JP3730735B2 - 内視鏡システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像素子で撮像した内視鏡画像と患者データ等のキャラクタとを表示する機能を備えた内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、細長の挿入部を体腔内に挿入することによって、切開を必要とすることなく、体腔内深部の対象部位を観察したり、必要に応じて処置具を用いて治療処置のできる内視鏡が広く用いられる状況にある。
【0003】
また最近になって、ファイババンドルを用いて形成したイメージガイド(この内視鏡をファイバスコープとも呼ぶ。)を用いることなく、CCD等の撮像素子を用いて電気信号に変換して信号ケーブルで画像信号を伝送し、モニタ等に内視鏡画像を表示する電子式内視鏡(電子内視鏡または電子スコープとも呼ぶ。)が実用化された。
【0004】
上記電子式内視鏡の場合には、電子式内視鏡のライトガイドに照明光を供給する光源装置と、撮像素子に対する信号処理を行う信号処理装置と、信号処理装置から出力される標準のテレビジョン信号を表示するカラーモニタとからなる内視鏡システムを構成して内視鏡検査が行われる。
【0005】
この場合、カラーの内視鏡画像を表示する標準のテレビジョン方式としては、NTSC,PAL方式が広く採用されている。
【0006】
また、医療用の内視鏡システムではカラーモニタに内視鏡画像を表示すると共に、キーボード等により、患者データ等を入力して患者データ等のキャラクタを表示することが一般的に行われる。
【0007】
従来の内視鏡システムでは標準のテレビジョン方式として広く採用されているNTSC,PAL方式で、内視鏡画像に対するキャラクタの表示位置の制御は同様に行っていた。
【0008】
つまり、走査線の数が525本のNTSC方式と625本のPAL方式のように異なる走査線であったが、内視鏡画像に対するキャラクタの表示位置の制御はNTSC方式の場合を基準にしてPAL方式の場合も同様に表示を行うようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このため、NTSC方式では例えば表示面の縦方向一杯に内視鏡画像を表示し、キャラクタは内視鏡画像に一部が重なるように表示していたが、PAL方式ではさらに走査線が多くなるために、内視鏡画像等は1/6程度縮小され、縦方向の上下に何も表示されたい無表示エリアが発生する。
【0010】
そして、この無表示エリアが存在するにも関わらず、無表示エリアを使用しないで、NTSC方式の場合と同様にキャラクタを内視鏡画像に一部が重なるように表示していた。
【0011】
なお、特開平7−209590号公報ではズーム機能部により、内視鏡画像を拡大してモニタ画面に表示する構成にすることにより、見易い画面を得る装置を開示しているが、キャラクタの表示に関して画面を有効に利用したキャラクタ表示を示唆も開示もしていない。
【0012】
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、使用する標準のテレビジョン方式に応じて、表示面を有効に使用してキャラクタを表示することができる内視鏡システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
撮像素子を内蔵した内視鏡と、前記撮像素子に対する信号処理を行う信号処理装置と、キャラクタの入力を行うキーボードとを有し、モニタの表示面に内視鏡画像とキャラクタとを表示する機能を備えた内視鏡システムにおいて、
モニタの表示面上における内視鏡画像に対するキャラクタを、各標準のテレビジョン方式に応じて異なる位置に表示するキャラクタ表示位置制御手段を設けることにより、テレビジョン方式それぞれの表示面に応じて内視鏡画像に対するキャラクタを有効に表示することができるようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡システムの全体構成を示し、図2は内視鏡システム各部の構成を示し、図3はカラーモニタの表示面に表示される内視鏡画像及びキャラクタの表示例を示し、図4は動作説明図を示す。
【0015】
図1に示すように第1の実施の形態の内視鏡システム1は、撮像素子を内蔵した電子内視鏡2と、この電子内視鏡2が接続され、照明光を供給する光源装置3と、電子内視鏡2が接続され、電子内視鏡2に対する信号処理を行う信号処理装置4と、この信号処理装置4の出力端と接続され、内視鏡画像等を表示するカラーモニタ5と、信号処理装置4と接続され、患者データ等のキャラクタを入力するキーボード6と、信号処理装置4と接続され、カラーモニタ5に表示される患者データ等の文字或いはキャラクタの表示位置を制御する文字位置制御装置7とから構成される。
【0016】
上記電子内視鏡2は、体腔内17に挿入できるように可撓性で細長の挿入部8と、この挿入部8の後端に設けられた操作部9と、この操作部9から延出されたユニバーサルコード10とを有し、このユニバーサルコード10の端部には光源装置3に着脱自在で接続されるコネクタ11が設けられている。
【0017】
また、このコネクタ11から延出されたケーブル12の端部に設けた信号コネクタ13は信号処理装置4に着脱自在で接続される。
【0018】
また、信号処理装置4にはNTSC及びPALの両方式で撮像及び表示を行う指示を出すNTSC/PAL選択スイッチ14が設けてあり、このNTSC/PAL選択スイッチ14の操作に応じて信号処理装置4は対応する信号処理を行う。
【0019】
また、カラーモニタ5はNTSC及びPALの両方式に対応したカラーモニタであり、入力される同期信号により、NTSC及びPALの両方式に対応した表示を行う。
【0020】
図2は図1の各部の内部構成をブロック図で示す。
電子内視鏡2内には照明光を伝送するライトガイド21が挿通され、このライトガイド21の入射端には光源装置3から照明光が供給される。この光源装置3はランプ22を有し、このランプ22の光はモータ23で回転駆動される回転フィルタ24に入射される。
【0021】
この回転フィルタ24にはR,G,Bの光をそれぞれ透過するR,G,Bの色透過フィルタ25R,25G,25Bが周方向に設けてあり、モータ制御回路26からのモータ駆動信号が印加されるモータ23により光路中に順次R,G,Bの色透過フィルタ25R,25G,25Bが介挿されることによりR,G,Bの色光となり、コンデンサレンズ27で集光されてライトガイド21の入射端に照射される。
【0022】
ライトガイド21で伝送された光は先端面から照明窓に取り付けられた照明レンズ28を介して出射され、体腔内17の患部等の被写体をR,G,Bの色光で順次、照明する。照明された被写体は照明窓に隣接する観察窓に取り付けられた対物レンズ29により、その結像位置に配置された固体撮像素子としての例えば電荷結合素子(CCDと略記)30に光学像を結ぶ。
【0023】
このCCD30には信号処理装置4に内蔵されたCCDドライブ回路31からCCDドライブ信号が印加されることにより、光電変換された画像信号(或いは撮像信号)を出力する。
【0024】
この画像信号は信号処理装置4内のアンプ32により増幅された後、γ補正回路33でγ補正され、さらにA/Dコンバータ34によってアナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、セレクタ35により順次切り換えられてメモリ部36に一時記憶される。
【0025】
このメモリ部36はR,G,Bメモリ36R,36G,36Bからなり、R,G,Bの色光で照明された被写体の色成分画像データをそれぞれ記憶する。これらR,G,Bメモリ36R,36G,36Bの色成分画像データは同時に読み出され、D/Aコンバータ部37を形成するD/Aコンバータ37R,37G,37Bによりアナログの色信号R,G,Bに変換される。
【0026】
色信号R,G,Bは合成部38を形成する合成回路38R,38G,38Bに入力され、文字信号発生回路41からの文字信号(或いはキャラクタ信号)と合成されて、内視鏡画像とキャラクタとが重畳された色信号R′,G′,B′となり、同期信号発生回路39から出力される同期信号SYNCと共に、カラーモニタ5に出力される。
【0027】
そして、カラーモニタ5の表示面に内視鏡画像とキャラクタとを表示する。信号処理装置4内のCCDドライブ回路31、A/Dコンバータ34、セレクタ35、メモリ部36、D/Aコンバータ部37、同期信号発生回路39、文字信号発生回路41は制御信号発生回路40からの制御信号に同期して動作する。
【0028】
また、モータ制御回路26も制御信号発生回路40からの制御信号に同期して動作する
なお、フリーズスイッチ42が設けてあり、このフリーズスイッチ42を操作することにより、フリーズ信号/フリーズ解除信号が制御信号発生回路40に入力され、制御信号発生回路40は同期信号SYNCに同期してメモリ部36の書き込みを禁止してフリーズされた静止画像を表示し、さらにフリーズスイッチ42が操作された場合にメモリ部36への書き込み禁止を解除して動画を表示する。
【0029】
本実施の形態ではNTSC/PAL指令信号発生回路43が設けてあり、このNTSC/PAL指令信号発生回路43はNTSC/PAL選択スイッチ14で選択されたNTSCモード或いはPALモードに対応したNTSC/PAL指令信号を発生し、そのNTSC/PAL指令信号を制御信号発生回路40と文字位置制御装置7に出力する。
【0030】
この制御信号発生回路40はNTSC/PAL指令信号により、対応するNTSC方式のテレビジョン信号を生成する信号処理のNTSCモード制御信号或いはPAL方式のテレビジョン信号を生成する信号処理のPALモード制御信号を上述のCCDドライブ回路31等に出力して、各回路の動作を制御する。
【0031】
また、本実施の形態では文字位置制御装置7によりNTSCモードの場合と、PALモードの場合とで、内視鏡画像に対するキャラクタを表示する相対的な表示位置を変更して、各モードでの表示面を有効に利用するようにしていることが特徴となっている。
【0032】
具体的には、NTSCモードでは図3(A)に示すように表示面5Aの縦方向一杯に内視鏡画像44aを表示し、ID等の第1のキャラクタ45aは内視鏡画像44aの上部側に一部が重なるように表示し、COMMENT等の第2のキャラクタ46aは内視鏡画像44aの下部側に一部が重なるように表示する。
【0033】
一方、PALモードでは図3(B)に示すような表示面5Bとなり、内視鏡画像44bがNTSCモードの場合より、1/6程度縮小されて表示され、縦方向の上部と下部とに内視鏡画像が表示されない空きスペース部47a、47bが存在するので、図3(A)における第1及び第2のキャラクタ45a,46bの表示位置を(内視鏡画像に対してその)上方向と下方向にずらして、第1及び第2のキャラクタ45b,46bとし、内視鏡画像44bに重ならないように表示するようにしている。
【0034】
このように構成された本実施の形態の動作を図4を参照して以下に説明する。
術者が内視鏡検査を行う場合、例えばNTSCモードで動作させることを希望する場合には、NTSC/PAL選択スイッチ14を操作してNTSCモードを選択すると、図4(A)に示すようにNTSC選択信号がNTSC/PAL指令信号発生回路43に入力される。
【0035】
すると、NTSC/PAL指令信号発生回路43はNTSC指令信号を制御信号発生回路40に出力すると共に、文字位置制御装置7に出力する。制御信号発生回路40は信号処理装置4内の同期信号発生回路39と光源装置3のモータ制御回路26にNTSCモード制御信号を出力する。
【0036】
この場合には同期信号発生回路39はNTSCの同期信号(フレームレートが1/30秒)を発生し、カラーモニタ5に出力することにより、カラーモニタ5はNTSCモードの表示状態に設定される。また、モータ制御回路26はNTSCでの1フレームの周期1/30秒に同期して、モータ23を1/30秒の回転速度で回転させるように制御する。
【0037】
なお、図4(A)において、符号49は図2の符号31〜39の各回路を含む信号処理回路を示し、NTSCモード制御信号による制御の元ではNTSCモードで動作する。
また、制御信号発生回路40は信号処理装置4内の同期信号発生回路39以外の上述したCCDドライブ回路31等の回路にNTSCモード制御信号を出力する。
【0038】
この場合には、1/30秒で1回転する回転フィルタ24を経てR,G,Bの色光で順次照明された被写体は各遮光期間にCCDドライブ信号がCCD30に印加されてCCD30から出力される画像信号のR,G,B成分はA/D変換された後、R,G,Bメモリ36R,36G,36Bにそれぞれ格納される。
【0039】
また、R,G,Bメモリ36R,36G,36Bに格納されたR,G,B画像データは1/60秒で1フィールド分が1行置きに同時に読み出され、D/A変換されてアナログの色信号R,G,Bからなる映像信号となり、さらに合成部38で文字信号と合成されてカラーモニタ5に出力される。
【0040】
また、文字位置制御装置7は文字信号発生回路41にNTSCモード位置制御信号を出力する。すると、文字信号発生回路41はキーボード6から入力された患者データ等のキャラクタデータ(文字信号データ)を格納した文字信号発生回路41内のメモリからキャラクタデータを読み出すタイミングをNTSCモードのタイミングで読み出す。
【0041】
具体的には各フィールドにおいて、実際に表示される内視鏡画像の先頭データ(図3或いは図4では上端部分)が存在するようなタイミングの水平同期信号より数個分遅れた水平同期信号にほぼ同期して第1のキャラクタデータが読み出され、合成部38に出力される。
【0042】
また、第2のキャラクタデータは実際に表示される内視鏡画像の後端或いは末尾データ(図3或いは図4では下端部分)より少し先行する水平同期信号にほぼ同期して読み出され、合成部38に出力される。
【0043】
合成部38では内視鏡画像の映像信号と文字信号とが混合されてカラーモニタ5に出力され、図4(A)或いは図3(A)に示すように内視鏡画像とキャラクタとを表示する。
【0044】
一方、術者がNTSC/PAL選択スイッチ14を操作してPALモードを選択すると、図3(B)に示すようにPAL選択信号がNTSC/PAL指令信号発生回路43に入力される。
【0045】
この場合には同期信号発生回路39はPALモードの同期信号(フレームレートが1/25秒)を発生し、カラーモニタ5に出力することにより、カラーモニタ5はPALモードの表示状態に設定される。また、モータ制御回路26はPALモードでの1フレームの周期1/25秒に同期して、モータ23を1/25秒の回転速度で回転させるように制御する。
【0046】
また、制御信号発生回路40は信号処理装置4内の同期信号発生回路39以外の上述したCCDドライブ回路31等の回路にPALCモード制御信号を出力する。
【0047】
この場合には、1/25秒で1回転する回転フィルタ24を経てR,G,Bの色光で順次照明された被写体は各遮光期間にCCDドライブ信号がCCD30に印加されてCCD30から出力される画像信号のR,G,B成分はA/D変換された後、R,G,Bメモリ36R,36G,36Bにそれぞれ格納される。
【0048】
また、R,G,Bメモリ36R,36G,36Bに格納されたR,G,B画像データは1/50秒で1フィールド分が1行置きに同時に読み出され、D/A変換されてアナログの色信号R,G,Bからなる映像信号となり、さらに合成部38で文字信号と合成されてカラーモニタ5に出力される。
【0049】
また、文字位置制御装置7は文字信号発生回路41にPALモード位置制御信号を出力する。すると、文字信号発生回路41はキーボード6から入力された患者データ等のキャラクタデータを格納した文字信号発生回路41内のメモリからキャラクタデータを読み出すタイミングをPALモードのタイミングで読み出す。
【0050】
具体的には各フィールドにおいて、実際に表示面に表示される最初の走査線より数本遅れた走査線に対応する水平同期信号にほぼ同期して第1のキャラクタデータが読み出され、合成部38に出力される。この場合には最初の内視鏡画像データが読み出されるタイミングより水平同期信号が数10個分先行する。
【0051】
また、第2のキャラクタデータは実際に表示される内視鏡画像の後端或いは末尾データが出力された後の水平同期信号にほぼ同期して読み出され、合成部38に出力される。
【0052】
合成部38では内視鏡画像の映像信号と文字信号とが混合されてカラーモニタ5に出力され、図4(B)或いは図3(B)に示すように表示する。
【0053】
本実施の形態によれば、それぞれのテレビジョン方式における表示面を有効に利用してキャラクタを表示することができる。
【0054】
つまり、図3(A)に示すようにNTSC方式の場合には内視鏡画像44aが縦方向の画面一杯に表示されるので、キャラクタ45a,46aを内視鏡画像44aに一部が重なるように表示し、一方、PAL方式の場合には図3(B)に示すように内視鏡画像44bの上と下とに空きスペース部47a,47bが存在するので、これらの空きスペース部47a,47bを利用してキャラクタ45b,46bを内視鏡画像44bに重ならないように表示できる。
【0055】
換言すると、NTSC方式では既存の場合と同じ機能を有し、PAL方式の場合には空きスペース部47a,47bを有効利用してキャラクタ45b,46bを表示できる。
【0056】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。図5は第2の実施の形態の内視鏡システム51を示す。この内視鏡システム51は図2において、文字位置制御装置7を信号処理装置4内に設けた信号処理装置54を有する。その他の構成は殆ど図2と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付けてその説明を省略する。
【0057】
本実施の形態も第1の実施の形態と同様の動作となる。また、その効果も第1の実施の形態とほぼ同様となる。
【0058】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。第1及び第2の実施の形態では信号処理装置4はNTSC及びPALの両方式に対応した機能を備えていたが、本実施の形態は例えば信号処理装置が一方の機能のみを備えた場合に該当する。
【0059】
図6は例えばPALの表示方式の内視鏡システム55を示す。この内視鏡システム55は図2の内視鏡システム1において、信号処理装置4からNTSC/PAL選択スイッチ14及びNTSC/PALモード指令信号発生回路43を除去した構成で、かつ文字位置制御装置7を有しない信号処理装置56を採用した構成となっている。
この信号処理装置56では、文字信号発生回路41が文字位置制御装置7にPAL指令信号を入力した場合と同様に文字信号を発生する機能を備えている。
【0060】
また、カラーモニタ57はPAL方式のカラーモニタであるが、入力される同期信号により、NTSC/PAL両方式に対応した表示を行うカラーモニタ5でも良い。
【0061】
また、光源装置58は、回転フィルタ24が1/25秒で回転するものである。その他は第1の実施の形態と同じ構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付けてその説明を省略する。
【0062】
この内視鏡システム55は図2の内視鏡システム1において、PALモードを選択した場合と同様の動作を行う。従って、この内視鏡システム55ではカラーモニタ57には図3(B)に示したように内視鏡画像44bとキャラクタ45b,46bとを表示する。
【0063】
従って、従来のPAL方式の内視鏡システムに比べて表示面をより有効に利用してキャラクタの表示を行うことができる利点がある。
なお、図示しないNTSC方式の内視鏡装置も図6と同様の構成となり、この場合には図2の内視鏡システム1において、NTSCモードを選択した場合と同様の動作を行う。従って、この内視鏡システムではカラーモニタには図3(A)に示したように内視鏡画像44aとキャラクタ45a,46aとを表示する。
【0064】
なお、上述の実施の形態においては、各標準のテレビジョン方式に応じて文字位置制御装置7は文字信号発生回路41から出力される文字信号の出力タイミングを制御することによって、表示面における内視鏡画像に対するキャラクタの表示位置を変えることにより、表示面における何も表示されない部分の発生を少なくするキャラクタ表示を行うようにしているが、例えば合成部38での合成の際に内視鏡画像の映像信号に対する文字信号の位置を変える等して同様の効果を得るようにしても良い。
【0065】
なお、内視鏡画像に対してキャラクタを表示する位置は図3(A),(B)に示したものに限定されるものでない。
なお、上述の実施の形態では標準のテレビジョン方式としてNTSCとPAL方式の場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、SECAMその他を含む場合にも適用できる。また、PAL方式でも地域、或いは国等により異なる方式に適用した場合も本発明に属する。
【0066】
(第4の実施の形態)
次に対物レンズを取り付けた対物レンズ装置を内視鏡の先端部材に押圧固定部材を介して固定する固定機構を備えた電子内視鏡を説明する。
図7は第4の実施の形態における電子内視鏡の先端部側の構造を示す。
【0067】
挿入部の先端部60を構成する硬質の先端部材61には照明窓用孔と観察窓用孔とが設けられ、照明窓用孔にはライトガイド62の先端部及び照明レンズ63が口金部材を介して固定され、観察窓用孔には対物レンズユニット65が押圧固定部材となる対物固定部材66により固定されている。
【0068】
この対物レンズユニット65は対物レンズ67と、対物レンズ67が取り付けられた対物枠68とからなり、この対物枠68は対物固定部材66を先端部材61に設けた固定部材受け溝69に収納して先端部材61に固定される。
【0069】
この対物枠68の後端には撮像ユニット70を構成するCCD71が取り付けられたCCDホルダ72が嵌合し、ピント合わせをして取り付けられている。このCCD71の裏面側にはリード71a,71bが突出するように設けられ、総合ケーブル73のケーブル73a及び電子部品74aが実装された回路基板74がそれぞれ接続されている。
【0070】
総合ケーブル73における下側に分けて延出されたケーブル73bは回路基板74に接続されている。
【0071】
CCD71及び回路基板74の周囲は金属製等の導電性部材のシールド枠75で覆われ、このシールド枠75の前端は金属製のCCDホルダ72に固定されている。また、このシールド枠75の外側には熱収縮チューブ等の被覆部材76が配置され、このシールド枠75の後端は総合ケーブル73を保護するケーブル保護部材77の先端付近で固定されている。
【0072】
先端部材61の前端外周は先端カバー78で覆われ、先端部材61の後端外周には先端湾曲駒59の前端が固定されている。この先端湾曲駒59の後端に、次段の湾曲駒を回動自在に連結する等して湾曲部が形成されている。また、先端湾曲駒59等の外側は可撓性の外装チューブ79で覆われ、その先端は先端部材61の外周面で糸縛り及び接着剤等の外装固定部材80で固定されている。
【0073】
また、図7のA−A線断面を示す図8のように先端部材61には処置具を挿通可能とする処置具チャンネル81が設けてある。本実施の形態における電子内視鏡では撮像装置を先端部材61に固定する固定機構として従来例では広く採用している対物枠の軸方向と直交する側方からネジで対物枠を直接固定する構造でなく、観察窓用孔に対物枠68の凸部が嵌合する嵌合孔部を設けてこの嵌合孔部に対物枠68の凸部を嵌合させ、さらに固定部材受け溝69にほぼコ字形状の固定部材66を圧入させることにより、凸部の後端面で形成される固定部材受け面68aが固定部材66で押圧されるようにして対物枠68を固定することにより、対物ユニット65及びこの対物ユニット65に固定される撮像ユニット70からなる撮像装置を固定する構造にしている。
【0074】
このような構造にすることによって、従来例によるネジの固定のために半径方向のスペースをより小さくでき、先端部60を細径化できるようにしている。 なお、本実施の形態では固定部材66の圧入により対物枠68を固定しているが、図9に示す変形例のように固定部材66を圧入した後、さらにネジ82で固定部材66を先端部材61の長手方向に固定するようにしても良い。
【0075】
(第5の実施の形態)
図10(A)は第5の実施の形態における電子内視鏡の撮像装置83の構造を示す。対物レンズ84が取り付けられた対物枠85の後端には、CCD86が取り付けられたCCDホルダ87が嵌合し、ピント合わせして固定されている。このCCD86の裏面にはCCDリード86a,86bが突出するように設けられ、総合ケーブル87の芯線87aと、電子部品88が実装された回路基板89が接続されている。
【0076】
この総合ケーブル87は湾曲部の基端付近の位置で、保護チューブ及びシールド線部分が除去されて各芯線が撚り合わされた湾曲部ケーブル部90となり、回路基板89の後端付近で撚り合わせが解かれて上下に分かれて前方に延出された芯線87a,87bとなり、それぞれCCDリード86a,回路基板89に接続されている。
【0077】
CCD86及び回路基板89は導電性のシールド部材91で囲み、このシールド部材91を例えば熱収縮チューブの内面に導電塗料を塗布して形成したシールドチューブ92で覆うようにしている。このシールドチューブ92は湾曲部ケーブル部90も覆い、その基端付近で総合ケーブル87に糸縛りなどで固定されている。なお、このシールドチューブ92の後端は総合ケーブル87のシールド線と導通させている。
【0078】
また、回路基板89の周囲には絶縁性の接着剤93を充填して固着している。この接着剤93の固着の際に、接着剤93が湾曲部ケーブル部90側に漏れないように湾曲部ケーブル部90の前端付近でシールドチューブ92の外側に糸を強く巻き付けた糸縛り94により固定している。
この撮像装置83の硬質長L1は図10(A)に示すように対物枠85の前端から糸縛り94までの長さとなる。
【0079】
これに対し、従来例では図10(B)に示すように総合ケーブル87は湾曲部ケーブル部90を形成することなく、回路基板89の後端付近で保護チューブ95及びシールド線が除去されて上下に分かれて前方に延出された芯線87a,87bとなり、それぞれCCDリード86a,回路基板89に接続されている。
【0080】
そして、この上下に分かれる分岐部付近で総合ケーブル87はケーブル保護部材95を糸縛り96で固定し、シールド部材91の外側を覆う熱収縮チューブ97の後端をこの糸縛り96の後端付近で固定している。このため、従来例の硬質長L2は図10(B)に示すように対物枠85の前端から熱収縮チューブ97の後端の固定部までの長さとなる。
【0081】
従って、本実施の形態の撮像装置83によれば、従来例に比べて硬質長差L1−L2だけ短くできる。なお、図10(B)の従来例の撮像装置におけるその他の構成は図10(A)とほぼ同様であり、同じ構成部材には同じ符号を付けてその説明を省略している。
【0082】
[付記]
1.撮像素子を内蔵した内視鏡と、前記撮像素子に対する信号処理を行う信号処理装置と、キャラクタの入力を行うキーボードとを有し、モニタの表示面に内視鏡画像とキャラクタとを表示する機能を備えた内視鏡システムにおいて、
モニタの表示面上における内視鏡画像に対するキャラクタを、各標準のテレビジョン方式に応じて異なる位置に表示するキャラクタ表示位置制御手段を設けたことを特徴とする内視鏡システム。
【0083】
2.前記キャラクタ表示位置制御手段は前記信号処理装置に内蔵されている付記1記載の内視鏡システム。
3.前記キャラクタ表示位置制御手段は、PALの標準テレビジョン方式の場合には、前記キャラクタを内視鏡画像と重ならなで表示するように制御する付記1記載の内視鏡システム。
【0084】
4.対物レンズ装置を内視鏡の先端部材に固定する固定部材を備えた内視鏡において、
対物レンズ装置を先端部材に押圧固定する押圧固定部材を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮像素子を内蔵した内視鏡と、前記撮像素子に対する信号処理を行う信号処理装置と、キャラクタの入力を行うキーボードとを有し、モニタの表示面に内視鏡画像とキャラクタとを表示する機能を備えた内視鏡システムにおいて、
モニタの表示面上における内視鏡画像に対するキャラクタを、各標準のテレビジョン方式に応じて異なる位置に表示するキャラクタ表示位置制御手段を設けているので、テレビジョン方式それぞれの表示面に応じて内視鏡画像に対するキャラクタを有効に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡システムの全体を示す図。
【図2】図1の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】カラーモニタの表示面に表示される内視鏡画像とキャラクタを示す図。
【図4】NTSC及びPALが選択された場合の第1の実施の形態の動作モードの説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるPALの表示方式の内視鏡システムの構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第4の実施の形態における電子内視鏡の先端側の構造を示す断面図。
【図8】図7のA−A線断面図。
【図9】変形例における図7のA−A線断面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態における電子内視鏡の撮像装置の構造等を示す断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム
2…電子内視鏡
3…光源装置
4…信号処理装置
5…カラーモニタ
5A,5B…表示面
6…キーボード
7…文字位置制御装置
14…NTSC/PAL選択スイッチ
17…体腔内
21…ライトガイド
22…ランプ
24…回転フィルタ
29…対物レンズ
30…CCD
31…CCDドライブ回路
36…メモリ部
38…合成部
39…同期信号発生回路
40…制御信号発生回路
41…文字信号発生回路
43…NTSC/PAL指令信号発生回路
44a,44b…内視鏡画像
45a,45b,46a,46b…キャラクタ
47a,47b…空きスペース部
Claims (1)
- 撮像素子を内蔵した内視鏡と、前記撮像素子に対する信号処理を行う信号処理装置と、キャラクタの入力を行うキーボードとを有し、モニタの表示面に内視鏡画像とキャラクタとを表示する機能を備えた内視鏡システムにおいて、
モニタの表示面上における内視鏡画像に対するキャラクタを、各標準のテレビジョン方式に応じて異なる位置に表示するキャラクタ表示位置制御手段を設けたことを特徴とする内視鏡システム。
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