JP3733472B2 - 家具等における開き扉の蝶番 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一端を家具本体の底板並びに天井板にビス等で固着した他端にヒンジ部を設けた略L字形平板アームと開き扉の補強兼用の内側折り曲げ部に切り欠き部と係止孔を形成し、該切り欠き部と係止孔を介して挿入スライドして係合した受け具とにより、前記略L字形平板アームに設けたヒンジ部を受け具の対応する係合孔に挿入組み立てする家具等における開き扉の蝶番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家具本体の戸口に前後方向に移動可能に設け、前端部に扉を蝶着した扉保持部材と、該扉保持部材に軸着して上記扉の開閉に連動して回動可能に設け、離心部を本体戸口の適当箇所に係合してその回動により上記扉保持部材を推進するごとくした駆動部材を備えてなる家具類における扉の蝶番装置が知られている(特開昭60−219379号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来技術においては、複雑な構成の扉保持部材と、該扉保持部材を駆動する駆動部材(例えば滑車、ベルト、あるいはラック、ピニオン等)が必要であり、さらに、扉の開閉を行う蝶番に代わる調車を支持する支持軸が扉全体を支えることになるので、扉の限られた空間で使用できる支持軸では、どうしても強度的に問題があった。
本発明は、この点に鑑み、簡単な構成により、一端は家具本体の底板並びに天井板に固着し、他端にヒンジ部を設けた強度的にも堅固な板材からなる略L字形平板アームと、この略L字形平板アームのヒンジ部と係合する合成樹脂製の受け具を開き扉の内側折り曲げ部にスライド係合固定した扉の円滑な開閉ができる家具等における開き扉の蝶番を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題の解決を図ったもので、家具等における開き扉の蝶番において、家具本体底板並びに天井板にビス等で固着する一端にヒンジ部を設け、他端は、家具本体底板の前面に穿設した挿入孔に挿入して家具本体底板の上面に穿設した開口部から取付ビスで家具本体底板3に固定する強化プラスチック製、金属製の平板で製作した略L字形平板アームと、開き扉の上下の角部に取り付けた略直角三角形状をしていて、直角部をはさ んでの一辺に平行するようにヒンジ部用のヒンジ孔が穿設され、さらに、開き扉の一部に穿設した係止孔に係止することができるように、係止突起が設けられ、また、直角部をはさんでの他の辺には、開き扉の内側に折り曲げ形成した略コ字状折り曲げ部に係合できるようにした係合突起が一体的に形成されていて、この係合突起は、開き扉の略コ字状折り曲げ部が通過できる切り欠き部の一部が形成されていて、この切り欠き部に前記の係合突起を一旦通過させてからスライドして一辺の先端に設けた係止突起を開き扉の係止孔に係止させると同時に、前記係合突起は、略コ字状折り曲げ部で脱しないように係合される受け具とからなり、前記略L字形平板アームのヒンジ部を前記受け具のヒンジ孔に係合して蝶番の役目を奏するという技術手段を採用した。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、強化プラスチック、あるいは金属で製作した一端にヒンジ部を設けた、略L字形平板アームの他端を家具本体底板並びに天井板に固着し、開き扉の補強兼用の内側折り曲げ部にスライド係合して固定した合成樹脂製の受け具に前記の略L字形平板アームのヒンジ部を係合して開閉自在にした家具等における開き扉の蝶番により簡単に組立が完了された扉を家具の前面いっぱいに開くことができ、しかも、作動が連続的に行われ、円滑な開閉操作ができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に説明する。
図1に示したものは、一実施例である端部を蝶番で支持した回動式開閉扉を有する保管庫の開き扉のヒンジ部の要部を示す概略正面図で、同じく図2は、その概略側面図、図3は、開き扉の内側から見た概略正面図で、1は家具本体例えば保管庫本体、2は開き扉、3は本体底板、4は本体側板、5はヒンジ部、6は略L字形平板アーム、7は受け具、8はビス等の固定具である。
【0007】
次に、前記本体側板4に対して開き扉2の開閉を司る蝶番の一実施例について図1〜図5に基づいて詳細に説明する。図4に示したものは、本発明の蝶番の関係を示す概略分解斜視図、図5は開き扉に受け具を取り付ける状態を示す概略分解斜視図である。
【0008】
先ず、図1、図2、図4に基づいて、蝶番の1部である強化プラスチック製、金属製の平板で製作した略L字形平板アーム6の一端にヒンジ部5を設け、他端は、本体底板3の前面に穿設した挿入孔9に挿入して本体底板3の上面に穿設した開口部10から取付ビス8で本体底板3に略L字形平板アーム6を固定するものである。前記ヒンジ部5を受け具7のヒンジ孔11に係合させて蝶番の役目を奏するものである。
【0009】
次に、図3、図4、図5に基づいて、蝶番の1部である受け具7について説明する。
開き扉2の上下の角部に取り付けるもので、合成樹脂材で一体成形したものである。その具体的形状は、図4、図5からも理解できるように、略直角三角形状をしていて、直角部をはさんでの一辺に平行するようにヒンジ部用のヒンジ孔11が穿設され、さらに、開き扉2の一部に穿設した係止孔12に係止することができるように、係止突起13が設けられている。また、直角部をはさんでの他の辺には、開き扉2の内側に折り曲げ形成した略コ字状折り曲げ部14に係合できるようにした係合突起15が一体的に形成されていて、この係合突起15は、開き扉2の略コ字状折り曲げ部14が通過できる切り欠き部16の一部が形成されていて、この切り欠き部16に受け具7の係合突起15を一旦通過させてからスライドして一辺の先端に設けた係止突起13を開き扉2の係止孔12に係止させると同時に、前記係合突起15は、略コ字状折り曲げ部14で脱しないように係合され、2ヶ所で開き扉2に受け具7は固定状態にされるものである。この受け具7を取り付けた開き扉2を保管庫本体1の左右角部上下に前記のように固定されている略L字形平板アーム6の一端に突出して設けられているヒンジ部5に受け具7のヒンジ孔11に挿入することで組立が完了するものである。
【0010】
このように、略L字形平板アーム6のヒンジ部5と受け具7のヒンジ孔11とで開き扉2は回動自在にでき、蝶番の役目を達成するものである。例えば、略L字形平板アーム14は、略L字形状だけでなく、円弧形状、く字形状等でも良く、種々変更できることはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成に基づき次の効果を得ることができる。
(1)製作、組立てが簡単である。
(2)板材から略L字形平板アームを形成しているので、蝶番として最適であり、しかも強度的にも重い扉を支持するものとして充分機能するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である回動式扉を持った保管庫本体に蝶番を取り付けたところを示す概略正面図である。
【図2】 前記実施例における概略側面図である。
【図3】 前記実施例における蝶番の受け具を開き扉側に取り付けた状態を示す概略側面図である。
【図4】 前記実施例の概略分解斜視図である。
【図5】 前記実施例における蝶番の受け具を開き扉に組み付けた状態を示す概略分解斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥保管庫本体 2‥‥開き扉
3‥‥本体底板 4‥‥本体側板
5‥‥ヒンジ部 6‥‥略L字形平板アーム
7‥‥受け具 8‥‥ビス等の固定具
9‥‥挿入孔 10‥‥開口部
11‥‥ヒンジ孔 12‥‥係止孔
13‥‥係止突起 14‥‥略コ字状折り曲げ部
15‥‥係合突起 16‥‥切り欠き部
Claims (1)
- 家具本体底板並びに天井板にビス等で固着する一端にヒンジ部を設け、他端は、家具本体底板の前面に穿設した挿入孔に挿入して家具本体底板の上面に穿設した開口部から取付ビスで家具本体底板3に固定する強化プラスチック製、金属製の平板で製作した略L字形平板アームと、開き扉の上下の角部に取り付けた略直角三角形状をしていて、直角部をはさんでの一辺に平行するようにヒンジ部用のヒンジ孔が穿設され、さらに、開き扉の一部に穿設した係止孔に係止することができるように、係止突起が設けられ、また、直角部をはさんでの他の辺には、開き扉の内側に折り曲げ形成した略コ字状折り曲げ部に係合できるようにした係合突起が一体的に形成されていて、この係合突起は、開き扉の略コ字状折り曲げ部が通過できる切り欠き部の一部が形成されていて、この切り欠き部に前記の係合突起を一旦通過させてからスライドして一辺の先端に設けた係止突起を開き扉の係止孔に係止させると同時に、前記係合突起は、略コ字状折り曲げ部で脱しないように係合される受け具とからなり、前記略L字形平板アームのヒンジ部を前記受け具のヒンジ孔に係合して蝶番の役目を奏するようにしたことを特徴とする家具等における開き扉の蝶番。
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JP12793696A JP3733472B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 家具等における開き扉の蝶番 |
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1996
- 1996-04-24 JP JP12793696A patent/JP3733472B2/ja not_active Expired - Fee Related
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