JP4812312B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4812312B2
JP4812312B2 JP2005068681A JP2005068681A JP4812312B2 JP 4812312 B2 JP4812312 B2 JP 4812312B2 JP 2005068681 A JP2005068681 A JP 2005068681A JP 2005068681 A JP2005068681 A JP 2005068681A JP 4812312 B2 JP4812312 B2 JP 4812312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
driving force
rotating member
friction clutch
oil pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005068681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006250265A (ja
Inventor
直 最上
Original Assignee
Gknドライブラインジャパン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gknドライブラインジャパン株式会社 filed Critical Gknドライブラインジャパン株式会社
Priority to JP2005068681A priority Critical patent/JP4812312B2/ja
Publication of JP2006250265A publication Critical patent/JP2006250265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4812312B2 publication Critical patent/JP4812312B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • F16H57/0483Axle or inter-axle differentials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、摩擦クラッチを用いた駆動力伝達装置に関する。
特許文献1には、駆動力伝達用のカップリングが記載されている。このカップリングは、車輪間デフの入力側のドライブピニオンの前段に配置されている。また、このカップリングは、多板摩擦クラッチの締結力に応じて、駆動力を入力側から出力側へ伝達する。
特開2001−12507号公報
しかしながら、上記のようなカップリングでは、摩擦クラッチの締結力を制御する、すなわちクラッチの摩擦面の滑りを伴う状態で使用されるので、クラッチ板の磨耗やオイル切れが生じる懸念があった。
そこで、この発明は、摩擦クラッチを用いた駆動力伝達装置の摩擦クラッチの磨耗やオイル切れを抑制し、耐久性を向上させる駆動力伝達装置の提供を目的としている。
請求項1の発明は、駆動源によって駆動される入力側回転部材と、車輪間の駆動力分配機構の入力部材を駆動する出力側回転部材と、入力側回転部材と出力側回転部材との間に設けられた摩擦クラッチと、駆動力分配機構と摩擦クラッチを収容可能な静止側部材と、静止側部材により形成される空間内に封入されたオイルと、摩擦クラッチにオイルを供給するため前記回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプとを備え、前記静止部材は、前記出力側回転部材を支持する軸受を保持する筒状部を有し、前記オイルポンプは、前記筒状部の内周側又は外周側に対して配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、駆動源によって駆動される入力側回転部材と、車輪間の駆動力分配機構の入力部材を駆動する出力側回転部材と、入力側回転部材と出力側回転部材との間に設けられた摩擦クラッチと、駆動力分配機構と摩擦クラッチを収容可能な静止側部材と、静止側部材により形成される空間内に封入されたオイルと、摩擦クラッチにオイルを供給するため前記回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプとを備え、前記静止部材は、前記出力側回転部材を支持する軸受を保持する筒状部を有し、前記筒状部は、軸受保持部分より軸方向に延設され、延設された先端側に対して前記オイルポンプが配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、駆動源によって駆動される入力側回転部材と、車輪間の駆動力分配機構の入力部材を駆動する出力側回転部材と、入力側回転部材と出力側回転部材との間に設けられた摩擦クラッチと、駆動力分配機構と摩擦クラッチを収容可能な静止側部材と、静止側部材により形成される空間内に封入されたオイルと、摩擦クラッチにオイルを供給するため前記回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプとを備え、前記出力側回転部材は、前記静止側部材に対して一対の軸受けによって支持され、前記一対の軸受のうち、軸方向に摩擦クラッチ側に位置する軸受は、円錐コロ軸受であり、前記オイルポンプは、前記円錐コロ軸受であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載の駆動力伝達装置であって、前記オイルポンプは、前記回転部材の一つによって駆動される駆動部と静止部材側に固定される固定部とを備えていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の駆動力伝達装置であって、前記軸受は、一対の軸受からなり、前記オイルポンプは、前記一対の軸受間に配置されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の駆動力伝達装置であって、前記静止側部材により形成される空間は、前記静止側部材と前記回転部材の一つとの間に配置される区画シールによって区画され、前記オイルポンプは、前記摩擦クラッチ側の空間に配置されていることを特徴とする。
請求項1の駆動力伝達装置では、摩擦クラッチにオイルを供給するために回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプを備えているので、摩擦クラッチへオイルを確実に供給することができ、摩擦クラッチの磨耗、オイル切れを抑制することができる。従って、潤滑及び冷却性が向上し、駆動力伝達装置の性能安定性の向上、耐久性の向上がはかれる。また、静止側部材の筒状部には内周壁又は外周壁を形成しやすいので、容易にオイルポンプを配置固定することができる。
請求項2の駆動力伝達装置では、筒状部の先端側に対してオイルポンプが配置されているので、筒状部の先端側は開口となっており、回転部材や静止部材による阻害を受けることなく、オイルポンプの取付けが容易である。
請求項3の駆動力伝達装置では、オイルポンプが軸受の機能も有しているので、摩擦クラッチへのオイルの供給を容易に行うことができる。また、部品点数も削減し、コストの上昇を極力抑えることができる。
請求項4の駆動力伝達装置では、オイルポンプは回転部材の一つによって駆動される駆動部と静止部材側に固定される固定部とを備えているので、オイルポンプが回転部材の絶対回転数によって駆動され、回転軸の駆動に応じてオイルを供給することができる。また、摩擦クラッチへ能動的にオイルを供給することができる。
請求項5の駆動力伝達装置では、オイルポンプの配置スペースを一対の軸受間に設けているので、従来デッドスペースとなっていた空間を利用することで軸方向の長大化を抑制することができる。
請求項6の駆動力伝達装置では、静止側部材により形成される収容空間が区画シールによって区画され、オイルポンプが摩擦クラッチ側の空間に配置されているので、摩擦クラッチ側の収容空間容積を規定し、駆動力分配機構側によるオイル用の変動の影響を排除し、摩擦クラッチへのオイル供給を安定させることができる。
図1を用いて、各実施形態の駆動力伝達装置1、101、201、301、401、501が適用される車両の動力系について説明する。なお、ここでは、駆動力伝達装置1を用いているとする。
図1に示すように、動力系は、エンジン90と、トランスミッション91と、フロントデフ92(原動機の駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)と、トランスファ93と、前車軸94、94と、左右の前輪95、95と、プロペラシャフト96と、駆動力伝達装置1と、リヤデフ97(原動機の駆動力を左右の後輪に配分する駆動力分配機構の一つとしてのデファレンシャル装置)と、後車軸98、98と、左右の後輪99、99などから構成されている。
このような動力系では、エンジン90からの駆動力がトランスミッション91を介してフロントデフ92に伝達されて、前車軸94、94を介して左右の前輪95、95に駆動力が伝達される。また、トランスファ93に伝達された駆動力は、プロペラシャフト96を介して駆動力伝達装置1に伝達される。そして、駆動力伝達装置1で前輪側と後輪側が接続されると、駆動力がリヤデフ97に伝達されて、後車軸98、98を介して左右の後輪99、99に駆動力が伝達される。
このように駆動力伝達装置1は、前輪側と後輪側との間に配置され、エンジン90からの駆動力を断続している。
(第1実施形態)
図2を用いて第1実施形態について説明する。
本実施形態の駆動力伝達装置1は、エンジン(駆動源)90によって駆動される入力側回転部材2と、車輪間のリヤデフ(駆動力分配機構)97の後述するギヤ部25などの入力部材を駆動する出力側回転部材3と、入力側回転部材2と出力側回転部材3との間に設けられた摩擦クラッチ4と、リヤデフ97と摩擦クラッチ4を収容可能なキャリア(静止側部材)5と、静止側部材5により形成される空間内に封入されたオイル600と、摩擦クラッチ4にオイルを供給するため出力側回転部材(回転部材の一つ)3によって駆動されるオイルポンプ6とを備えている。
図2に示すように、入力側回転部材2は、プロペラ軸側フランジ7と、軸(第1回転部材)8と、ハウジング(第1回転部材)9とから構成されている。
プロペラ軸側フランジ7は、ナット10と内周側に形成されたスプライン部11によって軸8と一体に取り付けられている。また、プロペラ軸側フランジ7は、エンジン90からの駆動力を伝達するプロペラシャフト96と一体に取り付けられたフランジに連結されて軸8に駆動力を伝達する。
軸8は、ベアリング12を介してキャリア5に外周側を固定された電磁石(静止側部材)27に回転自在に支承されている。軸8の軸方向内側の内径側には、出力側回転部材3のドライブピニオン軸18の一端が収容される凹部13が形成されている。また、軸8の軸方向内側の外径側には、ハウジング9が連結されている。なお、軸8とハウジング9の連結手段としては、別部材間の溶接又は一体形成物としての鋳造、転造などが考えられ、材料としては、構造用炭素鋼材や鋳物アルミ合金、カーボン材などが考えられる。
ハウジング9の軸方向一側の内径側には、断続機構26のパイロットクラッチ(摩擦クラッチ)29の外側クラッチ板34がスプライン連結されている。ハウジング9の軸方向他側の内径側には、断続機構26のメインクラッチ(摩擦クラッチ)4の外側クラッチ板40がスプライン連結されている。また、ハウジング9の内径側の軸方向他側に位置するメインクラッチ4の端部には、クラッチを軸方向他側への移動を規制するクリップリング14が配置されている。また、ハウジング9には、パイロットクラッチ29、メインクラッチ4を潤滑するオイルが流入する孔15、16が形成されている。このパイロットクラッチ29及びメインクラッチ4が締結することによって、入力側回転部材2側から出力側回転部材3側へ駆動力が伝達される。
出力側回転部材3は、ハブ(第2回転部材)17と、ドライブピニオン軸(第2回転部材)18とから構成されている。
ハブ17の軸方向中間部の外周側には、環状の壁部19が形成されている。この壁部19の外周側には、軸方向に延設されたスプライン部20が形成されている。このスプライン部20には、メインクラッチ4の内側クラッチ板41がスプライン連結されている。また、ハブ17の軸方向一側の外周には、カム機構30のカムリング36が配置されている。さらに、ハブ17の軸方向一側の内周には、ドライブピニオン軸18がスプライン連結され、ナット21によって固定されている。
ドライブピニオン軸18の一端側は、軸8の凹部13に収容されている。また、ドライブピニオン軸18の一側の外周には、スプライン部22が形成され、ハブ17にスプライン連結されている。ドライブピニオン軸18の他側の外周には、一対のテーパローラベアリング23、24が当接している。この一対のテーパローラベアリング23、24を介してドライブピニオン軸18がキャリア5に回転自在に支承されている。また、ドライブピニオン軸18の他側の端部には、ギヤ部25が一体的に形成されている。このギヤ部25は、リヤデフ97のギヤ部100と噛み合っており、出力側回転部材3側の駆動力をリヤデフ97側へ伝達し、入力部材としての機能を有する。
このように構成された入力側回転部材2と出力側回転部材3では、入力側回転部材2と出力側回転部材3とが断続機構26で接続されると、入力側回転部材2からの駆動力が出力側回転部材3に伝達され、この駆動力が出力側回転部材3と連結するリヤデフ97を介して左右の車輪側に伝達される。
断続機構26は、電磁石27と、電磁石27の磁気的吸引力により軸方向へ移動可能に配置されたアーマチャ28と、アーマチャ28の軸方向への移動により締結されるパイロットクラッチ(摩擦クラッチ)29と、パイロットクラッチ29の締結によりスラスト力を発生するカム機構30と、カム機構30のスラスト力をメインクラッチ4へ伝達する環状のプレッシャリング31とからなるアクチュエータに、プレッシャリング31の軸方向への移動により締結されるメインクラッチ(摩擦クラッチ)4とを備え、入力側回転部材2と出力側回転部材3とを断続する。
電磁石27は、キャリア5に固定され、軸8をベアリング12を介して支承している。また、電磁石27には、キャリア5にグロメット32を介してキャリア5の外部に引き出されたリード線33が連結されている。このリード線33から電磁石27に通電される。アーマチャ28は、磁性体から形成され、パイロットクラッチ29を挟んで電磁石27の一側に配置されている。
パイロットクラッチ29は、ハウジング9の内周にスプライン連結された複数の外側クラッチ板34とハブ17の外周に嵌合されたカムリング36の外周にスプライン連結された複数の内側クラッチ板35とから構成され、電磁石27とアーマチャ28との間に配置されている。このパイロットクラッチ29は、電磁石27に通電した際にアーマチャ28が電磁石27側に吸引されることにより締結され、カムリング36とプレッシャリング31との間に差回転が生じることによりカム機構30でカムスラスト力を発生させる。
カム機構30は、カムリング36と、ハブ17の外周に配置されたプレッシャリング31と、カムリング36とプレッシャリング31との間に配置されたカムボール37とから構成されている。パイロットクラッチ29が締結されると、パイロットクラッチ29に連結されたカムリング36とプレッシャリング31との間に差回転が生じ、カム機構30のカムスラスト力によってプレッシャリング31がメインクラッチ4側へ移動されてメインクラッチ4が締結する。なお、プレッシャリング31のアーマチャ28側の面には、アーマチャ28との接触面積を低減させる、又は、所定の間隔を設けるために突起38が形成されている。また、プレッシャリング31とハブ17の壁部19との間には、皿バネ39が配置され、プレッシャリング31をパイロットクラッチ29側へ押圧している。
メインクラッチ4は、ハウジング9の内周にスプライン連結された複数の外側クラッチ板40とハブ17のスプライン部20にスプライン連結された複数の内側クラッチ板41とから構成されている。メインクラッチ4は、パイロットクラッチ29の締結によってメインクラッチ4側に移動されたプレッシャリング31によって締結される。メインクラッチ4が締結されると、ハウジング9(入力側回転部材2)とハブ17(出力側回転部材3)とが接続され、入力側回転部材2からの駆動力がリヤデフ97を介して左右の車輪側に伝達される。
このような入力側回転部材2と出力側回転部材3と断続機構26とリヤデフ97とが、キャリア5内に収容されている。
キャリア5は、キャリア本体42とキャリアカバー43とから構成されている。キャリア本体42には、リヤデフ97が収容され、一側には筒状部44が形成されている。この筒状部44の内周側には、ハブ17及びドライブピニオン軸18が挿通されている。キャリアカバー43には、断続機構26が収容され、断続機構26の電磁石27が溶接などで形成された回り止め45によってキャリアカバー43の内周面の周回上に1カ所又は複数箇所形成された凹部601に回転不能に固定されている。また、キャリアカバー43の一側には、孔部46が形成されている。この孔部46には、プロペラ軸側フランジ7及び軸8が挿通されている。このようなキャリア本体42とキャリアカバー43とで構成されるキャリア5には、オイル600が封入されている。
キャリア本体42の筒状部44の内周とハブ17の外周との間には、区画シール47が配置されている。この区画シール47は、キャリア本体42に封入されたオイルとキャリアカバー43に封入されたオイルを分離している。
キャリア本体42の区画シール47側には、オイルが流れるオイル通路48が形成されている。このオイル通路48によって、ドライブピニオン軸18を支持する一対のテーパローラベアリング23、24が潤滑される。
キャリアカバー43の孔部46の内周とプロペラ軸側フランジ7の外周との間には、シール49が配置されている。このシール49によって、キャリア5を密閉している。また、キャリアカバー43の上部には、フィラー孔50が形成されている。このフィラー孔50からオイルが注入され、図示外のフィラープラグによって封止される。また、キャリアカバー43の下部には、ドレン孔51が形成され、図示外のドレンプラグによって封止されている。このドレン孔51からオイルが排出される。この封入されたオイルは、キャリア5に配置されたオイルポンプ6によって循環される。なお、キャリア本体42及びキャリアカバー43には、内部圧力の上昇を抑制する手段としてブリーザ52、53が配置されている。
オイルポンプ6は、キャリア本体42の筒状部44の先端側に配置されている。このオイルポンプ6は、ロータ(駆動部)54と、固定部55とで構成されている。ロータ54は、ハブ17の外周に連結され、ハブ17の回転により一体的に回転駆動される。固定部55は、キャリア本体42の筒状部44の先端側に固定されている。この固定部55には、吐出路56が形成されている。また、キャリア本体42の筒状部44の下部には、吸入路57が形成されている。この吸入路57は、オイルポンプ6と連通すると共に、キャリア5の下部に配置されたストレーナー58と吸入パイプ59を介して連結されている。このストレーナー58は、オイルに混入した粉塵などを取り除く。また、ストレーナー58近傍には、バッフルプレート60が配置されている。このバッフルプレート60は、ストレーナー58側のオイルが駆動力伝達装置1の回転による乱流の影響を受けないように整流作用を行うことが第1だが、ストレーナー58近傍に集積したオイルに混入した粉塵などが周辺に飛散するのを防ぐ機能も存する。また、オイルポンプ6と隣接するハブ17の壁部19には、オイルが流入する孔61が形成されている。さらに、ハブ17の壁部19に隣接するプレッシャリング31には、オイルが流入する孔62が形成されている。なお、キャリア5と電磁石27との間には、オイルの流通のために切欠き通路63が形成されている。
このようなオイルポンプ6では、ハブ17の回転により一体的に回転駆動されたロータ54によって、ストレーナー58から吸入路57を介してオイルが吸入される。そして、吸入されたオイルは、吐出路56を流通して吐出される。また、吸入されたオイルは、ハブ17の壁部19の孔61及びプレッシャリング31の孔62にも供給される。これらの吐出路56、孔61、62によって、オイルポンプ6に吸入されたオイルがメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に供給され、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29が確実に潤滑される。
次に、駆動力伝達装置1の組付け手順について説明する。
まず、オイルポンプ6をキャリア5側に配置する。次に、ドライブピニオン軸18とハブ17とを組合わせ、ナット21で止める(1)。次に、メインクラッチ4と、プレッシャリング31と、パイロットクラッチ29と、カム機構30のサブアッセンブリを(1)に組合わせる(2)。次に、電磁石27と、ベアリング12とを(2)に組合わせる(3)。そして、キャリアカバー43を(3)に組合わせる(4)。最後に、プロペラ軸側フランジ7を(4)に組合わせて組付けが完了する(5)。
このような駆動力伝達装置1では、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29にオイルを供給するためにハブ17によって駆動されるオイルポンプ6を備えているので、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29へオイルを確実に供給することができ、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29の磨耗、オイル切れを抑制することができる。
また、オイルポンプ6はハブ17によって駆動されるロータ54とキャリア5側に固定される固定部55とを備えているので、オイルポンプ6がハブ17の絶対回転数によって駆動され、回転軸の駆動に応じてオイルを供給することができる。また、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29へ能動的にオイルを供給することができる。なお、吸入路57の一部をバルブや遠心ウェイトなどで機械的に閉鎖すれば、所定回転域以上では、オイルポンプ6は付加抵抗なく回転する、すなわち動力損失を抑制することができる。
さらに、キャリア5の筒状部44の先端側に対してオイルポンプ6が配置されているので、筒状部44の先端側は開口となっており、回転部材や静止部材による阻害を受けることなく、オイルポンプ6の取付けが容易である。
また、キャリア5により形成される収容空間が区画シール47によって区画され、オイルポンプ6がメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29側の空間に配置されているので、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29側の収容空間容積を規定し、リヤデフ97側によるオイル用の変動の影響を排除し、摩擦クラッチへのオイル供給を安定させることができる。
(第2実施形態)
図3を用いて第2実施形態について説明する。
本実施形態の駆動力伝達装置101では、オイルポンプ106は、キャリア105の筒状部144の内周側に対して配置され、一対のテーパローラベアリング(軸受)23、24間に配置されている。なお、他の構成については、図2に示す第1実施形態の駆動力伝達装置1と同構成なので、同様の符号を記し、説明は省略するが、同様な構成によって得られる効果も同様である。
図3に示すように、オイルポンプ106は、キャリア本体142の筒状部144の内周側に配置されている。また、この筒状部144の内周側には、ドライブピニオン軸18を支承する一対のテーパローラベアリング23、24が配置されている。そして、オイルポンプ106は、この一対のテーパローラベアリング23、24間に配置されている。なお、キャリア105の収容空間には、区画シールが配置されておらず、キャリアカバー143の収容空間とキャリア本体142の収容空間に封入されるオイルは同一のものであり、すなわちデフ潤滑オイルとカップリング潤滑オイルとを共用している。
オイルポンプ106は、ロータ154と、固定部155とで構成されている。ロータ154は、ドライブピニオン軸18の外周のベアリングスペーサ603上に連結され、ドライブピニオン軸18の回転により一体的に回転駆動される。固定部155は、キャリア本体142の筒状部144の内周側に固定されており、ベアリング24の軸方向一側とオイルポンプ106との間には壁部材602が配置され、キャリア本体142と共にオイルポンプ106の配置及び機能空間を区画している。また、キャリア本体142の筒状部144の下部には、吸入路157が形成されている。この吸入路157は、オイルポンプ106と連通すると共に、キャリア105の下部の空間と連結されている。また、筒状部144の下部の内部には、キャリア本体142の収容空間とキャリアカバー143の収容空間とを連通する連通路164が形成されている。さらに、筒状部144の上部には、オイルポンプ106と連通する吐出路156が形成されている。この吐出路156の開口側は、ハブ17の壁部19の孔61と隣接している。
このようなオイルポンプ106では、ドライブピニオン軸18の回転により一体的に回転駆動されたロータ154によって、吸入路157からオイルが吸入される。そして、図3の矢印に示すオイル流れのように、吸入されたオイルは、吐出路156を流通して吐出される。この吐出されたオイルは、ハブ17の壁部19の孔61及びプレッシャリング31の孔62に供給される。これらの吐出路156、孔61、62によって、オイルポンプ106に吸入されたオイルがメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に供給され、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29が確実に潤滑される。
このような駆動力伝達装置101では、キャリア105の筒状部144には内周壁を形成しやすいので、容易にオイルポンプ106を配置することができる。なお、筒状部144の外周側にオイルポンプ106を配置する場合は、回転部材やアクチュエータや摩擦クラッチにオイルを供給しやすく、またキャリア105内のオイルを吸入する通路を設けやすい、またはダイレクトに吸入することができる。
また、オイルポンプ106の配置スペースを一対のテーパローラベアリング23、24間に設けているので、軸方向の長大化を抑制することができる。
(第3実施形態)
図4を用いて第3実施形態について説明する。
本実施形態の駆動力伝達装置201では、オイルポンプ206は、キャリア205の筒状部244の内周側に対して配置され、一対のテーパローラベアリング(軸受)23、24間に配置されている。なお、他の構成については、図1に示す第1実施形態の駆動力伝達装置1と同構成なので、同様の符号を記し、説明は省略するが、同様な構成によって得られる効果も同様である。
図4に示すように、オイルポンプ206は、キャリア本体242の筒状部244の内周側に配置されている。また、この筒状部244の内周側には、ドライブピニオン軸18を支承する一対のテーパローラベアリング23、24が配置されている。そして、オイルポンプ206は、この一対のテーパローラベアリング23、24間に配置されている。また、筒状部244の内周のテーパローラベアリング24側には、区画シール47が配置されている。
オイルポンプ206は、ロータ254と、固定部255とで構成されている。ロータ254は、ドライブピニオン軸18の外周のベアリングスペーサ603上に連結され、ドライブピニオン軸18の回転により一体的に回転駆動される。固定部255は、キャリア本体242の筒状部244の内周側に固定されている。また、キャリア本体242の筒状部244の下部には、吸入路257が形成されている。この吸入路257は、オイルポンプ206と連通すると共に、キャリア205の下部の空間と連結されている。また、筒状部244の下部の内部には、区画シール47で区画された摩擦クラッチを収容する空間側と連通する連通路265が形成されている。連通路265の下端部は、キャリア205に形成された吸入路266と連通している。この連通路265は、テーパローラベアリング24と区画シール47との間の空間圧力上昇を抑制している。さらに、筒状部244の上部には、オイルポンプ206と連通する吐出路256が形成されている。この吐出路256の開口側は、テーパローラベアリング23と隣接している。
このようなオイルポンプ206では、ドライブピニオン軸18の回転により一体的に回転駆動されたロータ254によって、吸入路257からオイルが吸入される。そして、図4の矢印に示すオイル流れのように、吸入されたオイルは、吐出路256を流通して吐出される。この吐出されたオイルは、テーパローラベアリング23に供給されると共に、テーパローラベアリング23の回転遠心ポンプ作用によりオイルの吐出流速を上げて、ハブ17の壁部19の孔61及びプレッシャリング31の孔62側に効果的に供給される。これらの吐出路256、孔61、62によって、オイルポンプ206に吸入されたオイルがメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に供給され、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29が確実に潤滑される。
このような駆動力伝達装置201では、キャリア205により形成される収容空間が区画シール47によって区画され、オイルポンプ206がメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29側の空間に配置されているので、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29側の収容空間容積を規定し、リヤデフ97側によるオイル用の変動の影響を排除し、摩擦クラッチへのオイル供給を安定させることができる。
また、吐出路256の開口側がテーパローラベアリング23と隣接しているので、摩擦クラッチへのオイル供給と共に、テーパローラベアリング23へのオイル供給も安定させることができる。
(第4実施形態)
図5を用いて第4実施形態について説明する。
本実施形態の駆動力伝達装置301では、オイルポンプ306は、キャリア305の筒状部344の内周側に対して配置され、一対のテーパローラベアリング(軸受)23、24間に配置されている。なお、他の構成については、図1に示す第1実施形態の駆動力伝達装置1と同構成なので、同様の符号を記し、説明は省略するが、同様な構成によって得られる効果も同様である。
図5に示すように、オイルポンプ306は、キャリア本体342の筒状部344の内周側に配置されている。また、この筒状部344の内周側には、ドライブピニオン軸318を支承する一対のテーパローラベアリング23、24が配置されている。そして、オイルポンプ306は、この一対のテーパローラベアリング23、24間に配置されている。また、筒状部344の内周のオイルポンプ206とテーパローラベアリング24との間には、区画シール47が配置されている。すなわち、テーパローラベアリング24は、リヤデフ97側に封入されたオイルによって潤滑される。
オイルポンプ306は、ロータ354と、固定部355とで構成されている。ロータ354は、ドライブピニオン軸318の外周上でベアリングスペーサ603に連結され、ドライブピニオン軸318の回転により一体的に回転駆動される。固定部355は、キャリア本体342の筒状部344の内周側に固定されている。また、キャリア本体342の筒状部344の下部には、吸入路357が形成されている。この吸入路357は、オイルポンプ306と連通すると共に、キャリア305の下部の空間と連結されている。さらに、オイルポンプ306の吐出路は、ベアリングスペーサ603に形成された孔604と出力側回転部材3であるドライブピニオン軸318に形成された径方向孔356は、ドライブピニオン軸318の軸心部の軸方向通路367と連通している。この通路367は、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に対応する位置に径方向の吐出路368、369が形成されている。また、軸心部367の開口端には、封止プラグ370が配置されている。
このようなオイルポンプ306では、ドライブピニオン軸318の回転により一体的に回転駆動されたロータ354によって、吸入路357からオイルが吸入される。そして、吸入されたオイルは、吐出路としての孔604から径方向孔356を流通して通路367に吐出される。この通路367に吐出されたオイルは、ドライブピニオン軸318の回転により吐出路368、369から吐出される。この吐出路368、369によって、オイルポンプ306に吸入されたオイルがメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に供給され、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29が確実に潤滑される。
このような駆動力伝達装置301では、キャリア305により形成される収容空間が区画シール47によって区画され、この区画シール47が一対のテーパローラベアリング23、24間に配置されているので、テーパローラベアリング24をリヤデフ97側のオイルによって潤滑すると共に、リヤデフ97側によるオイル用の変動の影響を排除し、摩擦クラッチへのオイル供給を安定させることができる。
また、オイルの吐出路356がドライブピニオン軸318の軸心部の通路367を通り、通路367に形成された吐出路368、369からオイルが吐出されるので、ドライブピニオン軸318の回転を利用することができ、摩擦クラッチへのオイル供給を安定させることができる。
(第5実施形態)
図6を用いて第5実施形態について説明する。
本実施形態の駆動力伝達装置401では、一対の軸受のうち、軸方向のメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29側に位置する軸受は、円錐コロ軸受471であり、オイルポンプ406は、円錐コロ軸受471(テーパローラベアリングともいう)を有している。なお、他の構成については、図1に示す第1実施形態の駆動力伝達装置1と同構成なので、同様の符号を記し、説明は省略するが、同様な構成によって得られる効果も同様である。
図6に示すように、オイルポンプ406は、キャリア本体442の筒状部444の内周側に配置された円錐コロ軸受471を有している。この円錐コロ軸受471は、同様に円錐コロ軸受である軸受24と共にドライブピニオン軸18を支承すると共に、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29へオイルを供給する機能を有している。また、筒状部444の内周のリヤデフ97側には、軸受24が配置されている。この軸受24のリヤデフ97側には、区画シール47が配置されている。
軸受24と区画シール47との間に位置する筒状部444の内部には、オイル流通路472が形成されている。また、オイルポンプ406(円錐コロ軸受471)と軸受24との間に位置する筒状部444の内周側には、中間壁部473が設けられている。この中間壁部473の鉛直方向上側の内部には、吸入路474が形成されている。この吸入路474の上部には、オイル溜り475が形成されている。また、吸入路474の軸心方向側壁部には円錐コロ軸受471側に向けて吸入路としての切欠き476が形成されている。さらに、筒状部444の中間壁部473と円錐コロ軸受471との間には、オイル溜り477が形成されている。
このように形成された吸入側の吸入路としてのオイル流路には、回転部材の回転により掻き上げられたオイルがオイル溜り475に溜まる。そして、図6の矢印に示すように、オイル溜り475のオイルが吸入路474を介してオイル溜り477から円錐コロ軸受471に供給される。この供給されたオイルは、円錐コロ軸受471の回転による遠心ポンプ作用によって、ハブ17の壁部19の孔61及びプレッシャリング31の孔62及びハブ17のメインクラッチ4の内周側の孔605に供給される。円錐コロ軸受471からこれらの孔61、62、孔605に向けて供給されるオイルによって、オイルポンプ406に吸入されたオイルがメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に供給され、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29が確実に潤滑される。
このような駆動力伝達装置401では、オイルポンプ406(円錐コロ軸受471)が軸受の機能も有しているので、特別なベアリングを設けることなく、摩擦クラッチへのオイルの供給を部品点数を増さずに簡易な構造で確実に行うことができる。
(参考例)
図7を用いて参考例について説明する。
本参考例の駆動力伝達装置501は、オイルポンプ506は、入力側回転部材2とキャリア(静止側部材)505との間に配置され、キャリア505の端部壁578の径方向内周側に配置され、端部壁578と半径方向に少なくとも部分的に重なるように配置されている。なお、他の構成については、図1に示す第1実施形態の駆動力伝達装置1と同構成なので、同様の符号を記し、説明は省略するが、同様な構成によって得られる効果も同様である。
図7に示すように、キャリアカバー543には、端部壁578が形成されている。この端部壁578の内周側には、オイルポンプ506が配置されている。また、このオイルポンプ506は、端部壁578と半径方向に少なくとも部分的に重なるように配置されている。なお、キャリア本体542の筒状部544の内周のベアリング24側には、区画シール47が配置されている。また、電磁石527のヨーク579と電磁コイル580との間は、樹脂581によって樹脂モールドされている。さらに、電磁石527には、キャリア505に固定されたカプラー582が樹脂581と一体に形成され、連結されている。また、電磁石527の内径側に配置されたベアリングは、シールベアリング512である。
オイルポンプ506は、ロータ554と、固定部555とで構成されている。ロータ554は、プロペラ軸側フランジ7(入力側回転部材2)の外周に連結され、プロペラ軸側フランジ7の回転により一体的に回転駆動される。固定部555は、キャリアカバー543の端部壁578の内周側に、ねじ込みと加締めによって固定されている。また、キャリアカバー543の下部には、ストレーナー558が配置されている。このストレーナー558は、キャリアカバー543の下部に形成された溝583に収容された樹脂パイプ584と連結している。この樹脂パイプ584は、キャリアカバー543の内部に形成された孔585と連通し、吸入路557を形成している。キャリアカバー543の内部に形成された吸入路557は、一端側がオイルポンプ506と連結され、他端側が封止プラグ586によって封止されている。さらに、キャリアカバー543の端部壁578の上部には、吐出路556が形成されている。この吐出路556の開口側は、軸8に形成されたオイル流路587と隣接している。なお、キャリアーカバー543の端部壁578とシールベアリング512と軸8とで形成される空間は、オイル溜り588として機能している。
このようなオイルポンプ506では、入力側回転部材2の回転により一体的に回転駆動されたロータ554によって、ストレーナー558から吸入路557を介してオイルが吸入される。この吸入されたオイルは、吐出路556を流通して吐出される。そして、図7の矢印に示すオイル流れのように、吐出されたオイルは、オイル流路587を介してメインクラッチ4及びパイロットクラッチ29に供給され、メインクラッチ4及びパイロットクラッチ29が確実に潤滑される。
このような駆動力伝達装置501では、オイルポンプ506が入力側回転部材2とキャリア505との間に設けられているので、オイルポンプ506は駆動源から常時駆動されるため、必要なときに確実にオイルを供給することができる。
また、オイルポンプ506がキャリア505の端部壁578と半径方向に少なくとも部分的に重なるように配置されているので、軸方向に長大化するのを抑制することができる。
なお、ストレーナー558から樹脂パイプ584を用いる吸入路は、構造的に採用できない場合、吸入路557の端部付近に対応するキャリアカバー543内部にオイル溜りを形成しても良い。このようにすることで、オイルの流路抵抗を低減し吸入損失を抑制しながら効果的にオイルポンプ506を機能させることができる。
また、本願では、回転部材間を断続する摩擦クラッチにオイルを供給するため回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプを備えた駆動力伝達装置としたが、回転部材によって駆動されて各構成部材にオイルを供給するオイルポンプを備えた一般機械にも本願の構成を適用することができる。
車両の動力系の概略図である。 駆動力伝達装置1の断面図である。 駆動力伝達装置101の断面図である。 駆動力伝達装置201の断面図である。 駆動力伝達装置301の断面図である。 駆動力伝達装置401の断面図である。 駆動力伝達装置501の断面図である。
符号の説明
1、101、201、301、401…駆動力伝達装置
2…入力側回転部材
3…出力側回転部材
4…メインクラッチ(摩擦クラッチ)
5、105、205、305、405…キャリア(静止側部材)
6、106、206、306、406…オイルポンプ
7…プロペラ軸側フランジ
8…軸
9…ハウジング
12…ベアリング
17…ハブ
18…ドライブピニオン軸
23…テーパローラベアリング
24…テーパローラベアリング
26…断続機構
29…パイロットクラッチ(摩擦クラッチ)
30…カム機構
44、144、244、344、444…筒状部
47…区画シール
48…オイル通路
54、154、254、354、454…ロータ
55、155、255、355、455…固定部
56、156、256、356…吐出路
57、157、257、357…吸入路
8…ストレーナー
61…孔
62…孔
63…通路
90…エンジン
91…トランスミッション
92…フロントデフ
93…トランスファ
94…前車軸
95…前輪
96…プロペラシャフト
97…リヤデフ
98…後車軸
99…後輪
100…ギヤ部
164…連通路
265…連通路
266…吸入路
318…ドライブピニオン軸
367…軸心部の軸方向通路
368…吐出路
471…円錐コロ軸受
472…オイル流通路
473…突部
474…吸入路

Claims (6)

  1. 駆動源によって駆動される入力側回転部材と、車輪間の駆動力分配機構の入力部材を駆動する出力側回転部材と、入力側回転部材と出力側回転部材との間に設けられた摩擦クラッチと、駆動力分配機構と摩擦クラッチを収容可能な静止側部材と、静止側部材により形成される空間内に封入されたオイルと、摩擦クラッチにオイルを供給するため前記回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプとを備え、前記静止部材は、前記出力側回転部材を支持する軸受を保持する筒状部を有し、前記オイルポンプは、前記筒状部の内周側又は外周側に対して配置されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 駆動源によって駆動される入力側回転部材と、車輪間の駆動力分配機構の入力部材を駆動する出力側回転部材と、入力側回転部材と出力側回転部材との間に設けられた摩擦クラッチと、駆動力分配機構と摩擦クラッチを収容可能な静止側部材と、静止側部材により形成される空間内に封入されたオイルと、摩擦クラッチにオイルを供給するため前記回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプとを備え、前記静止部材は、前記出力側回転部材を支持する軸受を保持する筒状部を有し、前記筒状部は、軸受保持部分より軸方向に延設され、延設された先端側に対して前記オイルポンプが配置されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  3. 駆動源によって駆動される入力側回転部材と、車輪間の駆動力分配機構の入力部材を駆動する出力側回転部材と、入力側回転部材と出力側回転部材との間に設けられた摩擦クラッチと、駆動力分配機構と摩擦クラッチを収容可能な静止側部材と、静止側部材により形成される空間内に封入されたオイルと、摩擦クラッチにオイルを供給するため前記回転部材の一つによって駆動されるオイルポンプとを備え、前記出力側回転部材は、前記静止側部材に対して一対の軸受けによって支持され、前記一対の軸受のうち、軸方向に摩擦クラッチ側に位置する軸受は、円錐コロ軸受であり、前記オイルポンプは、前記円錐コロ軸受であることを特徴とする駆動力伝達装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載の駆動力伝達装置であって、
    前記オイルポンプは、前記回転部材の一つによって駆動される駆動部と静止部材側に固定される固定部とを備えていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  5. 請求項1記載の駆動力伝達装置であって、
    前記軸受は、一対の軸受からなり、前記オイルポンプは、前記一対の軸受間に配置されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の駆動力伝達装置であって、
    前記静止側部材により形成される空間は、前記静止側部材と前記回転部材の一つとの間に配置される区画シールによって区画され、前記オイルポンプは、前記摩擦クラッチ側の空間に配置されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
JP2005068681A 2005-03-11 2005-03-11 駆動力伝達装置 Expired - Fee Related JP4812312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005068681A JP4812312B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 駆動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005068681A JP4812312B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 駆動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006250265A JP2006250265A (ja) 2006-09-21
JP4812312B2 true JP4812312B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=37090987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005068681A Expired - Fee Related JP4812312B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 駆動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4812312B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105351383B (zh) * 2015-12-07 2017-08-11 安徽江淮汽车集团股份有限公司 汽车的离合器总成及汽车

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0653254U (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 栃木富士産業株式会社 トランスファの潤滑構造
JP3057478B2 (ja) * 1995-07-25 2000-06-26 本田技研工業株式会社 油圧クラッチの潤滑構造
JP2001012507A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Tochigi Fuji Ind Co Ltd カップリング
JP2001221264A (ja) * 2000-02-04 2001-08-17 Tochigi Fuji Ind Co Ltd カップリング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006250265A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2282394A1 (en) Drive device for vehicle
US8025137B2 (en) Power transfer/transmission apparatus
US7954612B2 (en) Driving-force transmission apparatus
JP5471199B2 (ja) 駆動ユニット
JP2009019743A (ja) 動力伝達装置
JP2008279916A (ja) ハイブリッド駆動装置
US8779639B2 (en) Drive apparatus for hybrid vehicle and case thereof
JP4812312B2 (ja) 駆動力伝達装置
JP2016101879A (ja) 車両の駆動装置及びその組付け方法
US20120190493A1 (en) Coupling device
JP5853895B2 (ja) カップリング装置のシール構造
JP2012240449A (ja) 動力伝達装置
JP2007030671A (ja) トルク伝達装置
JP4099289B2 (ja) カップリング
JP2000346102A (ja) カップリング
JP3989655B2 (ja) カップリング及びデファレンシャル装置
JP2009243577A (ja) 駆動力配分装置
JP2002357233A (ja) クラッチ装置
JP4553582B2 (ja) ケース構造
JP4009816B2 (ja) クラッチ装置
JP2009257555A (ja) 駆動力配分装置
JP4369917B2 (ja) カップリング及び連結軸の形成方法。
JP4918523B2 (ja) カップリング及びカップリングの組み付け方法
JP2001221264A (ja) カップリング
JP2021055793A (ja) 駆動力伝達装置及び車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4812312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees