JP3726643B2 - 車両荷室扉のロック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両荷室扉のロック構造に関し、特に昇降するプラットホームを備えた箱型荷物車等に好適に使用できる車両荷室扉のロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に箱型荷物車の後部斜視図を示す。図は後部開口Oに設けた観音扉の扉体D1,D2を開いた状態を示し、開口Oの両側縁には上下方向へ移動駆動させられる支持柱61が設けられて、その下端間にプラットホーム62の前端が水平移動可能に支持されている。図11は支持柱61が下方へ進出してプラットホーム62が下降端にある状態を示し、路面近くへ下降したプラットホーム62の後端に設けられた導板63が路面上へ架け渡されて、台車に載せた荷物等をプラットホーム62上へ積載できるようになっている。荷物を積載したプラットホーム62は荷室フロアFの高さまで上昇し、荷室フロアFに備えられた導板(図示略)をプラットホーム62との間に架け渡して台車に載せた荷物を荷室フロアF上へ移載することができる。プラットホーム62を使用しない場合には、荷室フロアFよりもやや低い位置へプラットホーム62を上昇させて、荷室フロアFの直下に開口させた収納室5内へ水平に押し込んでおく。
【0003】
扉体D1,D2には閉鎖時にこれをロックするためのロック機構が設けられており、これを図12に示す。各扉体D1,D2には上下方向へ延びるロックシャフト8が設けられ、ロックシャフト8は上下端部がこれを挿通するブッシュ91とブラケット92によって扉面に回動自在に保持されている。ロックシャフト8の上端と下端にはそれぞれフック部材93が装着されている。一方、後部開口Oの上下縁の車体側には上記フック部材93を受け入れるフック受け部材94が設けられて、操作ハンドル81でロックシャフト8を回転操作することによってフック部材93をフック受け部材94内に進入係合させて扉ロック状態とする。なお、操作ハンドル81は扉面に設けたハンドル受け部材82によって水平姿勢に保持されて、その操作が規制されるとともに、扉ロック状態を解消する場合には、操作ハンドル81を上方へ回動させてハンドル受け部材82から脱出させ、この状態で操作ハンドル81を手前側へ引くことによってロックシャフト8を回転させてフック部材93をフック受け部材94から脱出させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のロック構造では、フック受け部材94が車体の後端面から突出しているため(図11)、特に後部開口Oの下縁では、上昇したプラットホーム62がこれらフック受け部材94と干渉しないように、プラットホーム62の前端(荷室に近い側)と車体後端との間に比較的大きな間隔を空ける必要があり、プラットホーム62から荷室フロアF上へ荷物等を移載する際に大きな導板を使用する必要がある。この導板は通常、荷室フロアF上に収納しているため、大型の導板を収納するための大きなデッドスペースが荷室内に生じるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、プラットホームの前端を車両本体に十分近づけて設置でき、導板の小型化を可能とした車両荷室扉のロック構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、車両の荷室開口(O)を開閉する扉体(D)に設けられて上下方向へ延びるロックシャフト(8)と、ロックシャフト(8)の上下端部にそれぞれ設けられてロックシャフト(8)の回転に伴い旋回移動するフック部材(1)と、荷室開口(O)の上下縁の車体側に設けられ、扉体(D)の閉鎖状態でフック部材(1)を受け入れてこれと係合し扉体(D)をロックするフック受け部材(2)とを具備する車両扉のロック構造において、下縁の車体後端面に凹所(S)を設けて当該凹所(S)内に下側フック受け部材(2)を収容するとともに、ロックシャフト(8)の下端部に水平方向へ延びる支持腕(3)を突設してその先端に下側フック部材(1)を設けて、ロックシャフト(8)の回転に伴って下側フック部材(1)が凹所(S)内に旋回進入して下側フック受け部材(2)と係合するようにして、車両後端に近接させて昇降可能に設けたプラットホーム(62)を車両フロア(F)と同一高さへ上昇可能とし、一方、上縁の車体後端面に下側フック受け部材(2)と同一構造の上側フック受け部材(2´)を車両後端面より後方へ突出させて設けるとともに、ロックシャフト(8)の上端部に下側フック部材(1)と同一構造の上側フック部材(1´)の基部(11)を接合してロックシャフト(8)の回転に伴って上側フック部材(1´)が上側フック受け部材(2´)と係合するようにする。
【0007】
本発明において、扉体を閉める過程でロックシャフトを回転させると、これと一体に支持腕が旋回し、支持腕の先端に設けた下側フック部材が円弧軌跡を描いて凹所内に進入して下側フック受け部材と係合し、扉体が閉鎖状態でロックされる。扉体を開放する場合には、ロックシャフトを逆方向へ回転させて下側フック部材と下側フック受け部材の係合を解消する。下側フック受け部材は凹所内に収納されて車体面から突出していないから、プラットホームを荷室開口に近接させて設けることができる。この結果、台車に積載した荷物等をプラットホーム上から荷室フロア上へ移載する際に使用する導板を小型化することができ、荷室フロアF上に導板を収納するようにしても、荷室内に生じるデッドスペースは最小限とすることができる。
【0008】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1には車両箱型荷室の後部開口の下端部断面を示す。後部開口Oの下縁は下方へ段付きとなって一定厚の扉体Dにより閉鎖されている。後部開口Oの下縁を構成するクロスフレーム4の下面には、一定間隔で対向する天板51と底板52を有し車幅方向(図1の紙面垂直方向)へ延びる収納室5が接して設けられている。上下方向へ移動駆動される支持柱61の下端には水平方向へ移動可能にプラットホーム62が支持されており、プラットホーム62を使用しない場合には、図1に示すように収納室5と同一高さにプラットホーム62を位置決めして、これを水平方向へ移動させ収納室5内へ押し込んでおく。
【0010】
図1において、クロスフレーム4の後方(図1の右方)の、収納室5の後端上方には、後方へ開放するU字断面のボックス体7が設けられてその内部が凹所Sとなっており、凹所S内には詳細を後述するフック受け部材2が収納されている。ボックス体7の開口端は、車両の後端を構成する収納室5の後端や閉鎖された扉体Dの扉面と略同一位置にあり、したがって、凹所S内に収納されたフック受け部材2は車両の後端面から突出することなく内方に位置している。
【0011】
上記フック受け部材2には図2に示すように、詳細を後述するフック部材1が係合している。このフック部材1は支持腕3の先端に設けられており、支持腕3は、従来技術で既に説明したのと同様の、扉体Dの扉面に上下方向へ配設された 各ロックシャフト8(図12)の下端に水平に突設されている。すなわち、支持腕3は、ロックシャフト8下端部の上下位置から平行に延びる長円形の上板31と下板32よりなり(図3)、これら上板31と下板32の先端間にフック部材1が挟持固定されている。
【0012】
ここで、図4にはフック受け部材2の側面図を、図5にはその平面図を、図6には図4のB方向から見たその正面図をそれぞれ示す。フック受け部材2は長方形の基部21を有し、その両端部の取付穴22によって上記ボックス体7(図2)にボルト固定されている。基部21上には受け部23が形成されており、この受け部23は側面視で横倒しの略J字形をなし、短く幅広の頂壁231と長い山型断面の底壁232との間に隔壁233が形成されている。隔壁233は頂壁231と底壁232を連結する立壁234に向けて壁厚が漸次厚くなっている(図5)。
【0013】
図7にはフック部材1の側面図を、図8にはその平面図を、図9には図7のC方向から見たその正面図を示す。フック部材1は略円柱形の基部11と、基部11の上下端部から斜め側方へ突出する上下の脚部とから構成されている。そして、基部11の上下面が上記支持腕3の上板31と下板32で挟持されている。
【0014】
図10にはボックス体7の水平断面図を示し、ボックス体7内にはフック受け部材2がその側面(図4)を上下方向(紙面垂直方向)へ向けて取り付けられている。フック部材1は、その平面(図8)を上下方向へ向けてロックシャフト8の下端に設けた上記支持腕3の先端に取り付けられており、扉体Dを閉める過程で操作ハンドル81によってロックシャフト8を図10の時計方向へ回転させると、支持腕3の旋回に伴って矢印で示す円弧軌跡を描いてフック部材1の脚部12,13がフック受け部材2の隔壁233を上下から挟むように進入して図10に示すようにこれに係合する。
【0015】
一方、ロックシャフト8の上端ではその端面上に上記フック部材1と同一構造のフック部材1´の基部11がその平面を上下方向へ向けて接合されており、扉体Dを閉める過程でロックシャフト8を回転させるとこれと同軸でフック部材1´が旋回して、荷室後部開口Oの上縁に設けられた上記フック受け部材2と同一構造のフック受け部材2´内に進入してこれと係合する。なお、フック受け部材2´は車両の後端面より後方(図10の下方)へ突出する状態で設けられている。このように、扉体Dを閉めながらロックシャフト8を回転させることによって、上下位置に設けたフック部材1,1´が、それぞれ車両後部開口の上下縁に設けられたフック受け部材2,2´内に進入係合し、これによって扉体Dは閉鎖状態でロックされる。
【0016】
扉体Dを開放するにはロックシャフト8をロック時とは反対方向へ回転させてフック部材1,1´とフック受け部材2,2´の係合を解消する。扉体Dが開放されると、ロックシャフト8は図1に示す車両直後位置から扉体Dと共に車両側方へ移動する。フック受け部材2は凹所S内に位置しているから、後部開口Oの下縁部には車両後端面から後方へ突出するものは無くなり、したがって、プラットホーム62の前端を図示のように車両後端に近接させて設けても、その昇降時に他部材と干渉することはない。これにより、プラットホーム62を車両フロアFと同一高さへ上昇させ、プラットホーム62と車両フロアFとの間の扉体Dの厚み分よりやや長い程度の小型の導板を両者間に架け渡せば、台車に載せた荷物等をプラットホーム62上から車両フロアF上へスムーズに移送することができる。このように、小型の導板を使用できるから、これを荷室フロア上に収納するようにしても、これにより生じるデッドスペースを十分小さくすることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両荷室扉のロック構造によれば、少なくとも車両の開口下縁でフック受け部材が車体面から突出しないから、昇降用プラットホームを車両開口に十分近づけることができ、導板の小型化と荷室内のデッドスペースの縮小を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、車両箱型荷室の後部開口の下端部垂直断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】ロックシャフト下端部の斜視図である。
【図4】フック受け部材の側面図である。
【図5】フック受け部材の平面図である。
【図6】フック受け部材の正面図で、図4のB矢視図である。
【図7】フック部材の側面図である。
【図8】フック部材の平面図である。
【図9】フック部材の正面図で、図7のC矢視図である。
【図10】フック受け部材設置部の概略水平断面図である。
【図11】従来のロック構造を有する、扉開放状態での車両箱型荷室の後方斜視図である。
【図12】従来のロック構造を有する、扉閉鎖状態での車両箱型荷室の後方斜視図である。
【符号の説明】
1…フック部材、2…ロック受け部材、3…支持腕、7…ボックス体、8…ロックシャフト、D…扉体、O…荷室開口、S…凹所。
Claims (1)
- 車両の荷室開口を開閉する扉体に設けられて上下方向へ延びるロックシャフトと、当該ロックシャフトの上下端部にそれぞれ設けられてロックシャフトの回転に伴い旋回移動するフック部材と、前記荷室開口の上下縁の車体側に設けられ、前記扉体の閉鎖状態で前記フック部材を受け入れてこれと係合し扉体をロックするフック受け部材とを具備する車両扉のロック構造において、前記荷室開口下縁の車体後端面に凹所を設けて当該凹所内に下側フック受け部材を収容するとともに、前記ロックシャフトの下端部に水平方向へ延びる支持腕を突設してその先端に下側フック部材を設けて、前記ロックシャフトの回転に伴って前記下側フック部材が前記凹所内に旋回進入して前記下側フック受け部材と係合するようにして、車両後端に近接させて昇降可能に設けたプラットホームを車両フロアと同一高さへ上昇可能とし、一方、上縁の車体後端面に前記下側フック受け部材と同一構造の上側フック受け部材を車両後端面より後方へ突出させて設けるとともに、ロックシャフトの上端部に前記下側フック部材と同一構造の上側フック部材の基部を接合して前記ロックシャフトの回転に伴って前記上側フック部材が前記上側フック受け部材と係合するようになしたことを特徴とする車両荷室扉のロック構造。
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