JP2822225B2 - 光学式変位検出装置 - Google Patents

光学式変位検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学式変位検出装置に関し、特に点光源回折
を用いたレーザエンコーダの基準位置検出技術に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、自動化技術の発達に伴ない産業用ロボットある
いは数値制御工作機械の高速高精度の位置決め、さらに
高速から低速までの円滑な速度制御の必要性から、回転
角センサとしてロータリーエンコーダが注目されてい
る。しかしながら、従来より知られている磁気式あるい
は光学式のロータリーエンコーダは、高分解能になるほ
ど振動衝撃に対して弱く、大型化が避けられず、コスト
も高くなる為上述した新しいニーズに十分対応できない
のが現状である。
この点に鑑み、コヒーレントな点光源からの球面波に
よる回折現象を利用した光学式ロータリーエンコーダが
提案されている。点光源による回折像を用いると、物体
(例えば一次元格子)の移動に伴いその回折像は影絵の
場合と同じく移動する。又この場合の回折パタンは、光
源と回折格子、回折格子と光検出器との距離の比率によ
り拡大する事が可能で、格子の微少な移動量を拡大光学
系なしで、非常に簡単に検出できる。この事を利用し
て、半導体レーザと数μmピッチの放射状回折格子を用
いて高性能且つ高分解能の光学式ロータリーエンコーダ
が得られる。この形式のロータリーエンコーダは構造が
簡単なうえ、光センサ部とエンコーダ板との距離がとれ
る為、衝撃や振動にも強いという特徴がある。
第8図は点光源回折を用いたレーザエンコーダの原理
を説明する為の模式図である。点光源Oからは波長λの
コヒーレントな光が光軸に沿って射出される。点光源O
の前方距離Lのところには矢印で示す様に双方向に移動
可能な一次元回折格子が配置されている。この回折格子
はピッチTを有する複数のスリットで構成されている。
この移動する回折格子をコヒーレントな光で照射すると
回折格子の前方距離Mのところに干渉パタンが投影され
る。干渉パタンは所定の空間周期Pで配列された明暗の
縞模様からなる。この干渉パタンは見掛上回折格子の拡
大投影像であり回折格子の移動に応じて移動する。
ところで鮮明な干渉パタンを得る為には、いわゆるフ
レネル回折理論に従って以下の関係式(1)を満たす必
要がある。
この関係式(1)を満たす様にロータリーエンコーダ
の各パラメータL,M,λ及びTを設定してやれば鮮明度の
大きな干渉パタンが得られ、その時の干渉パタンの空間
周期あるいは縞間隔Pは以下の関係式(2)によって表
わされる。
関係式(2)で示す様に、干渉パタンの周期Pは回折
格子のピッチTを倍率 で拡大したものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第9図は、第8図に示す原理に基いて構成された従来
のレーザロータリーエンコーダを示す模式的斜視図であ
る。コヒーレントな光を射出する点光源1の前方には、
光路を横切る様に回転円板からなる移動部材2が配置さ
れている。回転円板の周辺部に沿って放射状に配列され
た複数のスリットからなる回折格子3が形成されてい
る。回折格子3の前方所定距離には固定スリット4が配
置されている。固定スリット4は回折格子3によって投
影される干渉パタンの縞間隔に対応した空間周波数を有
する空間格子を構成する。固定スリット4の前方近接位
置には受光部5が配置されている。受光部5は固定スリ
ット4を透過した回折光を受光し、その強度変化に応じ
た交流電気信号を出力する。交流電気信号の波の数によ
り移動部材2の回転量が分かり、又その周波数により移
動部材2の回転速度が分かる。
移動部材2の表面上において、回折格子3の半径方向
内側近接位置に、一対の開口部6が形成されている。開
口部6は移動部材2の基準位置に対応して配置されてい
る。開口部6と点光源1の間にはレンズ7が挿入されて
おり、点光源1から射出される球面波光を平面波光に変
換して一対の開口部6に照射する。点光源1と一対の開
口部6を結ぶ延長線上には一対のスリットが形成された
固定スリット8が配置されている。固定スリット8の前
方近接位置には、一対のスリットを透過した光を受光す
る為の受光素子9が配置されている。受光素子9は移動
部材2の1回転毎に開口部6を透過した光を固定スリッ
ト8を介して受光し、電気信号を出力する。この電気信
号は移動部材2の基準位置を検出する為に用いられる。
一般に、点光源回折を用いたロータリーエンコーダに
おいては、回折格子3によって形成される干渉パタンは
極めて鮮明でありパタンのピッチ間隔も高密度である為
高分解能のエンコーダ出力を得る事ができる。これに対
して、開口部6を透過してくる光は鋭いピーク強度分布
を有せず、正確に移動部材2の基準位置を検出する事が
できない。即ち、開口部6を通過する光のピーク幅は回
折格子3によって形成される干渉パタンを数本含む程に
広いものとなり、回折格子3に比して高分解能で移動部
材2の回転位置を検出する事ができない。
この点に鑑み、第9図に示す従来のレーザロータリー
エンコーダにおいては、移動部材2の面上に開口部6を
設け、これに対応して一対のスリットが形成された固定
スリット8を介して透過光を受光する様にしている。受
光素子9は2分割されており、各々のスリットを透過し
た光を検出し、互いに位相のずれたパルス信号を出力す
る。各々のパルス幅は広いものであっても、互いに位相
がずれている為各ピークの交点を電気的に検出する事が
できる。この交点を電気的に検出する事により、移動部
材2の基準位置を正確に求め様とするものである。
第10図は上述した従来のロータリーエンコーダに用い
られる検出回路を示す模式図である。検出回路は、2分
割された受光素子9の各々を構成する一対のフォトダイ
オード9a及び9bを含む。一方のフォトダイオード9aには
相対的に進相のピーク信号が発生し、他方のフォトダイ
オード9bには相対的に遅相のピーク信号が発生し、両者
は所定の遅延量を伴って互いに部分的に重なっている。
検出回路はさらに一対の増幅器(AMP)加算器(ADD)一
対の比較器(COMP)遅延回路(DELAY)及び一対の排他
的論理回路(EXOR)を含んでおり、入力された一対のピ
ーク信号を電気的に処理し、両者の交点を検出し、交点
に合わせて基準位置検出信号Zを出力するものである。
しかしながら、ピーク信号の波形は必ずしも一定でな
く開口部6における回折現象やノイズ成分等により変動
する。従って進相及び遅相の一対のピーク信号の交点も
変動し正確に移動部材2の基準位置を検出する事が困難
であった。加えて第10図に示す様に検出回路の構成も複
雑なものとなりノイズによる影響も無視できないという
問題点があった。
〔問題点を解決する為の手段〕
上述した従来の問題点に鑑み、本発明は回折格子の分
解能と同一レベルで移動部材の基準位置を検出する事の
できるレーザエンコーダを提供する事を目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明にかかるレーザエン
コーダはコヒーレントな球面波光を射出する点光源と、
該球面波光を横切る様に移動する移動部材と、該移動部
材に形成されておりコヒーレントな球面波光の照射を受
け回折光を射出して拡大された干渉パタンを形成する回
折格子と、該干渉パタンを受光し電気信号に変換する受
光部とを有している。そして、特徴部分として該移動部
材に回折格子と隣接して形成されており該移動部材の基
準位置に配置され該球面波光を回折して該干渉パタンと
ほぼ同一距離に集光するホログラフィックレンズと、該
コヒーレントな球面波光がホログラフィックレンズによ
り集光されるとき形成される集光のスポット位置に配置
される固定スリットと、該干渉パタンと同じ移動量で該
固定スリットを通過する該集光を受光し電気信号に変換
する受光素子とを有している。
〔作用〕
本発明によれば、移動部材の面上に、回折格子と隣接
してホログラフィックレンズが形成されている。ホログ
ラフィックレンズの中心は移動部材の基準位置に一致し
ており、ホログラフィックレンズが光路を横切る毎に、
入射光を集束し光源とホログラフィックレンズの中心を
結ぶ延長線上で拡大された干渉パタンとほぼ同じ位置に
スポットを結像する。ホログラフィックレンズは隣接す
る回折格子と同様にコヒーレントな球面波光の干渉現象
を利用している為極めてすぐれた集束作用を有し、スポ
ットのピーク幅は回折格子によって形成される干渉パタ
ンの縞間隔と同一かそれより小さい。スポットの結像位
置には固定スリットが配置されており、この固定スリッ
トを介してスポットを受光する事により極めて高精度に
移動部材の基準位置を検出する事ができる。
〔実施例〕
第1図は本発明にかかる光学式変位検出装置をレーザ
ロータリーエンコーダに適用した実施例を示す模式的斜
視図である。本レーザロータリーエンコーダは例えば半
導体レーザから構成されるコヒーレントな点光源1を有
する。点光源1は所定の射出角度範囲において波長λ=
780nmのコヒーレントな光を射出する。点光源1の前方
所定距離Lには回転円板からなる移動部材2が配置され
ている。移動部材2の周辺部には半径方向に沿って配列
された複数の放射状スリットからなる回折格子3が形成
されている。回折格子3は円周方向に沿って輪状に配置
されている。回折格子3は所定のピッチTを有し移動部
材2の回転に伴って点光源1の光路を横切り、関係式
(2)に従って拡大された干渉パタンを所定距離Mに結
像する。この干渉パタンは回折格子3の移動に応答して
変位する。該所定距離Mには、固定スリット4が配置さ
れている。固定スリット4は干渉パタンのピッチPに対
応した空間周波数を有する空間フィルタを構成する。固
定スリット4の前方近接位置には受光部5が配置されて
おり、固定スリット4を透過した回折光を受光し、その
強度変化に応じた交流電気信号を出力する。この交流電
気信号の周波数により移動部材2の回転速度が検出さ
れ、又交流電気信号の波の数により移動部材2の回転量
が検出される。
移動部材2の面上において、回折格子3の半径方向内
側には、隣接してホログラフィックレンズ10が形成され
ている。ホログラフィックレンズ10は点光源1から射出
される光束の有効断面積内に配置されており、ホログラ
フィックレンズ10が光路を横切る毎に、入射光を集束し
前方所定距離Mに、極めて鋭いピーク幅を有するスポッ
トを結像する。該スポットの結像位置には、他の固定ス
リット8が配置されている。固定スリット8にはスポッ
ト径に対応した開口寸法を有するスリットが形成されて
いる。固定スリット8の前方近接位置には受光素子9が
配置されており、固定スリット8を透過した光を検出
し、対応する電気信号を出力する。なお、後述する様に
ホログラフィックレンズ10のパタン形状はスポットが所
定位置Mに結像される様にあらかじめ設定されている。
次に第2図を参照して、第1図に示すレーザエンコー
ダの動作のうち、特に移動部材2の基準位置検出動作に
ついて説明する。第2図は受光素子9によって出力され
た検出信号を処理し移動部材2の基準位置を示す基準パ
ルスZを出力する為の検出回路である。この検出回路は
フォトダイオード等により構成される受光素子9に接続
される増幅器11及びこれと直列接続される比較器12とか
ら構成されている。受光素子9によって出力される検出
信号は図示する様にピーク波形を有しそのピーク幅はホ
ログラフィックレンズ10によって結像されるスポット径
に対応して従来に比し極めて狭くなっている。この検出
信号は増幅器11によって増幅された後比較器12に入力さ
れ波形整形されて極めて小さいパルス幅を有する矩形波
基準位置信号パルスZを出力する。
次に、本発明の要部を構成するホログラフィックレン
ズ10のパタン形状寸法等について詳細に説明する。第3
図は第1図に示す移動部材2の拡大部分平面図である。
図示する様に、回折格子3は複数のストライプ状スリッ
トからなり、隣接するホログラフィックレンズ10は複数
の同心円状スリットから構成されている。これらスリッ
トは例えばガラス基板上に微細フォトリソグラフィー及
びエッチング技術を用いて同時に形成する事が可能であ
る。点光源1から所定の射出角度で射出されるコヒーレ
ントな光は同時に回折格子3及びホログラフィックレン
ズ10に照射される。この時入射光の有効断面積の大部分
は回折格子3に割当てられ、ホログラフィックレンズ10
に割当てられる部分は比較的少ない。従って本実施例に
おいては、ホログラフィックレンズ10は完全な円形を有
さず長手方向に対して0.5mm又幅方向においては0.125mm
の寸法を有する矩形形状とした。本来開口径が大きく完
全な円形を有するホログラフィックレンズが理想的であ
るが開口径を大きくすると周辺部においてリング状のス
リットのピッチが細くなりすぎ製造上問題があるのと、
入射光の有効断面積を越えて大きくしても実効がないか
らである。
第4図は第1図に示すロータリーエンコーダの各部品
の配置関係を示す模式図である。本実施例においては、
点光源1の配置されている原点Oと移動部材2の距離は
L=1.45mmに設定されている。この寸法は屈折率1.51を
有するガラスより構成される移動部材の板厚0.25mmを含
むものである。この場合関係式(1)及び(2)のLの
値は光学的距離として計算される。移動部材2と固定ス
リット4の間の距離はM=19.46mmに設定されている。
又回折格子3のピッチはT=5.5μmに設定されてい
る。この様に各パラメータを設定すると、関係式(2)
により干渉パタンの縞間隔ピッチはP=83.627μmとな
る。従って、移動部材2が1ピッチ分5.5μm移動する
と、固定スリット4上において干渉パタンは約80μm移
動する事になる。
図示する様に、移動部材の基準位置検出用固定スリッ
ト8は干渉パタン透過用固定スリット4と同一平面上に
配置されている。この場合、干渉パタンの分解能即ち縞
間隔Pよりも高精度で移動部材2の基準位置を検出する
為に、例えばホログラフィックレンズは固定スリット8
上に約40μmのスポット径を有する集光を結像する必要
がある。従って固定スリット8に形成されるスリットの
開口幅も約40μm程度に設定する事が好ましい。
ところで第4図に示す配置関係において、ホログラフ
ィックレンズ10の開口半径Rとそれにより集光されるス
ポット径Sには次の関係式(3)が成立する。
この関係式(3)にλ=780nm、集光位置M=19.46m
m、スポット径S=40μmを代入して計算すると、ホロ
グラフィックレンズの開口半径はR=0.311mmとなる。
これを開口径に直すと2倍の0.622mmとなる。しかしな
がら、前述した様に開口径を0.622mmにするとホログラ
フィックレンズの周辺部におけるリング状スリットのピ
ッチが細かくなりすぎるので実際には長手方向の寸法を
0.5mmとし幅方向の寸法を0.125mmに限定して矩形とした
(第3図参照)。
次に、固定スリット4及び8を同一平面上に配置し、
両者の間の距離Nを5mmに設定した場合には、回折格子
3を通過する光軸とホログラフィックレンズ10の中心を
通る光軸との距離Dは第4図に示す相似的寸法関係から
0.347mmに設定される。
ホログラフィックレンズ10はその光軸を中心にした複
数の同心円状もしくはリング状スリットから構成されて
いる。各リング状スリットの半径RIはそこを通る光が干
渉して集光位置で互いに強め合う様に設定すればよい。
その為の条件は第5図を参照すると、次の関係式(4)
によって表わされる。
A+B=(KO+I)λ, I=0,1,2 ……(4) 関係式(4)を満たす為に、各リング状スリットの半
径RIは次の関係式(5)を満たす必要がある。
但しI=0の時RI=ROとすると 関係式(5)は近似的には以下の関係式(6)として
表わされる。
従って、関係式(6)を用いて、各パラメータの数値
を代入し計算する事により、リング状スリットの各々の
半径RIを求める事ができる。
第6図は以上の様にしてパタンの寸法及び形状が決定
されたホログラフィックレンズ10によって集光されるス
ポット像の光強度分布を示す図である。図示する様に、
スポットの強度分布は極めて鋭いピーク形状を有し、回
折格子の分解能と同等又はそれ以上の精度で移動部材の
基準位置を検出するのに有効である。
最後に第7図は本発明にかかる光学式変位検出装置を
レーザリニアエンコーダに応用した他の実施例を示す模
式的斜視図である。本リニアエンコーダは、コヒーレン
トな光を射出する点光源1と、直線的に双方向に移動す
る移動部材2と、移動部材2に形成された一次元回折格
子3と、一次元回折格子3によって結像される干渉パタ
ンをフィルタリングする為の固定スリット4と、固定ス
リット4を通過した回折光を受光し対応する交流検出信
号を出力する受光部5とからなる。加えて一次元回折格
子3の上方近接位置にはホログラフィックレンズ10が形
成されている。ホログラフィックレンズ10の集光位置に
は他の固定スリット8が配置されており、固定スリット
8を透過した光は受光素子9によって受光され移動部材
2の基準位置を示す検出信号を出力する。基本的な動作
は第1図に示すレーザロータリーエンコーダと同一であ
るので詳細な説明は省略する。
第1図及び第7図に示す実施例においては球面波のコ
ヒーレント光を射出する点光源が用いられている。これ
に代えて、平面波のコヒーレント光を用いてもよい。し
かしながら、平面波に対しては、回折像の拡大機能がな
い為、ホログラフィックレンズの開口径を大きくし入射
光を高度に絞る必要がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、移動部材又はエンコーダ板に、回折
格子に隣接してエンコーダ板の基準位置に一致した位置
にホログラフィックレンズを形成している。該ホログラ
フィックレンズは複数の同心円状スリットからなり点光
源から射出されるコヒーレントな球面波光を回折により
集束し極めてピーク幅の狭いスポットを結像する事がで
きる。このスポットを受光素子で検出する事により、回
折格子の分解能と同程度又はそれ以上の精度でエンコー
ダ板の基準位置を検知する事ができるという効果があ
る。加えて回折格子とホログラフィックレンズは共に微
細な複数のスリットから構成されており、ガラス等から
なるエンコーダ板上に同時に形成する事が可能であり、
製造が容易であるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はレーザロータリーエンコーダの模式的斜視図、
第2図は第1図に示すレーザロータリーエンコーダに用
いられる検出回路のブロック図、第3図は回転円板の表
面に形成される回折格子及びホログラフィックレンズの
パタンを示す部分拡大平面図、第4図はレーザロータリ
ーエンコーダの各部品の配置関係を示す模式図、第5図
はホログラフィックレンズのリング状パタンの半径を計
算する為に用いられる模式図、第6図は第3図に示すホ
ログラフィックレンズによって結像されるスポットの光
強度分布を示す模式図、第7図はレーザリニアエンコー
ダの模式的斜視図、第8図は点光源回折を用いたレーザ
エンコーダの原理を説明する為の模式図、第9図は従来
のレーザロータリーエンコーダの構成を示す斜視図、及
び第10図は第9図に示す従来のレーザロータリーエンコ
ーダに用いられる検出回路のブロック図である。 1……点光源、2……移動部材 3……回折格子、4……固定スリット 5……受光部、8……固定スリット 9……受光素子 10……ホログラフィックレンズ 11……増幅器、12……比較器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 5/34 - 5/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コヒーレントな球面波光を射出する点光源
    と、該球面波光を横切る様に移動する移動部材と、該移
    動部材に形成されておりコヒーレントな球面波光の照射
    を受け回折光を射出して拡大された干渉パタンを形成す
    る回折格子と、該干渉パタンを受光し電気信号に変換す
    る受光部とからなる光学式変位検出装置において、 該移動部材に回折格子と隣接して形成されており該移動
    部材の基準位置に配置され該球面波光を回折して該干渉
    パタンとほぼ同一距離に集光するホログラフィックレン
    ズと、該コヒーレントな球面波光がホログラフィックレ
    ンズにより集光される時形成される集光のスポット位置
    に配置される固定スリットと、該干渉パタンと同じ移動
    量で該固定スリットを通過する該集光を受光し電気信号
    に変換する事により該移動部材の基準位置を検出する受
    光素子とを有する事を特徴とする光学式変位検出装置。
  2. 【請求項2】該ホログラフィックレンズは、移動部材の
    面上において、該点光源から射出される光束の有効断面
    積に対応した寸法形状を有する請求項1に記載の光学式
    変位検出装置。
  3. 【請求項3】該移動部材は回転円板から構成され、該円
    板の周辺部に沿って形成された放射状スリットからなる
    回折格子と、回折格子の半径方向内側に隣接して形成さ
    れたホログラフィックレンズを有する請求項1に記載の
    光学式変位検出装置。
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