JP3750493B2 - 箱型荷室の開閉構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は箱型荷物車や箱型コンテナ等の箱型荷室の開閉構造に関し、特に、荷室開口を引き戸によって開閉するようにしたものの構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
発明者等は先に、荷室外に大きな扉開放スペースを要しない箱型荷室の開閉構造として、引き戸を使用したものを提案した(特願2000−33084号)。これは図8、図9に示すように、箱型荷物車の箱型荷室1の後部開口11を複数枚の引き戸2A〜2Cで開閉するものである。すなわち、後部開口11は幅方向へ4等分されており、向かって左端に位置する1/4部分は最奥にあって固定壁3となっている。残る3/4部分に同形の引き戸2A〜2Cが3枚設けられて、順次手前側の車両外側に位置し、右端に位置する引き戸2Cには下半部に開閉操作用の取手を収納した凹所21が設けられている。
【0003】
固定壁3は図10に示すように、その上端部と下端部がそれぞれ後部開口11の天井と床にL字アングル31,32で固定されている。一方、三枚の引き戸2A〜2Cにはそれぞれ上端部に吊り具41が固着されている。吊り具41は引き戸2Cの戸幅と同一長で、下方へ開放するU字形の下半部411が引き戸2Cの上端部に覆着されるとともに、下半部411中央上で立壁となった上半部412には水平の支軸413が設けられて、これら支軸413の両端にそれぞれ主ローラ42が設けられている。
【0004】
荷室の天井には図10に示すように、固定壁3の外側に内方から外方へ隣接して上側レール5A〜5Cが並設されている。各上側レール5A〜5Cはその下方開口縁に水平に屈曲するフランジ部51を有するU字形断面をなし、左右の水平フランジ部51上にそれぞれ主ローラ42が位置して引き戸2A〜2Cを移動自在に支持している。また、最外側に位置する引き戸2Cにはその戸幅方向の両端の外側面にそれぞれ上方へ延びるステー52が設けられ、これらステー52の先端には補助ローラ53が設けられて、当該補助ローラ53とその直上に位置する主ローラ42とで水平フランジ部51を上下から挟持している。
【0005】
図10において、後部開口11のフロア上にはL字アングルとU字アングルの下側レール7A,7Bが隣接して設けられて開口11の幅方向(図10の紙面垂直方向)へ延びており、これら下側レール7A,7Bの垂直なレール部71〜73に、各引き戸2A〜2Cの下端部に設けられたガイド部材43のU字溝431が嵌装されている。これにより、各引き戸2A〜2Cは内外方向へ振れることなく移動案内される。
【0006】
図11に示すように、各引き戸2A〜2Cおよび固定壁3の側縁には縁部材10A,10Bが装着され、各縁部材10A,10Bの一部に当接部104,134,140を形成することによって、後述するように各引き戸2A〜2Cは順次開放移動ないし閉鎖移動させられる。縁部材10Aはアルミ材の押出し成形品で、U字断面に成形された基部が固定壁3と各引き戸2A,2Bの右側縁に装着されている。縁部材10Aの先端側面には上記縁部材10Bに向けて突出する当接部104が形成され、その側面は鉤型に湾曲している。縁部材10Aの先端中央には挟幅の開放口を有する矩形断面の凹所が長手方向(紙面垂直方向)へ貫通形成されて、ここに先端閉鎖のシール部材107がその基部を嵌め込み固定されている。
【0007】
一方、縁部材10Bは上記縁部材10Aと同様の押出し成形品で、引き戸2A〜2Cの左側縁に固定されている。縁部材10Bの形状は後述する当接部140が形成されている点を除いて縁部材10Aと対称形となっている。当接部140は当接部134とは反対側に形成されて車両後方(図11の下方)へ大きく突出している。また、シール部材137は上記シール部材107と同形で、縁部材10Bの凹所内にシール部材107とは反対向きに装着されている。なお、引き戸2Cの右側縁には縁部材10Cが装着されており、その形状は当接部が全く形成されていない点を除いて縁部材10Aと同一である。そして、その凹所内には先端閉鎖のシール部材101がその基部を嵌め込み固定されている。
【0008】
このような構造において、図11に示す閉鎖状態から引き戸を開放する場合には、最外側の引き戸2Cを取手(図示略)を持って左方へ引くと、引き戸2Cの左方への移動に伴ってシール部材137がその内側に位置する引き戸2Bの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやり、さらに引き戸2Bの左方への移動に伴ってそのシール部材137がさらにその内側に位置する引き戸2Aの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやって、図12に示すように、三枚の引き戸2A〜2Cが全て固定壁3の外側位置に重なるように移動して後部開口11が開放される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案の開閉構造は、荷室外に大きな扉開放スペースを要さず、かつ荷室外の他物品等と干渉することなく扉の開閉を行なうことができるという優れた効果を有するものであるが、固定壁を設けた後部開口左側での荷物の積み下ろしが不可能であるとともに、後部開口の中央から比較的小型の荷物の積み下ろしをする場合でも3枚の引き戸をほぼ全開状態にする必要があるため、作業に手間取るという改善すべき点を有していた。
【0010】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる箱型荷室の開閉構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明では、箱型荷室(1)の開口(11)の幅方向へ配置されて開口(11)を閉鎖する3枚以上の引き戸(2A〜2D)を備え、これら引き戸(2A〜2D)は開口(11)の幅方向へ直線移動することにより他の引き戸と内外方向で重なる位置へ移動して開口(11)を開放することができるようになっており、かつ各引き戸(2A〜2D)をそれぞれの閉鎖位置で解除可能に固定して解除状態では各引き戸(2A〜2D)が他の引き戸と内外位置で重なる位置へ個別に移動するのを許す固定手段(92,96)を設けたものである。
【0012】
本第1発明においては、各引き戸を閉鎖位置で固定することにより、開口を確実に閉鎖状態とすることができるとともに、固定を解除することによって各引き戸を自在に移動させて、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる。
【0013】
本第2発明では、箱型荷室の開口を3つ以上に分割して、端にある分割部分に固定壁を設けるとともに前記開口の残る各分割部分をそれぞれ閉鎖する引き戸を備え、これら引き戸は開口の幅方向へ直線移動することにより他の引き戸ないし前記固定壁と内外方向で重なる位置へ移動して前記開口を開放することができるようになっており、かつ各引き戸をそれぞれの閉鎖位置で解除可能に固定して解除状態では前記各引き戸が他の引き戸ないし固定壁と内外位置で重なる位置へ個別に移動するのを許す固定手段を設ける。本第2発明によっても本第1発明と同様の作用効果を得られるとともに、開口の端にある分割部分の最奥位置に固定壁を設けているから、車両走行時に積荷が崩れても固定壁により支持されて引き戸に直接当ることはなく、引き戸の開放操作が保証される。
【0014】
本第3発明では、箱型荷室(1)の開口(11)を複数の引き戸(2A〜2D)で閉鎖するとともに、開口(11)を開放した状態でこれら引き戸(2A〜2D)が互いに内外位置で重なって位置するようになし、かつ、最も外側の引き戸(2C)の開閉作動に伴い順次各引き戸(2A,2B,2D)に設けた当接部(134,140,6)が互いに当接して各引き戸が開閉作動を順次開始するようになし、互いに当接する当接部のうち少なくとも一対の当接部(134,6)の一方を進出位置と退入位置へ移動可能となすとともに、一方の当接部(6)を退入位置へ移動させて他方の当接部(134)との当接状態を解消する操作手段(97)を設ける。
【0015】
本第3発明においては、一方の当接部を進出位置にすることにより、最外側の引き戸に連動させて他の引き戸の開閉操作を行なうことができ、複数の引き戸による開口の開閉を、手間を要することなく行なうことができる。上記一方の当接部を退入位置にすれば、他方の当接部との当接状態が解消されることにより、当該引き戸を自在に移動させて、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる。
【0016】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には荷室後部を後方から見た正面図を示し、図2には荷室後部の開口部の水平断面図を示す。後部開口11はその3/4部分が従来技術で説明したもの(図11参照)と基本構造を同一とする3枚の引き戸2A〜2Cで閉鎖されるとともに、向かって左端最奥の残る1/4部分には、従来技術で説明した固定壁3に代えて、引き戸2Cと対称形状の、図略の上側レールと下側レールで案内移動させられる引き戸2Dが設けられて、当該引き戸2Dにより上記1/4部分の開口左端部が開放可能に閉鎖されている。各引き戸2A〜2Dはその側縁部が互いに前後方向(図2の上下方向)で重なるように後部開口11の幅方向へ配置されて当該後部開口11を閉鎖している。これら各引き戸2A〜2Dの側縁には従来技術で説明したのと同様に縁部材10A,10Bが装着されているが、当接部104,134,140(図11参照)はいずれの縁部材10A,10Bにも形成されていない。
【0018】
各引き戸2A〜2Dには戸面の一方の側縁下部に凹所21が形成されて、その内部には、詳細を以下に説明するレバーアームの把手部812が位置するとともに、レバーアームに連結されたリンクシャフト91,95が各引き戸2A〜2Dの縁部材10A,10C内を上下方向へ延びている。以下、図3ないし図5で上記レバーアーム81およびリンクシャフト91,95の詳細を説明する。なお、図3は引き戸2Cに設けた上記凹所21部分の水平断面図であり、図4、図5は凹所21部分を裏面側から見た分解斜視図である。そして、以下に説明する構造は他の引き戸2A、2B、2Dについても同様である。
【0019】
凹所21は、引き戸2Cの側縁の一部を切り欠いてこれを裏面側から裏板82で閉鎖するとともに、内周部の下半に開口831を形成した長方形の枠部材83を表面側より装着して構成されている。凹所21内のレバーアーム81は下半の取手部811と上半の円形取付部812よりなり、取付部812の中心穴813が、枠部材83の上半と裏板82とで回転自在に支持された軸部材84の円柱部841外周に回転自在に嵌装されている。上記取付部812の外周縁にはレバー体85に当接する当接片814が突出形成されている。レバー体85は基部851に角穴852が形成されてこれが上記軸部材84の角柱部842外周に嵌装されている。レバー体85の先端には略四角形の端子板86が固着してあり、この端子板86には板面の上下位置にピン861,862が立設されるとともにネジ穴863が形成されている。
【0020】
端子板86には、上下位置に設けた位置決め穴871,872を上記ピン861,862に嵌装してほぼ同形の端子板87が覆着してあり、端子板87の取付穴873内に挿通したネジ部材874を上記ネジ穴863内に捩じ込んで両端子板86,87が結合されている。そして、これら端子板86,87の間に、リンクシャフト91(図5)の一端が挟持されている。なお、レバー体85の基部851と裏板82との間には軸部材84の角柱部842の外周に適当数のスペーサ板88が配置されている。また、レバーアーム81はバネ係止ピン891,892間に架設されたコイルバネ893によって、レバー体85はそのバネ係止穴853とバネ係止ピン894との間に架設されたコイルバネ895によってそれぞれ図4の時計方向へ回動付勢されている。
【0021】
図5に示すように、リンクシャフト91は縁部材10Cの空間内を上下方向へ通してあり、その下端の取付穴911が上記端子板86のピン861に嵌装されて(図4、図5の符号(イ))端子板87との間に回動自在に挟持されている。リンクシャフト91の上端は縁部材10C内に設けたガイド片911内に挿通されてここに位置させたロック部材92の基端に捩じ込み固定されている。ロック部材92は円柱体で、ガイド片912内に設けたコイルバネ921によって上方へ突出付勢されている。突出付勢されたロック部材92は後部開口11の上縁に形成された係止穴(図示略)内に進入して引き戸2Cの上端部を位置決め固定している。
【0022】
端子板86のピン862には補助リンク93の上端の取付穴931が嵌装されて端子板87との間で回動自在に挟持されており(図4、図5の符号(ロ))、補助リンク93の下端はリンクアーム94の一端に回動自在に連結されている。リンクアーム94はその中心が、縁部材10Cを貫通する支持片941のネジ部942外周に嵌装されて回動自在であり、リンクアーム94の他端には縁部材10Cの空間内を上下方向へ延びるリンクシャフト95の上端が回動自在に連結されている。リンクシャフト95の下端はガイド片951内に挿通されて、ここに位置させた円柱形のロック部材96の基端に捩じ込み固定されている。ロック部材96は後部開口11の下縁に形成された係止穴(図示略)内に進入して引き戸2Cの下端部を位置決め固定している。
【0023】
このような開閉構造において、後部開口11の各左右端部あるいは中央から荷物の積み下ろしをする場合には、4枚の引き戸2A〜2Dのうち、適当な引き戸のレバーアーム81を図4の反時計方向(図1の時計方向)へ回動させて、上下のロック部材92,96を後部開口11の開口縁に設けた係止穴から抜き出す。各引き戸2A〜2Dの縁部材10A,10Bには既述のように当接部104,134,140(図11)は形成されていないから、ロック部材92,96を係止穴から抜き出すと、当該引き戸を単独で他の引き戸とは全く無関係に図2の左右方向へ移動させることができる。このようにして、荷物を積み下ろす位置に最も近い引き戸2A〜2Dのみを開放して、手軽に作業を行うことができる。
【0024】
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態におけると同様に後部開口11を開閉する引き戸2A〜2Dが設けられるとともに(図2)、各引き戸2A〜2Cの縁部材10Bには従来と同様に当接部134,140(図11)が形成されている。図6には、閉鎖状態における引き戸2A,2B側縁部の水平断面を示し、以下に説明する構造は他の引き戸2C,2Dについても同様である。引き戸2Aに設けた縁部材10A内にはその上下端(図6は上端のみを示す)にそれぞれ当接部材6が内設されている。当接部材6は先端部61が直角に屈曲した略L字形をなし、その中央が軸部材63に支持されて水平面内で回動自在となっている。第1実施形態で説明したのと同様のリンクシャフト91,95(図7にリンクシャフト91の上端部を示す)が縁部材10A内を上下方向へ配設されており、その上下端に固定されたロック部材97は図7に示すように先端が楔形となって、その斜面が当接部材6の基端部62に当接している。これにより、当接部材6は図6の時計方向へ回動付勢されてその先端部61が進出し、引き戸2Bの左側縁に装着されて上下方向(図6の紙面垂直方向)へ延びる縁部材10Bの、当接部134の上下端部と係合している。
【0025】
このような構造により、後部開口11を開放する場合には、従来と同様に、最外側の引き戸2C(図11参照)を左方へ引くと、シール部材137がその内側に位置する引き戸2Bの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやり、同様のことが他の引き戸2Aについても行われて三枚の引き戸2A〜2Cが全て引き戸2Dの外側位置に重なるように移動して後部開口11が開放される。この状態から後部開口11を閉鎖する場合には、最外側の引き戸2Cを右方へ引くこと、縁部材10Bに形成された当接部140が縁部材10A内に設けた上記当接部材6の先端部61に当接係合して(図6に示す状態)各引き戸2A〜2Cが順次右方へ移動し、後部開口11が閉鎖される。
【0026】
引き戸2Aあるいは2Bのみを開放したい場合には、当該引き戸2A,2Bのレバーアーム81(図4参照)を回動操作してロック部材97を図7の矢印で示すように下降させる。これにより、ロック部材97との当接状態が解消されて当接部材6は自在に回動可能な状態となる。この状態で、引き戸2Bを図6の右方へ、あるいは引き戸2Aを左方へ移動させると、これに伴って当接部材6は図6、図7の矢印で示すように退入位置(鎖線で示す)へ自在に回動し、各引き戸2A,2Bを連動させることなく独立に開放することができる。これにより、荷物の積み下ろしをする位置に最も近い引き戸のみを開放して、手軽に作業を行うことができる。なお、本実施形態において、当接部材6は引き戸2A,2B,2Dの全てに設ける必要はなく、引き戸2Aのみに設けて、後部開口の中央で引き戸2A,2Bのいずれかのみを単独で開放できるようにしても良い。また、上記各実施形態において、引き戸2Dに代えて、従来技術で説明した固定壁3を設けるようにもできる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の箱型荷室の開閉構造によれば、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、閉鎖状態での荷室後部開口の正面図である。
【図2】閉鎖状態での荷室後部開口の水平断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】引き戸のレバーアーム設置部を裏面側から見た分解斜視図である。
【図5】引き戸のリンクロッド設置部の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す、閉鎖状態での引き戸側縁部の拡大断面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】箱型荷物車の箱型荷室の後方斜視図である。
【図9】箱型荷室の正面図である。
【図10】従来の荷室後部開口の垂直断面図である。
【図11】従来の引き戸閉鎖状態での荷室後部開口の水平断面図である。
【図12】従来の引き戸開放状態での荷室後部開口の水平断面図である。
【符号の説明】
1…荷室、11…後部開口、134…当接部、140…当接部、2A,2B,2C,2D…引き戸、6…当接部材、92,96,97…ストッパ部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は箱型荷物車や箱型コンテナ等の箱型荷室の開閉構造に関し、特に、荷室開口を引き戸によって開閉するようにしたものの構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
発明者等は先に、荷室外に大きな扉開放スペースを要しない箱型荷室の開閉構造として、引き戸を使用したものを提案した(特願2000−33084号)。これは図8、図9に示すように、箱型荷物車の箱型荷室1の後部開口11を複数枚の引き戸2A〜2Cで開閉するものである。すなわち、後部開口11は幅方向へ4等分されており、向かって左端に位置する1/4部分は最奥にあって固定壁3となっている。残る3/4部分に同形の引き戸2A〜2Cが3枚設けられて、順次手前側の車両外側に位置し、右端に位置する引き戸2Cには下半部に開閉操作用の取手を収納した凹所21が設けられている。
【0003】
固定壁3は図10に示すように、その上端部と下端部がそれぞれ後部開口11の天井と床にL字アングル31,32で固定されている。一方、三枚の引き戸2A〜2Cにはそれぞれ上端部に吊り具41が固着されている。吊り具41は引き戸2Cの戸幅と同一長で、下方へ開放するU字形の下半部411が引き戸2Cの上端部に覆着されるとともに、下半部411中央上で立壁となった上半部412には水平の支軸413が設けられて、これら支軸413の両端にそれぞれ主ローラ42が設けられている。
【0004】
荷室の天井には図10に示すように、固定壁3の外側に内方から外方へ隣接して上側レール5A〜5Cが並設されている。各上側レール5A〜5Cはその下方開口縁に水平に屈曲するフランジ部51を有するU字形断面をなし、左右の水平フランジ部51上にそれぞれ主ローラ42が位置して引き戸2A〜2Cを移動自在に支持している。また、最外側に位置する引き戸2Cにはその戸幅方向の両端の外側面にそれぞれ上方へ延びるステー52が設けられ、これらステー52の先端には補助ローラ53が設けられて、当該補助ローラ53とその直上に位置する主ローラ42とで水平フランジ部51を上下から挟持している。
【0005】
図10において、後部開口11のフロア上にはL字アングルとU字アングルの下側レール7A,7Bが隣接して設けられて開口11の幅方向(図10の紙面垂直方向)へ延びており、これら下側レール7A,7Bの垂直なレール部71〜73に、各引き戸2A〜2Cの下端部に設けられたガイド部材43のU字溝431が嵌装されている。これにより、各引き戸2A〜2Cは内外方向へ振れることなく移動案内される。
【0006】
図11に示すように、各引き戸2A〜2Cおよび固定壁3の側縁には縁部材10A,10Bが装着され、各縁部材10A,10Bの一部に当接部104,134,140を形成することによって、後述するように各引き戸2A〜2Cは順次開放移動ないし閉鎖移動させられる。縁部材10Aはアルミ材の押出し成形品で、U字断面に成形された基部が固定壁3と各引き戸2A,2Bの右側縁に装着されている。縁部材10Aの先端側面には上記縁部材10Bに向けて突出する当接部104が形成され、その側面は鉤型に湾曲している。縁部材10Aの先端中央には挟幅の開放口を有する矩形断面の凹所が長手方向(紙面垂直方向)へ貫通形成されて、ここに先端閉鎖のシール部材107がその基部を嵌め込み固定されている。
【0007】
一方、縁部材10Bは上記縁部材10Aと同様の押出し成形品で、引き戸2A〜2Cの左側縁に固定されている。縁部材10Bの形状は後述する当接部140が形成されている点を除いて縁部材10Aと対称形となっている。当接部140は当接部134とは反対側に形成されて車両後方(図11の下方)へ大きく突出している。また、シール部材137は上記シール部材107と同形で、縁部材10Bの凹所内にシール部材107とは反対向きに装着されている。なお、引き戸2Cの右側縁には縁部材10Cが装着されており、その形状は当接部が全く形成されていない点を除いて縁部材10Aと同一である。そして、その凹所内には先端閉鎖のシール部材101がその基部を嵌め込み固定されている。
【0008】
このような構造において、図11に示す閉鎖状態から引き戸を開放する場合には、最外側の引き戸2Cを取手(図示略)を持って左方へ引くと、引き戸2Cの左方への移動に伴ってシール部材137がその内側に位置する引き戸2Bの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやり、さらに引き戸2Bの左方への移動に伴ってそのシール部材137がさらにその内側に位置する引き戸2Aの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやって、図12に示すように、三枚の引き戸2A〜2Cが全て固定壁3の外側位置に重なるように移動して後部開口11が開放される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案の開閉構造は、荷室外に大きな扉開放スペースを要さず、かつ荷室外の他物品等と干渉することなく扉の開閉を行なうことができるという優れた効果を有するものであるが、固定壁を設けた後部開口左側での荷物の積み下ろしが不可能であるとともに、後部開口の中央から比較的小型の荷物の積み下ろしをする場合でも3枚の引き戸をほぼ全開状態にする必要があるため、作業に手間取るという改善すべき点を有していた。
【0010】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる箱型荷室の開閉構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明では、箱型荷室(1)の開口(11)の幅方向へ配置されて開口(11)を閉鎖する3枚以上の引き戸(2A〜2D)を備え、これら引き戸(2A〜2D)は開口(11)の幅方向へ直線移動することにより他の引き戸と内外方向で重なる位置へ移動して開口(11)を開放することができるようになっており、かつ各引き戸(2A〜2D)をそれぞれの閉鎖位置で解除可能に固定して解除状態では各引き戸(2A〜2D)が他の引き戸と内外位置で重なる位置へ個別に移動するのを許す固定手段(92,96)を設けたものである。
【0012】
本第1発明においては、各引き戸を閉鎖位置で固定することにより、開口を確実に閉鎖状態とすることができるとともに、固定を解除することによって各引き戸を自在に移動させて、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる。
【0013】
本第2発明では、箱型荷室の開口を3つ以上に分割して、端にある分割部分に固定壁を設けるとともに前記開口の残る各分割部分をそれぞれ閉鎖する引き戸を備え、これら引き戸は開口の幅方向へ直線移動することにより他の引き戸ないし前記固定壁と内外方向で重なる位置へ移動して前記開口を開放することができるようになっており、かつ各引き戸をそれぞれの閉鎖位置で解除可能に固定して解除状態では前記各引き戸が他の引き戸ないし固定壁と内外位置で重なる位置へ個別に移動するのを許す固定手段を設ける。本第2発明によっても本第1発明と同様の作用効果を得られるとともに、開口の端にある分割部分の最奥位置に固定壁を設けているから、車両走行時に積荷が崩れても固定壁により支持されて引き戸に直接当ることはなく、引き戸の開放操作が保証される。
【0014】
本第3発明では、箱型荷室(1)の開口(11)を複数の引き戸(2A〜2D)で閉鎖するとともに、開口(11)を開放した状態でこれら引き戸(2A〜2D)が互いに内外位置で重なって位置するようになし、かつ、最も外側の引き戸(2C)の開閉作動に伴い順次各引き戸(2A,2B,2D)に設けた当接部(134,140,6)が互いに当接して各引き戸が開閉作動を順次開始するようになし、互いに当接する当接部のうち少なくとも一対の当接部(134,6)の一方を進出位置と退入位置へ移動可能となすとともに、一方の当接部(6)を退入位置へ移動させて他方の当接部(134)との当接状態を解消する操作手段(97)を設ける。
【0015】
本第3発明においては、一方の当接部を進出位置にすることにより、最外側の引き戸に連動させて他の引き戸の開閉操作を行なうことができ、複数の引き戸による開口の開閉を、手間を要することなく行なうことができる。上記一方の当接部を退入位置にすれば、他方の当接部との当接状態が解消されることにより、当該引き戸を自在に移動させて、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる。
【0016】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には荷室後部を後方から見た正面図を示し、図2には荷室後部の開口部の水平断面図を示す。後部開口11はその3/4部分が従来技術で説明したもの(図11参照)と基本構造を同一とする3枚の引き戸2A〜2Cで閉鎖されるとともに、向かって左端最奥の残る1/4部分には、従来技術で説明した固定壁3に代えて、引き戸2Cと対称形状の、図略の上側レールと下側レールで案内移動させられる引き戸2Dが設けられて、当該引き戸2Dにより上記1/4部分の開口左端部が開放可能に閉鎖されている。各引き戸2A〜2Dはその側縁部が互いに前後方向(図2の上下方向)で重なるように後部開口11の幅方向へ配置されて当該後部開口11を閉鎖している。これら各引き戸2A〜2Dの側縁には従来技術で説明したのと同様に縁部材10A,10Bが装着されているが、当接部104,134,140(図11参照)はいずれの縁部材10A,10Bにも形成されていない。
【0018】
各引き戸2A〜2Dには戸面の一方の側縁下部に凹所21が形成されて、その内部には、詳細を以下に説明するレバーアームの把手部812が位置するとともに、レバーアームに連結されたリンクシャフト91,95が各引き戸2A〜2Dの縁部材10A,10C内を上下方向へ延びている。以下、図3ないし図5で上記レバーアーム81およびリンクシャフト91,95の詳細を説明する。なお、図3は引き戸2Cに設けた上記凹所21部分の水平断面図であり、図4、図5は凹所21部分を裏面側から見た分解斜視図である。そして、以下に説明する構造は他の引き戸2A、2B、2Dについても同様である。
【0019】
凹所21は、引き戸2Cの側縁の一部を切り欠いてこれを裏面側から裏板82で閉鎖するとともに、内周部の下半に開口831を形成した長方形の枠部材83を表面側より装着して構成されている。凹所21内のレバーアーム81は下半の取手部811と上半の円形取付部812よりなり、取付部812の中心穴813が、枠部材83の上半と裏板82とで回転自在に支持された軸部材84の円柱部841外周に回転自在に嵌装されている。上記取付部812の外周縁にはレバー体85に当接する当接片814が突出形成されている。レバー体85は基部851に角穴852が形成されてこれが上記軸部材84の角柱部842外周に嵌装されている。レバー体85の先端には略四角形の端子板86が固着してあり、この端子板86には板面の上下位置にピン861,862が立設されるとともにネジ穴863が形成されている。
【0020】
端子板86には、上下位置に設けた位置決め穴871,872を上記ピン861,862に嵌装してほぼ同形の端子板87が覆着してあり、端子板87の取付穴873内に挿通したネジ部材874を上記ネジ穴863内に捩じ込んで両端子板86,87が結合されている。そして、これら端子板86,87の間に、リンクシャフト91(図5)の一端が挟持されている。なお、レバー体85の基部851と裏板82との間には軸部材84の角柱部842の外周に適当数のスペーサ板88が配置されている。また、レバーアーム81はバネ係止ピン891,892間に架設されたコイルバネ893によって、レバー体85はそのバネ係止穴853とバネ係止ピン894との間に架設されたコイルバネ895によってそれぞれ図4の時計方向へ回動付勢されている。
【0021】
図5に示すように、リンクシャフト91は縁部材10Cの空間内を上下方向へ通してあり、その下端の取付穴911が上記端子板86のピン861に嵌装されて(図4、図5の符号(イ))端子板87との間に回動自在に挟持されている。リンクシャフト91の上端は縁部材10C内に設けたガイド片911内に挿通されてここに位置させたロック部材92の基端に捩じ込み固定されている。ロック部材92は円柱体で、ガイド片912内に設けたコイルバネ921によって上方へ突出付勢されている。突出付勢されたロック部材92は後部開口11の上縁に形成された係止穴(図示略)内に進入して引き戸2Cの上端部を位置決め固定している。
【0022】
端子板86のピン862には補助リンク93の上端の取付穴931が嵌装されて端子板87との間で回動自在に挟持されており(図4、図5の符号(ロ))、補助リンク93の下端はリンクアーム94の一端に回動自在に連結されている。リンクアーム94はその中心が、縁部材10Cを貫通する支持片941のネジ部942外周に嵌装されて回動自在であり、リンクアーム94の他端には縁部材10Cの空間内を上下方向へ延びるリンクシャフト95の上端が回動自在に連結されている。リンクシャフト95の下端はガイド片951内に挿通されて、ここに位置させた円柱形のロック部材96の基端に捩じ込み固定されている。ロック部材96は後部開口11の下縁に形成された係止穴(図示略)内に進入して引き戸2Cの下端部を位置決め固定している。
【0023】
このような開閉構造において、後部開口11の各左右端部あるいは中央から荷物の積み下ろしをする場合には、4枚の引き戸2A〜2Dのうち、適当な引き戸のレバーアーム81を図4の反時計方向(図1の時計方向)へ回動させて、上下のロック部材92,96を後部開口11の開口縁に設けた係止穴から抜き出す。各引き戸2A〜2Dの縁部材10A,10Bには既述のように当接部104,134,140(図11)は形成されていないから、ロック部材92,96を係止穴から抜き出すと、当該引き戸を単独で他の引き戸とは全く無関係に図2の左右方向へ移動させることができる。このようにして、荷物を積み下ろす位置に最も近い引き戸2A〜2Dのみを開放して、手軽に作業を行うことができる。
【0024】
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態におけると同様に後部開口11を開閉する引き戸2A〜2Dが設けられるとともに(図2)、各引き戸2A〜2Cの縁部材10Bには従来と同様に当接部134,140(図11)が形成されている。図6には、閉鎖状態における引き戸2A,2B側縁部の水平断面を示し、以下に説明する構造は他の引き戸2C,2Dについても同様である。引き戸2Aに設けた縁部材10A内にはその上下端(図6は上端のみを示す)にそれぞれ当接部材6が内設されている。当接部材6は先端部61が直角に屈曲した略L字形をなし、その中央が軸部材63に支持されて水平面内で回動自在となっている。第1実施形態で説明したのと同様のリンクシャフト91,95(図7にリンクシャフト91の上端部を示す)が縁部材10A内を上下方向へ配設されており、その上下端に固定されたロック部材97は図7に示すように先端が楔形となって、その斜面が当接部材6の基端部62に当接している。これにより、当接部材6は図6の時計方向へ回動付勢されてその先端部61が進出し、引き戸2Bの左側縁に装着されて上下方向(図6の紙面垂直方向)へ延びる縁部材10Bの、当接部134の上下端部と係合している。
【0025】
このような構造により、後部開口11を開放する場合には、従来と同様に、最外側の引き戸2C(図11参照)を左方へ引くと、シール部材137がその内側に位置する引き戸2Bの縁部材10Bの当接部140に当接してこれを左方へ押しやり、同様のことが他の引き戸2Aについても行われて三枚の引き戸2A〜2Cが全て引き戸2Dの外側位置に重なるように移動して後部開口11が開放される。この状態から後部開口11を閉鎖する場合には、最外側の引き戸2Cを右方へ引くこと、縁部材10Bに形成された当接部140が縁部材10A内に設けた上記当接部材6の先端部61に当接係合して(図6に示す状態)各引き戸2A〜2Cが順次右方へ移動し、後部開口11が閉鎖される。
【0026】
引き戸2Aあるいは2Bのみを開放したい場合には、当該引き戸2A,2Bのレバーアーム81(図4参照)を回動操作してロック部材97を図7の矢印で示すように下降させる。これにより、ロック部材97との当接状態が解消されて当接部材6は自在に回動可能な状態となる。この状態で、引き戸2Bを図6の右方へ、あるいは引き戸2Aを左方へ移動させると、これに伴って当接部材6は図6、図7の矢印で示すように退入位置(鎖線で示す)へ自在に回動し、各引き戸2A,2Bを連動させることなく独立に開放することができる。これにより、荷物の積み下ろしをする位置に最も近い引き戸のみを開放して、手軽に作業を行うことができる。なお、本実施形態において、当接部材6は引き戸2A,2B,2Dの全てに設ける必要はなく、引き戸2Aのみに設けて、後部開口の中央で引き戸2A,2Bのいずれかのみを単独で開放できるようにしても良い。また、上記各実施形態において、引き戸2Dに代えて、従来技術で説明した固定壁3を設けるようにもできる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の箱型荷室の開閉構造によれば、荷室開口の所望の部分から容易に荷物の積み下ろしをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、閉鎖状態での荷室後部開口の正面図である。
【図2】閉鎖状態での荷室後部開口の水平断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】引き戸のレバーアーム設置部を裏面側から見た分解斜視図である。
【図5】引き戸のリンクロッド設置部の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す、閉鎖状態での引き戸側縁部の拡大断面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】箱型荷物車の箱型荷室の後方斜視図である。
【図9】箱型荷室の正面図である。
【図10】従来の荷室後部開口の垂直断面図である。
【図11】従来の引き戸閉鎖状態での荷室後部開口の水平断面図である。
【図12】従来の引き戸開放状態での荷室後部開口の水平断面図である。
【符号の説明】
1…荷室、11…後部開口、134…当接部、140…当接部、2A,2B,2C,2D…引き戸、6…当接部材、92,96,97…ストッパ部材。
Claims (3)
- 箱型荷室の開口の幅方向へ配置されて前記開口を閉鎖する3枚以上の引き戸を備え、これら引き戸は開口の幅方向へ直線移動することにより他の引き戸と内外方向で重なる位置へ移動して前記開口を開放することができるようになっており、かつ各引き戸をそれぞれの閉鎖位置で解除可能に固定して解除状態では前記各引き戸が他の引き戸と内外方向で重なる位置へ個別に移動するのを許す固定手段を設けたことを特徴とする箱型荷室の開閉構造。
- 箱型荷室の開口を3つ以上に分割して、端にある分割部分に固定壁を設けるとともに前記開口の残る各分割部分をそれぞれ閉鎖する引き戸を備え、これら引き戸は開口の幅方向へ直線移動することにより他の引き戸ないし前記固定壁と内外方向で重なる位置へ移動して前記開口を開放することができるようになっており、かつ各引き戸をそれぞれの閉鎖位置で解除可能に固定して解除状態では前記各引き戸が他の引き戸ないし固定壁と内外方向で重なる位置へ個別に移動するのを許す固定手段を設けたことを特徴とする箱型荷室の開閉構造。
- 箱型荷室の開口を複数の引き戸で閉鎖するとともに、前記開口を開放した状態でこれら引き戸が互いに内外位置で重なって位置するようになし、かつ、最も外側の前記引き戸の開閉作動に伴い順次各引き戸に設けた当接部が互いに当接して各引き戸が開閉作動を順次開始するようになし、互いに当接する前記当接部のうち少なくとも一対の当接部の一方を進出位置と退入位置へ移動可能となすとともに、前記一方の当接部を退入位置へ移動させて他方の当接部との当接状態を解消する操作手段を設けたことを特徴とする箱型荷室の開閉構造。
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