JP4960133B2 - 絶対位置測長型エンコーダ - Google Patents

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    • G01D5/2497Absolute encoders

Description

本発明は、絶対位置測長型エンコーダに関する。
物体の移動距離を測定するための装置として、相対移動距離を測定するインクリメンタルエンコーダの他、絶対位置の測長を可能にしたアブソリュートエンコーダが知られている。
インクリメンタルエンコーダは、光電式エンコーダの場合、明暗の等間隔のインクリメンタルパターンからなるインクリメンタルトラックを有し、このパターンに基づく明暗信号をカウントすることにより、相対的な移動距離を検出する。また、明暗の等間隔のパターンとは別に設けられた原点検出パターンを検出し、この原点からの相対的な移動距離を検出することにより、絶対的な移動距離を検出することができる。ただし、原点検出パターンを読むため、測定に先立ちスケールを左右に移動させなければならない。
一方、アブソリュートエンコーダは、例えばM系列符号等の擬似ランダム符号を表現したアブソリュートパターンからなるアブソリュートトラックを有し、このパターンを読むことで得られた物体の絶対位置を検出するものである。アブソリュートエンコーダは、インクリメンタルエンコーダと異なり、原点検出パターンによる原点検出を行う必要は無く、電源投入後のその位置から測定を開始することができる。しかし、検出精度の面では、インクリメンタルエンコーダよりも劣る。
そのため、等間隔のインクリメンタルパターンからなるインクリメンタルトラックと、擬似ランダム符号を表現したアブソリュートパターンからなるアブソリュートトラックとを1つのスケール上に平行に配置した絶対位置測長型エンコーダが、例えば特許文献1により知られている。そのエンコーダでは、電源投入後、まずアブソリュートトラック上のアブソリュートパターンを読み取って絶対位置を検出し、続いてその位置からの相対移動距離をインクリメンタルトラック上のインクリメンタルパターンを読み取って検出する。これによれば、インクリメンタルエンコーダとアブソリュートエンコーダとの双方の長所を得つつ、それぞれの短所を補った絶対位置測長型エンコーダを得ることができる。
しかし、このような構成のエンコーダの場合、インクリメンタルパターンの明暗ピッチが微細になってくると、それに合わせてアブソリュートパターンをインクリメンタルパターンに対して位置ずれを生じることなく微細に形成することが困難になる。また、スケールの全長が長くなると、その全域に亘ってアブソリュートパターンとインクリメンタルパターンの相対的な位相関係を維持することが困難になる。
このような理由から、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンを併用した絶対位置測長型エンコーダにおいて、微細化を図ることが困難になってきている。
特開平7−286861号公報
本発明は、アブソリュートパターンのインクリメンタルパターンに対する位置ずれに対する許容度を大きくし、もってインクリメンタルパターンの微細化を可能とした高精度な絶対位置測長型エンコーダを提供することを目的とするものである。
本発明に係る絶対位置測長型エンコーダは、第1の周期で等間隔に形成された第1明暗パターンからなるインクリメンタルパターンを有するインクリメンタルトラックと、絶対位置を表現したアブソリュートパターンを有するアブソリュートトラックと、前記第1周期よりも大きい第2の周期で等間隔に形成された第2明暗パターンからなる位置基準パターンを有する位置基準トラックとを形成されたスケールと、 このスケールに測定光を照射する光源と、前記スケールで反射又は透過した前記測定光を受光する受光器と、前記受光器の受光信号を処理して前記スケールの絶対位置を検出する信号処理回路とを備え、前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとは、同一のトラック上に形成されており、前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとが重複する部分においては、前記アブソリュートパターンが消去されていることを特徴とする。
また、本発明の別の態様に係る絶対位置測長型エンコーダは、第1の周期で等間隔に形成された第1明暗パターンからなるインクリメンタルパターンを有するインクリメンタルトラックと、絶対位置を表現したアブソリュートパターンを有するアブソリュートトラックと、前記第1周期よりも大きい第2の周期で等間隔に形成された第2明暗パターンからなる位置基準パターンを有する位置基準トラックとを形成されたスケールと、このスケールに測定光を照射する光源と、前記スケールで反射又は透過した前記測定光を受光する受光器と、前記受光器の受光信号を処理して前記スケールの絶対位置を検出する信号処理回路とを備え、前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとは、同一のトラック上に形成されており、前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとが重複しないよう、前記アブソリュートパターンが縮小されて形成されていることを特徴とする。
このエンコーダによれば、アブソリュートパターンは、第1の周期で明暗パターンが形成されたインクリメンタルパターンとの関係で正確に形成される必要はなく、これより周期の大きい第2の周期で形成された位置基準パターンに対し、所定の精度で形成されていればよい。従って、アブソリュートパターンのインクリメンタルパターンに対する位置誤差の許容度を大きくすることができ、結果としてインクリメンタルパターンの微細化、及びエンコーダの高精度化に寄与することができる。
この発明によれば、アブソリュートパターンのインクリメンタルパターンに対する位置ずれの許容度を大きくし、もってインクリメンタルパターンの微細化を可能とし、それにより高精度な絶対位置測長型エンコーダを提供することができる。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダの全体構成を示す概略図である。この実施の形態の絶対位置測長型光電式エンコーダは、発光素子11と、スケール12と、レンズ13と、フォトダイオードアレイ14と、信号処理回路20とを備えて構成されている。
発光素子11は、コヒーレント光を出射する光源、例えばレーザダイオードである。スケール12は、図2に示すように、透明ガラス基板上に、明暗の等間隔の配列ピッチPi(たとえば40μm)で形成されたインクリメンタルパターン31からなるインクリメンタルトラック301と、擬似ランダムパターン(ここではM系列符号)により絶対位置を表現した一般的なアブソリュートパターン32からなるアブソリュートトラック302とを形成して構成される。
これに加え、スケール12は、アブソリュートパターン32に対し所定の位相関係を有し且つ明暗の等間隔の配列ピッチPr(>Pi)で形成された測長方向の幅がWrの位置基準パターン33からなる位置規準トラック303とを備える。すなわち、このアブソリュートパターン32は、この位置基準パターン33の等間隔パターンの絶対位置を表現している。インクリメンタルパターン31の配列ピッチPiは、例えば位置基準パターン33の配列ピッチPrの整数分の1に設定される。この実施の形態では、一例としてPi=4Prであると想定する。一例として、Pi=40μmの場合、Pr=160μmに設定される。
インクリメンタルパターン31と位置基準パターン33とは、いずれもエンコーダの全長に亘って等間隔の配列ピッチ(Pi、Pr)で形成されるため、エンコーダの全長に亘って正確に形成することが比較的容易である。これに対し、アブソリュートパターン32は、全長に亘って同一の部分が一箇所も無いため、全長に亘って正確に形成することが困難である。
ここで、従来技術のように、位置基準パターンが33が無く、インクリメンタルパターン31とアブソリュートパターン33のみが存在するエンコーダを想定する。このようなエンコーダでは、例えばインクリメンタルパターン31の配列ピッチを40μmとした場合、アブソリュートパターン33の精度は、スケール12の全長に亘り、その半分未満の±20μm未満にしなければならない。
本実施の形態のように、インクリメンタルパターン31の配列ピッチPiより大なる配列ピッチPrを有する位置基準パターン33を形成すれば、アブソリュートパターン33の位置精度は、この位置基準パターン33の配列ピッチPrに合わせれば十分である。従って、アブソリュートパターン32の位置誤差の許容度を大きくすることができる。例えば、位置基準パターン33の配列ピッチPrがPiの4倍の160μmであれば、アブソリュートパターン33の位置誤差は、スケール12の全長に亘り、±80μmまで許容することが可能になる。このことは、インクリメンタルパターン31の配列ピッチPiを、アブソリュートパターン33の精度を考慮せずに決定することができることを意味する。従って、本実施の形態によれば、インクリメンタルパターン31のピッチを微細化することができ、もってエンコーダの高精度化を図ることができる。
発光素子11は、このスケール12を照射し、スケール12を透過した照射光は、レンズ13を介してフォトダイオードアレイ14上に投影される。
図3に示すように、フォトダイオードアレイ14は、インクリメンタルトラック301、アブソリュートトラック302、及び位置基準トラック303のそれぞれに対応して、INCフォトダイオードアレイ41、ABSフォトダイオードアレイ42、及び位置基準フォトダイオードアレイ43を備えている。各フォトダイオードアレイ41〜43は、対応するパターン31〜33のピッチに対応した配列ピッチでフォトダイオードを配列して構成される。
INCフォトダイオードアレイ41は、90°ずつ位相の異なる4組のフォトダイオードアレイを有し、インクリメンタルパターン31に基づく明暗信号を検出して90度位相差の4相正弦波信号を出力する。ABSフォトダイオードアレイ42は、アブソリュートパターンに基づく明暗信号を測長方向に掃引し得られた信号を出力する。また、位置基準フォトダイオードアレイ43は、位置基準パターン33を少なくとも1つ以上検出できるよう、測長方向の寸法WPDRが設定されており(WPDR>Pr+Wr)、位置基準パターン33に基づく明暗信号を測長方向に掃引し得られた信号を出力する。
図1に戻って説明を続ける。信号処理装置20は、一例として、ノイズフィルタ・増幅回路21、A/D変換器22、相対位置検出回路23、ノイズフィルタ・増幅回路24、A/D変換器25、絶対位置検出回路26、ノイズフィルタ・増幅回路27、A/D変換器28、基準位置検出回路29、及び絶対位置合成回路30を備えて構成される。
ノイズフィルタ・増幅回路21は、INCフォトダイオードアレイ41からのアナログ出力信号(90°位相差4相信号)のノイズを除去した後この信号を増幅して出力する。A/D変換器22は、ノイズフィルタ・増幅回路21が出力するアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。相対位置検出回路23は、得られたデジタル信号(90°位相差信号)の振幅のarctan演算を行うことにより、スケール10の相対的な移動量・移動方向を示す相対位置信号D2を出力する。
ノイズフィルタ・増幅回路24は、ABSフォトダイオードアレイ42からのアナログ出力信号(絶対位置信号)のノイズを除去した後この信号を増幅して出力する。A/D変換器25は、ノイズフィルタ・増幅回路24が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。変換後のデジタル信号は、この場合アブソリュートパターン32に表現されたM系列符号のデータを含んでいる。
絶対位置検出回路26は、このM系列符号と、M系列により表現される絶対位置との関係を示すテーブル(図示せず)を有しており、このテーブルを参照して、スケール12の絶対位置を示す絶対値信号D1を出力する。
ノイズフィルタ・増幅回路27は、位置基準フォトダイオードアレイ43からのアナログ出力信号のノイズを除去した後この信号を増幅して出力する。A/D変換器28は、ノイズフィルタ・増幅回路26が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、基準位置検出回路29は、デジタル信号に含まれる位置基準パターンの基準位置を示す位置基準信号D3を出力する。
絶対位置合成回路30は、絶対位置信号D1、相対位置信号D2、位置基準信号D3に基づいて、スケール12の微細な絶対位置を算出する。この絶対位置合成回路30の動作を、図4を参照して説明する。絶対位置信号D1は、スケール12の絶対位置についての情報を有している。アブソリュートパターン32は、位置基準パターン33に対し所定の精度をもって形成されるので、絶対値信号D1から絶対位置が得られることで、位置基準パターン33の周期Prの何周期目にスケール12が位置しているのかを特定することができる(図4の(1))。
位置基準パターン33の周期Prの何周期目かが特定されると、その後、位置基準信号D3の信号量が検出されることにより、インクリメンタルパターン31の何周期目にスケール12が位置しているのかを特定することができる(図4の(2))。インクリメンタルパターン31、位置基準パターン33は、いずれも等間隔の明暗パターンにより形成されるため、配列ピッチPrとPiの比が大きい場合でも、両者間の位置精度を高く保つことが容易である。このため、位置基準パターン33の何周期目かが判明し、さらに位置基準信号D3の信号量が検出されることにより、インクリメンタルパターン31の何周期目にスケール12が位置するのかを特定することができる。その後は、インクリメンタルパターン31から得られた相対位置信号D2の明暗を計数することにより、スケール12の絶対位置を算出し出力することが可能である。
以上説明したように、この実施の形態によれば、アブソリュートパターン32により得られた絶対位置信号D1に基づき、スケール12の絶対位置が、位置基準パターン33との関係において検出され、その後、位置基準パターン33に基づく位置基準信号D3、及びインクリメンタルパターン31に基づく相対位置信号D2により、精緻なスケール12の絶対位置情報を得ることができる。アブソリュートパターン32は微細に形成されたインクリメンタルパターン31に対する位置精度を要求されず、より配列ピッチの大きい位置基準パターン33に対し所定の位置精度で形成されれば十分である。従って、本実施の形態によれば、インクリメンタルパターン31のピッチを微細化することができ、もってエンコーダの高精度化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダを、図5〜図10を参照して説明する。第1の実施の形態と同一の構成要素については、図5〜図10において同一の符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
図5は、この第2の実施の形態の全体構成を示す概略図であり、図6はスケール12の平面構成を示している。図6に示すように、本実施の形態では、アブソリュートパターン32と位置基準パターン32に代え、この2種類のパターンを1トラックに統合したABS/位置基準統合パターン34からなるABS/位置基準統合トラック304を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。ABS/位置基準統合トラック304は、図6に示すように、擬似ランダムパターンを表現したアブソリュートパターン32´と、このアブソリュートパターン32´の隙間において、インクリメンタルパターン31の配列ピッチPiより大きな配列ピッチPrで配列された位置基準パターン33´とを1トラックに配列して形成されたものである。なお、図6において、位置基準パターン33´にハッチングが施されているが、図面の説明上、アブソリュートパターン32´と位置基準パターン33´とを区別して理解しやすくするために付記したものである。実際のスケールでは、図7に示すように、アブソリュートパターン32´と位置基準パターン33´はスケール12上に同じ材料により形成されており、パターンの形状のみが異なっている。本実施の形態では、上記のようにスケール12が2トラックを備えるのみであるので、3トラックからなる第1の実施の形態に比べ小型化が可能である。
また、スケール12が上記のように構成されているのに対応して、フォトダイオードアレイ14は、図8に示すように、インクリメンタルトラック301、及びABS/位置基準統合パターントラック304のそれぞれに対応して、INCフォトダイオードアレイ41、ABS/位置基準フォトダイオードアレイ44を備えている。
また図5に示すように、本実施の形態の信号処理回路20において、インクリメンタルパターン31に基づく信号の処理のための構成(21〜23)は第1の実施の形態と同様である。一方、上述のABS/位置基準統合パターン34に基づく信号は、ノイズフィルタ増幅回路24、A/D変換器25を介して分離回路201に入力される点で、第1の実施の形態と異なっている。分離回路201は、ABS/位置基準統合パターン34のうち、前述の位置基準パターン33´からの信号と、前述のアブソリュートパターン32´からの信号とを分離する機能を有する。両信号の分離は、パターン34に基づく信号と位置基準パターン33´の設計値との相関演算を行うことにより実行することができる。すなわち、その相関演算の結果として位置基準パターン33´に基づく信号を得ることができる。相関演算には、乗算型、減算型いずれのタイプのものも採用が可能である。分離された位置基準パターン33´からの信号は、基準位置検出回路29に入力され、基準位置検出回路29は位置基準信号D3を出力する。
なお、上記とは逆に、パターン34に基づく信号と、アブソリュートパターン32´の設計値との相関を演算し、その演算の結果としてアブソリュートパターン32´に基づく信号を得ることも可能である。
本実施の形態のABS/位置基準統合パターン34の構成例を、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第1の構成例を示している。この第1の構成例では、同図(a)に示すようなアブソリュートパターン32´と、位置基準パターン33´とが1トラックに統合されて、同図(b)に示す構成とされている。この統合を行う場合、一部においてアブソリュートパターン32´と位置基準パターン33´とが重なり合う(矢印Aで示す位置)。この第1の構成例では、この重なり部分においてはアブソリュートパターン32´を省略し、代わりにその位置(矢印A)に位置基準パターン33´を形成している。このように矢印Aの部分でアブソリュートパターン32´を省略(消去)しても、絶対位置検出回路26において位置基準パターン33´の設計値(矢印Aの位置の情報を含む)が把握されていれば、省略がされていない場合と同様にして絶対位置を検出することが可能である。
図10は、第2の構成例を示している。この例では、同図(a)に示すようにアブソリュートパターン32´と位置基準パターン33´とが重なり合う部分が生じた場合、同図(b)に示すように、重なり部分を省略する代わりに、重なり部分が生じないようアブソリュートパターン32´を縮小して形成し、重なり部分を無くすようにしている。
[第3の実施の形態]
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る絶対位置検出型エンコーダの構成を示している。全体構成は第1の実施の形態(図1)と略同一であるので、図示は省略する。この実施の形態では、位置基準トラック303A、303Bの2種類がインクリメンタルトラック301を挟む両側に設けられている点で、第1の実施の形態と異なっている(図示は省略するが、フォトダイオードアレイ14の位置基準フォトダイオードアレイ43も、これに対応して2系統設けられる)。このような構成によれば、スケール12に傾き(ヨーイング)が生じた場合においても、2系統の位置基準パターン33A、33Bそれぞれに基づく信号の平均を取ることにより、これに基づく誤差を相殺することが可能になる。
[第4の実施の形態]
図12は本発明の第4の実施の形態に係る絶対位置検出型エンコーダの構成を示している。全体構成は第1の実施の形態(図1)と略同一であるので、図示は省略する。この実施の形態では、第2の実施の形態と同様のABS/位置基準統合トラック304A、304Bが、インクリメンタルトラック301を挟むようにして形成されている点で、上記の実施の形態と異なっている。このような構成によれば、スケール12に傾き(ヨーイング)が生じた場合においても、2系統のABS/位置基準パターン34A、34Bそれぞれに基づく信号の平均を取ることにより、これに基づく誤差を相殺することが可能になる。
[その他]
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。例えば、上記実施の形態では、透過型の光電式エンコーダを例にとって説明したが、図13に示すように、発光素子11からの反射型の光学系として、発光素子22をレンズ24や受光素子アレイ26と同じ側に配置してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダの全体構成を示す概略図である。 図1のスケール12の構成を説明する平面図である。 図1のフォトダイオードアレイ14の構成を説明する平面図である。 第1の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダの動作を説明する。 本発明の第2の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダの全体構成を示す概略図である。 図5のスケール12の構成を説明する平面図である。 図6のスケール12の構成を、ハッチングを付記しないで図示した平面図である。 図5のフォトダイオードアレイ14の構成を説明する平面図である。 図5のスケール12中のABS/位置基準統合スケール34の構成の詳細を説明する概念図である。 図6のスケール12中のABS/位置基準統合スケール34の構成の詳細を説明する概念図である。 本発明の第3の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダのスケール12の構成を示す。 本発明の第4の実施の形態に係る絶対位置測長型光電式エンコーダのスケール12の構成を示す。 本実施の形態の変形例を示す。
符号の説明
11・・・発光素子、 12・・・スケール、 13・・・レンズ、 14・・・フォトダイオードアレイ、 20・・・信号処理回路、 21、24、27・・・ノイズフィルタ増幅回路、 22、25、28・・・A/D変換器、 23・・・絶対位置検出回路、 26・・・相対位置検出回路、 29・・・基準位置検出回路、 30・・・絶対位置合成回路、 31・・・インクリメンタルパターン、 32・・・アブソリュートパターン、 33・・・位置基準パターン、 34・・・ABS/位置基準統合パターン、 301・・・インクリメンタルトラック、 302・・・アブソリュートトラック、 303・・・位置基準トラック、 304・・・ABS/位置基準トラック。

Claims (4)

  1. 第1の周期で等間隔に形成された第1明暗パターンからなるインクリメンタルパターンを有するインクリメンタルトラックと、絶対位置を表現したアブソリュートパターンを有するアブソリュートトラックと、前記第1周期よりも大きい第2の周期で等間隔に形成された第2明暗パターンからなる位置基準パターンを有する位置基準トラックとを形成されたスケールと、
    このスケールに測定光を照射する光源と、
    前記スケールで反射又は透過した前記測定光を受光する受光器と、
    前記受光器の受光信号を処理して前記スケールの絶対位置を検出する信号処理回路と
    を備え
    前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとは、同一のトラック上に形成されており、前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとが重複する部分においては、前記アブソリュートパターンが消去されている
    ことを特徴とする絶対位置測長型エンコーダ。
  2. 第1の周期で等間隔に形成された第1明暗パターンからなるインクリメンタルパターンを有するインクリメンタルトラックと、絶対位置を表現したアブソリュートパターンを有するアブソリュートトラックと、前記第1周期よりも大きい第2の周期で等間隔に形成された第2明暗パターンからなる位置基準パターンを有する位置基準トラックとを形成されたスケールと、
    このスケールに測定光を照射する光源と、
    前記スケールで反射又は透過した前記測定光を受光する受光器と、
    前記受光器の受光信号を処理して前記スケールの絶対位置を検出する信号処理回路と
    を備え、
    前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとは、同一のトラック上に形成されており、前記アブソリュートパターンと前記位置基準パターンとが重複しないよう、前記アブソリュートパターンが縮小されて形成されている
    ことを特徴とする絶対位置測長型エンコーダ。
  3. 前記信号処理回路は、前記アブソリュートパターンから得られた信号に基づいて、前記スケールが前記第2周期の何番目にあるか判定し、この判定結果、前記位置基準パターンから得られた信号、及び前記インクリメンタルパターンから得られた信号に基づいて、前記スケールの絶対位置を検出するものである請求項1又は2記載の絶対位置測長型エンコーダ。
  4. 前記アブソリュートパターンは、前記位置基準パターンとの関係において、前記第2周期の半分未満の精度をもって形成される請求項1又は2記載の絶対位置測長型エンコーダ。
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