JP2008207720A - 車両の後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストライカ挿通口の開口面積を小さくかつ見映えのよいものとするとともに、ストライカカバーが開閉時にポップアップレバー及びリヤエンドパネルに干渉しないようにする。
【解決手段】カバープレート15のストライカ23に対応する位置に、ストライカ開口17が開口され、このストライカ開口17を開閉するストライカカバー19が前側及び後側カバー41,43を有している。前側カバー41が開閉作動時にポップアップレバー7に当接しないように、前側カバー41の車両前後方向の幅L1を後側カバー43の車両前後方向の幅L2よりも小さくする。後側カバー43が開作動時にリヤエンドパネル21に当接しないように、後側支軸部47を前側支軸部45よりも高さHだけ低い位置に配置する。後側カバー43に、ストライカ23の挿通を許容するストライカ挿通口51を車両前後方向に延びるように開口する。
【選択図】図5

Description

本発明は、リヤエンドパネルをカバーするカバープレートにストライカに対応して開口されたストライカ開口をストライカカバーで開閉するようにした車両の後部構造に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1に示すように、車両の後部車室開口部を開閉するトランクリッドやバックドアのような開閉体にロック装置を設ける一方、車体側のリヤエンドパネルにストライカを突設して、ロック装置のラッチをストライカと係合させることで、開閉体を車体側にロックするようにした車両の後部構造は知られている。この後部構造では、リヤエンドパネルを内部に空間を有してカバーするカバープレートにおいて、ストライカに対応する位置にストライカ開口が設けられ、このストライカ開口にカバー部材が付設されている。この特許文献1のカバー部材は、ストライカに対して両側に互いに離反するように開閉する一対のストライカカバーと、これらのストライカカバーに一体に形成され、互いに交差するように延びて下端がカバープレートに枢着される一対の支持アームとを有している。そして、ストライカカバーを付勢手段によって同じ方向に付勢しておき、開閉体の開放時には、上記閉じ方向に付勢されたストライカカバーでストライカ開口をストライカが外側から見えないように閉じる一方、開閉体の閉塞時には、そのロック装置で押圧してストライカカバーを付勢手段の付勢力に抗して開き、ラッチとストライカとを係合させるようになっている。
特開2004−44258号公報
ところで、上記特許文献1のようなストライカカバーとは異なり、図7に示すようなストライカカバー19が提案されている(提案例1)。このストライカカバー19について詳細に説明すると、このストライカカバー19は、カバープレート15の表面側からストライカ開口17に嵌め込まれる板状のストライカカバーであって、中央に設けられた略矩形状の開口部33を前側カバー41及び後側カバー43によって開閉するようにしたものである。これらの前側カバー41及び後側カバー43は車両の前後方向に分割された略矩形状のものであり、ストライカカバー19の裏面に、各々の基端側の端縁近傍に形成された前側支軸部45及び後側支軸部47を中心として回動可能に枢着されている。そして、これらの前側及び後側カバー41,43は、上記開閉体の開放時には、バネ部材(捩りコイルバネ)53,53の付勢力により開口部33をカバープレート15の下方から閉鎖する一方、上記開閉体の閉鎖時には、ロック装置13[図7(c)に仮想線で示す]の下端に押されることにより両カバー41,43の先端が離間して観音開き状態に開くように構成されている。そして、このストライカカバー19では、前側支軸部45と後側支軸部47とをほぼ同じ高さに配置することで、前側及び後側カバー41,43が開口部33を閉じた状態でカバープレート15のストライカカバー19における上面部と略平行となるようになっている。
図7(b)及び(c)に示すように、ストライカ23の車幅方向側方には、ロック装置13のロック解除の作動時に、このロック装置13を上方へ押圧するポップアップレバー7が隣接配置されている。そして、上記開閉体の閉鎖時には、ロック装置13が両カバー41,43を回動させて開きながら開口部33に侵入し、ポップアップレバー7を下方へ押して追従移動させるようになっている。
一方、この前側及び後側カバー41,43には、両カバー41,43の開閉作動時に、リヤエンドパネル21に突設されたストライカ23の挿通を許容するストライカ挿通口61が開口されている。このストライカ挿通口61は、両カバー41,43の先端縁からそれぞれ切り欠き状に凹陥され、車両前後方向に延びるように設けられている。
上記提案例1の構造において、上記前側カバー41の車両前後方向の幅L1が後側カバー43の車両前後方向の幅L2よりも長く設定されていると(L1>L2)、前側カバー41の開閉時に上記ポップアップレバー7が前側カバー41に干渉してしまうので、このポップアップレバー7との干渉を避けるために前側カバー41側における上記ストライカ挿通口61を車幅方向に広げる必要が生じる。しかし、このように、ストライカ挿通口61をストライカ23だけでなくポップアップレバー7の挿通も許容するものにすると、ストライカ挿通口61の開口面積が大きくなってしまうとともに、その形状がいびつで見映えが良くないという問題が生じる。
そこで、上記提案例1とは逆に、図8に示す提案例2のように、前側カバー41の幅L1を後側カバー43の幅L2よりも小さくすると(L1<L2)、前側カバー41の幅L1(回転半径)が前側支軸部45とポップアップレバー7との距離よりも短くなって、開閉動作時に前側カバー41がポップアップレバー7に干渉しないようになるので、前側カバー41には挿通口を形成せず、後側カバー43のみにストライカ23だけを挿通可能なストライカ挿通口61を形成すればよく、これにより、その開口面積を小さくするとともに、見映えをよくすることができる。
しかし、その反面、このように後側カバー43の幅L2を前側カバー41の幅L1よりも大きくすると、図8(c)に示すように、後側カバー43の開作動時に、長くなった後側カバー43の下端がリヤエンドパネル21に干渉してしまうという新たな問題が生じる。
そこで、本発明の目的とするところは、上記したストライカカバーにおいて、このストライカカバーの構造に改良を加えることにより、ストライカ挿通口の開口面積を小さくかつ見映えのよいものとするとともに、ストライカカバーが開作動時にポップアップレバー及びリヤエンドパネルに干渉しないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両の後部構造では、前側カバーが開閉作動時にポップアップレバーに当接しないように、前側カバーの車両前後方向の幅を後側カバーの車両前後方向の幅よりも小さくした上で、後側カバーが開作動時にリヤエンドパネルに当接しないように、後側カバーの支軸部を前側カバーの支軸部よりも低い位置に配置するようにした。
具体的には、本発明に係る車両の後部構造は、車両の後部車室開口部を開閉する開閉体の下端に設けられたロック装置に係合するストライカがリヤエンドパネルに突設されるとともに、該リヤエンドパネルを内部に空間部を有してカバーするカバープレートには、ストライカカバーが上記ロック装置によって上記空間部内で回動されることにより開閉される略矩形状のストライカ開口が、上記ストライカに対応して開口された車両の後部構造である。
そして、上記ストライカは、両端が上記リヤエンドパネルに固定されかつ車両前後方向に沿うように配置された車幅方向から見て略門型状の棒状体からなり、上記ロック装置は、ロック解除の作動時には上記ストライカの車幅方向側方に隣接されたポップアップレバーによって上方へ押圧される一方、上記開閉体の閉鎖時には上記ストライカ開口に侵入して上記ポップアップレバーを当接した状態で下方へ追従移動させるように構成され、上記ストライカカバーは、上記カバープレートの裏面に回動可能に枢着されるとともに車両の前後方向に分割された略矩形状の前側カバー及び後側カバーを有し、上記前側カバーは、該前側カバーの前端縁近傍に形成された支軸部を中心として回動する一方、上記後側カバーは該後側カバーの後端縁近傍に形成された支軸部を中心として回動するものとされ、上記前側カバー及び後側カバーは、上記開閉体の開放時には、バネ部材の付勢力により上記ストライカ開口を上記カバープレートの下方から閉鎖する一方、上記開閉体の閉鎖時には、上記ロック装置の下端に押されることにより両カバーの先端が互いに離間するように回動して上記ストライカ開口を開くように構成され、上記前側カバーが開閉作動時に上記ポップアップレバーに当接しないように、該前側カバーの車両前後方向の幅が上記後側カバーの車両前後方向の幅よりも小さく設定されている一方、上記後側カバーが開作動時に上記リヤエンドパネルに当接しないように、該後側カバーの支軸部が上記前側カバーの支軸部よりも低い位置に配置され、上記後側カバーには、該後側カバーの開作動時に上記ストライカのみの挿通を許容するストライカ挿通口が先端縁から後側に延びるように切り欠かれて開口されている。
上記の発明によれば、前側カバーの車両前後方向の幅を後側カバーの車両前後方向の幅よりも小さく設定することで、その前側カバーの幅(回転半径)を前側カバーの支軸部とストライカとの距離及び前側カバーの支軸部とポップアップレバーとの距離よりも小さくすることができ、前側カバーが開閉作動時にストライカだけでなくポップアップレバーにも当接しないので、前側カバーには、これらの挿通を許容する挿通口を設けなくてよい。一方、後側カバーにはストライカの挿通のみを許容するストライカ挿通口を車両前後方向に延びるように開口するので、後側カバーに開閉作動時にストライカのみが挿通する挿通口を有するとともに、前側カバーに開閉作動時にストライカ及びポップアップレバーが挿通する挿通口を有するもの(図7に示す上記提案例1)に比べて、ストライカ挿通口を開口面積が小さくかつ見映えのよいものにすることができる。さらに、後側カバーの支軸部を前側カバーの支軸部よりも低い位置に配置することで、後側カバーの支軸部を前側カバーの支軸部と同じ高さに配置した場合に比べて、ロック装置が後側カバーに当接してからロック位置(開閉体の閉じ位置)に移動するまでの後側カバーの回動範囲(回動角)を小さくすることができ、後側カバーが開作動時にリヤエンドパネルに当接しないようにすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る車両1の全体構成を示し、この車両1は、ワンボックスカー等の荷室と車室とがつながったタイプの車両である。この車両後部には、後側のほぼ全体に亘って車両の後部開口としてのテールゲート部3が開口され、このテールゲート部3の上縁近傍に、開閉体としてのバックドア5の上端がヒンジ部材(図示せず)により回動可能に枢着されている。このバックドア5の車幅方向中央部の下端縁には、上記バックドア5の閉鎖時に、このバックドア5を車体側にロック保持するロック装置13が設けられている。バックドア5が上端部を支軸として回動されるため、ロック装置13はバックドア5の閉鎖時には、側方から見て車両前側に向かって下方に向かうように傾斜した状態(図3に仮想線で示す)に配置される。一方、バックドア5の下端縁が当接するテールゲート部3の後側下縁には、車体側のリヤエンドパネル21(図3に示す)をカバーするカバープレート15が設けられている。
図2及び図3に示すように、上記リヤエンドパネル21の後縁部は、上記バックドア5の閉鎖時のロック装置13の傾斜と略平行となるように、車両前側(図3の右側)に向かって下方に向かうように傾斜して形成されている。一方、上記カバープレート15は樹脂製のものであり、リヤエンドパネル21の後縁部を車幅方向に亘って、車両1の上側ないし前側に空間部Sを有して被っている。このカバープレート15の上側を構成するカバー上面部15aは略水平に配設され、このカバー上面部15aの車幅方向中央部には、上方から見て略矩形状のストライカ開口17が設けられ、このストライカ開口17に樹脂製板状のストライカカバー19がカバープレート15の表面側(車両上側)から嵌め込まれて固定されている。なお、本実施形態1に係るストライカカバー19の基本構成は、上述した図7及び図8に示すストライカカバー19と同じであるので、同一の部材には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
上記ストライカ開口17は、カバープレート15の車両前側上部、カバー上面部15a及び後側上部に亘って開口し、このストライカ開口17は、リヤエンドパネル21の車幅方向中央部に突設したストライカ23に対応する位置に設けられている。このストライカ23は、車両前後方向に沿うように折り曲げられた門型の棒状部材であり、つまり、上方から見て直線状をなし、その前後両端(下端)が台座25に一体に形成されている。この台座25には取付用孔25aが貫通形成され、この取付用孔25aにボルト27を挿通して、リヤエンドパネル21の裏面に予め溶着したウェルドナット29に螺合させることにより、台座25つまりストライカ23がリヤエンドパネル21の傾斜面に対して略垂直に立設され、かつストライカ23の頂部23aがリヤエンドパネル21の傾斜面に沿って形成されている。詳しくは後述するが、このストライカ23に上記ロック装置13が係合して、バックドア5が車体にロック保持されるようになっている。
上記ストライカ23の車幅方向右側方には、ポップアップレバー7が隣接されている。このポップアップレバー7は、車体側から上記リヤエンドパネル21の傾斜に沿って上方に延びた後、上端がリヤエンドパネル21に対して垂直に車両前側に向かって折れ曲がる板状の支持部7aと、この支持部7aの上端に設けられ、ロック装置13に当接する略半球状の当接部7bとを備えている。ポップアップレバー7は、当接部7bがストライカ23の略下部側方の待機位置(図3に示す位置)に位置するように車体側に支持部7aに沿って昇降移動可能に支持され、かつ支持部7aは図示しない付勢手段により上昇方向(上記リヤエンドパネル21の傾斜方向上方)に付勢されている。そして、上記ポップアップレバー7は上記バックドア5の閉鎖時には、ロック装置13の下端が空間部S内に侵入して当接部7bに当接し、上記付勢手段の付勢力に抗して待機位置から下方へ追従移動されるようになっている。
上記ストライカカバー19は板状のカバー本体31を有し、このカバー本体31は上記カバープレート15のストライカ開口17とほぼ同じ形状に形成されている。すなわち、カバー本体31は、上側を構成し、カバー上面部15aと面一となるように略水平に配設される略矩形状の上面部31aと、この上面部31aの前端に湾曲するように連続し、車両前側を構成する前面部31bと、この上面部31aの後端に湾曲するように連続し、車両後側を構成する後面部31cとを有している。そして、上面部31aの車両前端部近傍から後面部31cの上部までに亘って、その車幅方向中央部に、上方から見て略矩形状の開口部33が設けられている。上記バックドア5の閉鎖時には、この開口部33から上記ロック装置13が空間部S内に侵入するため、開口部33は該ロック装置13に合わせた大きさに設定されている。そして、カバー本体31には、開口部33の前端縁から下方に延びる前壁部35と、この前壁部35の車幅方向両端部にそれぞれ連続し、開口部33の車幅方向両端縁から下方に延びる側壁部36,36とが形成されている。この前壁部35は車幅方向全域に亘って同じ上下深さで形成される一方、各側壁部36,36は、前端が前壁部35と同じ上下深さで形成され、後方に向かって徐々に上下深さが深くなることで、その下端縁が後側に向かって下方に向かうように傾斜して形成されている。そして、ストライカカバー19がカバープレート15に取り付けられた状態で、この開口部33の車幅方向中央部に上記ストライカ23が位置するようになっている。
そして、上記ストライカカバー19は、カバープレート15の表面側からストライカ開口17に嵌め込まれ、図示しない係合手段によりカバープレート15に取り付けられるようになっている。
上記ストライカカバー19は、上記カバー本体31の開口部33の略前半分を開閉する略矩形板状の前側カバー41と、開口部33の略後半分を開閉する略矩形板状の後側カバー43とを有し、その前側カバー41の前端(基端)縁近傍に前側支軸部45が形成される一方、後側カバー43の後端(基端)縁近傍に後側支軸部47が形成されている。そして、カバー本体31の上面部31a裏面における開口部33の前側縁部近傍には、前側カバー41が前側支軸部45にて回動可能に枢着される一方、カバー本体31の後面部31c裏面における開口部33の後側下端縁部には、後側カバー43が後側支軸部47にて回動可能に枢着されている。そして、図3に示すように、後側支軸部47は前側支軸部45よりも高さHだけ低い位置に配置されている。
上記ストライカカバー19は、前側及び後側カバー41,43が開口部33を閉じるように回動付勢する付勢手段としての捩りコイルバネ53,53を備えている。これらの捩りコイルバネ53,53は、上記前側及び後側支軸部45,47にコイル状の本体が嵌合され、各一端部がカバー本体31裏面に当接する一方、各他端部が前側及び後側カバー41,43裏面に当接している。前側及び後側カバー41,43の車幅方向の長さはそれぞれ開口部33よりも少し長く形成されている。そして、前側及び後側カバー41,43はカバー本体31の裏面側から先端が捩りコイルバネ53,53の回動付勢により車両上側に向かって付勢された状態で取り付けられて、常時は前側及び後側カバー41,43の周縁部がカバー本体31の開口部33の下端縁に当接して開口部33を閉じるようになっている。前側及び後側カバー41,43は、開口部33を閉じた状態において互いに面一でかつ、カバープレート15及びカバー本体31の上面部31aに対して、車両後側に向かって下方に向かうように傾斜して配置されている。すなわち、上記カバー本体31における開口部33の各側壁部36の車両上下方向の上下深さは、上記前側支軸部45と後側支軸部47との高さの差Hと同じだけ後端が前端よりも大きく設定されている。
一方、上記前側カバー41の車両前後方向の幅L1は後側カバー43の車両前後方向の幅L2よりも小さく設定されている(L1<L2)。前側カバー41の幅L1(回転半径)は、図5に示すように、前側支軸部45とストライカ23との距離及び前側支軸部45とポップアップレバー7との距離よりも短く設定して、前側カバー41が開閉作動時にこれらのストライカ23及びポップアップレバー7に当接(干渉)しないようにしている。
また、後側支軸部47を前側支軸部45よりも高さHだけ低い位置に配置(設定)しているため、前側支軸部45と同じ高さの位置に配置されている場合に比べて、上記ロック装置13に押されて回動する後側カバー43の回動範囲(回動角)が小さくなる。このため、後側カバー43の幅L2が前側カバー41の幅L1よりも大きく設定されていても、この後側カバー43が開く際にリヤエンドパネル21に当接しないようになっている。
図2に示すように、後側カバー43の車幅方向中央部の先端部(前端部)には、先端縁から後側に向かって切り欠かれて、車両前後方向に延びるように開口したストライカ挿通口51が設けられ、このストライカ挿通口51の下方に上記ストライカ23が位置している。このストライカ挿通口51は、その車幅方向の大きさがストライカ23の棒の直径(外径)よりも若干大きく、かつ後側カバー43の後端縁からストライカ挿通口51の後端までの長さ(回転半径)が、後側支軸部47とストライカ23との距離よりも小さく設定されており、このことで、後側カバー43の開閉作動時にストライカ挿通口51がストライカ23の挿通を許容するようになっている。
一方、図4に示すように、上記バックドア5のロック装置13は、その下端部に、下端側に開放されて該開放口からストライカ23が挿入される挿入凹部13aが切り欠かれた状態で形成されている。このロック装置13は、ストライカ23と係合する爪部81aを有する回動可能なラッチ81が内蔵されている。このラッチ81は、ロック装置13の挿入凹部13aの側方に前後方向に延びる支軸83によって支持されていて、図示しない付勢手段により時計回り方向に回動付勢されており、バックドア5の閉鎖時に、ロック装置13により押し下げられて開く後側カバー43のストライカ挿通口51を通ってストライカ23が挿入凹部13aまで挿入されたときに、そのストライカ23によって、ラッチ81が挿入凹部13a内に表れている部分を押されて上記付勢手段の付勢力に抗して反時計回り方向に回転し、先端に設けられた爪部81aがストライカ23に係合するようになっている。
(使用状態)
図5(a)に示すように、バックドア5がテールゲート部3を開いている状態では、ストライカカバー19の前側及び後側カバー41,43は、それぞれ捩りコイルバネ53で先端が上方に向かうように回動付勢されて、カバー本体31の開口部33の下縁部に当接した状態で開口部33を閉じている。このとき、後側支軸部47が前側支軸部45よりも高さHだけ低い位置に配置されているので、前側及び後側カバー41,43は、カバープレート15のカバー上面部15a及びカバー本体31の上面部31aに対して車両後側に向かって下方に傾斜した状態となっている。一方、上記ポップアップレバー7は、ストライカ23の側方下部の待機位置に配置されている。
そして、バックドア5でテールゲート部3を閉じると、ロック装置13は、ストライカカバー19の後側上方からリヤエンドパネル21の傾斜に沿うように斜めにストライカカバー19の開口部33を経て空間部S内に侵入する。
すなわち、図5(b)に示すように、ロック装置13の下端がまず後側カバー43に当接してこれを押し下げ、続いて前側カバー41に当接してこれを押し下げていく。これらの前側及び後側カバー41,43は捩りコイルバネ53の付勢力に抗して、前側及び後側支軸部45,47を回動中心にして、各先端部が互いに離間しかつ下方に移動するように回動して開く。具体的には、前側カバー41は、ロック装置13下端の前側コーナー部近傍で押されて図3で反時計回り方向に回動する一方、後側カバー43は、まずロック装置13下端の後側コーナー部で押されて時計回り方向に回動した後、ロック装置13の後側側面に沿うようにしてさらに同方向に回動する。
前側カバー41の車両前後方向の幅L1が前側支軸部45とストライカ23及びポップアップレバー7との距離よりも小さく設定されているため、上記前側カバー41は開閉作動時に、これらのストライカ23及びポップアップレバー7に当接しない。
そして、回動する後側カバー43のストライカ挿通口51にストライカ23が挿入されるとともに、ロック装置13の下端がポップアップレバー7の当接部7bに当接した状態で該ポップアップレバー7が待機位置から、図示しない付勢手段の付勢力に抗して下方へ押されて追従移動する。そして、バックドア5が閉じ位置[図5(c)に示す位置]に達すると、ストライカ23がロック装置13の挿入凹部13aに挿入されてラッチ81を押す。このストライカ23に押されたラッチ81は支軸83を中心に回転し、爪部81aがストライカ23に係合してバックドア5が車体側にロックされる。バックドア5が閉じ位置に達したとき、前側カバー41は、カバー本体31の上面部31aに対して略垂直な位置まで回動する一方、後側カバー43は、ロック装置13の後側側面に沿うように、リヤエンドパネル21と略平行な位置まで回動するため該リヤエンドパネル21には当接(干渉)しない。
一方、バックドア5を開くときには、図示しないロック解除機構によりラッチ81の爪部81aとストライカ23との係合を外す。ロックが解除されると、上記付勢手段によって付勢されているポップアップレバー7によって、ロック装置13が上方(斜め後側)に押圧されてバックドア5が僅かに上方に持ち上がる一方、前側及び後側カバー41,43が各捩りコイルバネ53,53に付勢されてストライカカバー19の開口部33を閉じ、ストライカ23が後側カバー43のストライカ挿通口51のみから見えるようになる。
(実施形態の効果)
したがって、本実施形態の車両の後部構造においては、前側カバー41の車両前後方向の幅L1を後側カバー43の車両前後方向の幅L2よりも小さくすることで、前側カバー41の幅L1(回転半径)が前側支軸部45とストライカ23との距離及び前側支軸部45とポップアップレバー7との距離よりも小さくすることができ、前側カバー41が開閉作動時にストライカ23だけでなくポップアップレバー7にも当接しないので、前側カバー41には、これらの挿通を許容する挿通口を設けなくてよい。そして、後側カバー43にはストライカ23の挿通のみを許容するストライカ挿通口51を車両前後方向に延びるように開口するので、後側カバー43に開閉作動時にストライカ23のみが挿通する挿通口を有するとともに、前側カバー41に開閉作動時にストライカ23及びポップアップレバー7が挿通する挿通口を有するもの(図7に示す上記提案例1)に比べてストライカ挿通口51を開口面積が小さくかつ見映えのよいものにすることができる。さらに、後側支軸部47を前側支軸部45よりも高さHだけ低い位置に配置することで、後側支軸部47を前側支軸部45と同じ高さに配置した場合に比べて、ロック装置13が後側カバー43に当接してからストライカ23と係合する位置(バックドア5の閉じ位置)に移動するまでの後側カバー43の回動範囲(回動角)を小さくして、後側カバー43の下端が開作動時にリヤエンドパネル21に当接しないようにすることができる。
[実施形態2]
図6は、本発明の実施形態2に係る車両1を示し、55はリヤバンパー、57は車体後部に設けられたトランクルームであり、このトランクルーム57は車両の上側ないし後側に開口する車両の後部開口としてのトランク開口部61を有し、このトランク開口部61を開閉体としてのトランクリッド63により開閉するようになっている。このトランクリッド63はリッド上面部65の前端がヒンジ部材67により車体に回動可能に枢着される一方、トランク開口部61のうち後側を開閉するリッド後面部69を有している。このリッド後面部69における車幅方向中央部の下端縁に上記ロック装置13が設けられている。
そして、リッド後面部69の下端縁が当接するトランク開口部61の後側下端には、上記カバープレート15が設けられ、このカバープレート15のストライカ23に対応する位置に上記ストライカカバー19が取り付けられている。すなわち、この実施形態2では、上記実施形態1のバックドア5に相当するものがトランク開口部61を開閉するトランクリッド63であり、本発明の車両の後部構造を備えている。
また、上記実施形態1では、ロック装置13は車両前側に向かって下方に向かうように傾斜して開口部33から空間部S内に侵入するものとしたが、この実施形態2のトランクリッド63の下端縁に設けられたロック装置13は、上方からストライカカバー19に対して略垂直に侵入するようになっている。この場合、このロック装置13の侵入方向に合わせて、リヤエンドパネル21が水平に配置され、このリヤエンドパネル21に対して垂直にストライカ23が突設されている。ロック装置13の侵入方向は、バックドア5等の開閉体のヒンジの取付位置(回動軸の位置)、開閉体の形状等によって決まり、このロック装置13のラッチ81と係合するようにストライカ23がリヤエンドパネル21に取り付けられる。その他の構成は上記実施形態1と同じである。よって、この実施形態2でも実施形態1と同様の作用効果が得られる。
[その他の実施形態]
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、リヤエンドパネルをカバーするカバープレートに開口されたストライカ開口をストライカカバーで開閉する車両の後部構造について有用である。
本発明の実施形態1に係る車両の後部構造を備えた車両を後方から見た斜視図である。 図1におけるテールゲート部下縁部を車両の斜め後側から見た拡大斜視図である。 図2のIII−III線拡大断面図である。 ロック装置の拡大正面図である。 前側及び後側カバーの開閉動作を示す図3相当図であり、(a)はバックドアが開いて前側及び後側カバーが開口部を閉じている状態を示し、(b)はロック装置が前側及び後側カバーに当接して、これらを回動させて開く途中の状態を示し、(c)はロック装置がポップアップレバーに当接して、これを下方へ追従移動させた状態を示す。 実施形態2を示す図1相当図である。 提案例1を示す図である。 提案例2を示す図である。
符号の説明
1 車両
3 テールゲート部(後部開口)
5 バックドア(開閉体)
7 ポップアップレバー
13 ロック装置
15 カバープレート
17 ストライカ開口
19 ストライカカバー
21 リヤエンドパネル
23 ストライカ
41 前側カバー
43 後側カバー
45 前側支軸部(支軸部)
47 後側支軸部(支軸部)
51 ストライカ挿通口
53 捩りコイルバネ(付勢手段)
61 トランク開口部(後部開口)
63 トランクリッド(開閉体)

Claims (1)

  1. 車両の後部車室開口部を開閉する開閉体の下端に設けられたロック装置に係合するストライカがリヤエンドパネルに突設されるとともに、該リヤエンドパネルを内部に空間部を有してカバーするカバープレートには、ストライカカバーが上記ロック装置によって上記空間部内で回動されることにより開閉される略矩形状のストライカ開口が、上記ストライカに対応して開口された車両の後部構造であって、
    上記ストライカは、両端が上記リヤエンドパネルに固定されかつ車両前後方向に沿うように配置された車幅方向から見て略門型状の棒状体からなり、
    上記ロック装置は、ロック解除の作動時には上記ストライカの車幅方向側方に隣接されたポップアップレバーによって上方へ押圧される一方、上記開閉体の閉鎖時には上記ストライカ開口に侵入して上記ポップアップレバーを当接した状態で下方へ追従移動させるように構成され、
    上記ストライカカバーは、上記カバープレートの裏面に回動可能に枢着されるとともに車両の前後方向に分割された略矩形状の前側カバー及び後側カバーを有し、
    上記前側カバーは、該前側カバーの前端縁近傍に形成された支軸部を中心として回動する一方、上記後側カバーは該後側カバーの後端縁近傍に形成された支軸部を中心として回動するものとされ、
    上記前側カバー及び後側カバーは、上記開閉体の開放時には、バネ部材の付勢力により上記ストライカ開口を上記カバープレートの下方から閉鎖する一方、上記開閉体の閉鎖時には、上記ロック装置の下端に押されることにより両カバーの先端が互いに離間するように回動して上記ストライカ開口を開くように構成され、
    上記前側カバーが開閉作動時に上記ポップアップレバーに当接しないように、該前側カバーの車両前後方向の幅が上記後側カバーの車両前後方向の幅よりも小さく設定されている一方、上記後側カバーが開作動時に上記リヤエンドパネルに当接しないように、該後側カバーの支軸部が上記前側カバーの支軸部よりも低い位置に配置され、
    上記後側カバーには、該後側カバーの開閉作動時に上記ストライカのみの挿通を許容するストライカ挿通口が先端縁から後側に延びるように切り欠かれて開口されていることを特徴とする車両の後部構造。
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