JP4721009B2 - ラッチ装置 - Google Patents
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Description
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、部品点数を少なくすることができる上、簡易な構成とすることができるラッチ装置を提供することにある。
請求項3のラッチ装置では、請求項2において、前記ベース部材には、前記一方のガイドレールのスライドドア全閉方向の端部に設けられた凸部が挿入される凹部が設けられていることを特徴としている。
つまり、ラッチ装置にスライドドア全閉時の位置決めの機能を備える構成とする。
これにより、ラッチ装置を構成する部品点数を削減することができる上、ラッチ装置の構成も簡易なものにすることができる。
請求項3のラッチ装置によれば、ラッチ装置が部品点数の削減によりコンパクトになったことにより、スライドドアの全閉時の位置決めを行う機能をベース部材に持たすことができ、さらに部品点数の削減ができる。
図1乃至図3を参照すると、図1には本発明に係るラッチ装置を備えた車両の左側面図、図2には本発明に係るラッチ装置を備えた車両の左後席乗降口部分の上面視図、図3には本発明に係るラッチ装置を備えた車両の左側の上面視図がそれぞれ示されている。
図1、2に示すように、車両1のリアドア2は、車両前後方向に摺動し後席乗降口4の開閉を行うスライドドアである。
また、リアドア2の前部及び後部においてはラッチ機構16、18がそれぞれ設けられており、当該ラッチ機構16、18に対応して後席乗降口4の前部及び後部、即ちセンタピラー及びリアピラーにそれぞれストライカ20(後部は図示せず)が設けられている。当該ラッチ機構16、18はリアドア2を全閉にすることで、後席乗降口4の前部及び後部に設けられたストライカ20と係合し、当該リアドア2の全閉状態を保持する機能を有している。
図2、3に示すように、アッパアーム6は、リアドア2の車両前側上部から車両前方内側に向かって延びた略平板形状をなしている。
詳しくは、当該アッパアーム6の先端側には、車両内側端部分において車両後側端から下方に屈曲した形状のストッパ部6aが形成されており、車両外側部分においてはリアドア2が全閉されるときの位置決めを行う上面視凹形状の位置決め部6bが形成されている。
当該アッパレール10は、車両1のルーフ部1aの外周縁より車両内側に設けられており、後端部分には上記ストッパ部6aと対応する緩衝部材26及びコ字形状をなしたストライカ28が車体に設けられている。
当該ラッチ機構30は、主として係合部材32、係止部材34、リンクケーブル36、支持ブラケット38、ばね支持軸40、ねじりコイルばね42から構成されている。
詳しくは、係合部32bは第1回動軸32aから径方向外側に向けて開放した略U字形状をなしている。延出部32cは該係合部32bの車両後側辺から外側に延出した形状であり、当該延出部32cの車両外側の端面は係合部材32の回動方向に対し垂直をなすよう形成されている。また当該延出部32cの車両内側部分には小孔32dが穿設されている。
詳しくは、係止部34bは車両前側辺が上記係合部材32の延出部32cの車両後側辺に沿った形状をなしており、先端面が上記係合部材32の回動方向に対し垂直をなすよう形成されている。一方、リンク連結部34cは先端部分において、リンクケーブル36先端のボール部36aと係合している。
当該支持ブラケット38には車両外側に延びたリンク支持部38aが形成されており、当該リンク支持部38aは先端部分においてリンクケーブル36を支持している。
当該ねじりコイルばね42は、一端側42aがばね支持軸40の車両外側から延び途中屈曲しつつ上記係合部材32の延出部32cに穿設された小孔32dに係止されており、他端側42bがばね支持軸40の車両内側から延び途中一端側42aと交差しつつ上記係止部材34のリンク連結部34cの中央部分に係止されている。つまり、当該ねじりコイルばね42の付勢力は、一端側42aが係止されている係合部材32においては時計回りに回動するように、他端側42bが係止されている係止部材34においては反時計回りに回動するように作用している。
図4乃至図6を参照すると、図4には本発明に係るラッチ装置の係合状態を示す上面視図、図5には本発明に係るラッチ装置の係合状態を示す斜視図、図6には本発明に係るラッチ装置の解除状態を示す上面視図がそれぞれ示されている。
まず、図4及び図5を参照し、ラッチ機構30の係合時の作動について説明する。
さらにリアドア2が車両後方へ摺動されることで、ラッチ機構30の係合部材32はストライカ28により車両前側へ押圧され白抜き矢印Aに示すように反時計回りに回動する。
以上のようにして、ラッチ機構30はストライカ28と係合し、リアドア2の全開状態は保持される。なお、リアドア2の全開時には、当該アッパアーム6のラッチ機構30とストライカ28とが係合すると同時に、ロアアーム8に設けられたラッチ機構22もロアレール12の後端部分に設けられているストライカと係合する。
次に、図6を参照し、ラッチ機構30の係合解除時の作動について説明する。
図6(a)に示すように、ラッチ機構30の係合部材32にストライカ28が係合されている状態において、アウトサイドハンドル24による解除操作に応じてリンクケーブル36が引かれると、係止部材34のリンク連結部34cの先端がリンクケーブル36のボール部36aより車両外側に押圧され、係止部材34は白抜き矢印Cに示すように時計回りに回動する。
このように、アッパアーム6に設けられるラッチ装置30は、従来のように各回動部材のそれぞれにばね部材を設け付勢力を与えていたラッチ装置に対して、1つのねじりコイルばね42の一端側42aと他端側42bを係合部材32及び係止部材34の2つの回動部材に連結しそれぞれに付勢力を与え、ラッチ装置の機能を十分に発揮させることができる。
また、アッパアーム6に設けられるラッチ機構30は、アッパアーム6の下面側に設けられることで、降雨時にリアドア2を開放した場合であっても、当該アッパアーム6が雨除けとなり、ラッチ機構30に雨水が掛かることを防止することができる。
以上で本発明に係るラッチ装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
1a ルーフ部
2 リアドア
6 アッパアーム(ベース部材)
10 アッパレール
20、28 ストライカ
16、18、22、30 ラッチ装置
24 アウトサイドハンドル
26 緩衝部材
32 係合部材(第1の回動部材)
32a 第1回動軸
32b 係合部
32c 延出部
32d 小孔
34 係止部材(第2の回動部材)
34a 第2回動軸
34b 係止部
34c リンク連結部
36 リンクケーブル
36a ボール部
38 支持ブラケット
40 ばね支持軸
42 ねじりコイルばね
42a 一端側
42b 他端側
Claims (3)
- ストライカと係合するラッチ装置であって、
ベース部材に設けられたばね支持軸に支持されたねじりばねと、
前記ベース部材に回動自在に設けられ、前記ねじりばねの一端側が表面を横切って連結され該ねじりばねの付勢力が一回動方向に作用しており、前記ストライカにより該ねじりばねの付勢力に抗して押圧され他回動方向へ回動することで該ストライカと係合する第1の回動部材と、
該第1の回動部材と前記ストライカとの係合を解除する際に作動するリンク機構と、
前記ベース部材に前記第1の回動部材と同一の回動面内で回動自在に設けられ、前記リンク機構及び前記ねじりばねの他端側が表面を横切って連結され、該ねじりばねの付勢力が前記他回動方向に作用しており、前記第1の回動部材が他回動方向に回動しストライカと係合した際には、前記ねじりばねの付勢力により他回動方向に回動し前記第1の回動部材の一回動方向への回動を規制するよう該第1の回動部材を係止し、該係止した状態で前記リンク機構が作動した際には、該リンク機構の作動に応じて一回動方向に回動し前記第1の回動部材との係止が解除される第2の回動部材と、
を備えたことを特徴とするラッチ装置。 - 車体側面のドア開口部にスライドドアを配設し、該ドア開口部の上縁部及び下縁部にガイドレールを備え、
前記ストライカは、少なくとも上縁部または下縁部の一方のガイドレールのスライドドア全開方向の端部に設けられ、
前記ベース部材は、少なくとも一方のガイドレール内を摺動するローラが設けられて前記スライドドアに取り付けられ、
前記ねじりばね、前記第1の回動部材、及び前記第2の回動部材は、前記ローラより車両外側に設けられたことを特徴とする請求項1記載のラッチ装置。 - 前記ベース部材には、前記一方のガイドレールのスライドドア全閉方向の端部に設けられた凸部が挿入される凹部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のラッチ装置。
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- 2006-09-08 JP JP2006244077A patent/JP4721009B2/ja active Active
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