JP6870846B2 - 採血業務支援システム - Google Patents

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本発明は、病院の採血室等における採血業務を効率化するための採血業務支援システムに関する。
病院の採血室等における採血業務を効率化するために、多くの病院で採血業務支援システムが導入されている(例えば、特許文献1)。こうした従来の採血業務支援システムでは、受付で被採血者(採血される患者など)の受け付けを行うと、病院内LANを介して上位システム(電子カルテシステム)から被採血者の採血情報を取得して採血準備装置へ送信し、該採血準備装置で、被採血者毎に採血管を一つのトレイに収容して発行する。かかるシステムでは、被採血者の受付順に従って、被採血者毎に採血管を収容したトレイを発行してストックしていくことから、採血作業者(採血を行う看護師など)は、採血準備装置から順次トレイを受け取ることで、受付順で採血作業を行うことができる。
特開2001−5866号公報
ところで、上述した従来の採血業務支援システムでは、被採血者を受け付ける毎に、該被採血者の採血情報を採血準備装置へ送信し、該採血準備装置で、各採血者毎の採血管を収容したトレイを順次発行することから、複数の被採血者を受け付けた場合には、受け付けた人数分のトレイを順次発行してストックする。そのため、例えば、多数の被採血者を受け付けると、採血準備装置で、採血待ちのトレイが山積みされてしまう。こうして山積みされたトレイは、採血作業者がこれから実施しなければならない作業量を示すものであることから、この山積みされたトレイによって、採血作業者に大きな精神的な負荷がかかる傾向にあった。このような採血作業者の精神的な負荷が増大すると、作業ミスなどの発生が懸念されることから、該精神的な負荷を可及的に抑制することが希求される。
また、比較的大きな病院や検査施設などでは、被採血者の人数も多いことから、複数の採血準備装置を設置することも考えられ得る。しかし、単純に採血準備装置を複数設置しても、上記した採血待ちのトレイが山積みされるという問題の解決にならない。すなわち、複数の採血準備装置を設置した場合、一の採血準備装置に採血情報が集中しないように、各採血準備装置へ被採血者の採血情報を均等に分散して送信することが、一般的である。ところが、各採血準備装置から上記トレイを受け取る採血作業者の人数は、常に均等でなく、さらに、各採血作業者のスキルも夫々異なることから、一部の採血準備装置で採血待ちのトレイが山積みされてしまうことがあり得る。これでは、山積みされたトレイを処理すべき採血作業者に上記した精神的な負荷が大きくかかる。さらに、山積みされたトレイの被採血者の採血待ち時間が増大して、後から受付された被採血者が先に採血を終えてしまうという問題も生じ得る。
本発明は、上述した問題を解決するためのものであり、採血作業者の精神的な負荷を抑制すると共に採血業務を効率化するこができ、さらに採血順序に従って採血作業を実施し得る採血業務支援システムを提供することを目的とするものである。
本発明は、被採血者の採血情報が記憶された外部記憶装置に接続され、該外部記憶装置から該被採血者の採血情報を取得する採血管理装置と、該採血管理装置に接続され、該採血管理装置から被採血者の採血情報を受信すると、該採血情報に基づいて該被採血者の識別情報を印字した採血ラベルを発行するラベル発行手段を備えた採血準備装置と、前記採血管理装置に接続され、被採血者の識別情報の入力に伴って該採血管理装置から該被採血者の採血情報を取得する採血作業端末とを備えた採血業務支援システムにおいて、前記採血準備装置を複数備えると共に、各採血準備装置に一又は複数の採血作業端末が夫々割り当てられてなり、各採血作業端末は、採血作業者の作業従事を示すログイン信号と新たな採血情報の送信を要求する追加信号とを採血管理装置へ送信する信号出力手段を備え、採血管理装置は、被採血者の採血順序を定める採血順設定手段と、前記外部記憶装置から取得した被採血者の採血情報を記憶する情報記憶手段と、採血作業端末から受信したログイン信号または追加信号に基づいて、当該信号を送信した採血作業端末が割り当てられた採血準備装置へ、前記情報記憶手段に記憶された採血情報を前記採血順序に従って送信する発行制御手段とを備えていることを特徴とする採血業務支援システムである。
ここで、採血準備装置は、採血ラベルを発行するラベル発行手段のみを備えた構成であっても良いし、該ラベル発行手段と、発行した採血ラベルを採血管に貼付して、該採血管を被採血者毎に一のトレイに収容して発行する採血管発行手段とを備えた構成であっても良い。前者の構成では、採血作業者が、発行された採血ラベルを採血管に貼付して採血作業を実施する。すなわち、前者の構成と後者の構成とは、採血ラベルの添付が手動か自動かの違いであり、採血準備装置に送信された採血情報の被採血者に対して採血作業を実施させる点では両者とも同じである。そのため、本発明において同じ作用効果を奏し得る。本発明の採血準備装置としては、前記した採血管発行手段を備えた後者の構成が好適であることから、以下では該後者の構成に従って説明する。そして、この構成の採血準備装置によれば、前記のように、採血ラベルの添付された採血管をトレイに収容して一セットとしたものが発行されることから、以下、この一セットとしたものを採血用トレイという。尚、前者の構成については、採血用トレイを採血ラベルに置き換えて読むことで、説明できる。
かかる構成にあって、採血管理装置は、被採血者を受付しても、直ぐに該被採血者の採血情報を採血準備装置へ送信せずに記憶し、採血作業端末からログイン信号または追加信号を受信することにより、該信号の送信元の採血作業端末が割り当てられた採血準備装置へ、採血情報を送信する。これにより、採血作業に従事中の採血作業者数と、各採血作業端末での採血作業の進行状況とに応じて、各採血準備装置毎に採血用トレイの発行数を調整できることから、各採血準備装置で多数の採血用トレイが山積みされてしまうことや、一部の採血準備装置で該採血用トレイが山積みされてしまうことを抑制できる。このように採血用トレイの山積みが抑制されることにより、採血作業者の精神的な負担を軽減することができ、さらに該負担の軽減によって採血作業者の作業能率を向上できる。また、前記のように一部の採血準備装置での採血用トレイの山積みが抑制されることにより、採血作業が受付順に従って進み易くなるため、順番が前後することに因る被採血者の不満を可及的に抑制できる。さらに、前記のように採血作業の従事数と進行状況とに応じて、各採血準備装置へ採血情報が振り分けられることから、採血作業を一層効率化でき、被採血者の待ち時間を低減することもできる。
また、本発明の構成では、各採血準備装置に採血作業端末が割り当てられていることから、各採血作業端末で従事する採血作業者が採血用トレイを受け取る採血準備装置は明確化されているといえる。そのため、採血準備装置の近くに、該採血準備装置に割り当てられた採血作業端末を配置したり、各採血準備装置毎に設置エリアを定めて、各エリアに採血準備装置と当該採血準備装置に割り当てられた採血作業端末とを配置することで、各採血作業端末で作業する採血作業者の動線を適切化することができる。これにより、採血作業者の作業負担を可及的に軽減できると共に、採血作業の効率化に大きく寄与できる。
上述した本発明の採血業務支援システムにあって、採血作業端末は、採血作業者によって採血ラベルの識別情報の入力操作と採血作業完了の入力操作とが可能な作業入力手段を備え、信号出力手段が、該採血ラベルの識別情報を示す照合信号を送信する処理と採血作業完了を示す完了信号を送信する処理とを備えたものであり、採血管理装置は、採血作業端末から受信した前記照合信号と完了信号とに従って、当該被採血者の採血情報を送信した採血準備装置に対して所定の作業完了処理を実行するようにしたものである構成が提案される。
ここで、完了信号は、新たな採血情報の送信を要求する追加信号に相当するものであっても良いし、該追加信号と別のものであっても良い。また、作業完了処理は、採血作業の完了に伴って実行される処理であり、この処理によって採血作業の終わった採血情報を確定させる。この作業完了処理としては、例えば、採血作業を完了した採血情報を、情報記憶手段から消去したり、採血作業完了前の採血情報と分別したりする処理が好適である。また、採血ラベルの識別情報とは、採血準備装置により採血ラベルに印字した被採血者の識別情報を示す。
かかる構成にあっては、採血作業が実行された採血作業端末が、採血情報を送信した採血準備装置に割り当てられた採血作業端末であるか否かに関わらず、採血作業が終わると、採血情報を送信した採血準備装置に対して作業完了処理を実行する。そのため、何らかの特殊な事情により、採血情報を送信した採血準備装置の採血作業端末とは別の採血作業端末で採血作業が実施された場合にあっても、作業完了処理は、採血情報の送信先の採血準備装置に対して実行される。このように、採血情報の送信と当該採血情報の採血作業完了とを同一の採血準備装置に対応付けて処理することによって、上述したログイン信号または追加信号に従って各採血準備装置に採血情報を振り分けることで生ずる作用効果が、正確かつ安定して維持される。したがって、各採血準備装置での採血用トレイの発行数をバランス良く保つことができ、採血作業を効率的に進めるという作用効果が一層安定して発揮され得る。尚、前記した特殊な事情としては、例えば、採血作業に特別な準備処置を要するために採血場所を変更する場合や、車椅子用の広い採血スペースを要するために該スペースを有する採血場所に変更する場合などがあり得る。
上述した本発明の採血業務支援システムにあって、採血管理装置は、各採血作業端末から受信したログイン信号のログイン順序を記憶するログイン順記憶手段を備え、発行制御手段は、採血情報を採血準備装置へ送信済みで且つ採血作業完了前の採血未完数が、前記ログイン信号の受信数に基づいて設定された上限発行値よりも少ない場合に、該採血未完数が上限発行値に達するまで、前記ログイン順序に従って、ログイン信号に割り当てられた採血準備装置へ採血情報を送信する第一送信処理と、予め定められた有効条件が成立すると、追加信号の受信により、該追加信号に割り当てられた採血準備装置へ採血情報を送信する第二送信処理とを備えた構成が提案される。
ここで、上限発行値としては、ログイン信号の受信数(各採血作業端末で採血作業に従事中の採血作業者数)や、該受信数に所定数(例えば、1や2)を加算した数や、該受信数の所定数倍(例えば、1.5倍や2倍)した数などに設定できる。さらには、ログイン信号の受信数に、各採血準備装置に割り当てた採血作業端末の台数や待合室の収容人数などを考慮して、上限発行値を設定するようにしても良い。また、有効条件としては、上限発行値まで採血用トレイが発行された後も直ぐに採血用トレイを発行できる状態であることを、好適に設定できる。この状態は、換言すると、ログインした全ての採血作業者が採血用トレイの発行を待機していない状態である。具体的には、ログイン信号の受信数(上限発行値)、受付した被採血者数、採血未完数などに基づいて設定され得る。
かかる構成にあっては、採血未完数が上限発行値よりも少ない場合に、第一送信処理を優先して実行し、有効条件が成立した場合に、該第一送信処理よりも第二送信処理を優先して実行するようにしたものである。本構成によれば、有効条件の未成立の状態では第一送信処理が優先して実行されることから、上限発行値まで、ログイン順序に従って各採血準備装置へ採血情報が送信される。そのため、例えば、採血業務の開始時に複数の採血作業者が纏まってログインした場合や、採血待ちの被採血者数が採血作業者数よりも少ないために採血用トレイの発行を待機している採血作業者がいる場合に、採血情報をログイン順序に従って各採血準備装置へ振り分ける。このように採血情報を振り分けることで、各採血準備装置に偏り無く採血用トレイを発行できるから、前記開始時や待機中などであっても、採血作業を効率的に進め得る。
さらに、本構成では、有効条件の成立によって、各採血作業端末から追加信号を受信することにより、該追加信号の送信元の採血準備装置で採血用トレイを発行する。そのため、有効条件が成立した状態では、追加信号の受信によって、採血作業の進行に合わせて新たな採血用トレイを発行できるため、採血作業を効率的に順次進行できる。
上述した本発明の採血業務支援システムにあって、採血管理装置の発行制御手段は、採血準備装置から受信したログイン信号または追加信号に基づいて採血情報を採血準備装置へ送信する場合に、当該採血情報と同一の被採血者に対する別の採血情報が情報記憶手段に記憶されていると、これら同一の被採血者に対する複数の採血情報を全て当該採血準備装置へ送信する情報集約送信処理を備えた構成が提案される。
ここで、本発明の採血管理装置は、上述したように、採血作業端末からログイン信号または追加信号を受信することで、記憶されている被採血者の採血情報を採血準備装置へ送信するものであり、各採血準備装置で採血用トレイが山積みされないように、各採血準備装置へ送信される前の採血情報を記憶している。本構成では、同一の被採血者に対する複数の採血情報を記憶している場合に、これら全ての採血情報を一の送信単位として、同一の採血準備装置へ送信する。これにより、同一の被採血者に対して複数の採血情報が発生している場合に、夫々の採血情報毎に採血作業が生じてしまうことを可及的に抑制でき、採血作業を効率化できると共に、被採血者に複数回採血させてしまうことも抑制できる。
本発明の採血業務支援システムによれば、採血作業に従事する採血作業者数と該採血作業の進行状況とに応じて、複数の採血準備装置で夫々発行する採血用トレイの数を調整できるため、各採血準備装置で採血用トレイが山積みされてしまうことを抑制でき、該山積みによって生ずる採血作業者の精神的な負担を軽減できる。これにより、採血作業者の作業能率を向上でき、採血業務を効率化できる。さらに、採血作業が受付順に従って進み易くなるため、順番が前後してしまうことを抑制できると共に、被採血者の待ち時間を低減することもできる。
実施例の採血業務支援システム1のシステム構成図である。 採血準備装置5と採血作業端末6とを設置した採血室51における、利用環境の一例を示す説明図である。 採血作業端末6のモニタ21の表示画面の表示例を示す説明図である。 採血管理装置2の情報登録処理を示すフロー図である。 採血管理装置2のログイン処理を示すフロー図である。 採血管理装置2の採血情報発行処理を示すフロー図である。 採血管理装置2の作業情報処理を示すフロー図である。 採血作業端末6の採血作業処理を示すフロー図である。 採血作業端末6の戻り報知処理を示すフロー図である。 (A)外案内表示装置7のモニタ画面の表示例と、(B)内案内表示装置8のモニタ画面の表示例とを示す説明図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例の採血業務支援システム1は、病院において採血作業者(看護師など)の採血業務を支援するためのものであり、病院に設置される。図1に示すように、採血業務支援システム1は、採血管理装置2と、受付端末3と、複数の採血準備装置5と、複数の採血作業端末6と、外案内表示装置7と、内案内表示装置8とを備えてなる。採血準備装置5、採血作業端末6、および内案内表示装置8とは、採血室51に設置され(図2参照)、受付端末3は、被採血者が受付手続きをする受付場所(図示せず)に設置され、外案内表示装置7は、受付手続きを済ませた被採血者が待機する外待合場所55に設置される(図2参照)。採血管理装置2の設置場所は、特に限定されないが、採血室51や受付場所の近辺が好適である。
採血室51は、図2に示すように、二箇所の採血エリア52a,52bと、採血を待つ被採血者(患者)が待機する内待合場所54とを備えている。各採血エリア52a,52bには、一台の採血準備装置5と、三台の採血台(図示せず)とが夫々設置されており、各採血台に採血作業端末6が夫々設置されている。そして、各採血エリア52a,52bに夫々設置された採血作業端末6が、同じエリアの採血準備装置5に割り当てられている。これにより、各採血エリア52a,52bで、一台の採血準備装置5と、当該採血準備装置5に割り当てられた三台の採血作業端末6とからなる採血グループ10a,10bが構成されている。尚、本実施例にあっては、二つの採血グループ10a,10bを備えたものとしたが、採血グループ10a,10bの数は適宜設けることが可能である。また、各採血グループ10a,10bに設置される採血作業端末6は、図2に示す三台に限らず、適宜変更できると共に、設置台数を各グループで同じとしても良いし、異なる台数としても良い。
採血業務支援システム1の採血管理装置2は、該採血業務支援システム1の根幹をなすものであり、図1に示すように、管理サーバ11とデータベース12とにより構成されている。管理サーバ11とデータベース12とは、通信ケーブルを介してデータ通信を行うように設けられており、該管理サーバ11は、院内LANを介して上位システムS(電子カルテシステム)と接続されている。さらに、採血管理装置2の管理サーバ11は、通信ケーブルを介して、受付端末3、各採血準備装置5、各採血作業端末6、外案内表示装置7、および内案内表示装置8と夫々に通信可能に接続されている。尚、本実施例にあって、上位システムSが、本発明にかかる外部記憶装置に相当する。
採血管理装置2にあって、データベース12は、採血業務にかかる各種データを記憶するものであり、管理サーバ11は、データベース12に記憶したデータを用いて、参照・登録・更新などの各処理を実行するものである。
受付端末3は、採血に来た被採血者の照合に用いられるものであり、窓口スタッフにより操作可能なタッチパネル式のモニタ、被採血者の氏名やIDなどを入力操作する入力装置(キーボード、スキャナなど)、受付票を発行するプリンタ等を備えている。受付端末3では、被採血者の氏名やID等を入力すると、当該被採血者の受付信号を採血管理装置2へ送信すると共に、受付番号や被採血者の識別情報(氏名やID)等が印字された受付票を発行する。この受付票には、受付番号や被採血者の識別情報を記憶するバーコードが印字されている。被採血者は、この受付票を持って、外待合場所55で待機する。尚、受付端末3は、図示しない制御装置、記憶装置、送受信回路などを備えたものである。
採血準備装置5は、被採血者の採血に使用する採血管(図示せず)を準備するためのものであり、該被採血者の氏名等を採血ラベル(図示せず)に印字する機能と、該印字した採血ラベルを採血管に貼付してトレイ(図示せず)に収容する機能とを備えている。こうした採血準備装置5は、採血管理装置2の管理サーバ11から被採血者の採血情報を受信すると、当該被採血者の氏名等を採血ラベルに印字し、該採血ラベルを、当該被採血者の採血に用いる全ての採血管に貼付して、一のトレイに収容する。そして、採血管を収容したトレイを搬出する。このように採血準備装置5では、採血管理装置2から被採血者の採血情報を受信する毎に、一のトレイと該トレイに収容した採血管とを一セットとした採血用トレイ(図示せず)を発行する。尚、かかる採血準備装置の基本構造は、公知であるため、詳細な説明は省略する。この採血準備装置5にあっては、本発明のラベル発行手段を備えたものである。
採血作業端末6は、上述したように、各採血エリア52a,52bに夫々設置されており、同じ採血エリア52a,52bの採血準備装置5と共に採血グループ10a,10bを構成している。そして、各採血作業端末6の採血台で採血作業を行う採血作業者が、同じ採血グループ10a,10bの採血準備装置5で発行された採血用トレイを受け取って、該採血用トレイ内の採血管を使用して採血作業を実施する。各採血作業端末6は、採血作業者により操作可能なタッチパネル式のモニタ21(図3参照)と、バーコードを読み取るためのスキャナ(図示せず)と、被採血者を呼び出す呼出装置(図示せず)とを備えている。ここで、モニタ21の表示画面には、例えば、図3のように、被採血者の採血情報が表示されると共に、後述する「採血終了」や「完了」などがタッチ操作可能に表示される。尚、採血作業端末6は、図示しない制御装置、記憶装置、送受信回路などを備えたものである。
外案内表示装置7は、外待合場所55で待機する被採血者に対して案内情報を表示する。具体的には、採血室の内待合場所54への入室を案内する被採血者の受付番号などを表示する(図10(A)参照)。また、内案内表示装置8は、採血室51の内待合場所54で待機する被採血者に対して案内情報を表示する(図10(B)参照)。尚、外案内表示装置7および内案内表示装置8における案内表示は、後述する。
次に、本実施例の採血業務支援システム1を用いた採血業務の基本的な流れについて説明する。
基本的に、被採血者が採血に来る前に、当該被採血者の識別情報(被採血者の氏名やIDなど)と採血内容とを含む採血情報が、病院の上位システムSに登録されている。すなわち、病院の上位システムSには、被採血者の診察に関わった医師によりオーダーされた被採血者の採血情報が記憶され、採血予約リストに登録されている。
被採血者は、採血の受付場所で受付手続きを行う。受付手続きでは、窓口スタッフが、被採血者の診察カードに記憶された当該被採血者のIDを受付端末3のスキャナ(入力装置)で読み取って入力する。この被採血者IDの入力に伴って、受付端末3では、受付番号を印字した受付票を発行する。被採血者は、受付票を受け取ると、外待合場所55で待機する。
ここで、受付端末3での受付から受付票の発行までの制御処理について詳述する。受付端末3は、前記のように被採血者IDが入力されると、該被採血者IDを含む受付信号を、採血管理装置2の管理サーバ11に送信する。管理サーバ11は、図4の情報登録処理により、受信した被採血者IDに基づいて、上位システムSに被採血者の採血情報を要求する(情報取得処理)。そして、上位システムSから当該被採血者の採血情報を受信すると、当該被採血者の採血作業の順番を設定し(採血順設定処理)、データベース12に、採血情報と採血作業の順番とを対応付けて登録する(採血情報登録処理)。さらに、受付端末3に、被採血者IDと採血作業の順番(採血順序)とからなる受付情報を送信する(受付情報送信処理)。受付端末3では、この受付情報を受信すると、採血作業の順番に対応する受付番号を印字した受付票を発行する。尚、上位システムSでは、前記のように採血管理装置2から被採血者の採血情報を要求されると、その要求の被採血者IDと、採血予約リストに登録された被採血者の識別情報との照合を行い、該照合を正常判定すると、当該被採血者の採血情報を採血管理装置2へ送信する。
このように受付した後に、採血管理装置2は、採血作業端末6からログイン信号または追加信号を受信すると、データベース12に記憶された被採血者の採血情報を、上記した採血作業の順番(採血順序)に従って、採血準備装置5へ送信すると共に、外案内表示装置7で、当該被採血者の受付番号を表示する。尚ここで、採血作業端末6からのログイン信号や追加信号の送信する制御処理、および採血準備装置5へ採血情報を送信する制御処理については、本発明の要部にかかることから、その詳細は後述する。
採血準備装置5では、採血管理装置2から被採血者の採血情報を受信すると、当該採血情報に従って、被採血者の氏名やIDおよび該被採血者の識別情報を示すバーコードを採血ラベルに印字する。そして、当該採血情報に含まれる採血内容に基づいて、採血に使用する一又は複数の採血管を選択して、選択した各採血管に、前記印字した採血ラベルを貼付し、同一の被採血者用の採血管を、一のトレイにまとめて収容し、一セットの採血用トレイとして搬出する。また、上述したように外案内表示装置7で受付番号が表示されると、これを確認した被採血者が、外待合場所55から採血室51へ移動して、内待合場所54で待機する。
採血室51の各採血台では、夫々の採血台に設置された採血作業端末6でログインした採血作業者が、採血作業に従事する。ここで、採血作業者は、一般的に、自分の識別情報(採血作業者ID)を記憶したバーコードが印字された名札を付けており、採血作業に従事する際に、このバーコードを、採血作業端末6に接続したスキャナで読み取る。そして、採血作業者の識別情報の作業者認証手続きが完了することで、ログインできる。こうしてログインすることにより、採血作業者は、ログインした採血台(採血作業端末6)で採血作業を実施可能な状態となり、この状態で、以下の手順に従って、被採血者の採血を実施する。
(1)採血作業者は、採血準備装置5でストックされている採血用トレイを一つ、採血台に運んでくる。
(2)採血作業者は、採血用トレイの採血管の採血ラベルに印字されたバーコードを、採血作業端末6のスキャナで読み取る。これにより、採血作業端末6では、採血ラベルのバーコードに示された被採血者の識別情報を入力し、当該被採血者の採血情報を、採血管理装置2から取得する。そして、取得した採血情報に基づいて、採血作業端末6のモニタ21では、図3(a)のように、被採血者の当該被採血者の氏名、採血内容などが表示されると共に、呼出装置では、当該被採血者を呼び出す報知作動が実行される。尚ここで、被採血者の採血情報を取得する処理は、次のように実行される。採血作業端末6が、前記のようにバーコードから被採血者の識別情報を入力すると、当該被採血者の識別情報(ID)を含む照合信号を採血管理装置2へ送信する(図8のラベル情報送信処理)。そして、採血管理装置2が、この照合信号を受信すると、データベース12から当該被採血者の採血情報を読み込み(図7の情報読込処理)、読み込んだ当該採血情報を採血作業端末6へ送信する(図7の情報通知処理)。こうして、採血作業端末6は、被採血者の採血情報を取得する。
(3)被採血者が採血台に来ると、採血作業者は、当該被採血者の受付票に印字されたバーコードを採血作業端末6のスキャナで読み取る。これにより、採血作業端末6では、受付票から読み取った被採血者の情報と上記(2)で取得した採血情報とを照合することにより、呼び出した被採血者の照合を行う(図8の照合処理)。この認証が正常であると、図3(b)のように、モニタ21で、採血作業の実施を許可するメッセージが表示される。
(4)採血作業者は、被採血者の採血を終えると、採血作業端末6のモニタ21に表示された「完了」操作部22をタッチ操作する。これにより、採血作業端末6では、当該被採血者の採血完了を示す信号を、採血管理装置2へ送信する(図8の完了通知処理)。こうして、被採血者一人に対する採血作業が終わる。また、採血作業者が、採血台での採血作業の従事を終える場合には、採血作業端末6のモニタ21に表示された「採血終了」操作部23をタッチ操作する。これにより、前記の完了通知処理を実行し、採血作業者の識別情報をログアウトする(図8のログアウト処理)。尚、採血管理装置2では、前記した採血完了を示す信号を受信すると、当該被採血者の採血完了を、データベース12に登録する(図7の登録更新処理)。
次に、本発明の要部について説明する。
本実施例にあっては、上述したように、各採血エリア52a,52bに、一台の採血準備装置5と三台の採血作業端末6とが夫々設置されている(図2参照)。そして、各採血エリア52a,52bに夫々設置された一台の採血準備装置5に、同一エリアに設置された三台の採血作業端末6が割り当てられて、採血管理装置2に登録されている。すなわち、採血エリア52aに設置された一台の採血準備装置5と三台の採血作業端末6とにより第一の採血グループ10aが構成され、採血エリア52bに設置された一台の採血準備装置5と三台の採血作業端末6とにより第二の採血グループ10bが構成されている。
採血管理装置2のデータベース12には、複数の記憶領域が設定されており、各記憶領域に下記の情報が夫々記憶されて整理されている。各記憶領域に記憶された情報は、管理サーバ11により随時利用される。
(1)被採血者情報の記憶領域
上位システムSから取得した被採血者の採血情報(識別情報、採血内容など)
(2)採血未発行リストの記憶領域
受付手続き済みで且つ採血準備装置5へ送信前の被採血者の識別情報、各被採血者の採血順序情報(受付番号など)、受付済みで且つ送信前の採血情報数(以下、未送信数という)
(3)採血作業情報の記憶領域
採血準備装置5へ送信済みで且つ採血完了前の被採血者の識別情報、該送信済みで且つ採血完了前の採血情報数(以下、採血未完数という)
(4)採血グループ情報の記憶領域
第一および第二の各採血グループ10a,10bを夫々構成する採血準備装置5と採血作業端末6との登録情報
(5)グループ作業情報の記憶領域
各採血グループ10a,10bへ送信済みの採血情報の被採血者ID、各採血グループ10a,10b毎の採血未完数(以下、グループ未完数という)、各採血グループ10a,10b毎の採血作業者IDおよびログイン数(採血作業者数)
(6)採血照合情報の記憶領域
各採血台(採血作業端末6)で照合された被採血者の識別情報
(7)採血作業者情報の記憶領域
ログインした採血作業者の識別情報(氏名、ID、所属、分類など)、該採血作業者によりログインされた採血作業端末6に対するログイン順序情報
採血管理装置2の管理サーバ11では、情報登録処理(図4)、ログイン処理(図5)、採血情報発行処理(図6)、および作業情報処理(図7)などを随時実行する。情報登録処理は、上記した受付端末3で受付手続きした被採血者の採血情報を取得して登録する処理を実行するものである。図4に示すように、受付端末3から被採血者IDを含む受付信号を受信すると、情報取得処理を実行して、上位システムSから当該被採血者の採血情報を取得する。採血情報を取得すると、採血順設定処理を実行して、取得した当該被採血者の採血作業の順番(採血順序)を設定する。この採血順設定処理では、基本的に、受付手続きした順番で、採血作業の順番を設定している。そして、採血情報登録処理を実行し、上位システムSから取得した被採血者の採血情報を、データベース12に定めた被採血者情報の記憶領域に記憶すると共に、採血順設定処理で設定した採血作業の順番を、当該被採血者の識別情報(ID)に対応付けて、採血未発行リストの記憶領域に登録する。尚、管理サーバ11により、本発明にかかる採血順設定手段が構成され、データベース12により、本発明にかかる情報記憶手段が構成されている。
ログイン処理は、各採血作業端末6から送信されたログイン信号に従って、該採血作業端末6が設置された採血台で採血作業する採血作業者を管理するための処理を行う。ログイン信号は、採血作業者IDを含むものであり、上述したように採血作業端末6で採血作業者がログインすることで、該採血作業端末6から送信される。ログイン処理は、図5に示すように、ログイン信号を受信すると、有効フラグ=0として、採血作業者情報取得処理、ログイン順設定処理、採血作業者登録処理とを実行する。採血作業者情報取得処理では、ログイン信号の採血作業者IDに従って、採血作業者の識別情報を取得する。次にログイン順設定処理を実行して、採血作業者によりログインされた各採血作業端末6に対して、ログイン順番(ログイン順序)を設定する。このログイン順番は、各採血作業端末6に対して設定されるものであることから、該採血作業端末6の属する採血グループ10a,10bにも対応付けられる。ここで、ログイン順番は、基本的に、ログインした順に設定される。次に採血者登録処理を実行して、採血作業者情報取得処理で取得した採血作業者の識別情報と、ログイン順設定処理で設定したログイン順番とを、上記した採血作業者情報の記憶領域に記憶すると共に、グループ作業情報の記憶領域に、ログインした採血作業端末6の属する採血グループ10a,10bに対応付けて採血作業者IDを記憶する。尚、本実施例にあって、前記したログイン順序を記憶するデータベースにより、本発明かかるログイン順記憶手段が構成されている。
また、ログイン処理では、採血作業端末6からログアウト信号を受信すると、ログイン順設定処理を実行して、ログアウト信号を受信した採血作業端末6のログイン順番を解除して、残りを順に列ねた新たなログイン順序を設定する。そして、採血作業者登録処理を実行して、ログアウトした採血作業者の識別情報を、採血作業者情報の記憶領域から削除すると共に、新たに設定したログイン順序に更新して記憶する。
採血情報発行処理は、各採血準備装置5へ被採血者の採血情報を送信する処理を実行するものであり、ログイン数(採血作業者の数)に基づいて設定される上限発行値よりも、採血準備装置5へ送信済みで且つ採血完了前の採血未完数が少ない場合に、ログイン信号または後述の追加信号に従って、被採血者の採血情報を送信する。ここで、本実施例にあって、上限発行値は、ログイン数の二倍値に設定されており、ログイン数に従って変動する。例えば、第一および第二の採血グループ10a,10bで合計三人の採血作業者がログインしている状態では、上限発行値=6となり、合計六人の採血作業者がログインしている状態では、上限発行値=12となる。また、採血未完数は、採血情報発行処理により採血準備装置5へ送信され且つ後述する採血作業端末6から完了通知信号を受信していない採血情報の数であり、上記した採血作業情報の記憶領域で随時更新される。
この採血情報発行処理は、図6に示すように、有効フラグ=0の場合にログイン信号(ログイン順序)に従って採血情報を送信し、該有効フラグ=1の場合に追加信号に従って採血情報を送信する。ここで、有効フラグは、採血作業を待機している採血作業者がいる場合(採血室で採血作業が開始されたときや、受付した被採血者の人数が上限発行値よりも少ないときなど)に、有効フラグ=0となり、待機している採血作業者がいない場合(受付した被採血者の人数が上限発行値よりも多く、かつ採血未完数が該上限発行数に達したときなど)に、有効フラグ=1となるように制御されている。この有効フラグ=1の状態は、換言すると、上限発行値まで採血用トレイが発行されており且つ一の採血作業を完了した後も直ぐに採血用トレイを発行できる状態である。尚、この有効フラグ=1となることが、本発明にかかる有効条件の成立に相当する。
採血未完数が上限発行値より少なく且つ有効フラグ=0の場合には、グループ選択処理を実行し、採血作業者情報の記憶領域に記憶したログイン順序に従って、最先のログイン順番の採血作業端末6が属する採血グループ10a,10bを選択する。このグループ選択処理により、例えば、第一の採血グループ10aが選択された場合には、上記したグループ作業情報の記憶領域から、採血準備装置5へ発行済みで且つ当該採血グループ10aの採血台(各採血作業端末6)で採血完了前のグループ未完数と、当該採血グループ10aでのログイン数とを確認し、当該グループ未完数と、当該ログイン数の二倍値で定められた当該採血グループ10a内での上限発行値(以下、グループ上限値という)とを比較する。ここで、当該採血グループ10aにおけるグループ未完数がグループ上限値よりも少ない場合には、情報読込処理を実行し、上記した採血未発行リストの記憶領域から、採血作業の作業順番が最も早い被採血者の識別情報を読み込み、当該識別情報に従って、上記した被採血者情報の記憶領域から当該被採血者の採血情報を読み込む。次に、採血情報送信処理を実行して、情報読込処理で読み込んだ当該被採血者の採血情報を、グループ選択処理で選択した第一の採血グループ10aに属する採血準備装置5へ送信する。さらに、登録更新処理を実行し、当該被採血者の識別情報と採血順番情報とを上記した採血作業情報の記憶領域に登録し且つ当該被採血者IDをグループ作業情報の記憶領域に送信先の採血グループ10aに関係付けて登録する。そして、当該被採血者の識別情報と採血順番情報とを採血未発行リストの記憶領域から登録消去すると共に、該採血作業情報の記憶領域に記憶した採血未完数と、グループ作業情報の記憶領域に記憶したグループ未完数とを夫々更新する。そして、誘導表示処理を実行し、採血情報を送信した被採血者の受付番号を、外案内表示装置7および内案内表示装置8で表示する(図10参照)。こうした被採血者の採血情報を採血準備装置5へ送信し且つ各記憶領域のデータを更新する一連の処理は、前記したグループ選択処理により第二の採血グループ10bが選択された場合にも同様に実行される。尚、前記したグループ未完数とグループ上限値とは、第一および第二の各採血グループ10a,10b毎に夫々設定されるものである。
上記した誘導表示処理後には、再び前記したグループ選択処理を実行し、ログイン順序に従って、次のログイン順番の採血作業端末6が属する採血グループ10a,10bを選択し、同様に、情報読込処理、採血情報送信処理、登録更新処理、および誘導表示処理を順次実行する。このようにグループ選択処理から誘導表示処理までを繰り返し実行することによって、有効フラグ=0の状態で、全ての採血グループ10a,10bに、各グループ未完数がグループ上限値に達するまで、採血情報を送信する。そして、全採血グループで各グループ未完数がグループ上限値に達すると(採血未完数が上限発行値に達すると)、有効フラグ=1とする。
有効フラグ=1の場合には、後述するように採血作業端末6から追加信号を受信する毎に、該追加信号を送信した採血作業端末6が属する採血グループ10a,10bの、採血準備装置5へ、被採血者の採血情報を送信する。すなわち、追加信号を受信すると、送信元特定処理を実行して、当該追加信号を送信した採血作業端末6が属する採血グループ10a,10bを特定する。そして、情報読込処理を実行して、上記した有効フラグ=0の場合と同様に、採血作業の作業順番が最も早い被採血者の採血情報を読み込む。次に、採血情報送信処理を実行して、情報読込処理で読み込んだ当該被採血者の採血情報を、送信元特定処理で特定した採血グループ10a,10bに属する採血準備装置5へ送信する。ここで、前記送信元特定処理により、例えば、第一の採血グループ10aを特定した場合には、当該被採血者の採血情報を当該採血グループ10aの採血準備装置5へ送信する。尚、第二の採血グループ10bを特定した場合には、同様に、当該採血グループ10bの採血準備装置5へ送信する。さらに、上記した有効フラグ=0の場合と同様に、登録更新処理と誘導表示処理とを実行する。また、追加信号を受信した際に、上記した採血未発行リストの記憶領域に記憶された未送信数=0の場合には、有効フラグ=0として、前記した採血情報を送信する一連の処理を実行しない。
さらに、本実施例の採血情報発行処理では、有効フラグ=0および1のいずれの場合で実行される情報読込処理であっても、採血作業の作業順番の最も早い被採血者の識別情報を読み込むと、当該被採血者に対して、被採血者情報の記憶領域に記憶されている全ての採血情報を読み込む。そして、同一の被採血者に対して読み込まれた複数の採血情報がある場合には、採血情報送信処理で、これらをまとめて一の採血情報として採血準備装置5へ送信する。こうしてまとめられた同一の被採血者に対する複数の採血情報は、上記した採血未完数やグループ未完数に一の採血情報数としてカウントされる。
このように採血情報発行処理では、有効フラグ=0の場合に、ログイン信号の受信により設定されたログイン順番に従って、各ログイン信号の送信元の採血グループの採血準備装置5へ被採血者の採血情報を送信する一方、有効フラグ=1の場合に、追加信号の受信に伴って、該追加信号の送信元の採血グループの採血準備装置5へ被採血者の採血情報を送信する。また、採血情報発行処理で使用する採血未完数およびグループ未完数は、上記した登録更新処理により採血情報の送信に伴って増加し、後述する作業情報処理の登録更新処理により完了通知信号の受信に伴って減少する。そのため、これら採血未完数およびグループ未完数は、採血準備装置5へ送信済みで且つ採血作業完了前の採血情報数を、常に正確に示している。
尚、採血情報発行処理を実行する管理サーバ11により、本発明にかかる発行制御手段が構成されている。また、有効フラグ=0の場合に実行されるグループ選択処理から登録更新処理までの一連の処理が、本発明にかかる第一送信処理に相当し、有効フラグ=1の場合に実行される送信元特定処理から登録更新処理までの一連の処理が、本発明にかかる第二送信処理に相当する。さらにまた、採血情報発行処理の情報読込処理と採血情報送信処理とにより、本発明にかかる情報集約送信処理が実現されている。
また、上記した誘導表示処理は、図10(A)に示すように、外待合場所55に設置された外案内表示装置7のモニタ画面61に、採血準備装置5へ採血情報を送信した被採血者の受付番号を表示すると共に、図10(B)に示すように、採血室51内に設置された内案内表示装置8のモニタ画面62に、当該受付番号を表示する。ここで、内案内表示装置8は、受付番号の表示によって、第一の採血グループ10aを構成する採血エリア52aと第二の採血グループ10bを構成する採血エリア52bとのいずれで採血されるかを報知する。例えば、採血エリア52aをブルーエリアとし且つ採血エリア52bをピンクエリアとして色分けされて、内案内表示装置8では、ブルーエリア(採血エリア52a)とピンクエリア(採血エリア52b)とのいずれで呼び出されるかが一目でわかるように、各受付番号を表示する。
作業情報処理は、図7に示すように、各採血作業端末6から送信された上記の照合信号を受信すると、情報読込処理、グループ照合処理、および情報通知処理を順次実行する。情報読込処理では、採血作業情報の記憶領域と被採血者情報の記憶領域とから、照合信号に示された被採血者の採血情報を読み込む。グループ照合処理では、グループ作業情報の記憶領域に記憶された各採血グループ10a,10b毎の被採血者IDに基づいて、当該照合信号の送信元の採血グループ10a,10bと、上記した採血情報発行処理(図6)で採血情報を送信した採血グループ10a,10bとが一致するか否かの照合を行う。この照合が一致すると、情報通知処理を実行して、情報読込処理で読み込んだ被採血者の採血情報を、照合信号の送信元の採血作業端末6へ送信する。一方、この照合で、照合信号の送信元と採血情報の送信先との採血グループ10a,10bが異なっていた場合には、当該被採血者IDに、異なる採血グループ10a,10bで採血作業を実施することを示すデータ(記号)を付加する。そして、前記と同様に、情報通知処理により、被採血者の採血情報を、照合信号の送信元の採血作業端末6へ送信する。また、作業情報処理では、各採血作業端末6から後述の完了通知信号を受信すると、登録更新処理を実行して、該完了通知信号に示された被採血者の、各記憶領域に記憶された情報を消去する。尚、この登録更新処理が、本発明にかかる作業完了処理に相当する。
一方、採血作業端末6では、上記した採血作業に関する採血作業処理(図8)を実行する。採血作業処理は、図8に示すように、上記した採血作業者のログインを検知すると、ログイン信号送信処理を実行して、採血管理装置2に、採血作業者IDを含むログイン信号を送信する。ここで、採血作業端末6には、上述したようにバーコードを読み取るスキャナが接続されており、採血作業者の名札に印字されたバーコードを読み取ることで、採血作業者IDを取得できる。また、採血作業者がスキャナにより、採血管に添付された採血ラベルのバーコードや、受付票に印字されたバーコードを読み取ることで、各バーコードに示されたデータを取得できる。尚、採血作業端末6は、前記採血作業処理を実行する制御装置(図示せず)と採血管理装置2へログイン信号や追加信号を送信する送受信回路(図示せず)とを備えており、これら制御装置と送受信回路とにより、本発明にかかる信号出力手段が実現されている。
この採血作業処理では、ログイン中に、採血作業者が、採血準備装置5で発行された採血用トレイを運んで来て、該採血用トレイに収容された採血管の採血ラベルを読み取ると、該採血ラベルのバーコードに示された被採血者の識別情報を入力する。これに伴って、ラベル情報送信処理を実行して、採血管理装置2へ、当該被採血者のIDを含む照合信号を送信する。そして、採血管理装置2から当該被採血者の採血情報を取得すると、作業前処理を実行して、モニタ21に当該被採血者の識別情報や採血内容などを表示する(図2(a)参照)と共に、当該被採血者の呼出しを行う。その後、呼び出した被採血者の受付票に印字されたバーコードをスキャナで読み取ると、照合処理を実行して、当該受付票から読み取った被採血者IDを、先に採血管理装置2から取得した被採血者の採血情報(識別情報)と照合する。この照合が正常であると、採血作業の実施が許可され(図2(b)参照)、採血作業が行われる。当該被採血者の採血作業が終わった際に、採血作業者によりモニタ21の「完了」操作部22がタッチ操作されると、完了通知処理を実行し、当該被採血者の採血作業が終わったことを示す完了通知信号を、採血管理装置2へ送信する。これにより、当該被採血者の採血作業が完了し、次の被採血者の採血作業を可能とする。さらに、追加信号送信処理を実行して、採血管理装置2へ追加信号を送信する。また、採血作業が終わった際に、モニタ21の「採血終了」操作部23がタッチ操作されると、前記した完了通知処理とログアウト処理とを実行する。このログアウト処理では、ログアウト信号を送信する。これにより、採血作業端末6の採血台における採血作業者の作業従事を解除する。尚、本実施例の採血作業端末6にあって、タッチパネル式のモニタ21と、バーコードを読み取るためのスキャナとにより、本発明にかかる作業入力処理が構成されている。また、完了通知処理により送信される完了通知信号が、本発明にかかる完了信号に相当する。また、ラベル情報送信処理が、本発明にかかる照合信号を送信する処理に相当し、完了通知処理が、本発明にかかる完了信号を送信する処理に相当する。
また、採血作業処理では、採血作業者によりモニタ21の「キャンセル」操作部25がタッチ操作されると、キャンセル処理を実行して、照合処理で確認した被採血者の採血情報を、当該採血作業端末6から消去する。この「キャンセル」操作部25は、例えば、当該被採血者の採血作業を別の採血台で実施する場合に操作される。具体例としては、被採血者が車椅子であった場合に、呼び出した採血台では車椅子のスペースが足りず、別の採血台で採血作業する状況があり得る。ここで、キャンセルされた採血用トレイは、別の採血作業端末6で、上述したように採血作業処理のラベル情報送信処理から順次実行されて、採血作業が行われる。そのため、採血用トレイを発行した採血グループ10aと別の採血グループ10bに属する採血作業端末6で採血作業が実行される場合には、当該採血作業を実施する採血作業端末6から照合信号が送信される。そして、採血管理装置2では、上述したように、図7の作業情報処理のグループ照合処理により当該被採血者IDに、異なる採血グループ10bで採血作業されることを示す特定のデータを付加するのみであり、先に当該被採血者の採血情報を送信した採血準備装置5の属する採血グループ10aの情報を変更しない。その後、採血管理装置2は、当該採血作業端末6から完了通信信号を受信すると、上記した登録更新処理を実行する。これにより、当該被採血者の採血作業が、当該被採血者の採血情報を送信した採血準備装置5の属する採血グループ10aで実施されたものとみなしている。そのため、採血作業の完了に伴って追加信号を受信した場合に、上述した図6の採血情報発行処理の送信元特定処理では、当該追加信号が前記した特定のデータを付加した採血情報の採血完了に基づくものであると、当該採血情報の送信した先の採血グループ10aを、次の採血情報を送信する先として特定する。こうした処理により、採血作業が採血用トレイを発行した採血グループ10a,10bと異なる採血グループ10a,10bの採血台で実施された場合にも、該採血用トレイの発行数が各採血グループ10a,10bでバランス良く保たれ得る。
さらに、本実施例の採血業務支援システム1は、不在の被採血者に対応する機能を備えている。採血作業端末6で、上述した図8の採血作業処理の作業前処理により被採血者を呼び出したものの、当該被採血者が不在である場合には、採血作業者によって、モニタ21に表示された「不在登録」操作部24がタッチ操作される。これに伴って、図8の採血作業処理では、不在通知処理を実行し、当該被採血者の採血作業を中断して、次の被採血者を採血作業可能とすると共に、当該被採血者の識別情報を含む不在信号を、採血管理装置2へ送信する。
採血管理装置2で採血作業端末6から不在信号を受信すると、図7の作業情報処理により、不在登録処理、不在送信処理、不在表示処理とを実行する。不在登録処理では、不在信号に示された被採血者を、上記した採血作業情報の記憶領域に不在登録する。そして、不在送信処理では、不在登録した被採血者の受付番号を含む信号を、受付端末3へ送信する。さらに、不在表示処理では、不在登録した被採血者の受付番号を、外案内表示装置7と内案内表示装置8とで表示態様を変更して表示する。これにより、外案内表示装置7と内案内表示装置8とで、不在登録された受付番号を視認できる(図10参照)。また、受付端末3では、採血管理装置2から前記不在の信号を受信すると、当該受付番号を不在リストに登録する。
不在の被採血者は、戻ってきた際に、外案内表示装置7または内案内表示装置8を見ることで、不在登録されていることを認識できる。そして、受付場所の受付端末3で、当該被採血者の受付票に印字されたバーコードを読み取ることにより、戻り受付する。受付端末3では、受付票から受付番号を入力すると、当該受付番号を不在リストと照合し、当該受付番号を含む戻り信号を、採血管理装置2へ送信する。採血管理装置2では、戻り信号を受信すると、図4の情報登録処理により、不在解除処理、戻り情報送信処理、および再案内表示処理を実行する。不在解除処理では、受信した戻り信号の示す受付番号に従って、採血作業情報の記憶領域で不在登録された被採血者を特定し、当該不在登録を解除すると共に、上記したグループ作業情報の記憶領域から、当該被採血者の採血情報を送信済みの採血グループ10a,10bを特定する。そして、戻り情報送信処理では、不在解除処理で特定した採血グループ10a(又は10b)に属する採血作業端末6へ、当該被採血者IDを含む不在戻り信号を送信する。さらに、再案内表示処理では、外案内表示装置7と内案内表示装置8とで不在表示されていた当該被採血者の受付番号を、通常の表示態様に変更して表示する。
不在戻り信号が送信された採血作業端末6では、該不在戻り信号を受信すると、図9の戻り報知処理が実行される。この戻り報知処理では、不在戻り信号の受信に伴って、モニタ21に、不在であった被採血者が戻ったことを報知する内容の情報を表示する。これにより、採血作業者に、不在であった被採血者が戻ったことを報知する。採血作業者は、モニタ21で戻ったことが報知された被採血者の採血用トレイを採血台に持ってきて、スキャナで、採血管の採血ラベルから当該被採血者の識別情報を読み取る。これに伴って、採血作業端末6で上述した採血作業処理(図8)が実行され、通常と同様に採血作業が実施される。尚ここで、不在戻り信号は、上述したように、不在登録された被採血者の採血用トレイが発行された採血グループに属する全採血作業端末6へ送信されることから、対応可能な採血作業者により、当該不在登録されていた被採血者の採血作業を実施できる。
また、本実施例の採血業務支援システム1は、予め定めた条件に該当する採血情報を、特定の採血グループ10a,10bへ送信する選択機能を備えている。この条件とは、例えば、車椅子の被採血者や特殊な症状の被採血者である場合が設定される。すなわち、前記した条件に該当する被採血者に対して対応できる環境を、特定の採血グループ10a(又は10b)に属する採血台に整え、当該採血グループ10a(又は10b)で採血作業を実施することによって、該条件の被採血者への採血作業を効率的に実施できる。さらに、前記条件として、ログインした採血作業者のスキルを設定することもできる。例えば、採血作業の難しい被採血者を、高いスキルを有する採血作業者のいる採血グループ10a(又は10b)で採血作業するように、採血情報を送信する採血グループ10a(又は10b)を選択するようにしても良い。尚、こうした採血情報を送信する採血グループ10a,10bを選択する処理は、上記した採血情報発行処理のグループ選択処理や送信元特定処理などで、採血情報を送信する採血グループを選択することで実現可能である。
上述した本実施例の採血業務支援システム1によれば、以下の作用効果を奏し得る。
(1)被採血者の採血情報を、各採血作業端末6から送信されたログイン信号または追加信号に従って、各採血準備装置5へ振り分けて送信するようにしていることから、各採血準備装置5での採血用トレイの発行数を、採血作業の進行状況や採血作業者の従事数(ログイン数)に応じて調整することができる。そのため、多数の被採血者が受付手続きした場合にあっても、採血準備装置5で多数の採血用トレイが山積みされてしまうことを防止できることから、採血用トレイのストック数によって生ずる採血作業者の精神的な負担を軽減でき、該負担軽減によって採血作業者の作業能率を向上できる。
(2)そして、一部の採血準備装置5で採血用トレイが山積みされてしまうことも防止できることから、採血作業が受付順(採血順序)に従って進み易く、順番が前後することによって生ずる被採血者の不満を可及的に抑制できる。
(3)採血室51で採血作業を開始したとき(午前の作業開始時や午後の作業開始時)などのように、複数の採血作業者が一遍にログインした場合や、採血作業を待機している採血作業者がいる場合(受付した被採血者の数が上限発行値よりも少ない場合)には、有効フラグ=0として、上限発行値までログイン順序に従って採血用トレイを発行する。これにより、作業開始時や採血作業者の待機中などでは、各採血グループ10a,10bで偏り無く採血用トレイを発行できるため、一部の採血グループ10a,10bに採血用トレイが集中することが無く、採血作業を効率的に進めることができる。特に、作業開始時では、採血作業者がログインするのみで、採血用トレイが順次発行されるため、該採血作業者のオペレーション負荷を軽減できる。
(4)待機している採血作業者がいない場合(受付した被採血者数が上限発行値よりも多く、かつ採血未完数が上限発行値に達しているとき)には、有効フラグ=1として、採血作業端末6から追加信号を受信する毎に、当該採血作業端末6の属する採血グループ10a,10bの採血準備装置5で採血用トレイを発行する。これにより、各採血グループ10a,10bでの採血作業の進行状況に合わせて、採血用トレイを発行できることから、採血作業を効率的に進めることができる。
(5)各採血作業端末6では、追加信号の送信が、採血作業の完了操作(「完了」操作部22のタッチ操作)によって自動的に実行されるように設定されていることから、追加信号を送信するための特別な操作が必要なく、採血作業者のオペレーション負荷を軽減できる。
(6)各採血準備装置5へ採血情報を送信する際に、同一の被採血者に対する別の採血情報がある場合には、これらをまとめて一の採血情報として送信するようにしていることから、同一の被採血者に対する採血作業の回数を少なくでき、採血作業を効率化できる。
(7)採血用トレイが、発行された採血グループ10a,10bと異なる採血グループ10a,10bに属する採血作業端末6で、採血作業された場合にあっても、該発行先の採血グループ10a,10bでの採血作業完了として処理される。これにより、採血情報を各採血グループ10a,10bへ振り分けることで生ずる上述した作用効果が、正確かつ安定して維持され、各採血グループでの採血用トレイの発行数をバランス良く保ち得る。
(8)被採血者が不在の場合には、該被採血者の採血作業を保留して、次の被採血者に対する採血作業を実施できるため、不在の被採血者により採血作業が停滞してしまうことを防止できる。また、不在の被採血者を不在登録して管理していることから、戻った場合に比較的迅速に対応できる。
(9)外待合場所55に設置した外案内表示装置7と採血室51に設置した内案内表示装置8とで、被採血者の案内表示を行っていることから、外待合場所55から採血室51へ被採血者をスムーズに案内できる。また、採血室51に設定した採血エリア52a,52b(採血グループ10a,10b)を色により区分けし、内案内表示装置8で各採血グループへの案内を夫々の色表示で行っている。これにより、被採血者が一目で採血される場所を認識でき、該被採血者の移動を一層スムーズにできる。特に、文字の認識障害を持つ被採血者にあっても、採血場所を比較的容易に認識できる。
(10)上記した不在登録した被採血者も、外案内表示装置7と内案内表示装置8とで表示するようにしていることから、被採血者に不在登録されたことを報知し易く、その後の採血作業を効率的に進めることに寄与できる。
(11)採血室では、採血グループ毎に採血エリア52a,52bが設定され、各エリアに採血準備装置5と採血作業端末6とが夫々設置されていることから、採血作業者の動線を適切化でき、該採血作業者の作業負担の軽減効果と採血作業の効率化に大きく寄与できる。
本発明の採血業務支援システムは、上記実施例のシステム構成に限られず、適宜変更可能である。
例えば、上述した実施例では、採血準備装置が、採血ラベルに被採血者の識別情報を印字する機能と、該採血ラベルを採血管に貼付して一のトレイにまとめて発行する機能とを備えた構成であるが、これに限らず、前記した被採血者の識別情報を印字した採血ラベルを発行するものであっても良い。この場合には、採血ラベルが発行されるのみであることから、該採血ラベルを、採血準備装置で受け取った採血作業者が、当該採血ラベルを採血管に手作業で添付して、採血作業を実行する。かかる採血準備装置であっても、上述した実施例の採血用トレイを採血ラベルと置き換えて読むことで、実現でき、同様の作用効果を奏し得る。
また、上述した実施例にあっては、採血管理装置2が、採血情報を送信する際に、同一の被採血者の採血情報を記憶していると、これら複数の採血情報をまとめて一の採血情報として送信するようにしたが、この他の処理として、これら複数の採血情報を、同一の採血準備装置へ連続して送信するようにしても良い。この場合にあっても、連続送信した同一の被採血者の採血情報は、採血未完数やグループ未完数に一の採血情報数としてカウントされる。
また、上述した実施例の採血業務支援システム1は、採血管理装置2からの要求に従って上位システムから被採血者の採血情報を取得するようにした構成であるが、該上位システムからの取得方法はこれに限定されず、他の構成も適用できる。例えば、上位システムが受付端末を備え、受け付けた被採血者の採血情報が採血管理装置へ一方的に送信されてくるものであっても良い。
1 採血業務支援システム
2 採血管理装置
5 採血準備装置
6 採血作業端末

Claims (4)

  1. 被採血者の採血情報が記憶された外部記憶装置に接続され、該外部記憶装置から該被採血者の採血情報を取得する採血管理装置と、
    該採血管理装置に接続され、該採血管理装置から被採血者の採血情報を受信すると、該採血情報に基づいて該被採血者の識別情報を印字した採血ラベルを発行するラベル発行手段を備えた採血準備装置と、
    前記採血管理装置に接続され、被採血者の識別情報の入力に伴って該採血管理装置から該被採血者の採血情報を取得する採血作業端末と
    を備えた採血業務支援システムにおいて、
    前記採血準備装置を複数備えると共に、各採血準備装置に一又は複数の採血作業端末が夫々割り当てられてなり、
    各採血作業端末は、採血作業者の作業従事を示すログイン信号と新たな採血情報の送信を要求する追加信号とを採血管理装置へ送信する信号出力手段を備え、
    採血管理装置は、
    被採血者の採血順序を定める採血順設定手段と、
    前記外部記憶装置から取得した被採血者の採血情報を記憶する情報記憶手段と、
    採血作業端末から受信したログイン信号または追加信号に基づいて、当該信号を送信した採血作業端末が割り当てられた採血準備装置へ、前記情報記憶手段に記憶された採血情報を前記採血順序に従って送信する発行制御手段と
    を備えていることを特徴とする採血業務支援システム。
  2. 採血作業端末は、
    採血作業者によって採血ラベルの識別情報の入力操作と採血作業完了の入力操作とが可能な作業入力手段を備え、信号出力手段が、該採血ラベルの識別情報を示す照合信号を送信する処理と採血作業完了を示す完了信号を送信する処理とを備えたものであり、
    採血管理装置は、
    採血作業端末から受信した前記照合信号と完了信号とに従って、当該被採血者の採血情報を送信した採血準備装置に対して所定の作業完了処理を実行するようにしたものであることを特徴とする請求項1に記載の採血業務支援システム。
  3. 採血管理装置は、各採血作業端末から受信したログイン信号のログイン順序を記憶するログイン順記憶手段を備え、
    発行制御手段は、
    採血情報を採血準備装置へ送信済みで且つ採血作業完了前の採血未完数が、前記ログイン信号の受信数に基づいて設定された上限発行値よりも少ない場合に、該採血未完数が上限発行値に達するまで、前記ログイン順序に従って、ログイン信号に割り当てられた採血準備装置へ採血情報を送信する第一送信処理と、
    予め定められた有効条件が成立すると、追加信号の受信により、該追加信号に割り当てられた採血準備装置へ採血情報を送信する第二送信処理と
    を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採血業務支援システム。
  4. 採血管理装置の発行制御手段は、
    採血準備装置から受信したログイン信号または追加信号に基づいて採血情報を採血準備装置へ送信する場合に、当該採血情報と同一の被採血者に対する別の採血情報が情報記憶手段に記憶されていると、これら同一の被採血者に対する複数の採血情報を全て当該採血準備装置へ送信する情報集約送信処理を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の採血業務支援システム。
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