JP2013155882A - 電磁クラッチ及び駆動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アーマチャ25の底部15と対向する対向面は、底部15と摩擦係合する摩擦材26が貼着される貼着面41と、貼着面41よりも底部15に近接して形成されて該貼着面41よりも磁束密度の高い磁束が通過する磁束通過面42とを有している。そして、摩擦材26は、該摩擦材26と底部15とが摩擦係合した状態において、底部15と磁束通過面42とのギャップを維持し、潤滑油を底部15と磁束通過面42との間で流動可能とする厚みに形成した。
【選択図】図3
Description
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電磁クラッチ11は、有底筒状のアウタハウジング12と、同アウタハウジング12の筒内に回転自在に同軸配置された軸状のインナシャフト13とを備えている。アウタハウジング12は、円筒状に形成された第1回転部材としての円筒部14と、同円筒部14のインナシャフト13側(同図中、左側)に一体形成されるとともに円環状に形成された第2駆動力伝達部材及び磁路形成部材としての底部15とから構成されている。そして、底部15の径方向中間部には、非磁性材料であるステンレス製の環状部材16が埋設されている。また、アウタハウジング12には、円筒部14の開口端17を閉塞するエンドハウジング18が固定されるようになっている。エンドハウジング18の円板状に形成されたフランジ部19は、開口端17の内周に螺着されるとともに、該フランジ部19の径方向中央にはアウタハウジング12の反対側(図1において、右側)に突出した軸状のシャフト部20が形成されている。また、第2回転部材としてのインナシャフト13は、底部15の内周に設けられたボール軸受21及びフランジ部19の中央に設けられた円錐ころ軸受22により回転自在に支承されている。そして、アウタハウジング12の筒内は、底部15の内周とインナシャフト13との間、及び開口端17とエンドハウジング18との嵌合部に設けられたシール部材23,24により封止され、その筒内には潤滑油が収容されている。なお、本実施形態では、インナシャフト13が駆動源に接続された入力軸(図示略)に接続されるとともに、シャフト部20が出力軸に接続されるようになっている。
図2にアーマチャ25の底部15と対向する対向面を示す。アーマチャ25の対向面には、底部15と摩擦係合する摩擦材26が貼着される貼着面41と、貼着面41よりも底部15に近接して形成されて該貼着面41よりも磁束密度の高い磁束が通過する磁束通過面42とを有している。そして、摩擦材26は、該摩擦材26と底部15とが摩擦係合した状態において、底部15と磁束通過面42とのギャップを維持し、潤滑油を底部15と磁束通過面42との間で流動可能とする厚みに形成されている。なお、図2において、説明の便宜のため摩擦材26にハッチングを付して示す。
(1)アーマチャ25の底部15と対向する対向面は、底部15と摩擦係合する摩擦材26が貼着される貼着面41と、貼着面41よりも底部15に近接して形成されて該貼着面41よりも磁束密度の高い磁束が通過する磁束通過面42とを有している。そして、摩擦材26は、該摩擦材26と底部15とが摩擦係合した状態において、底部15と磁束通過面42とのギャップを維持し、潤滑油を底部15と磁束通過面42との間で流動可能とする厚みに形成した。そのため、磁束通過面42と底部15との間のギャップGを摩擦材26の厚みよりも小さくすることができ、アーマチャ25と底部15との間での磁束量の低下が抑制され、アーマチャ25を十分に吸引することができる。従って、トルク容量を確保しつつ、摩擦材26と底部15とを摩擦係合させることができ、表面処理を必要としない簡単な構成で長期間に亘って良好なトルク伝達特性を維持できる。また、DLC膜や微細溝の形成等の表面処理を各クラッチプレートに施さず済むため、アウタハウジング12やアーマチャ25の製造コストの低減を図ることができるとともに、上記表面処理に伴う磁束量の低下を防止できる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
図4に示すように、駆動力伝達装置51は、カップリングケース52内に回転自在に収容された有底筒状のアウタハウジング53と、同アウタハウジング53の筒内に回転自在に同軸配置された軸状のインナシャフト54とを備えている。
なお、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態では、磁束通過面42をアーマチャ25,73の径方向内側端部から径方向外側端部まで連続する放射状に形成した。しかし、これに限らず、例えば図6(a)に示すように、貼着面91を螺旋状に形成するとともに、磁束通過面92をアーマチャ25,73の径方向内側端部から径方向外側端部まで連続する螺旋状に形成し、貼着面91に摩擦材93を貼着もよい。また、磁束通過面がアーマチャ25,73の径方向内側端部から径方向外側端部まで連続して形成されていなくともよく、例えば図6(b)に示すように、貼着面94と磁束通過面95とが径方向外側と径方向内側とで互い違いになるように形成し、貼着面94に摩擦材96を貼着してもよい。さらに、磁束通過面がアーマチャ25,73の径方向内側端部及び径方向外側端部と繋がっていなくともよく、例えば図6(c)に示すように、貼着面97及び磁束通過面98とを同心円状に形成するとともに、貼着面97に摩擦材99を貼着してもよい。なお、図6(a)〜(c)において、説明の便宜のため摩擦材93,96,99にハッチングを付して示す。
・上記第1実施形態では、電磁コイル31をアーマチャ25の軸方向に底部15を介在させて並置させ、上記第2実施形態では、電磁コイル72をアーマチャ73の軸方向にリヤハウジング56を介在させて並置させた。しかしながら、これに限らず、電磁コイル31の発生する磁束により、アーマチャ25と底部15とが摩擦係合すれば、電磁コイル31をアーマチャ25の軸方向に並置しなくともよく、同様に、電磁コイル72をアーマチャ73の軸方向に並置しなくともよい。
Claims (5)
- 円筒部を有する第1回転部材と、前記第1回転部材内に回転自在に同軸配置された軸状の第2回転部材と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの何れか一方と一体回転可能に設けられた第1駆動力伝達部材と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの何れか他方と一体回転可能に設けられた第2駆動力伝達部材と、前記第1及び第2駆動力伝達部材を通過する磁路に磁束を発生させることにより両駆動力伝達部材を摩擦係合させる電磁コイルと、前記第1回転部材内に所定の充填率で収容された潤滑油と、を備えた電磁クラッチであって、
前記第1駆動力伝達部材の前記第2駆動力伝達部材と対向する対向面は、該第2駆動力伝達部材と摩擦係合する摩擦材が貼着される貼着面と、前記貼着面よりも前記第2駆動力伝達部材に近接して形成されて該貼着面よりも磁束密度の高い磁束が通過する磁束通過面と、を有し、
前記摩擦材は、該摩擦材と前記第2駆動力伝達部材とが摩擦係合した状態において、前記第2駆動力伝達部材と前記磁束通過面とのギャップを維持し、前記潤滑油を前記第2駆動力伝達部材と前記磁束通過面との間で流動可能とする厚みに形成され、
前記磁束通過面が前記第1駆動力伝達部材の径方向内側端部から径方向外側端部まで連続する放射状に形成され、
前記貼着面と前記磁束通過面とは、同一円周上に交互に配置されたことを特徴とする電磁クラッチ。 - 前記貼着面と前記磁束通過面とが交互に配置される円には、少なくとも前記対向面における最外周部分の円が含まれることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
- 前記貼着面の面積と前記磁束通過面の面積とが同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁クラッチ。
- 前記第1駆動力伝達部材は、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの何れか一方と一体回転可能、且つ軸方向移動可能に取着されるアーマチャであり、
前記第2駆動力伝達部材は、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの何れか他方と一体回転可能、且つ前記アーマチャと前記電磁コイルとの間に介在された磁路形成部材であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電磁クラッチ。 - 円筒部を有する第1回転部材と、前記第1回転部材内に回転自在に同軸配置された第2回転部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との間でトルクを伝達するメインクラッチと、前記メインクラッチの軸方向に並置された電磁クラッチと、前記メインクラッチと前記電磁クラッチとの間に設けられ該電磁クラッチを介して伝達される前記第1回転部材と前記第2回転部材との回転差に基づくトルクを軸方向の押圧力に変換してカム部材を軸方向移動させることにより前記メインクラッチを押圧するカム機構と、前記第1回転部材内に所定の充填率で収容された潤滑油と、を備え、前記電磁クラッチは、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの何れか一方と一体回転可能に設けられた第1駆動力伝達部材と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のうちの何れか他方と一体回転可能に設けられた第2駆動力伝達部材と、前記第1及び第2駆動力伝達部材を通過する磁路に磁束を発生させることにより両駆動力伝達部材を摩擦係合させる電磁コイルとから構成された駆動力伝達装置であって、
前記第1駆動力伝達部材の前記第2駆動力伝達部材と対向する対向面は、該第2駆動力伝達部材と摩擦係合する摩擦材が貼着される貼着面と、前記貼着面よりも前記第2駆動力伝達部材に近接して形成されて該貼着面よりも磁束密度の高い磁束が通過する磁束通過面と、を有し、
前記摩擦材は、該摩擦材と前記第2駆動力伝達部材とが摩擦係合した状態において、前記第2駆動力伝達部材と前記磁束通過面とのギャップを維持し、前記潤滑油を前記第2駆動力伝達部材と前記磁束通過面との間で流動可能とする厚みに形成され、
前記磁束通過面が前記第1駆動力伝達部材の径方向内側端部から径方向外側端部まで連続する放射状に形成され、
前記貼着面と前記磁束通過面とは、同一円周上に交互に配置されたことを特徴とする駆動力伝達装置。
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Citations (4)
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JPS6479427A (en) * | 1987-09-17 | 1989-03-24 | Shinko Electric Co Ltd | Electromagnetic clutch or brake device |
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JPH11141652A (ja) * | 1997-11-05 | 1999-05-25 | Mazda Motor Corp | 動力伝達装置 |
JP2005036847A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
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