JP3678056B2 - 溶接品質判定方法及び装置 - Google Patents

溶接品質判定方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3678056B2
JP3678056B2 JP15404099A JP15404099A JP3678056B2 JP 3678056 B2 JP3678056 B2 JP 3678056B2 JP 15404099 A JP15404099 A JP 15404099A JP 15404099 A JP15404099 A JP 15404099A JP 3678056 B2 JP3678056 B2 JP 3678056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
image
pixels
weld bead
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15404099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000337832A (ja
Inventor
茂 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP15404099A priority Critical patent/JP3678056B2/ja
Publication of JP2000337832A publication Critical patent/JP2000337832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3678056B2 publication Critical patent/JP3678056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接品質の良否を溶接ビードの形状から自動的に判定する装置に係り、特に、溶接品質の良否の判定精度を高めることができる溶接品質判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、溶接品質の良否の判定を自動的に行なえるようにした装置が用いられている。この装置は、溶接ビードの形状を検出する部分にスリット状の光を照射し、照射された光の形状を撮像装置によって撮像し、撮像された画像を処理することによって、溶接品質の良否を判断するものである。たとえば、特開平5−71932号公報には、上記のような装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の装置では、溶接中に生じる外乱、たとえばスパッタ(溶融した金属が飛散する現象)が発生した場合でも、そのスパッタによる光が撮像された画像に基づいて通常通りの画像処理を行なうようになっているので、スパッタの程度(光ノイズの程度)によっては判定結果を誤る恐れがある。
【0004】
本発明は、このような従来の装置の問題点に鑑みてなされたものであり、スパッタのような外乱が生じた場合であっても溶接品質の判定を高精度で行なうことができる溶接品質判定装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、次のように構成される。
【0006】
請求項1に記載の発明は、溶接ビードに斜め方向からスリット状の光を照射する段階と、前記スリット状の光が照射されている領域を撮像する段階と、撮像された当該領域の画像から輝度の高い画素を抽出する段階と、輝度の高い画素を抽出した後の画像を時系列に記憶する段階と、記憶されている各画像のそれぞれから、前記溶接ビードの断面形状を示す画素から離れている孤立画素を除去する段階と、孤立画素除去後のn番目の画像と当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像とを重ね合わせ、前記n番目の画像の中から前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素を除去する段階と、前記n番目の画像に残された画素から形成される画素列に基づいて前記溶接ビードの形状特徴量を検出する段階と、検出された形状特徴量と良否判定の閾値として予め設定されている形状特徴量とを比較して溶接品質の良否を判定する段階とを有し、前記孤立画素を除去する段階は、画像に含まれる画素列の両横端から当該画素列の移動平均を演算し、演算された移動平均から一定値以上離れている画素は、前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の孤立画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の溶接品質判定方法において、前記画素以外の画素を除去する段階は、n番目の画像に含まれる画素列を、当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像にそれぞれ含まれる画素列と画素の並び順に比較し、前記n番目の画像の画素が当該画素に対応する他の画像の画素から一定値以上離れているときには、当該画素が前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、溶接ビードに斜め方向からスリット状の光を照射する照射手段と、前記スリット状の光が照射されている領域を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された当該領域の画像から輝度の高い画素を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって輝度の高い画素を抽出した後の画像を時系列に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている各画像のそれぞれから、前記溶接ビードの断面形状を示す画素から離れている孤立画素を除去する第1除去手段と、前記第1除去手段による孤立画素除去後のn番目の画像と当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像とを重ね合わせ、前記n番目の画像の中から前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素を除去する第2除去手段と、前記第2除去手段によって前記n番目の画像に残された画素から形成される画素列に基づいて前記溶接ビードの形状特徴量を検出する検出手段と、前記特徴量検出手段によって検出された形状特徴量と良否判定の閾値として予め設定されている形状特徴量とを比較して溶接品質の良否を判定する判定手段とを有し、前記第1除去手段は、画像に含まれる画素列の両横端から当該画素列の移動平均を演算し、演算された移動平均から一定値以上離れている画素は、前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の孤立画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項3に記載の溶接品質判定装置において、前記第2除去手段は、前記n番目の画像に含まれる画素列を、前記n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像にそれぞれ含まれる画素列と画素の並び順に比較し、前記n番目の画像の画素が当該画素に対応する他の画像の画素から一定値以上離れているときには、当該画素が前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする
【0011】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は次のような効果を奏する。
【0012】
請求項1から請求項に記載の発明によれば、溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素を除去し、残された画素から形成される画素列に基づいて溶接品質の良否を判定するようにしたので、スパッタ等の外乱が発生した場合であっても、信頼性の高い溶接品質の判定が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明にかかる溶接品質判定装置の概略構成を示す図であり、自動車のボディーに用いられる薄板鋼板の突合せ溶接に適用した場合を示している。
【0015】
薄板鋼板10と薄板鋼板12とは突き合わされた状態で図示しない治具に固定されている。薄板鋼板10と薄板鋼板12との突き合わせ部14は、レーザ溶接装置16のトーチ18から照射されるレーザ光L1によって溶融され、溶接される。なお、レーザ溶接装置16の動作やトーチ18から照射されるレーザ光L1は、溶接制御装置19によって制御される。
【0016】
レーザ溶接装置16のトーチ18の近傍には、溶接ビードの形状を認識し、その形状から溶接品質の良否を判定する溶接品質判定装置20が設けられている。溶接品質判定装置20は、照射手段30と、撮像手段40と、画像処理手段50とから構成される。
【0017】
照射手段30は、半導体レーザ32、コリメートレンズ33、シリンドリカルレンズ34から構成されている。半導体レーザ32は、レーザ駆動部35によって駆動されレーザ光L2を発生するものである。コリメートレンズ33は、半導体レーザ32からのレーザ光L2を集光するレンズである。シリンドリカルレンズ34は、コリメートレンズ33からのレーザ光L2をスリット状のレーザ光L2 に変えるレンズである。
【0018】
レーザ光L1の照射によって形成された溶接ビード36の近傍には、シリンドリカルレンズ34からのスリット状のレーザ光L2が斜め上方向から照射される。照射されたスリット状のレーザ光L2 は、撮像手段40によって撮像される。撮像手段40は、拡大撮像用レンズ42とテレビカメラ44とから構成される。テレビカメラ44は、溶接ビード36に照射されたレーザ光L2を含む領域を撮像し、これを映像信号に変換する。
【0019】
撮像手段40のテレビカメラ44には、画像前処理部52が接続されている。画像前処理部52は、テレビカメラ44で撮像されたレーザ光L2を含む領域の画像から輝度の高い画素を抽出し、その抽出後の画像を記憶部53に記憶する。テレビカメラ44からは1/30秒または1/60秒に1枚の画像が出力されるので、画像前処理部52は、この画像の出力周期よりも短い時間で画像の抽出処理を行ない、抽出処理後の画像を時系列的に記憶させる。
【0020】
ノイズ除去部54は、記憶部53に時系列的に記憶されている画像を一枚ずつ取り出して、取り出した画像の内、溶接ビード36の断面形状を示す画素から離れている孤立画素を除去した後、n番目の画像と当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像とを重ね合わせ、n番目の画像の中から前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素を除去する。これらの除去処理は、後で詳しく説明する。
【0021】
特徴量検出部56は、ノイズ除去部54によって溶接ビードの断面形状を示す画素のみが残された画像から溶接ビード36の特徴量(たとえば、ビード深さ、ビード高さ、段差など)を検出する。この処理も後で詳しく説明する。
【0022】
判定部58は、特徴量記憶部59に予め記憶されている溶接品質の良否の判定のための特徴量を特徴量検出部によって検出された特徴量と比較して、溶接品質の良否の判定を行なう。
【0023】
本発明の溶接品質判定装置の動作を図2以降の図面を参照しながら説明する。
【0024】
テレビカメラ44からは、溶接直後の溶接ビード36を含む領域の画像、たとえば図2に示すような画像が画像前処理部52に出力される。この画像において、曲線的に連なる線分Aは溶接ビード36の形状を示し、直線的に連なる線分Bはスパッタが飛翔した軌跡を示している。また、これらの線分とは離れて存在する位置の点の集合は何等かの原因で生じたノイズである。スパッタの飛翔した軌跡やノイズが存在する状態で溶接ビード36の形状を求めようとすると、誤差が生じて溶接品質の正確な判断をすることができなくなる。このため、本発明装置では次のような処理をしている。
【0025】
画像前処理部52が図2のような画像を入力すると、フローティングスレッショルドレベルを用いて二値化する。このフローティングスレッショルドレベルは、入力された画像の背景の明るさの如何にかかわらず、最適な二値化処理ができるようにするスレッショルドレベルであり、たとえば、背景が全体的に明るい画像の場合には、スレッショルドレベルが高く設定され、逆に背景が全体的に暗い場合には、スレッショルドレベルが低く設定される。
【0026】
フローティングスレッショルドレベルを用いて二値化処理が行なわれ、そのスレッショルドレベルを越える明るさの画素のみが残された後、この残された画素に対して光重心を算出する処理を行ない、画素が一列に配列された画素列を得る。たとえば、図2に示すような画像に、フローティングスレッショルドレベルを用いた二値化処理と光重心を算出する処理をすると、図3に示すような画素列を有する画像が得られる。画像前処理部52は、図3のような画像を記憶部53に時系列的に記憶させる。
【0027】
ノイズ除去部54は、記憶部53に記憶されている画像を取り出して、溶接ビード36の断面形状を示す画素列から離れている孤立している画素を除去する第1ノイズ除去処理と、第1ノイズ除去処理後の画像と、当該画像と時系列的に前後する同じく第1ノイズ除去処理後の複数の画像とを重ね合わせ、前記画像の中から前記溶接ビード36の断面形状を示す画素以外の画素を除去する第2ノイズ除去処理とを行なう。
【0028】
第1ノイズ除去処理は、端的に言えば孤立画素を除去する処理である。この処理は次のようにして行なわれる。
【0029】
たとえば、画像前処理部52から出力された画像が図4に示すような画素列から成る画像であるとすると、画像に含まれる画素列の画素aから画素xに向けて、また、画素xから画素aに向けて、両横端から当該画素列の高さHの移動平均を演算する。画素aの高さをHa、画素bの高さをHb、画素cの高さをHcとすると、これらの移動平均は、(Ha+Hb+Hc)/3により求めることができる。このようにして両横端からそれぞれ求めた移動平均に対して、一定値以上離れている高さに位置する孤立画素は、溶接ビード36の断面形状を示す画素列には無関係な画素であり、ノイズであると考えられるので、このような孤立画素は除去される。
【0030】
図3のような画像に対して第1ノイズ除去処理が行なわれると、図5のように、孤立画素が除去された画像が得られる。
【0031】
このように、第1ノイズ除去処理により、高周波ノイズのように、時間的に連続しているが位置的には散在しているノイズを効果的に取り除くことができる。
【0032】
第2ノイズ除去処理は、時系列的に並べられている複数の画像を比較することによって、多数決により溶接ビード36の断面形状とは無関係なノイズを除去する処理である。この処理は次のようにして行なわれる。
【0033】
たとえば、画像前処理部52から出力されたn番目の画像(第1ノイズ除去処理がされたn番目の画像)が図5に示すような画素列から成る画像であるとすると、ノイズ除去処理部54は、当該n番目の画像と時系列的に前後する画像、すなわち、図6に示すように、第1ノイズ除去処理がされたn−1番目の画像と同じく第1ノイズ除去処理がされたn+1番目の画像を取り出す、そして、n番目の画像の画素列のそれぞれの画素と、これらの画素に対応するn−1番目の画像とn+1番目の画像の画素列の画素の位置を比較して、n番目の画像の画素列を構成する画素のみが、n−1番目の画像とn+1番目の画像の画素列を構成する画素からかけ離れた位置に存在する場合には、その画素を除去して他の画像の画素列を構成する画素に置き換える。
【0034】
つまり、図6に示すn番目の画像の画素列を構成する画素zは、この画素zに対応するn−1番目の画像の画素列を構成する画素z′と、同じくこの画素zに対応するn+1番目の画像の画素列を構成する画素z″とは大きく位置が外れているので、n番目の画像の画素列からこの画素zを除去し、この除去した画素zの代わりに、たとえばn+1番目の画像の画素列を構成する画素z″を挿入する。
【0035】
このような処理を、n番目の画像の画素列のそれぞれの画素に対して行なうと、図7に示すような溶接ビード36の正確な断面形状が得られる。このように、テレビカメラ44から得られた画像が、図2のようにスパッタの軌跡やその他のノイズが含まれる非常に外乱の多い画像であったとしても、ノイズ除去部54によって第1及び第2ノイズ除去処理が施されることによって、最終的に図7に示すような溶接ビード36の正確な断面形状を示す画素列を得ることができる。
【0036】
なお、上記のような第2ノイズ除去処理よりも簡便な処理としては、時系列的に前後する画像と比較するのではなく、n番目の画像の画素列の端から、偶数番目(i+0,i+2,i+4,…)の画素の位置と奇数番目(i+1,i+3,i+5,…)の画素の位置とを比較して、画素の位置がかけ離れている場合には、その画素を除去するという処理をすることも可能である。なお、この場合には、テレビカメラ44のビデオ信号がインターレススキャンであることが必要である。
【0037】
このように、第2ノイズ除去処理をすれば、ある画像内でノイズが位置的に連続した広い範囲に亘って存在している場合でも、そのノイズを除去することができる。なお、スパッタによるノイズのようにビデオ1画面1/30秒以内のノイズであれば、そのノイズを含む画像とその画像の前後1画面ずつとを比較することによってそのノイズを除去することができる。また、ビデオ数画面に写り込んでいるようなノイズであれば、前後の10〜20画面と比較することによってそのノイズの除去が可能である。
【0038】
そして、特徴量検出部56は、ノイズ除去部54から出力された第1及び第2ノイズ除去処理後の画像から、溶接ビード36の形状の特徴量を検出する。
【0039】
図8及び図9は、薄板鋼板10と薄板鋼板12とが同じ厚さであるときに、得られた溶接ビード36の形状の一例示す図である。この溶接ビード36の形状から、ビード深さ、ビード高さ、段差、板厚比等の特徴量を算出する。なお、ビード深さとは、薄板上面から溶接ビードが窪んでいる量であり、ビード高さとは、厚板上面から溶接ビードが突き出ている量であり、段差とは、両板間の面差であり、板厚比とは、母材の板厚T0と溶接ビード部分の残存板厚Tとの比率である。これらの諸量の算出は、たとえば次のようにして行なう。
【0040】
まず、図8または図9の画素列の左端から右側に向かって移動平均jsを求め、さらに、この画素列の右端から左側に向かって移動平均jeを求める。次に、求めた移動平均js,jeから一定値下に位置する線分と画素列の交点を求めて、それぞれの交点の幅方向の座標値is,ieを求める。さらに、この画素列の最小値min、最大値maxを求める。なお、座標値is,ieは、画素列の2階微分の極点から求めても良い。
【0041】
以上の各値が求まると、
Figure 0003678056
をそれぞれ求める。なおT0は、鋼板の板厚である。
【0042】
また、図10は、薄板鋼板10と薄板鋼板12とが異なる厚さであるときに、得られた溶接ビード36の形状の一例を示す図である。この溶接ビード36の形状から、ビード深さ、段差、勾配、板厚比等の特徴量を算出する。これらの諸量の算出は、たとえば次のようにして行なう。
【0043】
js,je,is,ie,min,maxの各値は、上記と同様に求める。また、isと画素列との交点を求めてikを求める。
【0044】
この場合、左側の板の板厚T0が薄く、右側の板の板厚T1が厚いので、同厚のときのjs≦jeの場合に相当する。
【0045】
Figure 0003678056
最後に、判断部58は、特徴量記憶部59に予め記憶されている溶接品質の良否の判定のための特徴量、すなわち、溶接品質が良好であると判断しても良い限界値を、上記のようにして特徴量検出部56によって検出された特徴量と比較して、溶接品質の良否の判定を行なう。
【0046】
たとえば、同厚の場合に、ビード深さdが特徴量記憶部59に予め記憶されているビード深さdよりも大きいときには、突き合わせた板間の隙間が大きいか、突合わせの切断面のだれが生じている恐れがあり、溶接品質としては良好ではないので、溶接不良と判断する。
【0047】
段差dmが特徴量記憶部59に予め記憶されている段差dmよりも大きいときには、テーブル面の熱膨張や、鋼板の変形が発生している恐れがあり、突き合わせ面が面一になっていないので、溶接品質としては良好ではなく溶接不良と判断する。
【0048】
ビード高さhが特徴量記憶部59に予め記憶されているビード高さhよりも大きいときには、フィラー(フィラー溶接の場合)の供給が多すぎる恐れがあり、溶接品質としては良好ではないので、溶接不良と判断する。
【0049】
板厚比T/T0が特徴量記憶部59に予め記憶されている板厚比T/T0よりも小さいときには、溶接ビード部分の強度が他の部分に比較して弱くなっている恐れがあるので、溶接品質としては良好ではなく、溶接不良と判断する。
【0050】
差厚の場合も、検出したこれらの諸量と特徴量記憶部59に予め記憶されている諸量とを比較し、この比較結果によって溶接品質の良否を判断する。なお、勾配kは、大きくなると段差の傾きが急激になるので、角部の電着塗装膜が薄くなる恐れがあり、これが錆の発生の原因となるので、kの値が特徴量記憶部59に予め記憶されているkの値よりも大きければ、溶接不良と判断する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる溶接品質判定装置の概略構成を示す図である。
【図2】 テレビカメラによって撮像された画像の一例を示す図である。
【図3】 図2の画像を画像前処理部で処理した後の画像を示す図である。
【図4】 第1ノイズ除去処理の説明に供する図である。
【図5】 図3の画像に第1ノイズ除去処理を施した後の画像を示す図である。
【図6】 第2ノイズ除去処理の説明に供する図である。
【図7】 図3の画像に第2ノイズ除去処理を施した後の画像を示す図である。
【図8】 同板厚の突き合わせ溶接で得られるビード形状の一例を示す図である。
【図9】 同板厚の突き合わせ溶接で得られるビード形状の一例を示す図である。
【図10】 差厚のある鋼板の突き合わせ溶接で得られるビード形状の一例を示す図である。
【符号の説明】
10,12 薄板鋼板
14 突き合わせ部
16 レーザ溶接装置
18 トーチ
20 溶接品質判定装置
30 照射手段
32 半導体レーザ
33 コリメートレンズ、
34 シリンドリカルレンズ
36 溶接ビード
40 撮像手段
42 拡大撮像用レンズ
44 テレビカメラ
50 画像処理手段
L1,L2 レーザ光

Claims (4)

  1. 溶接ビードに斜め方向からスリット状の光を照射する段階と、
    前記スリット状の光が照射されている領域を撮像する段階と、
    撮像された当該領域の画像から輝度の高い画素を抽出する段階と、
    輝度の高い画素を抽出した後の画像を時系列に記憶する段階と、
    記憶されている各画像のそれぞれから、前記溶接ビードの断面形状を示す画素から離れている孤立画素を除去する段階と、
    孤立画素除去後のn番目の画像と当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像とを重ね合わせ、前記n番目の画像の中から前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素を除去する段階と、
    前記n番目の画像に残された画素から形成される画素列に基づいて前記溶接ビードの形状特徴量を検出する段階と、
    検出された形状特徴量と良否判定の閾値として予め設定されている形状特徴量とを比較して溶接品質の良否を判定する段階とを有し、
    前記孤立画素を除去する段階は、画像に含まれる画素列の両横端から当該画素列の移動平均を演算し、演算された移動平均から一定値以上離れている画素は、前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の孤立画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする溶接品質判定方法。
  2. 前記画素以外の画素を除去する段階は、n番目の画像に含まれる画素列を、当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像にそれぞれ含まれる画素列と画素の並び順に比較し、前記n番目の画像の画素が当該画素に対応する他の画像の画素から一定値以上離れているときには、当該画素が前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする請求項1に記載の溶接品質判定方法。
  3. 溶接ビードに斜め方向からスリット状の光を照射する照射手段と、
    前記スリット状の光が照射されている領域を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された当該領域の画像から輝度の高い画素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって輝度の高い画素を抽出した後の画像を時系列に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている各画像のそれぞれから、前記溶接ビードの断面形状を示す画素から離れている孤立画素を除去する第1除去手段と、
    前記第1除去手段による孤立画素除去後のn番目の画像と当該n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像とを重ね合わせ、前記n番目の画像の中から前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素を除去する第2除去手段と、
    前記第2除去手段によって前記n番目の画像に残された画素から形成される画素列に基づいて前記溶接ビードの形状特徴量を検出する検出手段と、
    前記特徴量検出手段によって検出された形状特徴量と良否判定の閾値として予め設定されている形状特徴量とを比較して溶接品質の良否を判定する判定手段とを有し、
    前記第1除去手段は、画像に含まれる画素列の両横端から当該画素列の移動平均を演算し、演算された移動平均から一定値以上離れている画素は、前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の孤立画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする溶接品質判定装置。
  4. 前記第2除去手段は、前記n番目の画像に含まれる画素列を、前記n番目の画像と時系列的に前後する複数の画像にそれぞれ含まれる画素列と画素の並び順に比較し、前記n番目の画像の画素が当該画素に対応する他の画像の画素から一定値以上離れているときには、当該画素が前記溶接ビードの断面形状を示す画素以外の画素であると判断して当該画像から除去することを特徴とする請求項3に記載の溶接品質判定装置。
JP15404099A 1999-06-01 1999-06-01 溶接品質判定方法及び装置 Expired - Fee Related JP3678056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15404099A JP3678056B2 (ja) 1999-06-01 1999-06-01 溶接品質判定方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15404099A JP3678056B2 (ja) 1999-06-01 1999-06-01 溶接品質判定方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000337832A JP2000337832A (ja) 2000-12-08
JP3678056B2 true JP3678056B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=15575614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15404099A Expired - Fee Related JP3678056B2 (ja) 1999-06-01 1999-06-01 溶接品質判定方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3678056B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY137246A (en) * 2002-04-30 2009-01-30 Jfe Steel Corp Method and instrument for measuring bead cutting shape of electric welded tube
KR100946091B1 (ko) 2003-06-10 2010-03-10 주식회사 포스코 스트립 용접부 크랙 검출장치
JP4967931B2 (ja) * 2007-08-31 2012-07-04 パナソニック株式会社 キャパシタの検査方法およびその検査方法を用いた製造方法
KR100940542B1 (ko) 2007-12-28 2010-02-10 삼성중공업 주식회사 레이저 비전의 스패터 영상 제거 방법
JP5142775B2 (ja) * 2008-03-17 2013-02-13 川崎重工業株式会社 溶接品質検査方法および装置
DE102011012729A1 (de) * 2011-03-01 2012-09-06 SmartRay GmbH Optisches Prüfverfahren mittels Intensitätsverlauf
JP6149740B2 (ja) * 2014-01-23 2017-06-21 三菱電機株式会社 アブソリュートエンコーダ
JP7006915B2 (ja) * 2017-09-27 2022-02-10 株式会社タマリ工業 溶接外観不良検出装置、レーザ溶接装置、及び、溶接外観不良検出方法
CN115858940B (zh) * 2023-02-14 2023-05-16 滨州市博恒工程管理服务有限公司 一种基于大数据处理的钢结构焊接工艺质量管理推荐方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000337832A (ja) 2000-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3123146B2 (ja) 溶接ビードの品質検査装置
US8110774B2 (en) Laser welding method and apparatus
JP3678056B2 (ja) 溶接品質判定方法及び装置
JP2000167666A (ja) 自動溶接及び欠陥補修方法並びに自動溶接装置
JP4179558B2 (ja) レーザ溶接品質評価方法および装置
JP5779152B2 (ja) 溶接開先部の位置及び形状計測方法
JP2007181871A (ja) 自動アーク溶接システム及び方法
JPWO2020110694A1 (ja) レーザ溶接機及び溶接状態モニタリング方法
US20220331912A1 (en) Automatic welding system, automatic welding method, welding assistance device, and program
JP4324052B2 (ja) レーザ溶接品質評価方法
JPH06344167A (ja) レーザ加工装置
JP2885040B2 (ja) レーザ溶接の溶接品質管理方法
JP2008279497A (ja) 溶接割れ検出方法
JP3223414B2 (ja) 物体形状検出方法および装置並びに自動加工システム
JP3463142B2 (ja) 溶接装置
JP2989384B2 (ja) アークの状況判断方法
JP4147390B2 (ja) レーザ溶接品質検査方法及び装置
CN113570548B (zh) 一种基于线阵相机的无间隙焊缝识别方法及其系统
JP3949076B2 (ja) レーザ溶接品質評価装置および方法
JPH0871750A (ja) 溶接装置
JPH07178579A (ja) レーザ加工装置
JP2024004160A (ja) 溶接品質評価装置、及び溶接品質評価プログラム
US20240100614A1 (en) System and method for automatically adjusting welding variables of a robotic welding system
JP2022085371A (ja) 溶接品質評価方法および溶接装置
JP2515142B2 (ja) 画像処理による開先検出法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees