JP4407372B2 - 車両のトノボード付後部構造 - Google Patents

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本発明は、車両後部のラゲッジスペースを上下に区画するトノボード構造が設けられた車両のトノボード付後部構造に関するものである。
この種の車両のトノボード付後部構造の従来例を図13を参照して説明する。
図13は、トノボードを装着した車両の後部の断面図であり、後部座席131とテールゲート132との間にラゲッジスペース133が形成され、ラゲッジスペース133に平板状のトノボード134が配置されてラゲッジスペース133が上下二段に仕切られ、トノボード134の下に下部荷室138設けられている。このトノボード134は、接合部135を基点に、フロント側トノボード片136とテールゲート側トノボード片137に二分割されている(例えば、特許文献1参照)。
図13に示す車両の後部構造においては、接合部135を基点に各トノボード片136、137を開閉することにより、後部座席131側とテールゲート132側の双方から荷物の出し入れをできるようになっている。
しかしながら、この車両のトノボード構造は、トノボード134を車両の前後方向に二分割し、接合部135を支点にフロント側トノボード片136またはテールゲート側トノボード片137を開放するものであるため、トノボード134の開口面積が小さいものであった。
これを解決するものとしては、図14に示すようなトノボード装置が知られている。このトノボード装置では、テールゲート141とトノボード142とを紐143で連結してテールゲート141の開閉操作に連動してトノボード142を開放するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭59−149838号公報(第1図。第1葉右欄第9行目乃至第2葉右下欄第4行目) 実開平4−98642号公報(第2図。段落0009乃至0024)
しかしながら、図4に示したようなトノボード装置では、テールゲート141の開閉操作時にトノボード142の後部側が開閉され、テールゲート141が閉じているときには、トノボード142の前側を開閉できるようにする必要があるため、装置構成が複雑になるという問題がある。
本発明は上記に鑑み、構成部品が少なく、構造を簡素化した装置構成でもってトノボードで仕切られた下部荷室の開放状態を保つことができ、しかも、トノボードの全面を車両の前後双方から開閉可能なトノボード構造を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係わる発明は、車体の後面に車室内外に連通する開口部を有し、前記車体に取り付けられて前記開口部を開閉塞するテールゲートが設けられていると共に、前記開口部および車室内から荷物の出し入れが可能なラゲッジスペースが車室の後部に設けられ、前記ラゲッジスペースの下部荷室が平板状のトノボードで開閉可能に覆われた車両のトノボード付後部構造であって、
前記トノボードの前縁部を支点として後縁部が上方に持ち上げられることにより前記下部荷室が開放されたときは前記トノボードの前記後縁部を係止可能にし、前記トノボードの前記後縁部を支点として前記前縁部が持ち上げられて前記下部荷室が開放されたときは前記前縁部を係止可能にするトノボード係止装置が、前記トノボードの前縁部を支点として前記後縁部を上方に持ち上げたときの前記後縁部の回動軌跡と、前記トノボードの前記後縁部を支点として前記前縁部を持ち上げたときの前記前縁部の回動軌跡との交差部に配置されている車両のトノボード付後部構造を特徴とするものである。
請求項2に係わる発明は、前記テールゲートは、上縁部を回動支点として前記車体に取り付けられており、
前記トノボード係止装置は、前記開口部の上端部に前記テールゲートの回動方向に回動可能に取り付けられた係止部材と、前記係止部材と一体に設けられたロック解除レバーと、前記ロック解除レバーを前記テールゲートの開く方向に回動付勢する付勢手段を備え、前記テールゲートの上端部に前記付勢手段により前記ロック解除レバーが当接する回動規制部が設けられていると共に、
前記係止部材は、前記テールゲートが開かれた状態で前記トノボードの後縁部に設けられた被係止部を係止可能に設けられ、且つ、前記テールゲートを閉じる操作をすることによって前記回動規制部がロック解除レバーを押し下げて前記被係止部の係止が解除されるようになっている請求項1記載の車両のトノボード付後部構造を特徴とするものである。
請求項3に係わる発明は、前記テールゲートは、上縁部を回動支点として前記車体に取り付けられており、
前記トノボード係止装置は、前記開口部の上端部に前記テールゲートの回動方向に回動可能に取り付けられ且つ係止凹部が設けられた係止部材と、前記係止凹部内に前記トノボードの前縁部に設けられた被係止部を係止させるように前記係止部材を保持させる付勢手段を備えていると共に、前記係止部材は、前記トノボードの前記後縁部を支点として前記前縁部が持ち上げられて前記下部荷室が開放されたとき、前記トノボードの前縁部を前記係止凹部によって係止可能としている車両のトノボード付後部構造を特徴とするものである。
請求項4に係わる発明は、前記係止部材は前記付勢手段により前記テールゲートの開く方向に回動付勢され且つ前記テールゲートの開閉に追従して回動可能に設けられていると共に、前記テールゲートが開かれたときに前記テールゲートが開く方向への前記係止部材の回動を規制して前記係止凹部内に前記被係止部の係止の状態を維持するストッパ部が前記開口部の上端部に設けられている請求項3に記載の車両のトノボード付後部構造を特徴とするものである。
請求項5に係わる発明は、前記テールゲートの上端部にはハイマウントストップランプが設置されており、該ハイマウントストップランプの前側に前記トノボード係止装置が配置されている請求項1記載の車両のトノボード付後部構造を特徴とするものである。
請求項6に係わる発明は、前記テールゲートの上端部にはハイマウントストップランプが設置されており該ハイマウントストップランプの前側に前記トノボード係止装置が配置され、
前記ハイマウントストップランプと前記回動規制部との間に前記ロック解除レバーが配置される請求項に記載の車両のトノボード付後部構造を特徴とするものである。
請求項1に係わる発明によれば、車両のラゲッジスペースに設けられたトノボード係止装置でもってトノボードの前縁部または後縁部を係止することにより、後縁部または前縁部を支点としてトノボードにより仕切られた下部荷室を開放することができる。このため、前縁部側または後縁部側から荷物を出し入れすることができ、しかも、トノボード全体を車両の前後双方から開閉できるので、広い開口面積を確保することができる。また、一つのトノボード係止装置でもって車両内側または車両外側から荷物の出し入れをすることができる開口をトノボードで仕切って形成することができる。このため、構成部品が少なく、構造を簡素化した装置構成でもってトノボードの前縁部または後縁部を係止した状態を保つことができる。
さらに、トノボード係止装置は、トノボードの前縁部と後縁部とを結ぶ辺を一辺とする正三角形の頂点またはその付近に配置される。このため、トノボード係止装置が小型であっても前縁部および後縁部を係止することができるようになる。
請求項2に係わる発明によれば、トノボードの後縁部はテールゲートが開かれた状態ではトノボード係止装置により係止され、テールゲートを閉じる操作にともなって回動規制部がロック解除レバーを押し下げることによりトノボードの後縁部の係止が解除される。このため、テールゲートを閉じる操作に連動してトノボードの係止を解除でき、一回の操作で二つの動作を行うことができる。
請求項3に係わる発明によれば、トノボード係止装置は、トノボードの前縁部に設けられた被係止部を係止凹部内に係止させるように係止部材を保持する付勢手段を備えている。このため、トノボードの前縁部を係止する係止凹部は、常にトノボードの前縁部に設けられた被係止部を係止するので、後部座席からのトノボードの開閉操作をテールゲートの開閉に拘わらず行うことができる。
請求項4に係わる発明によれば、係止部材の回動を規制するストッパ部が設けられることにより、テールゲートが開かれた場合においても、係止凹部がトノボードの前縁部の被係止部を係止する状態を維持するように係止部材の回動が規制される。このため、トノボードの開閉状態に関わりなくテールゲートを開閉できる。
請求項5に係わる発明によれば、テールゲートに設置されたハイマウントストップランプのフロント側にトノボード係止装置が配置される。このため、車両後部から見た場合、トノボード係止装置はハイマウントストップランプに隠れて見えなくなり、車両の美観が損なわれるのを防止できる。
請求項6に係わる発明によれば、ロック解除レバーは、ハイマウントストップランプと回動規制部の間に設けられる。このため、ロック解除レバーは、ハイマウントストップランプに隠れて見えなくなり、車両の美観が損なわれるのを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態のトノボード構造を適用した車両の後部の側面図である。図1において、車体Bは、ルーフ1を備えていると共に、後部に開口部2を有する。また、車体Bの車室Rの後部には、後部座席3およびその後方に位置するラゲッジスペース4が設けられている。図1Bに示すように、ラゲッジスペース4の車幅方向の左右両サイドに配置されたトリム部品5Aと5Bの間に平板状のトノボード7が水平に配置されることにより、ラゲッジスペース4は上下に二分割され、トノボード7の下方に下部荷室8が形成されている。
車両の後部開口部2には、これを開閉塞するテールゲート6が設けられている。このテールゲート6は、上縁部Cを回動支点として上下動することにより開口部2を開閉する。
車体Bのルーフ1の後端部には、車両幅方向のほぼ中央部に位置してトノボード係止装置21が支持部20を介して取り付けられている。トノボード係止装置21は、ルーフトリム部品32のやや上部であって、テールゲート6に設置されたハイマウントストップランプ31より前側に設けられている。
図2は、トノボードの詳細を示す斜視図である。トノボード7は、車両の後方に位置する後縁部9、車両の前方に位置する前縁部10、車幅方向の左右両サイドに位置する左サイド側辺11および右サイド側辺12を有し、長方形状を呈している。後縁部9および前縁部10のほぼ中央部には、切り欠き凹部9Aおよび10Aが形成され、切り欠き凹部9A、10Aに被係止部13、14が設けられている。被係止部13、14の先端は切り欠き凹部9A、10Aから突き出さないように形成されている。左サイド側辺11の後縁部9および前縁部10にはそれぞれ側方に突出する突起15および16が設けられ、右サイド側辺12の後縁部9および前縁部10にはそれぞれ側方に突出する突起17および18が設けられている。
被係止部13、14は、下部荷室8を開放するためにトノボード7の後縁部9または前縁部10を持ち上げて係止するときに利用されるもので、後述するトノボード係止装置21の係止凹部に被係止部13および14をそれぞれ係止することにより下部荷室8の開放状態が維持される。また、突起15、16、17、18は、トノボード7の車両への支持に利用されるものである。ラゲッジスペース4の車両幅方向の左右両サイドのトリム部品には図1Bに示すように、トリム部品5A、5Bの上下方向の中間部に位置させて段部5A1、5B1がそれぞれ形成され、段部5A1の前後に2つの凹部19が形成されている。段部5B1にも同様に2つの凹部19が形成されている。これら凹部19に突起15、16、17、18をそれぞれ収納することによりトノボード7が車両に水平に支持される。
図3は、トリム部品の凹部に突起を係合する前の状態の説明図である。各凹部19は、図3に示したように、上方を開放した状態で形成されており、トノボード7の前後左右の動きを抑制するが、トノボード7の上方向(図中の矢印(ロ)方向)への移動および突起17の係合状態での回動を抑制するものではない。突起15、16、18が収納される他の凹部についても同様の形状であり、各凹部はラゲッジスペース4のトリム部品の上部に各突起15、16、18の位置に対応してそれぞれ形成される。
図4は、支持部20およびトノボード係止装置21の詳細を示す図であり、図5は、支持部20およびトノボード係止装置21を分解した部品図である。支持部20は、トノボード係止装置21を車両に取り付けるためのもので、図1に示したように、ルーフ1の後端部に下方に向けて取り付けられている。
トノボード係止装置21は、係止部材22、ロック解除レバー23、および付勢手段24を有しており、係止部材22とロック解除レバー23は一体形成されている。係止部材22およびロック解除レバー23は、付勢手段である捻れコイルスプリング24を介して支持部20に取り付けられており、テールゲート6の開く方向(図中の矢印(イ)方向)に回動付勢されている。
また、係止部材22には、これと一体に二つの突出部25および26が延出して形成さている。突出部25は、ロック解除レバー23とは約90度の角度をなして延出され、突出部26は、突出部25と約90度の角度をなして延出されている。そして、ロック解除レバー23と突出部25との間に係止凹部27が形成され、突出部25と突出部26の間に係止凹部28が形成されている。トノボード7の前縁部10の両側に設けた突起16、18を支点として後縁部9を上方に持ち上げることによって被係止部13が係止凹部27に係止されて下部荷室8が開放され、トノボード7の後縁部9の両側に設けた突起15、17を支点として前縁部10を上方に持ち上げることによって被係止部14が係止凹部28に係止されて下部荷室8が開放される。
図6は、トノボード係止装置を車体に取り付け、テールゲートを閉じた状態にしたときの側面図、図7はトノボード係止装置を車体に取り付け、テールゲートを開いた状態にしたときの側面図である。
トノボード係止装置21は、支持部20に対して回動自在に取り付けられるが、両者の間に付勢手段24を介在させることにより、トノボード係止装置21は、テールゲート6が開かれる方向(図中の矢印(イ)方向)に回動付勢される。そして、テールゲート6を閉じた状態では、図6に示すように、トノボード係止装置21のロック解除レバー23はテールゲート6の上端部にインナーパネルによって形成された回動規制部29に当接して係止部材22の回動が規制される。また、テールゲート6を開放した状態では、図7に示すように、トノボード係止装置21のロック解除レバー23はルーフ1の後端部に設けられたストッパ部30に当接して回動が規制される。
次に、本発明のトノボード構造の一実施の形態におけるトノボードおよびテールゲートの開閉動作について説明する。
まず、テールゲート側からトノボードを上方に持ち上げて下部荷室を開放する場合を図8、図9および図10を参照して説明する。図8はテールゲート6を開放した状態の側面図であり、トノボード係止装置21を回動付勢した状態でテールゲート6を開放すると、トノボード係止装置21のロック解除レバー23はストッパ部30に当接して回動が規制され、係止凹部27は斜め上方を向いた状態となる。この状態でトノボード7の前縁部10を支点として後縁部9を上方に持ち上げ、被係止部13を係止凹部27へ誘導して係止することにより、下部荷室8は、テールゲート6側での開放状態となる。ここで、トノボード係止装置21は図中の矢印(イ)方向に回動付勢されているので、係止凹部27による被係止部13の係止状態が保たれる。なお、図8において、下部荷室8の開放前のトノボード7は二点鎖線で示され、開放後のトノボード7は実線で示されている。
図9は、テールゲート6を閉じる途中状態の側面図であり、テールゲート6を閉じるため下方に回動させると、トノボード係止装置21のロック解除レバー23は、回動規制部29に押されて図中の矢印(ハ)方向に回動する。このため、係止凹部27の向きは斜め上方から徐々に横方向に移り、被係止部13に対する係止力が弱まる。さらに、図10に示すように、テールゲート6を完全に閉めると、係止凹部27による被係止部13の係止力はさらに弱まり、被係止部13に対する係止が解除されてトノボード7は落下し、図8の二点鎖線で示した状態に戻る。
このように、トノボード7の後縁部9はテールゲート6が開かれた状態ではトノボード係止装置21により係止され、テールゲート6を閉じる操作にともなって回動規制部29がロック解除レバー23を押し下げることによりトノボード7の後縁部9の係止が解除される。このため、テールゲート6を閉じる操作に連動してトノボード7の係止を解除でき、一回の操作で二つの動作を行うことができる。
続いて、後部座席側からトノボードを上方に持ち上げて下部荷室を開放する場合を図11および図12を参照して説明する。
図11は、テールゲート6を閉じた状態で下部荷室8をフロント側から開放した状態の側面図である。テールゲート6を閉じた状態では、トノボード係止装置21の係止凹部28は下向きの状態で被係止部14を係止する。
この場合、後縁部9を支点として被係止部14(前縁部10)を上方に持ち上げ、トノボード係止装置21に外力を加えて矢印(ハ)方向に僅かに回転させた状態で被係止部14を係止凹部28に導き、外力を解放することにより、被係止部14は、係止凹部28に係止され、下部荷室8は後部座席側(フロント側)からの開放状態となる。なお、図11において、下部荷室8の開放前のトノボード7は二点鎖線で示され、開放後のトノボード7は実線で示されている。
図12は、テールゲートが開いた状態にあるとき、下部荷室8をフロント側から開放した状態の側面図である。図12の状態は、図11の状態(トノボード7を持ち上げてある状態)からテールゲート6を開く場合と、テールゲート6を開いてからトノボード7を持ち上げる場合とにより実現される。いずれの場合においても、トノボード係止装置21のロック解除レバー23は、ストッパ部30へ当接することになるが、係止凹部28による被係止部14の係止は図11と同様に保たれる。
このように、トノボード係止装置21は、トノボード7の前縁部10に設けられた被係止部14を係止凹部28内に係止させるように係止部材22を保持する付勢手段24を備えている。このため、トノボード7の前縁部10を係止する係止凹部28は、常にトノボードの前縁部10に設けられた被係止部14を係止するので、後部座席からのトノボード7の開閉操作をテールゲート6の開閉に拘わらず行うことができる。
また、係止部材22の回動を規制するストッパ部30が設けられることにより、テールゲート6が開かれた場合においても、係止凹部28が下方を向いてトノボード7の前縁部10の被係止部14を係止する状態を維持するように係止部材22の回動が規制される。このため、トノボード7の開閉状態に関わりなくテールゲート6を開閉できる。
なお、ストッパ部30を設けることにより、前縁部10の被係止部14を係止する状態を維持するように係止部材22の回動が規制されるので、ロック解除レバー23の長さを短くして回動規制部29には当接せず、ストッパ部30にのみ当接するようにしても同様の効果が奏せられる。
本発明の一実施の形態のトノボード構造を装着した車両の後部の断面図。 トリム部品にトノボードを取り付けた平面図。 本発明の一実施の形態におけるトノボードの斜視図。 本発明の一実施の形態におけるトリム部品にトノボードを取り付ける状態の斜視図。 本発明の一実施の形態におけるトノボード係止装置の側面図。 本発明の一実施の形態におけるトノボード係止装置の部品図。 本発明の一実施の形態の説明図で、テールゲートを閉じた状態の側面図。 本発明の一実施の形態の説明図で、テールゲートを開いた状態の側面図。 本発明の一実施の形態の説明図で、テールゲート側から下部荷室を開放し、テールゲートを開いた状態の側面図。 本発明の一実施の形態の説明図で、テールゲート側から下部荷室を開放し、テールゲートを閉じる途中の側面図。 本発明の一実施の形態の説明図で、テールゲート側から下部荷室を開放し、テールゲートを閉じた状態の側面図。 本発明の一実施の形態の説明図で、フロント側から下部荷室を開放し、テールゲートを閉じた状態の側面図。 本発明の一実施の形態の説明図で、フロント側から下部荷室を開放し、テールゲートを開けた状態の側面図。 従来例の説明図。 従来例の説明図。
符号の説明
2 開口部
4 ラゲッジスペース
6 テールゲート
7 トノボード
8 下部荷室
9 後縁部
10 前縁部
13 被係止部材
14 被係止部材
21 トノボード係止装置
22 係止部材
23 ロック解除レバー
24 付勢手段
27 係止凹部
28 係止凹部
29 回動規制部
30 ストッパ部
31 ハイマウントストップランプ
B 車体
R 車室

Claims (6)

  1. 車体の後面に車室内外に連通する開口部を有し、前記車体に取り付けられて前記開口部を開閉塞するテールゲートが設けられていると共に、前記開口部および車室内から荷物の出し入れが可能なラゲッジスペースが車室の後部に設けられ、前記ラゲッジスペースの下部荷室が平板状のトノボードで開閉可能に覆われた車両のトノボード付後部構造であって、
    前記トノボードの前縁部を支点として後縁部が上方に持ち上げられることにより前記下部荷室が開放されたときは前記トノボードの前記後縁部を係止可能にし、前記トノボードの前記後縁部を支点として前記前縁部が持ち上げられて前記下部荷室が開放されたときは前記前縁部を係止可能にするトノボード係止装置が、
    前記トノボードの前縁部を支点として前記後縁部を上方に持ち上げたときの前記後縁部の回動軌跡と、前記トノボードの前記後縁部を支点として前記前縁部を持ち上げたときの前記前縁部の回動軌跡との交差部に配置されていることを特徴とする車両のトノボード付後部構造。
  2. 前記テールゲートは、上縁部を回動支点として前記車体に取り付けられており、
    前記トノボード係止装置は、前記開口部の上端部に前記テールゲートの回動方向に回動可能に取り付けられた係止部材と、前記係止部材と一体に設けられたロック解除レバーと、前記ロック解除レバーを前記テールゲートの開く方向に回動付勢する付勢手段を備え、前記テールゲートの上端部に前記付勢手段により前記ロック解除レバーが当接する回動規制部が設けられていると共に、
    前記係止部材は、前記テールゲートが開かれた状態で前記トノボードの後縁部に設けられた被係止部を係止可能に設けられ、且つ、前記テールゲートを閉じる操作をすることによって前記回動規制部がロック解除レバーを押し下げて前記被係止部の係止が解除されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の車両のトノボード付後部構造。
  3. 前記テールゲートは、上縁部を回動支点として前記車体に取り付けられており、
    前記トノボード係止装置は、前記開口部の上端部に前記テールゲートの回動方向に回動可能に取り付けられ且つ係止凹部が設けられた係止部材と、前記係止凹部内に前記トノボードの前縁部に設けられた被係止部を係止させるように前記係止部材を保持させる付勢手段を備えていると共に、前記係止部材は、前記トノボードの前記後縁部を支点として前記前縁部が持ち上げられて前記下部荷室が開放されたとき、前記トノボードの前縁部を前記係止凹部によって係止可能としていることを特徴とする請求項1に記載の車両のトノボード付後部構造。
  4. 前記係止部材は前記付勢手段により前記テールゲートの開く方向に回動付勢され且つ前記テールゲートの開閉に追従して回動可能に設けられていると共に、前記テールゲートが開かれたときに前記テールゲートが開く方向への前記係止部材の回動を規制して前記係止凹部内に前記被係止部の係止の状態を維持するストッパ部が前記開口部の上端部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両のトノボード付後部構造。
  5. 前記テールゲートの上端部にはハイマウントストップランプが設置されており、該ハイマウントストップランプの前側に前記トノボード係止装置が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のトノボード付後部構造。
  6. 前記テールゲートの上端部にはハイマウントストップランプが設置されており、該ハイマウントストップランプの前側に前記トノボード係止装置が配置され、
    前記ハイマウントストップランプと前記回動規制部との間に前記ロック解除レバーが配置されることを特徴とする請求項に記載の車両のトノボード付後部構造。
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