JP3726885B2 - ハイブリッド車両のジェネレータ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド車両に備えられたジェネレータを制御する制御装置に関するものである。
【0002】
【関連する背景技術】
例えば特開2000−227150号公報に記載されたハイブリッド車両では、エンジンと変速機のトルクコンバータとの間に配置したモータを駆動してモータ走行を可能とすると共に、エンジン走行時や減速時には、逆にモータをジェネレータとして機能させて回生電流をバッテリに充電している。作動時のモータは発熱することから、熱対策としてトルクコンバータのオイルが利用されており、油温が所定値以上になると、ポンプによりオイルをラジエータの冷却回路に流通させて冷却し、これによりトルクコンバータと共に近接位置にあるモータの温度上昇を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した公報に記載のハイブリッド車両では、モータの冷却制御をトルクコンバータの油温に基づいて間接的に行っているに過ぎず、モータ温度が実際にどの程度を上限として抑制できるかについて確証はない。よって、モータ容量を設定する際には、車両側から要求される発電量を連続定格(連続運転してもモータの上限温度を越えることがない運転領域)で確保できるように、容量の上で十分に余裕をもった設定が行われるため、必然的にモータが大型化する傾向にある。その結果、要求発電量が比較的低い通常時には、効率が悪い領域でモータを運転させることになり、ひいてはモータを駆動するエンジンの燃費や排ガス特性を悪化させてしまうという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、温度上昇による破損等のトラブルを確実に防止した上で、要求発電量に対して可能な限り容量の小さいジェネレータを適用して、燃費及び排ガス特性を向上させることができるハイブリッド車両のジェネレータ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、エンジンにより駆動され、要求される最大発電量を短時間定格域での発電で賄うように容量が設定されたジェネレータと、ジェネレータの温度を検出する温度検出手段と、ジェネレータを短時間定格域で運転すると共に、上記温度検出手段にて検出されたジェネレータ温度の上昇に応じて上記ジェネレータの発電量を制限して運転領域を連続定格域近傍まで可変にする運転領域可変手段とを備えた。
【0006】
従って、運転領域可変手段によりジェネレータが短時間定格域で運転されると共に、ジェネレータ温度の上昇に応じてジェネレータの発電量が制限されて運転領域が連続定格域近傍まで可変されるため、ジェネレータの発熱量が減少して温度上昇が抑制される。そして、ジェネレータは要求される最大発電量を短時間定格域での発電で賄うように容量が設定されているため、最大発電量を連続定格域での発電で賄う場合に比較して容量を縮小可能となり、小型化されたジェネレータはシステム効率の良好な領域で運転可能であることから、エンジンの燃費や排ガス特性が向上される。
請求項2の発明では、請求項1において、運転領域可変手段によりジェネレータの運転領域が連続定格域近傍まで可変されたにも拘わらずジェネレータ温度が更に上昇したときに、ジェネレータの発電量を更に制限、又は0とするものである。
従って、ジェネレータの運転領域が連続定格域近傍まで可変されたにも拘わらずジェネレータ温度が更に上昇したときには、要求発電量の確保よりジェネレータの保護が優先されて、発電量が更に制限、又は0とされるため、より確実にジェネレータの温度上昇を抑制可能となる。
【0007】
請求項3の発明では、請求項1,2において、ジェネレータの温度上昇率を判定する温度上昇率判定手段を有し、運転領域可変手段が、温度上昇率判定手段にて判定されたジェネレータの温度上昇率が大きいときに、ジェネレータの運転領域の制限量を増加させるものである。
従って、温度上昇率が大きくてジェネレータに過熱の兆候があるときには、その時点のジェネレータ温度に関わらず、ジェネレータの運転領域の制限量が増加されて、より低発熱運転側でジェネレータが運転される。その結果、ジェネレータ温度に基づく制御のみの場合に比較して、より確実にジェネレータの温度上昇が抑制可能となる。
【0008】
請求項4の発明では、請求項1〜3において、運転領域可変手段の制御に基づくジェネレータの発電量の制限に応じて、エンジンの回転速度を増加させる回転速度制御手段を備えたものである。
【0009】
従って、ジェネレータの発電量が制限されても、それに応じて回転速度制御手段によりエンジンの回転速度が増加されるため、要求される発電量を確実に確保可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をハイブリッド車両のジェネレータ制御装置に具体化した一実施形態を説明する。
本実施形態のハイブリッド車両はエンジンを発電専用に用いるシリーズ式のハイブリッド車両として構成されており、例えば、都市部で低速走行を多用する乗合バス等の大型車両に適用される。図1は本実施形態のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置を示す全体構成図である。この図に示すように、車両には駆動源として走行モータ1が搭載されており、走行モータ1は変速機2及び差動装置3を介して左右の駆動輪(後輪)4に連結されている。走行モータ1は誘導型モータ、或いは永久磁石同期型モータとして構成され、駆動用のバッテリ5がインバータ回路6を介して電気的に接続されている。インバータ回路6は、モータ駆動による走行時にはバッテリ5又は後述するジェネレータ8からの電力を走行モータ1に供給して駆動制御し、車両の減速時には走行モータ1にて回生された電力をバッテリ5に充電する。
【0011】
又、バッテリ5にはインバータ回路7を介してジェネレータ8が電気的に接続され、このジェネレータ8は発電用のエンジン9の出力軸9aに連結されて回転駆動される。インバータ回路7は、上記インバータ回路6と同様に、ジェネレータ8によって発電された電力を供給して走行モータ1の駆動制御及びバッテリ5の充電を行う。又、図示はしないが、インバータ回路7は補機モータにも電気的に接続され、この補機モータに電力を供給することによりエアブレーキ用のエアコンプレッサやパワステポンプ等の補機類を駆動する。
【0012】
一方、車室内には図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM,BURAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたECU(電子制御ユニット)11が設置されており、このECU11により本実施形態のジェネレータ制御装置が制御される。ECU11には上記したバッテリ5及びインバータ回路6,7が相互通信可能に接続されると共に、エンジン9を運転するための図示しない燃料噴射弁や点火コイル等の各種アクチュエータ、センサが接続されている。又、ECU11には運転者のアクセル操作量を検出するアクセルセンサ12、D(ドライブ)、N(ニュートラル)、R(リバース)等の運転者によるシフト位置を検出するシフト位置センサ13、車速を検出する車速センサ14、ジェネレータ8の温度Tを検出する温度センサ15(温度検出手段)等の各種センサ類が接続されている。
【0013】
そして、ECU11はハイブリッド車両を走行させるための一般的な制御を実行する。即ち、車両の走行時においては、アクセル操作量に基づいて所定のマップから要求モータトルクを算出し、インバータ回路6によりバッテリ5からの電力を走行モータ1に供給して要求モータトルクを発生させる。又、インバータ回路7によりバッテリ5からの電力を補機モータに供給して、必要に応じてコンプレッサやパワステポンプ等を駆動する。
【0014】
又、アクセル操作量や車速から車両の減速を判定したときには、走行モータ1にて回生された電力をインバータ回路7によりバッテリ5に充電する。一方、バッテリ5の充電レベル(SOC:State Of Charge)が所定値を下回ったときには、エンジン9を始動してジェネレータ8による発電を開始し、充電レベルに応じてバッテリ5を充電する。
【0015】
加えて本実施形態では、発電時のジェネレータ8の運転領域をジェネレータ温度Tに基づいて制御している。そこで、ECU11により行われるジェネレータ8の制御について詳述する。
このジェネレータ制御には、ジェネレータ8の容量が密接に関係するため、まず、容量の設定状態について述べる。ジェネレータ8に要求される発電量は、走行モータ1や補機モータの運転状態、バッテリ5の充電レベル等に応じて変化し、従来技術として説明した特開2000−227150号公報に記載されたハイブリッド車両等では、要求される最大発電量を連続定格域での発電で賄うことが可能なように、ジェネレータの容量が設定される。これに対して本実施形態では、要求される最大発電量を短時間定格域での発電で賄うように、ジェネレータ8の容量が設定されている。勿論、発電量はジェネレータ8の回転速度によって異なるため、これらの設定は、エンジン9の燃費、排ガス特性、騒音等を考慮した適切なエンジン回転速度(例えば、後述する図3に示すN1)を前提としたものである。
【0016】
図2はハイブリッド車両における発電タイミングの一例を示しており、ジェネレータ8の発電は断続的になされて、その発電の継続時間はかなり短時間(例えば、200sec)となっている。周知のように連続運転可能な連続定格域に対して、短時間定格域ではジェネレータ8の過熱による破損防止のために運転時間を制限する必要があるが、このように実際の発電の継続時間が限られているため、最大の継続時間以上でもジェネレータ温度Tがジェネレータ8の上限温度に達しない運転領域であれば、必ずしも連続定格域に抑制する必要はなく、短時間定格域で発電を実施可能なことがわかる。
【0017】
図3は連続定格域と短時間定格域との発電特性を示しているが、同一のジェネレータ回転速度において、連続定格域に比較して短時間定格域ではより大きな発電量が得られることがわかる。結果として、短時間定格域を利用する本実施形態のジェネレータ8は、公報に記載のものに比較してかなり小さな容量のものが適用されている。
【0018】
一方、ECU11は図4に示す運転領域設定ルーチンを所定の制御インターバルで実行する。予めジェネレータ8の上限温度以下の領域には、4つの設定値T1〜T4(T1<T2<T3<T4)が定められており、これらの設定値に基づいて、本実施形態では図3に示すように、短時間定格域(最終ゲインFgain=100%)を上限として連続運転域の下側の領域(Fgain=60%)まで、ジェネレータ8の運転領域を連続可変すると共に、それに伴う発電量の低下を補うために、例えば要求発電量としてWを達成するときには、ジェネレータの回転速度をN1(Fgain=100%)〜N2(Fgain=60%)の範囲で制御する。
【0019】
まず、ECU11はステップS2でジェネレータ温度Tを第1及び第2の設定値T1,T2と比較し、その比較結果に応じて図5に示すマップから温度Tに応じたジェネレータ8の運転領域ゲインGgainを設定する(運転領域可変手段)。即ち、ジェネレータ温度Tが第1の設定値T1未満(T<T1)のときには、ステップS4で運転領域ゲインGgainを100%に設定し、ジェネレータ温度Tが第2の設定値T2を越えている(T>T2)のときには、ステップS6で運転領域ゲインGgainを60%に設定し、ジェネレータ温度Tが第1及び第2の設定値T1,T2の間(T1≦T≦T2)のときには、ステップS8でマップの勾配に倣って次式(1)より運転領域ゲインGgainを設定する。
【0020】
Ggain=40T/(T1−T2)−40T1/(T1−T2)+100 ………(1)
次いで、ステップS10でジェネレータ温度Tから時間当たりの温度上昇率ΔTを算出し(温度上昇率判定手段)、続くステップS12で上昇率ΔTが上昇率許容値ΔTmax以上か否かを判定する。ステップS12の判定がYES(肯定)のときには、ステップS14で運転領域ゲインGgainを60%に設定した後にステップS16に移行し、又、ステップS12の判定がNO(否定)のときには直接ステップS16に移行する。
【0021】
ステップS16ではジェネレータ温度Tを第3及び第4の設定値T3,T4と比較し、その比較結果に応じて図6に示すマップからジェネレータ8の発電量抑制ゲインPgainを設定する。即ち、ジェネレータ温度Tが第3の設定値T3未満(T<T3)のときには、ステップS18で発電量抑制ゲインPgainを100%に設定し、ジェネレータ温度Tが第4の設定値T4を越えている(T>T4)ときには、ステップS20で発電量抑制ゲインPgainを0%に設定し、ジェネレータ温度Tが第3及び第4の設定値T3,T4の間(T3≦T≦T4)のときには、ステップS22でマップの勾配に倣って次式(2)より発電量抑制ゲインPgainを設定し、その後にルーチンを終了する。
【0022】
Pgain=100T/(T3−T4)−100T3/(T3−T4)+100 ………(2)
そして、ECU11は、このようにして得られた運転領域ゲインGgainと発電量抑制ゲインPgainに基づき、図3に示すようにジェネレータ8の運転領域を決定し、その運転領域に従ってインバータ回路7を制御してジェネレータ8を運転させる。一方、ECU11は、エンジン9側ではエンジン回転速度(即ち、ジェネレータ8の回転速度)を制御しており、図3のマップの特性に基づき、ジェネレータ8の運転領域の低発熱運転側への移行に伴ってジェネレータ回転速度を増加させ、これにより要求発電量の確保を図っている(回転速度制御手段)。
【0023】
以上の制御の結果、ジェネレータ8は以下に述べるように制御される。
まず、ジェネレータ温度Tが第1の設定温度T1未満で、ジェネレータ8が過熱しておらず、且つ、温度Tの上昇率ΔTが上昇率許容値ΔTmax未満で、過熱の兆候もないときには、例えば図3に示すように、ジェネレータ回転速度をN1に維持した上で、短時間定格域でジェネレータ8が運転される。上記したように本実施形態では比較的小型のジェネレータ8が選択されているが、大きな発電量が得られる短時間定格域で運転されるため、車両側の要求発電量は十分に確保される。そして、このようにジェネレータ8が小型化されているため、要求発電量が低い場合でもジェネレータ8はシステム効率の良好な領域で運転され、結果としてジェネレータ8を駆動するエンジン9の燃費や排ガス特性が向上される。
【0024】
又、ジェネレータ8が過熱して、図5に示すようにジェネレータ温度Tが第1の設定温度T1を越え、或いは更に第2の設定温度T2を越えると、温度Tに基づき運転領域ゲインGgainが60%を下限として減少設定される。運転領域ゲインGgainに応じてジェネレータ8の運転領域が低発熱運転側に制限されると、ジェネレータ8の発熱量は減少する。又、このときには要求発電量を確保すべくジェネレータ回転速度が増加されるため、ジェネレータ8の冷却が促進される。よって、ジェネレータ8の温度上昇が抑制され、上限温度を超えたときの破損等のトラブルが確実に防止される。
【0025】
更に、譬えジェネレータ温度Tが第1の設定値T1未満の場合であっても、上昇率ΔTが上昇率許容値ΔTmax以上となって、過熱の兆候があるときには、運転領域ゲインGgainが60%に設定される。この運転領域は連続定格域より低いため、ジェネレータ8の発熱量が急減すると共に、ジェネレータ回転速度の増加により冷却が促進され、上記と同様にジェネレータ8の温度上昇が抑制されて破損等のトラブルが確実に防止される。
【0026】
一方、ジェネレータ8の発電が図2のように断続することなく連続的に行われた場合(例えば、走行モータ1の消費電力が増加する急登坂路が続いた場合等)には、上記運転領域ゲインGgainに基づく対策にも拘わらず温度上昇が抑制されない可能性がある。この場合、図6に示すようにジェネレータ温度Tが第3の設定温度T3を越えて更に第4の設定温度T4を越えると、発電量抑制ゲインPgainは急減して0に設定される。つまり、要求発電量の確保よりジェネレータ8の保護が優先され、実質的にジェネレータ8の発電が中断されて発熱量が0となり、ジェネレータ8の破損防止が図られる。
【0027】
以上のように本実施形態のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置では、ジェネレータ8を短時間定格域で運転させて、車両側の要求発電量を確保した上でジェネレータ8の小型化を実現する一方、短時間定格域での運転によりジェネレータ温度Tが上昇したときには、温度Tから求めた運転領域ゲインGgain及び発電量抑制ゲインPgainに基づいてジェネレータ8の運転領域を低発熱運転側に制限し、これにより温度上昇を抑制している。その結果、温度上昇による破損等のトラブルを確実に防止した上で、要求発電量に対して可能な限り容量の小さいジェネレータ8を適用して、燃費及び排ガス特性を大幅に向上させることができる。
【0028】
又、温度上昇率ΔTが上昇率許容値ΔTmax以上となって過熱の兆候があると判定したときには、その時点のジェネレータ温度Tに関わらず、上記運転領域ゲインGgainを連続定格域より低い下限値の60%に設定するようにした。そして、このように温度上昇率ΔTを考慮することにより、上記ジェネレータ温度Tに基づく制御のみの場合に比較して、より確実にジェネレータ8の破損等のトラブルを防止することができる。
【0029】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、エンジン9を発電専用に用いるシリーズ式のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置として具体化したが、エンジンを走行用にも使用するパラレル式のハイブリッド車両に具体化してもよい。
又、上記実施形態では、運転領域ゲインGgainを図5のマップに従ってジェネレータ温度T1,T2間で変化させ、発電量抑制ゲインPgainを図6にマップに従ってジェネレータ温度T3,T4間で変化させたが、マップの特性はこれらに限ることはない。例えば、温度Tの上昇に伴って運転領域ゲインGgainをジェネレータ温度Tの全域に亘ってゆるやかに減少させたり、或いは、発電量抑制ゲインPgainをジェネレータ温度T3で100%から0%にステップ状に減少させたりしてもよい。
【0030】
更に、上記実施形態では、ジェネレータ8の運転領域の下限を連続定格域より下側の60%に設定したが、温度上昇を抑制可能であれば、必ずしも連続定格以下の領域まで制限する必要はなく、例えば連続定格域より上側の領域を下限としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の発明のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置によれば、温度上昇による破損等のトラブルを確実に防止した上で、要求発電量に対して容量の小さいジェネレータを適用して、燃費及び排ガス特性を向上させることができる。
【0032】
又、請求項2の発明のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置によれば、請求項1に加えて、ジェネレータの運転領域が連続定格域近傍まで可変されたにも拘わらずジェネレータ温度が更に上昇したときに、ジェネレータの発電量を更に制限、又は0とするため、より確実にジェネレータの破損等のトラブルを防止することができる。
又、請求項3の発明のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置によれば、請求項1,2に加えて、温度上昇率が大きくてジェネレータの過熱の兆候があるときに、ジェネレータの運転領域の制限量を増加するため、より確実にジェネレータの破損等のトラブルを防止することができる。
又、請求項4の発明のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置によれば、請求項1〜3に加えて、ジェネレータの発電量の制限に応じてエンジンの回転速度を増加させるため、要求される発電量を確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置を示す全体構成図である。
【図2】ハイブリッド車両における発電タイミングの一例を示すタイムチャートである。
【図3】ジェネレータの運転領域を示す説明図である。
【図4】ECUが実行する運転領域設定ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】運転領域ゲインGgainを設定するためのマップを示す説明図である。
【図6】発電量抑制ゲインPgainを設定するためのマップを示す説明図である。
【符号の説明】
8 ジェネレータ
9 エンジン
11 ECU
(運転領域可変手段、温度上昇率判定手段、回転速度制御手段)
15 温度センサ(温度検出手段)
Claims (4)
- エンジンにより駆動され、要求される最大発電量を短時間定格域での発電で賄うように容量が設定されたジェネレータと、
上記ジェネレータの温度を検出する温度検出手段と、
上記ジェネレータを短時間定格域で運転すると共に、上記温度検出手段にて検出されたジェネレータ温度の上昇に応じて上記ジェネレータの発電量を制限して運転領域を連続定格域近傍まで可変にする運転領域可変手段と
を備えたことを特徴とするハイブリッド車両のジェネレータ制御装置。 - 上記運転領域可変手段により上記ジェネレータの運転領域が連続定格域近傍まで可変されたにも拘わらず上記ジェネレータ温度が更に上昇したときに、上記ジェネレータの発電量を更に制限、又は0とすることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置。
- 上記ジェネレータの温度上昇率を判定する温度上昇率判定手段を有し、上記運転領域可変手段は、上記温度上昇率判定手段にて判定されたジェネレータの温度上昇率が大きいときに、上記ジェネレータの運転領域の制限量を増加させることを特徴とする請求項1又は2記載のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置。
- 上記運転領域可変手段の制御に基づく上記ジェネレータの発電量の制限に応じて、上記エンジンの回転速度を増加させる回転速度制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のハイブリッド車両のジェネレータ制御装置。
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