JP4140858B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、摩耗が起こりにくい駆動力伝達装置に関するものである。
従来より、駆動側クラッチプレートと、従動側クラッチプレートとを摩擦係合させることによって、動力伝達を行う摩擦クラッチが知られている。
前記摩擦クラッチにおける両クラッチプレートの摺動面には、摩擦係合による摩耗を抑制するために表面処理を施している。その表面処理の一例としては、両クラッチプレートの摺動面の組成を、窒化処理又は焼き入れ焼き戻し処理により変化させたものがある。このようにして、両クラッチプレートの摺動面を強化することにより、摩耗を減らすようにしている。なお、この表面加工方法については、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特開平10−130817号公報 特開平11−310868号公報
しかしながら、上記処理を施した摩擦クラッチであっても、大きな力で摩擦係合を行ったりすると耐久性に乏しかった。
従って、本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は摩耗が起こりにくく、耐久性のある駆動力伝達装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、互いに摩擦係合する二部材間でトルク伝達を行う駆動力伝達装置において、前記トルク伝達が行われる摺動面は潤滑油によって潤滑されるとともに、前記二部材のうち一方の部材の摺動面にはシリコンをダイヤモンド状炭素に対して10〜80重量%含んだダイヤモンド状炭素薄膜が施されており、前記二部材のうち他方の部材の摺動面は鉄からなる駆動力伝達装置を要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動力伝達装置において、前記他方の部材の摺動面には、窒化処理又は焼き入れ焼き戻し処理が施されていることを要旨とする。
本発明によれば、摩耗が起こりにくく、耐久性がよくなる。
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1には、本発明を具体化した第1実施形態の駆動力伝達装置を示している。この駆動力伝達装置11は、図2に示すように、四輪駆動車12における後輪側への駆動力伝達経路に配設されている。
前記四輪駆動車12は、駆動力伝達装置11、トランスアクスル13、エンジン14、一対の前輪15、及び一対の後輪16を備えている。前記エンジン14の駆動力はトランスアクスル13を介してアクスルシャフト17に出力し、前輪15を駆動する。
また、トランスアクスル13にはプロペラシャフト18を介して駆動力伝達装置11が連結され、同駆動力伝達装置11にはドライブピニオンシャフト19を介してリヤデファレンシャル20が連結されている。リヤデファレンシャル20には、アクスルシャフト21を介して後輪16が連結されている。前記プロペラシャフト18とドライブピニオンシャフト19が駆動力伝達装置11にてトルク伝達可能に連結された場合には、エンジン14の駆動力は後輪16に伝達される。
駆動力伝達装置11はリヤデファレンシャル20とともにディファレンシャルキャリヤ22内に収容され、且つディファレンシャルキャリヤ22に支持され、同ディファレンシャルキャリヤ22を介して車体に支持されている。
次に駆動力伝達装置11について説明する。図1に示すように、駆動力伝達装置11は外側回転部材としてのアウタケース30a、内側回転部材としてのインナシャフト30b、メインクラッチ機構30c、パイロットクラッチ機構30d、及びカム機構30eを備えている。
前記メインクラッチ機構30cは、本発明のクラッチ部及びメインクラッチに相当する。前記アウタケース30aは、有底筒状のフロントハウジング31aと、フロントハウジング31aの後端開口部に螺着され、且つその開口部を覆蓋するリヤハウジング31bとから構成されている。前記フロントハウジング31aの前端部には入力軸50が突出形成され、同入力軸50は前記プロペラシャフト18に連結されている。
前記入力軸50が一体に形成されたフロントハウジング31a、及びリヤハウジング31bは、磁性材料である鉄にて形成されている。リヤハウジング31bの径方向の中間部には、非磁性体材料あるステンレス製の筒体51が埋設され、同筒体51は環状の非磁性部位を形成している。
前記フロントハウジング31a、リヤハウジング31b、インナシャフト30b、及び筒体51にて収納室Kが形成されている。前記アウタケース30aはフロントハウジング31aの前端部外周において、ディファレンシャルキャリヤ22(図2参照)に対して図示しないベアリング等を介して回転可能に支持されている。また、アウタケース30aは、リヤハウジング31bの外周において、ディファレンシャルキャリヤ22(図2参照)に対して支持されたヨーク36にベアリング等(図示しない)を介して支持されている。
前記インナシャフト30bは、リヤハウジング31bの中央部を液密的に貫通してフロントハウジング31a内に挿入され、軸方向への移動を規制された状態でフロントハウジング31aとリヤハウジング31bに対して相対回転可能に支持されている。インナシャフト30bには、ドライブピニオンシャフト19(図2参照)の先端部が挿入されている。なお、図1においてはドライブピニオンシャフト19は図示していない。
図1に示すように、メインクラッチ機構30cは湿式多板式のクラッチ機構であって、鉄からなりその摺動面にペーパ摩擦材が貼付されたインナクラッチプレート32a及び鉄からなるアウタクラッチプレート32bを多数備えている。前記インナクラッチプレート32a,アウタクラッチプレート32bは、フロントハウジング31aの奥壁側に配設されている。前記メインクラッチ機構30cは、本発明のメインクラッチに相当する。
クラッチ機構を構成する各インナクラッチプレート32aは、インナシャフト30bの外周にスプライン嵌合されて軸方向へ移動可能に組み付けられている。一方、各アウタクラッチプレート32bは、フロントハウジング31aの内周にスプライン嵌合されて軸方向へ移動可能に組み付けられている。各インナクラッチプレート32aと各アウタクラッチプレート32bは交互に位置されて互いに当接して摩擦係合するとともに、互いに離間して非係合の自由状態になる。
パイロットクラッチ機構30dは、電磁石33、クラッチ部としての摩擦クラッチ34、及びアーマチャ35を備えている。前記電磁石33とアーマチャ35にて電磁式の駆動手段が構成されている。
図1に示すように、ヨーク36はディファレンシャルキャリヤ22(図2参照)に対してインローにて支承され、かつリヤハウジング31bの後端部の外周に対して相対回転可能に支持されている。前記ヨーク36には環状をなす電磁石33が嵌着され、同電磁石33はリヤハウジング31bの環状凹所53に嵌合されている。
前記摩擦クラッチ34は、鉄製(磁性材料)の1枚のインナクラッチプレート34a及び鉄製の2枚のアウタクラッチプレート34bからなる多板式の摩擦クラッチとして構成されている。前記アウタクラッチプレート34bは基材に相当する。
前記インナクラッチプレート34aは「一方のクラッチプレート」に相当する。前記インナクラッチプレート34aは、後述するカム機構30eを構成する第1カム部材37の外周にスプライン嵌合されて軸方向へ移動可能に組み付けられている。一方、各アウタクラッチプレート34bは、フロントハウジング31aの内周にスプライン嵌合されて軸方向へ移動可能に組み付けられている。
前記インナクラッチプレート34aと各アウタクラッチプレート34bとは交互に位置して、互いに当接して摩擦係合するとともに、互いに離間して非係合の自由状態になる。
ところで、図1に示すように、アーマチャ35は環状をなしており、フロントハウジング31aの内周にスプライン嵌合されて軸方向への移動可能に組み付けられている。前記アーマチャ35は摩擦クラッチ34に対して一側に位置し、摩擦クラッチ34に対向している。
前記電磁石33の電磁コイルへの通電により、ヨーク36、リヤハウジング31b、摩擦クラッチ34、アーマチャ35、摩擦クラッチ34、リヤハウジング31b、及びヨーク36間を循環する磁路L1が形成される。
図1に示すように、カム機構30eは、第1カム部材37、第2カム部材38、及びカムフォロア39にて構成されている。第1カム部材37及び第2カム部材38には、対向面に互いに対向する図示しないカム溝が周方向に所定間隔を保持して複数形成されている。第1カム部材37はインナシャフト30bの外周に回転可能に嵌合されるとともに、リヤハウジング31bに回転可能に支承されている。第1カム部材37の外周には、前記インナクラッチプレート34aが軸方向へ移動自在にスプライン嵌合されている。
前記第2カム部材38はインナシャフト30bの外周に軸方向へ移動自在にスプライン嵌合されており、インナシャフト30bに対して一体回転可能に組み付けられている。同第2カム部材38はメインクラッチ機構30cのインナクラッチプレート32aに対向して位置されている。前記第2カム部材38と第1カム部材37の互いに対向するカム溝には、ボール状のカムフォロア39が介在されている。
この結果、アーマチャ35がフロントハウジング31aの内側にて摩擦クラッチ34の一側に位置し、且つ電磁石33がフロントハウジング31aの開口側にてリヤハウジング31bを挟んで摩擦クラッチ34の他側に位置し、リヤハウジング31bは磁路形成部材として機能する。
リヤハウジング31bはインナシャフト30bの外周に液密的かつ回転可能に嵌合された状態で、その前側壁部の周縁部にてフロントハウジング31aに螺着されている。また、リヤハウジング31bは、その後側筒部の後端部の外周にて図示しないオイルシールを介して、ディファレンシャルキャリヤ22(図2参照)に液密的かつ回転可能に支持されている。
前記アウタケース30a、インナシャフト30b、及びリヤハウジング31bにて囲まれて形成された室内には潤滑油が充填されている。前記潤滑油は両クラッチプレート32a,32bの潤滑、及び両クラッチプレート34a,34bの潤滑を行うようにされている。
上記のような駆動力伝達装置11においては、パイロットクラッチ機構30dを構成する電磁石33の電磁コイルへの通電がなされていない場合には磁路L1は形成されず、摩擦クラッチ34は非係合状態にある。このため、パイロットクラッチ機構30dは非作動の状態にあって、カム機構30eを構成する第1カム部材37は、カムフォロア39を介して第2カム部材38と一体回転可能であり、メインクラッチ機構30cは非作動状態にある。このため、四輪駆動車12は二輪駆動の駆動モードを構成する。
一方、電磁石33の電磁コイルへ通電されると、パイロットクラッチ機構30dには磁路L1が形成され、電磁石33はアーマチャ35を吸引する。このため、アーマチャ35は摩擦クラッチ34を押圧して摩擦係合させ、カム機構30eの第1カム部材37をフロントハウジング31a側と連結させ、第2カム部材38との間に相対回転を生じさせる。この結果、カム機構30eではカムフォロア39が両カム部材37,38を互いに離間する方向へ押圧する。
この結果、第2カム部材38はメインクラッチ機構30c側へ押圧され、メインクラッチ機構30cを摩擦クラッチ34の摩擦係合力に応じて摩擦係合させ、アウタケース30aとインナシャフト30bとの間のトルク伝達を行う。このため、四輪駆動車12はプロペラシャフト18とドライブピニオンシャフト19が非直結状態の四輪駆動の駆動モードを構成する。
また、電磁石33の電磁コイルへの印加電流を所定の値に高めると、電磁石33のアーマチャ35に対する吸引力が増大する。そして、アーマチャ35は強く電磁石33側へ吸引作動され、摩擦クラッチ34の摩擦係合力を増大させ、両カム部材37,38間の相対回転を増大させる。この結果、カムフォロア39は第2カム部材38に対する押圧力を高めて、メインクラッチ機構30cを結合状態とする。このため、四輪駆動車12はプロペラシャフト18とドライブピニオンシャフト19が直結した四輪駆動の駆動モードを構成する。
次に、前記インナクラッチプレート34a、及び前記アウタクラッチプレート34bについて詳しく説明する。図3に示すように、前記インナクラッチプレート34a、アウタクラッチプレート34bには互いに接触する摺動面S1,S2が形成されている。
前記摺動面S2は本発明の表面に相当する。図3及び図4に示すように、前記インナクラッチプレート34aの摺動面S1全面には、プレス加工により微細な幅の溝部40が微少な間隔を保持して多数並列して設けられている。前記インナクラッチプレート34aの摺動面S1全面には公知の窒化処理、または公知の焼き入れ焼き戻し処理が施されている。
なお、溝部40はわかりやすいように誇張して示してあるが、溝のピッチ、高さともにμm単位で形成されていれば十分である。図3及び図5に示すように、前記アウタクラッチプレート34bにおけるインナクラッチプレート34a側の摺動面S2には、プレス加工により約溝幅約0.3mmの潤滑油溝Maがメッシュ状(網目状)に形成されている。前記アウタクラッチプレート34bの摺動面S2全面には窒化層Tが形成されている。本実施形態では、前記窒化層Tの厚さは200μmとされている。
前記窒化層Tの層厚(拡散層を含む)は、10μm〜600μmの範囲において設定可能であるが、より望ましい範囲は50μm〜400μmであり、最も好適な範囲は100μm〜300μmである。窒化層Tの膜厚を10μm〜600μmに設定することにより、イオン衝撃による凹凸形成を好適に行うことができる。
また、その窒化層Tの表面には機械的なアンカー効果を有する図示しない凹凸部が形成されている。前記窒化層Tの表面にはシリコンを含んだダイヤモンド状炭素薄膜(以下、DLC−Si膜という)Dが被覆されている。このDLC−Si薄膜Dは約2000Hvの硬さを備えている。
なお、ダイヤモンド状炭素薄膜は非晶質硬質炭素膜ともいう。従って、ダイヤモンド状炭素薄膜は非晶質(アモルファス)の炭素膜である。本実施形態では、前記DLC−Si薄膜Dの厚さは3μmとされている。このDLC−Si薄膜Dの膜厚を0.1〜10μmの範囲にすることにより、摺動面S2の保護を実現可能であるが、望ましくは1〜5μmの膜厚の範囲である。この厚みが0.1μm未満では摩耗に対する耐久寿命が短く、実用に向かない。逆に10μmを越えると被膜が脆くなる。
また、DLC−Si薄膜Dは、ダイヤモンド状炭素に対するシリコンの割合が1重量%〜80重量%の範囲で設定可能であるが、より望ましい範囲は5重量%〜50重量%であり、最も好適な範囲は10重量%〜40重量%である。ダイヤモンド状炭素に対するシリコンの割合が1重量%未満の場合には、良好なDLC−Si薄膜Dを被膜形成することができない。ダイヤモンド状炭素に対するシリコンの割合が10重量%未満となると煤が発生しやすくなり、被膜自体が脆くなる。また、ダイヤモンド状炭素に対するシリコンの割合が80重量%を超えると炭素の比率が少なくなり、摺動面S2に対して摩擦係合する摺動面S1(インナクラッチプレート34a)を摩耗させやすくしてしまう。
前記DLC−Si薄膜Dにおける前記潤滑油溝Maと対応した部分には、「網の目状の溝部」としての潤滑油溝Mbが形成されている。前記潤滑油溝Mbは両クラッチプレート34a,34b間に介在する余分な潤滑油を受け入れるように構成されている。
ここで、アウタクラッチプレート34bの表面加工方法について説明する。なお、この表面加工方法については、特開平10−130817号公報及び特開平11−310868号公報に開示されている。
即ち、まず始めに前記アウタクラッチプレート34bの摺動面S2に対して、公知の窒化処理を施す。次に、窒化層Tが形成された摺動面S2に対して、ヘリウム、アルゴン等の希ガス或いは水素ガス等のクリーニングガスによるイオン衝撃(スパッタリング)を行う。そして、このイオン衝撃を窒化層Tに対して行うことにより、この窒化層Tには機械的なアンカー効果を有する図示しない凹凸部が形成される。
次に、前記凹凸部が形成された窒化層Tに対して、イオンプレティーング(アーク、ホロカソード方式など)、スパッタリング、真空蒸着、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )等により、DLC−Si薄膜Dを被覆形成する。
この結果、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2の表面には、DLC−Si薄膜Dが形成される。以下に、駆動力伝達装置11と比較例1,2としての駆動力伝達装置A,Bとを試験した結果を説明する。
なお、駆動力伝達装置Aは、比較例1としての従来構成のもので、前記駆動力伝達装置11におけるアウタクラッチプレート34bの摺動面S2に対して窒化処理のみが施されて窒化層Tが形成され、DLC−Si薄膜D及びイオン衝撃は施されていないものである。
また、駆動力伝達装置Bは、比較例2として前記駆動力伝達装置11におけるアウタクラッチプレート34bのDLC−Si薄膜Dの代わりにシリコンを含まないダイヤモンド状炭素薄膜に変更したものである。
なお、比較のために、駆動力伝達装置A、及び駆動力伝達装置Bのトルク伝達能力は、本実施形態の駆動力伝達装置11と同じものにしている。図6は、駆動力伝達装置11,A,Bにおける耐久サイクル数と「μ100/μ50」との関係を示したものである。図6では、縦軸に「μ100/μ50」をとり、横軸に「耐久サイクル数」をとっている。
なお、この図で示す「μ100/μ50」とは100min-1のときの摩擦係数μを50min-1のときの摩擦係数μで除算した値である。これを式で表すと、
μ100/μ50 = (100min-1のときの摩擦係数μ)/(50min-1のときの摩擦係数μ)
となる。
「μ100/μ50」の値が1以上であればμ−v勾配は正の速度依存性を有する。そして、μ−v勾配が正の速度依存性を有した場合にはジャダー防止性に優れることが公知とされている。
なお、ジャダーとは例えば以下に示すことをいう。インナクラッチプレート34aとアウタクラッチプレート34bとの摺動面部、又はインナクラッチプレート32a、アウタクラッチプレート32bのスティック・スリップが原因となって生じる駆動系の自励振動が、駆動力伝達装置11を搭載する車両全体にまで及ぶ現象のことをいう。
次に、μ−v特性(μ−v勾配)について説明する。前記摺動面でのスティック・スリップ抑制には、摩擦係数μの速度vに対する依存性(μ−v特性)に正勾配性があること(dμ/dv≧0)とすることが有効である。前記摺動面に発生する摩擦は、流体摩擦(油膜のせん断抵抗)と境界摩擦(摺動面同士の固体間摩擦)の和からなる。それらの単位面積あたりの大きさは、流体摩擦<<境界摩擦の関係にある。vが大きくなると、定性的には油膜の形成が促進され、流体摩擦成分が増大し、境界摩擦成分は減少する。ここで、接触面粗さが大きいと、vが増大しても粗さの凸部で固体接触が維持され、境界摩擦成分の減少を抑制(同時に、流体摩擦成分の増大を抑制)し、それによってμ−v特性正勾配化の方向に作用する。
即ち、クラッチプレート32a,32b,34a,34bの表面粗さ低下によって、スティック・スリップが発生する。また、スティック・スリップが発生する他の原因としては、クラッチプレート32a,32b,34a,34bの摩耗粉による潤滑油の劣化がある。
そして、この図で示す「耐久サイクル数」とは、両クラッチプレート34a,34bにおける1回の摩擦係合を、「耐久サイクル数」の値「1」としている。従って、図6において、駆動力伝達装置A(比較例1)では「耐久サイクル数」の値がa1のときに、「μ100/μ50」の値が1以下となり、ジャダーが発生する。このジャダーの原因は、摩擦クラッチの両クラッチプレートにおける摺動面の摩耗である。従って、このとき駆動力伝達装置Aの寿命となる。また、駆動力伝達装置B、及び駆動力伝達装置11は、「耐久サイクル数」の値がそれぞれa2,a3のときに、「μ100/μ50」の値が1以下となり、ジャダーが発生する。そして、ジャダーが発生したとき駆動力伝達装置B、及び駆動力伝達装置11はそれぞれ寿命となる。
上記図6から分かるように、駆動力伝達装置11は、駆動力伝達装置A(比較例1)の約8.5倍、駆動力伝達装置B(比較例2)の約2.5倍の耐ジャダー寿命となった。
また、図7は駆動力伝達装置11,A,Bのアウタクラッチプレート34bにおける摺動面S2の耐久サイクル数に対する面粗度Rzの低下を示したものである。図7では、縦軸に「面粗度Rz」をとり、横軸に「耐久サイクル数」をとっている。
駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート34bは耐久サイクル数に対する面粗度Rzの低下が、駆動力伝達装置Aのアウタクラッチプレート34bと比べて約1/5倍、駆動力伝達装置Bのアウタクラッチプレート34bと比べて約2/5倍となった。即ち、駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート34bは、比較例である駆動力伝達装置A,Bのアウタクラッチプレート34bと比べて摩耗しにくいことが分かる。
さらに、図8は駆動力伝達装置11,A,Bのインナクラッチプレート34aにおける摺動面S1の耐久サイクル数に対する面粗度Rzの低下を示したものである。図8においても図7と同じく、縦軸に「面粗度Rz」をとり、横軸に「耐久サイクル数」をとっている。
駆動力伝達装置11のインナクラッチプレート34aは耐久サイクル数に対する面粗度Rzの低下が、駆動力伝達装置Aのインナクラッチプレート34aと比べて約1/7倍、駆動力伝達装置Bのインナクラッチプレート34aと比べて約1/10倍となった。即ち、駆動力伝達装置11のインナクラッチプレート34aは、比較例である駆動力伝達装置A,Bのインナクラッチプレート34aと比べて摩耗しにくいことが分かる。
このように、駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート34bは、駆動力伝達装置A,Bのアウタクラッチプレート34bと比べて摩耗しにくいばかりでなく、相手側のインナクラッチプレート34aにおける摺動面S1の摩耗を抑制する固体潤滑剤としての役割も果たしている。従って、本実施形態の駆動力伝達装置11によれば、クラッチプレート34a,34bの寿命が格段に向上し、駆動力伝達装置11全体の寿命を格段に向上する。
加えて、図9は駆動力伝達装置11,BにおけるDLC−Si薄膜D又はダイヤモンド状炭素薄膜のアウタクラッチプレート34bに対する密着度を示したものである。この図9から分かるように、駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート34bにおけるDLC−Si薄膜Dの密着度は、駆動力伝達装置B(比較例2)におけるダイヤモンド状炭素薄膜の約6倍となった。即ち、駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート34bにおけるDLC−Si薄膜Dは、駆動力伝達装置B(比較例2)のダイヤモンド状炭素薄膜と比べて剥離しにくいことが分かる。
従って、本実施形態の駆動力伝達装置11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2にDLC−Si薄膜Dを被覆した。そのため、そのDLC−Si薄膜Dがアウタクラッチプレート34bの摺動面S2の摩耗を保護するばかりでなく、インナクラッチプレート34aの摺動面S1の摩耗も防ぐ働きをする。従って、両クラッチプレート34a,34bは摩耗が起こりにくく、耐久性がよくなる。
(2)本実施形態の摩擦クラッチ34は、インナクラッチプレート34aと、摺動面S2にDLC−Si薄膜Dを被覆したアウタクラッチプレート34bと摩擦係合するように構成した。従って、耐久性が高い摩擦クラッチ34を得ることができる。
(3)本実施形態の駆動力伝達装置11は、インナクラッチプレート34aと、摺動面S2にDLC−Si薄膜Dを被覆したアウタクラッチプレート34bとを摩擦係合(接続)することにより、アウタケース30aとインナシャフト30bとのトルク伝達を可能とした。従って、耐久性が高い駆動力伝達装置11を得ることができる。
(4)本実施形態の駆動力伝達装置11は、電磁石33の電磁コイルへの通電により、アーマチャ35を吸引して摩擦クラッチ34を摩擦係合するようにした。そして、摩擦クラッチ34の摩擦係合力をカム機構30eを介してパイロットクラッチ機構30dに伝達し、そのパイロットクラッチ機構30dの摩擦係合によりアウタケース30aとインナシャフト30bとのトルク伝達を可能とした。従って、電磁的に摩擦係合力を制御する駆動力伝達装置11において、クラッチプレート34a,34bの寿命が格段に向上させることができ、引いては駆動力伝達装置11全体の寿命を格段に向上させることができる。
(5)本実施形態では、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2に対して、網目状の潤滑油溝Mbを設けた。従って、インナクラッチプレート34aとアウタクラッチプレート34bとの接触面積を任意の面積にできる。また、両クラッチプレート34a,34b間に介在する余分な潤滑油を摺動面S2の潤滑油溝Mbに受け入れることにより、油膜の形成を阻止し、クラッチプレート34a,34bの摺動特性を改善(引きずりトルク低減、耐久性向上)できる。
(6)本実施形態では、摩擦クラッチ34を潤滑油中で摩擦係合するようにした。従って、摩擦クラッチ34を乾性摩擦係合させ場合と比べ、本実施形態の摩擦クラッチ34は耐久性を上げることができる。
(7)本実施形態の駆動力伝達装置11は、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2に窒化層Tを形成し、その窒化層Tの表面にDLC−Si薄膜Dを被膜形成した。従って、駆動力伝達装置11は、駆動力伝達装置A(比較例1)の約8.5倍、駆動力伝達装置B(比較例2)の約2.5倍の耐ジャダー寿命を得ることができる。また、駆動力伝達装置11のアウタクラッチプレート34bにおけるDLC−Si薄膜Dは、駆動力伝達装置B(比較例2)のダイヤモンド状炭素薄膜と比べて剥離しにくい。
(第2実施形態)以下、本発明を具体化した第2実施形態を図6及び図9に従って説明する。
なお、第2実施形態の駆動力伝達装置61は、前記第1実施形態の駆動力伝達装置11におけるアウタクラッチプレート34bを一部変更したものである。即ち、駆動力伝達装置61は、前記駆動力伝達装置11におけるアウタクラッチプレート34bの摺動面S2に対して窒化処理を施さない状態で前記イオン衝撃を行い、その後、DLC−Si薄膜Dを被覆形成したものである。
以下に、駆動力伝達装置61と比較例1,2としての駆動力伝達装置A,Bとを試験した結果を説明する。なお、駆動力伝達装置A及び駆動力伝達装置Bのトルク伝達能力は、本実施形態の駆動力伝達装置61と同じものにしている。
図6において、駆動力伝達装置61では「耐久サイクル数」の値がa4のときに、「μ100/μ50」の値が1以下となり、ジャダーが発生する。従って、駆動力伝達装置61は、駆動力伝達装置A(比較例1)の約5倍、駆動力伝達装置B(比較例2)の約1.5倍の耐ジャダー寿命となった。
また、図9は駆動力伝達装置61,BにおけるDLC−Si薄膜D又はダイヤモンド状炭素薄膜のアウタクラッチプレート34bに対する密着度を示している。この図9から分かるように、駆動力伝達装置61のアウタクラッチプレート34bにおけるDLC−Si薄膜Dの密着度は、駆動力伝達装置B(比較例2)におけるダイヤモンド状炭素薄膜の約1.5倍となった。即ち、駆動力伝達装置61のアウタクラッチプレート34bにおけるDLC−Si薄膜Dは、駆動力伝達装置B(比較例2)のダイヤモンド状炭素薄膜と比べて剥離しにくいことが分かる。
従って、駆動力伝達装置61によれば前記第1実施形態の(1)〜(6)と同様の効果を奏すると共に、以下に示す効果を奏する。
(1)本実施形態の駆動力伝達装置61は、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2にDLC−Si薄膜Dを被膜形成した。従って、駆動力伝達装置61は、駆動力伝達装置A(比較例1)の約5倍、駆動力伝達装置B(比較例2)の約1.5倍の耐ジャダー寿命を得ることができる。また、駆動力伝達装置61のアウタクラッチプレート34bにおけるDLC−Si薄膜Dは、駆動力伝達装置B(比較例2)のダイヤモンド状炭素薄膜と比べて剥離しにくい。
(他の実施形態)なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
・前記各実施形態のアウタクラッチプレート34bでは潤滑油溝Ma,Mbを形成していたが、この潤滑油溝Ma,Mbを形成しなくてもよい。
・前記各実施形態の駆動力伝達装置11,61では、摩擦クラッチ34の摩擦係合力をカム機構30eを介してパイロットクラッチ機構30dへ伝達し、そのパイロットクラッチ機構30dが摩擦係合することにより、アウタケース30aとインナシャフト30bとのトルク伝達が可能となるように構成した。これに限らず、前記カム機構30e及び前記パイロットクラッチ機構30dを省略し、摩擦クラッチ34が摩擦係合することにより、アウタケース30aとインナシャフト30bとのトルク伝達を直接的に行うように駆動力伝達装置11,61を構成してもよい。
・前記各実施形態では、摩擦クラッチ34にDLC−Si薄膜Dを施したアウタクラッチプレート34bを採用していた。これに限らず、メインクラッチ機構30cのクラッチプレート32a,32bのうち少なくとも1つにDLC−Si薄膜Dを施すように構成してもよい。
・前記各実施形態では、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2にDLC−Si薄膜Dを施した。これに限らず、インナクラッチプレート34aの摺動面S1にもDLC−Si薄膜Dを施してもよい。この場合、摺動面S1は本発明の表面に相当する。
・前記各実施形態では、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2に窒化処理及びDLC−Si薄膜Dを施し、インナクラッチプレート34aの摺動面S1に公知の窒化処理、又は公知の焼き入れ焼き戻し処理を施していた。これに限らず、アウタクラッチプレート34bの摺動面S2に公知の窒化処理、又は公知の焼き入れ焼き戻し処理を施し、インナクラッチプレート34aの摺動面S1に窒化処理及びDLC−Si薄膜Dを施してもよい。この場合、前記インナクラッチプレート34aが「一方のクラッチプレート」に相当し、摺動面S2の代わり摺動面S1が本発明の表面に相当する。
・前記各実施形態では、摩擦クラッチ34を駆動力伝達装置11,61に採用していたが、この摩擦クラッチ34を他の駆動力伝達装置に採用してもよい。
・前記各実施形態では、鉄製のアウタクラッチプレート34bにDLC−Si薄膜Dを被膜していた。しかしながら、DLC−Si薄膜Dを被膜するクラッチプレートの材質は、鉄以外の金属や、セラミックスや、合成ゴム、合成樹脂などでもよい。
第1実施形態における駆動力伝達装置の部分断面図。 第1実施形態における駆動力伝達装置を搭載した四輪駆動車の説明図。 第1実施形態における両クラッチプレートの断面を示す説明図。 第1実施形態におけるインナクラッチプレートを示す正面図。 第1実施形態におけるアウタクラッチプレートを示す正面図。 第1及び第2実施形態における「耐久サイクル数」と「μ100/μ50」との関係を示した特性図。 第1実施形態におけるアウタクラッチプレートの「耐久サイクル数」と「面粗度Rz」との関係を示した特性図。 第1実施形態におけるインナクラッチプレートの「耐久サイクル数」と「面粗度Rz」との関係を示した特性図。 第1及び第2駆動力伝達装置のアウタクラッチプレートにおけるダイヤモンド状炭素薄膜又はDLC−Si薄膜の密着力を比較した特性図。
符号の説明
11,61…駆動力伝達装置、30a…外側回転部材としてのアウタケース、30b…内側回転部材としてのインナシャフト、30c…クラッチ部及びメインクラッチとしてのメインクラッチ機構、30d…パイロットクラッチ機構、30e…カム機構、33…電磁式の駆動手段を構成する電磁石34…クラッチ部としての摩擦クラッチ、34b…一方のクラッチプレート及び基材としてのアウタクラッチプレート、35…電磁式の駆動手段を構成するアーマチャ、D…シリコンを含んだダイヤモンド状炭素薄膜(DLC−Si薄膜)、K…収納室、Mb…「網の目状の溝部」としての潤滑油溝Mb、S2…表面としての摺動面。

Claims (2)

  1. 互いに摩擦係合する二部材間でトルク伝達を行う駆動力伝達装置において、
    前記トルク伝達が行われる摺動面は潤滑油によって潤滑されるとともに、前記二部材のうち一方の部材の摺動面にはシリコンをダイヤモンド状炭素に対して10〜80重量%含んだダイヤモンド状炭素薄膜が施されており、前記二部材のうち他方の部材の摺動面は鉄からなることを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 前記他方の部材の摺動面には、窒化処理又は焼き入れ焼き戻し処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
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