JP2002213485A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JP2002213485A
JP2002213485A JP2001009876A JP2001009876A JP2002213485A JP 2002213485 A JP2002213485 A JP 2002213485A JP 2001009876 A JP2001009876 A JP 2001009876A JP 2001009876 A JP2001009876 A JP 2001009876A JP 2002213485 A JP2002213485 A JP 2002213485A
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Japan
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clutch
clutch plate
transmission device
driving force
force transmission
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JP2001009876A
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Junji Ando
淳二 安藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】摩擦クラッチを安価で製作できるとともに、ジ
ャダー発生を抑制し、かつ摩擦クラッチを確実に摩擦係
合できる駆動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 インナクラッチプレート34a、アウタ
クラッチプレート34bは互いに接触する摺動面S1,
S2を備える。インナクラッチプレート34aの摺動面
S1をバレル処理により2.5μmの表面粗さ(Rz)
にし、インナクラッチプレート34aに焼き入れ焼き戻
し加工を施す。摺動面S2にはプレス加工により潤滑溝
Mをメッシュ状(網目状)に形成し、その摺動面S2に
ドライコートDを形成する。インナクラッチプレート3
4aの摺動面S1は、アウタクラッチプレート34bの
ドライコートDに対する掘り起こし摩耗を抑えることが
でき、かつ両クラッチプレート34a,34bは確実に
摩擦係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動力伝達装置に
係り、詳しくは摩擦クラッチを有する駆動力伝達装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、駆動力伝達装置の一例とし
て、特許第3009382号公報に提案されているもの
が知られている。
【0003】この駆動力伝達装置は、互いに同軸的かつ
相対回転可能に位置する外側回転部材と内側回転部材と
の間に摩擦クラッチを配置しており、同摩擦クラッチを
摩擦係合させることにより前記両回転部材間のトルク伝
達を行うようにされている。
【0004】前記摩擦クラッチは複数のアウタクラッチ
プレートと複数のインナクラッチプレート100とを備
えており、両クラッチプレートは所定の表面粗さに加工
されるとともに表面に窒化処理等が施され表面が硬化さ
れている。
【0005】図6(a),(b)はインナクラッチプレ
ート100を示したものである。前記インナクラッチプ
レート100にはその摺動面の全面に、微細な幅の突条
100aが微少な間隔を保持して多数並列して設けられ
ている。このような突条100aは周方向へ向け形成さ
れた例えば溝幅約50μmの複数の溝部にて相対的に形
成されている。
【0006】そして、インナクラッチプレート100と
アウタクラッチプレートとを摩擦係合させると、前記イ
ンナクラッチプレート100の突条100aにて摩擦係
合が行われ、かつその突条100a間にて潤滑油が保持
される。この結果、両回転部材間のトルク伝達性、耐ジ
ャダー性、耐久性を向上させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記駆動力
伝達装置のインナクラッチプレート100の摺動面にお
ける突条100aは以下の方法で設けていた。インナク
ラッチプレート100の摺動面において、ダイヤモンド
工具により周方向へ向け複数の溝部を切削加工し、その
溝部の両側に相対的に突出した部分を突条100aとし
ていた。また、前記突条100aを設ける別の方法とし
て、インナクラッチプレート100をプレス機にかけ、
前記突条100aをプレス加工にて成形していた。
【0008】このインナクラッチプレート100の突条
100aの加工はダイヤモンド工具を用いるためコスト
高となる。また、前記インナクラッチプレート100の
突条100aの加工をプレス機によって行おうとする
と、精度の高い金型が必要で金型代が高くなり、その結
果、加工コストが高くなってしまう。
【0009】従って、本発明は、前述した事情に鑑みて
なされたものであって、摩擦クラッチを安価で製作でき
るとともに、ジャダー発生を抑制し、かつ摩擦クラッチ
を確実に摩擦係合できる駆動力伝達装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、互いに相対回転可能に位
置する内外両回転部材間に配設され、かつ摩擦係合力に
て前記両回転部材をトルク伝達可能な連結状態とする摩
擦クラッチを備えた駆動力伝達装置において、前記摩擦
クラッチを構成するとともに互いに摩擦係合するクラッ
チプレートのうち、一方のクラッチプレートの摺動面に
は乾性被膜が施され、そのクラッチプレートに摩擦係合
する他方のクラッチプレートの摺動面は1〜4μmの表
面粗さを有することを要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記他方のクラッチプレートの摺動面は、バレル処
理により表面粗さを1〜4μmとしたことを要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に
おいて、摩擦係合に関与する乾性皮膜は、二硫化モリブ
デン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、摩擦
調整剤として炭素繊維5〜15重量%、エポキシ樹脂よ
りなることを要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれか1項において、前記外側回転部材
及び内側回転部材は、両回転部材間に位置し摩擦係合に
よりこれら両回転部材間のトルク伝達を行うメインクラ
ッチを備え、アーマチャと電磁石を含み摩擦クラッチを
摩擦係合させる電磁式の駆動手段を備え、前記摩擦クラ
ッチと電磁式の駆動手段は、パイロットクラッチ機構を
構成し、同パイロットクラッチ機構の摩擦係合力を前記
メインクラッチに伝達して同メインクラッチを摩擦係合
させるカム機構を備えていることを要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明においては、一
方のクラッチプレートの摺動面には乾性被膜が施され、
他方のクラッチプレートの摺動面はその表面粗さが1〜
4μmとされている。前記一方及び他方のクラッチプレ
ートを圧接させると、潤滑機能が保持されるとともに、
確実に摩擦係合される。
【0013】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の作用に加えて、他方のクラッチプレートにお
ける摺動面の表面粗さ1〜4μmはバレル処理にて形成
される。
【0014】請求項3に記載の発明においては、請求項
1又は請求項2に記載の作用に加えて、二硫化モリブデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、摩擦調
整剤として炭素繊維5〜15重量%、エポキシ樹脂より
乾性被膜が形成される。
【0015】請求項4に記載の発明においては、請求項
1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の作用に加え
て、電磁式の駆動手段を駆動させると摩擦クラッチは摩
擦係合される。すると、その摩擦係合力がカム機構を介
してメインクラッチに伝達される。前記メインクラッチ
に摩擦クラッチの摩擦係合力が伝達されると、メインク
ラッチは摩擦係合し、両回転部材間のトルク伝達を行
う。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図5に従って説明する。図1には、本発明
を具体化した一実施形態の駆動力伝達装置を示してい
る。この駆動力伝達装置11は、図2に示すように、四
輪駆動車12における後輪側への駆動力伝達経路に配設
されている。
【0017】前記四輪駆動車12は、駆動力伝達装置1
1、トランスアクスル13、エンジン14、一対の前輪
15、及び一対の後輪16を備えている。前記エンジン
14の駆動力はトランスアクスル13を介してアクスル
シャフト17に出力し、前輪15を駆動する。
【0018】また、トランスアクスル13にはプロペラ
シャフト18を介して駆動力伝達装置11が連結され、
同駆動力伝達装置11にはドライブピニオンシャフト1
9を介してリヤデファレンシャル20が連結されてい
る。リヤデファレンシャル20には、アクスルシャフト
21を介して後輪16が連結されている。前記プロペラ
シャフト18とドライブピニオンシャフト19が駆動力
伝達装置11にてトルク伝達可能に連結された場合に
は、エンジン14の駆動力は後輪16に伝達される。
【0019】駆動力伝達装置11はリヤデファレンシャ
ル20とともにディファレンシャルキャリヤ22内に収
容され、且つディファレンシャルキャリヤ22に支持さ
れ、同ディファレンシャルキャリヤ22を介して車体に
支持されている。
【0020】次に駆動力伝達装置11について説明す
る。図1に示すように、駆動力伝達装置11は外側回転
部材としてのアウタケース30a、内側回転部材として
のインナシャフト30b、メインクラッチ機構30c、
パイロットクラッチ機構30d、及びカム機構30eを
備えている。
【0021】前記アウタケース30aは、有底筒状のフ
ロントハウジング31aと、フロントハウジング31a
の後端開口部に螺着され、且つその開口部を覆蓋するリ
ヤハウジング31bとから構成されている。前記フロン
トハウジング31aの前端部には入力軸50が突出形成
され、同入力軸50は前記プロペラシャフト18に連結
されている。
【0022】前記入力軸50が一体に形成されたフロン
トハウジング31a、及びリヤハウジング31bは、磁
性材料である鉄にて形成されている。リヤハウジング3
1bの径方向の中間部には、非磁性体材料あるステンレ
ス製の筒体51が埋設され、同筒体51は環状の非磁性
部位を形成している。
【0023】前記アウタケース30aはフロントハウジ
ング31aの前端部外周において、ディファレンシャル
キャリヤ22(図2参照)に対して図示しないベアリン
グ等を介して回転可能に支持されている。また、アウタ
ケース30aは、リヤハウジング31bの外周におい
て、ディファレンシャルキャリヤ22(図2参照)に対
して支持されたヨーク36にベアリング等(図示しな
い)を介して支持されている。
【0024】前記インナシャフト30bは、リヤハウジ
ング31bの中央部を液密的に貫通してフロントハウジ
ング31a内に挿入され、軸方向への移動を規制された
状態でフロントハウジング31aとリヤハウジング31
bに対して相対回転可能に支持されている。インナシャ
フト30bには、ドライブピニオンシャフト19(図2
参照)の先端部が挿入されている。なお、図1において
はドライブピニオンシャフト19は図示していない。
【0025】図1に示すように、メインクラッチ機構3
0cは湿式多板式のクラッチ機構であって、鉄からなり
その摺動面にペーパ摩擦材が貼付されたインナクラッチ
プレート32a及び鉄からなるアウタクラッチプレート
32bを多数備えている。前記インナクラッチプレート
32a,アウタクラッチプレート32bは、フロントハ
ウジング31aの奥壁側に配設されている。前記メイン
クラッチ機構30cは、本発明のメインクラッチに相当
する。
【0026】クラッチ機構を構成する各インナクラッチ
プレート32aは、インナシャフト30bの外周にスプ
ライン嵌合されて軸方向へ移動可能に組み付けられてい
る。一方、各アウタクラッチプレート32bは、フロン
トハウジング31aの内周にスプライン嵌合されて軸方
向へ移動可能に組み付けられている。各インナクラッチ
プレート32aと各アウタクラッチプレート32bは交
互に位置されて互いに当接して摩擦係合するとともに、
互いに離間して非係合の自由状態になる。
【0027】パイロットクラッチ機構30dは、電磁石
33、摩擦クラッチ34、及びアーマチャ35を備えて
いる。前記電磁石33とアーマチャ35にて電磁式の駆
動手段が構成されている。
【0028】図1に示すように、ヨーク36はディファ
レンシャルキャリヤ22(図2参照)に対してインロー
にて支承され、かつリヤハウジング31bの後端部の外
周に対して相対回転可能に支持されている。前記ヨーク
36には環状をなす電磁石33が嵌着され、同電磁石3
3はリヤハウジング31bの環状凹所53に嵌合されて
いる。
【0029】前記摩擦クラッチ34は、鉄製の1枚のイ
ンナクラッチプレート34a及び鉄製の2枚のアウタク
ラッチプレート34bからなる多板式の摩擦クラッチと
して構成されている。
【0030】前記インナクラッチプレート34aは一方
のクラッチプレートに相当し、アウタクラッチプレート
34bは他方のクラッチプレートに相当する。前記イン
ナクラッチプレート34aは、後述するカム機構30e
を構成する第1カム部材37の外周にスプライン嵌合さ
れて軸方向へ移動可能に組み付けられている。一方、各
アウタクラッチプレート34bは、フロントハウジング
31aの内周にスプライン嵌合されて軸方向へ移動可能
に組み付けられている。
【0031】前記インナクラッチプレート34aと各ア
ウタクラッチプレート34bとは交互に位置して、互い
に当接して摩擦係合するとともに、互いに離間して非係
合の自由状態になる。
【0032】図3に示すように、前記インナクラッチプ
レート34a、アウタクラッチプレート34bには互い
に接触する摺動面S1,S2が形成されている。図3,
4(a),4(b)に示すように、前記アウタクラッチ
プレート34bにおけるインナクラッチプレート34a
側の摺動面S2には、プレス加工により約溝幅約0.3
mmの潤滑溝Mがメッシュ状(網目状)に形成されてい
る。そして、前記摺動面S2に潤滑溝Mが形成されるこ
とにより、頂面の一辺が約1.3mmの略四角形状をなす
凸部Tが複数形成されている。前記潤滑溝Mは両クラッ
チプレート34a,34b間に介在する余分な潤滑油を
受け入れるように構成されている。
【0033】そして、図3に示すように、前記摺動面S
2の表面には乾性皮膜としてのドライコートDが形成さ
れている。前記ドライコートDは非磁性体である。前記
ドライコートDの組成は、固体潤滑剤として二流化モリ
ブデン及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
摩擦調整剤として炭素繊維5〜15重量%、バインダー
としてエポキシ樹脂からなる。前記ドライコートDにお
いて、炭素繊維が5重量%未満の場合では十分に高い摩
擦係数が得られず、炭素繊維が15重量%を超える場合
では耐摩耗性が低下する。そして、ドライコートDの生
成処理は、リン酸マンガン又はリン酸亜鉛処理を施した
アウタクラッチプレート34bの表面に上記組成の処理
液をスプレーガンにて塗付し、200度(摂氏温度)程
度で乾燥させることにより行われている。
【0034】一方、前記インナクラッチプレート34a
全体は公知のバレル処理が行われ、その摺動面S1は
2.5μmの表面粗さ(Rz)にされている。また、イ
ンナクラッチプレート34a全体は公知の焼き入れ焼き
戻し加工を施し表面の硬度が高くされている。なお、本
明細書では「Rz」は十点平均粗さのことをいう。
【0035】なお、このインナクラッチプレート34a
の摺動面S1の表面粗さ(Rz)は、1〜4μmの範囲
において設定可能であるが、より望ましい範囲は1.5
〜3.5μmの範囲、最も好適な範囲は2〜3μmの範
囲である。前記摺動面S1の表面粗さ(Rz)が1μm
未満だと、摺動面S1とドライコートD面との間におけ
る油膜形成を阻止できない。一方、前記摺動面S1の表
面粗さ(Rz)が4μmより大きいと前記摺動面S1は
ドライコートDに対する掘り起こし摩耗が増大するので
実用上適していない。
【0036】本実施形態では、インナクラッチプレート
34aの摺動面S1の表面粗さが特徴となっている。と
ころで、図1に示すように、アーマチャ35は環状をな
しており、フロントハウジング31aの内周にスプライ
ン嵌合されて軸方向への移動可能に組み付けられてい
る。前記アーマチャ35は摩擦クラッチ34に対して一
側に位置し、摩擦クラッチ34に対向している。
【0037】前記電磁石33の電磁コイルへの通電によ
り、ヨーク36、リヤハウジング31b、摩擦クラッチ
34、アーマチャ35、摩擦クラッチ34、リヤハウジ
ング31b、及びヨーク36間を循環する図示しない磁
路が形成される。
【0038】図1に示すように、カム機構30eは、第
1カム部材37、第2カム部材38、及びカムフォロア
39にて構成されている。第1カム部材37及び第2カ
ム部材38には、対向面に互いに対向する図示しないカ
ム溝が周方向に所定間隔を保持して複数形成されてい
る。第1カム部材37はインナシャフト30bの外周に
回転可能に嵌合されるとともに、リヤハウジング31b
に回転可能に支承されている。第1カム部材37の外周
には、前記インナクラッチプレート34aが軸方向へ移
動自在にスプライン嵌合されている。
【0039】前記第2カム部材38はインナシャフト3
0bの外周に軸方向へ移動自在にスプライン嵌合されて
おり、インナシャフト30bに対して一体回転可能に組
み付けられている。同第2カム部材38はメインクラッ
チ機構30cのインナクラッチプレート32aに対向し
て位置されている。前記第2カム部材38と第1カム部
材37の互いに対向するカム溝には、ボール状のカムフ
ォロア39が介在されている。
【0040】この結果、アーマチャ35がフロントハウ
ジング31aの内側にて摩擦クラッチ34の一側に位置
し、且つ電磁石33がフロントハウジング31aの開口
側にてリヤハウジング31bを挟んで摩擦クラッチ34
の他側に位置し、リヤハウジング31bは磁路形成部材
として機能する。
【0041】リヤハウジング31bはインナシャフト3
0bの外周に液密的かつ回転可能に嵌合された状態で、
その前側壁部の周縁部にてフロントハウジング31aに
螺着されている。また、リヤハウジング31bは、その
後側筒部の後端部の外周にて図示しないオイルシールを
介して、ディファレンシャルキャリヤ22(図2参照)
に液密的かつ回転可能に支持されている。
【0042】前記アウタケース30a、インナシャフト
30b、及びリヤハウジング31bにて囲まれて形成さ
れた室内には潤滑油が充填されている。前記潤滑油は両
クラッチプレート32a,32bの潤滑、及び両クラッ
チプレート34a,34bの潤滑を行うようにされてい
る。
【0043】上記のような駆動力伝達装置11において
は、パイロットクラッチ機構30dを構成する電磁石3
3の電磁コイルへの通電がなされていない場合には図示
しない磁路は形成されず、摩擦クラッチ34は非係合状
態にある。このため、パイロットクラッチ機構30dは
非作動の状態にあって、カム機構30eを構成する第1
カム部材37は、カムフォロア39を介して第2カム部
材38と一体回転可能であり、メインクラッチ機構30
cは非作動状態にある。このため、四輪駆動車12は二
輪駆動の駆動モードを構成する。
【0044】一方、電磁石33の電磁コイルへ通電され
ると、パイロットクラッチ機構30dには図示しない磁
路が形成され、電磁石33はアーマチャ35を吸引す
る。このため、アーマチャ35は摩擦クラッチ34を押
圧して摩擦係合させ、カム機構30eの第1カム部材3
7をフロントハウジング31a側と連結させ、第2カム
部材38との間に相対回転を生じさせる。この結果、カ
ム機構30eではカムフォロア39が両カム部材37,
38を互いに離間する方向へ押圧する。
【0045】この結果、第2カム部材38はメインクラ
ッチ機構30c側へ押圧され、メインクラッチ機構30
cを摩擦クラッチ34の摩擦係合力に応じて摩擦係合さ
せ、アウタケース30aとインナシャフト30bとの間
のトルク伝達を行う。このため、四輪駆動車12はプロ
ペラシャフト18とドライブピニオンシャフト19が非
直結状態の四輪駆動の駆動モードを構成する。
【0046】また、電磁石33の電磁コイルへの印加電
流を所定の値に高めると、電磁石33のアーマチャ35
に対する吸引力が増大する。そして、アーマチャ35は
強く電磁石33側へ吸引作動され、摩擦クラッチ34の
摩擦係合力を増大させ、両カム部材37,38間の相対
回転を増大させる。この結果、カムフォロア39は第2
カム部材38に対する押圧力を高めて、メインクラッチ
機構30cを結合状態とする。このため、四輪駆動車1
2はプロペラシャフト18とドライブピニオンシャフト
19が直結した四輪駆動の駆動モードを構成する。
【0047】次に、本実施形態の駆動力伝達装置11に
おけるインナクラッチプレート34aの摺動面S1の表
面粗さについて説明する。図5は、駆動力伝達装置11
において、前記インナクラッチプレート34aの摺動面
S1の表面粗さRz(μm)と「μ/μ」との関係を示
したものである。図5では、縦軸に「μ/μ」をとり、
横軸にインナクラッチプレート34aの摺動面S1の表
面粗さRz(μm)をとっている。
【0048】ここでは、前記駆動力伝達装置11におけ
るインナクラッチプレート34aの摺動面S1の表面粗
さを変更した3つの装置で実験を行っている。各駆動力
伝達装置におけるインナクラッチプレート34aの摺動
面S1の表面粗さ(Rz)は「約0.5μm」、「約
2.3μm」、「約4.0μm」となっている。
【0049】なお、この図で示す「μ50/μ2」とは
50min-1のときの摩擦係数μを2min-1のときの
摩擦係数μで除算した値である。これを式で表すと、 μ50/μ2 = (50min-1のときの摩擦係数
μ)/(2min-1のときの摩擦係数μ) となる。
【0050】「μ50/μ2」が1以上であればμ−v
勾配は正の速度依存性を有する。そして、μ−v勾配が
正の速度依存性を有した場合にはジャダー防止性に優れ
ることが公知とされている。μ−v勾配については後で
詳しく述べる。
【0051】そして、「μ100/μ50」及び「μ2
00/μ100」も上記「μ50/μ2」の説明と同様
の意味合いである。そのため、「μ100/μ50」及
び「μ200/μ100」は、それぞれ1以上であれば
μ−v勾配は正の速度依存性を有し、ジャダー防止性に
優れているといえる。
【0052】そして、図5では「μ50/μ2」、「μ
100/μ50」、「μ200/μ100」の3つの条
件でデータを整理した。この3つの条件でデータを整理
した理由は、例えば1つだけの条件でデータを整理した
場合と比べてより正確にμ−v勾配が正の速度依存性を
有しているか否かを調べることができるからである。
【0053】また、前記摺動面S1の表面粗さ(Rz)
が4μmより大きいと前記摺動面S1はドライコートD
に対する掘り起こし摩耗が増大するので実用上適してい
ない。
【0054】なお、ジャダーとは例えば以下に示すこと
をいう。インナクラッチプレート34aとアウタクラッ
チプレート34bとの摺動面部のスティック・スリップ
が原因となって生じる駆動系の自励振動が、駆動力伝達
装置11を搭載する車両全体にまで及ぶ現象のことをい
う。
【0055】ここで、μ−v特性(μ−v勾配)につい
て説明する。前記摺動面でのスティック・スリップ抑制
には、摩擦係数μの速度vに対する依存性(μ−v特
性)に正勾配性があること(dμ/dv≧0)とするこ
とが有効である。
【0056】前記摺動面に発生する摩擦は、流体摩擦
(油膜のせん断抵抗)と境界摩擦(摺動面同士の固体間
摩擦)の和からなる。それらの単位面積あたりの大きさ
は、流体摩擦<<境界摩擦の関係にある。vが大きくな
ると、定性的には油膜の形成が促進され、流体摩擦成分
が増大し、境界摩擦成分は減少する。ここで、接触面粗
さが大きいと、vが増大しても粗さの凸部で固体接触が
維持され、境界摩擦成分の減少を抑制(同時に、流体摩
擦成分の増大を抑制)し、それによってμ−v特性正勾
配化の方向に作用する。
【0057】そして、説明は図5に戻るが摺動面S1の
表面粗さ(Rz)が「約0.5μm」、「約2.3μ
m」、「約4.0μm」をそれぞれ有する3つの駆動力
伝達装置にてそれぞれ「μ50/μ2」、「μ100/
μ50」、「μ200/μ100」の条件でμ−v勾配
を調べた。
【0058】この結果、前記摺動面S1の表面粗さ(R
z)が1μm未満だとジャダーが発生することが分かっ
た(「μ200/μ100」を参照)。従って、本実施
形態の駆動力伝達装置11におけるインナクラッチプレ
ート34aの表面粗さは1〜4μmが適していることが
分かる。
【0059】従って、本実施形態の駆動力伝達装置11
によれば、以下のような効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、インナクラッチプレート34a
の摺動面S1に公知のバレル処理を行うことで表面粗さ
(Rz)を2.5μmとし、インナクラッチプレート3
4a全体には公知の焼き入れ焼き戻し加工を施した。そ
して、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2には
公知のプレス加工により、溝幅約0.3mmの潤滑溝Mを
メッシュ状に形成し、その摺動面S2にドライコートD
を形成した。
【0060】そのため、駆動力伝達装置11の摩擦クラ
ッチ34は従来の駆動力伝達装置の摩擦クラッチと異な
りダイヤモンド工具を用いて加工することがなく低コス
トで摩擦クラッチ34を製作できる。
【0061】また、従来の駆動力伝達装置のインナクラ
ッチプレート100をプレス加工にて加工する際には、
高精度の金型が必要で金型代が高くなっていた。しかし
ながら、駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート
34bを加工する金型は前記インナクラッチプレート1
00を加工するための金型と比べて高精度を必要とせず
安価に作成できる。そのため、前記アウタクラッチプレ
ート34b用の金型を安価に製作できることで、間接的
に摩擦クラッチ34の製造コストを抑えることができ
る。
【0062】従って、本実施形態の駆動力伝達装置11
では摩擦クラッチ34を従来の駆動力伝達装置の摩擦ク
ラッチと比べて安価に製造できるとともに、ジャダー発
生を抑制し、かつ摩擦クラッチ34を確実に摩擦係合で
きる。
【0063】(2)本実施形態では、インナクラッチプ
レート34aの摺動面S1の表面粗さ(Rz)を2.5
μmとした。従って、インナクラッチプレート34aの
摺動面S1は、前記表面粗さ(Rz)を5μmとした場
合と比べてアウタクラッチプレート34bのドライコー
トDに対する掘り起こし摩耗を抑えることができる。
【0064】(3)本実施形態では、アウタクラッチプ
レート34bにおけるインナクラッチプレート34a側
の摺動面S2にドライコートDを施した。そして、その
ドライコートDの組成は、固体潤滑剤として二流化モリ
ブデン及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
摩擦調整剤として炭素繊維5〜15重量%、バインダー
としてエポキシ樹脂とした。従って、両クラッチプレー
ト34a,34bを確実に摩擦係合でき、アウタケース
30aとインナシャフト30bとのトルク伝達を確実に
行うことができる。しかも両クラッチプレート34a,
34bの摩耗量を大幅に低減することができる。
【0065】(4)本実施形態では、インナクラッチプ
レート34aを1枚、アウタクラッチプレート34bを
2枚しか設けていない。従って、特許第3009382
号公報の駆動力伝達装置と比べて、インナクラッチプレ
ート34a及びアウタクラッチプレート34bの合計枚
数を少なくでき、部品コストを抑えることができる。
【0066】(5)本実施形態では、アウタクラッチプ
レート34bに潤滑溝Mが形成されている。従って、両
クラッチプレート34a,34b間に介在する余分な潤
滑油を潤滑溝Mに排出できる。
【0067】(6)本実施形態では、インナクラッチプ
レート34aに焼き入れ焼き戻し加工を施した。従っ
て、焼き入れ焼き戻し加工を施さない場合と比べてイン
ナクラッチプレート34aの強度を上げることができ
る。 (他の実施形態)なお、上記実施形態は以下のような他
の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0068】・前記実施形態では、インナクラッチプレ
ート34aに対してバレル処理を行うことにより、その
摺動面S1の表面粗さを2.5μmにしていた。しかし
ながら、インナクラッチプレート34aの摺動面S1の
表面粗さが2.5μmとなるのであればバレル処理以外
のどの様な処理法で行ってもよい。
【0069】・前記実施形態では、インナクラッチプレ
ート34a全体にバレル処理を行っていたが、インナク
ラッチプレート34aの摺動面S1のみにバレル処理を
行ってもよい。
【0070】・前記実施形態では、アウタクラッチプレ
ート34bの摺動面S2にドライコートDを形成してい
たが、アウタクラッチプレート34b全体にドライコー
トDを形成してもよい。
【0071】・前記実施形態では、インナクラッチプレ
ート34aを1枚、アウタクラッチプレート34bを2
枚としていた。これに限らずインナクラッチプレート3
4aを2枚、アウタクラッチプレート34bを1枚とし
てもよい。この場合、アウタクラッチプレート34bの
両面を摺動面S2とし、その両摺動面S2に潤滑溝Mを
形成するためのプレス加工を施すとともに、ドライコー
トDを形成する。そして、両インナクラッチプレート3
4aのアウタクラッチプレート34b側の面を摺動面S
1とし、その摺動面S1に公知のバレル処理を施す。
【0072】また、両クラッチプレート34a,34b
の合計枚数を4〜10枚にしてもよい。 ・前記実施形態では、アウタクラッチプレート34bの
潤滑溝Mの幅を約0.3mmとしていたが、これに限らず
潤滑溝Mの幅を0.1mm〜2mmの範囲で設定してもよ
い。
【0073】・前記実施形態では、ドライコートDの組
成を、固体潤滑剤として二流化モリブデン及びポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)、摩擦調整剤として炭
素繊維5〜15重量%、バインダーとしてエポキシ樹脂
としていた。これに限らず、公知のドライコートの組成
を採用してもよい。
【0074】・本実施形態では、アウタケース30aの
駆動力をパイロットクラッチ機構30dから、カム機構
30e、メインクラッチ機構30cを介してインナシャ
フト30bに伝達していた。これに限らず、アウタケー
ス30aの駆動力をパイロットクラッチ機構30dから
インナシャフト30bに伝達するのであれば、パイロッ
トクラッチ機構30dとインナシャフト30bとの間の
機構はどのような機構でもよい。
【0075】・本実施形態では、インナクラッチプレー
ト34aに対して焼き入れ焼き戻し加工を施し強度を上
げていたが、これに限らず、窒化処理等の表面硬化処理
を施してもよい。
【0076】次に、上記実施形態及び他の実施形態から
把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以
下に記載する。 (イ)前記一方のクラッチプレートには潤滑溝が形成さ
れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち
いずれか1項に記載の駆動力伝達装置。このように構成
すると、一方及び他方のクラッチプレート間に介在する
余分な潤滑油を潤滑溝に排出できる。
【0077】(ロ)前記クラッチプレートは一方及び他
方合わせて3枚から構成されていることを特徴とする請
求項1乃至請求項4、(イ)のうちいずれか1項に記載
の駆動力伝達装置。このように構成すると、クラッチプ
レートの数を削減でき、クラッチプレートの数を減らし
た分だけ駆動力伝達装置を低コストで製作できる。
【0078】(ハ)前記他方のクラッチプレートは、鉄
材にて形成されるとともに、焼き入れ焼き戻し加工が施
されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4、
(イ)、(ロ)のうちいずれか1項に記載の駆動力伝達
装置。このように構成すると、他方のクラッチプレート
の強度を上げることができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1〜4に記載の発明によれば、摩
擦クラッチを安価で製作できるとともに、ジャダー発生
を抑制し、かつ摩擦クラッチを確実に摩擦係合できる。
また、他方のクラッチプレートの摺動面は、一方のクラ
ッチプレートにおける乾性被膜の掘り起こし摩耗を抑え
ることができる。
【0080】請求項2に記載の発明によれば、他方のク
ラッチプレートにおける摺動面の表面粗さ1〜4μmは
バレル処理により形成されるため安価で形成できる。請
求項3に記載の発明によれば、クラッチプレートの摩耗
量を大幅に低減することができる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、外側回転
部材、内側回転部材は、メインクラッチ、電磁式の駆動
手段、及びカム機構を備えた駆動力伝達装置において前
記請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における駆動力伝達装置の部分断
面図。
【図2】 本実施形態における駆動力伝達装置を搭載し
た四輪駆動車の説明図。
【図3】 本実施形態における駆動力伝達装置の両クラ
ッチプレート34a,34bの状態を説明するための説
明図。
【図4】 (a)は、アウタクラッチプレートのドライ
コート側を示した正面図。(b)は、アウタクラッチプ
レートにおける凸部と潤滑溝とを示す部分拡大斜視図。
【図5】 本実施形態における摺動面S1の表面粗さと
「μ/μ」との関係を示した特性図。
【図6】 (a)は、従来技術のインナクラッチプレー
トの正面図。(b)は、従来技術のインナクラッチプレ
ートの摺動面の部分拡大斜視図。
【符号の説明】
11…駆動力伝達装置、30a…外側回転部材としての
アウタケース、30b…内側回転部材としてのインナシ
ャフト、30c…メインクラッチとしてのメインクラッ
チ機構、30d…パイロットクラッチ機構、30e…カ
ム機構、34…摩擦クラッチ、34a…一方のクラッチ
プレートとしてのインナクラッチプレート、34b…他
方のクラッチプレートとしてのアウタクラッチプレー
ト、33…電磁石、35…アーマチャ、D…乾性被膜と
してのドライコート、S1…(一方のクラッチプレート
の)摺動面、S2…(他方のクラッチプレートの)摺動
面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相対回転可能に位置する内外両回
    転部材間に配設され、かつ摩擦係合力にて前記両回転部
    材をトルク伝達可能な連結状態とする摩擦クラッチを備
    えた駆動力伝達装置において、 前記摩擦クラッチを構成するとともに互いに摩擦係合す
    るクラッチプレートのうち、一方のクラッチプレートの
    摺動面には乾性被膜が施され、そのクラッチプレートに
    摩擦係合する他方のクラッチプレートの摺動面は1〜4
    μmの表面粗さを有することを特徴とする駆動力伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 前記他方のクラッチプレートの摺動面
    は、バレル処理により表面粗さを1〜4μmとしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 摩擦係合に関与する乾性皮膜は、 二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン(PT
    FE)、摩擦調整剤として炭素繊維5〜15重量%、エ
    ポキシ樹脂よりなることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記外側回転部材及び内側回転部材は、
    両回転部材間に位置し摩擦係合によりこれら両回転部材
    間のトルク伝達を行うメインクラッチを備え、 アーマチャと電磁石を含み摩擦クラッチを摩擦係合させ
    る電磁式の駆動手段を備え、 前記摩擦クラッチと電磁式の駆動手段は、パイロットク
    ラッチ機構を構成し、 同パイロットクラッチ機構の摩擦係合力を前記メインク
    ラッチに伝達して同メインクラッチを摩擦係合させるカ
    ム機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のうちいずれか1項に記載の駆動力伝達装置。
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