JP3724617B2 - 動力伝達装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用の動力伝達装置に関し、特にデフケーシングとユニットケーシングとに共通のエアブリーザを設け、そのエアブリーザの配置を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両の動力伝達系を断続するクラッチとして、電磁クラッチが適用されることもある(特開平4−39425号公報、実開平4−138133号公報参照)。実開平4−138133号公報の装置においては、4輪駆動車のリヤ差動歯車装置のデフケーシングの前端部に電磁クラッチのクラッチケーシングを固定し、その電磁クラッチにより後輪駆動系を断続可能にし、電磁石をクラッチケーシングの内部の前端側に配置し、クラッチケーシングの内部の後部に湿式多板クラッチを配置し、デフケーシング内部とクラッチケーシング内部とに亙ってオイルを流通させ、ギヤで撥ね上げられたオイルをクラッチケーシング内部へ供給し、そのオイルにより電磁クラッチのベアリングの潤滑や電磁石の冷却を行う。
【0003】
一方、最近では、車両の動力伝達系に用いる動力伝達装置として、簡単な構造の差動制限機能のある動力伝達装置が提案されている(特開平7−12144号公報、特開平5−12767号公報参照)。特開平7−12144号公報の動力伝達装置においては、前記の電磁クラッチと同様に、4輪駆動車のリヤ差動歯車装置のデフケーシングの前端部にユニットケーシングを固定し、このユニットケーシング内に、湿式多板クラッチと回転ブレードと粘性流体を介して湿式多板クラッチを作動させるクラッチ作動機構とを含む差動制限クラッチ機構を収容してあり、前輪と後輪間の回転数差に応じてクラッチ作動機構により湿式多板クラッチを自動的に締結作動させて後輪に駆動力を伝達し、前輪と後輪間の差動制限を行うように構成してある。
【0004】
前記特開平5−12767号公報に記載の動力伝達装置は、後輪に駆動力を伝達するプロペラシャフトの途中部に設けられるもので、この動力伝達装置においては、特開平7−12144号公報の装置と同様に、ユニットケーシング内に、湿式多板クラッチと回転ブレードと粘性流体を介して湿式多板クラッチを作動させるクラッチ作動機構とを含む差動制限クラッチ機構を収容すると共に、ユニットケーシング内に差動制限クラッチ機構を締結させる為の電磁石を収容し、その電磁石を駆動制御するコントローラと制御回路を設けてある。
【0005】
この駆動力伝達装置では、前記の装置と同様に、前輪と後輪間の回転数差に応じてクラッチ作動機構により湿式多板クラッチを自動的に締結作動させて後輪に駆動力を伝達できるうえ、コントローラからの制御信号で制御回路を介して電磁石を励磁させ、差動制限クラッチ機構を締結させ後輪駆動系へ駆動力を伝達可能に構成してある。
従来、ギヤ機構やクラッチ機構等をケーシング内に組み込み、それら機構をオイル潤滑する装置では、ケーシング内のガス圧防止の為のエアブリーザ装置がケーシングに接続されるが、この場合各ケーシング毎にエアブリーザ装置を夫々設けるのが一般的である。但し、実開昭57−38948号公報には、車両の変速機のケーシングやその他のケーシングから配管でエアブリーザ装置に夫々接続し、エアブリーザ装置を共用化する技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
複数のケーシングに夫々エアブリーザ夫々を設ける場合には、エアブリーザ装置の数が多くなり、全体の構造が複雑化し、製作コスト的に不利である。一方、前記実開昭57−38948号公報に記載の装置のように、複数のケーシングから配管でエアブリーザ装置に夫々接続する場合には、エアブリーザ装置の数を節減できるものの、配管系が複雑化し、装置が全体として大型化、複雑化し、製作コスト的に不利になる。
また、相互に連通する2つのケーシングの何れか1つにエアブリーザ装置を設けることも考えられるが、エアブリーザ装置を装着した方のケーシング内のガス圧上昇に迅速に対処できるものの、他方のケーシング内のガス圧上昇に迅速に対処できないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、クラッチユニットを収容したユニットケーシングをデフケーシングに固定した動力伝達装置において、エアブリーザ装置の共用化を図ること、エアブリーザ装置の配置を改善し迅速作動性や耐久性を確保することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の動力伝達装置は、車両の差動歯車機構を収容したデフケーシングに固定されたユニットケーシング内に、クラッチユニットを収容し、クラッチユニットをオイル潤滑するようにした動力伝達装置において、前記デフケーシングの内部とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通路を形成し、前記オイル連通路に接続され且つ両ケーシング内のガス圧上昇を防止するエアブリーザ装置を設けたものである。
【0009】
前記オイル連通路を介してユニットケーシングの内部とデフケーシングの内部とに亙ってオイルが流通するため、オイルの温度が全体として低く維持され、ユニットケーシング内のガス圧が上昇しにくくなる。しかも、エアブリーザ装置をデフケーシングの内部とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通路に接続したため、各ケーシング内での独立した圧力上昇に比べて複数のケーシング内の大きな容積を介して圧力上昇を小さくできる。それ故、ユニットケーシングとデフケーシングとに1つの比較的小型のエアブリーザ装置を共用できるうえ、エアブリーザ装置がユニットケーシング内のガス圧上昇時にもデフケーシング内のガス圧上昇時にも応答性良く作動する。
【0010】
請求項2の動力伝達装置は、請求項1の発明において、前記クラッチユニットが電磁石を含み、前記オイル連通路の一端が電磁石に向かって開口していることを特徴とするものである。電磁石は発熱源であり、その付近のガス圧が上昇し易いが、前記エアブリーザ装置が接続されたオイル連通路の一端が電磁石に向かって開口しているため、電磁石の付近のガス圧上昇を効果的に防止でき、電磁石の昇温も抑制できる。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0011】
請求項3の動力伝達装置は、請求項1又は2の発明において、前記差動歯車機構のドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするように配設され、そのドライブピニオンの上方にエアブリーザ装置が配設されたことを特徴とするものである。ドライブピニオンを下方へオフセットさせてあるため、その分だけドライブピニオンの上方にスペースを確保でき、そのスペースを有効活用してエアブリーザ装置を配置することができる。その他請求項1又は2と同様の作用を奏する。
【0012】
請求項4の動力伝達装置は、請求項1又は2の発明において、前記差動歯車機構のドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするように配設され、そのドライブピニオンの上方においてデフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みが形成され、前記エアブリーザ装置が前記窪みに配設されてデフケーシングに取付けられたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項3と同様に、ドライブピニオンを下方へオフセットさせてあるため、ドライブピニオンの上方にデフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みを形成でき、そのデッドスペース的な窪みを有効活用してエアブリーザ装置を配置することができ、エアブリーザ装置への泥水の吸入を防止でき、温度上昇しにくいデフケーシングにエアブリーザ装置を設けるため、熱膨張に起因するエアブリーザ装置接続部からのオイルリークを防止する面で有利である。その他請求項1又は2と同様の作用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、4輪駆動車の駆動力伝達装置に本発明を適用した場合の一例であり、図1に示すように、車両の前部には左右1対の前輪1、エンジン2、変速機3、フロントデフ4、左右1対の前輪車軸5、トラスファー6等が設けられ、車両の後部には左右1対の後輪7、左右1対の後輪車軸8、後輪用差動歯車装置であるリヤデフ9、このリヤデフ9の前端部に固定的に連結された動力伝達装置20等が設けられ、前輪1と後輪7の回転数差に応じて又は運転席からの指令等に応じて、トラスファー6からプロペラシャフト10と動力伝達装置20を介してリヤデフ9に駆動力が伝達される。
【0015】
次に、動力伝達装置20について詳細に説明する(図2〜図6参照)。
この動力伝達装置20は、ユニットケーシング21、プロペラシャフト10の後端部にコンパニオンフランジ22を介して連結される入力軸23、リヤデフ9のドライブピニオン11の前端部分にスプライン結合されたスリーブ状の中間軸24、中間軸24に環状のスペースを空けて外嵌され且つ入力軸23にボルト結合されたアウタケース25、アウタケース25の後端側開口を塞ぐエンドケース26、アウタケース25と中間軸24との差動を制限する差動制限クラッチ機構27、電磁石29、電磁石29で締結側へ作動され倍力作用でもって差動制限クラッチ機構27を締結させる倍力作動機構30等及び後述の種々の構成を有するものである。尚、ユニットケーシング21の内部のユニットがクラッチユニットに相当する。
【0016】
次に、前記ユニットケーシング21について説明する(図2、図3参照)。
ユニットケーシング21は、動力伝達装置20の外側を覆うアルミ合金製のケース部材で、後方程僅かに大径化するほぼ円筒状の筒状部21aとそれと一体の環状の前壁部21bとを有し、ユニットケーシング21の外面部には走行風で空冷される複数の冷却フィン31が一体形成され、ユニットケーシング21の上面部の前後方向ほぼ中央部の左右両端部にはユニットケーシング21を車体側へ取付ける為の4つの取付け部32が形成され、これら取付け部32の車幅方向間隔も前後方向間隔も十分大きく設定され、安定性良く車体に取付け得るようになっている。
【0017】
ユニットケーシング21の前壁部21bには、入力軸23とこの入力軸23に螺合固定されたコンパニオンフランジ22の筒部とがカバーとオイルシールと軸受33を介して回転自在に内嵌されている。そして、後述のように、デフケーシング12の内部とユニットケーシング21の内部とに亙ってオイルが循環して流通するようになっている。
【0018】
ユニットケーシング21の後端部の外面部には連結フランジ34が形成され、ユニットケーシング21の後端部にはインロー内嵌部35が全周に亙って形成され、このインロー内嵌部35が鋳鉄製のデフケーシング12の前端部のインロー嵌合穴13にインローにて内嵌され、連結フランジ34は円周8等分位置の8つのボルト36にてデフケーシング12の後端の連結フランジ14に固定されている。それ故、アルミ合金製のユニットケーシング21の熱膨張係数が鋳鉄製のデフケーシング12の熱膨張係数よりも大きいが、ユニットケーシング21が熱膨張しても、インロー内嵌部36とインロー嵌合穴13との間から内部のオイルがリークすることはない。
【0019】
次に、前記中間軸24とドライブピニオン11について説明する(図2、図3参照)。この中間軸24の後端部分のスリーブ部24aはドライブピニオン11のスプライン軸部11aにスプライン嵌合にて外嵌され、中間軸24の前端部は軸受37を介してアウタケース25の前壁部25aに回転自在に支持され、中間軸24はドライブピニオン11と一体的に回転するようになっている。ドライブピニオン11は後輪用差動歯車装置に属するもので、このドライブピニオン11は、後輪用差動歯車装置の軸心に対して下方へ所定距離オフセットさせて前後方向向きに配設され(図3参照)、ドライブピニオン11のハイポイドギヤ歯を有するピニオン11bは差動歯車機構のハイポイドギヤ歯を有するリングギヤ15に噛合されている。
【0020】
ドライブピニオン11の途中部は、1対のテーパーベアリング40,41によりデフケーシング12に回転自在に支持され、テーパーベアリング40,41間にはスペーサ42が設けられ、テーパーベアリング40のインナレースはナット部材43で抜け止めされている。前側のテーパーベアリング40は、その外径が前側程大径化するベアリングであり、後側のテーパーベアリング41は、その外径が後側程大径化するベアリングである。
【0021】
次に、前記アウタケース25とエンドケース26について説明する(図2、図3参照)。アウタケース25は、中間軸24に回転自在に外嵌された前壁部25bと、この前壁部25bの外周部から後方へ一体的に延びる円筒状の筒状部25aとからなり、エンドケース26が筒状部25aの後端部の雌ネジ穴25cに強固に螺合内嵌されて固定されている。エンドケース26は、アウタケース25の後端側の開口を塞ぐと共に電磁石29の磁路を形成する部材であるため磁性体で構成され、エンドケース26は中間軸24の後端側のスリーブ部24aに回転自在に外嵌されている。尚、エンドケース26の内周部と外周部にはシール部材が夫々装着されている。
【0022】
次に、前記差動制限クラッチ機構27について説明する(図2、図3参照)。この差動制限クラッチ機構27は、湿式多板クラッチ44と、この多板クラッチ44を作動させるクラッチ作動機構45であって差動制限クラッチ機構27の前端部に配設されたクラッチ作動機構45とを有する。多板クラッチ44は、アウタケース25の内面のスプライン歯に係合した複数のクラッチ板46aと、中間軸24の外面のスプライン歯に係合した複数のクラッチ板46bであって、クラッチ板46aと交互に配設された複数のクラッチ板46bとで構成され、クラッチ作動機構45のピストン部材47で多板クラッチ44が後方へ押圧されると、その押圧力に応じた締結状態となり、アウタケース25から中間軸24へまたはその反対に押圧力に応じたトルクが伝達される。前記ピストン部材47で押圧されない状態では、多板クラッチ44は非締結状態である。この多板クラッチ44が収容される収容室にはオイルが充填されている。但し、湿式多板クラッチ44の代わりに乾式多板クラッチを適用してもよい。
【0023】
前記クラッチ作動機構45は、アウタケース25の前壁部25bの後端面に凹設された断面円形の滞留室50と、中間軸24と一体的に回転するように中間軸24に外嵌され且つ滞留室50内に装着された回転ブレード51と、滞留室50の後端面を塞ぐピストン部材47と、滞留室50内に封入されたシリコンオイル等の粘性流体とで構成されている。滞留室50内において回転ブレード51の前後両側には殆ど隙間がなく、回転ブレード51は円周方向複数等分位置に複数のブレード部(図示略)を有する。
【0024】
滞留室50内のブレード部とブレード部の間の粘性流体の圧力が、アウタケース25と中間軸24との回転数差に応じて増加し、その粘性流体の圧力がピストン部材47に作用して多板クラッチ44を押圧し、多板クラッチ44がその回転数差に応じたトルクを伝達する状態に締結される。尚、滞留室50から粘性流体がリークしないように封止するシール部材52,53,54が設けられている。
【0025】
次に、電磁石29と倍力作動機構30について説明する(図2、図3参照)。電磁石29は、環状のコイル55と磁性体製の環状のヨーク56とからなり、電磁石29はデフケーシング12側のユニットケーシング21の端部側(後端部側)に配設され、ヨーク56はデフケーシング12の環状の棚部16に内嵌固定されている。このヨーク56は、ボールベアリグ57を介してエンドケース26に相対回転自在に支持されている。エンドケース26のうちのコイル55の前側の部分には、環状の非磁性体製の磁路遮断部材58が嵌合されている。倍力作動機構30の磁性体製のロックカム部材61を介して、図2に鎖線で図示のような磁路が形成される。
【0026】
エンドケース26の前端と多板クラッチ44の間には、倍力作動機構30が配設され、この倍力作動機構30は、中間軸24のスリーブ部24aに回転自在に外嵌されたロックカム部材61と、アウタケース25に相対回転不能に且つ軸方向へ移動自在に内嵌されたロックプレート62と、これらの対向面部に形成された半径方向へ延びる複数のカム部とを有する。各カム部は、ロックプレート62に凹設された断面ほぼ三角形状のカム溝と、このカム溝に係合させてロックカム部材61に突設された突条部とを有する。
【0027】
電磁石29を励磁すると、ロックカム部材61が吸引されて回動規制され、ロックカム部材61に対してロックプレート62が相対回動し、複数のカム部の作用によりロックプレート62が前方へ強力に駆動されて多板クラッチ44が締結状態に切換えられる。尚、以上の倍力作動機構30は一例に過ぎず、この倍力作動機構30に代えてその他の種々の倍力作動機構(例えば、ボールクラッチ機構と類似の構造の倍力作動機構など)を適用してもよい。また、電磁石29の励磁の強さを複数段階に切換えることにより、多板クラッチ44の締結度合いを複数段階に切換えるように構成してもよい。
【0028】
次に、オイルにより各部を冷却、潤滑する構成等について説明する(図2、図3参照)。デフケーシング12の内部とユニットケーシング21の内部には、所定レベル(ほぼ後輪車軸のレベル)までオイルが充填され、デフケーシング12の内部とユニットケーシング21の内部とに亙ってオイルを循環して流通させるようになっている。
【0029】
デフケーシング12の底部には、ユニットケーシング21の内部に通ずるオイル通路64が形成され、デフケーシング12の内部の前端側の上部の壁部には、デフケーシング12の内部とユニットケーシング21の内部とを連通させるオイル連通路65が形成され、テーパーベアリング40と電磁石29との間には環状のオイル通路66が形成され、デフケーシング12の内部の前端部の外周部には環状のオイル通路67が形成され、オイル通路66,67は周方向に適当間隔おきの連通路68にて連通され、アウタケース25の外側には環状のオイル通路69が形成されている。前記オイル連通路65の後端は電磁石29のヨーク56に向かって開口している。
【0030】
前記テーパーベアリング49の各ローラの軸心が電磁石29のヨーク56とベアリング57の方を指向しており、テーパーベアリング40,41の間の下部にはオイルがあり、テーパーベアリング40はその外径が前方程大径化しているため、テーパーベアリング40の全周からオイルに働く遠心力の作用でヨーク56とベアリング57とに向けてオイルが射出され、その射出されたオイルで電磁石29が効果的に冷却される。ベアリング57は、電磁石29から受熱しやすいが、前記テーパーベアリング40から射出されるオイルがベアリング57にも供給されるため、ベアリング57も効果的に冷却され潤滑される。
【0031】
前記環状のオイル通路69から前方へ流動したオイルはベアリング33にも供給され、また中間軸24内の通路を流動したオイルはベアリング37に供給される。尚、前壁部25bに形成された孔70と鋼球71とは滞留室50に粘性流体を充填する為の充填口であり、この充填口は粘性流体の充填後に封止される。
図3に示すように、デフケーシング12の底部には、オイル通路64,67,69に通ずるオイル溜め72が形成され、このオイル溜め72の所からオイルを抜く為のドレンプラグ73がプラグ孔74に螺合され、ドレンプラグ73の内端部には、オイル中の鉄粉を吸着する永久磁石が装着されている。尚、オイル溜め72とドレンプラグ73とは、デフケーシング12とユニットケーシング21とに共用されるものである。前記環状オイル通路67の内周側には、デフケーシング12側から延びた環状の棚部16が形成され、オイル溜め72の上側は棚部16の一部で覆われているためオイル溜め72内に溜まった異物がオイルで攪拌されずに滞留し易くなる。
【0032】
次に、前記電磁石29へ通電する外部結線としてのハーネス等の取付け構造について説明する(図3、図7〜図9参照)。電磁石29はハーネス80を介して駆動回路に電気的に接続され、運転席の前側のインストルメントパネルに設けたスイッチを介して電磁石29に通電でき、ABS制御装置等の制御装置からの制御信号によっても電磁石29に通電できるように構成してある。ここで、電磁石29のヨーク56の一部に切欠き部81が形成され、この切欠き部81にコイル55とハーネス80を接続する2つの接続部82が配置されている。これら接続部82に対応する位置において、ユニットケーシング21のインロー内嵌部35には、ほぼ半円状の切欠き部83が形成され、この切欠き部83の両側において連結フランジ34が部分的に切欠かれ、デフケーシング12の連結フランジ14にも切欠き部(図示略)が形成されている。
【0033】
前記2つの接続部82を半円状切欠き部83に配置してその部分をシールする為のシール部材として、合成樹脂製のシール具84が適用される。このシール具84は、切欠き部83に液密に嵌まる嵌合部84aと、その上下両側のフランジ部84bと、2本のハーネス80を液密に挿通させる2つの穴84cとを有するものである。このシール具84の2つの穴84cに2本のハーネス80を挿通させておき、電磁石29を組付けてシール具84切欠き部83に密着状に嵌合させると、シール具84の平面部84dがインロー内嵌部35の後端面と一致した状態になり、インロー内嵌部35をインロー嵌合穴13に嵌合させた状態において液密状に完全にシールした状態になる。このように、簡単な構成のシール具84を適用し、インロー嵌合部を利用して液密構造を維持しながらハーネス80を外部へ導出することができる。
【0034】
次に、デフケーシング12とユニットケーシング21とに共通のエアブリーザー85について説明する(図3参照)。前述のように、ハイポイドギヤ歯を有するドライブピニオン11が後輪車軸8よりも下方へオフセットして配設されたため、デフケーシング12の前部の上部側と側部側にはデッドスペース的な窪み86が形成され、この窪み86にエアブリーザー85(エアブリーザ装置)が立て向き姿勢に配設されてデフケーシング12に螺合にて装着され、エアブリーザー85の導入口は立向き通路87によりオイル連通路65に連通され、エアブリーザ85によりデフケーシング12とユニットケーシング21の内部のガス圧の上昇が防止される。
【0035】
次に、以上の動力伝達装置20の作用、効果について説明する。
最初に差動制限作用について説明する。前輪1と後輪7との回転数差が所定値未満のときには、クラッチ作動機構45の滞留室50内の粘性流体の圧力が低く、ピストン部材47が多板クラッチ44を押圧しないので、多板クラッチ44は非締結状態となる。車両の加速時や制動時に、前輪1と後輪7との回転数差が所定値以上になると、滞留室50内の粘性流体の圧力が回転数差に応じて増し、ピストン部材47が多板クラッチ44を押圧するため、多板クラッチ44が回転数差に応じた締結状態になる。その結果、多板クラッチ44は回転数差に応じたトルクを伝達可能になり、前輪1と後輪7の差動が自動的に制限される。
【0036】
前輪1の回転数が後輪7の回転数よりも高い場合(中間軸従動時)にも、低い場合(アウタケース従動時)にも、多板クラッチ44が前記のように締結される。その結果、加速時における前輪1のスリップ、制動時における前輪1又は後輪7のロック等が抑制され、安定した走行状態が得られる。但し、中間軸従動時とアウタケース従動時とで、クラッチ作動機構45の作動特性が同じでもよいし、異なってもよい。クラッチ作動機構45の作動特性は、回転ブレード51のブレード部の形状を適宜設定することで自由に設定できる。
【0037】
悪路走行時や凍結路走行時や加速時等において、運転手が4輪駆動状態に切換えたいと希望した場合には、前記スイッチを介して電磁石29に通電させると、電磁石29の磁力により倍力作動機構30が作動し、この倍力作動機構30により多板クラッチ44が締結状態に切換えられ、アウタケース25と中間軸24とドライブピニオン11とが一体的に回転する4輪駆動状態になる。但し、ABS制御装置等の制御装置からの制御信号によって電磁石29に通電した場合も同様である。このように、運転手の意志や制御信号により4輪駆動状態に切換え得るので、種々の車両に好適の汎用性に優れる動力伝達装置20となっている。しかも、倍力作動機構30を設けたので、電磁石29を小型化でき、製作コスト的に有利である。
【0038】
次に、ユニットケーシング21やインロー嵌合部の作用、効果について説明する。デフケーシング12よりも熱膨張し易いユニットケーシング21の後端部にインロー内嵌部35を形成し、このインロー内嵌部35をデフケーシング12の前端部のインロー嵌合穴13にインロー嵌合させるため、インロー嵌合部からのオイルリークを確実に防止することができるうえ、ユニットケーシング21をデフケーシング12に強固に固定することができる。また、ユニットケーシング21の上面部に4つの取付け部32を左右方向及び前後方向に十分な間隔を空けて設け、それら4つの取付け部32を車体に固定するため、動力伝達装置20を安定性よく車体に取付けることができる。
【0039】
次に、冷却作用やオイルに関連する作用、効果について説明する。
ユニットケーシング21をデフケーシング12の前端部に固定して、ユニットケーシング21に走行風が当たり易くし、ユニットケーシング21の外面部に複数の冷却フィン31を設けたので、冷却フィン31を介してユニットケーシング21からの放熱が促進され、動力伝達装置20の全体を適正な温度に維持することができ、クラッチ作動機構45の粘性流体の特性の変動を防止することができ、差動制限クラッチ機構27の作動を安定させることができる。また、ユニットケーシング21からの放熱により、オイルの昇温を防止できるため、オイルの劣化を防止し、動力駆動装置20とリヤデフ9の耐久性を高めることもできる。
【0040】
電磁石29をユニットケーシング21の後端側に配置し、その電磁石29にテーパーベアリング40からオイルを直接射出してオイル冷却するように構成したので、電磁石29の温度をデフケーシング12とユニットケーシング21の内部に流通する略一定のオイル温度と略同温度に維持して、電磁石29の作動特性を安定させ、電磁石29の耐久性を確保することができる。しかも、ドライブピニオン11の回転速度の増加に応じてオイル温度も上昇する傾向になるが、回転速度の増加に応じてオイルの射出量も増加するため、電磁石29の温度を略一定に維持できる。そして、電磁石29へ通電するハーネス80をユニットケーシング21内へ導入する構造にシール具84を適用し、インロー内嵌部35の切欠き部83にシール具84を嵌めてハーネス80を導入するので、簡単な構造で液密性を損なうことなくハーネス80をユニットケーシング21内へ導入できる。
【0041】
電磁石29のヨーク56を支持するベアリング57は、電磁石29から受熱するが、このベアリング57へもテーパーベアリング40からオイルを直接射出して冷却し潤滑するように構成したため、そのベアリング57の焼付きや耐久性の低下を防止することができる。ユニットケーシング21とデフケーシング12とに共通の1つのドレンプラグ73を設けるので、ドレンプラグ73の数を少なくできるし、ドレンプラグ73に永久磁石を設けて鉄粉を吸着するため、オイルの劣化を防止できる。また、オイル溜め72の上方を棚部16で覆ってあるため、オイル溜め72に溜まった鉄粉や異物がオイルで攪拌されにくくなる。
【0042】
次に、エアブリーザー85の作用、効果について説明する。
ユニットケーシング21とデフケーシング12とに共通の1つのエアブリーザ85を設けるためエアブリーザの数を半減でき、装置も全体として小型化し、製作コスト的に有利である。ユニットケーシング21の内部と昇温しにくいデフケーシング12の内部に亙ってオイルが流通し、オイルの昇温も少なくなるためオイルの蒸発量を少なくし、エアブリーザ85の小型化を図ることができる。
【0043】
そして、発熱源である電磁石29に近い位置にエアブリーザー85を設け、エアブリーザ85がオイル連通路65に立向きの通路87を介して接続されているため、電磁石29の発熱でガス圧が上昇したとき迅速にエアブリーザ85が作動しエアブリーザ85の応答性を確保でき、電磁石29も昇温しにくくなる。
また、エアブリーザー85を温度変化の少ないデフケーシング12に取付けたため、熱膨張に起因してエアブリーザ85の取付け部からのオイルリークも防止できる。また、エアブリーザー85をデフケーシング12の上側のデッドスペース的な窪み86に配置したため、エアブリーザー85への泥水の侵入を防止する面で有利で、エアブリーザ85の耐久性を高めることができる。
【0044】
前記実施形態を部分的に変更する例について説明する。
1)前記クラッチ作動機構45に関して、回転ブレード51としては、種々の構造のものを適用可能であり、半径方向へストレート状に延びる2つのブレード部を有するもの、湾曲状の複数のブレード部を有するもの等を適用できる。滞留室50に封入する粘性流体としてはシリコンオイルに限定されず、その他の粘性流体を適用してもよい。
【0045】
2)エンドケース26の外周部はアウタケース25のネジ穴25cに内嵌螺合にて固定されるが、この螺合部を介してエンドケース26の位置を微調節して、差動制限クラッチ機構27の特性を微妙に調節可能に構成する場合もある。
3)電磁石29のヨーク56とエンドケース26の形状・構造は、図示のものに限定されるものではなく、電磁石として機能する範囲において種々の形状・構造にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、デフケーシングの内部とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通路を形成し、前記オイル連通路に接続され且つ両ケーシング内のガス圧上昇を防止するエアブリーザ装置を設けたので、オイル連通路を介してユニットケーシングの内部とデフケーシングの内部とに亙ってオイルが流通するため、オイルの温度が全体として低く維持され、ユニットケーシング内のガス圧が上昇しにくくなる。しかも、エアブリーザ装置をデフケーシングの内部とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通路に接続したため、ユニットケーシングとデフケーシングとに1つの比較的小型のエアブリーザ装置を共用できるうえ、エアブリーザ装置がユニットケーシング内のガス圧上昇時にもデフケーシング内のガス圧上昇時にも応答性良く作動する。
【0047】
請求項2の発明によれば、前記クラッチユニットが電磁石を含み、前記オイル連通路の一端が電磁石に向かって開口しているため、発熱源である電磁石の付近のガス圧が上昇しても、オイル連通路の一端が電磁石に向かって開口しているため、電磁石の付近のガス圧上昇を効果的に防止でき、電磁石の昇温も抑制できる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0048】
請求項3の発明によれば、差動歯車機構のドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするように配設され、そのドライブピニオンの上方にエアブリーザ装置が配設されたので、ドライブピニオンの上方にスペースを確保でき、そのスペースを有効活用してエアブリーザ装置を配置することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【0049】
請求項4の発明によれば、差動歯車機構のドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするように配設され、そのドライブピニオンの上方においてデフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みが形成され、前記エアブリーザ装置が前記窪みに配設されてデフケーシングに取付けられたので、請求項3と同様に、ドライブピニオンの上方にデフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みを形成でき、そのデッドスペース的な窪みを有効活用してエアブリーザ装置を配置することができ、エアブリーザ装置への泥水の吸入を防止でき、温度上昇しにくいデフケーシングにエアブリーザ装置を設けるため、熱膨張に起因するエアブリーザ装置接続部からのオイルリークを防止する面で有利である。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の駆動力伝達系の構成図である。
【図2】動力伝達装置とリヤデフ要部の横断面平面図である。
【図3】動力伝達装置とリヤデフの一部切欠き縦断側面図である。
【図4】ユニットケーシングの平面図である。
【図5】ユニットケーシングの側面図である。
【図6】ユニットケーシングの正面図である。
【図7】電磁石とハーネス等の要部の縦断面図である。
【図8】シール具の平面図である。
【図9】シール具の側面図である。
【符号の説明】
9 リヤデフ
11 ドライブピニオン
12 デフケーシング
20 動力伝達装置
21 ユニットケーシング
29 電磁石
64 オイル通路
65 オイル連通路
85 エアブリーザ
86 窪み
Claims (4)
- 車両の差動歯車機構を収容したデフケーシングに固定されたユニットケーシング内に、クラッチユニットを収容し、クラッチユニットをオイル潤滑するようにした動力伝達装置において、
前記デフケーシングの内部とユニットケーシングの内部とを連通させるオイル連通路を形成し、
前記オイル連通路に接続され且つ両ケーシング内のガス圧上昇を防止するエアブリーザ装置を設けたことを特徴とする動力伝達装置。 - 前記クラッチユニットが電磁石を含み、前記オイル連通路の一端が電磁石に向かって開口していることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
- 前記差動歯車機構のドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするように配設され、そのドライブピニオンの上方にエアブリーザ装置が配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
- 前記差動歯車機構のドライブピニオンが差動歯車機構の軸心に対して下方へオフセットするように配設され、そのドライブピニオンの上方においてデフケーシングの上面側には下方へ凹んだ窪みが形成され、前記エアブリーザ装置が前記窪みに配設されてデフケーシングに取付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
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