JP3722695B2 - 採血業務支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は採血業務支援システムに関し、特に採血管の準備及び被採血者の割り当てを行う採血業務支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
病院の血液検査部門等では、採血作業者(看護婦など)により、採血管を利用して被採血者に対して採血がなされる。血液検査項目などに応じて、多種類の採血管が提供されており、一般に、被採血者に対する採血1回当たり複数種類の採血管が利用される。各採血管にはバーコード等の識別コードが印刷されたラベルが貼付され、必要に応じて、そのラベルの内容が光学的に読み取られる。
【0003】
特開平5−97133号公報には、採血管に識別ラベルを貼付し、それを被採血者ごとに管理する装置が開示されている。しかし、この装置は採血管を準備する装置に過ぎず、採血台への採血管の搬送や採血台への被採血者の割り当てなどについては開示されていない。
【0004】
特開平8−266520号公報には、搬送されてきた採血管のラベルを読み取って被採血者を特定し、被採血者を自動的に呼び出すとともに、当該被採血者に関する特別な情報(例えば感染病)を採血作業者に報知するシステムが開示されている。しかし、このシステムにおいては、採血台に採血管が実際に到着しないと、被採血者の呼び出しや情報表示を行うことができない。これに対して、先の被採血者の採血を完了する前に次の被採血者用の採血管を採血台へ搬送(プリフィード)することも可能である。ところが、そのようなプリフィードによると、前の被採血者の採血が長引いたり、前の被採血者の採血終了後に採血作業が一時的に中断されたりする場合に、既に割り当てられている次の被採血者の採血の開始が遅延してしまう。複数の採血台で並行して採血を実施する場合には、各採血作業者の熟練度や被採血者の体質などに応じて、採血に要する時間は異なる。被採血者に不公平感をもたせないようにするためには、複数の採血台全体として、被採血者登録順で採血が進行するのが望ましい。
【0005】
特開平8−266521号公報には、識別ラベルが貼付された採血管をパレットに収容し、そのパレットを採血台へ搬送するシステムが開示されている。このシステムでは、採血台にパレットを一定数分ストックするストッカーが設けられ、そのストッカーが満杯になると、そこへのパレットの供給が停止されている。しかし、このシステムでは、ストッカーには複数の被採血者分のパレットが保持されることになるため、上記特開平8−266520号公報に記載されたシステムと同様の問題を指摘できる。すなわち、このシステムにおいても、採血作業者の具体的な作業状況や意思は考慮されておらず、ストッカーが満杯になるまで、一方的に採血管パレットが採血台へ送り込まれている。このため、複数の採血台全体として、被採血者登録順で採血を実施することが保証されておらず、被採血者間に不公平感が生じる可能性がある。
【0006】
ところで、血液検査の項目数の増大に伴って、採血管の種類は非常に多く、多数の被採血者に対して採血を実施する場合には、採血台上に例えば十数種類もの採血管を必要とする場合がある。従来において、仮にそのような十数種類の採血管に対応しようとすると、採血管をその種類分だけラベリング場所に予め用意しておく必要がある。しかし、採血管の中には使用頻度が極めて低いものも多く、そのような採血管に対しても自動ラベル貼付などを常に行わせるのは、合理的でなく、装置の大型化・複雑化という問題を引き起こす。よって、自動的なラベル貼付と手作業によるラベル貼付を混在、両立できるシステムが求められている。
【0007】
更に、採血は外来患者の他にも、病棟内の被採血者(病棟患者)、緊急に採血すべき被採血者(緊急患者)などにも行われる。例えば、病棟患者は病棟で、緊急患者は緊急ベッド上において採血が実施される。よって、採血台で採血を行う場合とそれ以外の場所で採血を行う場合の両方に対応したシステムが要望されている。
【0008】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、効率的かつ合理的な採血作業を実現できるシステムを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、採血作業者の意思に応じて被採血者を適応的に割り当てられるようにすることにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、複数の採血台に被採血者を合理的に分配できるようにすることにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、自動的な採血管準備と手作業による採血管準備の双方に対応できるようにすることにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、病棟での採血や緊急時の採血などの通常採血以外に対応できるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の望ましい態様では、採血作業者から発信された被採血者割当要求を受け取った場合に、採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する手段と、前記選択された被採血者に関する情報を前記被採血者割当要求を発信した採血台ユニットに送信する手段と、を有する管理ユニットと、前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、前記選択された被採血者に対して採血を実施するための採血台ユニットと、を含み、前記採血台ユニットは、採血作業者の第1入力操作により前記被採血者割当要求を発信する発信部と、前記選択された被採血者に関する情報に応じて当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、採血作業者の第2入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、を有し、前記被採血者リストから被採血者が選択されると、当該被採血者用の採血管に対するラベル貼付を含む採血管準備と、前記採血台ユニットにおける当該被採血者の受付処理を含む採血準備と、が並行して行われる
【0014】
上記構成によれば、管理ユニットによって採血待ち被採血者リスト(管理テーブル)が管理される。採血作業者の第1入力操作(例えば所定のスイッチ操作)に従って採血台ユニットから管理ユニットへ被採血者割当要求が発信されると、採血待ち被採血者リストから次に採血すべき被採血者が自動的に選択される。つまり、従来システムのように、採血作業者に対して一方的に被採血者を割り当てるのではなく、被採血者割当要求という意思表明があった時点で、その意思表明を行った採血作業者(採血台ユニット)に対して被採血者が実際に割り当てられる。
【0015】
採血待ち被採血者リストから被採血者が選択されると、採血台ユニットでは前記選択された被採血者に関する情報に応じて受付処理が実行される。この受付処理は、病院窓口における検査登録受付等とは異なり、個々の採血現場単位の被採血者引受処理に相当し、例えば、自己に割り当てられた被採血者を特定し、その被採血者の情報を電子的及び/又は非電子的にローカルで記録・管理する処理である。また、望ましくは、後述の被採血者呼出処理のための前処理に相当する処理である。この受付処理により、望ましくは、当該被採血者の管理が管理ユニットから採血台ユニットへ移行する。一方、採血待ち被採血者リストから被採血者が選択されると、当該被採血者用の採血管に対してラベル(例えばバーコードラベル)の自動貼付が実行される。つまり、従来システムとは異なり、ラベル自動貼付などの採血管準備と採血台ユニット上での採血作業準備とを並行して行うことができる。一般には、採血準備中あるいは後述の被採血者呼出中に、ラベル貼付済みの採血管が排出部(例えば排出トレイ)に到着する。
【0016】
採血準備が完了する直前又は採血準備が完了した段階で、採血作業者により第2入力操作がなされると、受付処理された被採血者が呼び出される。被採血者の呼出方式としては、被採血者名や受付番号の表示、それらの音声出力などをあげることができる。被採血者が採血台ユニットに現れた段階で、必要に応じて被採血者照合が実行され、その後、排出部に到着しているラベル貼付済み採血管を利用して、採血が実施される。
【0017】
よって、採血作業者は、第1操作入力及び第2操作入力を適切なタイミングで行うことにより、自分にとって好都合の時期に被採血者を引き受けたり、被採血者を呼び出したりすることができる。すなわち、採血作業者の採血作業の速度、作業中断の必要性、などを勘案して採血作業を遂行できる。特に、1台の管理ユニットによって、複数台の採血台ユニットが管理されている場合には、各採血台ユニットにおける採血状況に応じて、登録された順番通りに被採血者の割り当てを行えるという利点がある。
【0018】
(2)望ましくは、前記受付処理部は、前記選択された被採血者ごとに識別コードを有する受付札を発行するプリンタを有し、前記呼出処理部は、前記受付札の識別コードを読み取るコードリーダーと、前記受付札の識別コードに従って被採血者の呼出表示を実行する呼出表示器と、を有し、前記第2入力操作は前記受付札の識別コードの読み取り操作である。
【0019】
上記構成によれば、紙や樹脂などの材料で構成され、カード状あるいはシート状などの形態をもった記録媒体としての受付札によって、割り当てられた被採血者が管理される。つまり、物的存在としての受付札によって、被採血者の引き受け、担当を確実に採血作業者に自覚させることができ、また、その受付札自体に被採血者を特定する情報(例えばバーコード)が記録され、それを利用して第2入力操作がなされるため、被採血者の取り違いを防止できる。例えば、呼び出しても現れない被採血者については採血を保留する必要があるが、そのような例外的な採血順序変更の場合においても、受付札の添付によって当該被採血者用の採血管の管理を行える。受付札にはバーコードなどの識別コードが付され、作業者側で利用される整理札、受付番号札といったものに相当する。
【0020】
望ましくは、前記採血台ユニットは、前記選択された被採血者に関する情報に応じて当該被採血者に関する作業支援情報を表示する表示部を含む。作業支援情報としては、例えば、被採血者識別番号、受付番号、検査オーダー番号、採血管の種類などの情報をあげることができる。ちなみに、表示部に感染病の有無などを表示するようにすれば、採血作業の安全性を高められる。
【0021】
望ましくは、前記採血台ユニットは、前記採血管に貼付されたラベルの識別コードを読み取るコードリーダーと、前記ラベルの識別コードに基づいて採血管ごとに採血作業確認を行う手段と、を含む。採血前に識別コードの読み取りを行って採血管と被採血者との照合を行えば、採血管の取り違いを未然に防止でき、また、採血作業のステータスを管理できる。採決後に識別コードの読み取りを行えば、採血が完了した事実を記録に残すことができる。もちろん、採血前と採決後の両時点で読み取りを行うようにしてもよい。
【0022】
望ましくは、呼び出しに応じて現れた被採血者と呼び出した被採血者とを照合する照合手段を有する。この照合を行う場合、例えば、被採血者ごとに識別コードが付された検査票を発行するようにしてもよく、あるいは、被採血者が診察券や電子カルテとして携帯するカード(磁気カードやメモリカードなど)の情報を読み取って、それに基づいて照合を行うようにしてもよい。
【0023】
望ましくは、前記管理ユニットは、前記採血待ち被採血者リストにおける各被採血者ごとに採血管タイプを管理し、前記ラベリングユニットは、前記選択された被採血者用の採血管タイプに従って、保有された複数種類の採血管の中から採血管を選択し、その選択された採血管に対してラベルを貼付する。
【0024】
望ましくは、採血作業者から発信された被採血者割当要求を受け取った場合に、採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する管理ユニットと、前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、前記選択された被採血者に対して採血を実施するための採血台ユニットと、を含み、前記採血台ユニットは、採血作業者の第1入力操作により前記被採血者割当要求を発信する発信部と、前記被採血者の選択に応じて当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、採血作業者の第2入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、を有し、更に、前記ラベリングユニットにおいて保有されている標準型採血管以外の非標準型採血管が必要となった場合に、手貼り用のラベルを発行するプリンタが設けられる。このように、標準型採血管と非標準型採血管の双方に対応した構成をとれば、より柔軟なシステム構成を実現でき、作業負担を軽減しつつも、システム規模やシステムコストを低減できる。
【0025】
望ましくは、前記採血台ユニットに前記プリンタが設けられる。望ましくは、前記採血台ユニットには、前記手貼り用の識別ラベルの再発行を指示する手段が設けられる。
【0026】
望ましくは、採血作業者から発信された被採血者割当要求を受け取った場合に、採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する管理ユニットと、前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、前記選択された被採血者に対して採血を実施するための採血台ユニットと、を含み、前記採血台ユニットは、採血作業者の第1入力操作により前記被採血者割当要求を発信する発信部と、前記被採血者の選択に応じて当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、採血作業者の第2入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、を有し、更に、前記採血台ユニットは、前記受付処理を経た被採血者について採血保留を指示する手段を含み、前記発信部は前記採血保留の指示に応じて前記被採血者割当要求を発行する。呼び出しに被採血者が応じない場合、その被採血者の到来をいつまでも待ち続けることはできないため、必要に応じて、新しい被採血者の割り当てを要求し、採血順序を例外的に操作するものである。
【0027】
(3)また、上記目的を達成するために、本発明は、採血待ち被採血者リストにおける各被採血者ごとに採血管タイプが管理された管理ユニットと、前記採血管タイプが標準型である場合に、標準型の採血管に対してラベルを貼付するラベリングユニットと、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、前記採血管のタイプが非標準型である場合に非標準型の採血管に貼付するための手貼り用のラベルを発行する発行装置と、を有する採血台ユニットと、を含むことを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、標準型の採血管に対する自動的なラベル貼付と並行して、非標準型の採血管用のラベルが発行され、その手貼り作業を行える。よって、使用頻度の高い採血管と使用頻度の低い採血管の両者に対応できるとともに、システム規模及びシステムコストを低減できる。
【0029】
望ましくは、前記採血台ユニットは、被採血者ごとに採血で必要な採血管タイプを表示する表示器を含む。このような採血管タイプの情報を表示すれば、採血管の目視確認を行って、取り違いを未然に防止できる。その場合、採血管のキャップ色の表示、採血管のイメージ表示などを行うのが望ましい。また、必要に応じて、被採血者ごとに標準型の採血管の本数と非標準型の採血管の本数とを表示するようにすれば、採血作業者がその表示から採血準備に要する時間などを事前に把握することができる。
【0030】
(4)本発明の望ましい態様では、採血作業者から発信された被採血者割当要求を受け取った場合に、採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する手段と、前記選択された被採血者に関する情報を前記被採血者割当要求を発信した採血台ユニットに送信する手段と、を有する管理ユニットと、前記選択された被採血者に関する情報に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、被採血者に対して採血を実施するための複数の採血台ユニットと、前記ラベリングユニットから前記複数の採血台ユニットへ採血管を搬送する複数の搬送ラインと、を含み、前記各採血台ユニットは、採血作業者の第1入力操作により前記被採血者割当要求を発信する発信部と、前記被採血者の選択に応じて当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、採血作業者の第2入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、を有し、前記被採血者リストから被採血者が選択されると、当該被採血者用の採血管に対するラベル貼付を含む採血管準備と、前記採血台ユニットにおける当該被採血者の受付処理を含む採血準備と、が並行して行われる
【0031】
上記構成によれば、複数の採血台ユニットが併設された場合において、各採血台ユニットにおける採血作業の進行度合いに応じて、被採血者の分配を適切に行える。採血管が搬送される採血台ユニットごとに搬送ラインを設ければ、搬送制御を簡便に行うことができ、また機構上もシンプルとなる。もちろん、搬送ラインを複数の採血台ユニット間で共用するようにしてもよい。採血管の搬送は、採血管単位で個別的に行うようにしてもよいが、被採血者ごとにトレイ上に複数の採血管を揃えてトレイ単位(採血管セット単位)で搬送を行うようにしてもよい。
【0032】
(5)また、上記目的を達成するために、本発明は、各被採血者ごとに通常採血又は別途採血の採血属性が管理された採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する管理ユニットと、前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、前記選択された被採血者の採血属性が通常採血である場合に機能するユニットであって、当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、採血作業者の入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、を有する採血台ユニットと、前記選択された被採血者の採血属性が別途採血である場合に機能するユニットであって、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が収容される収容ユニットと、前記選択された被採血者の採血属性に従って、前記ラベリングユニットから前記採血台ユニット又は前記収容ユニットへ採血管を搬送する搬送部と、を含むことを特徴とする。
【0033】
上記構成によれば、単一のシステムで、採血台ユニットにおける採血とそれ以外の場所での採血とに対応することができ、それぞれ専用システムを設ける場合に比べてシステムコストを低減できる。ちなみに、通常採血の処理と別途採血の処理の振り分け条件(割り込み処理条件あるいは優先条件)を、被採血者数、時間帯、緊急度、混雑度、システム処理能力などに応じて適応的に設定するのが望ましい。
【0034】
望ましくは、前記別途採血には、病棟採血及び緊急採血の採血属性が含まれる。望ましくは、前記収容ユニットには、採血管の収容完了を報知する報知器が設けられる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0036】
図1には、本発明に係る採血業務支援システムの好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を示すブロック図である。
【0037】
図1において、この採血業務支援システムは、大別して、管理ユニット10と、配給ユニット12と、1又は複数台の採血台ユニット14,16と、収容ユニット18と、搬送機構20と、によって構成される。また、図1には、この採血業務支援システムに接続された検査受付ユニット22が示されている。この検査受付ユニット22を本システムの一部とするようにしてもよい。
【0038】
まず、検査受付ユニット22について説明する。この検査受付ユニット22は、血液検査、尿検査などの検査を受ける被採血者を受け付けるユニットとして機能し、主として外来被採血者の検査窓口などに設置される。
【0039】
検査受付装置24は、各被採血者についての採血検査などの登録を行う装置であり、この検査受付装置24は例えばコンピュータなどによって構成される。検査受付装置24には、病院内のホストコンピュータから通信回線を介して被採血者の検査に必要な情報、例えば、後述する被採血者情報や採血情報などが入力される。検査受付装置24には、本実施形態において、カードリーダー26が接続されており、診察券あるいは電子カルテとしての被採血者カード上の情報を読み取ることが可能である。このようなカードリーダー26を利用すれば、キーボードなどを利用した検査登録作業の負担が軽減できる。ちなみに、被採血者に携帯される被採血者カードは磁気カードあるいはメモリカードなどである。
【0040】
検査受付装置24には、プリンタ28が接続されており、各被採血者ごとに検査票30が発行される。この検査票30には、例えば、被採血者を特定する識別情報、被採血者名、検査項目、などの各種の情報が印刷され、さらに、必要に応じてそれらの情報がバーコードとして印刷されている。後に説明するように、この検査票30上のバーコードを読み取ることにより、被採血者の管理、具体的には採血時における被採血者の照合などを行うことができる。
【0041】
ちなみに、各被採血者ごとに上述した被採血者カードが携帯される場合には、検査票30に代えて、当該被採血者カードを利用して被採血者の照合などを行うようにしてもよい。
【0042】
次に、管理ユニット10について説明する。システム制御部32は、本システム全体の制御を実行しており、具体的には、配給ユニット12、採血台ユニット14,16、収容ユニット18及び搬送機構20の動作制御を行っている。このシステム制御部32は例えばコンピュータなどによって構成され、そのシステム制御部32にはプリンタ34が接続されている。このプリンタ34は必要に応じて後に説明する手貼り用ラベルを発行したり、あるいは採血待ち被採血者リストなどの情報を印字したりするためのものである。
【0043】
システム制御部32には、上述した検査受付装置24が通信線を介して接続されており、検査受付装置24から本システムの動作制御に必要な各種の情報がシステム制御部32に伝送されている。
【0044】
システム制御部32は、上記のように送られてきた情報に基づいて図2に示す管理テーブルを作成する。この管理テーブルは採血待ち被採血者リストとして機能するものであり、各被採血者ごとに、被採血者ID100、検査の受付番号102、被採血者の氏名104、などの被採血者情報が管理され、また、各採血管ごとに、検査オーダー番号106、採血属性108、採血管の種類110、採血ステータス112、マーク情報114などの採血条件が管理されている。ここで、採血属性108は、外来患者か、病棟患者か、緊急患者かの被採血者の属性を識別する情報である。また、採血管の種類110は、各採血管ごとに定められた採血管コードなどの情報である。ステータス112は、採血作業の進行状況を表す情報である。マーク情報114の欄は、例えば感染病などを有する被採血者の場合に利用され、例えばマーク情報114として1が記入されている場合には、後に説明する採血台ユニットにおける表示器に採血作業者向けの注意喚起情報としてマーク情報が表示される。ちなみに、図2に示す各情報は一例であって、採血作業を支援する際に必要な他の情報を含めてもよい。この図2に示す管理テーブルを利用して、被採血者割当要求に対して被採血者の割当処理が実行され、またシステム動作が制御される。
【0045】
次に、図1に戻って、配給ユニット12について説明する。この配給ユニット12は、被採血者ごとに定められた種類の採血管を選択し、その採血管に対してバーコードラベルを貼付した後、被採血者割当要求を発行した採血台ユニット14,16に対して当該採血管を送り出すユニットである。この配給ユニット12は大別して収容庫36、ラベリングユニット38及びハンドリングユニット40によって構成される。
【0046】
収容庫36は、採血管の種類ごとに複数の採血管を区分整理しつつ収容した保管装置として機能する。本実施形態においては、例えば10種類の採血管を収容することが可能である。ちなみに、このように収容庫36にあらかじめ収容された自動ラベル貼付可能な採血管(標準型採血管)の他に、本実施形態においては、各採血管ユニット14,16に、手作業によって準備される複数種類の採血管(非標準型採血管)が用意されている。
【0047】
ラベリングユニット38は、システム制御部32から伝送されてくる情報に基づいて、バーコードラベルを印刷発行し、そのバーコードラベルを、被採血者に応じて選択された採血管に対して貼付するユニットである。この場合において、収容庫36からの採血管の選択は当該収容庫36自体に行わせてもよく、あるいはラベリングユニット38の機能として又はハンドリングユニット40の機能として実行させるようにしてもよい。
【0048】
ハンドリングユニット40は、バーコードラベルが貼付された採血管をラベリングユニットから取り出して、システム制御部32によって指定された搬送ライン42,44,46に投入するユニットである。ここで、指定される搬送ラインは、被採血者割当要求を発行したいずれかの採血台ユニットに対応する搬送ラインである。
【0049】
すなわち、本実施形態においては、搬送機構20が各ユニットごとに設置された搬送ライン42,44,46を有しており、ハンドリングユニット40が採血管の投入先を選択することによって、指定された搬送先に採血管が自動搬送されている。
【0050】
もちろん、本実施形態においては、このように各ユニットごとに専用の搬送ライン42,44,46を設けたが、1本の搬送ラインを各ユニット間で共用するようにしてもよい。また、本実施形態においては、採血管1本ずつ搬送を行うようにしたが、被採血者ごとに複数の採血管を揃え、それらをトレイ上に乗せてトレイ単位で採血管の搬送を行うこともできる。
【0051】
ちなみに、搬送ライン42は、採血台14用の搬送ラインであり、搬送ライン44は採血台ユニット16用の搬送ラインであり、搬送ライン46は、収容ユニット18用の搬送ラインである。図1においては2つの採血台ユニット14,16が示されているが、3台あるいはそれ以上の採血台ユニットを接続することも可能であり、必要に応じて、収容ユニット18をシステムから除外することもできる。
【0052】
次に、採血台ユニット14,16について説明する。なお、採血台ユニット14と採血台ユニット16は同様の構成を有しており、図1においては採血台ユニット14のみについてその詳細な構成がブロック図として示されている。以下に、代表して採血台ユニット14を説明することにする。
【0053】
採血台ユニット14は、後に図3を用いて説明するように、被採血者に対して採血を実施するための設備を構成し、本実施形態においては、その採血作業を総合的に支援するために各種の機器が装備されている。
【0054】
排出トレイ50は、搬送ライン42の終端に接続されており、この排出トレイ50上には被採血者単位で採血管が排出される。例えば、ある被採血者について4種類の採血管による採血を行う場合には、上述したシステム制御部32の制御によって、排出トレイ50上に、採血に先だってラベル貼付後の4種類の採血管が揃えられることになる。
【0055】
カウンタ52は、被採血者ごとに、排出される採血管の本数を計数する装置であり、その計数結果はユニット制御部54に出力されている。
【0056】
ユニット制御部54は、採血台ユニット14における各機器の動作制御を実行している。
【0057】
操作パネル55はユニット制御部54に接続されており、その操作パネル55は表示器56及び入力器58によって構成される。具体的には、操作パネル55はタッチセンサ付きの液晶表示器である。操作パネル55には、後に図4を用いて説明する画面が表示される。
【0058】
呼出表示器60は、被採血者を呼び出す際にその被採血者の受付番号を表示する機器である。スピーカ62は、音声により被採血者の受付番号を呼び上げる場合に、その音声を出力するものである。
【0059】
プリンタ64は、本実施形態において2つの機能を有している。第1の機能は、管理ユニット10において被採血者の割り当てが行われた場合、当該被採血者の割り当てに対応して当該被採血者についての受付札(整理番号札)66を発行する機能である。その受付札66には当該被採血者を識別する情報がバーコードとして印刷されている。またプリンタ64の第2の機能は、ある被採血者について非標準タイプの採血管による採血が必要となった場合に、当該採血管に手作業で貼付するバーコードラベル68を発行する機能である。すなわち、このバーコードラベル68はいわゆる手貼用のラベルである。そのような手貼用のラベルの発行は、システム制御部32からの指示に従ってユニット制御部54が制御する。
【0060】
ちなみに、採血台ユニット14には、採血管ラック74が設けられ、その採血管ラック74には上述したバーコードラベルが手貼りされる非標準タイプの未使用採血管が収容されている。本実施形態においてはこの採血管ラック74に例えば10種類の採血管が用意されている。
【0061】
バーコードリーダー70は、本実施形態において2つの機能を有している。第1の機能は、採血準備が完了して被採血者を呼び出す際に、上述のように発行された受付札66上のバーコードの読み取りを行う機能である。また、このバーコードリーダー70の第2の機能は、上述した検査票30に記録されたバーコードを読み取る機能である。これは被採血者を照合する際に実行される。
【0062】
上記の受付札66は、カード状あるいはシード状の部材であり、望ましくは小型矩形の形状をもった印刷用紙である。
【0063】
採血済みトレイ72は、採血済みの採血管を収容するものであり、この採血済みトレイ72は必要に応じて1又は複数設けられ、本実施形態では手作業によってそのトレイの搬送が行われている。もちろん採血済みの採血管を自動搬送する機構を別途設けるようにしてもよい。
【0064】
ここで、採血台ユニット14における採血作業について概説する。まず、入力器58に対して採血作業者が所定の入力操作(第1入力操作)を行うことにより、ユニット制御部54からシステム制御部32へ被採血者割当要求が発信される。この要求を受けたシステム制御部32は、図2に示した管理テーブルすなわち採血待ち被採血者リストから、採血台ユニット14に割り当てるべき一人の被採血者を特定し、これに伴って、ラベリングユニット38に対してラベリング処理の指示を出力し、また、採血台ユニット14に対しては、割り当てられた被採血者に関する情報を送信する。ちなみに、ラベリングユニット38には、バーコードラベルに付すべき情報及び採血管の種類の情報がシステム制御部32から出力され、ハンドリングユニット40には採血管の搬送先の情報がシステム制御部32から送信される。
【0065】
ユニット制御部54は、システム制御部32から被採血者割り当ての情報を受け取ると、プリンタ64を制御して、当該被採血者用の受付札66を発行させる。また、必要に応じて、手貼り用バーコードラベル68を発行させる。
【0066】
ちなみに、本実施形態においてはこのような採血準備処理と採血管の準備処理とが並行して行われている。
【0067】
採血台ユニット14においては、表示器55に被採血者に関する採血作業支援情報が表示される。このような過程の中で、採血作業者によって採血の準備が行われて、その際に、排出トレイ50に当該被採血者用の1又は複数の採血管が排出されてくる。採血準備の完了前あるいは後に採血作業者により受付札66をバーコードリーダー70によって読み取らせる入力操作(第2入力操作)が行われると、ユニット制御部54の制御により、当該被採血者の受付番号が呼出表示器60に表示され、これと同時にスピーカ62から受付番号が音声によって出力される。
【0068】
被採血者の呼出に応じて、当該被採血者が採血台ユニット14に現れると、被採血者が所有している検査票30をバーコードリーダー70によって読み取らせる入力操作が行われ、これにより被採血者の照合が行われる。その照合の結果、適正な被採血者であれば、排出トレイ50に揃えられた採血管を利用して被採血者に対する採血が実行され、採血後の各採血管が採血済みトレイ72に収容される。そして、上記の各工程が繰り返し実行されることになる。
【0069】
以上のように、本実施形態によれば、採血作業者の意思に従って、被採血者割当及び被採血者呼出を行うことができるので、いずれかの採血台ユニット14に複数の被採血者用の採血管が滞留してしまうという従来の問題を防止することができる。すなわち採血作業者の作業と被採血者割当とを連携させることができ、その結果、複数の採血管ユニット14,16全体として、基本的に、受付番号順で各被採血者に対して採血を実施できるという利点がある。
【0070】
次に、収容ユニット18について説明する。トレイストッカー76には、複数のトレイが積層収容されている。各トレイには病棟向けの採血管あるいは緊急用の採血管が収容される。カウンタ82は、上記のカウンタ52と同様に、各トレイに収容される採血管の本数を計数し、その計数結果をユニット制御部84に出力している。
【0071】
収容ユニット18は、プリンタ77を有しており、このプリンタ77は印刷部78及びフィニッシャ80によって構成されている。印刷部77は、手貼り用のバーコードラベルを発行するものであり、そのバーコードラベルはいわゆるカットシート状のものとして排出される。フィニッシャ80はカットシートをカッティングする機能を有しており、また、指定されたトレイに対してカッティングされた各バーコードラベルを落とし込む機能を有している。すなわち、この収容ユニット18は、標準タイプの採血管の収容の他、非標準タイプの採血管については、当該採血管に代えて手貼りのバーコードラベルをトレイに収容する機能を有している。よって、例えば病棟において非標準タイプの採血管を用意し、当該採血管にバーコードラベルを手作業で貼り付けることが可能となる。ちなみに、各トレイは被採血者に対応しているが、もちろん病棟単位でトレイを管理するようにしてもよい。
【0072】
ユニット制御部84は、プリンタ77の動作制御やトレイストッカー76の動作制御を行っており、また、必要な本数分の採血管の収容が完了した時点で、表示灯86を点灯させる制御も行っている。
【0073】
図3には、図1に示したシステムの概略的な斜視図が示されている。
【0074】
図3に示されるように、配給ユニット12、採血台ユニット14,16及び収容ユニット18は、それぞれ直線上に配列されており、被採血者側から見れば、採血台ユニット14と採血台ユニット16とが並置されている。採血台ユニット14,16は、それぞれ採血台テーブル90を有しており、その採血台テーブル90の一方辺90Aは滑らかな円弧状に切り取られており、その切り取り部分に被採血者の体が位置決めされる。また採血台テーブル90の他方辺90Bは採血作業者側の辺である。その採血作業者に向けて操作パネル55が設けられ、さらにその近傍にはプリンタ64及びバーコードリーダー70が設けられている。採血台テーブル90には支柱によって支持された呼出表示器60が設けられており、その前後面に被採血者の受付番号が例えば3桁の数字によって表示される。
【0075】
採血台テーブル90の他方辺90Bの一端部には上述した排出トレイ50が取り付けられており、採血台テーブル90内には上述した搬送ライン42,44,46(採血台ユニット16の場合には搬送ライン44,46)が内蔵されている。ちなみに、この採血台テーブル90の厚さは10cm程度であり、下方側が開放空間とされている。
【0076】
次に、図4には、図1に示した表示器56に表示される画面の一例が示されている。図4に示す表示領域116には被採血者情報が表示され、例えば受付番号、被採血者ID、被採血者氏名などの他、検体マークが表示される。この検体マークは、図2に示したマーク情報114に対応するものであり、例えば被採血者が感染病を患っている場合には、検体マークの表示によって採血作業者に対して注意が喚起される。
【0077】
表示領域118には、採尿の有無、自動的にバーコードラベルが貼付けられる採血管の本数及びバーコードラベルを手貼りすべき採血管の本数が表示される。このような表示によって、採血作業者が採血準備の内容及びその負荷を直感的に把握することが可能となる。
【0078】
表示領域120は、標準タイプの採血管について個別的に情報を表示するエリアであり、表示領域122は、非標準タイプの採血管について詳細情報を表示するエリアである。本実施形態においては、非標準タイプの採血管については、採血台ユニット14上において採血作業者が手作業によってバーコードラベルを貼付ける際の便宜を図るため、符号122Aで示すように、そのような採血管のイメージがカラー表示されている。もちろん採血管のキャップ色を表示したり、あるいは採血管のタイプを記号として表示するようにしてもよい。また、標準タイプの採血管についても上記同様の情報を併せて提供するようにしてもよい。
【0079】
上述したように、システム制御部32によって被採血者の割り当てが行われると、その直後に表示器56に図4に示すような画面が表示されることになり、採血作業者はその画面の内容を認識することで、採血作業の具体的内容を認識することができ、その作業性を向上できると共に、人為的なミスを効果的に防止できるという利点がある。
【0080】
次採血ボタン124は、システム制御部32に対して操作され、その操作により被採血者割当要求が発行される。また再発行ボタン126は、バーコードラベルの再発行を指示するためのボタンである。具体的には、表示領域122(あるいは表示領域120)の中から特定の採血管がタッチ選択され、その選択後に再発行ボタン126を操作すると、当該採血管用のバーコードラベルがプリンタ64から再発行される。例えば、手貼用のバーコードラベル68を採血管に貼付する際に、その貼付作業に失敗して再度バーコードラベルが必要となる場合にこのような再発行処理が利用される。
【0081】
未処置ボタン128は、ある被採血者について呼出しを行ったが、その被採血者が現れない場合に操作されるボタンである。この未処理ボタン128を操作すると、現在呼び出している被採血者についての採血が保留状態にされ、それと共に、システム制御部32に対して新たに被採血者割当要求が発行される。ちなみに、保留状態とされた被採血者の採血管は例えば保留用トレイなどに収容され、そのトレイ内には当該被採血者の受付札66が添付収容される。そして、保留状態を解除する場合には、その受付札66のバーコードをバーコードリーダ70に読み込ませることにより、保留状態が解除され、保留状態にあった被採血者についての採血作業を続行することが可能となる。
【0082】
図5を用いて本システムの動作例を説明する。ちなみに、図5には、各ユニットにおける動作と人為的な作業とが併せて記載されており、これは採血作業の全体の流れを把握するためのものである。よって、実際の電子的な制御フローとは異なっている。
【0083】
まず、S101では、緊急採血を行うべき被採血者が登録されているか否かが判断され、そのような緊急採血用の被採血者が存在すれば、他の被採血者に優先して、S104において当該被採血者について緊急用の採血管準備処理が実行される。
【0084】
すなわち、当該被採血者についての採血管が選択され、その採血管にバーコードラベルが貼付され、その採血管が収容ユニット18に速やかに搬送される。その搬送完了と共に、表示灯86が点灯される。
【0085】
S102では、現状態において病棟被採血者用の採血管の準備を行うことが可能か否かが判断される。例えば時間帯やシステム稼働率などに応じて、割り込み処理の形式でS105の病棟用の採血管準備処理が実行される。例えば、時間帯による制御としては、午前中については外来被採血者を優先させ、午後については病棟用を優先させるようにしてもよい。
【0086】
S103では、いずれかの採血台ユニット14,16から被採血者割当要求が発行されたか否かが判断されている。システム制御部32によって、被採血者割当要求の受領が判定されると、S106において、採血待ち被採血者リストから最も受付順序が小さい被採血者を割り当てる処理が実行される。被採血者の割り当てがなされると、上述したようにシステム制御部32からラベリング指示が発行され、また被採血者割り当て要求を発行した採血台ユニットに対して採血作業を支援するための情報が出力される。
【0087】
具体的に説明すると、まずS107では、ラベリングユニット38において、当該被採血者に対応した採血管が選択され、S110においては当該被採血者用のバーコードラベルが発行され、そのバーコードラベルがS107で選択された採血管に貼付される。そして、ハンドリングユニット40の搬送作用により、当該採血管が所定の搬送ラインに投入される(S112)。また、S113では、当該被採血者について、次の採血管について同様の処理をするか否かが判断され、当該被採血者の全ての採血管につきラベリング及び搬送処理がなされると、S114において配給ユニット12が待機状態におかれることになる。もちろん、それぞれの各工程はそれぞれ独立して動作可能であり、複数の被採血者について連続的にラベリング処理などを行わせることも可能である。上記のように、図5においては、発明説明の簡略化のため、一連の工程が概念的に示されている。
【0088】
さて、S109では、採血台ユニット14の表示器56に図4で示したような被採血者情報及び必要に応じて採血条件が表示される。また、S108において、採血台ユニット14では上述した受付札66が発行され、また非標準タイプの採血管を利用する場合にはそれが自動判定され、手貼用のバーコードラベルが発行される。
【0089】
S115では、採血作業者によって採血のための準備がなされ、その準備には非標準タイプの採血管を取り出して、それに対して手貼用のバーコードラベルを貼付する作業も含まれる。
【0090】
採血作業者が被採血者の呼出しを行うべき時期に至ったと判断した場合には、S116において、バーコードリーダー70を利用して当該被採血者の受付札(バーコード)を読み取る入力操作が行われ、これによってS117において呼出表示器60に被採血者の受付番号が表示される。
【0091】
この呼出に対応して被採血者が現れれば、その被採血者が携帯、所持している検査票30上のバーコードがバーコードリーダー70によって読み取られ、S119では、ユニット制御部54が認識している被採血者の識別番号と、検査票30から読み取られた識別番号とが比較され、被採血者の照合が行われる。その場合、もし不一致であれば、図示されていないエラー処理が実行され、一方、一致していれば、S120において、排出トレイ50上に用意された採血管あるいは採血作業者が自ら用意した採血管のバーコードラベルがバーコードリーダー70によって読み取られる。そして、S121では、その読み取り結果に基づいて、当該採血管についての採血作業の確認登録がなされる。このような登録により、各採血管ごとに実際に採血が行われたか否かを記録しておくことが可能となる。S122では、採血作業者によって採血が実施され、そしてS123において全ての採血管についての採血が完了したと判断されるまで、上記処理が繰り返し実行される。そしてその当該被採血者について採血が完了した場合には、図4に示した次採血ボタン124を操作することにより、上述したS101以降の各工程が繰り返し実行される。
【0092】
ちなみに、S117において被採血者を呼び出してもその被採血者が現れない場合には、図4に示した未処置ボタン128が操作され、この操作によりユニット制御部54が当該被採血者についての情報を一時的に退避保存し、またこれと共にシステム制御部32に対して新たに被採血者割当要求を発行する。
【0093】
一方、そのような保留状態におかれた採血処理を続行する場合には、S116からの各工程が実行され、すなわち当該被採血者の受付札をバーコードリーダー70によって読み込ませることにより、S117においてその被採血者の呼出しが再度行われ、その被採血者について各工程が実行されることになる。
【0094】
なお、上記の実施形態においては、収容ユニット18において、各トレイ上に採血管を収容させる場合には、向きが揃えられており、これによって採血作業者の便宜が図られている。また上記実施形態において、図3に示したように、排出トレイ50は採血台テーブル90の一方側に取付けられていたが、必要に応じてこれを他方側に取り付けられるようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、効率的かつ合理的な採血作業を実現できる採血作業支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 採血待ち被採血者リストとしての管理テーブルを示す概念図である。
【図3】 本実施形態に係るシステムの概略的な斜視図である。
【図4】 表示器に表示される画面の表示例を示す図である。
【図5】 採血作業の全体的な流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 管理ユニット、12 配給ユニット、14,16 採血台ユニット、18 収容ユニット、20 搬送機構、22 検査受付ユニット、30 検査票、32 システム制御部、38 ラベリングユニット、40 ハンドリングユニット、66 受付札、68 バーコードラベル。

Claims (9)

  1. 採血作業者から発信された被採血者割当要求を受け取った場合に、採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する管理ユニットと、
    前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、
    前記選択された被採血者に対して採血を実施するための採血台ユニットと、
    を含み、
    前記採血台ユニットは、
    採血作業者の第1入力操作により前記被採血者割当要求を発信する発信部と、
    前記被採血者の選択に応じて当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、
    採血作業者の第2入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、
    前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、
    を有し、
    更に、前記ラベリングユニットにおいて保有されている標準型採血管以外の非標準型採血管が必要となった場合に、手貼り用のラベルを発行するプリンタが設けられたことを特徴とする採血業務支援システム。
  2. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記採血台ユニットに前記プリンタが設けられたことを特徴とする採血業務支援システム。
  3. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記採血台ユニットには、前記手貼り用の識別ラベルの再発行を指示する手段が設けられたことを特徴とする採血業務支援システム。
  4. 採血作業者から発信された被採血者割当要求を受け取った場合に、採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する管理ユニットと、
    前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、
    前記選択された被採血者に対して採血を実施するための採血台ユニットと、
    を含み、
    前記採血台ユニットは、
    採血作業者の第1入力操作により前記被採血者割当要求を発信する発信部と、
    前記被採血者の選択に応じて当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、
    採血作業者の第2入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、
    前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、
    を有し、
    更に、前記採血台ユニットは、前記受付処理を経た被採血者について採血保留を指示する手段を含み、
    前記発信部は前記採血保留の指示に応じて前記被採血者割当要求を発行することを特徴とする採血業務支援システム。
  5. 採血待ち被採血者リストにおける各被採血者ごとに採血管タイプが管理された管理ユニットと、
    前記採血管タイプが標準型である場合に、標準型の採血管に対してラベルを貼付するラベリングユニットと、
    前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、前記採血管のタイプが非標準型である場合に非標準型の採血管に貼付するための手貼り用のラベルを発行する発行装置と、を有する採血台ユニットと、
    を含むことを特徴とする採血業務支援システム。
  6. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記採血台ユニットは、被採血者ごとに採血で必要な採血管タイプを表示する表示器を含むことを特徴とする採血業務支援システム。
  7. 各被採血者ごとに通常採血又は別途採血の採血属性が管理された採血待ち被採血者リストから被採血者を選択する管理ユニットと、
    前記被採血者の選択に応じて、当該被採血者用の採血管に対して識別コードを有するラベルを貼付するラベリングユニットと、
    前記選択された被採血者の採血属性が通常採血である場合に機能するユニットであって、当該被採血者の受付処理を実行する受付処理部と、採血作業者の入力操作により当該被採血者の呼出処理を実行する呼出処理部と、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が排出される排出部と、を有する採血台ユニットと、
    前記選択された被採血者の採血属性が別途採血である場合に機能するユニットであって、前記ラベリングユニットから搬送されてきた採血管が収容される収容ユニットと、
    前記選択された被採血者の採血属性に従って、前記ラベリングユニットから前記採血台ユニット又は前記収容ユニットへ採血管を搬送する搬送部と、
    を含むことを特徴とする採血業務支援システム。
  8. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記別途採血には、病棟採血及び緊急採血の採血属性が含まれることを特徴とする採血業務支援システム。
  9. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記収容ユニットには、採血管の収容完了を報知する報知器が設けられたことを特徴とする採血業務支援システム。
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