JPH08226804A - 変位情報検出装置及びこれを用いたドライブ制御装置 - Google Patents

変位情報検出装置及びこれを用いたドライブ制御装置

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JPH08226804A
JPH08226804A JP3219595A JP3219595A JPH08226804A JP H08226804 A JPH08226804 A JP H08226804A JP 3219595 A JP3219595 A JP 3219595A JP 3219595 A JP3219595 A JP 3219595A JP H08226804 A JPH08226804 A JP H08226804A
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grating
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diffraction grating
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Akira Ishizuka
公 石塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分解能化を格子間の衝突の危険性を防止し
ながら達成できる変位情報検出装置とこれを用いたドラ
イブ制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 光源L1に照明された相対移動する部材上の
位相回折格子GT1からの回折光の出射直後の位置に発
生する干渉縞の発生位置に設けられた振幅格子GT2の
透過光を受光し、前記部材の相対移動に伴って前記受光
信号より変位情報としての周期的信号を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相対変位情報検出装置
に関する。本発明は、相対移動物体に取り付けられたス
ケールの回折格子に光束を照射して、そこから得られる
波面位相強度変調信号光を検出することで、スケールの
位置、位置ずれ量、位置ずれ方向、速度、加速度等を検
出するエンコーダに良好に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体の変位情報(変位量、速
度、加速度等)を高精度に測定する目的にインクリメン
タルエンコーダが利用されている。
【0003】従来の代表的なインクリメンタルエンコー
ダは、相対移動するスケール上に記録した100ミクロ
ンオーダピッチの振幅格子(明暗格子)に、光束を照明
し、そこで得られる透過光を、スケールの格子と等ピッ
チの振幅格子に透過させることで、両者の格子の透過部
が重なりあったときに透過光が最大に、両者の格子が1
/2ピッチずれて重なりあったときに透過光が最小にな
るように変調され、スケール格子の1ピッチの移動に伴
う1周期の光量の変化を作り出して、それを光電素子で
検出し、周期をカウントすることでインクリメンタルエ
ンコーダ信号を出力している。測定分解能は格子ピッチ
と同一になる。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】さて、最近の動向
としてエンコーダの高分解能化が求められているが、上
記の原理に基づいてエンコーダを構成すると、第1の格
子からの透過光が有する格子パターンが光の回折現象の
ためにぼやけるために第2の格子で重ね合せて透過光を
得たときに光量の強度変調が得られにくくなる。そこ
で、光の回折現象の影響をすくなくする目的で第1の格
子と第2の格子を極力接近させて構成することが行われ
ている。
【0005】ここで、エンコーダの高分解能化(EX.
格子ピッチ10μm)をさらにすすめると、第1の格子
と第2の格子を数10μm程度まで近接させて構成する
必要が生じる。
【0006】しかし、相対移動するスケールの移動は、
各種ガイド機構からなるステージによって拘束されるた
めに、機構部品の誤差によって、第1格子と第2格子が
衝突して破損する事故が起こりやすい。
【0007】本発明は上述従来例に鑑み、高分解能化を
格子間の衝突の危険性を防止しながら達成できる変位情
報検出装置とこれを用いたドライブ制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するため
の第1発明は、相対移動する部材上の位相回折格子を照
明するための光源と、該光源に照明された該位相回折格
子からの回折光の出射直後の位置に発生する干渉縞の発
生位置に設けられた振幅格子と、該振幅格子の透過光を
受光する受光素子とを有し、前記部材の相対移動に伴っ
て前記受光信号より変位情報としての周期的信号を発生
させることを特徴とする変位情報検出装置である。
【0009】また、第2発明は、相対回転移動する部材
上の位相回折格子を照明するための光源と、該光源に照
明された該位相回折格子からの回折光の出射直後の位置
に設けられ且つ一周相当の格子本数が前記位相回折格子
の2倍の振幅格子と、該振幅格子の透過光を受光する受
光素子とを有し、前記部材の相対移動に伴って前記受光
信号より変位情報としての周期的信号を発生させること
を特徴とする変位情報検出装置である。
【0010】また、第3発明は、相対移動する部材上の
位相回折格子を照明するための光源と、該光源に照明さ
れた該位相回折格子からの回折光の出射直後の位置に設
けられ且つ格子ピッチが前記位相回折格子の1/2の振
幅格子と、該振幅格子の透過光を受光する受光素子とを
有し、前記部材の相対移動に伴って前記受光信号より変
位情報としての周期的信号を発生させることを特徴とす
る変位情報検出装置である。
【0011】また、第4発明は、相対回転移動する部材
上の位相回折格子を照明するための光源と、該光源に照
明された該位相回折格子からの回折光の出射直後の位置
に設けられ且つ一周相当の格子本数が前記位相回折格子
に等しい振幅格子と、該振幅格子の透過光を受光する受
光素子とを有し、前記部材の相対移動に伴って前記受光
信号より変位情報としての周期的信号を発生させること
を特徴とする変位情報検出装置である。
【0012】また、第5発明は、相対移動する部材上の
位相回折格子を照明するための光源と、該光源に照明さ
れた該位相回折格子からの回折光の出射直後の位置に設
けられ且つ格子ピッチが前記位相回折格子に等しい振幅
格子と、該振幅格子の透過光を受光する受光素子とを有
し、前記部材の相対移動に伴って前記受光信号より変位
情報としての周期的信号を発生させることを特徴とする
変位情報検出装置である。
【0013】また、第6発明は、相対変位を検出すべき
物体に設けられた回折格子に光束照射を行って発生させ
た回折光を干渉させ、該干渉の情報を検出して前記物体
の変位情報を検出する装置であって、照明された前記物
体上の位相回折格子からの回折光の出射直後の位置に発
生する干渉縞の発生位置に設けられた振幅格子と該振幅
格子の透過光を受光する受光素子とを有する第1検出手
段と、前記物体の変位情報を検出するべく前記物体の所
定データ記録部からの光を検出する第2検出手段とを有
することを特徴とする変位情報検出装置である。
【0014】また、第7発明は、上述構成において、前
記第2検出手段は前記物体の変位情報としてアブソリュ
ートな変位情報及び/又は前記物体の原点位置情報を検
出するべく前記物体の所定データ記録部からの光を検出
することを特徴とする。
【0015】また、第8発明は、上述の変位情報検出装
置によって得られた変位情報に基づいて駆動手段のドラ
イブ制御を行うことを特徴とするドライブ制御装置であ
る。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例に係るエンコ
ーダの説明図である。図中、L1はLED等の光源、C
Lはコリメータレンズ、SCは透明部材で構成されたス
ケール、GT1はスケールSCに設けられた透過型の位
相型回折格子(透過位相格子)、GT2は振幅格子、P
Dは受光素子である。光源L1、コリメータレンズC
L、振幅格子GT2、受光素子PDは、不図示の装置本
体側に固定配置され、スケールSCは装置本体に対する
相対回転を検出すべき不図示の物体に固着設置されてい
る。透過位相格子GT1は、スケールSCの相対回転方
向に沿って格子が配列されている。
【0017】LED等の光源L1より射出された光束
は、コリメータレンズCL によって平行光束Rに変換
され、相対回転するスケールSC上に照明される。
【0018】スケールSC上には透過位相格子GT1が
格子ピッチP1で記録されている。位相格子の断面形状
はラメラ格子であり、 凹凸の比率は1:1であり、構
成材料の屈折率n、光源の波長λとして、段差hは h
=λ/(2×(n−1))を満たすようにしてある。な
お凹凸による透過光量は同一である。
【0019】透過位相格子GT1を透過した平行光束
は、透過位相格子GT1の凹凸によって回折され、波面
の位相が変調される。
【0020】図2はこの回折の状態を表す説明図であ
る。図2において、左側は波面の形状を線で、右側は波
面変化による光量分布をグラデーションの濃度で、それ
ぞれ示してある。図2のように、格子GT1から遠ざか
るにつれて、回折現象によって、位相不連続部がなめら
かに接続し、かつ凹凸の両者からの光束同士の干渉が部
分的に生じて、位相不連続部の上部に光量低下部が周期
的に生じる。
【0021】透過光束は、格子GT1から遠ざかるにつ
れて、回折現象によって、位相不連続部がなめらかに接
続し、かつ凹凸の両者からの光束同士の干渉が多くな
り、位相不連続部の上部に明瞭な光量低下部が規則的に
生じる。この明暗パターンの格子ピッチは、位相格子G
T1の格子ピッチP1の半分になる。
【0022】さらに格子GT1から遠ざかると、回折現
象によって、位相不連続部がなめらかに接続し、かつ凹
凸の両者からの光束同士の干渉が多くなり、位相不連続
部の上部の光量低下部が弱くなり、やがて明暗パターン
のピッチは、位相格子GT1の格子ピッチP1と等しく
なる。
【0023】そこで、格子GT1で生じた格子ピッチP
1の半分のピッチの明暗パターンが存在する空間に、格
子ピッチP2=P1/2の透過型の振幅格子GT2(ス
リット格子)を配置すると、この振幅格子GT2の透過
光が、スケールSCの回転に伴う明暗信号光になる。明
暗の周期はスケールの移動P1毎に2周期である。
【0024】この状態を説明する図が図3である。図で
は理解を促すため、格子の大きさを実際よりはるかに大
きくして記載してある。図3の(a)は光束が振幅格子
GT2を多く通過して明信号が発生するとき、(b)光
束が振幅格子GT2に多く遮られて暗信号が発生すると
き、をそれぞれ示している。各部位における光量の大き
さはグラデーションの濃淡で示されている。
【0025】たとえば、スケールの格子ピッチP1を2
0ミクロン、固定格子の格子ピッチP2を10ミクロン
とすると、分解能が10ミクロンのエンコーダになる
が、そのときのスケール、固定格子間のギャップは20
0ミクロン程度に設定できるので、スケールの相対移動
中の衝突の問題が生じにくい。
【0026】前述のようにスケールの移動に伴う振幅格
子GT2の透過光の明暗信号光を受光素子PDで受光し
て周期信号を得、不図示の信号処理系にてよく知られて
いる信号処理を行って、分解能が10ミクロンの変位信
号を得る。
【0027】図4は本発明の第2実施例に係るエンコー
ダにおける、スケールSCの回転に伴う明暗信号光の状
態を図3と同様に説明する図である。図4の(a)は光
束が振幅格子GT2に多く遮られて暗信号が発生すると
き、(b)光束が振幅格子GT2を多く通過して明信号
が発生するとき、をそれぞれ示している。その他の構成
等は第1実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0028】本実施例では、格子GT1で生じた格子ピ
ッチP1と同じピッチの明暗パターンが存在する空間
に、格子ピッチP2=P1の透過振幅格子(スリット格
子)を配置している。この場合透過光の明暗信号光の明
暗の周期はスケールの移動P1毎に1周期である。
【0029】たとえば、スケールの格子ピッチP1を1
0ミクロン、固定格子の格子ピッチP2を10ミクロン
とすると、分解能が10ミクロンのエンコーダになる
が、そのときのスケール、固定格子間のギャップは20
0ミクロン程度に設定できるので、第1実施例同様スケ
ールの相対移動中の衝突の問題が生じにくい。
【0030】図5は、本発明の第3の実施例に係るロー
タリーエンコーダの光学配置図、図6は光線の進行経路
の模式図である。図において、相対回転を検出されるべ
き物体に設けられたディスクD及びこのディスクD上の
各部材をのぞいて、他の部材はディスクDとは分離さ
れ、かつ互いに固定配置されて設けられている。前出と
同様の部材には同じ符号を冠してある。
【0031】LED等の光源LGTより射出された発散
光束は、コリメータレンズLNS1によって平行光束に
され、相対回転する光透過性のディスクD上に照明され
る。
【0032】ディスクD上にはディスクD全周にわたっ
てガラスエッチングまたはレプリカ形成された、光透過
型の位相型放射状回折格子GT1と、原点となる位置に
光透過性パターンで形成された原点用符号パターンZ
1、Z2と、全周に亘り各位置の角度情報を示すように
設けられた図5に示されるような光非透過性のアブソリ
ュート符号パターンU、V、Wとが互いに異なる周(ト
ラック)上に記録されている。これらパターンはすべて
ラメラ位相格子等の位相型回折格子で形成されている。
平行光束はディスクDの径方向に、放射状格子GTトラ
ック、原点用符号パターンZトラック、アブソリュート
符号パターンUVWトラックの各部分領域を一括して照
明できる広がりを有している。
【0033】受光素子アレイSARYはインクリメンタ
ル検出部SA,SA,SB,SB、原点符号検出部SZ
1、SZ2、アブソリュート符号検出部SU,SV,S
Wからなる。
【0034】放射状回折格子GT1はディスク1周でN
本であるとする。
【0035】前述の平行光束で照明された放射状回折格
子GT1(格子ピッチP=2π/Nラジアン)からは2
つの±1次回折光束R+、R−が発生する。この2つの
±1次回折光束R+、R−は、前述の実施例同様にディ
スクDからわずかに離れた空間に明暗縞(縞ピッチP=
π/Nラジアン)が発生する。そこに配置された振幅格
子GT2(格子ピッチP=π/Nラジアン)によって透
過領域を選択し、前述のように透過光を明暗信号光とし
て出射する。
【0036】ここで本実施例において振幅格子GT2
は、図6に示すように領域を4分割されていて、各領域
は互いの格子の配列の位相を1/4ピッチ分ずつずらし
て形成してある。各領域からの出射光の明暗の位相は互
いに1/4周期ずつずれている。
【0037】この各領域からの干渉光を夫々対応する受
光素子SA,SB,SA,SBに入射するので、受光素
子SA,SB,SA,SBからは1回転で2N周期の正
弦波状アナログ信号電流が互いに1/4周期ずつずれて
発生する。この4つの位相のずれた正弦波状アナログ信
号を用いて、不図示の信号処理回路でディスクDの相対
的なインクリメンタルな回転量及び回転方向が演算され
る。この演算についてはよく知られているので、説明は
省略する。
【0038】一方、ディスクD上の原点用符号パターン
Z1、Z2が形成されたトラックは原点用符号パターン
Z1、Z2が無い部分は光非透過性に構成され、この部
分に前述の平行光束が入射しても透過光が生じないよう
にされている。そしてディスクDが回転して原点位置付
近に達し、原点用符号パターンZ1、Z2がある位置に
前述の平行光束が入射したときはこのパターンを通過し
て受光素子SZ1、SZ2に入射する様になっている。
【0039】原点用符号パターンZ1、Z2は、各々が
受光素子SZ1、SZ2夫々のディスク径方向位置に対
応して配置されている。原点用符号パターンZが前述平
行光束に照明されたときは、その周方向位置に応じた光
量の透過光が受光素子SZ1、SZ2に入射する。ディ
スクDの回転によって原点用符号パターンZ1、Z2が
照明領域内で移動すると、原点用符号パターンZ1、Z
2の透過光は、受光素子SZ1、SZ2に投影される透
過光断面積が変化する。これにより、受光素子SZ1、
SZ2に照明される全光束量が変化する。この時、前述
のような互いに周方向にずれたパターン配置により、受
光素子SZ1、SZ2の受光光量は互いに光量変化する
タイミングがずれる。従って受光素子SZ1、SZ2か
らはディスクDの回転によって互いにピークのずれた山
型波形アナログ信号電流が発生する。尚、原点信号とし
ては、たとえば受光素子SZ1、SZ2出力が一致した
時点でパルス信号を発生すれば良い。このようなパルス
信号は受光素子SZ1、SZ2出力を受ける不図示の信
号処理回路で発生させる。これによってディスクDの原
点通過が検出される。
【0040】一方、アブソリュート符号パターンU、
V、Wの存在するトラックに照明された前述平行光束
は、受光素子に対応する部分に照射された光束部分がア
ブソリュート符号パターンU、V、Wにかかっているか
否か、即ちアブソリュート符号パターントラックの受光
素子に対応する部分における光束透過非透過に応じて、
ディスクDの回転によって透過光が受光素子SU,S
V,SW上に間欠的に投影される。受光素子SU,S
V,SWからはディスクDの現在の回転位置に応じたア
ブソリュート符号信号群が出力され、その2値情報の組
み合わせによって不図示の信号処理回路でアブソリュー
ト位置が特定される。このアブソリュート位置の特定の
仕方はよく知られているので、説明は省略する。
【0041】このように、ディスク照明領域透過変調光
は受光素子アレイSARY上に入射する。
【0042】このように回折光の干渉を利用する方式で
インクリメンタルな回転量検出を行う為の回折格子GT
1と、このような干渉を利用する方式ではなく、ディス
クDからの光の透過非透過を検出することによって回転
に関する別情報(アブソリュートな回転位置、原点位
置)の検出を行う為のパターンとを、全く同一の照明光
学系によって一括に照明する構成としたことで、構成の
小型化、簡素化が可能となり、装置の更なる小型化がで
きる。特に、ディスクDからの回折光の干渉を利用する
方式用の回折格子と、ディスクDからの光の透過非透過
を検出する方式用のパターンとを平行光束によって一括
照明する構成によって、このような別方式の測定、検出
であっても同一光学系で一括照明できるものである。
【0043】なお、図5、6の実施例の光学系を一部変
更して、振幅格子GT2と、原点用符号パターンZ1、
Z2とアブソリュート符号パターンU、V、Wとを投影
レンズによって受光素子アレイSARYに投影するよう
にすれば、アブソリュート符号パターンや原点用符号パ
ターンのエッジの解像度が向上して、検出制度がより向
上する。
【0044】本実施例の構成では、放射状回折格子GT
1と、原点用符号パターンZ1、Z2と、アブソリュー
ト符号パターンU、V、Wの位相格子構造を略同一にで
き、製造工程がガラスエッチングまたはレプリカ成形の
みで済み、簡略化できる。なお、位相格子をラメラ格子
とした場合の段差も同一構成にすることが可能であり、
この場合はガラスエッチング処理も一括してできる。
【0045】図7は本発明の第4実施例にかかるモータ
ードライバーシステムの概略構成図である。図中、DH
は前述した第1〜第3実施例のいずれかにおける光源L
GTから受光素子アレイSARYまでのディスクDをの
ぞく全光学構成が配置された検出ヘッド、PUは受光素
子アレイSARYの各受光素子からの出力を信号処理し
て、インクリメンタルな回転量及び回転方向測定、ディ
スクリートな回転位置測定、及び原点検出を行い、制御
信号を発生する信号処理回路、IMは信号処理回路PU
へ回転の指令入力を行う為の入力部、MDは信号処理回
路PUからの制御信号を受けてモータの駆動制御を行う
モータドライバー、MTはモータ、SFはモータに回転
駆動され、不図示の被駆動部に駆動力を伝達するシャフ
トである。
【0046】信号処理回路PUは受光素子アレイSAR
Yの各受光素子からの出力と、入力部からの指令入力情
報に基づいて制御信号を発生し、これによりモータMT
によるシャフトSFの回転駆動が制御される。
【0047】前述のような構成により検出ヘッドDHが
小型化され、よりコンパクト化されたモータードライバ
ーシステムが実現される。
【0048】その他以下の変更による光学系の展開が可
能である。
【0049】(1)アブソリュート符号パターンU、
V、Wをモータ制御用ではなく、通常のピュアバイナリ
ーコード、グレイコード等に変更してもよい。
【0050】(2)振幅格子GT2を分割して互いに位
相をずらして透過変調光の明暗のタイミングをずらす構
造の分割数や位相ずらし量を変えてもよい(例えば2分
割にして、互いに位相を90度ずらしたり、6分割にし
て、互いに位相を60度ずらすようにしてもよい)。
【0051】(3)格子GT1を装置本体側に設け、格
子GT2を移動する側に設けてもよい。
【0052】(4)格子GT2をスリット格子ではな
く、他の振幅格子(反射スリット格子、プリズムアレイ
状格子)に変更してもよい。
【0053】(5)原点の検出パターンをのように前述
のように周方向にずらした2つにして得られる2信号の
差信号から得るのではなく、通常の2つのランダムピッ
チパターンの重ね合せによる相関関数のピークを検出す
る方式に変更してもよい。
【0054】(6)アブソリュート符号パターンU、
V、W、原点用符号パターンZ1、Z2の透過非透過、
または反射非反射の関係を逆にしてもよい。
【0055】(7)検出する情報は回転変位情報に限ら
ず、直動変位であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、第1〜5発明によれ
ば、高分解能化を格子間の衝突の危険性を防止しながら
達成できる変位情報検出装置が達成される。
【0057】また、第6発明によれば、さらに別の手段
により変位情報を別にとる構成においても高分解能化を
格子間の衝突の危険性を防止しながら達成できる変位情
報検出装置が達成される。
【0058】また、第7発明によれば、アブソリュート
な変位情報及び/または原点情報も得られる構成におい
ても、高分解能化を格子間の衝突の危険性を防止しなが
ら達成できる変位情報検出装置が達成される。
【0059】また、第8発明によれば、高分解能化を格
子間の衝突の危険性を防止しながら達成できるドライブ
制御装置が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るエンコーダの説明
【図2】回折の状態を表す説明図
【図3】明暗信号光の状態を説明する図
【図4】本発明の第2実施例に係るエンコーダにおける
明暗信号光の状態を説明する図
【図5】本発明の第3の実施例に係るロータリーエンコ
ーダの光学配置図
【図6】光線の進行経路の模式図
【図7】本発明の第4実施例にかかるモータードライバ
ーシステムの概略構成図
【符号の説明】
GT1 位相回折格子 GT2 振幅格子 PD 受光素子 R 平行光束

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対移動する部材上の位相回折格子を照
    明するための光源と、該光源に照明された該位相回折格
    子からの回折光の出射直後の位置に発生する干渉縞の発
    生位置に設けられた振幅格子と、該振幅格子の透過光を
    受光する受光素子とを有し、前記部材の相対移動に伴っ
    て前記受光信号より変位情報としての周期的信号を発生
    させることを特徴とする変位情報検出装置。
  2. 【請求項2】 相対回転移動する部材上の位相回折格子
    を照明するための光源と、該光源に照明された該位相回
    折格子からの回折光の出射直後の位置に設けられ且つ一
    周相当の格子本数が前記位相回折格子の2倍の振幅格子
    と、該振幅格子の透過光を受光する受光素子とを有し、
    前記部材の相対移動に伴って前記受光信号より変位情報
    としての周期的信号を発生させることを特徴とする変位
    情報検出装置。
  3. 【請求項3】 相対移動する部材上の位相回折格子を照
    明するための光源と、該光源に照明された該位相回折格
    子からの回折光の出射直後の位置に設けられ且つ格子ピ
    ッチが前記位相回折格子の1/2の振幅格子と、該振幅
    格子の透過光を受光する受光素子とを有し、前記部材の
    相対移動に伴って前記受光信号より変位情報としての周
    期的信号を発生させることを特徴とする変位情報検出装
    置。
  4. 【請求項4】 相対回転移動する部材上の位相回折格子
    を照明するための光源と、該光源に照明された該位相回
    折格子からの回折光の出射直後の位置に設けられ且つ一
    周相当の格子本数が前記位相回折格子に等しい振幅格子
    と、該振幅格子の透過光を受光する受光素子とを有し、
    前記部材の相対移動に伴って前記受光信号より変位情報
    としての周期的信号を発生させることを特徴とする変位
    情報検出装置。
  5. 【請求項5】 相対移動する部材上の位相回折格子を照
    明するための光源と、該光源に照明された該位相回折格
    子からの回折光の出射直後の位置に設けられ且つ格子ピ
    ッチが前記位相回折格子に等しい振幅格子と、該振幅格
    子の透過光を受光する受光素子とを有し、前記部材の相
    対移動に伴って前記受光信号より変位情報としての周期
    的信号を発生させることを特徴とする変位情報検出装
    置。
  6. 【請求項6】 相対変位を検出すべき物体に設けられた
    回折格子に光束照射を行って発生させた回折光を干渉さ
    せ、該干渉の情報を検出して前記物体の変位情報を検出
    する装置であって、照明された前記物体上の位相回折格
    子からの回折光の出射直後の位置に発生する干渉縞の発
    生位置に設けられた振幅格子と該振幅格子の透過光を受
    光する受光素子とを有する第1検出手段と、前記物体の
    変位情報を検出するべく前記物体の所定データ記録部か
    らの光を検出する第2検出手段とを有することを特徴と
    する変位情報検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第2検出手段は前記物体の変位情報
    としてアブソリュートな変位情報及び/又は前記物体の
    原点位置情報を検出するべく前記物体の所定データ記録
    部からの光を検出することを特徴とする請求項6に記載
    の変位情報検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7に記載の変位情報検出装置
    によって得られた変位情報に基づいて駆動手段のドライ
    ブ制御を行うことを特徴とするドライブ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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