JP6149740B2 - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

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この発明は、回転体の絶対回転角度を検出するアブソリュートエンコーダに関するものである。
測定対象物となる回転体の回転角度を検出するロータリーエンコーダは、例えば、明暗の光学パターンを有する光学式スケールと、光学式スケール上に光を照射する発光素子と、光学式スケール上の光学パターンを検出するための受光素子と、受光素子後段に配置された演算装置とを備え、演算装置によってモーター等の回転軸に連結された光学式スケールの回転角度が検出される。
この種のロータリーエンコーダには、受光素子から出力されたパルス信号を演算装置で積算して回転角度を検出するインクリメンタルエンコーダと、光学式スケール上の角度固有の光学パターンから演算装置によって光学式スケールの絶対角度を検出するアブソリュートエンコーダとが知られている。インクリメンタルエンコーダは、原点位置からの増分により回転角度を検出するため、電源投入時には原点復帰動作が必要となる。一方、アブソリュートエンコーダは、電源投入時に原点復帰動作が不要であり、すばやく立ち上げることが可能となる。
一方で、アブソリュートエンコーダにおいては、演算装置から出力された絶対角度を元に測定対象物の回転制御を行うため、演算装置から出力される値の信頼性が非常に重要となる。アブソリュートエンコーダから出力される値の信頼性を向上させる従来技術が、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1には、過去の読み取り値から推定位置情報を計算し、推定した位置とスケールの読み取り値から計算した位置とを比較し、不一致があるか否かを判定する技術が開示されている。また、特許文献2には、受光素子を2つ設けて、いずれかの受光素子からの出力に障害が発生した場合にエラー信号を出力する技術が開示されている。
特表2012−529028号公報(図3) 特開2006−153472号公報(図3)
しかしながら、上述の従来技術には以下の課題が挙げられる。特許文献1における位置測定エンコーダおよび操作方法においては、位置を推定するために、少なくとも1つの過去の読み取り値を使用しているため、電源投入時から異常を検知することができないという課題があった。さらに、速度が変化する場合においては、予測した位置とスケールの読み値から計算した位置との差が大きくなり、出力される値の信頼性が低下するという課題があった。
一方、特許文献2におけるエンコーダ及びエンコーダシステムにおいては、受光素子を2つ設けているためにデバイスサイズが大型化してしまうという課題があった。さらに、受光素子の位置ズレなどに起因する受光素子間の位相ズレの影響を受け、例えば、温度によって受光素子間の位相ズレが発生すると比較した絶対位置の差も大きくなり、出力される値の信頼性が低下するという課題があった。
本発明は、上述のような問題点を解決されるためになされたものであり、大型化することなく、絶対回転角度の検出値の信頼性を電源投入時から向上するアブソリュートエンコーダを提供することを目的とする。
この発明におけるアブソリュートエンコーダは、回転体に取り付けられ明暗の光学パターンを有する光学式スケールと、光学パターンに光を照射する発光素子と、光学パターンで反射又は透過した光を受光して受光量に応じた信号を出力する複数の画素を有するイメージセンサと、組合せが異なる画素から出力される信号に基づいて光学パターンのエッジ位置とエッジ種別とを検出し、エッジ位置とエッジ種別とに基づいてエッジ種別の並び順とエッジ間隔とを求め、並び順とエッジ間隔とに基づいて回転体の第1の回転角度を検出する複数の角度検出部と、複数の角度検出部で検出された第1の回転角度を比較して第1の回転角度の検出のエラーを検知するエラー検知部と、複数の角度検出部で検出されたエッジ位置の平均化処理を行う平均化部と、予め決定される基準位置からの平均化処理されたエッジ位置の相対位置と第1の回転角度とに基づいて第2の回転角度を求める絶対角度演算部とを備えるものである。
この発明におけるアブソリュートエンコーダは、回転体に取り付けられ明暗の光学パターンを有する光学式スケールと、光学パターンに光を照射する発光素子と、光学パターンで反射又は透過した光を受光して受光量に応じた信号を出力する複数の画素を有するイメージセンサと、組合せが異なる画素から出力される信号に基づいて光学パターンのエッジ位置とエッジ種別とを検出し、エッジ位置とエッジ種別とに基づいてエッジ種別の並び順とエッジ間隔とを求め、並び順とエッジ間隔とに基づいて回転体の第1の回転角度を検出する複数の角度検出部と、複数の角度検出部で検出された第1の回転角度を比較して第1の回転角度の検出のエラーを検知するエラー検知部と、複数の角度検出部で検出されたエッジ位置の平均化処理を行う平均化部と、予め決定される基準位置からの平均化処理されたエッジ位置の相対位置と第1の回転角度とに基づいて第2の回転角度を求める絶対角度演算部とを備えるので、大型化することなく、絶対回転角度の検出値の信頼性を電源投入時から向上することが可能となる。
本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサ上に投影される光量分布の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの光量補正部での補正後波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダのエッジ検出部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの粗検出部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの高精度検出部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの変形例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの別の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるアブソリュートエンコーダの構成を示す図である。 本発明の実施の形態3によるアブソリュートエンコーダの構成を示す図である。 本発明の実施の形態3によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサの別の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサの更に別の構成例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの構成を示す図である。アブソリュートエンコーダ1はその基本的構成として、発光素子2と、イメージセンサ3と、光学式スケール4と、A/D変換器6Aと、A/D変換器6Bと、角度検出部13Aと、角度検出部13Bとを備える。以下にアブソリュートエンコーダ1の構成部分について順次説明する。発光素子2は、光学式スケール4に光を照射するための照明手段であり、例えば点光源であるLED等が用いられる。イメージセンサ3は、光学式スケール4からの反射光を受光するための光検出手段であり、受光量に応じた信号を出力する。
図2は、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサの構成例を示す図である。図2のように、イメージセンサ3は1次元に配列した画素101の集合で構成され、例えば、CCDセンサーやCMOSセンサー等の撮像デバイスが用いられる。また、本実施の形態では、図2に示す1番左の画素を1番目の画素とした場合に、奇数番目と、偶数番目の画素の伝送経路を分け、奇数番目のからの信号出力は奇数画素用伝送経路102を伝い、偶数番目の画素からの信号出力は偶数画素用伝送経路103を伝って後段の回路へと出力するように構成されている。すなわち、奇数画素で構成される画素群からの信号出力と、偶数画素で構成される画素群からの信号出力とが別の伝送経路を伝って出力されるように、イメージセンサ3は構成されている。イメージセンサ3から個別の伝送経路を伝って信号が出力されるそれぞれの画素群を第1の画素群と呼ぶ。
再度、図1に戻って説明を続ける。光学式スケール4は、モーター等の回転シャフト5に連結され、円周方向に沿って複数の反射部201と非反射部202が配置された光学パターン200を有する。反射部201は、発光素子2からの光を反射する部分であり、また、非反射部202は、発光素子2からの光を吸収または、透過する部分であり、イメージセンサ3上に投影される光強度分布を変調するように機能する。
本実施の形態では、発光素子2とイメージセンサ3が光学式スケール4の片側に配置された反射型エンコーダを例示するが、発光素子2とイメージセンサ3の間に光学式スケール4が介在する透過型エンコーダにも同様に本発明の適用が可能である。透過型エンコーダの場合には、光学パターン200は透過部と非透過部で構成すればよく、反射型および透過型のいずれの場合であっても、イメージセンサ3上に投影される光強度分布を変調するように構成されていれば、光学式スケール4の構造は特に限定されない。すなわち、光学式スケール4は、反射部または透過部である明の部分と、非反射部または非透過部である暗の部分とで構成される明暗の光学パターンを有する。
光学式スケール4は、例えば、ガラス基板上にクロム等の金属を蒸着し、フォトリソグラフィを用いて金属膜をパターン加工することによって反射部201及び非反射部202を形成してもよい。また、例えばガラス基板の上に金属膜を蒸着し、吸収膜を印刷技術で転写するように構成しても良く、反射部201と非反射部202が形成できる構成であれば特に限定されない。
光学式スケール4には、反射部201と非反射部202で構成される光学パターン200を有するトラック1本が設けられ、反射部201と非反射部202は、光学式スケール4の回転角度を特徴づけるように形成される。例えば、光学パターン200にはM系列等の擬似ランダムパターンが使用される。
A/D変換器6A及びA/D変換器6Bは、イメージセンサ3から受光量に応じて出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するための信号変換手段である。A/D変換器6A及びA/D変換器6Bはイメージセンサ3に内蔵されていても良いし、イメージセンサ3とは別に外付けで回路基板(図示せず)上に搭載しても良い。本実施の形態では、イメージセンサ3の奇数番目の画素(奇数画素)から出力される信号は、奇数画素用伝送経路102を通りA/D変換器6Aに入力され、偶数番目の画素(偶数画素)から出力される信号は、偶数画素用伝送経路103を通りA/D変換器6Bに入力されるように構成されている。
角度検出部13Aは、イメージセンサ3から出力される信号に基づいて光学式スケール4の絶対回転角度を演算するための角度演算手段である。ここで、角度検出部13Aが備える光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10、高精度検出部11、絶対角度演算部12の動作について説明する。図1に示すように、A/D変換器6A及びA/D変換器6Bからの出力は、角度検出部13Aの光量補正部8へと入力される。
図3は、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサ上に投影される光量分布の一例を示す図である。横軸を画素(画素の位置)、縦軸を当該画素から出力される信号の強度とすると、光量補正部8へ入力される信号は、図3に示すような波形となる。図3におけるレベル1信号14は、光学式スケール4の反射部201でのパターンを表し、レベル0信号15は、光学式スケール4の非反射部202でのパターンを表す。ここで、レベル1信号及びレベル0信号とは、信号を強度に応じてレベル1、0の2値に分類したときに、レベル1に分類される信号及びレベル0に分類される信号を指す。
しかしながら、発光素子2自体の光量分布や、イメージセンサ3の各画素の感度ばらつき等の影響により、レベル1信号14及びレベル0信号15の信号強度は画素毎に不均一となる。そこで、光量補正部8では、この不均一な分布を均一な分布にするように補正を行う。図4は、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダの光量補正部での補正後波形16の一例を示す図である。図4において、横軸は画素(画素の位置)、縦軸は当該画素における信号の強度である。補正方法としては公知の技術を用いることができ、光量分布を均一にする方法であればその方法は特に限定されない。
エッジ検出部9は、補正後波形16を用いて予め設定した閾値レベル17に一致する画素の位置をエッジ毎に求めるエッジ位置算出手段として動作する。図5は、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダのエッジ検出部の動作を説明する図であり、図4の枠で囲ったエッジ付近の拡大図である。まず、図のように信号強度が閾値レベル17を横切るi−1番目の画素18とi番目の画素19を探索する。エッジ検出部9では、探索したi−1番目の画素18とi番目の画素19を用いて、例えば線形補間することで閾値レベル17に一致するエッジ画素の位置20をサブピクセル処理として求める。
ここで、エッジ画素の位置は、必ずしも実在する画素の位置である必要はなく、例えば2.5番目の画素など、仮想的な画素の位置であっても良い。本実施の形態では、閾値レベル17を横切り2点の画素値から線形補間で閾値レベル17と一致する画素値を求めるとしたが、閾値レベル17を横切る2点以上の画素からより複雑な関数でフィッティングしても良い。当然、線形補間であっても2点以上の画素値を用いることが可能なことは言うまでもない。
粗検出部10は、検出したエッジ画素の位置20を元に光学式スケール4の光学パターン200のうち、イメージセンサ3上に投影されるビットパターンをデコードし、粗い絶対角度を演算するための手段である。図6は、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダの粗検出部10の動作を説明する図である。図6において、横軸は画素(画素の位置)、縦軸は当該画素における信号の強度である。ここで、図5、図6を用いて粗検出部10で粗い絶対角度を演算する手順について説明する。
まず、粗検出部10は、エッジ検出部9で探索した閾値レベル17を横切る2点であるi−1番目の画素18とi番目の画素19の強度をI(i−1)、I(i)とすると、I(i−1)<I(i)なら立上りエッジ、I(i−1)>I(i)なら立下りエッジと判別する。次に、立上りエッジであれば1、立下りエッジであれば0としてビットの値を割り当てる。エッジ毎にこの処理を行い、補正後波形16を1/0にデコードする。この際、各エッジの間隔を計算し、予め設定しておいた基本周期21の何倍かを演算し、例えば1倍であれば、1/0を1つだけ、2倍であれば、1/0を2つ連続で配置するようにする。このように演算することで、イメージセンサ3の視野内に投影される光学パターン200をデコードしたビット列22を生成する。すなわち、粗検出部10は、エッジの種別(立上りエッジか立下りエッジか)と、エッジの種別の並び順と、エッジの間隔とに基づいて、ビット列22を生成する。なお、基本周期は、例えば、粗検出部10に入力される信号に対応する画素の配置されている間隔を考慮して決定される。
本実施の形態では、立上り、立下りからデコードするように構成したが、閾値レベル17で単純に2値化するように構成してもよく、同じようにデコードできる手段であれば特に限定されない。また、基本周期21は予め設定しておくとしたが、エッジ検出部9で検出したエッジから、エッジ間の間隔を演算し、その都度基本周期21を解析するように構成しても良い。粗検出部10ではさらに、デコードしたビット列22を、予めメモリ内に保存されているLook Up Table23を参照し、一致するコードから粗い絶対角度を求める。ここで、絶対角度とは、絶対回転角度を意味する。この際、Look Up Table23を参照して粗い絶対角度を求めるのに必要なビット数に冗長ビットを付加するために、イメージセンサ3の視野を広げ、冗長ビットを用いて従来の手法により粗検出部10で誤り訂正を行うように構成しても良い。
図7は、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダの高精度検出部11の動作を説明する図である。図7において、横軸は画素(画素の位置)、縦軸は当該画素における信号の強度である。高精度検出部11は、イメージセンサ3上に投影されるパターンの位相ズレ量24を高精度に演算するための手段である。粗検出部10で演算した粗い絶対角度は、中心画素25を基準としているため、中心画素25からの位相ズレ量24を算出する必要がある。粗検出部10で求められた粗い絶対角度の検出分解能は基本周期21により決定されるが、さらに高い分解能で絶対角度を検出できることが望ましい。
そこで、高精度検出部11では、図7のように、エッジ検出部9で演算したエッジ位置のうち、中心画素25に最も近いエッジ画素の位置26を探索し、中心画素25との位相ズレ量24を演算する。本実施の形態では、位相ズレ量24を求めるのに、中心画素25に最も近いエッジ画素の位置26のみを使用するように構成したが、他のエッジも用いて平均的に位相ズレ量24を求めるように構成しても良い。すなわち、高精度検出部11では、予め決定される基準位置からのエッジ位置の相対位置を求めており、位相ズレ量24が相対位置に相当する。
絶対角度演算部12は、粗検出部10で演算した粗い絶対角度と、高精度検出部11で演算した位相ズレ量24を足しあわせて高精度の絶対角度を算出する手段である。エッジ検出部9で検出したエッジ位置を用いて高精度検出部11で位相ズレ量24を求め、位相ズレ量24を粗い絶対角度に足しあわせることで、基本周期21よりも高い分解能で高精度の絶対角度を算出することができる。角度検出部13Bは、イメージセンサ3の出力に基づいて光学式スケール4の粗い絶対角度を演算するための角度演算手段である。尚、角度検出部13Bの光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10は、角度検出部13Aと同様の処理が行われる。ここで、粗い絶対角度が第1の回転角度となり、高精度の絶対角度が第2の回転角度となる。
次に、本実施の形態によるアブソリュートエンコーダにおけるエラー検知部7による異常検知方法について説明する。角度検出部13Aへは、A/D変換器6A及びA/D変換器6Bの出力が入力されるように構成されており、角度検出部13Bへは、A/D変換器6Bの出力のみが入力されるように構成されている。角度検出部13Aでは、既に説明した通り、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10、高精度検出部11、絶対角度演算部12にて位相ズレ量24を含めた高精度の絶対角度まで演算を行う。一方、角度検出部13Bでは、A/D変換器6Bの出力のみを用いて、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10によって粗い絶対角度までを演算する。角度検出部13Aの粗検出部10の出力と、角度検出部13Bの粗検出部10の出力は、エラー検知部7へと送られ、2つの粗い絶対角度を比較する。2つの角度値が異なれば、上位システム(図示せず)へエラー信号を送信し、モーターの制御を停止するように動作する。
以上のような構成によれば、イメージセンサ3から出力される画素データを奇数画素と偶数画素で分け、角度検出部13A及び角度検出部13Bで同様の演算を行い、粗検出部10で演算した粗い絶対角度をエラー検知部7で照合するように構成したので、確実にアブソリュートエンコーダ1の異常を検知することが可能となる。
本実施の形態のアブソリュートエンコーダは、角度検出部とA/D変換器を2つずつ備え、イメージセンサの出力を偶数画素と奇数画素に分け、一方の角度検出部では両方の画素(すなわち全ての画素)から出力される信号に基づいて粗い絶対角度を検出し、もう一方の角度検出部ではいずれか一方の画素から出力される信号に基づいて粗い絶対角度を検出する。エラー検知部は、検出された2つの粗い絶対角度を比較してエラーを検知する。2つの粗い絶対角度は、組合せが異なる画素から出力される信号に基づいて、それぞれ回転角度が検出されることになる。この構成によって、電源投入時からエンコーダの異常を検知でき、従来に比べてより信頼性を向上させることができる。さらに、単一のイメージセンサと光学式スケールの単一のトラックとから高精度に絶対角度を検出することができるため、デバイスサイズをより小型にすることができる。
ここで、それぞれの角度検出部への入力信号を出力する複数の画素の集まりを第2の画素群と呼ぶ。本実施の形態のアブソリュートエンコーダにおいて、一方の角度検出部への入力信号を出力する第2の画素群は、2つの第1の画素群(奇数画素から構成される第1の画素群と偶数画素から構成される第1の画素群)の両方から構成される。また、他方の角度検出部への入力信号を出力する第2の画素群は、2つの第1の画素群の一方から構成されることになる。
なお、図1に示したアブソリュートエンコーダ1では、角度検出部13Aに高精度検出部11と絶対角度演算部12を備え、角度検出部13Aは第1の回転角度である粗い絶対角度と第2の回転角度である高精度の絶対角度とを検出するように構成したが、他の構成としてもよい。例えば、高精度検出部11及び絶対角度演算部12を角度検出部13Aとは別に備え、角度検出部13Aは角度検出部13Bと同様に粗い絶対角度を求めるのみとしてもよい。
図8は、本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの変形例を示す図である。図8に示すアブソリュートエンコーダ1は、図1に示すものと基本的構成は同じだが、高精度検出部11及び絶対角度演算部12を角度検出部13Cとは別に備えた点が異なる。その他の構成部分については、実施の形態1と同様のため同じ符号を付加しその説明は省略する。角度検出部13Cは、角度検出部13Bと同様の構成であり、イメージセンサ3の出力に基づいて光学式スケール4の粗い絶対角度を演算するための角度演算手段である。高精度検出部11は、角度検出部13Bのエッジ検出部9で検出したエッジ位置を用いて位相ズレ量24を求める。絶対角度演算部12は、角度検出部13Cの粗検出部10で演算した粗い絶対角度と、高精度検出部11で演算した位相ズレ量24を足しあわせて高精度の絶対角度を算出する。
また、図1に示したアブソリュートエンコーダ1では、イメージセンサ3の奇数画素をA/D変換器6Aに、偶数画素をA/D変換器6Bに入力するように構成したが、他の構成とすることもできる。図9は、本発明の実施の形態1によるアブソリュートエンコーダの別の変形例を示す図である。図9に示すアブソリュートエンコーダ1は、図1に示すものと基本的構成は同じだが、A/D変換器6A及びA/D変換器6Bを角度検出部ごとに備えた点が異なる。その他の構成部分については、実施の形態1と同様のため同じ符号を付加しその説明は省略する。A/D変換器6Aには、イメージセンサ3の奇数番目及び偶数番目の画素から出力される信号が入力される。A/D変換器6Bには、イメージセンサ3の偶数番目の画素から出力される信号が入力される。A/D変換器6Aからの出力は、角度検出部13Aへと入力され、A/D変換器6Bからの出力は、角度検出部13Bへと入力される。
さらに、1つのA/D変換器のみを用いてアブソリュートエンコーダを構成することもできる。つまり、全ての画素から出力される信号を同じA/D変換器に入力するように構成し、アナログ信号をデジタル信号に変換した後に奇数画素からの信号と偶数画素からの信号に分けるようにしても良い。このような構成では、A/D変換器の数を削減することができる。一方、A/D変換器を2つ備える場合には、A/D変換器の異常も検出でき、信頼性はさらに向上する。なお、これらの変形例は、以下で述べる他の実施の形態に対しても適用可能である。
以上のように本実施の形態のアブソリュートエンコーダによれば、回転体に取り付けられ明暗の光学パターンを有する光学式スケールと、光学パターンに光を照射する発光素子と、光学パターンで反射又は透過した光を受光して受光量に応じた信号を出力する複数の画素を有するイメージセンサと、組合せが異なる画素から出力される信号に基づいて回転体の第1の回転角度を検出する複数の角度検出部と、複数の角度検出部で検出された第1の回転角度を比較して第1の回転角度の検出のエラーを検知するエラー検知部とを備えるので、大型化することなく、絶対回転角度の検出値の信頼性を電源投入時から向上することが可能となる。
従来のアブソリュートエンコーダでは、過去の検出結果から求めた予測値を用いたり、複数の受光素子で検出した情報を比較したりすることによって、異常の検出を行っていた。一方、本実施の形態のアブソリュートエンコーダによれば、単一のイメージセンサが備える画素について、複数種類の組み合わせを規定し、それぞれの組み合わせの画素から出力される信号を用いて回転角度を検出し、検出された回転角度同士を比較して異常を検出する。この構成によれば、複数の受光素子を用いないので、大型化することはない。また、複数の受光素子を用いないので、温度変化などの影響で受光素子が個々に位置ズレすることもない。また、過去の検出結果を必要としないので、電源投入時からの異常検出が可能となる。また、過去の検出結果から求めた予測値も必要ないので、回転速度が変化しても問題は発生しない。
また、本実施の形態のアブソリュートエンコーダでは、光学式スケール4の光学パターン200は、1本のトラックで構成される。トラックを1本とすることで、複数本のトラックを用いる場合と比較して、デバイスサイズを小型化することが可能となる。また、複数本のトラックを用いる場合に問題となるトラック間の位相ズレが発生しないため、よりデータの信頼性を向上させることが可能となる。以上のように、本実施の形態のアブソリュートエンコーダによれば、検出結果の異常を検知する確率が向上する。この結果、異常な絶対回転角度を正常な値として出力されることがなく、絶対回転角度の検出値の信頼性が向上する。ここで述べた効果は以下で説明する実施の形態でも同様である。
実施の形態2.
実施の形態1では、イメージセンサの奇数画素及び偶数画素の情報が角度検出部の一方に入力され、イメージセンサの偶数画素の情報が角度検出部の他方に入力されるように構成していた。本実施の形態では、角度検出部の一方に奇数画素の情報が入力され、角度検出部の他方に偶数画素の情報が入力されるように構成して、アブソリュートエンコーダの異常を検知する手法について述べる。ここで、角度検出部に入力される情報は、イメージセンサから出力されたアナログ信号がデジタル信号に変換されたものである。
図10は、本発明の実施の形態2によるアブソリュートエンコーダの構成を示す図である。本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1では、イメージセンサ3の奇数画素から出力される信号がA/D変換器6Aに入力される。角度検出部13Aには、A/D変換器6Aの出力のみが入力される。その他の点では、本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1は、実施の形態1の図1に示すアブソリュートエンコーダ1と基本的構成は同じだが、角度検出部13Aにエッジ位置の平均化部27を追加した点が異なる。その他の構成部分については、実施の形態1と同様のため同じ符号を付加しその説明は省略する。
エッジ位置の平均化部27は、角度検出部13Aのエッジ検出部9で解析したエッジ画素値20と、角度検出部13Bのエッジ検出部9で解析したエッジ画素値20を平均化するための手段である。本実施の形態2では、角度検出部13Aにて、エッジ位置の平均化27を行った結果を用いて高精度検出部11で位相ズレ量24を演算し、絶対角度演算部12にて、粗検出部10で演算した粗い絶対角度と、高精度検出部11で演算した位相ズレ量24とを足しあわせて高精度の絶対角度を演算する。このような構成とすることで、角度検出部13Aに入力される信号の量を削減することができ、演算量を削減することが可能となる。また、角度検出部13Aで算出される絶対角度の精度は維持される。
次に、本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1のエラー検知部7による異常検知方法について説明する。既に述べた通り、角度検出部13Aへは、A/D変換器6Aの出力のみが入力されるように構成されており、角度検出部13Bへは、A/D変換器6Bの出力のみが入力されるように構成されている。すなわち、角度検出部13Aへは、イメージセンサ3の奇数画素の情報のみが入力され、角度検出部13Bへは、イメージセンサ3の偶数画素の情報のみが入力される。角度検出部13Aでは、A/D変換器6Aの出力を用いて、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10、エッジ位置の平均化部27、高精度検出部11、絶対角度演算部12にて高精度の絶対角度までを演算する。一方、角度検出部13Bでは、A/D変換器6Bの出力を用いて、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10にて粗い絶対角度までを演算する。
角度検出部13Aの粗検出部10の出力と、角度検出部13Bの粗検出部10の出力は、エラー検知部7へと送られ、2つの粗い絶対角度を比較する。2つの角度値が異なれば、上位システム(図示せず)へエラー信号を送信し、モーターの制御を停止するように動作する。
以上のような構成によれば、イメージセンサ3から出力される画素データを奇数画素と偶数画素で分け、角度検出部13A及び角度検出部13Bで同様の演算を行い、粗検出部10で演算した粗い絶対角度同士をエラー検知部7で照合するように構成したので、確実にアブソリュートエンコーダ1の異常を検知することが可能となる。さらに、角度検出部13Aの粗検出部10ではイメージセンサ3の奇数画素のみを、角度検出部13Bの粗検出部10ではイメージセンサ3の偶数画素のみを用いて演算を行うため、エラー検知部7で比較する粗い絶対角度は、まったく異なる画素101を用いて演算される。したがって、よりデータ(出力値)の信頼性を向上させることが可能となる。
さらに、角度検出部13Aのエッジ検出部9ではイメージセンサ3の奇数画素のみのデータを用いて演算を行うためより処理速度を高速化することが可能となる。さらに、角度検出部ごとにA/D変換器を設けたので、例えばA/D変換器のいずれかが故障した場合もエラー検知され、A/D変換器も含めて異常の検出が可能となる。
本実施の形態のアブソリュートエンコーダは、角度検出部とA/D変換器を2つずつ備える。イメージセンサの偶数画素から出力される信号は一方のA/D変換器へ、奇数画素から出力される信号は他方のA/D変換器へ出力される。さらに、2つの角度検出部にはそれぞれ異なるA/D変換器からの出力が入力される。したがって、全く異なる画素情報から検出された2つの粗い絶対角度を比較してエラーが検知される。この結果、よりデータの信頼性を向上させることが可能となる。さらに、一方の角度検出部にエッジ位置の平均化を備えたので、角度演算に必要な画素数を減少させて、演算負荷を軽減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、異常の検出に用いる粗い絶対角度の一方を用いて高精度の絶対角度を演算するように構成していたが、ここでは、更に別の角度検出部を追加し、アブソリュートエンコーダの異常を検知する手法について述べる。
図11は、本発明の実施の形態3によるアブソリュートエンコーダの構成を示す図である。本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1は、3つの角度検出部13A〜13Cを備え、角度検出部13CへはA/D変換器6Aの出力が、角度検出部13BへはA/D変換器6Bの出力が、角度検出部13AへはA/D変換器6A及び6Bの出力が入力されるように構成されている。また、A/D変換器6Aにはイメージセンサ3の奇数画素から出力される信号が入力され、A/D変換器6Bにはイメージセンサ3の偶数画素から出力される信号が入力される。
本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1では、角度検出部13Cで、A/D変換器6Aの出力を用いて、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10にて粗い絶対角度まで演算する。一方、角度検出部13Bでは、A/D変換器6Bの出力を用いて、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10にて粗い絶対角度まで演算する。また、角度検出部13Aでは、A/D変換器6A及び6Bの出力を用いて、光量補正部8、エッジ検出部9、粗検出部10、高精度検出部11、絶対角度演算部12を用いて、位相ズレ量24を含めた高精度の絶対角度までを演算するように構成されている。その他の構成部分については、実施の形態1及び2と同様のため同じ符号を付加しその説明は省略する。
角度検出部13Cの粗検出部10で演算した粗い絶対角度と、角度検出部13Bの粗検出部10で演算した粗い絶対角度は、エラー検知部7へと送られて、エラー検知部7は2つの粗い絶対角度を比較する。2つの角度値が異なれば、上位システム(図示せず)へエラー信号を送信し、モーターの制御を停止するように動作する。ここで、角度検出部13Aの粗検出部10で求められる粗い絶対角度は、エラー検出部7には送られない点で角度検出部13C及び角度検出部13Bで求められる粗い絶対角度とは異なる。本実施の形態のアブソリュートエンコーダ1では、角度検出部13C及び角度検出部13Bで求められる粗い絶対角度が第1の回転角度となり、角度検出部13Aで求められる高精度の絶対角度が第2の回転角度となる。また、角度検出部13Aで求められる粗い絶対角度が第3の回転角度となる。
以上のような構成によれば、イメージセンサ3から出力される画素データを奇数画素と偶数画素で分け、角度検出部13C及び角度検出部13Bで同様の演算を行い、粗検出部10で演算した粗い絶対角度同士をエラー検知部7で照合するように構成したので、確実にアブソリュートエンコーダ1の異常を検知することが可能となる。さらに、角度検出部13Cの粗検出部10ではイメージセンサ3の奇数画素のみを、角度検出部13Bの粗検出部10ではイメージセンサ3の偶数画素のみを用いて演算を行うため、エラー検知部7で比較する粗い絶対角度は、まったく異なる画素を用いて演算されているのでよりデータ(出力値)の信頼性を向上させることが可能となる。さらに、角度検出部13Aで奇数画素と偶数画素との両方を使用して位相ズレ量24を含めた絶対角度を演算するように構成されているため、より高精度に角度を検出することが可能となる。
また、実施の形態1〜3では、奇数画素は奇数画素用伝送経路102を、偶数画素は偶数画素用伝送経路103を伝って後段の処理回路へ入力されるようにイメージセンサ3を構成したが、これに限定されるものではない。図12は、本発明の実施の形態3によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサ3の別の構成例を示す図である。図12に示すように、イメージセンサ3の中心画素25を境に左側と右側で画素101を分けて、左側の画素は左側画素用伝送経路104を、右側の画素は右側画素用伝送経路105を伝って後段の処理回路に入力するように構成してもよい。
この場合、一方の角度検出部の粗検出部10で演算される粗い絶対角度と、他方の角度検出部の粗検出部10で演算される粗い絶対角度とは異なるが、何度異なるかは分かっているので、実施の形態1〜3で述べた手法を用いてアブソリュートエンコーダ1の異常検知が可能である。このように構成することで、連続した画素を用いて異なる箇所で粗い絶対角度を検出することができるため、よりデータの信頼性が向上する。このような構成は、例えば、光学パターン200の一部に汚れが付着したような場合に有効となる。また、ここでは、イメージセンサ3の画素を左右に2分割する例を示したが、3分割以上であっても構わない。3分割以上であれば、3つの粗い絶対角度を比較してエラー検知を行うことも可能である。
図13は、本発明の実施の形態3によるアブソリュートエンコーダのイメージセンサの更に別の構成例を示す図である。図13に示すように、イメージセンサ3の画素101のうち、3の倍数画素は3の倍数画素用伝送経路106を、残りの画素は、3の倍数画素以外の画素用伝送経路107を伝って後段の処理回路へ入力されるように構成してもよい。このように構成することで、より高速に演算を行うことが可能となる。また、ここでは、イメージセンサ3の画素を3画素おきに別の伝送経路を伝わるように構成したが、4画素おきでも良いし、伝送経路を2つだけでなくもっと増やしてより細分化するように構成してもよく、その形態は様々である。組合せの異なる画素を複数組生成できれば、イメージセンサ3は様々な構成とすることができる。なお、図12、図13の構成は、実施の形態1及び2のアブソリュートエンコーダにも適用可能である。
また、実施の形態1〜3では、粗検出部の後に高精度検出部が来るように構成したが、粗い絶対角度と位相ズレ量24は同時に(並行して)演算するように構成しても良く、同じ効果を有する構成であれば特にその形態は問わない。また、実施の形態1〜3では、エラー検知部7に入力される粗い絶対角度を2つとしたが、角度検出部13を3つ以上配置し、粗検出部10からの出力される3つ以上の粗い絶対角度をエラー検知部7に入力するように構成し、アブソリュートエンコーダ1の異常を検知するように構成してもよい。また、本実施の形態1〜3では回転角度を検出するロータリーエンコーダについて述べてが、直線的な移動量を検出するリニアエンコーダにも適用可能である。
1 アブソリュートエンコーダ、2 発光素子、3 イメージセンサ、4 光学式スケール、5 回転シャフト、6A、6B A/D変換器、7 エラー検知部、8 光量補正部、9 エッジ検出部、10 粗検出部、11 高精度検出部、12 絶対角演算部、13A、13B、13C 角度検出部、14 レベル1信号、15 レベル0信号、16 補正後波形、17 閾値レベル、18 i−1番目の画素、19 i番目の画素、20 エッジ画素の位置、21 基本周期、22 デコードしたビット列、23 Look Up Table、24 位相ズレ量、25 中心画素、26 中心画素に最も近いエッジ画素の位置、27 エッジ位置の平均化部、101 画素、102 奇数画素用伝送経路、103 偶数画素用伝送経路、104 左側画素用伝送経路、105 右側画素用伝送経路、106 3の倍数画素用伝送経路、107 3の倍数画素以外の画素用伝送経路、200 光学パターン、201 反射部、202 非反射部。

Claims (10)

  1. 回転体に取り付けられ明暗の光学パターンを有する光学式スケールと、
    前記光学パターンに光を照射する発光素子と、
    前記光学パターンで反射又は透過した前記光を受光して受光量に応じた信号を出力する複数の画素を有するイメージセンサと、
    組合せが異なる前記画素から出力される前記信号に基づいて前記光学パターンのエッジ位置とエッジ種別とを検出し、前記エッジ位置と前記エッジ種別とに基づいて前記エッジ種別の並び順とエッジ間隔とを求め、前記並び順と前記エッジ間隔とに基づいて前記回転体の第1の回転角度を検出する複数の角度検出部と、
    複数の前記角度検出部で検出された前記第1の回転角度を比較して前記第1の回転角度の検出エラーを検知するエラー検知部と
    複数の前記角度検出部で検出された前記エッジ位置の平均化処理を行う平均化部と、
    予め決定される基準位置からの平均化処理された前記エッジ位置の相対位置と前記第1の回転角度とに基づいて第2の回転角度を求める絶対角度演算部と
    を備えたことを特徴とするアブソリュートエンコーダ。
  2. 複数の前記角度検出部は、互いに重複しない前記画素から出力される前記信号に基づいて前記第1の回転角度を検出する
    ことを特徴とする請求項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  3. 複数の前記角度検出部のいずれか1つは、前記イメージセンサが有する全ての前記画素から出力される前記信号に基づいて前記第1の回転角度を検出する
    ことを特徴とする請求項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  4. 前記イメージセンサは、互いに重複しない前記画素で構成される複数の第1の画素群ごとに前記信号を出力し、
    前記角度検出部は、前記第1の画素群の少なくとも1つから生成される第2の画素群から出力される前記信号に基づいて前記回転体の第1の回転角度を検出する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  5. アナログ信号をデジタル信号へと変換して前記角度検出部に入力する複数のA/D変換部を前記第1の画素群ごとに備え、
    前記イメージセンサは、前記受光量に応じたアナログ信号を複数の前記A/D変換部へと出力する
    ことを特徴とする請求項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  6. 前記互いに重複しない前記画素は、前記イメージセンサに交互に配置されている
    ことを特徴とする請求項2、4及び5のいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  7. アナログ信号をデジタル信号へと変換して前記角度検出部に入力する複数のA/D変換部を前記角度検出部ごとに備え、
    前記イメージセンサは、前記受光量に応じたアナログ信号を複数の前記A/D変換部へと出力する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  8. 前記光学パターンは、1本のトラックで構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  9. 前記角度検出部を2つ備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
  10. 前記角度検出部を3つ以上備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
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