特定の領域に配置された受光素子Paは位置検出に寄与しないこととなる。これにより、当該受光素子Paを配置しつつその上に配線を引き回す等が可能となるので、上述と同様に、基板BA上の配線の引き回しを容易化できるという効果を得る。なお、トラックT2についても上記と同様に、全ての領域に受光素子Piを配置しつつ、特定の領域に配置された受光素子Piからの受光信号については使用しないようにしてもよい。
(4−3.受光アレイPA、受光アレイPIの間に隙間を設けない場合)
上記実施形態では、受光アレイPAが半径方向Rにおいて受光アレイPIとの間に所定の距離PGを空けて配置される場合を説明したが、受光アレイPA,PIの間に隙間を設けない構成としてもよい。図9〜図11を用いて本変形例について説明する。
図9は、受光アレイPAが受光アレイPIよりも内周側に配置される場合を示している。図9に示すように、受光アレイPAの複数の第1受光素子Paは、光源121(回転軸心AX)を中心とする半径方向Rにおいて、受光アレイPIと接触するように配置される。その他の構成は前述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
このように、受光アレイPAと受光アレイPIとの間に隙間を設けなくても、以下の理由から受光アレイPAと受光アレイPIとの間に生じるクロストークの影響は小さいと考えられる。すなわち、受光アレイPAから受光アレイPIへのクロストークについては、受光アレイPIの受光信号(インクリメンタル信号)は同一位相の信号が複数の第2受光素子Piに亘って加算されて平均化されることから、受光アレイPIの受光信号への影響は小さい。一方、受光アレイPIから受光アレイPAへのクロストークについては、第2受光素子Piの受光信号が「H」となる閾値は第1受光素子Paの信号が「H」となる閾値よりも大幅に低い、つまり、第2受光素子Piでの受光量は第1受光素子Paでの受光量よりも大幅に小さいことから、仮に第2受光素子Piで受光すべき光の一部が第1受光素子Paで受光されたとしても、第1受光素子の受光信号への影響は小さい。したがって、受光アレイPA,PIの間に隙間を設けない構成としても、精度の良い絶対位置の検出が可能である。
図10は、受光アレイPAが受光アレイPIよりも外周側に配置される場合を示している。受光アレイPAと受光アレイPIの半径方向Rにおける配置構成が反対となった点を除き、上述の図9と同様の構成であるので、説明を省略する。
エンコーダ100の更なる小型化を図る場合には、本変形例のように、受光アレイPAと受光アレイPIとを接触して配置する構成を取りうる。これにより、受光アレイPAと受光アレイPIとの間に隙間を設ける場合に比べて、その隙間の分だけ外周側の受光アレイの径を小さくすることが可能となる。また、外周側の受光アレイの径を小さくせずに、隙間の分だけ各受光アレイの受光面積を増大することも可能である。
なお、上記図9及び図10に示す例では、受光アレイPAと受光アレイPIとを半径方向Rにおいて接触させるように配置したが、必ずしも接触させなくてもよい。例えば、エンコーダ100の小型化を図りつつ、内周側に配置した受光アレイPIの各第2受光素子Piからの配線の引き回しスペースを確保する場合には、図11に示すように、受光アレイPAと受光アレイPIとの間に半径方向Rにおいて微小な距離PGを空けて配置してもよい。この図11に示す例では、第1トラックT1に第1受光素子Paが配置されない分割トラックt1を設けることにより、各第2受光素子Piからの配線を、受光アレイPA,PI間の隙間を引き回して上記分割トラックt1に集中させ、まとめて当該分割トラックt1を通すことが可能となる。
なお、図11に示す例において、受光アレイPAを受光アレイPIの内周側に配置してもよいし、また受光アレイPIの第2トラックT2に第2受光素子Piが配置されない領域をさらに設けてもよい。
(4−4.受光アレイPAと受光アレイPIを重ねて配置する場合)
上記実施形態では、受光アレイPAと受光アレイPIとが半径方向Rにオフセットして同心円状に配置される場合を説明したが、受光アレイPA,PIの配置構成はこれに限定されるものではなく、例えば受光アレイPA,PIを重ねて1トラック上に配置した構成としてもよい。図12及び図13を用いて本変形例について説明する。
図12に示すように、ディスク110には、回転中心O周りの円周方向Cに沿ってインクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の第2スリットSiを有するスリットトラックSIが設けられているが、上記実施形態と異なり、第1スリットSa(スリットトラックSA)は設けられていない。そして、上記スリットトラックSIにおける回転中心O周りの円周方向の一部に、1ピッチ(第2スリットSiのピッチP)内に隣り合って配置された2つの第2スリットSiが設けられている。本変形例では、この2つの第2スリットSiが、上記実施形態における第1スリットSaとして機能する。つまり、2つの第2スリットSiは、第1スリットの一例に相当する。
また、図13に示すように、受光アレイPAの複数の第1受光素子Pa(図13の薄いドットハッチング部分)は、当該第1受光素子Paに対応した光源121(回転軸心AX)周りの全周に亘る領域である第1トラックT1を、エンコーダ100の分解能に基づき設定される数(この例では32)で円周方向Cに等分した分割トラックt1上に各々配置される。また、受光アレイPIの複数の第2受光素子Pi(図13の濃いドットハッチング部分)は、複数の第1受光素子Pa上に当該第1受光素子Paの一部(この例では第2受光素子Piの周囲部分)を露出させるように重ねて配置される。第2受光素子Piは、上記実施形態と同様に、第1受光素子Paの1ピッチに対応する角度θの範囲に4つ配置される。なお、WPIは、WSIのε倍よりも大きくなるように設定されている。その他は上記実施形態と同様の構成であるので、説明を省略する。
本変形例では、光源121がスリットトラックSIを少なくとも包含する領域に光を出射すると、ディスク110の回転により所定の回転角度に位置する2つの第2スリットSiで反射された光が、光源121(回転軸心AX)周りの円周方向Cに沿って並べられた複数の第1受光素子Paのうちの対応する第1受光素子Paの露出部分によって受光される。そして、位置データ生成部130及び各第1受光素子Paでは、1つの第2スリットSiによる反射光量では受光信号は「L」であるが、2つの第2スリットSiによる反射光量であれば受光信号が「H」となるように閾値が設定されている。これにより、第1受光素子Paの数に該当する分解能で、シャフトSHの一回転内位置(絶対位置)が検出される。
エンコーダ100の更なる小型化を図る場合には、本変形例のように、受光アレイPAと受光アレイPIとを重ねて配置する構成を取りうる。これにより、スリット側及び受光素子側のいずれも1本のトラックとして構成することが可能となる。
(4−5.その他)
上記実施形態では、エンコーダ100が、インクリメンタルパターンを有するスリットトラックSIと、スリットトラックSIで反射した光を受光するように構成された受光アレイPIとを有する場合を説明したが、これらは必ずしも有していなくともよい。すなわち、エンコーダ100は、ディスク110の回転中心O周りの円周方向Cの一部に配置された第1スリットSaと、回転軸心AX周りの円周方向Cに沿って並べられ、第1スリットSaで反射した光を受光するように構成された複数の第1受光素子Paとを有することで、当該第1受光素子Paの数に該当する分解能で、シャフトSHの一回転内位置(絶対位置)を検出することが可能である。
また、上記実施形態では、光源121と受光アレイPA,PIとがディスク110に対し同じ側に配置された、いわゆる反射型エンコーダである場合を例にとって説明したが、エンコーダのタイプをこれに限定するものではない。すなわち、光源121と受光アレイPA,PIとがディスク110を挟んで反対側に配置された、いわゆる透過型エンコーダであってもよい。この場合、ディスク110において、第1スリットSa及び第2スリットSiを透過スリットとして形成する、あるいは、ディスク110をガラスや透明樹脂等の光を透過する材質とし、スリット以外の部分をスパッタリング等により粗面としたり透過率の低い材質を塗布したりすることで形成してもよい。本変形例においては、光源121と、受光アレイPA,PIとが、ディスク110を挟んで対向配置されるが、本変形例における光学モジュール120は、このように別体として形成された光源121と受光アレイPA,PIとを含む。このような透過型エンコーダを用いた場合も、上記実施形態と同様の効果を得る。
100 エンコーダ
110 ディスク
121 光源
130 位置データ生成部(位置データを生成する手段の一例)
AX 回転軸心
C 円周方向
CT 制御装置
M モータ
O 回転中心
Pa 第1受光素子
PI 受光アレイ
Pi 第2受光素子
S サーボシステム
Sa 第1スリット
SH シャフト(回転体の一例)
SI スリットトラック
Si 第2スリット(第1スリットの一例)
SM サーボモータ
T1 第1トラック
t1 分割トラック
T2 第2トラック
t2 分割トラック

Claims (16)

  1. 回転体に固定されたディスクと、
    前記ディスクに、当該ディスクの回転中心周りの円周方向の一部に配置され、それぞれ光を反射又は透過するように構成された1又は複数の第1スリットと、
    実質的に前記回転体の回転軸心上に配置され、前記ディスクの回転による前記第1スリットの回転軌跡を少なくとも包含する領域に光を出射するように構成された光源と、
    前記回転軸心周りの円周方向に沿って並べられ、前記第1スリットで反射又は透過した光を受光するように構成された複数の第1受光素子と、を有することを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記第1受光素子の受光信号に基づいて前記回転体の1回転内位置を特定し位置データを生成する手段を更に有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記第1スリットは、
    前記光源より出射された光を反射するように構成され、
    前記第1受光素子は、
    前記第1スリットで反射した光を受光するように構成される、ことを特徴とする請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 前記複数の第1受光素子は、
    当該第1受光素子に対応した前記回転軸心周りの全周に亘る領域である第1トラック上に配置され、
    前記位置データを生成する手段は、
    前記光源から出射された光が前記第1スリットにより前記第1トラックの特定の領域に反射された場合には、前記受光信号を用いずに前記1回転内位置を特定する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のエンコーダ。
  5. 前記複数の第1受光素子は、
    前記第1トラックを前記エンコーダの分解能に基づき設定される数で前記円周方向に等分した分割トラックのうち、いずれか1つの前記分割トラックを除いた残りの前記分割トラック上に各々配置されており、
    前記位置データを生成する手段は、
    前記光源から出射された光が前記1つの分割トラックに反射された場合には、前記受光信号を用いずに前記1回転内位置を特定する、ことを特徴とする請求項4に記載のエンコーダ。
  6. 前記エンコーダは、
    前記ディスクに備えられ、前記回転中心周りの円周方向に沿ってインクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の第2スリットを有するスリットトラックと、
    前記複数の第1受光素子と前記回転軸心を中心とする同心円状に配置され、前記回転軸心周りの円周方向に沿って並べられた複数の第2受光素子を有し、前記スリットトラックで反射又は透過した光を受光するように構成された受光アレイと、を更に有し、
    前記光源は、
    前記第1スリットの回転軌跡及び前記スリットトラックの両方を少なくとも包含する領域に光を出射するように構成される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  7. 前記1又は複数の第1スリットは
    前記回転中心周りの全周に亘る領域である1つのトラック上に配置されており、
    前記第2受光素子は、
    前記第1受光素子の1ピッチに対応する角度範囲に2つ又は4つ配置される、ことを特徴とする請求項6に記載のエンコーダ。
  8. 前記複数の第1受光素子は、
    前記受光アレイよりも前記回転軸心側に配置される、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のエンコーダ。
  9. 前記複数の第1受光素子は、
    前記受光アレイよりも前記回転軸心とは反対側に配置される、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のエンコーダ。
  10. 前記受光アレイは、
    当該受光アレイに対応した前記回転軸心周りの全周に亘る領域である第2トラックを前記エンコーダの分解能に基づき設定される数で前記円周方向に等分した分割トラックのうち、いずれか1以上の前記分割トラックを除いた残りの前記分割トラック上に前記第2受光素子が各々配置されるように構成される、ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  11. 前記受光アレイは、
    前記第2トラックのうち、前記回転軸心周りの円周方向に90度又は60度おきに配置された複数の前記分割トラックを除いた残りの前記分割トラックに前記第2受光素子が各々配置されるように構成される、ことを特徴とする請求項10に記載のエンコーダ。
  12. 前記複数の第1受光素子は、
    前記回転軸心を中心とする半径方向において、前記受光アレイとの間に所定の距離を空けて配置される、ことを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  13. 前記複数の第1受光素子は、
    前記回転軸心を中心とする半径方向において、前記受光アレイと接触するように配置される、ことを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  14. 前記エンコーダは、
    前記ディスクに備えられ、前記回転中心周りの円周方向に沿ってインクリメンタルパターンを有するように並べられた複数の第2スリットを有するスリットトラックと、
    前記複数の第1受光素子上に当該第1受光素子の一部を露出させるように重ねて配置され、前記回転軸心周りの円周方向に沿って並べられた複数の第2受光素子を有し、前記スリットトラックで反射又は透過した光を受光するように構成された受光アレイと、を更に有し、
    前記第1スリットは、
    前記スリットトラックにおける前記回転中心周りの円周方向の一部に隣り合って配置された複数の第2スリットであり、
    前記光源は、
    前記スリットトラックを少なくとも包含する領域に光を出射するように構成される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  15. 回転子が固定子に対して回転するモータと、
    前記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のエンコーダと、を備えることを特徴とするエンコーダ付きモータ。
  16. 回転子が固定子に対して回転するモータと、
    前記回転子の位置及び速度の少なくとも一方を検出する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のエンコーダと、
    前記エンコーダの検出結果に基づいて前記モータを制御するように構成された制御装置と、を備えることを特徴とするサーボシステム。
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