JP3198789B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents
光学式エンコーダInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械的変位を電気信号に
変換する角度、変位センサに関する。
変換する角度、変位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、従来の光学式
エンコーダの一例について説明する。
エンコーダの一例について説明する。
【0003】図4は従来の光学式エンコーダの要部構成
図を示すものである。図4において、20は点光源であ
り、21は点光源20の射出光を平行光化するコリメー
タレンズである。
図を示すものである。図4において、20は点光源であ
り、21は点光源20の射出光を平行光化するコリメー
タレンズである。
【0004】22は移動スリット板であり、被測定物体
とともに動く。移動スリット板22は等ピッチで配置さ
れた複数のスリットを有し、コリメータレンズ21の射
出光を入射光とする。
とともに動く。移動スリット板22は等ピッチで配置さ
れた複数のスリットを有し、コリメータレンズ21の射
出光を入射光とする。
【0005】23は固定スリット板、24は第1のスリ
ット、25は第2のスリットであり、第1のスリット2
4、第2のスリット25は固定板23上に配置される。
第1のスリット24のスリットピッチおよび第2のスリ
ット25のスリットピッチは移動スリット板のスリット
ピッチと同じであり、第1のスリットと第2のスリット
は互いにスリットピッチの1/2ピッチずらせて配置さ
れる。
ット、25は第2のスリットであり、第1のスリット2
4、第2のスリット25は固定板23上に配置される。
第1のスリット24のスリットピッチおよび第2のスリ
ット25のスリットピッチは移動スリット板のスリット
ピッチと同じであり、第1のスリットと第2のスリット
は互いにスリットピッチの1/2ピッチずらせて配置さ
れる。
【0006】26は受光部1であり、第1のスリットの
射出光を受光する。27は受光部2であり、第2のスリ
ットの射出光を受光する。28はコンパレータであり、
受光部1、受光部2の出力の差をとり0レベルで2値化
し、ディジタル信号とする。
射出光を受光する。27は受光部2であり、第2のスリ
ットの射出光を受光する。28はコンパレータであり、
受光部1、受光部2の出力の差をとり0レベルで2値化
し、ディジタル信号とする。
【0007】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、以下その動作について説明する。
について、以下その動作について説明する。
【0008】移動スリット板により固定スリット板上に
は、明暗パターンが生じる。移動スリット板22の移動
により、固定スリット板23上の明暗パターンが移動す
るため固定スリット板透過光量が変化し、受光部1、受
光部2での受光量が変化する。
は、明暗パターンが生じる。移動スリット板22の移動
により、固定スリット板23上の明暗パターンが移動す
るため固定スリット板透過光量が変化し、受光部1、受
光部2での受光量が変化する。
【0009】第1のスリット24と第2のスリット25
とはスリットピッチは等しく、互いにスリットピッチの
1/2ずれているので、受光部1、受光部2で得られる
信号は、互いに1/2周期ずれる。
とはスリットピッチは等しく、互いにスリットピッチの
1/2ずれているので、受光部1、受光部2で得られる
信号は、互いに1/2周期ずれる。
【0010】受光部で得られる信号は、DCオフセット
をもった疑似正弦波であるので、受光部1と受光部2の
出力の差をとることにより、DCオフセットを打ち消す
ことができる。そして0レベルで2値化を行うことによ
りディジタル信号が得られる。
をもった疑似正弦波であるので、受光部1と受光部2の
出力の差をとることにより、DCオフセットを打ち消す
ことができる。そして0レベルで2値化を行うことによ
りディジタル信号が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、光源に強度分布があると受光部1、受光
部2で得られる信号レベルに差が生じ、受光部1と受光
部2の出力の差をとったときにDC成分が残るため、0
レベルで2値化を行なうとデュ−ティ比が50%となら
ず、位置、角度検出精度が劣化するという問題点を有し
ていた。
うな構成では、光源に強度分布があると受光部1、受光
部2で得られる信号レベルに差が生じ、受光部1と受光
部2の出力の差をとったときにDC成分が残るため、0
レベルで2値化を行なうとデュ−ティ比が50%となら
ず、位置、角度検出精度が劣化するという問題点を有し
ていた。
【0012】本発明は上記問題点に鑑み、光強度分布が
ある光源においても位置、角度検出精度が低下しない光
学式エンコーダを提供することを目的とする。
ある光源においても位置、角度検出精度が低下しない光
学式エンコーダを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1記載の発明は、平行でほぼ単色光を射出す
る光源と、前記光源の射出光を入射光とし主要回折成分
が±1次であり格子ピッチがpである移動回折板と、前
記移動回折板の射出光を入射光としピッチp/4で配置
された複数の受光素子を有し前記移動回折板と略平行に
配置された受光部と、前記受光部の隣接した受光素子間
の出力の差を求める手段とを備えたものである。
めに請求項1記載の発明は、平行でほぼ単色光を射出す
る光源と、前記光源の射出光を入射光とし主要回折成分
が±1次であり格子ピッチがpである移動回折板と、前
記移動回折板の射出光を入射光としピッチp/4で配置
された複数の受光素子を有し前記移動回折板と略平行に
配置された受光部と、前記受光部の隣接した受光素子間
の出力の差を求める手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、請求項1記載
の発明は、移動回折板により受光部上に生じるピッチp
/2の干渉縞を、p/4ピッチの受光素子アレーを用
い、隣あった受光素子間で差信号をとることにより、D
Cオフセットを持った信号のDC成分を打ち消すことが
でき、差信号の2値化時のデューティ誤差を小さくし、
位置、角度検出精度の低下を防ぐことができる。
の発明は、移動回折板により受光部上に生じるピッチp
/2の干渉縞を、p/4ピッチの受光素子アレーを用
い、隣あった受光素子間で差信号をとることにより、D
Cオフセットを持った信号のDC成分を打ち消すことが
でき、差信号の2値化時のデューティ誤差を小さくし、
位置、角度検出精度の低下を防ぐことができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例の光学式エンコーダに
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0016】(第1の参考例) 図1は本発明の第1の参考例における光学式エンコーダ
の要部の構成図を示すものである。図1において、1は
受光素子アレーであり、20は点光源であり、21は点
光源20の射出光を平行光化するコリメータレンズであ
る。
の要部の構成図を示すものである。図1において、1は
受光素子アレーであり、20は点光源であり、21は点
光源20の射出光を平行光化するコリメータレンズであ
る。
【0017】22は移動スリット板であり、被測定物体
と一体に動く。移動スリット板22はピッチpで配置さ
れた複数のスリットを有し、コリメータレンズ21の射
出光を入射光とする。
と一体に動く。移動スリット板22はピッチpで配置さ
れた複数のスリットを有し、コリメータレンズ21の射
出光を入射光とする。
【0018】受光素子アレー1は移動スリット22と略
平行に配置される。受光素子アレー1の各素子は、p/
2のピッチで配置される。
平行に配置される。受光素子アレー1の各素子は、p/
2のピッチで配置される。
【0019】28はコンパレータであり、受光素子アレ
ー1の偶数番目の素子の出力および奇数番目の出力を入
力とし、その差をとり0レベルで2値化し、ディジタル
信号とする。
ー1の偶数番目の素子の出力および奇数番目の出力を入
力とし、その差をとり0レベルで2値化し、ディジタル
信号とする。
【0020】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、以下図1を用いてその動作を説明する。
について、以下図1を用いてその動作を説明する。
【0021】移動スリット板22には、平行光が入射す
るので、受光素子アレー1には、ピッチpの明暗パター
ンが生じる。
るので、受光素子アレー1には、ピッチpの明暗パター
ンが生じる。
【0022】受光素子アレー1の素子ピッチはp/2で
あるので、受光素子アレー1の奇数番目の素子のピッチ
はpとなり、明暗パターンのピッチと同じである。
あるので、受光素子アレー1の奇数番目の素子のピッチ
はpとなり、明暗パターンのピッチと同じである。
【0023】従って、移動スリット板22の移動による
明暗パターンの移動により奇数番目の受光素子の出力は
DCオフセットをもつ疑似正弦波信号となる。
明暗パターンの移動により奇数番目の受光素子の出力は
DCオフセットをもつ疑似正弦波信号となる。
【0024】同様に受光素子アレー1の偶数番目の素子
のピッチも明暗パターンのピッチと同じであるので、移
動スリット板22の移動により偶数番目の受光素子の出
力はDCオフセットを持つ疑似正弦波となる。
のピッチも明暗パターンのピッチと同じであるので、移
動スリット板22の移動により偶数番目の受光素子の出
力はDCオフセットを持つ疑似正弦波となる。
【0025】受光素子アレー1の偶数番目と奇数番目の
受光素子は互いにp/2ずれているので、それぞれの素
子の出力は1/2周期ずれる。さらに受光素子アレー1
の奇数番目と偶数番目の受光素子は隣あっているので光
源に強度分布があった場合でも出力レベルはほぼ等しく
なる。
受光素子は互いにp/2ずれているので、それぞれの素
子の出力は1/2周期ずれる。さらに受光素子アレー1
の奇数番目と偶数番目の受光素子は隣あっているので光
源に強度分布があった場合でも出力レベルはほぼ等しく
なる。
【0026】従って、受光素子アレー1の奇数番目と偶
数番目の受光素子の出力の差を取ることによりDCオフ
セットを取り除くことができ、0レベルで2値化するこ
とによりデューティ50%のディジタル信号が得られ
る。
数番目の受光素子の出力の差を取ることによりDCオフ
セットを取り除くことができ、0レベルで2値化するこ
とによりデューティ50%のディジタル信号が得られ
る。
【0027】さらに、固定スリットが不要であるため、
エンコーダの小型化、組立調整の簡素化、低コスト化す
ることができる。
エンコーダの小型化、組立調整の簡素化、低コスト化す
ることができる。
【0028】なお、受光素子アレー1は、PNまたはP
INホトダイオードのアレーでもよい。また、受光素子
アレー1はPN、PINホトダイオード上のp拡散層エ
リアをp/2のピッチで配置したものでもよい。
INホトダイオードのアレーでもよい。また、受光素子
アレー1はPN、PINホトダイオード上のp拡散層エ
リアをp/2のピッチで配置したものでもよい。
【0029】(第2の参考例) 図2は本発明の第2の参考例における光学式エンコーダ
の要部構成図を示すものである。図2において、2は受
光素子アレーであり、20は点光源であり、22は点光
源20から距離aに配置された移動スリット板であり、
被測定物体と一体に動く。移動スリット板22はピッチ
pの複数のスリットを有し、点光源20の射出光を入射
光とする。
の要部構成図を示すものである。図2において、2は受
光素子アレーであり、20は点光源であり、22は点光
源20から距離aに配置された移動スリット板であり、
被測定物体と一体に動く。移動スリット板22はピッチ
pの複数のスリットを有し、点光源20の射出光を入射
光とする。
【0030】受光素子アレー2は点光源20から距離b
の位置に、移動スリットと略平行に配置される。受光素
子アレー2の各素子は、ピッチq=(b/a)×p/2
で配置される。28はコンパレータであり、受光素子ア
レー2の偶数番目の素子の出力および奇数番目の出力を
入力とし、その差をとり0レベルで2値化し、ディジタ
ル信号とする。
の位置に、移動スリットと略平行に配置される。受光素
子アレー2の各素子は、ピッチq=(b/a)×p/2
で配置される。28はコンパレータであり、受光素子ア
レー2の偶数番目の素子の出力および奇数番目の出力を
入力とし、その差をとり0レベルで2値化し、ディジタ
ル信号とする。
【0031】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、以下図2を用いてその動作を説明する。
について、以下図2を用いてその動作を説明する。
【0032】点光源20と移動スリット板22により明
暗パターンが受光素子アレー2上に生じる。点光源20
から移動スリット板22までの距離がaで、点光源20
から受光素子アレー2までの距離がbであるので、受光
素子アレー2上での移動スリット板22による明暗パタ
ーンはb/a倍され、明暗パターンのピッチは、(b/
a)×pとなる。
暗パターンが受光素子アレー2上に生じる。点光源20
から移動スリット板22までの距離がaで、点光源20
から受光素子アレー2までの距離がbであるので、受光
素子アレー2上での移動スリット板22による明暗パタ
ーンはb/a倍され、明暗パターンのピッチは、(b/
a)×pとなる。
【0033】受光素子アレー2の奇数番目の素子のピッ
チは2q=(b/a)×p、すなわち明暗パターンのピ
ッチと同じであるので移動スリット板22の移動による
明暗パターンの移動により奇数番目の受光素子の出力は
DCオフセットをもつ疑似正弦波信号となる。
チは2q=(b/a)×p、すなわち明暗パターンのピ
ッチと同じであるので移動スリット板22の移動による
明暗パターンの移動により奇数番目の受光素子の出力は
DCオフセットをもつ疑似正弦波信号となる。
【0034】同様に受光素子アレー2の偶数番目の素子
のピッチも明暗パターンのピッチと同じであるので、移
動スリット板22の移動により偶数番目の受光素子の出
力はDCオフセットを持つ疑似正弦波となる。受光素子
アレー2の偶数番目と奇数番目の受光素子は互いにq=
(b/a)×p/2ずれているのでそれぞれの素子の出
力は1/2周期ずれる。
のピッチも明暗パターンのピッチと同じであるので、移
動スリット板22の移動により偶数番目の受光素子の出
力はDCオフセットを持つ疑似正弦波となる。受光素子
アレー2の偶数番目と奇数番目の受光素子は互いにq=
(b/a)×p/2ずれているのでそれぞれの素子の出
力は1/2周期ずれる。
【0035】さらに受光素子アレー2の奇数番目と偶数
番目の受光素子は隣あっているので光源に強度分布があ
った場合でも出力レベルはほぼ等しくなる。
番目の受光素子は隣あっているので光源に強度分布があ
った場合でも出力レベルはほぼ等しくなる。
【0036】従って、受光素子アレー2の奇数番目と偶
数番目の受光素子の出力の差を取ることによりDCオフ
セットを取り除くことができ0レベルで2値化すること
によりデューティ50%のディジタル信号が得られる。
数番目の受光素子の出力の差を取ることによりDCオフ
セットを取り除くことができ0レベルで2値化すること
によりデューティ50%のディジタル信号が得られる。
【0037】さらに、固定スリットが不要であるため、
エンコーダの小型化、組立調整の簡素化、低コスト化す
ることができる。
エンコーダの小型化、組立調整の簡素化、低コスト化す
ることができる。
【0038】また、コリメータレンズが不要であるの
で、さらに、エンコーダの小型化、低コスト化が可能と
なる。
で、さらに、エンコーダの小型化、低コスト化が可能と
なる。
【0039】なお、受光素子アレー2は、PNまたはP
INホトダイオードのアレーでもよい。また、受光素子
アレー2はPN、PINホトダイオード上のp拡散層エ
リアをスリットピッチの1/2のピッチで配置したもの
でもよい。
INホトダイオードのアレーでもよい。また、受光素子
アレー2はPN、PINホトダイオード上のp拡散層エ
リアをスリットピッチの1/2のピッチで配置したもの
でもよい。
【0040】(実施例) 図3は本発明の実施例における光学式エンコーダの要部
構成図を示すものである。図3において、1は受光素子
アレーであり、3は準単色光を射出する点光源であり、
4は点光源3の射出光を平行光化するコリメータレンズ
である。
構成図を示すものである。図3において、1は受光素子
アレーであり、3は準単色光を射出する点光源であり、
4は点光源3の射出光を平行光化するコリメータレンズ
である。
【0041】5は移動回折板であり、被測定物体と一体
に動く。移動回折板5はピッチpの矩形波状断面の回折
格子であり、格子の山と谷の段差dは、光源3の波長を
λ、移動回折板5の屈折率をn1、移動回折板5と受光
素子アレー6との間の媒質の屈折率をnとすると、 d=(λ/2)×(1+2m)/|n1−n| である。ただし、mは整数である。
に動く。移動回折板5はピッチpの矩形波状断面の回折
格子であり、格子の山と谷の段差dは、光源3の波長を
λ、移動回折板5の屈折率をn1、移動回折板5と受光
素子アレー6との間の媒質の屈折率をnとすると、 d=(λ/2)×(1+2m)/|n1−n| である。ただし、mは整数である。
【0042】受光素子アレー6は移動スリット板5と略
平行に配置される。受光素子アレー6の各素子は、p/
4のピッチで配置される。28はコンパレータであり、
受光素子アレー6の偶数番目の素子の出力および奇数番
目の出力を入力とし、その差をとり0レベルで2値化
し、ディジタル信号とする。
平行に配置される。受光素子アレー6の各素子は、p/
4のピッチで配置される。28はコンパレータであり、
受光素子アレー6の偶数番目の素子の出力および奇数番
目の出力を入力とし、その差をとり0レベルで2値化
し、ディジタル信号とする。
【0043】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、以下図3を用いてその動作を説明する。
について、以下図3を用いてその動作を説明する。
【0044】移動回折板5に平行光が入射すると±1次
回折光が生じ、回折光間で干渉し明暗パターンが生じ
る。移動回折板入射光の光軸をz軸とし、回折格子の溝
に垂直方向をx軸とする。回折格子のピッチをp、入射
光の振幅を1とすると、+1次回折光の振幅は、 A1=(2/π)exp(2πix/p) と表せ、また、−1次回折光は A2=−(2/π)exp(−2πix/p) と表わせる。
回折光が生じ、回折光間で干渉し明暗パターンが生じ
る。移動回折板入射光の光軸をz軸とし、回折格子の溝
に垂直方向をx軸とする。回折格子のピッチをp、入射
光の振幅を1とすると、+1次回折光の振幅は、 A1=(2/π)exp(2πix/p) と表せ、また、−1次回折光は A2=−(2/π)exp(−2πix/p) と表わせる。
【0045】±1次回折光による干渉縞の強度Iは式
(1)となる。
(1)となる。
【0046】 I=(A1+A2)2 =(4/π)2sin2(2πx/p) =(2/π2){1−cos(4πx/p)} ・・・式(1) 式(1)はピッチp/2の明暗パターンを表わしてい
る。すなわち、移動回折板5の回折格子のピッチの半分
のピッチの明暗パターンが生じる。
る。すなわち、移動回折板5の回折格子のピッチの半分
のピッチの明暗パターンが生じる。
【0047】受光素子アレー6の素子ピッチはp/4で
あるので、奇数番目の素子のピッチはp/2となり、明
暗パターンのピッチと等しい。従って、移動回折板5の
移動による明暗パターンの移動により受光素子アレーの
奇数番目の素子の出力はDCオフセットをもつ疑似正弦
波信号となる。
あるので、奇数番目の素子のピッチはp/2となり、明
暗パターンのピッチと等しい。従って、移動回折板5の
移動による明暗パターンの移動により受光素子アレーの
奇数番目の素子の出力はDCオフセットをもつ疑似正弦
波信号となる。
【0048】同様に受光素子アレー6の偶数番目の素子
のピッチも明暗パターンと同じであるので、移動回折板
5の移動により受光素子アレー6の偶数番目の受光素子
の出力はDCオフセットを持つ疑似正弦波となる。受光
素子アレー6の偶数番目と奇数番目の受光素子は互いに
p/4ずれているのでそれぞれの素子の出力は1/2周
期ずれる。
のピッチも明暗パターンと同じであるので、移動回折板
5の移動により受光素子アレー6の偶数番目の受光素子
の出力はDCオフセットを持つ疑似正弦波となる。受光
素子アレー6の偶数番目と奇数番目の受光素子は互いに
p/4ずれているのでそれぞれの素子の出力は1/2周
期ずれる。
【0049】さらに受光素子アレー6の奇数番目と偶数
番目の受光素子は隣あっているので光源に強度分布があ
った場合でも出力レベルはほぼ等しくなる。
番目の受光素子は隣あっているので光源に強度分布があ
った場合でも出力レベルはほぼ等しくなる。
【0050】従って、受光素子アレーの奇数番目と偶数
番目の受光素子の出力の差を取ることによりDCオフセ
ットを取り除くことができ0レベルで2値化することに
よりデューティ50%のディジタル信号が得られる。
番目の受光素子の出力の差を取ることによりDCオフセ
ットを取り除くことができ0レベルで2値化することに
よりデューティ50%のディジタル信号が得られる。
【0051】さらに、固定スリットが不要であるため、
エンコーダの小型化、組立調整の簡素化、低コスト化す
ることができる。
エンコーダの小型化、組立調整の簡素化、低コスト化す
ることができる。
【0052】また、移動回折板5には遮光部がないの
で、光源の光利用効率を向上でき、光源の長寿命化が可
能になる。
で、光源の光利用効率を向上でき、光源の長寿命化が可
能になる。
【0053】また、明暗パターンを±1次回折光の干渉
縞により得ているので、移動回折板5のピッチを細かく
しても明暗パターンのコントラストが低下しないため、
高分解能化が可能であり、また、移動回折板5と受光素
子アレー6間距離を広くすることができるので、移動回
折板5と受光素子アレー6の接触を防ぐことができ、衝
撃、振動に強くできる。
縞により得ているので、移動回折板5のピッチを細かく
しても明暗パターンのコントラストが低下しないため、
高分解能化が可能であり、また、移動回折板5と受光素
子アレー6間距離を広くすることができるので、移動回
折板5と受光素子アレー6の接触を防ぐことができ、衝
撃、振動に強くできる。
【0054】また、明暗パターンは移動回折板5のピッ
チの半分となるので、移動回折板5の回折格子のピッチ
を広くでき、作成が容易になる。
チの半分となるので、移動回折板5の回折格子のピッチ
を広くでき、作成が容易になる。
【0055】なお、受光素子アレー6は、PNまたはP
INホトダイオードのアレーでもよい。また、受光素子
アレー6はPN、PINホトダイオード上のp拡散層エ
リアをp/4のピッチで配置したものでもよい。
INホトダイオードのアレーでもよい。また、受光素子
アレー6はPN、PINホトダイオード上のp拡散層エ
リアをp/4のピッチで配置したものでもよい。
【0056】なお、光源として、請求項2記載の発明と
同様に、点光源を用い、点光源と移動回折板間距離が
a、点光源と受光素子アレー間距離がb、移動回折格子
の格子ピッチがpのとき、受光素子アレーの素子ピッチ
を(b/a)×p/4とすることにより、コリメータレ
ンズを不要とすることができる。
同様に、点光源を用い、点光源と移動回折板間距離が
a、点光源と受光素子アレー間距離がb、移動回折格子
の格子ピッチがpのとき、受光素子アレーの素子ピッチ
を(b/a)×p/4とすることにより、コリメータレ
ンズを不要とすることができる。
【0057】なお、移動回折板の断面を矩形断面とした
が、正弦波形状、三角波形状としてもよい。
が、正弦波形状、三角波形状としてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スリット
板とスリット板のスリットピッチの1/2ピッチの受光
素子アレーを設けることにより、光源の強度分布のばら
つきによる信号精度の劣化のない位置、角度検出ができ
る。また、固定スリット板が不要となり、エンコーダの
小型化、組立調整の簡素化、低コスト化することができ
る。
板とスリット板のスリットピッチの1/2ピッチの受光
素子アレーを設けることにより、光源の強度分布のばら
つきによる信号精度の劣化のない位置、角度検出ができ
る。また、固定スリット板が不要となり、エンコーダの
小型化、組立調整の簡素化、低コスト化することができ
る。
【0059】また、移動回折板には遮光部がないので、
光源の光利用効率を向上でき、光源の長寿命化が可能に
なる。
光源の光利用効率を向上でき、光源の長寿命化が可能に
なる。
【0060】また、明暗パターンを±1次回折光の干渉
縞により得ているので、移動回折板のピッチを細かくし
ても明暗パターンのコントラストが低下しないため、高
分解能化が可能であり、また、移動回折板と受光素子ア
レー間距離を広くすることができるので、移動回折板と
受光素子アレーの接触を防ぐことができ、衝撃、振動に
強くできる。
縞により得ているので、移動回折板のピッチを細かくし
ても明暗パターンのコントラストが低下しないため、高
分解能化が可能であり、また、移動回折板と受光素子ア
レー間距離を広くすることができるので、移動回折板と
受光素子アレーの接触を防ぐことができ、衝撃、振動に
強くできる。
【0061】また、明暗パターンは移動回折格子のピッ
チの半分となるので、移動回折板の回折格子のピッチを
広くでき、作成が容易になる。
チの半分となるので、移動回折板の回折格子のピッチを
広くでき、作成が容易になる。
【図1】本発明の第1の参考例における光学式エンコー
ダの要部構成図
ダの要部構成図
【図2】本発明の第2の参考例における光学式エンコー
ダの要部構成図
ダの要部構成図
【図3】本発明の実施例における光学式エンコーダの要
部構成図
部構成図
【図4】従来の光学式エンコーダの要部構成図
1 受光素子アレー 2 受光素子アレー 3 点光源 4 コリメータレンズ 5 移動回折板 20 点光源 21 コリメータレンズ 22 移動スリット板 23 固定スリット板 28 コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正弥 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−276017(JP,A) 特開 昭63−50721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38 G01B 11/00 - 11/30
Claims (1)
- 【請求項1】平行でほぼ単色光を射出する光源と、前記
光源の射出光を入射光とし主要回折成分が±1次であり
格子ピッチがpである移動回折板と、前記移動回折板の
射出光を入射光としピッチp/4で配置された複数の受
光素子を有し、前記移動回折板と略平行に配置された受
光部と、前記受光部の隣接した受光素子間の出力の差を
求める手段とを備えたことを特徴とする光学式エンコー
ダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07319894A JP3198789B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 光学式エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07319894A JP3198789B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 光学式エンコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07280591A JPH07280591A (ja) | 1995-10-27 |
JP3198789B2 true JP3198789B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=13511216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07319894A Expired - Fee Related JP3198789B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 光学式エンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3198789B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6188058B1 (en) * | 1998-09-17 | 2001-02-13 | Agilent Technologies Inc. | System for taking displacement measurements having photosensors with imaged pattern arrangement |
WO2001031292A1 (fr) * | 1999-10-26 | 2001-05-03 | Citizen Watch Co., Ltd. | Dispositif de mesure de deplacement optique |
JP2006153676A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Ricoh Co Ltd | 光学式エンコーダ装置及び画像形成装置 |
US7552873B2 (en) | 2005-09-14 | 2009-06-30 | Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte. Ltd. | Transmissive optical encoder |
KR100926616B1 (ko) * | 2005-09-14 | 2009-11-11 | 아바고 테크놀로지스 이씨비유 아이피 (싱가포르) 피티이 리미티드 | 투과성 광 인코더 및 방법 |
DE102008007319A1 (de) * | 2008-02-02 | 2009-08-06 | Dr. Johannes Heidenhain Gmbh | Optische Positionsmesseinrichtung |
JP6263965B2 (ja) * | 2013-11-05 | 2018-01-24 | 株式会社安川電機 | エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステム |
JP6775043B2 (ja) * | 2019-01-25 | 2020-10-28 | 大銀微系統股▲分▼有限公司Hiwin Mikrosystem Corp. | 光学式エンコーダ及びその制御方法 |
-
1994
- 1994-04-12 JP JP07319894A patent/JP3198789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07280591A (ja) | 1995-10-27 |
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