JP2580520Y2 - コンソールボックス - Google Patents
コンソールボックスInfo
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- JP2580520Y2 JP2580520Y2 JP299693U JP299693U JP2580520Y2 JP 2580520 Y2 JP2580520 Y2 JP 2580520Y2 JP 299693 U JP299693 U JP 299693U JP 299693 U JP299693 U JP 299693U JP 2580520 Y2 JP2580520 Y2 JP 2580520Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- case
- storage space
- slide member
- case lid
- Prior art date
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車室内に装備さ
れ、小物類を収納するコンソールボックスの改良に関す
る。
れ、小物類を収納するコンソールボックスの改良に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、自動車室内の運転席と助手席の
間のフロアには小物類を収納するコンソールボックスが
設置されている。このような一般的なコンソールボック
スとして、上方が開口した収納部をもちフロアに固定さ
れるケースボックスと、該ケースボックスの開口縁部に
その一側端部がヒンジ等を介して回動自在に枢着され、
ケースボックスの収納部を開閉するケース蓋とからなる
ものが知られている。この場合、物の出入れを運転席か
らし易くするため、通常、ケース蓋は助手席側へ又は車
両後方側へ回動するように取付けられる。
間のフロアには小物類を収納するコンソールボックスが
設置されている。このような一般的なコンソールボック
スとして、上方が開口した収納部をもちフロアに固定さ
れるケースボックスと、該ケースボックスの開口縁部に
その一側端部がヒンジ等を介して回動自在に枢着され、
ケースボックスの収納部を開閉するケース蓋とからなる
ものが知られている。この場合、物の出入れを運転席か
らし易くするため、通常、ケース蓋は助手席側へ又は車
両後方側へ回動するように取付けられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なコンソールボックスでは、ケース蓋を回動操作してケ
ースボックスの収納部を開放するとき、ケース蓋はヒン
ジ等に枢着された一側端部を中心に回動し、ケースボッ
クスの開口縁部から側方へあるいは車両後方側へ突出し
た状態となる。そのため、ケース蓋を開放状態にするた
めの大きなスペースを必要とし、また開放されたケース
蓋が邪魔になったりする。
なコンソールボックスでは、ケース蓋を回動操作してケ
ースボックスの収納部を開放するとき、ケース蓋はヒン
ジ等に枢着された一側端部を中心に回動し、ケースボッ
クスの開口縁部から側方へあるいは車両後方側へ突出し
た状態となる。そのため、ケース蓋を開放状態にするた
めの大きなスペースを必要とし、また開放されたケース
蓋が邪魔になったりする。
【0004】また、ケースボックスの収納部は、底を深
くすればそれだけ収納空間を大きくすることが可能とな
る反面、物の出入れがし難くなる。本考案は上記事情に
鑑み案出されたものであり、ケース蓋の開放時における
省スペース化を図るとともに、物の出入れをし易くする
ことを解決すべき課題とするものである。
くすればそれだけ収納空間を大きくすることが可能とな
る反面、物の出入れがし難くなる。本考案は上記事情に
鑑み案出されたものであり、ケース蓋の開放時における
省スペース化を図るとともに、物の出入れをし易くする
ことを解決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案のコンソールボックスは、上方が開口した収
納空間をもつケースボックスと、該ケースボックスの前
記収納空間内に上下方向へ移動可能に収納され、上方に
開口部をもつ中箱と、前記ケースボックスの前記収納空
間と隣接する一側方部に上下方向へスライド可能に設け
られたスライド部材と、該スライド部材に一側部両端を
回動可能に枢着され、前記ケースボックスの収納空間を
開閉するケース蓋と、前記スライド部材に一端が係止さ
れるとともに他端が前記ケースボックスに枢支されて上
下方向へ回動自在に設けられたアーム部材と、該アーム
部材が下方へ回動したときにその一端が下方から上方へ
と反転して前記中箱を上方へ移動させるリンク片を含み
前記アーム部材と連動するリンク部材と、から構成され
ていることを特徴としている。
め、本考案のコンソールボックスは、上方が開口した収
納空間をもつケースボックスと、該ケースボックスの前
記収納空間内に上下方向へ移動可能に収納され、上方に
開口部をもつ中箱と、前記ケースボックスの前記収納空
間と隣接する一側方部に上下方向へスライド可能に設け
られたスライド部材と、該スライド部材に一側部両端を
回動可能に枢着され、前記ケースボックスの収納空間を
開閉するケース蓋と、前記スライド部材に一端が係止さ
れるとともに他端が前記ケースボックスに枢支されて上
下方向へ回動自在に設けられたアーム部材と、該アーム
部材が下方へ回動したときにその一端が下方から上方へ
と反転して前記中箱を上方へ移動させるリンク片を含み
前記アーム部材と連動するリンク部材と、から構成され
ていることを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案のコンソールボックスでは、ケースボッ
クスの上方に水平状にあるケース蓋を回動させて垂直状
にし、その状態でスライド部材を介してケース蓋を押下
げることによりケースボックスの上方開口を開放する。
これにより、ケースボックスの一側方に移動したケース
蓋が邪魔になることがなくなり、省スペース化が可能と
なる。また、スライド部材が下方へスライドするときに
は、スライド部材に一端が係止されたアーム部材が回動
し、このアーム部材と連動してリンク部材のリンク片が
反転することにより、ケースボックスの収納空間内の下
方にあった中箱が上方へ移動する。これにより、中箱へ
の物の出入れを容易に行うことが可能となる。そして、
物の出入れ終了後には、ケースボックスの一側方にある
ケース蓋をスライド部材を介して上方へ引上げた後、垂
直状にあるケース蓋をスライド部材を中心に水平状とな
るまで回動させることによりケースボックスの上方開口
を閉塞する。スライド部材が上方へスライドするときに
は、上方へ回動するアーム部材と連動してリンク部材の
リンク片が反転することにより、中箱はケースボックス
の収納空間内下方の初期位置へ戻る。
クスの上方に水平状にあるケース蓋を回動させて垂直状
にし、その状態でスライド部材を介してケース蓋を押下
げることによりケースボックスの上方開口を開放する。
これにより、ケースボックスの一側方に移動したケース
蓋が邪魔になることがなくなり、省スペース化が可能と
なる。また、スライド部材が下方へスライドするときに
は、スライド部材に一端が係止されたアーム部材が回動
し、このアーム部材と連動してリンク部材のリンク片が
反転することにより、ケースボックスの収納空間内の下
方にあった中箱が上方へ移動する。これにより、中箱へ
の物の出入れを容易に行うことが可能となる。そして、
物の出入れ終了後には、ケースボックスの一側方にある
ケース蓋をスライド部材を介して上方へ引上げた後、垂
直状にあるケース蓋をスライド部材を中心に水平状とな
るまで回動させることによりケースボックスの上方開口
を閉塞する。スライド部材が上方へスライドするときに
は、上方へ回動するアーム部材と連動してリンク部材の
リンク片が反転することにより、中箱はケースボックス
の収納空間内下方の初期位置へ戻る。
【0007】そして、物の出入れ終了後には、ケースボ
ックスの一側方にあるケース蓋をスライド部材を介して
上方へ引上げた後、垂直状にあるケース蓋をスライド部
材を中心に水平状となるまで回動させることによりケー
スボックスの上方開口を閉塞する。スライド部材が上方
へスライドするときには、上方へ回動するアーム部材と
連動してリンク部材のリンク片が反転することにより、
中箱はケースボックスの収納空間内下方の初期位置へ戻
る。
ックスの一側方にあるケース蓋をスライド部材を介して
上方へ引上げた後、垂直状にあるケース蓋をスライド部
材を中心に水平状となるまで回動させることによりケー
スボックスの上方開口を閉塞する。スライド部材が上方
へスライドするときには、上方へ回動するアーム部材と
連動してリンク部材のリンク片が反転することにより、
中箱はケースボックスの収納空間内下方の初期位置へ戻
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本実施例に係るコンソールボックスの分解斜
視図であり、図2はそのコンソールボックスのケース蓋
を閉じた状態から90°回動させた状態の側面図であ
り、図3はそのコンソールボックスのケース蓋を蓋収納
空間内に押下げた状態の側面図である。
る。図1は本実施例に係るコンソールボックスの分解斜
視図であり、図2はそのコンソールボックスのケース蓋
を閉じた状態から90°回動させた状態の側面図であ
り、図3はそのコンソールボックスのケース蓋を蓋収納
空間内に押下げた状態の側面図である。
【0009】本実施例のコンソールボックスは、上方が
開口した収納空間をもつケースボックス1と、ケースボ
ックス1の収納空間内に上下方向へ移動可能に収納され
た中箱2と、ケースボックス1の一側方部に上下方向へ
スライド可能に設けられた一対のスライド部材3(図1
には一方のみを示す。)と、両スライド部材3に一側部
両端を回動可能に枢着されたケース蓋4と、各スライド
部材3に一端が係止されるとともに他端がケースボック
ス1に枢支されて上下方向へ回動自在に設けられた一対
のアーム部材5(図1には一方のみを示す。)と、中箱
2を上方へ移動させるリンク片66を含み各アーム部材
5と連動する一対のリンク部材6(図1には一方のみを
示す。)とを主要素として構成されている。
開口した収納空間をもつケースボックス1と、ケースボ
ックス1の収納空間内に上下方向へ移動可能に収納され
た中箱2と、ケースボックス1の一側方部に上下方向へ
スライド可能に設けられた一対のスライド部材3(図1
には一方のみを示す。)と、両スライド部材3に一側部
両端を回動可能に枢着されたケース蓋4と、各スライド
部材3に一端が係止されるとともに他端がケースボック
ス1に枢支されて上下方向へ回動自在に設けられた一対
のアーム部材5(図1には一方のみを示す。)と、中箱
2を上方へ移動させるリンク片66を含み各アーム部材
5と連動する一対のリンク部材6(図1には一方のみを
示す。)とを主要素として構成されている。
【0010】ケースボックス1は、自動車室内の運転席
と助手席との間のフロアに配設されるものであって、左
右の側壁1a、1bの間に設けられた隔壁1cにより区
画され上方が開口する中箱収納空間10及び蓋収納空間
11を有する。蓋収納空間11は、中箱収納空間10よ
りも少し下方へ段違い状に形成されている。そして、前
後の側壁1d、1eの蓋収納空間11と対応する部分に
は、後述のスライド部材3が係合されるスライド溝12
が上下方向に延設されている。また、前後の側壁1d、
1eの中箱収納空間10と対応する部分には、後述する
リンク片66の揺動軸67が嵌入される左右一対の揺動
孔13がそれぞれ設けられている。両揺動孔13の間に
は、各揺動孔13を中心とする円弧状の溝部を左右にも
ちほぼH形状に形成された係合溝14が設けられてい
る。この係合溝14の下方には、後述の可動部材60を
案内する左右一対の案内溝15が上下方向に延設されて
いる。さらにこの案内溝15の左側壁1a側には、後述
の回転軸50を中心とする円弧に沿って形成された円弧
溝16が設けられている。
と助手席との間のフロアに配設されるものであって、左
右の側壁1a、1bの間に設けられた隔壁1cにより区
画され上方が開口する中箱収納空間10及び蓋収納空間
11を有する。蓋収納空間11は、中箱収納空間10よ
りも少し下方へ段違い状に形成されている。そして、前
後の側壁1d、1eの蓋収納空間11と対応する部分に
は、後述のスライド部材3が係合されるスライド溝12
が上下方向に延設されている。また、前後の側壁1d、
1eの中箱収納空間10と対応する部分には、後述する
リンク片66の揺動軸67が嵌入される左右一対の揺動
孔13がそれぞれ設けられている。両揺動孔13の間に
は、各揺動孔13を中心とする円弧状の溝部を左右にも
ちほぼH形状に形成された係合溝14が設けられてい
る。この係合溝14の下方には、後述の可動部材60を
案内する左右一対の案内溝15が上下方向に延設されて
いる。さらにこの案内溝15の左側壁1a側には、後述
の回転軸50を中心とする円弧に沿って形成された円弧
溝16が設けられている。
【0011】なお、右側壁1bの両端にはブラケット1
7がそれぞれ設けられており、後述のアーム部材5の一
端を支承する回転軸50が両ブラケット17に両端を軸
受されて水平状に配設されている。中箱2は、上方に開
口部21をもつ長方体状のものであり、ケースボックス
1の中箱収納空間10内に収納されている。中箱2の前
壁22及び後壁23の外面中央には、ケースボックス1
の前後の側壁1d、1eの内面に設けられた突起(図示
せず)と係合するガイド溝24が上下方向に延設されて
おり、これにより中箱2は上下方向に移動可能である。
また、前壁22及び後壁23の上部の左右両側には、後
述のリンク片66のガイドピン69と係合するガイド窓
25がそれぞれ形成されている。
7がそれぞれ設けられており、後述のアーム部材5の一
端を支承する回転軸50が両ブラケット17に両端を軸
受されて水平状に配設されている。中箱2は、上方に開
口部21をもつ長方体状のものであり、ケースボックス
1の中箱収納空間10内に収納されている。中箱2の前
壁22及び後壁23の外面中央には、ケースボックス1
の前後の側壁1d、1eの内面に設けられた突起(図示
せず)と係合するガイド溝24が上下方向に延設されて
おり、これにより中箱2は上下方向に移動可能である。
また、前壁22及び後壁23の上部の左右両側には、後
述のリンク片66のガイドピン69と係合するガイド窓
25がそれぞれ形成されている。
【0012】スライド部材3は、縦長で板状の本体部3
1と、本体部31の一側面に固着された上下一対のスラ
イドピン32とからなる。このスライド部材3は、ケー
スボックス1の前後の側壁1d、1eに形成された各ス
ライド溝12に内側よりスライドピン32が嵌入され、
スライドピン32に外側よりワッシャ33を介してビス
34により締着されており、スライド溝12に沿ってス
ライド自在である。
1と、本体部31の一側面に固着された上下一対のスラ
イドピン32とからなる。このスライド部材3は、ケー
スボックス1の前後の側壁1d、1eに形成された各ス
ライド溝12に内側よりスライドピン32が嵌入され、
スライドピン32に外側よりワッシャ33を介してビス
34により締着されており、スライド溝12に沿ってス
ライド自在である。
【0013】ケース蓋4は、長方形で板状に形成されて
おり、一方の長辺端の中央には摘み部41が設けられて
いる。ケース蓋4の他方の長辺端の両端には、それぞれ
取付部材42がビス43により締着されているととも
に、この取付部材42と前記スライド部材3の上端に形
成された軸穴35との間には回動軸44が嵌合されてい
る。これにより、ケース蓋4はスライド部材3に対して
回動軸44を中心に回動可能に取付けられている。
おり、一方の長辺端の中央には摘み部41が設けられて
いる。ケース蓋4の他方の長辺端の両端には、それぞれ
取付部材42がビス43により締着されているととも
に、この取付部材42と前記スライド部材3の上端に形
成された軸穴35との間には回動軸44が嵌合されてい
る。これにより、ケース蓋4はスライド部材3に対して
回動軸44を中心に回動可能に取付けられている。
【0014】アーム部材5は、ケースボックス1の右側
壁1bの外側に配設された前記回転軸50の両端にワッ
シャ50a及びナット50bにより締着されて枢支さ
れ、ケースボックス1の前後外側にそれぞれ配設されて
いる。アーム部材5の他端は、長穴51を介して前記ス
ライド部材3の上方側のスライドピン32に摺動自在に
係合されている。このアーム部材5の中央部は上方へ突
出しており、その突出部を含んで上下方向に延びるよう
に案内窓52が形成されている。案内窓52と長穴51
との間には取付孔53が形成されており、ケースボック
ス1の内側より前記円弧溝16に嵌合された案内ピン5
4の先端がワッシャ55及びビス56によりその取付孔
53を介して固着されている。
壁1bの外側に配設された前記回転軸50の両端にワッ
シャ50a及びナット50bにより締着されて枢支さ
れ、ケースボックス1の前後外側にそれぞれ配設されて
いる。アーム部材5の他端は、長穴51を介して前記ス
ライド部材3の上方側のスライドピン32に摺動自在に
係合されている。このアーム部材5の中央部は上方へ突
出しており、その突出部を含んで上下方向に延びるよう
に案内窓52が形成されている。案内窓52と長穴51
との間には取付孔53が形成されており、ケースボック
ス1の内側より前記円弧溝16に嵌合された案内ピン5
4の先端がワッシャ55及びビス56によりその取付孔
53を介して固着されている。
【0015】リンク部材6は、平板状で上端部に横方向
に延びる長窓61をもつ可動部材60と、鈍角三角形状
の一対のリンク片66とからなり、アーム部材5及び中
箱2と連係してケースボックス1の前後両側に一組づつ
配設されている。可動部材60の内側面の左右両端部に
はそれぞれ2個ずつ案内ピン62が突設されており、こ
れら案内ピン62はケースボックス1に形成された前記
左右一対の案内溝15に摺動自在に係合されている。ま
た、可動部材60の外側面のほぼ中央部には係止ピン6
3が突設されており、この係止ピン63はアーム部材5
の案内窓52に係止されている。案内窓52より突出す
る係止ピン63の先端には、ケースボックス1の底部に
設けられたブラケット18との間に引張ばね64が装着
されており、この引張ばね64によって可動部材60は
下方に付勢されている。
に延びる長窓61をもつ可動部材60と、鈍角三角形状
の一対のリンク片66とからなり、アーム部材5及び中
箱2と連係してケースボックス1の前後両側に一組づつ
配設されている。可動部材60の内側面の左右両端部に
はそれぞれ2個ずつ案内ピン62が突設されており、こ
れら案内ピン62はケースボックス1に形成された前記
左右一対の案内溝15に摺動自在に係合されている。ま
た、可動部材60の外側面のほぼ中央部には係止ピン6
3が突設されており、この係止ピン63はアーム部材5
の案内窓52に係止されている。案内窓52より突出す
る係止ピン63の先端には、ケースボックス1の底部に
設けられたブラケット18との間に引張ばね64が装着
されており、この引張ばね64によって可動部材60は
下方に付勢されている。
【0016】一対のリンク片66は、ケースボックス1
の内側に左右対称状に配設されており、その鈍角部の外
側面に突設された揺動軸67がケースボックス1の前記
各揺動孔13に嵌合され、ビス67aにより保持されて
いる。両揺動軸67の内側に位置する各リンク片66の
角部の外側面には、揺動軸67と平行に係合ピン68が
突設されている。両係合ピン68は、ケースボックス1
の前記係合溝14を各円弧状溝部の上方端位置で貫通
し、その先端部が可動部材60の長窓61の両端に位置
して係止されている。また、両揺動軸67の外側に位置
する各リンク片66の鋭角部の内側面には、揺動軸67
と平行にガイドピン69が突設されており、両ガイドピ
ン69は中箱2の各ガイド窓25にそれぞれ摺動自在に
係止されている。
の内側に左右対称状に配設されており、その鈍角部の外
側面に突設された揺動軸67がケースボックス1の前記
各揺動孔13に嵌合され、ビス67aにより保持されて
いる。両揺動軸67の内側に位置する各リンク片66の
角部の外側面には、揺動軸67と平行に係合ピン68が
突設されている。両係合ピン68は、ケースボックス1
の前記係合溝14を各円弧状溝部の上方端位置で貫通
し、その先端部が可動部材60の長窓61の両端に位置
して係止されている。また、両揺動軸67の外側に位置
する各リンク片66の鋭角部の内側面には、揺動軸67
と平行にガイドピン69が突設されており、両ガイドピ
ン69は中箱2の各ガイド窓25にそれぞれ摺動自在に
係止されている。
【0017】以上のように構成された本実施例のコンソ
ールボックスにおいて、中箱2への小物類の出入れを行
うために次のようなケース蓋4の開閉操作を行う。ま
ず、ケース蓋4の開閉操作を行う場合には、図2に示す
ように、摘み部41を手で持上げて回動軸44を中心に
90°回動させた後、ケース蓋4を押下げる。これによ
り、図3に示すように、ケース蓋4は、スライド溝12
に沿って案内されるスライド部材3とともに下方へ移動
し、蓋収納空間11内に収納される。このとき、スライ
ド部材3が下方へ移動すると、アーム部材5が回転軸5
0を中心に下方へ回動するのに伴い、アーム部材5の案
内窓52に係止されている係止ピン63を介して可動部
材60が案内溝15に沿って下方へ移動する。これによ
り、可動部材60の長窓61に係止された両係合ピン6
8が係合溝14の円弧状溝部に案内されて下方端まで移
動することにより両リンク片66が揺動軸67を中心に
揺動し、ガイドピン69は中箱2のガイド窓25に案内
されつつ円弧軌道を描いて上方へ移動する。これによ
り、中箱2はガイド溝24が突起に案内されて中箱収納
空間10内を上昇し、その開口部21が中箱収納空間1
0より少し突出した状態で停止する。この状態で中箱2
への物の出入れを行う。
ールボックスにおいて、中箱2への小物類の出入れを行
うために次のようなケース蓋4の開閉操作を行う。ま
ず、ケース蓋4の開閉操作を行う場合には、図2に示す
ように、摘み部41を手で持上げて回動軸44を中心に
90°回動させた後、ケース蓋4を押下げる。これによ
り、図3に示すように、ケース蓋4は、スライド溝12
に沿って案内されるスライド部材3とともに下方へ移動
し、蓋収納空間11内に収納される。このとき、スライ
ド部材3が下方へ移動すると、アーム部材5が回転軸5
0を中心に下方へ回動するのに伴い、アーム部材5の案
内窓52に係止されている係止ピン63を介して可動部
材60が案内溝15に沿って下方へ移動する。これによ
り、可動部材60の長窓61に係止された両係合ピン6
8が係合溝14の円弧状溝部に案内されて下方端まで移
動することにより両リンク片66が揺動軸67を中心に
揺動し、ガイドピン69は中箱2のガイド窓25に案内
されつつ円弧軌道を描いて上方へ移動する。これによ
り、中箱2はガイド溝24が突起に案内されて中箱収納
空間10内を上昇し、その開口部21が中箱収納空間1
0より少し突出した状態で停止する。この状態で中箱2
への物の出入れを行う。
【0018】そして、物の出入れ終了後、ケース蓋4の
閉塞操作を行う場合には、まず摘み部41を手で持ちケ
ース蓋4を蓋収納空間11内より引上げる。これによ
り、開放操作の場合とは逆にケース蓋4がスライド部材
3とともに上方へ移動するときに、アーム部材5が回転
軸50を中心に上方へ回動して可動部材60を上方へ移
動させる。これに伴い、リンク片66が揺動軸67を中
心に揺動してガイドピン69が円弧軌道を描いて下方へ
移動し、中箱2は中箱収納空間10内下方の初期位置に
戻る。その後、垂直状にあるケース蓋4を回動軸44を
中心に90°回動させて中箱収納空間10を閉塞する。
閉塞操作を行う場合には、まず摘み部41を手で持ちケ
ース蓋4を蓋収納空間11内より引上げる。これによ
り、開放操作の場合とは逆にケース蓋4がスライド部材
3とともに上方へ移動するときに、アーム部材5が回転
軸50を中心に上方へ回動して可動部材60を上方へ移
動させる。これに伴い、リンク片66が揺動軸67を中
心に揺動してガイドピン69が円弧軌道を描いて下方へ
移動し、中箱2は中箱収納空間10内下方の初期位置に
戻る。その後、垂直状にあるケース蓋4を回動軸44を
中心に90°回動させて中箱収納空間10を閉塞する。
【0019】以上のように、本実施例のコンソールボッ
クスによれば、ケース蓋4は、中箱収納空間10に隣接
して設けられた蓋収納空間11内を上下方向へスライド
するスライド部材3に回動可能に枢着され、開放時には
蓋収納空間11内に収納されるように構成されているた
め、ケース蓋4の開放時に大きなスペースを必要とせず
かつ邪魔になることもないので、省スペース化を図るこ
とができる。
クスによれば、ケース蓋4は、中箱収納空間10に隣接
して設けられた蓋収納空間11内を上下方向へスライド
するスライド部材3に回動可能に枢着され、開放時には
蓋収納空間11内に収納されるように構成されているた
め、ケース蓋4の開放時に大きなスペースを必要とせず
かつ邪魔になることもないので、省スペース化を図るこ
とができる。
【0020】また、中箱2は、ケース蓋4の開閉操作に
よりアーム部材5と連動する可動部材60及びリンク片
66を介して中箱収納空間10内を上下方向に移動する
ように構成され、ケース蓋4の開放時に中箱収納空間1
0の上方へ移動するため、中箱2への物の出入れを容易
に行うことができる。
よりアーム部材5と連動する可動部材60及びリンク片
66を介して中箱収納空間10内を上下方向に移動する
ように構成され、ケース蓋4の開放時に中箱収納空間1
0の上方へ移動するため、中箱2への物の出入れを容易
に行うことができる。
【0021】
【考案の効果】本考案のコンソールボックスによれば、
実用新案登録請求の範囲に記載の構成を有するため、ケ
ース蓋の開放時における省スペース化を図ることができ
るとともに、中箱への物の出入れを容易に行うことがで
きる。
実用新案登録請求の範囲に記載の構成を有するため、ケ
ース蓋の開放時における省スペース化を図ることができ
るとともに、中箱への物の出入れを容易に行うことがで
きる。
【図1】実施例に係るコンソールボックスの分解斜視図
である。
である。
【図2】実施例に係るコンソールボックスのケース蓋を
閉じた状態から90°回動させた状態の側面図である。
閉じた状態から90°回動させた状態の側面図である。
【図3】実施例に係るコンソールボックスのケース蓋を
蓋収納空間内に押下げた状態の側面図である。
蓋収納空間内に押下げた状態の側面図である。
1…ケースボックス 2…中箱 3…スライド部材
4…ケース蓋 5…アーム部材 6…リンク部材 10…中箱収納
空間 11…蓋収納空間 12…スライド溝 14…係合
溝 32…スライドピン 44…回動軸 51…長穴
52…案内窓 60…可動部材 61…長窓 63…係止ピン
66…リンク片 67…揺動軸 68…係合ピン 69…ガイドピン
4…ケース蓋 5…アーム部材 6…リンク部材 10…中箱収納
空間 11…蓋収納空間 12…スライド溝 14…係合
溝 32…スライドピン 44…回動軸 51…長穴
52…案内窓 60…可動部材 61…長窓 63…係止ピン
66…リンク片 67…揺動軸 68…係合ピン 69…ガイドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 7/04 A45C 11/00
Claims (1)
- 【請求項1】 上方が開口した収納空間をもつケースボ
ックスと、 該ケースボックスの前記収納空間内に上下方向へ移動可
能に収納され、上方に開口部をもつ中箱と、 前記ケースボックスの前記収納空間と隣接する一側方部
に上下方向へスライド可能に設けられたスライド部材
と、 該スライド部材に一側部両端を回動可能に枢着され、前
記ケースボックスの収納空間を開閉するケース蓋と、 前記スライド部材に一端が係止されるとともに他端が前
記ケースボックスに枢支されて上下方向へ回動自在に設
けられたアーム部材と、 該アーム部材が下方へ回動したときにその一端が下方か
ら上方へと反転して前記中箱を上方へ移動させるリンク
片を含み前記アーム部材と連動するリンク部材と、 から構成されていることを特徴とするコンソールボック
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP299693U JP2580520Y2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | コンソールボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP299693U JP2580520Y2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | コンソールボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0661587U JPH0661587U (ja) | 1994-08-30 |
JP2580520Y2 true JP2580520Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=11544997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP299693U Expired - Fee Related JP2580520Y2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | コンソールボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580520Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5817100B2 (ja) * | 2010-10-22 | 2015-11-18 | トヨタ車体株式会社 | コンソールボックス |
JP2020142825A (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 中日産業株式会社 | 収納具 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP299693U patent/JP2580520Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0661587U (ja) | 1994-08-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |