JP3641316B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents

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    • G01D5/36Forming the light into pulses
    • G01D5/38Forming the light into pulses by diffraction gratings

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は機械的な角度や位置変位等を電気信号に変換する光学式エンコーダに関し、2つの回折格子により回折光の干渉を起こし、干渉した光の強度を測定することにより、回折格子の移動状態、例えば回転状態を観測する光学式エンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機械装置において位置決めをする際には、光学式エンコーダ、例えば光電式のエンコーダが広く利用されている。この光電式エンコーダは、回転ディスク,及び該回転ディスクと所定の間隔をおいて設けられた固定マスクにそれぞれスリットを設け、両スリットを通過した光を、光検出器により電気信号に変えて出力することによって直線的な長さや回転角を測定するものである。この光電式エンコーダにおいては、スリットのピッチを細かくすることにより、検出精度を高めることができる。
【0003】
ところが、この光電式エンコーダによると、回転ディスク,及び固定マスクに設けられたスリットのピッチを余り細かくすると、回折光の影響により、光検出器からの出力信号の信号対雑音比,即ちS/N比が低下し、検出精度が低下するという問題があった。
【0004】
また、光検出器からの出力信号が回折光の影響を受けない程度にまでスリットの間隔を大きくするようにすると、回転ディスクの径が大きくならざるを得ず、そのために装置全体が大型化するので、回転ディスクを回転駆動させる駆動体への負荷が大きくなる等の問題点があった。
【0005】
一方、光学式エンコーダとしては、回折格子を通過した回折光を用いる干渉縞検出方式のエンコーダも知られている。この干渉縞検出方式のエンコーダは、光軸に対して略垂直に配設された固定回折板,及び移動回折板を通過した光の回折,及び干渉によって生じる干渉縞を、光検出器により電気信号に変えて取り出すものである。
【0006】
ところが、この干渉縞検出式エンコーダにおいては、移動回折板,及び固定回折板から複数の次数の回折光が出射するため、測定に必要な特定次数の回折光の強度が低下し、検出感度が低下するという問題があった。
【0007】
また、測定に不要な次数の回折光がフレアとなったり、あるいはゴースト光発生の原因になったりし、これにより、干渉縞検出時のS/N比が低下するという問題もあった。
【0008】
さらに、移動回折板,及び固定回折板を通過した回折光による干渉縞を、光検出器により読み取る場合、0次の回折光を含む多数の異なる次数の回折光が互いに干渉するので、移動回折板と,固定回折板との間のギャップの変動によって光強度が変動するという問題もあった。このギャップ変動が許容される範囲は高々2p2 /λ(ただし、pは格子のピッチ、λは測定している光の波長)として与えられている(0ptics and Laser Technology, (1985)p89-95 参照))。
【0009】
そこで、光源の波長変動,及び移動回折板と固定回折板との間のギャップ変動に対して、安定した信号を検出できるようにするため、特開平3−279812号に記載され、図14に示すような光学式エンコーダが提案されている。
【0010】
すなわち、コヒーレント光源130と、該コヒーレント光源130から出射した光を平行光にするコリメートレンズ132と、該コリメートレンズ132を通過した光の光軸に対してほぼ垂直にかつ適当な間隔をおいて配設され、互いに等しい周期的なピッチの回折格子を有する固定回折板134,及び反射型移動回折板136とを備え、光源130から出射されコリメートレンズ132を通過した後、固定回折板134の第1の回折格子134aを通過した0次,及び±1の回折光を、移動回折板136の第2の回折格子136a,136a,136aによって回折,反射させた後、再度、固定回折板134の第3の回折格子134b,134cを通過させ、該第3の回折格子134b,134cにおいて交差する回折光成分のうち、コリメートレンズ132を通過した光と平行な方向へ回折して干渉する光を光検出器138A,138Bによって検出するものである。
ところが、上記の場合、回折格子による回折回数は合計3回となり、このため光の利用効率が低下するという問題がある。
【0011】
また、0次,及び±1次の回折光をすべて用いているため、各次数の回折光について回折効率を等しくする必要があり、このため、例えば回折効率を20%程度とすると、トータルの光利用効率は(0.2)3 =0.008,即ち略0.01となり、1%弱の光量しか利用できない。このため、出力信号のS/Nを向上させようとすると、コヒーレント光源130の出力を大きくする必要があるという問題がある。
さらに、前述したように、測定に不要な次数の回折光がフレア,あるいはゴースト光発生の原因となるという不都合も回避することができないこととなる。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、構成が簡単であり、光利用効率が高く、かつ格子ピッチに対して分解性能が高い、精度の良い信号を得ることのできる光学式エンコーダを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1にかかる光学式エンコーダは、光源と、少なくとも互いに対向する第1、及び第2の回折格子を備え、上記光源からの光を、該第1、及び第2の回折格子の両者を通過せしめて各々でそれぞれ特定次数の回折光を生じさせ、かつ両回折格子を通過後の上記特定次数の回折光同士を干渉させて、各回折格子での回折の次数の和が0である軸上干渉光と、該和が0でない数となる軸外干渉光とを生じさせる回折光干渉手段と、上記回折光干渉手段の複数の箇所から射出する複数の軸上干渉光,及び軸外干渉光の各々の位相を調整する位相調整手段と、上記回折光干渉手段の複数の箇所から出力される、上記位相調整手段により各々その位相を調整された、上記複数の軸上干渉光,及び軸外干渉光のうち各々の受光部に向かうものを受光し、検出する複数の受光部、とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項2にかかる光学式エンコーダは、請求項1記載の光学式エンコーダにおいて、上記回折光干渉手段を構成する上記第1、及び第2の回折格子の各々で生じさせる特定次数の回折光は、各々、±1次の回折光であることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項3にかかる光学式エンコーダは、請求項1記載の光学式エンコーダにおいて、上記位相調整手段は、上記第1、及び第2のいずれかの回折格子を複数部分に分割したものとし、該分割された回折格子の複数の回折格子部分を、相互に隣接する回折格子部分間で、該各回折格子の周期をpとして互いに1/4pずらせたことにより構成され、上記光源の波長をλ、上記分割された第1、又は第2の回折格子の回折格子部分の格子ピッチをp、上記分割された第1、又は第2の回折格子の全体の幅をD、上記分割数をN(Nは2以上の整数)とし、上記受光部と、上記分割された第1,又は第2の回折格子との距離Lが、
{p×D/(2×N×λ)}の整数倍
であることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項4記載の光学式エンコーダは、請求項3記載の光学式エンコーダにおいて、上記光源は、波長λの略平行光を射出するものであり、上記第1の回折格子は、光源の射出光を入射光とし、格子ピッチpの回折格子を有し、光軸に略直交する方向に移動する移動板であり、上記第2の回折格子は、上記移動板に略平行に配置され、それぞれ格子ピッチpの複数の回折格子を有し、隣接する部分間を1/4pずらせてなる複数の回折格子部分を有する固定板からなるものであり、上記受光部が、上記固定板,及び移動板の射出光を入射光とする,複数の光電変換器を有してなるものであることを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項5記載の光学式エンコーダは、請求項4記載の光学式エンコーダにおいて、上記第1の回折格子である移動板,及び上記第2の回折格子である固定板の回折格子は、矩形波状の位相格子であり、位相格子の溝の深さdが、
d=(1/2)×λ×(1+2m)×(|n−n0|)
m=0,±1,……
n=移動板,及び固定板の回折格子の屈折率
n0=固定板と移動板との間の媒体の屈折率
になるように設定されていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項6記載の光学式エンコーダは、請求項4記載の光学式エンコーダにおいて、上記光源は、波長λの略平行光を射出するものであり、上記第1の回折格子は、上記光源の射出光を入射光とする格子ピッチpの回折格子を有し、光軸に対し略垂直な面内で回転する回転板であり、上記第2の回折格子は、上記回転板に略平行に配置され、それぞれ格子ピッチpの複数の回折格子を有し、隣接する部分間を1/4pずらせてなる複数の回折格子部分を有する固定板からなるものであり、上記受光部は、上記回転板,及び固定板の射出光を入射光とする,複数の光電変換器を有してなるものであり、上記回転板を回転させるモータのコイル電流切り替えのためのコミュテーション信号発生手段と、上記回転板の回転の基準となる回転基準信号を発生する回転基準信号発生手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
請求項7記載の光学式エンコーダは、請求項6記載の光学式エンコーダにおいて、上記コミュテーション信号発生手段は、上記回転板上に配置された、上記光源の射出光を入射光とする,複数の回折格子部分と、上記固定板上に配置された、上記複数の回折格子部分の射出光を入射光とする,開口部,及び実質的な遮光部と、上記受光部に配置された、上記開口部の射出光を入射光とする,複数の光電変換器とにより構成される,ことを特徴とするものである。
【0020】
請求項8記載の光学式エンコーダは、請求項6または7記載の光学式エンコーダにおいて、上記回転基準信号発生手段は、上記回転板に配置された、上記光源の射出光を入射光とし、上記受光部上に集光ビームスポットを形成する,フレネルゾーンプレートと、上記受光部上における,上記フレネルゾーンプレートによる集光ビームスポットの走査軌跡上に配置された、複数の光電変換器とにより構成される,ことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
本発明の実施の形態1による光学式エンコーダを、図1から図4を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態1による光学式エンコーダの構成を示す側面図である。図1において、光源1は、コリメータレンズ2の射出光の光軸100上で、かつ、コリメータレンズ2の前側焦点に配置されている。光源1は、半導体レーザ、発光ダイオード、エレクトロルミネッセンス等よりなるものであり、射出光の中心波長をλとする。コリメータレンズ2は、光源1からの射出光を平行光化する。移動板3は、その主平面が光軸100に対しほぼ垂直となるように配置され、主平面に平行な方向(光軸100に対しほぼ垂直な方向)に往復移動する。回折格子4は、移動板3の一方の主平面上に配置され、コリメータレンズ2からの射出光を入射光とする。回折格子4は、その主要回折光が±1次の回折光で、格子ピッチはpとなっており、その格子溝方向は、移動板3の移動方向と垂直な方向となっている。
【0022】
固定板5は、その主面が移動板3の主面と平行(光軸100に対しほぼ垂直な方向)となるように配置されている。固定板5の回折格子4に対向する面上には、それぞれ同じ幅を有する回折格子部分6a,6b,6c,及び6dが中心間距離hで配置されている。これらの回折格子部分6a〜6dは、それぞれ上記回折格子4からの射出光を入射光とする。また、該回折格子部分6a〜6dは、それぞれその主要回折光が±1次回折光であり、格子ピッチは回折格子4のそれと同じpとなっており、その格子溝方向は、回折格子4のそれと同じ方向であり、その格子溝は、隣接する回折格子部分6a〜6d間で互いにp/4ずらして配置されている。
【0023】
回折格子4,及び上記回折格子部分6a〜6dの断面は、それぞれ矩形形状を有し、その溝の深さdは、図17において、波長λの光A1の光路長と、波長λの光B1の光路長との光路長差(n−n0)dが、1/2λ,あるいは1/2λに波長λの整数倍を加えた値と等しければ、これが0次回折光が消える条件となるから、
d=(1/2)×λ×(1+2m)×(1/|n−n0|)
m=0,±1,……
n=移動板,及び固定板の回折格子の屈折率
n0=固定板と移動板との間の媒体の屈折率
で表されることとなる。
【0024】
光電変換素子7a,7b,7c,7d,7e,及び7fは、それぞれ回折格子部分6a〜6dの射出光を入射光とし、回折格子部分6a〜6dから光軸100方向に距離Lだけ離れた位置に、回折格子部分6a〜6dと同じ中心間距離hで、光軸100に対しほぼ垂直な方向に配列されている。ただし、ここで、L=p×h/(2×λ)である。
【0025】
このような構成になる本実施の形態1による光学式エンコーダにおける、2つの回折格子間での±1次回折光の干渉による信号出力について、図2、図3を用いて説明する。
【0026】
最初に回折格子4と回折格子6aによる回折光干渉について説明する。図2に示すように、コリメータレンズ2からの光束2aにより、回折格子4では、−1次回折光10aと、+1次回折光10bとが生じる。ここで、該±1次回折光10a,10bの回折角は、θ=sin-1(λ/p)となる。ここで、pは回折格子の格子ピッチである。該回折角θが十分小さいとき、これは、θ=λ/pで近似できる。
【0027】
上記光束10aは、回折格子6aで再び+1次,−1次回折し、光束11a、11bとなり、同様に、光束10bは、回折格子6aで再び+1次,−1次回折し、光束12a、12bとなる。該両回折格子4,6aの格子ピッチpは、上記したように等しいので、各々の回折角は等しくなり、従って、光束11aと光束12aとは同一光路となり、両光束の干渉が起こる。
【0028】
一般に、回折格子が移動すると、該移動方向に回折する光の位相は進み、該移動方向と逆方向に回折する光の位相は遅れることはよく知られている。従って、上記移動板3が、図2の矢印Aの方向に移動すると、光束10aの位相は遅れ、光束10bの位相は進むこととなる。
【0029】
ここで、上記両光束10a,10bは、上述したように、光束10aは、光束11a、11bとなり、光束10bは、光束12a、12bとなり、そのうち、光束11bと光束12aとは同一光路となり、両光束の干渉が起こることとなる。このとき、上記のように移動板3が移動すると、光の位相が変わるので、この干渉強度も変化することとなり、この際、移動板の回折格子4の1ピッチ(1p)の移動により、光束11a、及び12aの位相はそれぞれ1周期変化するため、このとき上記干渉光の強度は上記移動板3の1ピッチの移動に対して、2周期の変化を生ずることとなる。
即ち、移動板の移動を光の光量変化とすることができる。回折格子4と回折格子6b,6c,6dについても同様である。
【0030】
次に、軸上干渉光と軸外干渉光について説明する。
上記回折格子4,及び回折格子部分6a〜6dの断面は矩形形状であるため、回折光の次数は、1次のほかに3次の回折光が含まれる。この3次の回折光の光強度は、1次回折光に対して、約10%であることはよく知られている。回折格子において3次の成分があると、移動板3で3次回折した光束14が、さらに固定板5で−1次回折して光束15となり、これは光束12bと同一光路となり、干渉を起こす。同様に、移動板3で−3次回折した光束13が、さらに固定板5で+1次回折して光束16となり、これは光束11bと同一光路となり、干渉を起こす。
ここで、光束11aと光束12aの干渉光を軸上干渉光、光束12bと光束15の干渉光、及び光束11bと光束16の干渉光を軸外干渉光とする。
【0031】
上記で説明した軸上干渉光の強度変化を、図3における特性曲線17とすると、今説明した軸外干渉光の強度変化は、特性曲線18で示され、この特性曲線18で示される軸上干渉光の強度変化は、上記特性曲線17で示される軸外干渉光の強度変化に対して、1/2周期位相のずれた変化を示すこととなる。
【0032】
従って、受光部において、軸上干渉光と軸外干渉光を同時に受光すると、信号の打ち消し合いが生じることになる。例えば、固定板の回折格子を分割しない場合、固定板の回折格子の幅Dに対して、固定板と受光部との距離Lが、本発明の実施の形態1と同様に
L=p×h/(2×λ)
とすると、図15に示すように軸外干渉光と軸上干渉光とが重なり合い、信号の打ち消し合いが生じ、受光部の出力がほとんど出ないことになる。これを防ぐには、固定板と受光部との距離Lを、
L=p×D/(2×λ)
とする必要があり、装置の軸方向の長さが長くなることとなる。
【0033】
しかるに、本発明の光学式エンコーダにおいては、固定板の回折格子を複数に分割し、分割したそれぞれの回折格子から出る軸上干渉光と軸外干渉光との位相を、固定板の分割された回折格子間の距離を調整することにより、具体的には、図16に示すように、1/4ピッチずつずらして、位相をすべて揃えることにより、固定板と受光部との距離を短くすることができ、装置の軸方向の長さを小さくしても、精度良く移動板の移動を検出することができる。
【0034】
以下この原理を、及び発明の実態の形態1による光学式エンコーダの移動板3の移動を検出する動作を図4を用いてより詳細に説明する。
図4は、上記固定板5から光電変換素子(受光部)7a〜7fまでの構成を示すものであり、回折格子6a〜6dからの射出光の光路を示している。図4に示されるように、例えば、回折格子6aの射出光を、20a,20b,20cとしており、光束20aは、光軸100に対し2×λ/pの方向へ、光束20bは光軸100の方向へ、光束20cは光軸100に対して−2×λ/pの方向に、それぞれ進む。固定板5と光電変換素子7a〜7fとの間の距離Lは、L=p×h/(2×λ)であるので、光束20aは光電変換素子7bに、光束20bは光電変換素子7aに、また光束20cは光電変換素子7cに入射する。同様に、回折格子6bの射出光21a,21b,及び21cはそれぞれ、光電変換素子7b,7c,7dにそれぞれ入射する。同様に、回折格子6cの射出光22a,22b,及び22cはそれぞれ光電変換素子7c,7d,7eに入射する。
【0035】
なお、20bは軸上干渉光であり、20a,20cは軸外干渉光であり、上記の説明のように、軸上干渉光と軸外干渉光とは、移動板の移動による干渉光強度の変化が1/2周期ずれている。同様に、21bは軸上干渉光、21a,21cは軸外干渉光である。同様に、22bは軸上干渉光、22a,22cは軸外干渉光である。
【0036】
2枚の回折格子を用い、±1次回折光の干渉を用いた本エンコーダでは、回折格子の1ピッチの移動により2周期の信号変化が生じる。
【0037】
回折格子6aと6bとは、互いに1/4ピッチずれて形成されるので、軸上干渉光20bと、21bとは、信号変化が1/2周期異なることになる。同様に、回折格子6b,6cとは、互いに1/4ピッチずれて形成されるので、軸上干渉光21bと22bとは、信号の変化が1/2周期異なる。
【0038】
ここで光電変換素子7cに着目すると、軸外干渉光20cと22a,及び軸上干渉光21bが入射する。上記の説明のように、軸上干渉光と軸外干渉光とは、信号変化が1/2周期異なるが、回折格子6aと6bとは、1/4ピッチずれているので、それぞれの回折格子から出る軸上干渉光どうし、軸外干渉光どうしでは、信号変化は1/2周期異なる。回折格子6bと6cからでる軸上干渉光、軸外干渉光についても同様である。従って、光電変換素子7cに入射する光束の信号変化は等しくなり、信号の打ち消し合いは生じない。
その他の光電変換素子7a,7b,7d,7eについても同様である。
【0039】
このとき、固定板の回折格子の幅Dに対して、固定板と受光部との距離Lは、
L=p×h/(2×λ)
となる。固定板の回折格子を分割しない場合に対して、固定板の回折格子の分割数Nを増やすほど、格子間の間隔h(=D/N)を小さくできるので、距離Lを短くすることができる。本発明の実施の形態1のように、固定板の回折格子の分割数を4とすると、固定板と受光器との距離を、固定板の回折格子を分割しない場合と比べて、4分の1に短縮することができる。
【0040】
また、光電変換素子7a,7c,及び7eの出力信号に対して、光電変換素子7b,7d,及び7fの出力信号は、各回折格子部分6a,6b,6c,6d間の1/4のピッチずれからそれぞれ位相が1/2周期異なる信号となるので、これらの信号の差動をとることにより、S/N比の高い信号を得ることができる。
【0041】
以上のような構成となる本実施の形態1によれば、2枚の回折格子による回折光の干渉を利用した光学式エンコーダにおいて、固定板5上の回折格子を小回折格子部分6a〜6dに分割し、隣接する小回折格子部分6a〜6d間を互いにp/4ずらすことにより、固定板5(回折格子)と光電変換素子7a〜7f(受光部)との間の距離Lを、大きく短縮することができ、エンコーダを小型にすることができる。さらに、受光部7の面積を大幅に増やすことなく、位相が1/2周期異なる信号を各受光部で同時に得ることができるので、受光部面積の増大により生ずる受光部の暗電流を増やすことなく、光利用効率を大きく向上させることができる。このため、信号S/N比を大きく向上させることができ、高精度な位置や角度検出等を行うことが可能となる。また、光源の出力を小さくすることができ、光学式エンコーダの精度,信頼性を向上させることも可能となる。
【0042】
なお、上記実施の形態1では、固定板5の回折格子を4分割し,即ち4つの回折格子部分6a〜6dを設けたが、この分割数,即ち回折格子部分の数は、2分割,3分割,又は5分割以上の任意の数としてもよく、上記と同様の効果が得られる。このとき、固定板5と光電変換素子7a……(受光部)間の距離は、該分割数に逆比例した値の距離に短縮することができる。すなわち、固定板5の回折格子6a……の幅をDとし、回折格子の分割数,即ち回折格子部分の数をNとすると、固定板5と光電変換素子7a……(受光部)との間の距離Lは、L=p×D/(2×N×λ),またはその整数倍とすることができる。
【0043】
また、上記実施の形態1では、回折格子4,及び回折格子部分6a〜6dの断面形状を矩形形状としたが、これは、三角形状、正弦波形状、台形形状等、主要回折光が±1次回折光となる回折格子形状としてもよく、上記と同様の効果が得られる。
【0044】
また、上記移動板3,固定板5の配列は、光源側から移動板3,固定板5の順に配列したが、これは、固定板5,移動板3の順に配列してもよい。
【0045】
また、上記移動板3を回転板とし、その円周上に回折格子を設け、固定板5上の回折格子を同様に円周上に設けてもよい。
【0046】
実施の形態2
次に本発明の実施の形態2による光学式エンコーダを、図5〜図13を参照して説明する。本実施の形態2による光学式エンコーダは、ACサーボモータ用の光学式エンコーダに関するものであり、かかる光学式エンコーダにおける,角度信号と、回転基準信号と、モータのコイル電流切り替え信号(以下CS信号とする)とを発生するものである。ここで、上記角度信号を発生する手段は、回転板,及び固定板上に設けた各回折格子による回折光の干渉を用い、上記回転基準信号を発生する手段は、回転板上のフレネルゾーンプレートと、2分割の光電変換器とを用い、CS相信号を発生する手段は、回転板の回折格子による光束方位の変化を用いるものである。
【0047】
図5は、ACサーボモータ用の光学式エンコーダの構成を示す斜視図である。
図5において、光源30は、例えば半導体レーザや、発光ダイオード等であり、中心波長λの光を射出する。コリメータレンズ31の前側焦点に光源30が配置され、上記光源30からの射出光は、このコリメータレンズ31により平行光化される。回転板32は、コリメータレンズ31からの射出光を入射光とし、該回転板32の板面を含む平面が、上記射出光の光軸に対し略垂直となるように配置されている。上記回転板32上には、後に図6で説明するように、角度信号用の第1の回折格子、回転基準信号用のフレネルゾーンプレート、及びCS信号用の第2の回折格子、が配置されている。
【0048】
また、固定板33は、その板面を含む平面が、上記回転板32の板面を含む平面と略平行になるように配置されており、上記回転板32の射出光を入射光とする。上記固定板33上には、後に図7で説明するように、角度信号用の回折格子,及びCS信号用の実質的な遮光部が配置されている。受光部34は、回転板32と固定板33とを透過した光を入射光とするよう設けられており、該受光部34上には、後に図8で説明するように、角度信号用の光電変換器、回転基準信号用の光電変換器、及びCS信号用の光電変換器が配置されている。なお、固定板33と受光部34との距離をwとする。
【0049】
図6は、上記回転板32のパターンを示す。上記回転板32上には、該回転板の回転基準信号用の、即ち回転の基準となる信号を生成するためのフレネルゾーンプレート等の微小集光素子41a,41b、該回転板の円周上にピッチpで配置された角度信号用の、即ち該回転板の回転角度を生成するための回折格子42、CS信号用の、即ち該回転板を回転させるACサーボモータのコイル電流切り替えのためのコミュテーション信号を発生させるためのパターン43(43a,43b,43c)等が設けられている。ここで、上記回折格子42の溝方向(溝の延びる方向)は回転板32の半径方向である。また、上記CS信号用のパターン43は、半径方向に3相のパターン43a,43b,43cで構成され、該各相のパターンは、それぞれ、上記ACサーボモータのコイルの電流切り替えに用いられる、30度づつ位相のずれた3つの信号に対応する。図示の例では、この各相のパターン43a,43b,43cでは、円周上45度おきに、その主要回折光が+1次回折光と−1次回折光である各回折格子が配置されている。また、該パターン43a,43b,43cの回折格子の溝方向(溝の延びる方向)は、回折格子42と同様上記回転板32の半径方向であり、また各パターン43a,43b,43cの回折格子のピッチをps1,ps2,ps3とする。
【0050】
図7は、上記固定板33のパターンを示す。固定板33上には、第1の角度信号用の回折格子44、第2の角度信号用の回折格子45、及び2つのフレネルゾーンプレート(CS信号用の実質的な遮光部)46(46a,46b)が設けられている。回折格子44と回折格子45は、回転板32の回折格子42とピッチpが等しく、かつ、これらの回折格子の溝方向(溝の延びる方向)が、上記回転板32の回折格子42と互いに平行となるよう配置されている。また、回折格子44と回折格子45とは、円周方向に互いに1/8ピッチずらして配置されている。
【0051】
上記フレネルゾーンプレート46(46a,46b)は、光が受光部のCS信号用の光電変換素子(50a,51a,52a,50c,51c,52c)に入るのを防ぎ、実質的に遮光部として働く。ここで、フレネルゾーンプレート46の円周方向の角度を、s2 とし、2つのフレネルゾーンプレート46にはさまれた開口部の角度を、s1 とする。
【0052】
図8は、上記受光部34のパターンを示す。該受光部34上には、回転基準信号用の2分割光電変換器47a,47b、第1の角度信号用の光電変換器群48、第2の角度信号用の光電変換器群49、及びCS信号用の光電変換器群50が設けられている。2分割光電変換器47a,47bは回転板32のフレネルゾーンプレート41(41a,41b)の焦点位置に配置され、回転基準信号用のパルスのパルス幅にあわせて、回転板32のフレネルゾーンプレート(41a,41b)による集光ビーム間の距離,及び2つの2分割光電変換器47a,47b間の距離が設定される。光電変換器群50は、半径方向に3分割され、かつ円周方向に3分割されており、各光電変換器51a,51b,51c,52a,52b,52c,50c,50b,50aの円周方向の角度は、s1 である。また、光電変換器50c,50b,50aの回転軸中心からの距離をr0 ,光電変換器51c,51b,51aの回転軸中心からの距離をr1 ,光電変換器52c,52b,52aの回転軸中心からの距離をr2 とする。
【0053】
また、上記CS信号に関して、回折格子43(43c,43b,43a)のピッチps3,ps2, ps1は、ps1=λ×w/(s1 ×r0 ),ps2=λ×w/(s1 ×r1 ),ps3=λ×w/(s1 ×r2 )であり、フレネルゾーンプレート46a,46bにより集光される光束60のスポットは、少なくとも円周方向に角度s1 以上離れた位置に集光させる。
【0054】
図5〜図10に示す本実施の形態2によるACサーボモータ用の光学式エンコーダの構成における回転板32の回転角度信号の検出に関する動作は、上記実施の形態1における移動板3の移動量の検出の動作とほぼ同じである。すなわち、図5〜図10に示す本実施の形態2の構成を、図1〜図4に示す上記実施の形態1の構成と対比するに、光源30は光源1に、コリメータレンズ31はコリメータレンズ2に、回転板32は移動板3に、回折格子42は回折格子4に、回折格子44は回折格子6a〜6dに、光電変換素子群48は光電変換素子7a〜7fに、それぞれ相当する。従って、本実施の形態2における回転板32の回転角度信号の検出に関する動作については、その説明を省略する。
【0055】
これは、第2の角度信号の検出についても同様であり、本実施の形態2においては、固定板33の回折格子44と45の位置を、1/8ピッチずらして配置しており、上記実施の形態1においても説明したように、回折格子の1ピッチ(1p)の変位で受光部34では信号が2周期変化するので、上記第1の角度信号と第2の角度信号とは、位相が1/4周期ずれた信号として検出されることとなる。この2つの信号が、ACサーボモータの回転方向を判別する信号として用いられる。
【0056】
次に、本実施の形態2における回転基準信号について、図9を参照しつつ説明する。図9は、実施の形態2の光学式エンコーダを図5におけるX方向から見た図である。光源30から射出した光はコリメータレンズ31で平行光化され、回転板32に入射する。コリメータレンズ31の射出光は、回転板32上に設けられたフレネルゾーンプレート41a及び41bにより、受光部34上に集光され、集光ビームスポットを形成する。この集光ビームスポットは、回転板32の回転とともに、受光部34の2分割光電変換素子47a、47b上を通過する。
【0057】
図10は、本実施の形態2における回転基準信号発生部での、集光ビームスポットと2分割光電変換素子47aとの位置関係を示す。集光ビームスポットBs が2分割光電変換素子47a上を移動する(図中の矢印Eは集光ビームスポットの移動方向を示す)と、集光ビームスポットBs の位置に応じて分割されたそれぞれの光電変換素子47a1 、47a2 の出力が変化する。2つの光電変換素子47a1 、47a2 の出力の差を図11に示す。差動出力が0となるのは、集光ビームスポットが2つの光電変換素子47a1 、47a2 の真ん中に位置するときである。このとき、回転角による差動信号出力の変化が最も大きくなる。従って、差動出力が0レベルを通過する点を検出することにより、精度の高い角度検出を行なうことができる。同様に、フレネルゾーンプレート41bと2分割光電変換素子47bにより、該2分割光電変換素子47b1 、47b2 の差動出力から精度の高い位置検出を行なうことができる。
【0058】
各フレネルゾーンプレート41aと41b間の間隔,及び各2分割光電変換素子47a、47b間の間隔を、所定値に設定することにより、フレネルゾーンプレート41aと2分割光電変換素子47aとにより検出される回転角から、フレネルゾーンプレート41bと2分割光電変換素子47bとにより検出される回転角まで、の期間で示される,精度のよいパルス幅の信号を得ることができる。
【0059】
次に、本実施の形態2におけるCS信号発生部の構成、及びCS信号を発生させる動作について、図12、及び図13を参照しつつ説明する。ここでは、回転板32上のパターン43a,固定板上のフレネルゾーンプレート46a,46b,及び受光部50a,50b,50cで得られる1つのCS信号について説明する。
【0060】
図12は、本実施の形態2による光学式エンコーダを、図5におけるX方向から見た図である。光源30の射出光はコリメータレンズ31により平行光化され、回転板32に入射する。回転板32上のCS相のパターン43aは、回折格子のある部分と、ない部分とで構成する。図12は、回転板32上の回折格子のない部分が光路上にある場合を示す。回折格子のない部分のパターン43を有する回転板32を通過した光束は、固定板33のフレネルゾーンプレート46a,46bに挟まれた開口部46cを通過し、受光部34の3分割された光電変換素子50c,50b,50aの中央の素子50bに入射する。一方、固定板33のフレネルゾーンプレート46a,46bに入射した光束60は、光電変換素子から離れた位置に集光する。従って、光電変換素子50a、及び50cには光は入射しない。
【0061】
一方、図13は、回転板32が回転し、回転板32上のパターン43の回折格子部分が光路上にくる場合を示す。回折格子パターン43を有する部分の回転板32を通過した光束は、該回折格子43の作用により±1次の回折光となる。このように±1次の回折光となった、固定板33のフレネルゾーンプレート46a,46bに挟まれた開口部46cを通過した光束62a、及び62bは、それぞれ受光部34の光電変換素子50a、及び50cに入射する。一方、固定板33のフレネルゾーンプレート46a,46bに入射した光束は、その各々で、2つの光束61a、61bを生ずる。回転板32の回折格子のパターン43により、フレネルゾーンプレート46a,46bの各々からの2つの射出光61a,61bの光路は、図12の場合に比し、それぞれ±λ/ps1方向だけ方向が変わる。これにより、図12に示す場合と比較して、受光部34では、光束61bの集光位置が、±λ/ps1だけ光電変換器群50a,50b,50cに近づくこととなる。ここで、ps1=λ×w/(s1 ×r0 )であるので、集光位置は、s1 ×r0 だけ近づく。
これを角度に直すと、s1 となる。
【0062】
しかるに、図12に示すように、パターン43において回折格子がないときのフレネルゾーンプレート46a,46bによる集光位置は、光電変換器群50a,50b,50cから少なくとも角度s1 以上離れているので、上記光束61a、及び61bは光電変換器群50に入射することはない。
【0063】
このように、回転板32上の回折格子のパターン43に対応し、受光部34の光電変換素子群50から出力信号が得られる。このとき、光電変換素子50a,及び50cと光電変換素子50bの信号出力は、互いに位相が1/2周期異なる信号となるので、これらのそれぞれの差動をとり、0レベルを基準に検出することにより、光源30の強度に影響されることなく、精度の高い角度検出を行うことができる。残りの2つのCS信号についても同様である。
【0064】
以上のように本実施の形態2においては、角度信号については、回転板32,及び固定板33上の計2枚の回折格子42、及び44による回折光の干渉を利用し、固定板33上の回折格子44を小回折格子44a,…,44dに分割し、隣接する各小回折格子44a〜44d間の位置を互いにp/4ずらすことにより、上記実施の形態1と同様の原理により角度信号の検出を行うことができ、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、上記回折格子44を、44と45の2組用い、該回折格子44,45を互いに1/8ピッチずらせて配置することにより、1/4周期位相のずれた2つの信号を得ることができ、これにより回転板32の回転方向を検出することができる。さらに、回転板32の回転基準信号用の微小集光素子41a,41bと、受光部34の各々2分割された光電変換素子47a,47bとにより、精度の高い回転基準信号を発生できる。さらに、回転板32のCS信号用回折格子のパターン43a,43b,43cと、固定板33のフレネルゾーンプレート46a,46bにより、角度信号に対して、周期の長いCS信号においても、精度の高い検出を行なうことができる。
【0065】
また、回転板32,及び固定板33における角度信号用、回転基準信号用、CS信号用の各パターンは、透明板上の凹凸で形成することができるため、スタンパープロセスで作成でき、量産化、低コスト化を図ることが可能である。
【0066】
なお上記実施の形態2では、回転板32のパターンとして、外側から回転基準信号用フレネルゾーンプレート41,角度信号用回折格子42,CS信号用回折格子パターン43の順で配置したが、これは、外側から角度信号用回折格子,CS信号用回折格子パターン,回転基準信号用フレネルゾーンプレートの順,等に配置してもよく、上記と同様の効果が得られる。
【0067】
また上記実施の形態2では、第1の角度信号用パターンと第2の角度信号用パターンとを同一半径位置に配置したが、これらは相互に異なる半径位置に配置するようにしてもよい。
【0068】
また、固定板33の回折格子は4分割としたが、これは、2分割、3分割、又は5分割以上の任意の数に分割してもよく、上記と同様の効果が得られる。このとき、回折格子と受光部との間の距離は、分割数に逆比例した値の距離に短縮されることとなる。即ち、固定板の回折格子の幅をDとし、回折格子の分割数をNとすると、固定板と受光部との距離Lは、L=p×D/(2×N×λ),またはその整数倍となる。ここで、Nは2以上の整数である。
【0069】
また、回転基準信号において、回転板の1個のフレネルゾーンプレートで原点位置を検出するようにしてもよい。
【0070】
また、上記実施の形態2では、CS信号の発生のための、固定板の実質的な遮光部として、フレネルゾーンプレートを用い、フレネルゾーンプレートに入射した光束を、受光部の光電変換器が配置された領域外に集光するようにしたが、これはフレネルゾーンプレートのかわりに凸レンズを用いてもよく、あるいは、アルミ蒸着により遮光部を形成するようにしてもよい。また、受光部の光電変換素子としては、フォトダイオード、ホトトランジスタ等を用いてもよく、また、CCDを受光部に用いるようにしてもよい。
【0071】
また、上記実施の形態2では、光源側から回転板,固定板の順に配置したが、これは光源側から固定板,回転板の順に配置してもよい。また、回転板,及び固定板上の角度信号用、回転基準信号用、CS信号用のパターンを、それぞれ互いに向かい合う面に形成したが、これらは、それぞれ、反対の面に形成してもよい。
【0072】
また、上記実施の形態2では、8極のモータ用として、パターン43の各相を45度おきに回折格子のある部分とない部分とを形成したが、これは、N極モータ用として、360/N度おきに回折格子の有る部分と無い部分を形成するようにしてもよい。ただし、Nは2以上の整数である。
【0073】
また、上記実施の形態2においては、CS信号発生手段において、回転板32のパターン43の回折格子の回折次数を、+1次と−1次とし、受光部34の光電変換器50を円周方向に3分割したものとしたが、これは、格子断面を斜面としたブレーズド回折格子とし、回折光を+1次のみ、または−1次のみとし、光電変換器50を2分割したものとしてもよい。また、CS信号発生手段において、固定板33のフレネルゾーンプレート46a,46bにはさまれた部分を開口部46cとしたが、このフレネルゾーンプレートに挟まれた部分にレンズまたはフレネルゾーンプレートを配置し、これにより受光部上に集光スポットを形成するようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上のように本発明(請求項1)の光学式エンコーダによれば、光源と、少なくとも互いに対向する第1、及び第2の回折格子を備え、上記光源からの光を、該第1、及び第2の回折格子の両者を通過せしめて各々でそれぞれ特定次数の回折光を生じさせ、かつ両回折格子を通過後の上記特定次数の回折光同士を干渉させて、各回折格子での回折の次数の和が0である軸上干渉光と、該和が0でない数となる軸外干渉光とを生じさせる回折光干渉手段と、上記回折光干渉手段の複数の箇所から射出する複数の軸上干渉光,及び軸外干渉光の各々の位相を調整する位相調整手段と、上記回折光干渉手段の複数の箇所から出力される、上記位相調整手段により各々その位相を調整された、上記複数の軸上干渉光,及び軸外干渉光のうち各々の受光部に向かうものを受光し、検出する複数の受光部、とを備えたことを特徴とするものとしたので、互いに対向する第1,第2の回折格子を用いて各回折格子での特定次数の回折の次数の和が0である軸上干渉光と、該和が0でない数となる軸外干渉光とを生じさせ、かつ各受光部における軸上干渉光と、軸外干渉光との位相を一致させることにより、信号の打ち消し合いを防ぎ、光利用効率の向上を可能とすることができる。
【0075】
請求項2記載の光学式エンコーダによれば、請求項1記載の光学式エンコーダにおいて、上記回折光干渉手段を構成する上記第1、及び第2の回折格子の各々で生じさせる特定次数の回折光は、各々、±1次の回折光であることを特徴とするものとしたので、軸上干渉光,及び軸外干渉光に高次の回折光による影響が入らないため、ノイズの少ない信号を得ることができる。
【0076】
また、請求項3にかかる光学式エンコーダによれば、請求項1記載の光学式エンコーダにおいて、上記位相調整手段は、上記第1、及び第2のいずれかの回折格子を複数部分に分割したものとし、該分割された回折格子の複数の回折格子部分を、相互に隣接する回折格子部分間で、該各回折格子の周期をpとして互いに1/4pずらせたことにより構成され、上記光源の波長をλ、上記分割された第1、又は第2の回折格子の回折格子部分の格子ピッチをp、上記分割された第1、又は第2の回折格子の全体の幅をD、上記分割数をN(Nは2以上の整数)とし、上記受光部と、上記分割された第1,又は第2の回折格子との距離Lが、
{p×D/(2×N×λ)}の整数倍
であるものとしたので、第1,第2の回折格子の1/4ピッチのずれで1/2周期の変化が生ずることとなり、これにより、各受光部に入射する軸上干渉光と、軸外干渉光の信号位相を揃えることができ、受光部での信号の打ち消し合いが起こらないようにすることができる。また、回折格子と受光部との間の距離Lを小さくすることができ、エンコーダを小型にすることができる。さらに、受光部面積を大幅に増やすことなく、位相が1/2周期異なる信号を同時に得ることができるので、受光部の暗電流を増やすことなく、信号S/N比を向上させることができ、高精度な位置や角度検出等を行うことが可能となる。また、光源の出力を小さくできるので、信頼性を向上させることも可能となる。
【0077】
また、請求項4記載の光学式エンコーダによれば、請求項3記載の光学式エンコーダにおいて、上記光源は、波長λの略平行光を射出するものであり、上記第1の回折格子は、光源の射出光を入射光とし、格子ピッチpの回折格子を有し、光軸に略直交する方向に移動する移動板であり、上記第2の回折格子は、上記移動板に略平行に配置され、それぞれ格子ピッチpの複数の回折格子を有し、隣接する部分間を1/4pずらせてなる複数の回折格子部分を有する固定板からなるものであり、上記受光部が、上記固定板,及び移動板の射出光を入射光とする,複数の光電変換器を有してなるものであるものとしたから、光学式エンコーダの構成を簡単かつ小型にすることができる。
【0078】
また、請求項5記載の光学式エンコーダは、請求項4記載の光学式エンコーダにおいて、上記第1の回折格子である移動板,及び上記第2の回折格子である固定板の回折格子は、矩形波状の位相格子であり、位相格子の溝の深さdが、
d=(1/2)×λ×(1+2m)×(|n−n0|)
m=0,±1,……
n=移動板,及び固定板の回折格子の屈折率
n0=固定板と移動板との間の媒体の屈折率
になるように設定されていることを特徴とするものとしたから、主要回折光が±1次である回折光を得ることができる。
【0079】
請求項6記載の光学式エンコーダは、請求項4記載の光学式エンコーダにおいて、上記光源は、波長λの略平行光を射出するものであり、上記第1の回折格子は、上記光源の射出光を入射光とする格子ピッチpの回折格子を有し、光軸に対し略垂直な面内で回転する回転板であり、上記第2の回折格子は、上記回転板に略平行に配置され、それぞれ格子ピッチpの複数の回折格子を有し、隣接する部分間を1/4pずらせてなる複数の回折格子部分を有する固定板からなるものであり、上記受光部は、上記回転板,及び固定板の射出光を入射光とする,複数の光電変換器を有してなるものであり、上記回転板を回転させるモータのコイル電流切り替えのためのコミュテーション信号発生手段と、上記回転板の回転の基準となる回転基準信号を発生する回転基準信号発生手段とを備えたことを特徴とするものとしたから、ACサーボモータ用の光学式エンコーダを得ることができ、上記回転板の角度信号と、回転基準信号と、上記回転板を回転させるモータのコイル電流切り替え信号を発生させることができる。
【0080】
また、請求項7記載の光学式エンコーダによれば、請求項6記載の光学式エンコーダにおいて、上記コミュテーション信号発生手段は、上記回転板上に配置された、上記光源の射出光を入射光とする,複数の回折格子部分と、上記固定板上に配置された、上記複数の回折格子部分の射出光を入射光とする,開口部,及び実質的な遮光部と、上記受光部に配置された、上記開口部の射出光を入射光とする,複数の光電変換器とにより構成される,ことを特徴とするものとしたので、コミュテーション信号を簡易な構成で容易に発生させることができる。
【0081】
請求項8記載の光学式エンコーダによれは、請求項6または7記載の光学式エンコーダにおいて、上記回転基準信号発生手段は、上記回転板に配置された、上記光源の射出光を入射光とし、上記受光部上に集光ビームスポットを形成する,フレネルゾーンプレートと、上記受光部上における,上記フレネルゾーンプレートによる集光ビームスポットの走査軌跡上に配置された、複数の光電変換器とにより構成される,ことを特徴とするものとしたので、簡易な構成により、回転板上のフレネルゾーンプレートと、2分割の光電変換器を用いて、回転基準信号を得ることができる。
【0082】
以上を要約するに、2枚の回折格子による回折光の干渉を利用した光学式エンコーダにおいて、固定板上の回折格子を小回折格子に分割し、隣接する小回折格子間の位置を互いにp/4ピッチずらすことにより、回折格子と受光部間距離を短縮し、小型エンコーダを実現できる。さらに、受光部面積を大幅に増やすことなく、位相が1/2周期(πrad)異なる信号を同時に得ることができるので、受光部の暗電流を増やすことなく、しかも光利用効率を向上できる。このため、信号S/Nを向上でき、高精度な位置、角度検出ができる。また、光源の出力を小さくできるので、信頼性の向上が可能となる。
【0083】
また、角度信号では、2枚の回折格子による回折光の干渉を利用し、固定板上の回折格子を小回折格子に分割し、隣接する小回折格子間の位置を互いにp/4ずらすことにより、上記と同様な効果を得ることができる。さらに、上記回折格子を2組用い、互いに1/8ピッチずらせて配置することにより、1/4周期位相のずれた2つの信号を得ることができ、回転板の回転方向を検出することができる。さらに、回転板のフレネルゾーンプレートと受光部の2分割光電変換素子により、精度の高い原点位置の検出を行なうことができる。さらに、回転板のCS信号用回折格子と固定板の実質的な遮光部により、周期の長い信号において、精度の高い信号検出を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの側面図。
【図2】上記実施の形態1による光学式エンコーダにおける回折光干渉の原理説明図。
【図3】上記実施の形態1における移動板の移動による光強度変化を示す図。
【図4】上記実施の形態1における固定板の回折格子から受光部までの光路図。
【図5】本発明の実施の形態2による光学式エンコーダの構成を示す斜視図。
【図6】上記実施の形態2における回転板のパターン図。
【図7】上記実施の形態2における固定板のパターン図。
【図8】上記実施の形態2における受光部のパターン図。
【図9】上記実施の形態2における回転基準信号発生部の構成を示す側面図。
【図10】上記実施の形態2における,回転基準信号発生部における集光ビームスポットと2分割光電変換素子の位置関係を示す図。
【図11】上記実施の形態2における,回転基準信号発生部における出力信号を示す図。
【図12】上記実施の形態2における,CS信号発生部の構成を示す側面図。
【図13】上記実施の形態2における,CS信号発生部の構成を示す側面図。
【図14】従来例の回折光干渉方式エンコーダの構成を示す図。
【図15】本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの構成を示す模式図。
【図16】本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの動作原理を説明する図。
【図17】本発明の実施の形態1における回折格子の溝の深さdを説明する図。
【符号の説明】
1 :光源
2 :コリメータレンズ
3 :移動板
4 :回折格子
5 :固定板
6a〜6d :回折格子
7a〜7f :光電変換素子
30 :光源
31 :コリメータレンズ
32 :回転板
33 :固定板
34 :受光部
41 :微小集光素子
42 :角度信号用の回折格子
43 :CS信号用のパターン
44 :第1の角度信号用の回折格子
45 :第2の角度信号用の回折格子
46 :フレネルゾーンプレート
47 :2分割光電変換素子
48 :第1の角度信号用の光電変換素子群
49 :第2の角度信号用の光電変換器群
50 :CS信号用の光電変換器群

Claims (8)

  1. 光源と、
    少なくとも互いに対向する第1、及び第2の回折格子を備え、上記光源からの光を、該第1、及び第2の回折格子の両者を通過せしめて各々でそれぞれ特定次数の回折光を生じさせ、かつ両回折格子を通過後の上記特定次数の回折光同士を干渉させて、各回折格子での回折の次数の和が0である軸上干渉光と、該和が0でない数となる軸外干渉光とを生じさせる回折光干渉手段と、
    上記回折光干渉手段の複数の箇所から射出する複数の軸上干渉光,及び軸外干渉光の各々の位相を調整する位相調整手段と、
    上記回折光干渉手段の複数の箇所から出力される、上記位相調整手段により各々その位相を調整された、上記複数の軸上干渉光,及び軸外干渉光のうち各々の受光部に向かうものを受光し、検出する複数の受光部、とを備えたことを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 請求項1記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記回折光干渉手段を構成する上記第1、及び第2の回折格子の各々で生じさせる特定次数の回折光は、各々、±1次の回折光であることを特徴とする光学式エンコーダ。
  3. 請求項2記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記位相調整手段は、上記第1、及び第2のいずれかの回折格子を複数部分に分割したものとし、該分割された回折格子の複数の回折格子部分を、相互に隣接する回折格子部分間で、該各回折格子の周期をpとして互いに1/4pずらせたことにより構成され、
    上記光源の波長をλ、上記分割された第1、又は第2の回折格子の回折格子部分の格子ピッチをp、上記分割された第1、又は第2の回折格子の全体の幅をD、上記分割数をN(Nは2以上の整数)とし、上記受光部と、上記分割された第1,又は第2の回折格子との距離Lが、
    {p×D/(2×N×λ)}の整数倍
    であることを特徴とする光学式エンコーダ。
  4. 請求項3記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記光源は、波長λの略平行光を射出するものであり、
    上記第1の回折格子は、光源の射出光を入射光とし、格子ピッチpの回折格子を有し、光軸に略直交する方向に移動する移動板であり、
    上記第2の回折格子は、上記移動板に略平行に配置され、それぞれ格子ピッチpの複数の回折格子を有し、隣接する部分間を1/4pずらせてなる複数の回折格子部分を有する固定板からなるものであり、
    上記受光部が、上記固定板,及び移動板の射出光を入射光とする,複数の光電変換器を有してなるものであることを特徴とする光学式エンコーダ。
  5. 請求項4記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記第1の回折格子である移動板,及び上記第2の回折格子である固定板の回折格子は、矩形波状の位相格子であり、位相格子の溝の深さdが、
    d=(1/2)×λ×(1+2m)×(|n−n0|)
    m=0,±1,……
    n=移動板,及び固定板の回折格子の屈折率
    n0=固定板と移動板との間の媒体の屈折率
    になるように設定されていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 請求項4記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記光源は、波長λの略平行光を射出するものであり、
    上記第1の回折格子は、上記光源の射出光を入射光とする格子ピッチpの回折格子を有し、光軸に対し略垂直な面内で回転する回転板であり、
    上記第2の回折格子は、上記回転板に略平行に配置され、それぞれ格子ピッチpの複数の回折格子を有し、隣接する部分間を1/4pずらせてなる複数の回折格子部分を有する固定板からなるものであり、
    上記受光部は、上記回転板,及び固定板の射出光を入射光とする,複数の光電変換器を有してなるものであり、
    上記回転板を回転させるモータのコイル電流切り替えのためのコミュテーション信号発生手段と、
    上記回転板の回転の基準となる回転基準信号を発生する回転基準信号発生手段とを備えたことを特徴とする光学式エンコーダ。
  7. 請求項6記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記コミュテーション信号発生手段は、
    上記回転板上に配置された、上記光源の射出光を入射光とする,複数の回折格子部分と、
    上記固定板上に配置された、上記複数の回折格子部分の射出光を入射光とする,開口部,及び実質的な遮光部と、
    上記受光部に配置された、上記開口部の射出光を入射光とする,複数の光電変換器とにより構成される,ことを特徴とする光学式エンコーダ。
  8. 請求項6または7記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記回転基準信号発生手段は、
    上記回転板に配置された、上記光源の射出光を入射光とし、上記受光部上に集光ビームスポットを形成する,フレネルゾーンプレートと、
    上記受光部上における,上記フレネルゾーンプレートによる集光ビームスポットの走査軌跡上に配置された、複数の光電変換器とにより構成される,ことを特徴とする光学式エンコーダ。
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