JP3441863B2 - 変位情報検出装置 - Google Patents

変位情報検出装置

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JP3441863B2 JP30360995A JP30360995A JP3441863B2 JP 3441863 B2 JP3441863 B2 JP 3441863B2 JP 30360995 A JP30360995 A JP 30360995A JP 30360995 A JP30360995 A JP 30360995A JP 3441863 B2 JP3441863 B2 JP 3441863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変位情報検出装置に
関し、特に固定のスケール(第1基板)と相対的に移動
する基板(第2基板)に取り付けられた格子に光束を照
射して、そこから得られる位相又は強度変調された信号
光を検出することにより該スケールと基板に関する位
置,位置ずれ量,位置ずれ方向,速度,加速度,原点位
置等の変位情報を検出するエンコーダ(リニアエンコー
ダ,ロータリーエンコーダ)等に好適なものである。
【0002】この他、これらの変位情報に基づいてAC
モータ等の駆動装置の電流量や方向を制御して、物体の
回転移動をさせる装置(エンコーダ付モータ等)等に好
適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、物体の相対的な変位情報(変
位量,速度,加速度等)を高精度に測定する為の装置と
してインクリメンタル型のエンコーダが多く利用されて
いる。又このエンコーダにはその内部に絶対位置情報を
計算する為に原点情報を検出する為の装置が付加されて
いる。
【0004】一般にエンコーダにおけるインクリメンタ
ル信号の検出機構は相対移動するスケール(第1基板)
上に透過,非透過(又は反射,非反射)の繰り返し格子
パターンを記録しておき、固定のスリット基板(第2基
板)にも全く等しいピッチのスリットパターン(格子パ
ターン)を記録しておき、両者を間隔(ギャップ)Gを
隔てて重ね合わせておいてから双方に平行光束を照明し
ている。このときスケールの移動によって両者のパター
ンの一致の具合に応じて透過光量が周期的に変化する。
このときの変化量を受光素子にて検出し、正弦波状の電
気的なインクリメンタル信号を得ている。又は更に2値
化回路によって矩形波状に変換されて電気的なインクリ
メンタル信号を得ている。
【0005】又原点信号の検出機構は相対移動するスケ
ール上に複数の透過,非透過(又は反射,非反射)のラ
ンダム格子パターンを記録しておき、固定のスリット基
板にも全く等しいランダム格子パターンを記録してお
き、両者を間隔(ギャップ)Gを隔てて重ね合わせてお
いてから双方に平行光束を照明している。このときスケ
ールの移動によって両者のパターンが完全に一致した瞬
間に最大の透過光量となるようなパルス状信号光を得て
いる。このパルス状信号光を受光素子にて検出して原点
信号を得ている。更に2値化回路によって矩形波状に変
換した電気的な原点信号を得ている。
【0006】相対的な変位情報を検出する為のスケール
とスリット基板には、それぞれ格子パターン,原点パタ
ーンが併設されている。そして多くの場合、両者を同時
にかつ同一の光学系によって並列的に検出している。こ
の場合は、インクリメンタル信号の検出原理も原点信号
の検出原理もスケールとスリット基板の重なり具合の変
化による透過光量の変調効果を利用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近のエンコーダには
変位情報の検出に高分解能化が求められている。インク
リメンタル信号の検出をより高精度,高分解能に行うに
はインクリメンタル信号検出用の格子パターンをより高
密度に記録する必要がある。しかしながらそうすると光
束がスケール上のスリット列を透過してスリット基板上
のスリット列に到達する前に、光の回折現象によって明
暗のコントラストが低下しやすくなる。
【0008】これに対してスケール板とスリット基板
(検出ヘッド)を数10μmまで近接させる方法があ
る。しかしながら近接しすぎるとスケールガイド機構の
誤差等によって接触して破損する場合があり、近接させ
ることができないという問題点があった。
【0009】高分解能を有する原点信号の検出方法とし
ては、例えばインクリメンタル信号検出用の光学要素と
別途に設けたレンズ又はシリンダーレンズによりスケー
ル上に併設された原点パターントラック(理想的には透
過,非透過パターン)上に光束を線状に集光して、該ス
ケール上に設けた1本のスリット開口パターンより成る
原点パターンを照明している。そしてスケールの移動に
伴う原点パターンからの透過光量の変化を検出して、こ
れによりインクリメンタル信号の検出分解能と同程度の
分解能で原点信号を得ている。
【0010】しかし、原点信号検出の為に集光光束が必
要となる。例えばコリメータレンズとスケール間のスリ
ット開口パターン近傍にシリンダーレンズ等を挿入する
必要が生じ、この結果、装置の小型化や組み立てが難し
くなるという問題点があった。
【0011】更にシリンダーレンズの挿入により原点信
号の検出がシリンダーレンズの取り付け方によってずれ
るのでインクリメンタル信号との同期を良好に行うのが
難しくなってくるという問題点があった。
【0012】本発明は、装置全体の小型化を図りつつ、
インクリメンタル信号及び原点信号を高分解能で検出
し、第1基板と第2基板又は第3基板と第2基板との相
対的な変位情報を高精度に求めることのできる変位情報
検出装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の変位情報検出装
置は、 (1−1)光源手段からの光束を固定の第1基板に設け
たインクリメンタル信号検出用の位相格子と原点信号検
出用の複数のレンズ手段を配列したレンズアレイに各々
入射させ、該位相格子とレンズアレイからの変調光を該
第1基板と対向配置し、かつ変位する第2基板に設けた
格子列と複数のマーク手段を配列した原点用マークアレ
イに各々入射させ、該格子列と原点用マーク格子アレイ
からの変調光を各々受光素子で受光して該第1基板と該
第2基板との相対的な変位情報を得ていることを特徴と
している。
【0014】特に、 (1−1−1)前記第1基板と第2基板との間隔は前記
レンズアレイの1つのレンズの焦点距離に略等しいこ
と。
【0015】(1−1−2)前記レンズアレイは所定の
格子ピッチより成る位相格子、又は断面形状が凹凸の該
凹凸の比率に規則性のある回折格子レンズより成り、入
射光束を複数の点状集光光束又は複数の線状集光光束と
して射出していること。
【0016】(1−1−3)前記レンズアレイから発生
した複数の集光光束による前記第2基板上に投影される
パターンは前記第2基板上の原点用マークアレイの透過
部又は遮光部のパターンと略等しいこと。
【0017】(1−1−4)前記レンズアレイからの集
光光束の前記第2基板上における光束幅をa、前記原点
用マークアレイの透過部幅又は遮光部幅をbとしたとき a≦b となるように各要素を設定していること。
【0018】(1−1−5)前記第1基板上のレンズア
レイはラメラ位相格子より成り、その断面凹凸の段差に
よって凹部透過光と凸部透過光が互いにλ/2の光路差
となるようにしていること。
【0019】(1−1−6)前記原点用マークアレイの
受光素子による検出信号はパルス状信号であり、該パル
ス状信号を2値化回路を介して矩形状信号としているこ
と。
【0020】(1−1−7)前記位相格子で回折された
回折光同士は互いに干渉して前記第2基板上で前記格子
列のピッチと同ピッチの干渉パターンを形成し、前記受
光素子は該格子列を介した光束を受光しており、該受光
素子で得られたインクリメンタル信号を2値化回路を介
して矩形波状信号としていること。
【0021】(1−1−8)前記レンズアレイを構成す
る複数のレンズ手段は該レンズアレイにより集光した光
束が指向性を有する光束となるように偏心配置されてお
り、該指向性を有する光束が前記第2基板上の原点用マ
ークアレイを通過後、前記受光素子に入射するようにし
ていること。等、を特徴としている。
【0022】(1−2)光源手段からの光束をコリメー
ターレンズで平行光束としてその一部を第1基板に設け
た原点信号検出用の複数のレンズ手段を配列したレンズ
アレイに入射させ、該レンズアレイからの変調光を該第
1基板に対して該レンズアレイの少なくとも1つのレン
ズ手段の焦点距離と略同程度の間隔で対向配置し、かつ
変位する第2基板上の複数のマーク手段を配列した原点
用マークアレイに入射させ、該原点用マークアレイから
の該第1基板と第2基板の相対的変位に基づく変調光を
受光素子で受光して原点信号を得ると共に、該コリメー
ターレンズからの平行光束の残りを固定の第3基板に設
けたインクリメンタル信号検出用の位相格子に入射さ
せ、該位相格子からの変調光を該第2基板上の格子列に
入射させ、該格子列からの該第3基板と第2基板の相対
的変位に基づく変調光を受光素子で受光してインクリメ
ンタル信号を得ていることを特徴としている。
【0023】特に、 (1−2−1)前記第2基板上の格子列上には前記位相
格子からの回折光同士が干渉して明暗パターンが投影さ
れていること。
【0024】(1−2−2)前記第1基板と第3基板を
同一基板より構成していること。
【0025】(1−2−3)前記第1基板と光源手段と
コリメーターレンズと前記格子列からの光を受光する受
光素子、そして原点用マークアレイからの光を受光する
受光素子は固定の検出ヘッド内に収納保持されているこ
と。等、を特徴としている。
【0026】(1−3)光源手段と該光源手段からの光
をスケール上の格子手段に照射する手前の位置に配置さ
れた基準格子と、前記光源手段からの光をスケール上の
原点用パターンへ複数の集光光束として投影する複数の
レンズ手段のアレイと、前記格子手段と原点用パターン
からの出射光をそれぞれ受光する受光手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0027】(1−3−1)前記複数のレンズ手段アレ
イは回折レンズのアレイであることを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1のイン
クリメンタル信号検出光学系の要部断面図、図2は本発
明の実施形態1の原点アナログ信号検出光学系の要部断
面図である。図3,図4,図5は図2の一部分を変更し
たときの要部断面図である。図6は図1のインクリメン
タル信号の検出光学系と図2の原点アナログ信号検出光
学系を一体的にまとめた要部斜視図、図7は実施形態1
の受光手段で得られる信号の説明図である。
【0029】図中、GTは第1基板としての固定の位相
格子板である。位相格子板GT上にはインクリメンタル
信号用の点POを境にして格子の配列の位置を1/8ピ
ッチ分ずらした4つの位相格子(格子パターン)GT
(A),GT(B),GT(A−),GT(B−)と原
点信号用の複数のレンズを配列した原点レンズアレイ
(リニアパターンの回折レンズのアレイより構成されて
いる,リニア回折レンズアレイ,リニアフレネルゾーン
プレートとも言う)LA(Z)が互いに異なるトラック
上に形成されている。
【0030】SLITは第2基板としての矢印方向に移
動可能なスリットスケールであり、位相格子板GTと5
0〜数100μm程度の間隔(ギャップ)Gを隔てて対
向配置している。スリットスケールSLITはスリット
格子SLIT(A),SLIT(B)が形成されてい
る。又スリットスケールSLITには原点信号用の複数
のスリットを配列した原点スリット格子アレイ(原点ス
リットアレイ)SLIT(Z)がスリット格子SLIT
(A),SLIT(B)と異なるトラック上に形成され
ている。
【0031】LGTはLED等の低コヒーレンシーの光
源手段である。LNSはコリメーターレンズであり、光
源手段LGTからの光束を平行光束としている。光源手
段LGTとコリメーターレンズLNSは投光手段の一要
素を構成している。PDは受光手段であり、位相格子G
T(A),GT(B),GT(A−),GT(B−)で
回折された回折光を受光する為の4つの受光素子PD
(A),PD(B),PD(A−),PD(B−)と原
点信号用の受光素子PD(Z)を有している。
【0032】本実施形態では光源手段LGT,コリメー
ターレンズLNS,位相格子板GT,そして受光手段P
Dは検出ヘッド内に収納し、固定されている。
【0033】次に本実施形態において図1によりインク
リメンタル信号の検出方法について説明する。光源手段
LGTより射出された光束をコリメーターレンズLNS
によって平行光束にし、固定の位相格子板GT上に照明
している。平行光束は位相格子板GT上のインクリメン
タル用の位相格子トラックと原点信号用の原点回折レン
ズトラックに同時に一括して照明している。
【0034】図1に示すようにインクリメンタル用の位
相格子トラックでは凹凸形状より成る位相格子GT
(A),GT(B),GT(A−),GT(B−)より
回折光束を発生して50〜数100μm離れた空間にも
との格子ピッチの半分の明暗パターンを投影する。ここ
で位相格子GT(A),GT(B),GT(A−),G
T(B−)としてラメラ格子で0次回折光が発生しない
ような微細構造のものを用いている。又凹凸部でそれぞ
れ光を透過するものを用いている。
【0035】位相格子板GT上の位相格子GT(A),
GT(B),GT(A−),GT(B−)によってスリ
ットスケールSLIT上に投影された明暗パターンは該
明暗パターンと等ピッチのスリットスケールSLIT上
のスリット格子SLIT(A),SLIT(B)によっ
て該明暗パターンとスリット格子SLIT(A),SL
IT(B)との位置関係に応じて選択的に透過,遮光し
ている。
【0036】4つの位相格子GT(A),GT(B),
GT(A−),GT(B−)は点POを境界に領域を4
分割していて、互いの格子の配列の位相を1/8ピッチ
分ずらして形成してある。これにより、それぞれの領域
を透過した信号光の明暗の変化のタイミングが1/4
期ずつずれるようにして、所謂A,B相信号を発生させ
ている。その際にスリットスケールSLITの移動によ
ってスリット格子SLIT(A),SLIT(B)が1
ピッチ分移動すると明暗パターンは1ピッチ分移動する
のでスリット格子SLITを透過した光束は明暗が正弦
波状に1回変化する。
【0037】図7(A)は、このときの4つの受光素子
のうちの2つの受光素子PD(A),PD(B)に到達
する光量がスリットスケールSLITの相対移動によっ
て変化する明暗信号の様子を示している。この明暗信号
光を受光素子PD(A),PD(B)で受光しており、
このとき受光素子PD(A),PD(B)からスリット
スケールSLITのスリット格子、1ピッチ分の移動で
1周期の正弦波状のアナログ信号電流を得ている。例え
ば、スリットスケールSLITの位相格子ピッチがP=
10μmであれば、10μm周期の正弦波状アナログ信
号電流が得られる。
【0038】本実施形態では以上のようにしてスリット
スケールSLITの移動に伴うインクリメンタル信号を
受光手段PDで得ている。
【0039】尚、本実施形態において位相格子板GTの
4つの位相格子の代わりに1/8ピッチずらした2つの
位相格子GT(A),GT(B)を設け、又受光手段P
Dの4つの受光素子の代わりに2つの受光素子PD
(A),PD(B)を設けて、該2つの受光素子により
A,B相信号を得るようにしても良い。
【0040】次に本実施形態において図2により原点ア
ナログ信号の検出方法について説明する。図2に示すよ
うに位相格子板GT上の原点レンズアレイLA(Z)に
照明された光束は原点レンズアレイLA(Z)のうちの
1つのレンズの焦点距離fの位置にあたる空間に線状集
光パターンを投影して、その投影空間に配置したスリッ
トスケールSLITの複数のスリットを配列した原点ス
リットアレイSLIT(Z)に入射している。そしてス
リットスケールSLITの原点スリットアレイSLIT
(Z)を透過した光束は受光素子PD(Z)に入射して
いる。尚、集光光束の幅a(強度が1/2以上の領域
幅)は、原点スリットアレイSLIT(Z)の幅bに比
べて等しいか小さく設定している。即ちa≦bとなるよ
うに各要素を設定している。
【0041】また、本実施形態では、原点検出用の受光
素子PD(Z)がスリットスケールSLITより離れて
設定されかつ小さいために、原点レンズアレイLA
(Z)の各レンズ要素は、それぞれが集光する光束が原
点スリット格子アレイSLIT(Z)を透過して受光素
子PD(Z)に効率良く入射するように適切な指向性を
与えるべく適切な偏心を与えてある。
【0042】ここで、原点レンズアレイLA(Z)全体
に光束が照明された場合は、原点レンズアレイLA
(Z)によって生じた線状集光パターンと、スリットス
ケールSLIT上の原点スリット格子アレイSLIT
(Z)とが等しくなり、また唯一、スリットスケールS
LITの相対移動によって両者が合致した瞬間にすべて
のスリットより光束が透過するのでその総和は最大にな
り、受光素子PD(Z)に最大量の透過光量が入射し、
パルス状のするどい波形が出力される。
【0043】図7(B)に受光素子PD(Z)に到達す
る光量のスリットスケールSLITの相対移動に伴う変
化の様子を示す。なお、複数のパルス状の波形のボトム
の位置がV字状に変わり両側で少量の透過光量が検出さ
れているのは、原点レンズアレイLA(Z)以外の部分
に照明された光束が原点スリット格子アレイSLIT
(Z)を透過して受光素子PD(Z)に入射するためで
ある。原点レンズアレイトラックのうち原点レンズアレ
イLA(Z)以外の部分を遮光減光処理(遮光塗料によ
る光の吸収やラメラ回折格子による0次透過光の減光)
をすればこうした変化をなくすことができるが、少量の
場合は問題ない。
【0044】図3は図2の原点スリット格子アレイSL
IT(Z)の透過,不透過を反転させたときの要部概略
図である。図3に示すようにスリットスケールSLIT
上の透過スリットパターンを反転させて、原点レンズア
レイLA(Z)全体に光束が照明された場合の、原点レ
ンズアレイLA(Z)によって生じる線状集光パターン
と、スリットスケールSLIT上の非透過スリットパタ
ーンSLIT(Z−)とを等しくしておけば、唯一、ス
リットスケールSLITの相対移動によって両者が合致
した瞬間にすべての非透過スリットにより光束が遮断さ
れるのでその総和は最小になり、受光素子PD(Z)に
最小量の透過光量が入射し、図7(C)のように図7
(B)とは反転したパルス状のするどい波形が出力され
る。
【0045】図7(B)または図7(C)のように、原
点スリット格子アレイSLIT(Z)と各集光光束の両
者が合致した場合に最大または最小の透過光量が入射し
パルス状のするどい波形を得るとともに、原点スリット
格子アレイSLIT(Z)またはSLIT(Z−)の各
スリットの平均間隔に近い間隔毎にもパルス状の波形が
出力されるが、原点スリット格子アレイSLIT(Z)
またはSLIT(Z−)の各スリット要素の間隔および
原点スリット格子アレイSLIT(Z)またはSLIT
(Z−)上に集光される各集光光束の間隔に、適切なば
らつきを与えておくことで抑圧され、実質的に1つのパ
ルス状のするどい波形が出力される。
【0046】図4は図2の原点スリット格子アレイSL
IT(Z)の各スリット要素の間隔および原点スリット
格子アレイSLIT(Z)上の各集光光束間隔をすべて
等しくして構成したときの概略図である。このときは図
7(D)に示すように両者が合致した場合に最大の透過
光量が入射しパルス状のするどい波形を得るが、その前
後に原点スリット格子アレイSLIT(Z)の各スリッ
ト間隔毎にパルス状の波形が出力される。
【0047】図5は図4において原点スリット格子アレ
イSLIT(Z)を反転させて非透過スリット格子アレ
イSLIT(Z−)とした構成の概略図である。このと
きは図7(E)に示すように、唯一、スリットスケール
SLITの相対移動によって両者が合致した瞬間にすべ
ての非透過スリットにより光束が遮断されるのでその総
和は最小になり、受光素子PD(Z)に最小量の透過光
量が入射し、図7(D)とは反転したパルス状のするど
い波形が出力される。
【0048】本実施形態では以上のようにして原点アナ
ログ信号を得ている。次に本実施形態において原点デジ
タル信号の抽出及びその信号処理系について説明する。
【0049】図6は図1のインクリメンタル信号の検出
光学系及び図2の原点信号の検出光学系を一体的にまと
めた光学系の全体構成の斜視図である。図8(A)は受
光素子PD(Z)の出力から原点デジタル信号を得る回
路の説明図であり、図8(B)は図8(A)の回路中に
おいて信号レベルがスリットスケールSLITの相対移
動に伴って変化する様子を示す説明図である。図8
(B)のように、適切に設定された基準電圧Vrefと
受光素子PD(Z)の出力からアンプAMPを介して得
られる原点アナログ信号V(PD(Z))をコンパレー
タCOMPにて比較して2値化し、原点デジタル信号と
して出力している。
【0050】図6においてはインクリメンタル用の位相
格子板GTを位相格子GT(A),GT(B),GT
(A−),GT(B−)のように4分割し、互いの格子
の配列の位相を1/8ピッチの位相差でずらして形成し
ている。そして、それらに対応する受光素子をPD
(A),PD(B),PD(A−),PD(B−)の4
つでそれぞれ受光することで互いに90°の位相差のあ
る4相インクリメンタル信号が得られるように構成して
いる。インクリメンタル信号の検出方法は図1で示した
のと同様である。又原点信号の検出方法は図2で示した
のと同様である。
【0051】以上のように本実施形態ではインクリメン
タル信号検出光学系と原点検出光学系を共通化してい
る。特にインクリメンタル信号検出光学系と原点検出光
学系を各々図1,図2に示すように構成して、又図6に
示すように一体的に構成している。そして位相格子板G
Tからインクリメンタル信号用の位相格子により1/2
ピッチの明暗パターンの発生する位置までの距離Gと原
点レンズアレイのうちの1つのレンズの焦点距離fとを
略等しくし、これによりインクリメンタル信号用のスリ
ット格子SLIT(A),SLIT(B)と原点検出用
の原点スリット格子アレイSLIT(Z)を同一の基板
に形成できるようにしてスリットスケールSLITを共
通化している。又インクリメンタル信号用の受光手段P
Dと原点信号用の受光素子PD(Z)及びその他の受光
素子を同一基板上に受光素子アレイとして一体化して装
置の簡素化を図っている。又、本実施形態においては次
のような効果も同様に得られる。
【0052】(A1)生産性が良い。例えば、位相格子
板GT上に設けた原点レンズアレイLA(Z)もインク
リメンタル信号用の位相格子GT(A),GT(B)も
どちらも透明な凹凸状の光学素子であり、どちらのパタ
ーンもレプリカ,射出成形等の同一の製法で製造できる
ので非常にローコスト化できる。特に、原点レンズアレ
イを回折レンズとしてパターニングする場合には、どち
らもラメラ位相格子状のパターンであり、又その凹凸の
段差も0次回折光の発生しない段差にするという点で同
じであり、ガラスエッチングによる製法及びそれを用い
たレプリカ,射出成形も可能となり非常に生産性の優れ
た光学素子になる。
【0053】(A2)高分解能な原点信号とインクリメ
ンタル信号が容易に得られる。位相格子板GT上の原点
レンズアレイLA(Z)による集光光束幅と原点スリッ
ト格子アレイSLIT(Z)の各スリット幅を狭くすれ
ば必要な高分解能の原点信号が容易に得られる。
【0054】(A3)小型化が容易となる。位相格子板
GT上にインクリメンタル信号用の位相格子及び原点レ
ンズアレイを併置し、スリットスケールSLIT上にイ
ンクリメンタル信号用のスリット格子SLIT(A),
SLIT(B)及び原点スリット格子アレイSLIT
(Z)を併置し、更に受光素子基板上にインクリメンタ
ル信号用の4つの受光素子PD(A),PD(B),P
D(A−),PD(B−)、原点用の受光素子PD
(Z)を併置して受光素子アレイとして一体化している
ので、各信号検出光学系部品が共通化され、原点検出用
専用部品が不要になり小型化できる。
【0055】(A4)原点信号とインクリメンタル信号
が同期できる。検出の基準をインクリメンタル信号,原
点信号ともに位相格子板及びスリットスケールとしてい
るので、インクリメンタル信号と原点信号の関係が機械
的に安定し、同期信号が得られる。
【0056】(A5)S/Nの良い原点信号がえられ
る。位相格子板上のレンズがアレイ状に複数あり、かつ
スリットスケール上の原点信号用スリットも複数あり、
さらに各レンズ要素に受光素子PD(Z)への指向性を
与えてあるので、スケール〜スリット基板間のギャップ
Gが50〜数100μmと狭くても、原点レンズアレイ
LA(Z)によって受光素子PD(Z)へ向けて集めら
れる光束量が多くなり、それが原点スリットアレイSL
IT(Z)を透過するので、原点アナログ信号の光量が
多くなり、S/Nの良い原点アナログ信号が得られる。
【0057】尚、本実施形態においてインクリメンタル
信号検出用の位相格子を原点レンズアレイが設けられて
いる第1基板としての位相格子板GTとは別の第3基板
上に設けて、第3基板と第2基板との相対的な位置関係
が前述したのと同様になるように設定しても良い。そし
て受光素子PDから得られるインクリメンタル信号を用
いて第3基板と第2基板との相対的な変位情報を得るよ
うにしても良い。
【0058】図9は本発明の実施形態2の要部概略図で
ある。本実施形態では図6の実施形態1に比べて位相格
子板GT上の原点レンズアレイトラック及びインクリメ
ンタル用位相格子トラックに併置して光量モニタ用トラ
ック(トラック全体が透過部)を新たに設け、位相格子
板GT上の原点レンズアレイトラック及びインクリメン
タル用位相格子トラックを照射した光束と同一の平行光
束を照明している。そして光量モニタ用トラックを透過
させてスリットスケールSLIT上の開口部WND(r
ef)を透過させて、光量モニタ用の受光素子PD(r
ef)にて、受光するように構成した点が異なってお
り、その他の構成は同じである。
【0059】図10(A)は本実施形態における受光素
子PD(Z),PD(ref)からの出力信号から原点
デジタル信号を得る回路の説明図である。同図では受光
素子PD(ref)にて検出された光量レベルに適切な
倍率をかけて基準電圧信号Vrefを作り、原点アナロ
グ信号V(PD(Z))との比較をコンパレータにて行
い、2値化して出力している。図10(B)は図10
(A)の回路中において信号レベルがスリットスケール
SLITの相対移動に伴って変化する様子を示す説明図
である。
【0060】本実施形態では光源手段からの光量変動の
影響を受けないで原点信号の検出が行えるという特長が
ある。
【0061】図11は本発明の実施形態3の要部概略図
である。図11は、図6に追加して、スリットスケール
SLITの原点用レンズアレイトラックおよびインクリ
メンタル用位相回折格子トラックに併置して原点近傍検
出用トラックSLIT(Zh)を設け、原点用レンズア
レイ全体に光束が照明されているときに、原点近傍検出
用トラック上に半透過部パターンが来るようにした実施
例の斜視図である。
【0062】図12(A)は受光素子PD(Z)および
PD(Zref)の出力信号から原点デジタル信号を得
る回路の実施例であり、受光素子PD(Zref)にて
検出された光量レベルに適切な倍率をかけて基準電圧信
号Vrefを作り、原点アナログ信号V(PD(Z))
との比較をコンパレータにて行い、2値化して出力す
る。
【0063】図12(B)は、図12(A)の回路中に
おいて信号レベルがスリットスケールの相対移動に伴っ
て変化する様子を示す説明図である。この実施例は、光
源の光量変動の影響を受けないで原点検出が行えるとい
う特長に加えて、図2,図3の実施形態での原点アナロ
グ信号レベルが小さかったり図4,図5の実施形態のよ
うに最大ピーク信号の近傍にそれよりは小さいが無視で
きないレベルのピーク信号がある場合に、図12(B)
のような三角波状または台形状の原点近傍検出信号によ
って不要なピーク信号がコンパレータにかかることを防
ぐ効果がある。
【0064】尚、本実施形態ではスリットスケール上の
原点近傍検出用半透過部パターンSLIT(Zh)は凹
凸の位相回折格子を原点近傍のみに形成し、直進光を抑
制することで半透過の効果を与えている。
【0065】図13は本発明の実施形態4の要部概略図
である。本実施形態では図6の実施形態1に比べて位相
格子板GT上の原点レンズアレイトラックLA(Z1)
及びインクリメンタル用の位相格子トラックに併置して
原点用レンズアレイトラックLA(Z2)をもう一つ設
け、位相格子板GT上の原点レンズアレイトラック及び
インクリメンタル用の位相格子アレイトラックと共に同
一の平行光束を照明し、原点スリット格子アレイSLI
T(Z1)を透過させて原点検出用の受光素子PD(Z
1)にて受光すると同時に原点検出用の反転スリットア
レイSLIT(Z2)を透過させて受光素子PD(Z
2)にて受光している点が異なっており、その他の構成
は同じである。
【0066】図14(A)は受光素子PD(Z1)及び
PD(Z2)の出力信号から原点デジタル信号を得る回
路の説明図である。同図では検出された2つの互いに反
転した原点アナログ信号V(PD(Z1)),V(PD
(Z2))をコンパレータにて比較して2値化を行い出
力している。図14(B)は図14(A)の回路中にお
いて信号レベルがスリットスケールSLITの相対移動
に伴って変化する様子を示す説明図である。
【0067】この実施形態は光源手段からの光量変動の
影響を受けないで原点検出が行えるという特長に加えて
図2,図3の原点アナログ信号が小さい場合や、図4,
図5に示すように最大ピーク信号の近傍にそれよりは小
さいが無視できないレベルのピーク信号がある場合にピ
ーク信号間の振幅差を大きくしてコンパレータによる2
値化がより安定して行えるようにする効果がある。
【0068】本発明に係る変位情報検出装置においては
インクリメンタル信号と原点信号とを同期させており、
このときの方法について説明する。図15(A),
(B)は本発明においてインクリメンタル信号と原点信
号を同期させるときの実施形態5の説明図である。図1
5(A)に示すようにインクリメンタル信号用のスリッ
ト格子SLIT(A),SLIT(B)の各スリット幅
をW(A,B)とし、原点スリット格子アレイSLIT
(Z)のスリット幅をW(Z)としたとき W(A,B)=W(Z) を満たすようにしている。そして図15(B)の2値化
回路で得られるインクリメンタル信号Aoutと原点信
号Zoutの検出分解能は略等しくなる(但し原点アナ
ログ信号のピーク信号を1/2電圧にて2値化して得ら
れた原点デジタル信号の場合。)。
【0069】この実施形態ではインクリメンタル信号発
生も、原点信号発生も同一の位相格子板GTにより空間
に投影された明暗パターン及び集光光を同一のスリット
板によって検出しているので、両者の検出のタイミング
の相互ずれは生じにくい。即ち原点信号とインクリメン
タル信号の関係は光学的,機械的に固定されるので、両
者の信号が略同期する。
【0070】図16は図15(B)の回路中において原
点信号レベル及びインクリメンタル信号レベルがスリッ
トスケールの移動に伴って変化する様子を示す説明図で
ある。同図に示すように原点信号Zoutとインクリメ
ンタル信号Aoutとが略同期している。尚図中PD
(A)とPD(A−)は互いに位相が180°ずれたA
相インクリメンタル信号用の受光素子である。
【0071】図17(A),(B)は本発明においてイ
ンクリメンタル信号と原点信号を同期させるときの実施
形態6の説明図である。本実施形態では図15の実施形
態5に比べて W(A,B)=W(Z)/2 を略満たすようにしてインクリメンタル信号の検出分解
能に対して原点信号の検出分解能をわざと1/2にして
いる。
【0072】そして図17(B)の2値化回路を経て得
られた原点信号Z0とインクリメンタル信号Aoutと
を論理回路LCによってANDをとることでインクリメ
ンタル信号Aoutと位相も含めて完全に同期した原点
信号Zoutを得ている。
【0073】図18は図17(B)の回路中において原
点信号レベル及びインクリメンタル信号レベルがスリッ
トスケールの相対移動に伴って変化する様子を示す説明
図である。同図に示すように原点信号Zoutとインク
リメンタル信号Aoutとが完全に同期して出力されて
いる。尚図中PD(A)とPD(A−)は互いに位相が
180°ずれたA相インクリメンタル信号用の受光素子
である。
【0074】図19は本発明の変位情報検出装置を8極
ACモータ制御用信号層(Cs相)付きのロータリーエ
ンコーダに適用したときの光学構成の要部斜視図であ
る。同図において、位相格子板GTに形成されるインク
リメンタル用のリニア位相格子は放射状の位相格子GT
(A),GT(B),GT(A−),GT(B−)とし
て円弧形の帯状のトラック上に形成している。又スリッ
トスケールSLITはディスクスケールとして円形に構
成され、その上に形成されるスリットは位相格子板GT
上の放射状の位相格子GT(A),GT(B),GT
(A−),GT(B−)の放射中心軸を同じにする放射
状のスリット格子SLIT(A),SLIT(B)とし
て形成している。
【0075】尚インクリメンタル信号は互いに90°位
相差のある4相信号A,B,A−,B−が検出されるよ
うに図6に示すように位相格子板GTの位相格子GT
(A),GT(B),GT(A−),GT(B−)とし
て4分割し、互いに1/8ピッチずつずらして形成して
いる。
【0076】又、受光手段PDは4つの位相格子に対応
して4つの受光素子PD(A),PD(B),PD(A
−),PD(B−)でそれぞれの信号光を受光してい
る。8極ACモータ制御用信号相(Cs相)の6つのパ
ターンCs−1,Cs−2,Cs−3,Cs−1−,C
s−2−,Cs−3−はスリットスケールSLIT上に
円弧の開口スリットの有無によって形成され、それらを
透過する光束のうち開口スリットによって直進光が透過
され、6つのトラック上に互いに120°の位相差のあ
る4周期/回転の明暗パターンとして形成している。そ
して夫々の受光素子PD(Cs−1)〜PD(Cs−3
−)にて検出している。これらはすべてインクリメンタ
ル信号と原点信号とともに並列的に検出している。
【0077】尚、以上の各実施形態では次のような構成
の変更が可能である。
【0078】(B1)原点レンズアレイを屈折を利用し
た球面レンズアレイで構成すること。その場合は、微小
レンズをレプリカ等の手法で透明基板表面に形成するこ
とができる。
【0079】(B2)原点レンズアレイを前述の実施形
態ではすべてリニア回折レンズアレイで構成している
が、円形ゾーンプレートを位相格子にしたサーキュラー
回折レンズアレイに変えてもよい。この場合はスリット
スケール上には点状集光光束があらわれる。同様に楕円
回折レンズでもよい。
【0080】(B3)原点近傍検出用トラックにおいて
原点近傍検出用半透過部を振幅格子ではなく他の光束制
限手段(スリットパターン等)を用いること。
【0081】(B4)原点用パルス状信号を2値化しな
いでそのまま原点アナログ信号として出力すること。又
は不要なピーク信号を適切な回路によって除去してから
原点アナログ信号として出力すること。
【0082】(B5)スリットスケール上に原点用スリ
ット格子トラック、インクリメンタル用スリット格子ト
ラックともにACモータ制御用信号用トラック等を並列
配置し、かつ同受光素子アレイにて一括して受光して、
インクリメンタル信号、原点信号、ACモータ制御用信
号を出力できるエンコーダにすること。
【0083】(B6)スリットスケールを回転ディスク
に変えて回転情報検出装置にすること。
【0084】(B7)移動スリットスケール上に原点検
出スリットアレイトラック、インクリメンタル信号用の
スリットトラックとともに、ACモータ制御用信号用ト
ラック等を並列配置し、かつ同受光素子アレイにて一括
して受光して、インクリメンタル信号,原点信号,AC
モータ制御用信号(Cs相)を出力できるエンコーダに
すること。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、集光光学系の別設を要
さずに装置全体の小型化を図りつつ、インクリメンタル
信号及び原点信号を高分解能で検出し、第1基板と第2
基板又は第3基板と第2基板との相対的な変位情報を高
精度に求めることのできる変位情報検出装置を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1におけるインクリメンタル
信号検出光学系の説明図
【図2】本発明の実施形態1における原点アナログ信号
検出の説明図
【図3】本発明の実施形態1における原点アナログ信号
検出の他の実施形態の説明図
【図4】本発明の実施形態1における原点アナログ信号
検出の他の実施形態の説明図
【図5】本発明の実施形態1における原点アナログ信号
検出の他の実施形態の説明図
【図6】本発明の実施形態1における要部概略図
【図7】本発明の実施形態1における受光手段からの信
号の説明図
【図8】本発明の実施形態1における原点デジタル信号
への変換の説明図
【図9】本発明の実施形態2の要部概略図
【図10】本発明の実施形態2における原点デジタル信
号への変換の説明図
【図11】本発明の実施形態3の要部概略図
【図12】本発明の実施形態3における原点デジタル信
号への変換の説明図
【図13】本発明の実施形態4の要部概略図
【図14】本発明の実施形態4における原点デジタル信
号への変換の説明図
【図15】本発明の実施形態5における原点信号とイン
クリメンタル信号の同期方法の説明図
【図16】本発明の実施形態5における原点信号とイン
クリメンタル信号の同期方法の説明図
【図17】本発明の実施形態6における原点信号とイン
クリメンタル信号の同期方法の説明図
【図18】本発明の実施形態6における原点信号とイン
クリメンタル信号の同期方法の説明図
【図19】本発明をACモータ用制御信号検出を兼ね備
えたロータリーエンコーダに適用したときの要部概略図
【符号の説明】
GT 位相格子板(第1基板) GT(A),GT(B),GT(A−),GT(B−)
位相格子 LA(Z) 原点レンズアレイ SLIT スリットスケール(第2基板) SLIT(A),SLIT(B) スリット格子 SLIT(Z) 原点スリット格子アレイ LGT 光源手段 LNS コリメーターレンズ PD 受光手段 PD(A),PD(B), PD(A−),PD(B−) 受光素子 PD(Z) 原点受光素子

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束を固定の第1基板に
    設けたインクリメンタル信号検出用の位相格子と原点信
    号検出用の複数のレンズ手段を配列したレンズアレイに
    各々入射させ、該位相格子とレンズアレイからの変調光
    を該第1基板と対向配置し、かつ変位する第2基板に設
    けた格子列と複数のマーク手段を配列した原点用マーク
    アレイに各々入射させ、該格子列と原点用マーク格子ア
    レイからの変調光を各々受光素子で受光して該第1基板
    と該第2基板との相対的な変位情報を得ていることを特
    徴とする変位情報検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1基板と第2基板との間隔は前記
    レンズアレイの1つのレンズの焦点距離に略等しいこと
    を特徴とする請求項1の変位情報検出装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズアレイは所定の格子ピッチよ
    り成る位相格子、又は断面形状が凹凸の該凹凸の比率に
    規則性のある回折格子レンズより成り、入射光束を複数
    の点状集光光束又は複数の線状集光光束として射出して
    いることを特徴とする請求項1の変位情報検出装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズアレイから発生した複数の集
    光光束による前記第2基板上に投影されるパターンは前
    記第2基板上の原点用マークアレイの透過部又は遮光部
    のパターンと略等しいことを特徴とする請求項1,2又
    は3の変位情報検出装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズアレイからの集光光束の前記
    第2基板上における光束幅をa、前記原点用マークアレ
    イの透過部幅又は遮光部幅をbとしたとき a≦b となるように各要素を設定していることを特徴とする請
    求項1又は3の変位情報検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1基板上のレンズアレイはラメラ
    位相格子より成り、その断面凹凸の段差によって凹部透
    過光と凸部透過光が互いにλ/2の光路差となるように
    していることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記
    載の変位情報検出装置。
  7. 【請求項7】 前記原点用マークアレイの受光素子によ
    る検出信号はパルス状信号であり、該パルス状信号を2
    値化回路を介して矩形状信号としていることを特徴とす
    る請求項1の変位情報検出装置。
  8. 【請求項8】 前記位相格子で回折された回折光同士は
    互いに干渉して前記第2基板上で前記格子列のピッチと
    同ピッチの干渉パターンを形成し、前記受光素子は該格
    子列を介した光束を受光しており、該受光素子で得られ
    たインクリメンタル信号を2値化回路を介して矩形波状
    信号としていることを特徴とする請求項1又は7の変位
    情報検出装置。
  9. 【請求項9】 前記レンズアレイを構成する複数のレン
    ズ手段は該レンズアレイにより集光した光束が指向性を
    有する光束となるように偏心配置されており、該指向性
    を有する光束が前記第2基板上の原点用マークアレイを
    通過後、前記受光素子に入射するようにしていることを
    特徴とする請求項1〜8の何れか1項の変位情報検出装
    置。
  10. 【請求項10】 光源手段からの光束をコリメーターレ
    ンズで平行光束としてその一部を第1基板に設けた原点
    信号検出用の複数のレンズ手段を配列したレンズアレイ
    に入射させ、該レンズアレイからの変調光を該第1基板
    に対して該レンズアレイの少なくとも1つのレンズ手段
    の焦点距離と略同程度の間隔で対向配置し、かつ変位す
    る第2基板上の複数のマーク手段を配列した原点用マー
    クアレイに入射させ、該原点用マークアレイからの該第
    1基板と第2基板の相対的変位に基づく変調光を受光素
    子で受光して原点信号を得ると共に、該コリメーターレ
    ンズからの平行光束の残りを固定の第3基板に設けたイ
    ンクリメンタル信号検出用の位相格子に入射させ、該位
    相格子からの変調光を該第2基板上の格子列に入射さ
    せ、該格子列からの該第3基板と第2基板の相対的変位
    に基づく変調光を受光素子で受光してインクリメンタル
    信号を得ていることを特徴とする変位情報検出装置。
  11. 【請求項11】 前記第2基板上の格子列上には前記位
    相格子からの回折光同士が干渉して明暗パターンが投影
    されていることを特徴とする請求項10の変位情報検出
    装置。
  12. 【請求項12】 前記第1基板と第3基板を同一基板よ
    り構成していることを特徴とする請求項10又は11の
    変位情報検出装置。
  13. 【請求項13】 前記第1基板と光源手段とコリメータ
    ーレンズと前記格子列からの光を受光する受光素子、そ
    して原点用マークアレイからの光を受光する受光素子は
    固定の検出ヘッド内に収納保持されていることを特徴と
    する請求項1〜12の何れか1項の変位情報検出装置。
  14. 【請求項14】 光源手段と該光源手段からの光をスケ
    ール上の格子手段に照射する手前の位置に配置された基
    準格子と、前記光源手段からの光をスケール上の原点用
    パターンへ複数の集光光束として投影する複数のレンズ
    手段のアレイと、前記格子手段と原点用パターンからの
    出射光をそれぞれ受光する受光手段とを有することを特
    徴とする変位情報検出装置。
  15. 【請求項15】 前記複数のレンズ手段アレイは回折レ
    ンズのアレイであることを特徴とする請求項14の変位
    情報検出装置。
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