JP2002322847A - 車両用上下開閉ドアのロック装置 - Google Patents
車両用上下開閉ドアのロック装置Info
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Abstract
式の車両ドアを枢着し、車両ボディに形成した開口の奥
部にストライカを固定し、車両ドアに開口内に進退して
ストライカを把持開放するロック機構を設けた車両用上
下開閉ドアのロック装置において、蓋体にストライカ用
開口を閉塞する以外の機能を与えることができるマルチ
タスクの車両用上下開閉ドアのロック装置を得る。 【構成】 ストライカ用開口を開閉する蓋体の枢軸の方
向を車両左右方向から車両前後方向に変え、蓋体を開口
の開閉機能だけでなく、車両ドアの左右方向の振れ止め
機能を与えた。蓋体に対応させてクッション部材を設け
ることが好ましい。
Description
置に関し、特にストライカを車両ボディの開口内に配置
するタイプのドアロック装置に関する。
の枢軸で枢着する上下開閉ドアは、例えばトランクリッ
ドや、ハッチバック車、バンタイプ車のバックドアに用
いられている。この上下開閉ドアのロック装置は一般
に、車両ボディに形成した開口の奥部にストライカを固
定し、車両用ドアにこの開口内に進退して該ストライカ
を把持開放するロック機構を設けている。
した開口からストライカ及びその周辺が露見するだけで
なく、開口から内部に塵埃が進入してしまう。そこで従
来、ストライカ用開口部の外観を向上させ塵埃の進入を
防止するために、ストライカ用開口を開閉する蓋体を設
けることが行われている。従来、この蓋体は、車両の左
右方向の軸によって車両ボディに枢着されていて、開口
の内部において該開口を閉じる方向に回動付勢され、車
両ドアのロック装置が開口内に進入すると該ロック装置
に押されて開かれる。しかしながら従来の車両ボディの
ストライカ用開口を開閉する蓋体は、開口を開閉する以
外の機能を持っていなかった。
塞する以外の機能を与えることができるマルチタスクの
車両用上下開閉ドアのロック装置を得ることを目的とす
る。
蓋体の枢軸の方向を車両左右方向から車両前後方向に変
えることで、蓋体に、開口の開閉機能だけでなく、車両
ドアの左右方向の振れ止め機能を与えることができると
いう着眼に基づいてなされたものである。すなわち、本
発明は、車両ボディに車両左右方向の枢軸で上下開閉式
の車両ドアを枢着し、車両ボディに形成した開口の奥部
にストライカを固定し、車両ドアに、開口内に進退して
ストライカを把持開放するロック機構を設けた車両用上
下開閉ドアのロック装置において、車両ボディに、開口
の内側に位置する車両前後方向の軸によって、開口を閉
じる位置と開く位置とに回動可能に蓋体を枢着し、この
蓋体を常時該開口を閉じる方向に回動付勢し、かつ、車
両ドアを閉じるときそのロック機構によって開かれる態
様で支持したことを特徴としている。
車両ドアを閉じ、蓋体を車両ドアのロック機構によって
開いたとき、蓋体を閉方向に付勢している付勢手段によ
ってロック機構を車両左右方向に付勢することができ、
一次的に車両ドアを閉じた状態における左右方向の振れ
止め力を与えることができる。
は、蓋体(従ってその車両前後方向の軸)を、開口の車
両左右方向の両側に位置させて一対を設けることで高め
ることができる。さらに、車両ボディに、ロック機構に
蓋体を挟んでそれぞれ当接するクッション部材を設ける
ことで、車両ドアを閉じた状態における横ブレの防止機
能を一層確実にすることができる。
トランクリッドに適用した実施形態である。図1に示す
ように、車両ボディ10には車両左右方向の枢軸(図示
せず)によって開閉可能にトランクリッド(車両ドア)
20が枢着されている。トランクリッド20の後端部
(自由端部)には、ロック機構21が備えられ、車両ボ
ディ10の外観板材11には、トランクリッド20を開
閉するとき、このロック機構21が進退する左右方向に
長い横長開口(ストライカ用開口)12が形成(穿設)
されている。
10には、横長開口12内に位置させてストライカベー
ス13が固定ねじ13aで固定されており、このストラ
イカベース13の中央に、車両の前後方向に長い棒状体
からなるストライカ14が固定されている。ストライカ
ベース13は、左右対称形状をしていて、その上端部
(外観板材11側の端部)には、その左右にそれぞれ、
開口12の内側にあって車両の前後方向に向く軸15a
で蓋体15が枢着されている。この一対の蓋体15は、
例えば合成樹脂材料から構成されている。
より大きい幅を有し、該開口12の左右の略半分ずつを
受け持って該外観板材11を内側から開閉するもので、
軸15aには、蓋体15を閉方向に付勢するトーション
ばね15bのコイル部が支持されている。蓋体15は、
外力が加わらない状態(つまりトランクリッド20を開
いた状態)では、その外側端部内面15cがストライカ
ベース13のストッパ壁13cに当接して開口12を閉
じる。勿論、蓋体15の閉位置は、外観板材11の内面
によって規制してもよい。
部間には、横長開口12を閉じた状態において、若干の
隙間(S、図2、図4)が生じる。この隙間は、蓋体1
5とストライカ14とが干渉しないという条件で可及的
に小さくすることができる。さらに、ストライカ14と
蓋体15(軸15a)との位置関係によっては、その先
端部を一部オーバラップさせてもよい。
体15に対応させて、一対のクッション部材16が支持
されている。このクッション部材16は、例えば硬質ゴ
ム等のクッション性を有する弾性素材からなるもので、
開かれた蓋体15に面接触する当接面16aを有する。
周知のように、ストライカ14を把持解放する機能を有
するもので、図3に、その基本構成要素であるフック2
2とラチェット23の一態様を示した。フック22とラ
チェット23はそれぞれ、軸22aと23aでロック機
構21のベースプレート24に枢着されており、ベース
プレート24には、ストライカ14が進入するストライ
カ進入溝24aが形成されている。軸22aと23a
は、ほぼ車両の前後方向に向いている。フック22は、
ストライカ14を把持する把持溝22bを備えており、
ストライカ進入溝24a内にストライカ14が進入する
と、把持溝22b内にストライカ14を受け入れて軸2
2aを中心に回動する。ラチェット23は、このように
してストライカ14によって回転したフック22と係合
して該フック22をロック位置に保持するもので、フッ
ク22とラチェット23との間には、両者を係合させる
方向に回動付勢する引張ばね25が張設されている。ラ
チェット23を軸23aを中心に図3の反時計方向(ア
ンロック方向)に回動させると、引張ばね25の力によ
ってフック22がストライカ14を開放する方向に回動
し、ロックが解除される。ラチェット23に対するアン
ロック方向の回動運動は、キーシリンダ、電磁アクチュ
エータ、リモコン等各種の周知の機構によって与えるこ
とができる。
式車両ドア)のロック装置は、トランクリッド20が開
いている状態では、車両ボディ10の横長開口12は一
対の蓋体15によって閉じられている。この状態におい
て、トランクリッド20を閉じると、そのロック機構2
1が車両ボディ10の横長開口12内に進入し、ロック
機構21がトーションばね15bの力に抗して一対の蓋
体15を押し開け、ロック機構21がストライカ14を
把持する。すなわち、ベースプレート24のストライカ
進入溝24a内に進入したストライカ14は、フック2
2の把持溝22b内に進入して該フック22をロック方
向に回動させ、そのロック位置がラチェット23によっ
て保持される。
15がそれぞれクッション部材16の当接面16aに面
接触し、ロック機構21は、左右の蓋体15(クッショ
ン部材16)によって挟まれる形になる。すなわち、ロ
ック機構21(トランクリッド20)には、左右の蓋体
15(クッション部材16)を介して振れ止めの力が加
わる。この振れ止めの力は、一次的には一対の蓋体15
を閉じる方向に回動付勢するトーションばね15bによ
って得られ、さらに、クッション部材16によって確実
にされる。すなわち本実施形態によると、一対の蓋体1
5は単に車両ボディ10の横長開口12を閉じるだけで
なく、トランクリッド20を閉じたときの左右方向の振
れ止めの機能を果たすのである。そして、このように、
ロック機構21(トランクリッド20)の左右方向の振
れ止めが図られると、ロック機構21のストライカ進入
溝24a内の安定位置にストライカ14が保持され、ス
トライカ14とストライカ進入溝24aの両側壁とが接
離して異音を発生するおそれもない。
の蓋体15で開閉するようにしたが、図6の実施形態に
示すように、単一の蓋体15Sで開閉してもよい。この
蓋体15Sには、ストライカ14を逃げる切欠15dが
形成されている。他の要素は、第一の実施形態と同様で
あり、同一構成要素には同一の符号を付している。この
実施形態でも、トランクリッド20を閉じた状態におい
ては、ロック機構21(トランクリッド20)を車両左
右方向の一方に付勢することができる。この付勢力によ
り、トランクリッド20と該ドアの車両左右方向の枢軸
との間の遊びなどをとり、第一の実施例と同様の振れ止
めを図ることができる。
例であって、車両の前後方向を向くストライカ14を把
持解放するロック機構は各種のタイプが知られている。
本発明がロック機構21の具体的構造を問わないことは
明らかである。また、図示実施形態のストライカ14は
棒状体であるが、コ字状タイプも知られており、本発明
はストライカがコ字状タイプの場合も適用可能である。
閉する蓋体の枢軸の方向を車両左右方向から車両前後方
向に変えるという簡単な構成によって、蓋体に開口の開
閉機能だけでなく車両ドアの左右方向の振れ止め機能を
与えることができる。蓋体を一対設け、あるいは(さら
に)蓋体に対応させてクッション部材を設ければ、一層
確実な車両ドアの振れ止めの機能を与えることができ
る。
の一実施形態を示す全体の斜視図である。
た状態を示す断面図である。
のストライカ側の構造例を示す分解斜視図である。
の別の実施形態を示す要部の斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車両ボディに車両左右方向の枢軸で上下
開閉式の車両ドアを枢着し、上記車両ボディに形成した
開口の奥部にストライカを固定し、車両ドアに、上記開
口内に進退してストライカを把持開放するロック機構を
設けた車両用上下開閉ドアのロック装置において、 上記車両ボディに、上記開口の内側に位置する車両前後
方向の軸によって、上記開口を閉じる位置と開く位置と
に回動可能に蓋体を枢着し、この蓋体を常時該開口を閉
じる方向に回動付勢し、かつ、上記車両ドアを閉じると
きそのロック機構によって開かれる態様で支持したこと
を特徴とする車両用上下開閉ドアのロック装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のロック装置において、上
記蓋体及びその車両前後方向の軸は、上記開口の車両左
右方向の両側に位置させて一対が備えられている車両用
上下開閉ドアのロック装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のロック装置にお
いて、車両ボディには、上記蓋体が車両ドアのロック機
構によって開かれたとき、該ロック機構に蓋体を挟んで
当接するクッション部材が備えられている車両用上下開
閉ドアのロック装置。
Priority Applications (1)
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EP1516985A1 (en) * | 2003-09-19 | 2005-03-23 | INTIER AUTOMOTIVE CLOSURES S.p.A | Lock for a door of a motor vehicle |
JP2007146506A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Mazda Motor Corp | 自動車の後部開閉装置 |
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JP2008207720A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Daikyo Nishikawa Kk | 車両の後部構造 |
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2001
- 2001-04-26 JP JP2001129076A patent/JP4073642B2/ja not_active Expired - Fee Related
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