JP2003065802A - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JP2003065802A
JP2003065802A JP2001250351A JP2001250351A JP2003065802A JP 2003065802 A JP2003065802 A JP 2003065802A JP 2001250351 A JP2001250351 A JP 2001250351A JP 2001250351 A JP2001250351 A JP 2001250351A JP 2003065802 A JP2003065802 A JP 2003065802A
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moving body
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Kokukan Watanabe
國寛 渡辺
Takeshi Yamamoto
猛 山本
Yasushi Yamazaki
康司 山嵜
Atsushi Ota
淳 太田
Keiichiro Kagawa
景一郎 香川
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MICROSIGNAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の相のスリットを通過した光の漏れ込みを
防止し小型化を可能とする。 【解決手段】 A,B,Z相の三列のスリット1a,1
b,1zを形成したディスク1を挟んで、各相毎に微小
な発光部11a,11b,11zと受光部13a,13
b,13zとを対向配置する。各発光部11a,11
b,11zは時分割で順次繰り返し発光駆動され、且
つ、1個の発光部が点灯している期間にそれに対応する
受光部による受光信号がS/H回路15でサンプリング
され、それ以外の期間にはホールドされる。したがっ
て、発光部11a,11b,11zと受光部13a,1
3b,13zとをディスク1に近接させてもクロストー
ク光は生じず、信号のS/N比が向上して確実なパルス
信号を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角度位置を検知す
るためのロータリエンコーダ、直線位置を検知するため
のリニアエンコーダなどを含むエンコーダに関し、特に
光学的に直線位置や角度位置を検知するための光学式エ
ンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】エンコーダとしては、モータなどの回転
体の角度位置の情報を検知するロータリエンコーダや、
直線往復運動を行う運動体の直線位置の情報を検知する
リニアエンコーダなどが知られている。光学式エンコー
ダは、こうした情報の検知を非接触で光学的に行うため
の装置である。
【0003】図14、図15は従来の基本的な光学式ロ
ータリエンコーダの概略構成図であり、図14は軸2を
中心に矢印の方向に回転するディスク1を径方向に切断
した状態を示す縦断面図、図15は要部の斜視図であ
る。このロータリエンコーダは、回転角度に対応して出
力されるパルス信号を計数することによって回転角度を
算出する、いわゆるインクリメント型のロータリエンコ
ーダである。
【0004】円盤状のディスク1には、周方向に一定間
隔で穿孔された第1スリット1a、該第1スリット1a
と周方向に位相が90°だけずらしてある第2スリット
1b、及び周方向に1回転中で1箇所のみに穿孔された
第3スリット1zが径方向に並べて配置されている。第
1、第2スリット1a、1bは、ディスク1の回転角に
対応したパルス信号を発生させるため及び回転方向を検
知するために、周期的に変化するA相信号、B相信号を
それぞれ生成するためのものである。これに対し、第3
スリット1zは回転角の基準位置を認識するため及び回
転速度を検出するために、Z相信号を生成するためのも
のである。
【0005】ディスク1を挟んで一方の側(図14では
上側)には、1個の発光ダイオード4とコリメートレン
ズ5とからなる発光部3が配置され、他方の側(図14
では下側)には、上記第1乃至第3スリット1a,1
b,1zの配列に対応して3個の受光素子6a,6b,
6zからなる受光部6が配置されている。また、ディス
ク1と受光部6との間には、ディスク1の各スリット1
a,1b,1zを通過した光を上記各受光素子6a,6
b,6zに向けて導くためのA相スリット7a、B相ス
リット7b及びZ相スリット7zが穿孔された固定スリ
ット板7が設けられている。なお、固定スリット板7は
発光部3とディスク1との間に配置することもできる。
【0006】発光ダイオード4から放射されて拡がる光
はコリメートレンズ5でほぼ平行光に変換され、回転し
ているディスク1に向けて照射される。回転に伴ってデ
ィスク1の各スリット1a,1b,1zを通過した光は
固定スリット板7の各スリット7a,7b,7zで光束
が制限されて各受光素子6a,6b,6zに到達する。
図16は各相の波形整形後の検出信号を示す波形図、図
17は信号の状態図である。
【0007】例えばA相に着目すると、ディスク1が回
転するとき発光部3からの光は第1スリット1aの開口
部とその隣接する開口部間の遮光部とに交互に照射され
るから、受光素子6aによる検出信号は図16(a)に
示すように、開口部の位置では「H」、それ以外の位置
では「L」となる。すなわち、第1スリット1aに対応
したパルス信号となるから、このパルス信号の数を計数
することにより回転角を知ることができる。また、上述
したように第1スリット1aと第2スリット1bとは周
方向に位相が90°だけずれているため、A相とB相と
は図16(a)、(b)に示すように位相が90°ずれ
た信号となる。したがって、図17に示すように、A相
のパルス信号が立ち上がる時点でのB相のパルス信号の
極性に応じて、ディスク1の回転が正転又は逆転のいず
れであるのかを識別することができる。
【0008】なお、上記ロータリエンコーダは図18の
斜視図に示すように構成することもできる。すなわち、
A相用、B相用を兼ねるスリット1abをディスク1の
周方向に設けるとともにその内側にZ相用の第3スリッ
ト1zを設け、固定スリット板7には同一のスリット1
abに対し、位相が90°ずれた位置にそれぞれA相ス
リット7a及びB相スリット7bを穿孔し、その内周側
にZ相スリット7zを穿孔する。このような構成でも上
記説明と同様のA相信号及びB相信号を得ることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のロータリエ
ンコーダにおいては、例えばA相の受光素子6aにとっ
ては第1スリット1a及びA相スリット7aを通過して
来た光のみが検出対象であって、他のスリットを通過し
て来た光やそのほかの外来光は雑音にすぎない。或るス
リットを通過して来た光が対応する受光素子以外の受光
素子に到達することがないように、発光ダイオード4か
ら放射された光をコリメートレンズ5により平行光化し
ているわけであって、これが完全な平行光である場合に
は他のスリットからの漏れ(クロストーク)光は発生し
ない。しかしながら、コリメートレンズ5の性能の限界
などによって完全な平行光とすることは実質的に不可能
であり、ディスク1の面に対して斜めに入射する光が存
在することは避けられない。
【0010】コリメートレンズ5とディスク1との距離
や固定スリット板7とディスク1との距離などが或る程
度離れている場合には、こうした斜め入射光はディスク
1及び固定スリット板7のスリットでかなり除去される
ため、クロストーク光は比較的少なくてすむ。しかしな
がら、ロータリエンコーダを小型化しようとする場合に
は、上記離間距離を狭める必要が生じ、これによって、
斜め入射光がスリットを通過し易くなって結果的にクロ
ストーク光が増加する傾向にある。そのため、受光信号
のS/N比が劣化し、信号の弁別が困難になるという問
題があった。
【0011】本発明はこのような課題に鑑みて成された
ものであり、その主たる目的とするところは、不所望の
クロストーク光の影響を除去することができ、それによ
って従来よりも大幅な小型化を実現することができる光
学式エンコーダを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段、及び効果】上記課題を解
決するために成された第1発明は、回転運動又は直線運
動を行う運動体の角度位置又は直線位置を光学的に検知
する光学式エンコーダにおいて、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
てそれぞれ前記位置検知用パターンを読み取るべく、1
個の発光部と1個の受光部とを一対として透過光検出位
置又は反射光検出位置のいずれかに配置された複数対の
パターン読み取り手段と、 c)前記複数の発光部を時分割で繰り返し点灯させる発光
駆動手段と、 d)前記時分割で点灯された発光部と対になった受光部か
らの受光信号を当該発光部の点灯期間に合わせて取り出
すことにより、前記複数の所定の固定位置に対応する位
置検知信号を形成する信号取り出し手段と、 e)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
の方向を判別する判別処理手段と、を備えることを特徴
としている。
【0013】なお、ここでいう「時分割」の点灯とは、
いずれか1個の発光部が必ず点灯していることを意味す
るものではなく、或る1個の発光部が点灯している期間
と他の発光部が点灯している期間との間に、いずれの発
光部も点灯していない期間が存在していてもよい。
【0014】また、ここでいう発光部は必ずしもそれ自
体が発光するLEDなどでなくともよく、例えば、光フ
ァイバ、或いはプラスチック製成型品や薄膜体等から成
る光導波路などにより、他の位置で発光した光を案内し
て平板体に向けて光を放射するものであってもよい。
【0015】また、前記所定の位置検知用パターンは単
に1列のパターンであって、その延伸方向に複数のパタ
ーン読み取り手段が配置されていてもよいが、そのほか
に、前記所定の位置検知用パターンは当該パターンの延
伸方向と略直交する方向に並ぶ複数の列から成るものと
することができる。具体的には、例えば、回転の位置基
準を示すパターン、回転速度を示すパターン、回転方向
を示すパターンなどを異なる列とすることができる。
【0016】この第1発明に係る光学式エンコーダで
は、複数の発光部は発光駆動手段により時分割で順次繰
り返し発光するように制御されるため、通常は2個以上
が同時に点灯することがない。また、信号取り出し手段
は、各受光部に対応する発光部が点灯している期間のみ
その受光面で受けた光に基づく受光信号を出力し、それ
以外の期間つまりその対となる発光部が点灯していない
期間では、たとえその受光面で受けた光により受光信号
が発生したとしてもそれは無効な信号であるとして取り
扱う。すなわち、この場合、対となる発光部は点灯して
いないわけであるから、このときに受光信号が生じてい
たとしてもそれは外光の影響や受光部自体の暗電流に起
因するものであると判断できる。
【0017】したがって、この第1発明によれば、他の
発光部からの光の漏れつまりクロストーク光が生じる余
地がないため、外光の影響や暗電流を抑えることによっ
て高いS/N比を確保することができる。これにより、
所定の固定位置において位置検知用パターンに対応した
パルス信号を確実に(つまり欠損することなく)生成す
ることができ、運動体の位置や運動方向の誤検知をなく
すことができる。
【0018】また、パターン延伸方向に近接する他の発
光部又は隣接する他の列の発光部からのクロストーク光
を考慮する必要がなくなるため、従来であれば斜め光が
問題となるような程度まで発光部及び受光部を平板体に
近接させることができる。また、発光部は各受光部に対
応して設けられるため、従来使用されていたコリメート
用のレンズが不要になり、これによっても発光部(発光
素子)を平板体に一層近接させることができる。このよ
うなことから、発光部及び受光部を含むエンコーダ全体
を小型化するのに非常に有利であって、例えば、複数の
発光部や受光部をそれぞれ1チップのIC基板上に搭載
するにも便利である。
【0019】同じく上記課題を解決するために成された
第2発明は、回転運動又は直線運動を行う運動体の角度
位置又は直線位置を光学的に検知する光学式エンコーダ
において、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
てそれぞれ前記位置検知用パターンを照射する1乃至複
数の発光部からなる発光手段と、 c)該発光手段と前記平板体との間に配置され、前記複数
の所定固定位置に対応してそれぞれ1個の開閉窓が設け
られた遮光手段と、 d)前記開閉窓の1個毎に1個ずつ一対として透過光検出
位置又は反射光検出位置のいずれかに配置された複数の
受光部からなる受光手段と、 e)前記複数の開閉窓を時分割で繰り返し開放して光を通
過させる窓駆動手段と、 f)前記時分割で開放された開閉窓と対になった受光部か
らの受光信号を当該開閉窓の開放期間に合わせて取り出
すことにより、前記複数の所定固定位置に対応する位置
検知信号を形成する信号取り出し手段と、 g)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
の方向を判別する判別処理手段と、を備えることを特徴
としている。
【0020】この第2発明に係る光学式エンコーダで
は、第1発明の光学式エンコーダにおける順次点灯され
る複数の発光部に代えて、一乃至複数の発光部と、自在
に開閉する開閉窓を備えた遮光手段とを用い、発光部を
連続的に点灯させた場合でも、窓駆動手段により開閉窓
の開閉動作を制御することで第1発明における各発光部
の点滅動作と同様の作用を生じせしめる。なお、遮光手
段としては例えば電子的に高速で開閉を制御できるもの
が好ましいから、例えば液晶シャッタを利用することが
できる。
【0021】この第2発明に係る光学式エンコーダでも
上述したような第1発明と同様の効果、つまりパターン
延伸方向に近接する他の発光部又は他の列の発光部から
のクロストーク光の影響を受けずにすむという効果を得
ることができるのは勿論である。また、この第2発明で
は、発光部と平板体との間に遮光手段を挿入しなければ
ならないが、上記のような液晶シャッタなどを用いれば
非常に薄型なものとすることができるため、小型化も達
成できる。
【0022】なお、第1、第2発明に係る光学式エンコ
ーダでは、前記位置検知用パターンから同一情報を読み
取るべく、同一タイミングで点灯する発光部又は同一タ
イミングで開放する開閉窓とそれに対応する受光部とを
複数離した位置に配置し、その複数の受光部による受光
信号を合算して或る1つの所定固定位置に対応する前記
位置検知信号とした構成とすることができる。この構成
では、2個以上の発光部を同時に点灯させることにより
クロストーク光が問題になる場合には、運動体と受光部
との間に適当な光束制限手段を挿入してクロストーク光
を除去すればよい。
【0023】すなわち、上記構成では、位置検知用パタ
ーンから或る情報を得る際に同時に2箇所以上の位置か
ら得られる受光信号が利用される。したがって、受光信
号のレベルが増加するため信号弁別が容易になる。ま
た、仮にゴミや汚れなどによって一部の位置検知用パタ
ーンが読み取れない場合であっても、他の位置から得ら
れる受光信号を利用して運動体の位置や運動の方向を的
確に判別することができる。
【0024】第3発明に係る光学式エンコーダは、同じ
く上記課題を解決するために成されたものであって、発
光部と受光部との配置に関しては上記第1発明と類似し
た構成を有するが、複数の発光部の発光波長自体を互い
に相違したものとし、受光部の手前で又は受光部自体で
不要な発光波長の光を排除することにより、クロストー
ク光の影響を除去しようとするものである。
【0025】すなわち、第3発明に係る光学式エンコー
ダは、回転運動又は直線運動を行う運動体の角度位置又
は直線位置を光学的に検知する光学式エンコーダにおい
て、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
てそれぞれ前記位置検知用パターンを読み取るべく、1
個の発光部と1個の受光部とを一対として透過光検出位
置又は反射光検出位置のいずれかに配置され、且つ、前
記発光部はそれぞれ異なる発光波長を有し、前記受光部
はその手前に対となる発光部の発光波長の光を選択的に
透過させる波長選択フィルタを備える、又は該受光部自
体が対となる発光部の発光波長の光を選択的に受光する
複数のパターン読み取り手段と、 c)前記複数の受光部からの受光信号により前記複数の所
定固定位置に対応する位置検知信号を形成する信号取り
出し手段と、 d)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
の方向を判別する判別処理手段と、を備えることを特徴
としている。
【0026】この第3発明に係る光学式エンコーダでも
上述したような第1、第2発明と同様の効果、つまりパ
ターン延伸方向に近接する他の発光部又は他の列の発光
部からのクロストーク光の影響を受けずにすむという効
果を得ることができるのは勿論である。また、この第3
発明では、好ましくは殆ど重なることのない互いに異な
る発光波長帯域を有する複数の発光部を用意しなければ
ならず、また同様の選択波長帯域を有する干渉フィルタ
などの波長選択手段、又はそれ自体が同様の受光波長帯
域特性を有するような受光部を用意しなければならない
が、その分だけ、電気的な制御は不要になる。
【0027】第4発明に係る光学式エンコーダは、同じ
く上記課題を解決するために成されたものであって、発
光部と受光部との配置に関しては上記第1発明と類似し
た構成を有するが、発光部を点滅させるパルス駆動の周
波数を互いに相違したものとし、受光部で受光した後に
不要な周波数成分の信号を排除することによりクロスト
ーク光の影響を除去しようとするものである。
【0028】すなわち、第4発明に係る光学式エンコー
ダは、回転運動又は直線運動を行う運動体の角度位置又
は直線位置を光学的に検知する光学式エンコーダにおい
て、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
てそれぞれ前記位置検知用パターンを読み取るべく、1
個の発光部と1個の受光部とを一対として透過光検出位
置又は反射光検出位置のいずれかに配置された複数対の
パターン読み取り手段と、 c)前記複数の発光部をそれぞれ異なる周波数でパルス点
灯させる発光駆動手段と、 d)前記複数の受光部毎に設けられ、該受光部と対になっ
た発光部のパルス点灯の周波数近傍の成分のみを抜き出
すことにより、前記複数の所定固定位置に対応する位置
検知信号を形成する信号取り出し手段と、 e)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
の方向を判別する判別処理手段と、を備えることを特徴
としている。
【0029】この第4発明に係る光学式エンコーダでも
上述したような第1〜第3発明と同様の効果、つまりパ
ターン延伸方向に近接する他の発光部又は他の列の発光
部からのクロストーク光の影響を受けずにすむという効
果を得ることができるのは勿論である。
【0030】上記第1〜第4発明に係る光学式エンコー
ダは様々な実施態様をとることができる。例えば、一つ
の態様として、前記運動体は回転運動を行うものであっ
て、前記平板体は該運動体と共に回転し、周方向に延伸
する所定の位置検知用パターンが径方向に複数列に形成
されてなるディスクである構成とすることができる。す
なわち、この構成は典型的なロータリエンコーダであ
る。この場合、一対の発光部と受光部とは、径方向又は
径方向にきわめて近接した位置に配置されているものと
することができる。
【0031】また、他の態様として、前記運動体は直線
運動を行うものであって、前記平板体は該運動体と共に
直線運動し、その運動方向に延伸する所定の位置検知用
パターンが該方向と直交する方向に複数列に形成されて
なるスケールである構成とすることができる。すなわ
ち、この構成は典型的なリニアエンコーダである。
【0032】また、前記平板体に形成された所定の位置
検知用パターンとは、透過光検出型のエンコーダでは、
光を通過する光通過部と光を遮蔽する遮光部とで形成さ
れたパターンとすることができる。一方、反射光検出型
のエンコーダでは、光を反射する光反射部と光を遮蔽又
は散乱する非反射部とで形成されたパターンとすること
ができる。この場合、パターンは平板体の表面に形成さ
れた凹凸によるパターンでも、或いは反射率の相違する
複数の物質により形成されたパターンなど各種の態様が
考え得る。
【0033】また、第1〜第4発明はいずれも従来から
知られている各種の光学式エンコーダに適用が可能であ
るから、例えば、前記運動体の相対的な角度位置又は直
線位置を検知するインクリメント型の光学式エンコー
ダ、前記運動体の絶対的な角度位置又は直線位置を検知
するアブソリュート型の光学式エンコーダのいずれとす
ることもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、第1〜第4発明の光学式エ
ンコーダの各種の態様について、具体的な例を挙げてそ
の構成と動作について詳述する。
【0035】まず、第1発明に係る光学式エンコーダの
一実施例(以下「実施例1」という)であるインクリメ
ント型の光学式ロータリエンコーダについて、図面を参
照しつつ説明する。図1は実施例1による光学式ロータ
リエンコーダの概略構成を示す断面図、図6はディスク
1を中心とする概略斜視図である。なお、既に説明した
図面と同一又は相当する部分には同一符号を付して必要
のない限り説明を省略する。
【0036】実施例1のロータリエンコーダの構成上の
特徴の一つは、A,B,Zの各相毎に微小サイズの発光
部と微小サイズの受光部とを一対としてそれぞれ備えて
いることにある。すなわち、本例では、ディスク1の径
方向に並んだA,B,Z三相のスリット1a,1b,1
zを挟んでそれぞれ、第1発光部11aと第1受光部1
3a、第2発光部11bと第2受光部13b、第3発光
部11zと第3受光部13zの3つの発光受光対が存在
する。第1〜第3発光部11a,11b,11zは微小
な発光領域を有しており、これらを近接して配置するた
めに1枚の基板11上に形成された1チップの集積回路
としている。これら各発光部11a,11b,11zに
は、それぞれ独立に発光駆動部12より間欠的に駆動電
流が供給される。勿論、発光部11a,11b,11z
は必ずしも1チップの集積回路とする必要はないが、集
積化すれば発光駆動部12を同一チップ上に形成するこ
とも可能である。
【0037】一方、第1〜第3受光部13a,13b,
13zも同様に一枚の基板13上に形成された受光領域
であり、各受光部13a,13b,13zで光電変換さ
れることによって発生した受光信号は、それぞれ増幅器
14で信号増幅された後にサンプルホールド(S/H)
回路15によりサンプルホールドされる。更に、サンプ
ルホールド回路15の各出力信号は波形整形部16によ
り二値のパルス信号に整形され、その後、信号処理部1
7においてパルス信号の計数や位相の弁別処理による回
転方向の検知など、従来のエンコーダで行われる信号処
理が実行される。
【0038】タイミング制御部18は発光駆動部12及
びサンプルホールド回路15を制御する制御信号を与え
るものであって、後述するように発光駆動部12及びサ
ンプルホールド回路15を同期させて制御することによ
り、各相間のクロストーク光の影響を解消する。次に、
本実施例のロータリエンコーダの特徴的な動作について
説明する。
【0039】図2はタイミング制御部18による発光及
び受光の制御を示すタイミング図である。タイミング制
御部18は発光駆動部12に対し図2(a)〜(c)に
示すような点滅制御信号を送る。発光駆動部12によ
り、各発光部11a,11b,11zはこの点滅制御信
号が「H」であるときに点灯し「L」であるときに消灯
するから、各発光部11a,11b,11zは時分割で
順次繰り返し点灯することになる。つまり、同時に2個
以上の発光部が点灯することはなく、或る1個が点灯状
態であるときに他の2個は必ず消灯状態にある。
【0040】一方、タイミング制御部18はサンプルホ
ールド回路15に対し上記図2(a)〜(c)に示すパ
ルス信号をサンプリング信号として送る。各相に対応し
た各サンプルホールド回路15は、このサンプリング信
号が「H」である期間には増幅器14を介して受光部よ
り受けた受光信号をそのまま出力し、「H」→「L」に
変化するときにその直前の受光信号の値をサンプリング
して「L」である期間中その値を保持する(つまりホー
ルドする)。したがって、例えば、A相の第1発光部1
1aが点灯している期間には、対であるA相の第1受光
部13aによる受光信号が増幅された値をそのまま出力
し、その第1発光部11aが消灯する直前の受光信号の
値をサンプリングして、当該発光部11aが消灯してい
る期間にはその値を保持し続ける。
【0041】ここで、対になった発光部と受光部との間
の空隙を或る1個のスリット開口部が横切る期間中に、
その発光部が一回も点灯しなかったとすると、その開口
部を見逃してしまうことになり周期的なパルス信号を生
成することができなくなる。また、周方向に隣接する2
個の開口部の間の遮光部を横切る際も同様である。した
がって、発光部の点滅の走査周期(図2中に記載の周
期)は、ディスク1の最大回転速度とスリット1a〜1
cの開口部幅及び遮光部幅(開口部間隔)とを勘案し
て、対になった発光部と受光部の間を開口部及び遮光部
が横切る際にそれぞれ少なくとも一回は発光が行われる
ような周期に定めることが必要である。
【0042】図3はこのようにして各相で得られるサン
プルホールド回路15の出力信号の一例を示す波形図で
ある。図中、点線で示しているのがホールド期間、つま
りその相の発光部が消灯している期間である。上述した
ようなタイミング制御部18による制御によって、3個
の発光部11a〜11cは2個以上が同時に点灯するこ
とがなく、或る1個の発光部が点灯したときにそれに対
応した受光部のみが有効な受光信号を出力する状態とな
る。このため、外部から侵入する外光の影響を除けば、
受光部に対して対でない他の発光部からの光の漏れ込
み、つまりクロストーク光は全く無くなる。したがっ
て、各相で遮光部に対応する信号にはクロストーク光に
よるバイアスは無くなり、外光や受光部の暗電流による
影響が残るのみであって、外光が殆ど遮蔽されるように
構成すれば、遮光部に対応した信号は殆どゼロになる。
したがって、この信号のS/N比は良好であり、波形整
形部16で二値信号に正確に変換することができ、その
ような変換のための閾値も容易に定めることができる。
【0043】また本実施例の構成では、発光部と受光部
のサイズはできる限り小さいほうが波形整形後のパルス
信号の形状をより最適化、つまりスリットの開口部の有
無に対応したものとすることができる。この点について
図4、図5を参照して説明する。図4(a)及び図5
(a)はディスク1が回転するとき一対の第1発光部1
1a、第1受光部13aとスリット1aとの位置関係を
模式的に描いた図であって、図4(a)は、開口部幅W
sが発光受光幅Wo(厳密には開口部を通過するときの光
束の幅)の約5倍である場合、図5(a)は開口部幅W
sが発光受光幅Woとほぼ同一である場合の例である。な
お、図4(a)及び図5(a)は周方向に展開して示し
た図であり、ディスク1が軸2を中心に回転すると、第
1発光部11aと第1受光部13aとはその位置に留ま
り、ディスク1が水平方向へと移動することになる。
【0044】図4(b)及び図5(b)は、それぞれ図
4(a)及び図5(a)に対応するサンプルホールド回
路15の出力信号である。図5(a)に示すように発光
受光幅Woが開口部幅Wsとほぼ同一であるときには、発
光部11a及び受光部13aがスリット1aから前後に
少しずれただけで光の一部が遮断される。そのため、図
5(b)に示すように、出力信号は立ち上がり、立ち下
がりともに鈍った形状となり、波形整形を行うに際し或
る閾値で「H」「L」の判定を行うと二値のパルス信号
のデューティが変動し易い。これに対し、図4(a)に
示すように発光受光幅Woが開口部幅Wsに比べて充分に
小さいときには、発光部11a及び受光部13aが開口
部の縁部を横切る際に光の一部が遮光される期間が短
く、図4(b)に示すように、これによって出力信号の
立ち上がり、立ち下がりともに鋭くなる。したがって、
波形整形を行う際にパルス信号のデューティが変動しに
くく、より安定した形状のパルス信号を生成することが
できる。
【0045】但し、受光部の面積が小さいと受光量は少
なくなって受光信号のレベルは低下する傾向にあるか
ら、そのような点を勘案して適度な大きさを選択する。
また、本説明の構成では、検知信号を波形整形部により
二値信号つまりデジタル値に変換するため上述したよう
な利点があるが、二値信号でなくアナログ信号のまま処
理する場合、或いは多値信号に変換して処理する場合な
どには中間値を利用してスリット幅以下の分解能を得た
いことがあるから、その場合には発光部、受光部のサイ
ズが小さいと却って不利になることがある。
【0046】本実施例の具体的な構成の一例としては、
次のようなパラメータとすることができる。 ディスク1の直径 : 20mm パルス数(A相、B相): 1000パルス/回転 ディスク1の回転速度 : 5000rpm このとき、A相、B相のスリットのピッチは0.062
8mm以下であり、回転に伴って発生するパルス信号は
約83kHzとなる。いま、例えばA相、B相のスリッ
トの開口部幅と遮光部幅とが1:1であって、それぞれ
1/10の間隔で光の通過又は阻止を検出するものとす
ると、三相の走査周波数は83(kHz)×2×10=
1.66MHzである。また、各発光部11a〜11
c、受光部13a〜13cの幅(周方向サイズ):0.
0314mm、長さ(径方向サイズ):0.1mmと
し、両者の間隔は1mmとすることができる。勿論、こ
れらは単に一例に過ぎず、適宜の数値を採用することが
できる。
【0047】以上のように実施例1によるロータリエン
コーダによれば、発光部と受光部とをスリットを形成し
たディスクにきわめて近接させた場合でもクロストーク
光が生じず、各相のパルス信号を良好に取り出すことが
できる。
【0048】なお、上記実施例1では、各受光部13
a,13b,13zの受光信号をそれぞれサンプルホー
ルドしているが、サンプルホールドすることなく波形整
形して二値信号に変換し、その後段の信号処理部17に
てそれぞれ必要期間のみの信号を抜き出して所定の信号
処理を行うようにしてもよい。すなわち、サンプルホー
ルド回路15は本発明に必須の構成要素ではない。
【0049】また、上記実施例1では、各受光部13
a,13b,13zの受光信号をそれぞれサンプルホー
ルドして並列に信号を整形しているが、各受光部13
a,13b,13zの受光信号を時分割シリアル信号と
して取り扱うこともできる。図7はそのような場合の構
成の一例であって、各受光部13a,13b,13zの
受光信号をタイミング制御部18による切替制御の下に
アナログスイッチ(マルチプレクサ)19で順次選択す
ることにより1系統の時分割信号とし、1個の増幅器1
4で信号増幅した後に波形整形部16へと入力する。波
形整形部16で二値信号に変換された後に信号処理部1
7でA,B,Z各相の信号に分離されて処理される。こ
のような構成では、増幅器14を1個にすることができ
るのでコストの低減に有利である。
【0050】また、上記実施例1はA相とB相のスリッ
トを周方向に分離した設けた構成に対して第1発明を適
用した例であるが、既に述べた通り、A相とB相のスリ
ットは同一のものとして周方向に位相が90°ずれた位
置でそれぞれA相信号とB相信号とを生成する構成、つ
まり図18に示したようなスリット1abをディスク1
に形成した構成に第1発明(更には第2〜第4発明も)
を適用することもできることは容易に想到し得る。
【0051】更には、図8に示すような構成とすること
もできる。図8はスリット1abの延伸方向に沿った概
略縦断面図である。この構成では、第1発光部11a
1、第1受光部13a1と第2発光部11b1、第2受
光部13b1とを設けた位置から所定距離だけ離れた位
置に、第1補助発光部11a2、第1補助受光部13a
2と第2補助発光部11b2、第2補助受光部13b2
とを設けている。すなわち、A相信号を得るために、第
1発光部11a1と第1補助発光部11a2とが同一タ
イミングで点灯され、第1受光部13a1と第1補助受
光部13a2の受光信号が加算されて取り出される。同
様にB相信号を得るために、A相信号とは異なるタイミ
ングで第2発光部11b1と第2補助発光部11b2と
が点灯され、これに対応して第2受光部13b1と第2
補助受光部13b2の受光信号が加算されて取り出され
る。なお、2個の発光部が同時に点灯する際に、ディス
ク1を挟んで正面に対向している、対の発光部でない発
光部から到来する光を遮蔽するために、ディスク1と受
光部との間には粗い開口を有する遮光板7が挿入されて
いる。
【0052】このような構成とする利点は主として2つ
ある。その1つは、受光部による受光信号が合算される
ことによって出力信号のレベルが増加すること、他の1
つは、ゴミや汚れなどによって1箇所のスリットが塞が
ったり或いは透過光量が大きく減少したりした場合であ
っても、その影響を殆ど受けることなくディスク1の位
置検知が行えることである。勿論、ゴミの付着などによ
る影響をできる限り軽減するには、同相の発光部、受光
部の対の位置を周方向にできるだけ離すほうが好まし
い。なお、このような構成は後述する第2発明の実施例
などにも適用が可能である。
【0053】また、上記実施例において受光部の面積を
小さくする代わりに、ディスクと受光部との間に適宜の
光通過孔を設けた固定スリット板を挿入し、これにより
光域を制限して実質的に受光部の面積を小さくしてもよ
い。これは以下の他の実施例でも同様である。
【0054】また、上記実施例に示したように本発明で
は、従来のように1個の発光部から発した光を平行光化
して複数の受光部で受けるためのコリメートレンズは不
要であるが、各発光部から放射された光をそれぞれ集光
して受光部へと到達させる(当然、スリットの遮光部で
は遮光される)ために、各発光部毎に集光用のマイクロ
レンズを設けるようにしてもよい。この構成によれば、
受光部への光の到達効率が向上するから、信号のS/N
比を改善することができる。
【0055】次に、第2発明の一実施例(「実施例2」
という)であるロータリエンコーダについて図9により
説明する。この実施例2のロータリエンコーダにおいて
実施例1と相違する点は、各相の受光部13a,13
b,13zと対に発光部を設ける代わりに、同じく対に
開閉窓23a,23b,23zを有する液晶シャッタ2
3と、開閉窓23a,23b,23z全体に光を照射す
る大きな発光部21を配置している点である。
【0056】発光部21は発光駆動部22により常時点
灯するように駆動され、液晶シャッタ23は上記実施例
1で3個の発光部が順次時分割で点灯されるのと同じタ
イミングで各開閉窓23a,23b,23zが開放さ
れ、それ以外の期間には閉鎖するように制御される。開
閉窓23a,23b,23zが開放すると発光部21か
らの光がその開閉窓23a,23b,23zを通過して
ディスク1に照射されるから、開閉窓23a,23b,
23zの位置にそれぞれ微小の発光部が存在して点灯し
ているものと看做すことができる。したがって、ディス
ク1のスリット開口部を通過した後の光の処理は上記実
施例1と同様である。
【0057】次に、第3発明の一実施例(「実施例3」
という)であるロータリエンコーダについて図10、図
11により説明する。この実施例3のロータリエンコー
ダは実施例1と同様にA,B,Z各相の受光部13a,
13b,13zと対に第1、第2、第3発光部31a,
31b,33zを設けている。但し、特に実施例3で
は、第1、第2、第3発光部31a,31b,33zは
図11に示すように互いに重ならない発光波長帯域を有
しており、発光駆動部32により常時点灯駆動される。
一方、第1、第2、第3受光部13a,13b,13z
はその受光面の手前に第1、第2、第3光学フィルタ3
3a,33b,33zを備えており、それらは対になっ
ている発光部31a,31b,33zの発光波長帯域の
みを抜き出すような透過特性を有している。
【0058】すなわち、実施例1のロータリエンコーダ
では各発光部及び受光部が時分割で発光及び受光を行う
ことによってクロストーク光を無くしているのに対し、
この実施例3のロータリエンコーダでは、各発光部の発
光波長をそれぞれ異なるものとし、各発光部に対応した
波長光のみを光学フィルタで抜き出して受光部へと与え
ることによってクロストーク光の影響を無くしている。
【0059】次に、第4発明の一実施例(「実施例4」
という)であるロータリエンコーダについて図12、図
13により説明する。この実施例4のロータリエンコー
ダは実施例1と同様にA,B,Zの各相の受光部13
a,13b,13zと対に第1、第2、第3発光部11
a,11b,11zを設けているが、実施例1と異な
り、時分割で駆動されるのではなく、それぞれ点滅周波
数帯域が重ならないように常時パルス駆動される。すな
わち、図13に示すように、各発光部の点滅周波数は周
波数分割されている。なお、このうち、最も低い周波数
faでも実施例1で説明したようにスリットの開口部及
び遮光部を見逃すことがないような周波数に設定される
ことは当然である。
【0060】一方、第1、第2、第3受光部13a,1
3b,13zに対応して、それぞれ対になっている発光
部31a,31b,33zの点滅周波数の周波数帯域の
信号を抜き出すような通過特性を有するバンドパスフィ
ルタ(BPF)45が設けられている。更にその後段に
は、点滅駆動による受光信号のオン/オフ(実際には波
形は鈍っているため強弱になる)を平滑化するためのロ
ーパスフィルタ(LPF)46が設けられている。
【0061】すなわち、実施例1のロータリエンコーダ
では各発光部及び受光部が時分割で発光及び受光を行う
ことによってクロストーク光を無くしているのに対し、
この実施例4のロータリエンコーダでは、各発光部の点
滅周波数をそれぞれ異なるものとし、各発光部に対応し
た受光部による受光信号において対となる発光部の点滅
周波数に対応する信号成分のみをフィルタで抜き出すこ
とによってクロストーク光の影響を無くしている。
【0062】上記実施例はいずれも第1〜第4発明をイ
ンクリメント型のロータリエンコーダに適用した例であ
るが、アブソリュート型のロータリエンコーダに適用で
きることは明らかである。例えば、8ビットの絶対アド
レスを有する構成では、ディスクの径方向に8列のスリ
ットによるパターンが形成されている。そこで、その各
列に対応して1組ずつ発光素子と受光素子との対を設
け、例えばその発光素子を1個ずつ順次点灯させ、点灯
した発光素子と対である受光素子の受光信号をサンプリ
ングすればよい。但し、アブソリュート型のロータリエ
ンコーダではディスク上で径方向に離れたスリット列が
存在している場合があり、そのようなスリット列にそれ
ぞれ対応する2個の発光素子を同時に点灯させたとして
もクロストーク光が殆ど問題にならないこともある。そ
のような場合には、必ずしも発光素子を1個ずつ順に点
灯させる必要はなく、例えば、互いに離れた位置にある
2個の発光素子を組として2個ずつ順に点灯させるよう
な構成に変形することができる。
【0063】また、上記第1〜第4実施例の構成はロー
タリエンコーダのみならず、位置検出の対象物が直線状
に往復動するリニアエンコーダにも適用できることは容
易に想到し得る。
【0064】更に、上記実施例はいずれもスリットを通
過した光を検出する光通過型のエンコーダであるが、デ
ィスクに刻印したパターン或いは反射率を変化させたパ
ターンなどに沿って反射光の有無でパターンを読み取る
光反射型のエンコーダに適用できることも当然である。
【0065】すなわち、第1〜第4発明の光学式エンコ
ーダは、従来知られているような各種形態のエンコーダ
に容易に適用し、クロストーク光の影響を除去して検知
信号のS/N比を向上させるのにきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の一実施例(実施例1)による光学
式ロータリエンコーダの構成を示す断面図。
【図2】 実施例1による光学式ロータリエンコーダに
おけるタイミング制御部での発光及び受光の制御タイミ
ング図。
【図3】 実施例1による光学式ロータリエンコーダに
おいて各相で得られるサンプルホールド回路の出力信号
の一例を示す波形図。
【図4】 実施例1による光学式ロータリエンコーダに
おいて、発光部及び受光部のサイズとスリット幅との関
係とサンプルホールド回路の出力信号とを示す図。
【図5】 実施例1による光学式ロータリエンコーダに
おいて、発光部及び受光部のサイズとスリット幅との関
係とサンプルホールド回路の出力信号とを示す図。
【図6】 実施例1による光学式ロータリエンコーダの
ディスクを中心とする概略斜視図。
【図7】 実施例1による光学式ロータリエンコーダの
変形例の構成を示す断面図。
【図8】 実施例1による光学式ロータリエンコーダの
変形例の構成を示す断面図。
【図9】 第2発明の一実施例(実施例2)による光学
式ロータリエンコーダの構成を示す断面図。
【図10】 第3発明の一実施例(実施例3)による光
学式ロータリエンコーダの構成を示す断面図。
【図11】 実施例3による光学式ロータリエンコーダ
の動作を説明するための図。
【図12】 第4発明の一実施例(実施例4)による光
学式ロータリエンコーダの構成を示す断面図。
【図13】 実施例4による光学式ロータリエンコーダ
の動作を説明するための図。
【図14】 従来の基本的な光学式ロータリエンコーダ
の概略構成を示す縦断面図。
【図15】 基本的な光学式ロータリエンコーダの要部
の斜視図。
【図16】 従来の基本的な光学式ロータリエンコーダ
における各相の波形整形後の検出信号を示す波形図。
【図17】 従来の基本的な光学式ロータリエンコーダ
における信号の状態図。
【図18】 他の構成による基本的な光学式ロータリエ
ンコーダの要部の斜視図。 1…ディスク 1a,1b,1z…スリット 2…軸 11,13…基板 11a,11b,11z,21,31a,31b,31
z…発光部 12,22,32…発光駆動部 13a,13b,13z…受光部 14…増幅器 15…サンプルホールド回路 16…波形整形部 17…信号処理部 18…タイミング制御部 19…アナログスイッチ 23…液晶シャッタ 23a…開閉窓 33a,33b,33z…光学フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山嵜 康司 奈良県大和郡山市筒井町427−3サニーウ ェル105 (72)発明者 太田 淳 奈良県奈良市中登美ヶ丘4−1−8−506 (72)発明者 香川 景一郎 奈良県生駒市高山町8916−5大学宿舎D− 406 Fターム(参考) 2F103 BA10 BA31 CA02 DA01 DA04 DA12 DA13 EB01 EB08 EB33 ED07 FA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転運動又は直線運動を行う運動体の角
    度位置又は直線位置を光学的に検知する光学式エンコー
    ダにおいて、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
    の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
    てそれぞれ前記位置検知用パターンを読み取るべく、1
    個の発光部と1個の受光部とを一対として透過光検出位
    置又は反射光検出位置のいずれかに配置された複数対の
    パターン読み取り手段と、 c)前記複数の発光部を時分割で繰り返し点灯させる発光
    駆動手段と、 d)前記時分割で点灯された発光部と対になった受光部か
    らの受光信号を当該発光部の点灯期間に合わせて取り出
    すことにより、前記複数の所定固定位置に対応する位置
    検知信号を形成する信号取り出し手段と、 e)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
    の方向を判別する判別処理手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 回転運動又は直線運動を行う運動体の角
    度位置又は直線位置を光学的に検知する光学式エンコー
    ダにおいて、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
    の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
    てそれぞれ前記位置検知用パターンを照射する1乃至複
    数の発光部からなる発光手段と、 c)該発光手段と前記平板体との間に配置され、前記複数
    の所定固定位置に対応してそれぞれ1個の開閉窓が設け
    られた遮光手段と、 d)前記開閉窓の1個毎に1個ずつ一対として透過光検出
    位置又は反射光検出位置のいずれかに配置された複数の
    受光部からなる受光手段と、 e)前記複数の開閉窓を時分割で繰り返し開放して光を通
    過させる窓駆動手段と、 f)前記時分割で開放された開閉窓と対になった受光部か
    らの受光信号を当該開閉窓の開放期間に合わせて取り出
    すことにより、前記複数の所定固定位置に対応する位置
    検知信号を形成する信号取り出し手段と、 g)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
    の方向を判別する判別処理手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記位置検知用パターンから同一情報を
    読み取るべく、同一タイミングで点灯する発光部又は同
    一タイミングで開放する開閉窓とそれに対応する受光部
    とを複数離した位置に配置し、その複数の受光部による
    受光信号を合算して或る1つの所定固定位置に対応する
    前記位置検知信号としたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の光学式エンコーダ。
  4. 【請求項4】 回転運動又は直線運動を行う運動体の角
    度位置又は直線位置を光学的に検知する光学式エンコー
    ダにおいて、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
    の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
    てそれぞれ前記位置検知用パターンを読み取るべく、1
    個の発光部と1個の受光部とを一対として透過光検出位
    置又は反射光検出位置のいずれかに配置され、且つ、前
    記発光部はそれぞれ異なる発光波長を有し、前記受光部
    はその手前に対となる発光部の発光波長の光を選択的に
    透過させる波長選択フィルタを備える、又は該受光部自
    体が対となる発光部の発光波長の光を選択的に受光する
    複数のパターン読み取り手段と、 c)前記複数の受光部からの受光信号により前記複数の所
    定固定位置に対応する位置検知信号を形成する信号取り
    出し手段と、 d)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
    の方向を判別する判別処理手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  5. 【請求項5】 回転運動又は直線運動を行う運動体の角
    度位置又は直線位置を光学的に検知する光学式エンコー
    ダにおいて、 a)前記運動体と共に移動し、該移動方向に延伸して所定
    の位置検知用パターンが形成されてなる平板体と、 b)前記運動体が移動する際に複数の所定固定位置におい
    てそれぞれ前記位置検知用パターンを読み取るべく、1
    個の発光部と1個の受光部とを一対として透過光検出位
    置又は反射光検出位置のいずれかに配置された複数対の
    パターン読み取り手段と、 c)前記複数の発光部をそれぞれ異なる周波数でパルス点
    灯させる発光駆動手段と、 d)前記複数の受光部毎に設けられ、該受光部と対になっ
    た発光部のパルス点灯の周波数近傍の成分のみを抜き出
    すことにより、前記複数の所定固定位置に対応する位置
    検知信号を形成する信号取り出し手段と、 e)前記位置検知信号に基づいて前記運動体の位置や運動
    の方向を判別する判別処理手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記所定の位置検知用パターンは、当該
    パターンの延伸方向と略直交する方向に並ぶ複数の列か
    らなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の光学式エンコーダ。
  7. 【請求項7】 前記運動体は回転運動を行うものであっ
    て、前記平板体は該運動体と共に回転し、前記所定の位
    置検知用パターンが周方向に延伸して形成されてなるデ
    ィスクであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の光学式エンコーダ。
  8. 【請求項8】 前記運動体は直線運動を行うものであっ
    て、前記平板体は該運動体と共に直線運動し、前記所定
    の位置検知用パターンがその直線運動方向に延伸して形
    成されてなるスケールであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の光学式エンコーダ。
  9. 【請求項9】 前記平板体に形成された所定の位置検知
    用パターンは、光を通過する光通過部と光を遮蔽する遮
    光部とで形成されたパターンであることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の光学式エンコーダ。
  10. 【請求項10】 前記平板体に形成された所定の位置検
    知用パターンは、光を反射する光反射部と光を遮蔽又は
    散乱する非反射部とで形成されたパターンであることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光学式エン
    コーダ。
  11. 【請求項11】 前記運動体の相対的な角度位置又は直
    線位置を検知するインクリメント型の請求項1〜10の
    いずれかに記載の光学式エンコーダ。
  12. 【請求項12】 前記運動体の絶対的な角度位置又は直
    線位置を検知するアブソリュート型の請求項1〜10の
    いずれかに記載の光学式エンコーダ。
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