JP4945976B2 - 光学式絶対値エンコーダ - Google Patents

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本発明は、直線位置又は回転角度の絶対変位量を計測するための光学式絶対値エンコーダに係るものであり、特にスケール又は回転板からM系列信号を検出することにより電源投入時の原点復帰動作が不要な絶対値検出機能を有する光学式絶対値エンコーダに関する。
近年、直線位置又は回転角度の絶対変位量を計測するための光学式エンコーダは、高分解能化および絶対値化が図られている(例えば特許文献1参照)。かかる光学式絶対値エンコーダは、いわゆるM系列情報に基づいたM系列トラック(第1トラック)、特定の周期(位相差周期)の明暗格子からなる第1内挿倍トラック(第2トラック)及び第1内挿倍トラックの位相差周期の1/N倍の位相差周期の凹凸格子からなる第2内挿倍トラック(第3トラック)が設けられたスケール(又は回転板)が用いられている。また、第1トラック及び第2トラックに対向して第1の発光素子及び第1の受光素子を配置し、第1の発光素子からの照射光が入射した第1トラック及び第2トラックからの光を検出してM系列信号及び第1内挿倍信号を得ている。また、第3トラックに対向して第2の発光素子及び第2の受光素子を配置し、第2の発光素子からの照射光が入射した第3トラックからの光を検出して第2内挿倍信号を得ている。そして、第1の発光素子及び第1の受光素子で構成される絶対値光学系から得られるM系列信号及び第1内挿倍信号をCPUに取り込んで絶対値位置情報を取得すると共に、第2の発光素子及び第2の受光素子で構成される高分解能光学系から得られる第2内挿倍信号をCPUに取り込んで絶対値位置情報の高分解能化を行っている。
特開2003−279384号公報
しかしながら、上記したような絶対値光学系と高分解能光学系の2つの光学系を備える光学式絶対値エンコーダは、1)絶対値光学系の第1の発光素子からの照射光が高分解能光学系に及ぼす影響、2)第1の発光素子に用いられるLEDの寿命に伴う光量低下による影響、により第2内挿倍信号のオフセット値が変動する。
一般に、第2内挿倍信号を内挿倍処理することにより、第2内挿倍信号の周期の1000倍以上の分解能を実現しているが、このようなオフセット変動が発生すると内挿倍精度(位置検出精度)が悪化し、位置検出誤差の大きな要因となる。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、高分解能光学系が絶対値光学系より受ける照明光によって生ずるオフセット変動を最小限に抑えて精度の高い位置検出を行うことができる光学式絶対値エンコーダを提供することを目的とする。
本発明の光学式絶対値エンコーダは、M系列情報に基づいて反射と透過を繰り返すM系列トラックと、所定周期で反射と透過を繰り返す第1内挿倍トラックと、前記第1内挿倍トラックの1/N(Nは2以上の自然数)の周期の凹凸格子からなる第2内挿倍トラックと、が設けられたスケールと、前記M系列トラック及び前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された第1発光素子と、前記M系列トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記M系列トラックからの光を検出してM系列信号を出力するM系列用受光素子群と、前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第1内挿倍トラックからの光を検出して第1内挿倍信号を出力する第1内挿倍用受光素子群とを備えた第1受光部と、前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された第2発光素子と、前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第2内挿倍トラックからの光を検出して第2内挿倍信号を出力する第2受光部と、絶対値確立後は、前記第1発光素子を消灯して前記第2発光素子だけを点灯し、前記第2受光部から出力される第2内挿倍信号を用いて位置検出を継続する制御手段と、を具備し、前記M系列信号、第1内挿倍信号及び第2内挿倍信号を用いて絶対値位置情報が確立するまでは、前記第1発光素子の影響により前記第2内挿倍信号に発生するオフセット変動に相当するオフセット補正値を加算または減算して前記第2内挿倍信号をオフセット補正することを特徴とする。
このように構成された光学式絶対値エンコーダによれば、絶対値検出用の第1発光素子からの照明光が高分解能検出用の第2受光部に及ぼす影響と、絶対値検出用の第1発光素子の寿命による光量低下の影響とに起因する第2内挿倍信号のオフセット変動を最小限に抑えることが可能となり、位置検出精度の向上が図れる。
また本発明の光学式絶対値エンコーダは、M系列情報に基づいて反射と透過を繰り返すM系列トラックと、所定周期で反射と透過を繰り返す第1内挿倍トラックと、前記第1内挿倍トラックの1/N(Nは2以上の自然数)の周期の凹凸格子からなる第2内挿倍トラックと、が円周方向に沿って設けられた回転板と、前記M系列トラック及び前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された第1発光素子と、前記M系列トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記M系列トラックからの光を検出してM系列信号を出力するM系列用受光素子群と、前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第1内挿倍トラックからの光を検出して第1内挿倍信号を出力する第1内挿倍用受光素子群とを備えた第1受光部と、前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された第2発光素子と、前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第2内挿倍トラックからの光を検出して第2内挿倍信号を出力する第2受光部と、絶対値確立後は、前記第1発光素子を消灯して前記第2発光素子だけを点灯し、前記第2受光部から出力される第2内挿倍信号を用いて位置検出を継続する制御手段とを具備し、前記M系列信号、第1内挿倍信号及び第2内挿倍信号を用いて絶対値位置情報が確立するまでは、前記第1発光素子の影響により前記第2内挿倍信号に発生するオフセット変動に相当するオフセット補正値を加算または減算して前記第2内挿倍信号をオフセット補正することを特徴とする。
このように構成された光学式絶対値エンコーダによれば、ロータリー型でも上記同様に、絶対値検出用の第1発光素子からの照明光が高分解能検出用の第2受光部に及ぼす影響と、絶対値検出用の第1発光素子の寿命による光量低下の影響とに起因する第2内挿倍信号のオフセット変動を最小限に抑えることが可能となり、位置検出精度の向上が図れる。
上記記載の光学式絶対値エンコーダと、前記光学式絶対値エンコーダから出力される絶対値情報を用いて位置制御される移動体と、を備えた移動装置を構成することができる。
本発明によれば、絶対値検出用の第1発光素子からの照明光が高分解能光学系である第2受光部に及ぼす影響と、絶対値検出用の第1発光素子の寿命による光量低下の影響とに起因する第2内挿倍信号のオフセット変動を最小限に抑えることが可能となり、位置検出精度の向上が図れる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える検出部の概略構成図、図2は本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備えるスケール板の概略構成図、図3は本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える検出部の概略構成図、図4は本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える第1受光部の受光セルアレイ群の概略構成図、図5は本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える第2発光部及び第2受光部の概略構成図、図6は本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える第2受光部の受光セルアレイ群の概略構成図である。
図1において、(a)は第1発光部22,第1受光部23を横側から眺めた図、(b)はスケール板10(図3参照)から検出部20を眺めた図、(c)は第2発光部24,第2受光部25を横側から眺めた図である。これらの図で示すように、検出部20は、回路基板21、第1発光部22、第1受光部23、第2発光部24、第2受光部25を備えている。回路基板21は、図1(b)で示すように、第1発光部22、第1受光部23、第2発光部24、第2受光部25を搭載している。すなわち、第1発光部22及び第1受光部23で構成される絶対値光学系と第2発光部24及び第2受光部25構成される高分解能光学系とを備えている。なお、図中の余白部分は、図示しないが、他の電子部品を搭載している。また、検出部20を構成する各部22〜25の詳細については、スケール板10の説明後に行う。
スケール板10は、図2で示すように、透明板11、第1トラック12、第2トラック13、および、第3トラック14を備えている。スケール板10は、図3で示すように、検出部20と対向するとともに所定距離だけ離間するように配置される。この場合、スケール板10または検出部20のどちらか一方が図示しない移動体に固定されて図3で示す矢印a方向に移動するようになされ、他方は固定されて動かないようになされている。なお、本実施の形態では説明を具体化するため、検出部20は固定され、また、スケール板10が移動体に取り付けられて移動体とともに移動するものとする。
図1に戻り、検出部20について説明する。同図において、第1発光部22は、回路基板21に直接、または、適宜構成された取付部材を介して配置され、平行光を発するように構成されている。第1受光部23は、詳しくは図4に示すように構成される。図4の斜線で示した領域は、それぞれが光を感じる感帯部である受光セルを示し、その他の領域は光を検出しない不感帯を示している。そして、この第1受光部23は、図4の最上段に位置する8個の受光セルから構成される受光セルアレイA群23A、上から2段目に位置する8個の受光セルから構成される受光セルアレイB群23B、左下に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイA’群23A’、および、右下に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイB’群23B’から構成される。
受光セルアレイA群23A,B群23Bは、スケール板10のM系列トラックである第1トラック12(図2参照)に対向して配置されており、第1発光部22から照射されて第1トラック12の反射部12aで反射した反射光を検出してM系列信号を出力する。受光セルアレイA’群23A’,B’群23B’は、スケール板10の第1内挿倍トラックである第2トラック13(図2参照)に対向して配置されており、第1発光部22から照射されて第2トラック13の反射部13aで反射した反射光を検出して第1内挿倍信号を出力する。M系列用の受光セルアレイA群23A,B群23Bでは1群の受光セルアレイに受光セルが8個あることから1群で8ビットのM系列を検出できる。受光セルアレイA群23A,B群23Bの受光セルは周期的に配置されるものであり、隣接する2つの受光セル間の距離である周期ピッチPa(以下、M系列用周期ピッチPaという。)は、電気角で360°である。受光セルアレイA群23A、B群23Bの位相差を電気角で180°とするため、図4の位相差P5の距離は、M系列用周期ピッチPaの半分、つまり、Pa/2とする。
一方、第1内挿倍用の受光セルアレイA’群23A’の6個の受光セルと受光セルアレイB’群23B’の6個の受光セルは、それぞれ電気的に並列接続となっている(つまり6個の受光セルから出力される信号の和信号となる)。また、受光セルアレイA’群23A’,B群23B’の周期ピッチ(以下、第1内挿倍用周期ピッチという。)P2,P3はM系列検出用周期ピッチP1と同じ値、つまり、第1内挿倍用周期ピッチはPaとなるように設けられている。
第1内挿倍用周期ピッチPa(=P2=P3)を電気角で360°とした場合に、受光セルアレイA’群23A’,B群23B’の位相差を90°もしくは270°の電気角の位相差に設定するためには、図4の位相差となる距離P4を、Pa/4または3Pa/4とすることにより達成される。なお、本実施の形態では説明の具体化のため距離P4はPa/4であるとして説明する。
さらに、M系列用の受光セルアレイB群23Bと第1内挿倍検出用の受光セルアレイA’群23A’とは適当な位相差にて配置されるが、本実施の形態では、受光セルアレイB群23Bと受光セルアレイA’群23A’との機械角が同位相となるように配置されている。
続いて、第2発光部24、第2受光部25について説明する。図5(a)に第2発光部24を、図5(b)に第2受光部25をそれぞれ示す。この図でスケール板10の移動方向は矢印aの方向である。第2発光部24は、数μmの発光領域24aに、複数の遮光領域24bを配置して明暗パターンが形成されている。この明暗パターンの周期は、第2内挿倍トラックである第3トラック14の位相差周期Pbと同じ周期である。発光領域24aおよび遮光領域24bは、スケール板10の移動方向aに対して垂直方向に配置されている。このような光は第3トラック14(図2参照)上で干渉縞を生じることになる。
次に、図5(b)において、第2受光部25は、それぞれ独立した光を検出するための4個の受光セルアレイA”群25A”,B群25B”,C”群25C”,D”群25D”が配置されている。これら4個の受光セルアレイA”群25A”,B群25B”,C”群25C”,D”群25D”は、スケール板10の第2内挿倍トラックである第3トラック14(図2参照)の位相差周期Pbと同じ周期で、スケール板10の移動方向(矢印a方向)に対して垂直方向に配置された感帯部により形成される。
第2受光部25は、詳しくは図6に示すように構成される。図6の斜線で示した領域は、それぞれが光を感じる感帯部である受光セルを示し、その他の領域は光を検出しない不感帯を示している。そして、第2受光部25は、図6の下段左側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイA”群25A”、下段右側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイB”群25B”、上段左側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイC”群25C”、および、上段右側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイD”群25D”から構成されている。A”群25A”,B”群25B”,C”群25C”およびD”群25D”において、各受光セルは、それぞれ電気的に並列に接続されている(つまり同じ群にある6個の受光セルから出力される信号の和信号となる)。
隣接する2つの受光セル間のピッチP6(=Pb)とすると、P7は0.25Pb、P8は0.5Pb、P9は1.25Pbの距離となる。このように配置することで、スケール板10の第3トラック14(図2参照)のトラックの1周期ピッチが電気角360゜に対応する周期信号であり、A”群とB”群との位相差は、(90+α×360)゜に、A”群とC”群との位相差は、(180+β×360)゜に、A”群とD”群との位相差は、(270+γ×360)゜にそれぞれなる。ここに、α,β,γは適当な任意の整数である。本実施の形態ではA”群とB”群との位相差は90゜であり、A”群とC”群との位相差は180゜であり、A”群とD”群との位相差は270゜である。
続いて、スケール板10と検出部20とを詳細に説明する。まず、スケール板10について説明する。図2(a)は、検出部20からスケール板10を眺めた図、図2(b)は、第3トラック(第2内挿倍トラック)14を分断するA−A’線断面図である。図2(a)で示すように、透明板11の上に設けられた第1トラック12は、M系列トラックであり、第2トラック13は第1内挿倍トラックであり、また、第3トラック14は第2内挿倍トラックである。
第1トラック12のM系列トラックは、図2の斜線部で表される反射部12aと、隣接する2個の反射部12aの間にある透過部12bとを交互に形成してなるトラックである。反射部12aを透明板11の上に多数設けると、隣接する2個の反射部12aの間は透過部12bとなって、反射部12aと透過部12bとが交互に形成される。このような反射部12aと透過部12bとをM系列の規則に従って配置してM系列トラックを形成する。ここで、M系列とは、Nを自然数とし、1周期あたり2個の1または0の組み合わせで構成され、簡単な規則によって作られる確定的系列であるが、外観上不規則な系列に似ているものである。このM系列の特定位置から連続するN個の1または0情報(パターン)は、M系列内では1つしか存在しないため、2個の重複しない情報を持つ。このM系列トラックは、このM系列の1を反射部12a、0を透過部12bとして、2個の明暗格子を有する。
第2トラック13の第1内挿倍トラックは、第1トラック12と同様に反射部13aを透明板11の上に多数設け、反射部13aと透過部13bとを交互に形成してなるトラックである。特定の周期で交互に反射部13aと透過部13bとを配置して第1内挿倍トラックを形成する。
第3トラック14の第2内挿倍トラックは、図2(b)で示すように、スケール板10の移動方向である矢印a方向と垂直方向に線状に形成され、第2発光部24から照射される光の波長に対し1/4波長の深さdで、所定の位相差周期Pbで設けられた凹凸格子から構成される。この第3トラック14の凹凸格子上には、非常に薄い反射膜が設けられている。なお、第3トラック14の凹凸格子の位相差周期Pbは、第2トラック13の位相差周期Paの1/N倍である。つまりPa=N・Pbが成立する。ここでNは2以上の自然数の中から適当に選択された整数である。なお、図2(a)では、N=約10程度となるように図示されているが、本実施の形態ではN=2が選択されるものとして以下説明を進める。
次に、図7は本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダの概略構成を示すブロック図である。同図において、受光セルアレイA群23A、B群23Bより得られるM系列信号と、受光セルアレイA’群23A’、B’群23B’より得られる第1内挿倍信号と、受光セルアレイA”群25A”、B”群25B”、C”群25C”及びD”群25D”より得られる第2内挿倍信号とが、それぞれ図示せぬ電流電圧変換用抵抗でI/V変換され、さらにコンパレータ等により波形整形された後に、CPU(Central Processing Unit)60に取り込まれる。CPU60は、内部メモリ又は外部メモリ(共に図示略)に記憶されたプログラムに従って第1発光部22及び第2発光部24を点灯制御するとともに、第1受光部23の受光セルアレイA群23A、B群23Bより得られるM系列信号と、受光セルアレイA’群23A’、B’群23B’より得られる第1内挿倍用信号と、第2受光部25の受光セルアレイA”群25A”、B”群25B”、C”群25C”及びD”群25D”より得られる第2内挿倍信号とを組み合わせて、絶対値情報を得る。本エンコーダは、電源投入後に絶対値情報を確立すると、通常の相対値エンコーダとして動作し、相対移動量と相対移動量検出前に得た絶対値情報とにより絶対値情報を算出する。ここで、本実施の形態では、絶対値光学系の第1発光部22を電源投入時にだけ点灯させるようにし、絶対値情報確立後は第1発光部22をだけを消灯するように制御する。第1発光部22及び第2発光部24の点灯制御はCPU60が行うように構成している。
次に、エンコーダとしての動作について説明する。最初に、絶対値情報確立までの動作原理について説明する。
図8は第1受光部23へ到達する反射光の説明図、図9は第2発光部24および第2受光部25による光検出を説明する説明図、図10は検出信号の説明図である。まず、第1発光部22、第1受光部23の動作について説明する。例えば、図3(a)で示すように、第1発光部22からの照明光は、スケール板10の第1トラック12と第2トラック13を照明し、反射部での反射により光が多い領域(明領域)と透過部での透過により反射光が少ない領域(暗領域)とを含む反射光が第1受光部23へ入射される。
そして、図8で示すような反射光が第1受光部23へ到達する。上段の白黒列は、M系列トラックである第1トラック12による反射光27であり、また、下段の白黒列は、第1内挿倍トラックである第2トラック13による反射光28である。図8の反射光27で黒く示す領域はスケール板10の第1トラック12の透過部12bで透過したため反射光がないか著しく少ない暗領域であり、この暗領域は受光セルが光を受光しない。また、黒くない領域はスケール板10の第1トラック12の反射部12aで反射したため反射光が多い明領域であり、この明領域は受光セルが光を受光する。
同様に、図8の反射光28の黒く示す領域は、スケール板10の第2トラック13の透過部13bで透過したため反射光がないか著しく少ない暗領域であり、この暗領域は受光セルが光を受光しない。また、黒くない領域はスケール板10の第2トラック13の反射部13bで反射したため反射光が多い明領域であり、この明領域は受光セルが光を受光する。そして、受光セルは光量に比例して光電流信号を出力する。具体的には、図10で示すように、周期的に変化する信号を出力する。
続いて、第2発光部24、第2受光部25の動作について説明する。例えば、図5(a)で示すように、発光領域24aに複数の遮光領域24bを配置して形成した明暗パターンを介して、図3(c)で示すように、第2発光部24から照射された光線は、スケール板10を照明すると、スケール板10の第3トラック14の明暗格子(図2(b)参照)により回折しつつ反射膜により反射して発生した±1次回折光により、図9で示すように、所定の位置に干渉縞29が発生する。そして、この干渉縞29が第2受光部25へ入射する。
なお、干渉縞29の明暗領域により第2受光部25の各受光セルで光量が変化する点は図8を用いてした説明と同様であるが、特徴点としては、干渉縞29が第2受光部25の受光面でスケール板10の移動速度の2倍の速度で移動するように受光されるため、第3トラック14の凹凸の明暗格子の位相差周期(=Pb)の1/2周期で、90゜位相差の4相光電流信号を得られる点にある。このため、図10で示すように第1内挿倍信号33,34の一周期の信号を得る期間で第2内挿倍信号35,36を4周期得られている。第3トラック14と第2受光部25の位相差周期(=Pb)は大きいままで従来よりも2倍の位相差周期の第2内挿倍信号35,36を得られる。
このような第1受光部23,第2受光部25は、到達した照射光の光量に比例して光電流信号を出力する。第1受光部23の受光セルアレイA群23A,B群23Bは、M系列トラックである第1トラック12による反射光を受光して、光電流信号であるM系列信号31,32を出力する。第1受光部23の受光セルアレイA’群23A’,B’群23B’は、第1内挿倍トラックである第2トラック13による反射光を受光して、光電流信号である第1内挿倍信号33,34を出力する。第2受光部25の受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”,C”群25C”,D”群25D”は、第2内挿倍トラックである第3トラック14による干渉縞を受光して、光電流信号である第2内挿倍信号35,36を出力する。
これらM系列信号,第1内挿倍信号,第2内挿倍信号は、上述したように、電流電圧変換用抵抗でI/V変換され、コンパレータ等により波形整形されたのちに、CPU60に取り込まれる。CPU60に取り込まれる前のアナログ電圧信号は図10で示すようになる。スケール板10が移動して反射光・干渉縞の明暗位置の変化に対応し、図10に示すようなM系列信号31,32および第1内挿倍信号33,34、第2内挿倍信号35,36を得る。例えば、図10では、M系列用の受光セルアレイA群の中の1個の受光セルからのM系列信号31、M系列用の受光セルアレイB群の中の一個の受光セルからのM系列信号32、第1内挿倍用の受光セルアレイA’群,B’群からの第1内挿倍信号33,34及び第2内挿倍用の受光セルアレイA”群,B”群からの第2内挿倍信号35,36が図示されている。先ほど説明したように、第1内挿倍信号の一周期の信号を得る期間で第2内挿倍信号を4周期得られている。
図10の縦軸は、各受光セルからの光電流信号を変換した電圧信号Vを示し、横軸はスケール番10の移動に応じた絶対位置θを示す。なお、第1内挿倍信号33,34、および、第2内挿倍信号35,36は、オフセット電圧が加算されている。但し、本実施の形態では、第2受光部25から得られる第2内挿倍信号は実際にはA”群,B”群,C”群,D”群の4信号であるが、ここではA”群,B”群の2信号のみ図示しており、その他のC”群,D”群の2信号は図示を省略している。
さて、第2受光部25が受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”,C”群25C”,D”群25D”という4群を配置しているが、4相信号とすることにより、組立誤差、受光素子の感度ばらつき、第2発光部24の照明むらなどに影響されて下位信号の電気角に角度誤差が発生する事態を回避し、高精度・高分解能の検出を実現することができる。この点は本出願人により特願平11−322073号として特許出願され、特開2001−141522号として出願公開された発明に基づくものであり、簡単に説明するに止める。
第2受光部25の受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”,C”群25C”,D”群25D”という4群から出力され、CPU60に取り込まれる信号を、I 、I 、I 、I とすると次式のようになる。
Figure 0004945976
そして三角関数の公式により変形すると次式のようになる。
Figure 0004945976
そしてこれら式から誤差成分である△X,△Yが除去されるように式を変形すると次式のようになる。
Figure 0004945976
また、他の計算方法で△X,△Yが除去されるように式を変形すると次式のようになる。
Figure 0004945976
ここでm,n,Pは定数であるが、好ましくはm−n/2=Pの関係を満たすように決定される。このような式により求められたθ(絶対位置)は、誤差成分がないため正確な絶対位置を表している。このように4群の第2内挿倍信号を検出することで、検出精度を高めている。
続いて、取り込んだM系列信号,第1内挿倍信号,第2内挿倍信号を用いる絶対位置の検出原理について説明する。
例えば、図8で示すM系列用の受光セルアレイB群23Bのように各受光セル毎の明部・暗部が明瞭な場合は各受光セル毎の検出が明確になされるが、図8で示すM系列用の受光セルアレイA群の受光セルのように、M系列トラックにて受光セルの一部の領域(例えば図8の受光セル40など)が暗部と明部が共にある場合、受光セルアレイA群の8個の受光セルからの信号は、暗状態であるか、もしくは、明状態であるかを判断することが困難となり、正確な角度情報を得ることが困難となる。
そこで、受光セルアレイB群23Bでは完全に明部(受光セル41など)又は暗部(受光セル42など)の状態となっている点に着目し、受光セルアレイA群23Aからの出力信号でなく、受光セルアレイB群23Bからの出力信号を用いて、正しいM系列信号を得ることとなる。
例えば、図10の37aの位置における検出信号では、受光セルアレイA群23Aのある受光セルの検出信号31は、M系列信号が立ち上がっている途中であり、High又はLow信号を判断するためには、不安定な状態であることがわかる。しかしながら、同じ位置37aでも受光セルアレイB群23Bのある受光セルの検出信号32は完全にHigh側であるために、M系列信号を正しく検出できる。
纏めると、間隔38に含まれる位置の場合にはCPU60が受光セルアレイA群23AのM系列信号を選択するようにする。この選択を行う判断手法として、例えば、位置37bにおける場合の第1内挿倍用の受光セルアレイA’群23A’の出力信号33がマイナス側、すなわち、オフセット成分よりもLow側にある場合には、受光セルアレイA群23AのM系列信号を選択する。
同様に、間隔39に含まれる角度の場合にはCPU60が受光セルアレイB群23BのM系列信号を選択するようにする。この選択を行う判断手法として、例えば、角度37aにおける場合の第1内挿倍用の受光セルアレイA’群23A’の出力信号がプラス側、すなわち、オフセット成分よりもHigh側にある場合に受光セルアレイB群23BのM系列信号を選択する。
そして、このようにして得られた受光セルアレイA群,B群の正しいM系列信号を、例えば、CPU60が角度情報に変換する。これによりM系列信号は絶対値角度情報に変換される。ここで、M系列信号によって得られた8ビット分の分解能を上位8ビットと呼ぶ。
更に、高分解能とするために、第1内挿倍信号と同期して得られた第2内挿倍信号をさらに電気的に内挿倍することにより、M系列で得られた8ビットの分解能を超える分解能を実現することが可能となる。ここで、第2内挿倍によって得られたXビット分の分解能を下位Xビットと呼ぶ。この上位8ビットの分解能と下位Xビットの分解能を組合せた分解能、すなわち8+Xビット分の分解能を光学式ロータリエンコーダの分解能と呼ぶ。
しかしながら、下位の第2内挿倍信号は、M系列信号の1周期ピッチ内に4周期ピッチ分の内挿倍情報を持つために、何番目の内挿倍信号かを判断することが困難となる。例えば、位置37aにおいて角度情報を得ようとした場合、3番目の第2内挿倍信号39aを内挿倍するのであるが、1番目第2内挿倍信号38a〜4番目第2内挿倍信号39bの中のどの第2内挿倍信号を内挿倍したのかを判断することができない。そこで、第1内挿倍信号を電気的に内挿倍することにより、1番目〜4番目第2内挿倍信号38a,38b,39a,39bを選定することが可能となる。
例えば、本実施の形態の場合は、第1内挿倍信号33がLow,34がHighならば1番目第2内挿倍信号38aに、第1内挿倍信号33,34がともにLowならば2番目第2内挿倍信号38bに、第1内挿倍信号33がHigh,34がLowならば3番目第2内挿倍信号39aに、第1内挿倍信号33,34がともにHighの場合が4番目第2内挿倍信号39bに対応しているため、どの第2内挿倍信号を内挿倍したかの判断を行うことができる。
1番目〜4番目第2内挿倍信号の選定を可能とするため、第1内挿倍信号は、最低2ビット分だけ内挿倍できるようにすればよい。ここで、例えば、第1内挿倍信号によって得られた2ビットの分解能を中位2ビットと呼ぶ。これにより、M系列で得られた分解能8ビットに、中位2ビット及び下位のXビットをつなぎ合わせることにより、(8+2+X)ビットの分解能を有する光学式絶対値エンコーダが実現可能である。
なお、本実施の形態では、Pa=2・Pbとして具体的に説明したが、この値は2以外にも2の倍数である自然数を適宜選択することが可能である。このような本実施の形態の光学式絶対値エンコーダでは、高分解能を実現することが可能となる。また、高性能なA/D変換器なども不要となるため、コストダウンとなる。
次に、電源投入時に絶対値情報を確立した後の動作内容について説明する。
本実施の形態の光学式絶対値エンコーダは、電源投入時に絶対値情報を確立する処理を行い、その後は通常の相対値エンコーダとして動作し、相対移動量と確立済みの絶対値情報とにより絶対値情報を算出する。上述したように、絶対値を検出するための第1発光部22からの照明光が高分解能光学系である第2受光部25に影響を及ぼす他、第1発光部22の寿命による光量低下の影響によって第2内挿倍信号のオフセットが変動する。そこで、電源投入時の絶対値情報を確立した後には、絶対値を検出するための第1発光部22を消灯するようにCPU60が制御している。
図11は第1発光部22及び第2発光部24の両方を点灯して絶対値情報確立中におけるCPU入力信号の波形図であり、図12は絶対値確立後に第1発光部22を消灯し第2発光部24だけを点灯している状態でのCPU入力信号の波形図である。図11に示すように、絶対値情報確立中は第1発光部22が点灯するので、その影響によって第2内挿倍信号35,36にはオフセット電圧50,51が生ずる。これに対し、絶対値情報確立後は第1発光部22が消灯するので、図12に示すように、第2内挿倍信号35,36のオフセット電圧50,51は略ゼロとなる。なお、第1発光部22が消灯することで、M系列信号,第1内挿倍信号は出力されない。以上の動作をフロー図で表すと、図13に示すようになる。すなわち、電源の投入によりメモリデータのクリアなどの初期化処理を行い(ステップS10)、その後、第1発光部22と第2発光部24を共に点灯させて(ステップS11)、M系列信号、第1内挿倍信号及び第2内挿倍信号を取り込んで上述した絶対値情報確立処理を行う(ステップS12)。そして、絶対値情報を確立したかどうかを判定し(ステップS13)、絶対値情報を確立していなければ、ステップS11に戻り、絶対値情報を確立したならば、第1発光部22を消灯する(ステップS14)。その後は、第2内挿倍信号に基づいて相対移動量を算出し(ステップS15)、算出した相対移動量と先に確立した絶対値情報とにより絶対値情報を算出する(ステップS16)。そして、測定終了かどうかを判定し(ステップS17)、測定を継続する場合はステップS15に戻り、測定を終了する場合は本処理を終える。
このように本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダによれば、電源投入時には、絶対値光学系の第1発光部22と高分解能光学系の第2発光部24を共に点灯させて絶対値情報を確立し、絶対値情報を確立した後は絶対値光学系の第1発光部22を消灯するようにしたので、絶対値検出用の第1発光部22からの照明光が高分解能光学系である第2受光部25に及ぼす影響と、絶対値検出用の第1発光部22の寿命による光量低下の影響などによる第2内挿倍信号のオフセット変動を最小限に抑えることが可能となり、位置検出精度の向上が図れる。
(第2の実施の形態)
図14は本発明の第2の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダの概略構成を示すブロック図である。なお、上述した図7と共通する部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。上述した第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダでは、絶対値確立後には正確な位置検出情報を得ることができるが、絶対値確立中には絶対値光学系による影響によりオフセット変動が発生し、第2内挿倍信号35,36の周期の範囲内で位置検出誤差が発生する。これに対し、本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダでは、第2内挿倍信号35,36に予めオフセット変動に相当するオフセット補正値を加算(または減算)するようにして絶対値光学系による影響を最小限に抑えるようにした。この場合、上述した実施の形態1と同様に、絶対値情報確立後は絶対値光学系の第1発光部22を消灯するので、補正値の加算(または減算)は絶対値情報確立中のみ行う。図14中の補正回路70が第2内挿倍信号35,36にオフセット変動に相当する補正値を加算(または減算)する。本実施の形態では、補正値を補正回路70内の図示せぬメモリに格納している。
図15は、補正値を加え場合の絶対値確立中のM系列信号,第1内挿倍信号,第2内挿倍信号を示す波形図である。同図に示すように、絶対値情報確立中でも第2内挿倍信号35,36のオフセット電圧50,51が略ゼロとなる。
このように、本実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダによれば、第2内挿倍信号35,36にオフセット変動を抑える補正値を加算(または減算)するようにしたので、位置検出精度の向上が図れる。
なお、第2内挿倍信号35,36に対する補正値の加算(または減算)を補正回路70が行うのではなく、補正回路70の機能をソフトウェア化してCPU60によって行うようにしても構わない。この場合、補正値は、CPU60の内蔵メモリ又は外部メモリ(いずれも図示略)に格納しておけば良い。ソフトウェア化することにより、補正回路70が不要となり、その分、小型化及びコストダウンが図れる。
以上説明した第1、第2実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダを用いて高精度な位置決め・速度制御を実現する半導体検査装置、製造装置、工作機械その他の移動装置とすることが可能である。また、これらの移動装置を従来の光学式絶対値エンコーダを使用した場合よりも、高分解能制御が可能となり、コストも低く抑えることができる。
なお、本実施の形態では、光学式絶対値エンコーダの一具体例である光学式リニアエンコーダについて説明したが、本発明は光学式リニアエンコーダに限定するものではなく、電気角を検出するようにした光学式ロータリエンコーダにも勿論適用可能である。光学式リニアエンコーダは発光素子と受光素子を一体に取り付けた検出部とスケール板と相対的に移動させる構成であるのに対し、光学式ロータリエンコーダはスリット円板を回転させる点で相違するものの下位信号は電気角θを用いるなどその原理は同じである。本発明を適用した光学式ロータリエンコーダでも高分解能化を実現できる。
本発明の光学式絶対値エンコーダは、半導体装置、製造装置、工作機械等において直線位置又は回転角度の絶対変位量を計測するセンサとして適用可能である。
第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダ画が備える検出部の概略構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備えるスケール板の概略構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える検出部の概略構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える第1受光部の受光セルアレイ群の概略構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える第2発光部及び第2受光部の概略構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダが備える第2受光部の受光セルアレイ群の概略構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける第1及び第2受光部、第1及び第2発光部及びその周辺回路の回路構成図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける第1受光部の第2トラックと第3トラックとのピッチを説明するための図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける第2発光部及び第2受光部による光検出を説明するための図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおけるM系列信号、第1内挿倍信号、第2内挿倍信号の波形図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける絶対値確立中のM系列信号、第1内挿倍信号、第2内挿倍信号の波形図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける絶対値確立後のM系列信号、第1内挿倍信号、第2内挿倍信号の波形図 第1の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダの動作フロー図 第2の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける第1及び第2受光部、第1及び第2発光部及びその周辺回路の回路構成図 第2の実施の形態に係る光学式絶対値エンコーダにおける絶対値確立中のM系列信号、第1内挿倍信号、第2内挿倍信号の波形図
符号の説明
10 スケール板
11 透明板
12 第1トラック
12a 反射部
12b 透過部
13 第2トラック
13a 反射部
13b 透過部
14 第3トラック
20 検出部
21 回路基板
22 第1発光部
23 第1受光部
23A 受光セルアレイA群
23B 受光セルアレイB群
23A’ 受光セルアレイA’群
23B’ 受光セルアレイB’群
24 第2発光部
24a 発光領域
24b 遮光領域
25 第2受光部
25A” 受光セルアレイA”群
25B” 受光セルアレイB”群
25C” 受光セルアレイC”群
25D” 受光セルアレイD”群
27,28 反射光
29 干渉縞
31,32 M系列信号
33,34 第1内挿倍信号
35,36 第2内挿倍信号
37a,37b 位置
38,39 領域
38a,38b 領域
39a,39b 領域
40,41,42 受光セル
50,51 オフセット変動
60 CPU
70 補正回路

Claims (3)

  1. M系列情報に基づいて反射と透過を繰り返すM系列トラックと、所定周期で反射と透過を繰り返す第1内挿倍トラックと、前記第1内挿倍トラックの1/N(Nは2以上の自然数)の周期の凹凸格子からなる第2内挿倍トラックと、が設けられたスケールと、
    前記M系列トラック及び前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された第1発光素子と、
    前記M系列トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記M系列トラックからの光を検出してM系列信号を出力するM系列用受光素子群と、前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第1内挿倍トラックからの光を検出して第1内挿倍信号を出力する第1内挿倍用受光素子群とを備えた第1受光部と、
    前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された第2発光素子と、
    前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第2内挿倍トラックからの光を検出して第2内挿倍信号を出力する第2受光部と、
    絶対値確立後は、前記第1発光素子を消灯して前記第2発光素子だけを点灯し、前記第2受光部から出力される第2内挿倍信号を用いて位置検出を継続する制御手段と、
    を具備し
    前記M系列信号、第1内挿倍信号及び第2内挿倍信号を用いて絶対値位置情報が確立するまでは、前記第1発光素子の影響により前記第2内挿倍信号に発生するオフセット変動に相当するオフセット補正値を加算または減算して前記第2内挿倍信号をオフセット補正することを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  2. M系列情報に基づいて反射と透過を繰り返すM系列トラックと、所定周期で反射と透過を繰り返す第1内挿倍トラックと、前記第1内挿倍トラックの1/N(Nは2以上の自然数)の周期の凹凸格子からなる第2内挿倍トラックと、が円周方向に沿って設けられた回転板と、
    前記M系列トラック及び前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された第1発光素子と、
    前記M系列トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記M系列トラックからの光を検出してM系列信号を出力するM系列用受光素子群と、前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第1内挿倍トラックからの光を検出して第1内挿倍信号を出力する第1内挿倍用受光素子群とを備えた第1受光部と、
    前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された第2発光素子と、
    前記第2内挿倍トラックと対向する位置に配置された複数の受光素子からなり前記第2内挿倍トラックからの光を検出して第2内挿倍信号を出力する第2受光部と、
    絶対値確立後は、前記第1発光素子を消灯して前記第2発光素子だけを点灯し、前記第2受光部から出力される第2内挿倍信号を用いて位置検出を継続する制御手段と、
    を具備し
    前記M系列信号、第1内挿倍信号及び第2内挿倍信号を用いて絶対値位置情報が確立するまでは、前記第1発光素子の影響により前記第2内挿倍信号に発生するオフセット変動に相当するオフセット補正値を加算または減算して前記第2内挿倍信号をオフセット補正することを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学式絶対値エンコーダと、
    前記光学式絶対値エンコーダから出力される絶対値情報を用いて位置制御される移動体と、
    を備えたことを特徴とする移動装置。
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