JP2009086767A - 医用ネットワークシステム並びに診療依頼管理装置及び方法 - Google Patents

医用ネットワークシステム並びに診療依頼管理装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 受け付けた診療依頼の優先度・実施順番を好ましく自動的に決定・変更する。
【解決手段】 依頼医は、診察科端末を操作し、緊急度を選択して検査依頼を発行する。検査科サーバは、検査の受付、所定の時間経過ごとに、その時点における病院内の滞在時間、検査待ち時間等の時間的パラメータと、静的なパラメータとしての依頼医が指定する緊急度とを用いて、各検査依頼の優先度を判定する。その優先度の順番で各検査依頼が検査端末に表示される。
【選択図】図7

Description

本発明は、依頼元から発行された診療依頼を管理する医用ネットワークシステム並びに診療依頼管理装置及び方法に関するものである。
診察を行う診察科(外科や内科)と検査を行う検査科が分科している病院においては、医療検査は、診察を担当する医師が、患者の診察結果に基づいてその必要性を判断して、検査科へ依頼する。こうした検査依頼は、例えば、特許文献1に記載されている医療情報システムなどのように、院内ネットワークを通じてオンラインで行われる。検査を依頼する依頼元の医師(以下、依頼医という)は、診察科端末を操作して検査依頼情報を発行する。この検査依頼情報は、オンラインで検査科の検査科サーバへ送信されて検査予約が行われる。検査科では、検査科サーバが受信した検査依頼情報に基づいて、検査の予約順に合わせて検査の準備などの手配を行う。そして、予約した患者が検査科に来科したときに実際の検査受付を行って、原則として、その受付順に検査が実施される。
検査によっては、緊急性を要する検査もあり、緊急指定がされた検査は、他の検査に優先して実施される。特許文献1の医療情報システムでは、依頼元が緊急指定をして発行した検査依頼情報に対して、緊急指定フラグが付されるようになっており、これにより、検査科においては、どの検査依頼が緊急なのかを簡単に判別することができるようにしている。
また、特許文献2の医療情報システムでは、予約時に指定された緊急度に応じて検査の優先度を判定して、その優先度に応じて複数の検査の実施順序を自動的に決定する機能を備えている。実際の運用においては、予約の無い飛び込みの検査依頼も多く、そうした検査依頼の中には極めて緊急性の高いものも存在する。こうした事態にも対応できるように、前記医療情報システムでは、自動的に決定された検査の実施順序に関わらず、スタッフのマニュアル操作によって検査の実施順序を変更できるようにしている。
また、特許文献3の検査管理システムでは、検査の予約にキャンセルが発生した場合に、キャンセルされた予約枠に他の検査を割り当てることで、検査時間枠を無駄にせず、検査機器の稼働効率を向上させようとしている。
特許第3234464号公報 特開2005−258994号公報 特開2006−338567号公報
上述したとおり、実際の運用においては、システムが自動的に決定した実施順序に関わらず、例えば、次の予定が入っている患者の検査を優先させたり、緊急検査が相次いだ結果、待ち時間が長時間に達した患者の検査を優先させるなど、検査科のスタッフの判断によって、検査の実施順序が変更されることが多い。
しかし、このように、検査の実施順序の変更を、検査科のスタッフの主観的な判断に委ねてしまうと、複数のスタッフ間で判断基準のバラツキが生じる。また、患者の待ち時間がどの程度に達しているかを、すべての患者についてスタッフが把握することは非常に難しく、最終的には患者の申告に頼らざるを得ないのが実情である。このような判断基準のバラツキや、待ち時間の把握ミスは、複数の患者に対する公平な取り扱いを阻害する要因となり、患者が不公平感を抱く原因となる可能性が非常に大きい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、スタッフの主観的な判断によらずに、検査依頼を含む診療依頼の実施順序を決定できるようにして、患者が抱く不公平感を払拭することにある。
上記目的を達成するにあたり、本発明の医用ネットワークシステムでは、診依頼管理サーバは、受信した複数の前記診療依頼のそれぞれの情報を格納する依頼情報格納手段と、依頼内容に応じた診療行為に予定される所要時間、同じ患者に対して診療依頼に基づいて実施される診療行為の後に予定されている別の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得する時間的パラメータ取得手段と、時間的パラメータに基づいて前記各診療依頼の優先度を判定する優先度判定手段とを備えたものである。
優先度判定手段によって判定された優先度は、各診療依頼のそれぞれの情報に関連付けて依頼情報格納手段に格納するようにするのがよい。また、依頼元端末からの診療依頼を受信したとき、診療依頼の診療の受付がされたとき、所定の時間が経過する毎、診療依頼の進行状況に変化があったとき、及び予め指定された時刻の少なくとも1つのタイミングで優先度の判定を行い、その判定毎に、依頼情報格納手段に格納した優先度を更新するようにすることが好ましい。
また、待ち時間の長さに応じて優先度を変更することは好ましい優先度の判定の態様である。
診療依頼により依頼される診療行為に医療検査を含むようにしたものである。また、患者が医療施設へ来院時に受け付けを行った来院時刻、患者が前記医療検査の受け付けを行った検査受付時刻、医療検査の検査開始予定時刻のいずれかを起算点として、患者の待ち時間を算出する算出手段を備えることも好ましい構成である。
医療検査の種類のそれぞれについて標準的な所要時間を記憶する所要時間記憶手段を備え、所要時間記憶手段から、優先度判定に用いる前記所要時間を取得することようにしてもよい。さらに、同一の患者に対して同日に行われる複数の診療行為のそれぞれの開始予定時刻を記録したスケジュール情報を患者毎に記憶するスケジュール記憶手段を備え、スケジュール情報に基づいて残り時間を求めるようにすることもできる。
診療依頼管理サーバと通信可能に接続され、前記依頼情報格納手段から配信された情報に基づいて各診療依頼をリスト表示可能な表示端末を備えるように構成するのがよい。また、表示端末は、複数の診療依頼毎に前記優先度を表示可能とすることが、優先度を確認できる点から好ましく、複数の診療依頼を前記優先度に応じた順序で表示端末に表示可能とすることがより好ましい。
優先度を判定する際には、複数種類の時間的パラメータについて、予め設定された重みと、各時間的パラメータの内容を正規化したパラメータ値との加重総和を前記各診療依頼の優先度として求めることが簡便である。
依頼元端末が診療依頼毎に緊急度を指定する緊急度指定手段と、緊急度が指定された前記診療依頼に対して緊急度指定情報を付与して診療依頼を発行可能な診療依頼発行手段とを備え、優先度判定手段を、緊急度指定情報と時間的パラメータとに基づいて優先度を判定するように構成することも好ましい。
また、本発明の診療依頼管理装置では、受信した複数の前記診療依頼のそれぞれの情報を格納する依頼情報格納手段と、依頼内容に応じた診療行為に予定される所要時間、同じ患者に対して診療依頼に基づいて実施される診療行為の後に予定されている別の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得する時間的パラメータ取得手段と、時間的パラメータに基づいて各診療依頼の優先度を判定する優先度判定手段とを備えたものである。
さらに本発明の診療依頼管理方法では、依頼内容に応じた診療行為に予定される所要時間、同じ患者に対して前記診療依頼に基づいて実施される診療行為の後に予定されている別の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得する時間的パラメータ取得ステップと、時間的パラメータに基づいて各診療依頼の優先度を判定する優先度判定ステップとを有するものである。
本発明によれば、診療依頼の優先度を判定するためのパラメータとして、依頼された診療行為に予定される所要時間、依頼された診療行為の後に診療対象の患者に予定されている他の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得して、その取得したパラメータから各診療依頼の優先度を判定するから、診療依頼の優先度の判定に関して客観性が確保され、患者が抱く不公平感を払拭することができる。
本発明を実施した院内ネットワークシステム2を図1に示す。この院内ネットワークシステム2は、病院など医療施設に構築され、この院内ネットワークシステム2に医療情報処理システムが設けられ、ネットワークを通じて検査を依頼するようにしてある。
なお、依頼する診療行為の1つとして検査を例とし、外科や内科等を依頼元として依頼先である検査科に対して診療依頼として検査依頼を行う場合について説明するが、診療行為は、検査の他、診察,治療,点滴や採血等の処置等を含み、本発明は、例えば外科から内科に診察を依頼する場合、検査科から外科や内科に診察を依頼する場合や、処置等が依頼される場合など種々の診療行為を依頼する場合に利用できる。また、外科や内科は、診察の他、治療等を行うが、説明の便宜上、これらを診察科と総称する。さらに、CT装置やMRI装置等による検査を行う検査科を例にして説明するが、検査の種類を限るものではない。
院内ネットワークシステム2には、診察科端末10,検査科サーバ11,管理端末12,カルテサーバ13,スケジュールサーバ14等を設けてあり、これら各装置は、相互に通信可能となるようにLAN接続してある。
診察科端末10は、外科や内科などの各診察科16に配置してある。依頼医は、この診察科端末10を操作して検査科19に対して検査依頼を行う。
検査科サーバ11は、CT装置やMRI装置等のモダリティ17を備えた検査科18に配してあり、診察科端末10から検査依頼を受信する。また、検査科18には、検査科サーバ11に接続された受付端末19と、検査端末20とを設けてある。
検査科サーバ11は、予め設定された各タイミングで優先度判定処理を行って検査依頼の優先度を判定する。この検査科サーバ11は、詳細を後述するように、検査待ち時間等の時間的パラメータを用いて優先度を判定する。
受付端末19は、検査依頼で依頼された検査の受付を行うものであり、例えば検査科18の受付窓口に配されている。検査の受付は、患者が実際に検査科18に来科した時点で受付端末19を検査科18のスタッフが操作することにより行われる。この受付端末19には、検査科サーバ11で受信された各検査依頼をリスト化した検査依頼リスト画面が表示され、この検査依頼リスト画面を参照することによって検査依頼の状況や、それらの受付状況、検査の進行状況等を確認することができる。
検査端末20は、例えばモダリティ17を操作する操作室等に配され、主として検査技師によって使用される。この検査端末20には、受付端末19で受付済みとなっている検査依頼を優先度にしたがって並べた検査待ちリスト画面が表示され、この検査待ちリスト画面を参照することによって、実施すべき検査の情報及び検査の実施順番等を知ることができる。
モダリティ17による検査結果は、例えばネットワークを通じて画像サーバ(図示せず)に送信される。検査が終了すると、終了通知が診察科端末10に送られる。この終了通知には検査結果の格納アドレスが含まれており、そのアドレスにアクセスすることで検査結果を参照することができる。
管理端末12は、例えば院内の業務を統括的に管理する管理部21に配してある。この管理端末12は、これを操作することにより検査科サーバ11が検査依頼の優先度を判定する際のパラメータに関する設定・変更を行うことができる。
カルテサーバ13は、各患者のそれぞれについて、患者の診療記録情報や、患者に関するその他の情報をカルテ情報として記録・保存する。スケジュールサーバ14には、患者の診療予定や実施時刻などを含むスケジュール情報が記録・保存されている。このスケジュールサーバ14は、検査科サーバ11が検査依頼の優先度を判定する際にスケジュール情報を検査科サーバ11に配信する。
図2において、診察科端末10は、本体部23とコンソール24とからなる。本体部23は、CPU23aと、CPUが処理を行う際のワークメモリとして用いられるメモリ23bと、OSや検査依頼プログラムを格納したハードディスクドライブ(HDD)23cと、LAN接続された装置と通信を行うための通信I/F23d等からなる。コンソール24は、モニタ24aと、キーボード,マウスを有する操作部24bとから構成される。この診察科端末10の構成は、例えばパ−ソナルコンピュータに検査依頼プログラムを実行可能にインストールしたものとして構成することができ、この例でもそのようにしてある。
診察科端末10は、CPU23aが検査依頼プログラムを実行することによって、緊急度指定手段と、診療依頼発行手段とを有する依頼元端末として機能し、検査依頼画面をモニタ24aへ表示し、操作部24bからの入力を受け付けて検査依頼を発行する。検査依頼の際には、操作部24bの操作により、依頼する検査内容とともに、医学的な見地に基づく検査の緊急度が指定される。この例においては、緊急度としては、検査の緊急実施を要請する「緊急」と、緊急実施を必要としない「通常」とのいずれかを選択的に指定することができる。この指定により、診察科端末10が発行する検査依頼に緊急指定情報が付与される。
診察科端末10による検査依頼の発行は、検査依頼レコードRa(図3参照)を生成し、この検査依頼レコードRaを検査科サーバ11に送信することにより行う。この例の検査依頼レコードRaには、図3に示すように、依頼する検査の対象となる患者の患者ID、氏名の他、検査内容と緊急度の項目が含まれる。
検査内容は、診察科16が検査科18に依頼する検査の情報、例えばCT装置やMRI装置等のモダリティの指定、頭部、胸部といった検査部位、造影の有無などを指定する情報等を、その項目内容としている。また、緊急度は、入力操作で指定された「緊急」または「通常」のいずれかが、その項目内容となる。なお、検査依頼レコードRa及び後述する他のレコードの項目・内容等は一部を示したものであり、それに限定されるものではない。
スケジュール記憶手段としてのスケジュールサーバ14は、前述のように患者ごとのスケジュールを記録・保存し、配信要求を受信して、その要求元にスケジュール情報を提供するものであり、例えばコンピュータと大容量のハードディスク等から構成される。このスケジュールサーバ14は、検査科サーバ11からの要求に応じて、当日分の最新の患者時刻レコードRb(図4参照)を検査科サーバ11に送信する。患者時刻レコードRbは、図4に一例を示すように、患者時刻レコードRbは、患者の患者ID,氏名の他、来院時刻、診察科予約時刻、検査1予約時刻、検査2予約時刻等の各スケジュール情報からなる。
来院時刻は、例えば患者が病院の総合受付で受付をした受付時刻を内容としており、自動受付機で受付を完了させたときにスケジュールサーバ14に自動的に記録される。診察科予約時刻は、患者が診察科16の診察予約をしている場合にその予約時刻を内容とするものであり、検査1予約時刻、検査2予約時刻も、同様に予約されている検査がある場合の予約時刻となっている。各スケジュール情報は、例えば予約、予約変更,キャンセルの各処理が行われるごとに更新される。
検査科サーバ11は、診療依頼管理サーバとして機能する。この検査科サーバ11は、CPU,メモリ,通信I/F(図示省略)や、OSや優先度判定プログラム等を格納したハードディスクドライブ(HDD)26a、時計回路26b等で構成され、そのCPUが優先度判定プログラムを実行することによって優先度判定処理を行う処理部27と、ハードディスクドライブ等で構成されたストレージ部28からなる。
処理部27は、情報取得手段31、判定手段32として機能する。ストレージ部28には、優先度を決定する際に用いるパラメータテーブル35が格納されるとともに、依頼情報格納部36が形成されている。
依頼情報格納部36は、依頼情報格納手段であり、複数の検査依頼に対応する複数の依頼情報を格納する。1件の依頼情報は、図5に一例を示すような依頼情報レコードRcとして記録されている。依頼情報レコードRcは、検査依頼に関連した種々の情報を1件の検査依頼ごとに記録したものであり、診察科端末10からの検査依頼レコードRaをベースに、処理部27で算出される優先度Pb、受付端末19での受付番号(以下、検査受付番号という)、受付時刻(以下、検査受付時刻という)、検査の進行状況等を付加したものとなっている。
すなわち、依頼情報格納部36には、診察科端末10からの検査依頼レコードRaがまず書き込まれ、これに算出される優先度Pbが付加され、この後に患者が来科して受付をすると前記検査受付番号や検査受付時刻が付加されるように情報が順次に付加されていく。また、優先度Pbは、その判定が行われるごとに最新のデータに更新される。
なお、依頼情報レコードRcのベースとして、患者属性レコードRbを用いてもよい。この場合には、検査依頼レコードRaから検査内容や緊急度も付加することが好ましい。
処理部27が行う優先度判定処理は、パラメータを取得するのに必要な各種基準情報を取得するための情報取得処理と、各基準情報からパラメータを取得し、そして取得したパラメータに基づいて検査依頼の優先度を判定する処理とからなる。この優先度判定処理は、患者が来科して受付を行ったとき、所定の時間が経過するごとに行うが、この他に検査の進行状況が変化したとき、及び所定の時刻になったとき、検査依頼を受信したとき等の各種のタイミングで行うことができる。
情報取得手段31は、情報取得処理を行う。すなわち、情報取得手段31は、受け付けされた検査依頼の優先度を判定するために必要な基準情報を各検査依頼について取得する。取得すべき基準情報は、パラメータテーブル35を参照することによって判断される。
この例では、来院時刻と検査受付時刻を起算点して求められる患者の病院内での滞在時間,検査待ち時間と、検査受付番号(順番)と実施済みの検査実施数の差(以下、順番差という)と、緊急度とをそれぞれパラメータとして用いるため、来院時刻、検査受付時刻、検査受付順番、緊急度をそれぞれ基準情報として取得する。上記各パラメータのうち滞在時間,検査待ち時間、順番差は、時間を要素とするあるいは時間によって変化する時間的パラメータである。
来院時刻は、依頼情報レコードRcに含まれる患者IDをスケジュールサーバ14に送ることによって、スケジュールサーバ14が送信する患者時刻レコードRbから取得する。また、緊急度、検査受付番号、検査受付時刻は、依頼情報格納部36から取得する。なお、情報取得手段31による基準情報の取得手法の等は、上記のものに限られるものではない。例えば来院時刻のように、当日中であればその内容が変化しないような基準情報については、依頼情報レコードRcの情報として付加することで、外部の機器から再取得しないようにしてもよい。
判定手段32は、情報取得手段31で取得した各基準情報(来院時刻,検査受付時刻,緊急度,検査受付番号)を用いて判定処理を行う。この例では、判定手段32は、変換処理を行う変換手段32aと、その変換処理の結果から優先度を演算で求める演算処理を行う演算手段32bとして機能する。
変換手段32aは、取得した各基準情報を必要とするパラメータに変換する処理と、この各パラメータを、パラメータの重みと、パラメータの内容を正規化したすなわち所定の規則で数値化したパラメータ値に変換する処理とを行う。この変換処理の際には、パラメータテーブル35が参照される。したがって、情報取得手段31と変換手段32aとによって時間的パラメータを取得する時間的パラメータ取得手段を構成する。
変換手段32aは、来院時刻に基づいたパラメータとして滞在時間を求める。滞在時間は、来院時刻から現在時刻に至るまでの患者が病院内に滞在している時間であり、時計回路26bに計時されている現在時刻と来院時刻の差として求められる。また、現在時刻と検査受付時刻の差である検査待ち時間を検査受付時刻に基づいたパラメータとして求める。検査受付番号に基づいたパラメータとしては、前述の順番差を求める。緊急度については、その緊急度自体をパラメータとする。
演算手段32bは、各パラメータの重みとパラメータ値の加重総和を優先度として算出する。すなわち、各パラメータの重みをWbi,パラメータ値をYi(i=1,2,・・・n、この例ではn=4)としたときに、次の演算式(1)により優先度Pbを求める。処理部27は、算出した優先度Pbを依頼情報格納部36に記録されている対応する依頼情報レコードRcに付加し、あるいは既存の優先度に変えて更新する。
Pb=Wb1・Y1+Wb2・Y2+・・・・Wbn・Yn ・・・(1)
なお、この例では必要とするパラメータに応じた基準情報だけを取得し、その必要なパラメータだけを求めているが、例えば種々の基準情報を取得して利用が想定される各パラメータを求めるようにし、不要なパラメータの重みを「0」としてもよい。
受付端末19,検査端末20は、いずれも診察科端末10と同様にパーソナルコンピュータ等で構成されており、それぞれモニタ19a,20aや、キーボードやマウス等からなる操作部19b,20b、操作部19b,20bの操作に応じた処理や検査科サーバ11との間で通信等を行う制御部19c,20cを有している。
受付端末19の制御部19cは、依頼されている各検査依頼を示す検査依頼リスト画面41(図6参照)をモニタ19aに表示させる。検査依頼リスト画面41は、例えば新しい検査依頼を受けたときのように依頼情報格納部36の内容が変化したときや、受付端末19で更新の指示がされたときなどに更新される。
例えば依頼情報格納部36の内容が変化するごとに、ストレージ部28から制御部19cに対して通知が行われ、この通知を受けて制御部19cが検査依頼リスト画面41を表示するのに必要な情報をストレージ部28に対して要求する。そして、この要求に応答してストレージ部28が依頼情報格納部36からそれら情報を読み出して制御部19cに送ることで、検査依頼リスト画面41が最新の内容に更新される。
また、操作部19bを操作することにより、患者が来科したときに検査依頼リスト画面41から指定した依頼に対して受付処理を行うことができる。検査の受付処理が行われると、制御部19cで検査受付番号が生成され、これがストレージ部28に送られて、受け付けた検査依頼に対応する依頼情報格納部36中の依頼情報レコードRcに付加される。なお、操作部19bを操作し、検査科18のスタッフの判断で緊急度の指定をできるようにしてもよい。
検査端末20の制御部20cは、受付済みの各検査依頼を示す検査待ちリスト画面42(図7参照)をモニタ20aに表示させる。この検査待ちリスト画面42の表示の際には、
受付端末19の場合と同様にして、例えば依頼情報格納部36の内容が変化するごとに検査待ちリスト画面42を表示するのに必要な情報を依頼情報格納部36から取得することで行う。
制御部20cは、各検査依頼の情報の1つとして優先度Pbを依頼情報格納部36から取得し、また優先度Pbの大小の順番で情報を受け、その順番で各検査依頼を表示する。これにより、検査待ちリスト画面42を参照することによって、実施すべき検査の順番と優先度Pbとを簡単に知ることができるようにしてある。
また、この検査端末20の操作部20bを操作することにより、検査の進行状況の変更や、検査内容の詳細等を表示させることができる。進行状況を変更した際には、依頼情報格納部36中の対応する依頼情報レコードRcの進行状況が変更される。
なお、受付端末19の操作によって任意の検査依頼を任意に指定する順番に割り込ませることができるようにしてもよい。
図6に受付端末19のモニタ19aに表示される検査依頼リスト画面41の一例を示す。検査依頼リスト画面41は、前述のように依頼情報格納部36の内容に基づいて表示されるものであり、この例では検査依頼ごとに患者ID、氏名、検査内容、受付番号、進行状況、優先度を1組とした検査依頼情報44が、例えば依頼された順番で表示される。
検査依頼情報44の受付番号は、検査受付番号である。進行状況には、検査が未実施の場合で受付済のときには、「受付済」が表示され、また受付されていないときは空欄とされる。また、検査が既に完了している場合には「実施済」が、その時点で検査中である場合には「検査中」が進行状況に表示される。優先度は、処理部27で算出された優先度Pbであり、値が大きいほど優先度(順位)が高いことを示している。さらに、各検査依頼情報44のうちで受け付けがされていないものには、例えば「受付待」のボタン45が表示され、受付時にはこれをクリックすることで受付が行われる。
図7に検査端末20のモニタ20aに表示される検査待ちリスト画面42の一例を示す。この例における検査待ちリスト画面42は、検査依頼リスト画面41と同様に、検査依頼ごとに患者ID、氏名、検査内容、受付番号、進行状況、優先度を1組とした検査待ち情報46が表示されるが、受付された検査依頼のものだけが、優先度の大きい順番で表示される。また、進行状況には、検査が未実施の場合には空欄とされる。検査待ち情報46には、優先度が含まれており、検査技師がその独自の判断で検査の実施順番を変更する際にも、優先度を考慮することができるようにしてある。
なお、検査依頼リスト画面41、検査待ちリスト画面42に、医師が指定した緊急度や、属性情報を表示させてもよい。また、このような緊急度や属性情報を表示する表示モードと表示しない非表示モードに切り換えることができるようにしてもよい。さらに、検査依頼リスト画面41において、検査依頼の優先度の順番で検査依頼情報44を表示したり、検査待ちリスト画面42において、受付順番で検査待ち情報46を表示したり、そのように表示するモードを設けてもよい。
図8にパラメータテーブル35の内容の一例を模式的に示す。パラメータテーブル35には、各基準情報から求めるべきパラメータ、そのパラメータの重みと、パラメータの内容に応じたパラメータ値とが定義付けられている。
図8(a)に示すように、緊急度については、それ自体をパラメータとし、重みWb1と、その内容ごとのパラメータ値Y1が設定されている。この例では、緊急度の重みWb1が「10」に、緊急度の内容に応じたパラメータ値Y1は、「緊急」が選択されている場合に「1.0」、「通常」の場合に「0.0」としてあり、「緊急」が指定されている場合に、優先度Pbが大きくなるようにしている。なお、緊急度を二段階にしているが、例えば「緊急」,「至急」,「通常」のように3段階以上とし、それぞれに異なるパラメータ値を設定してもよい。
来院時刻については、図8(b)に示すように、現在時刻と来院時刻との差をパラメータである滞在時間とし(グラフ横軸)、この滞在時間に応じてパラメータ値Y2(グラフ縦軸)が決まるように設定されている。また、この滞在時間に対して重みWb2が設定されている。この例では、滞在時間が長くなるほど比例的にパラメータ値Y2を増大させ、優先度Pbが増大するようにしている。
検査時刻については、図8(c)に示すように、現在時刻と検査受付時刻との差をパラメータである検査待ち時間とし、この検査待ち時間に応じてパラメータ値Y3が決まるように設定されている。また、この検査待ち時間に対して重みWb3が設定されている。この例では、検査待ち時間が長くなるほど優先度Pbを増大させるように、パラメータ値Y3を増大させるが、パラメータ値Y3の増大率に変化を与えており、検査待ち時間が一定の時間内(例えば10分以内)では、パラメータ値Y3を時間経過にともなって微増させ、一定の時間以上となると急激に増大させている。また、急激な増大後、さらに時間が経過すると、検査待ち時間によって優先度が増大しないようにパラメータ値Y3を一定な値、すなわち増大率が「0」となるように設定してある。
検査受付番号については、図8(d)に示すように、検査受付番号と検査実施数の差である順番差をパラメータとし、この順番差に応じてパラメータ値Y4が決まるように設定され、順番差に対して重みWb4が設定されている。この例では、検査実施数が検査受付番号より大きくなって順番差がマイナスとなる場合にその差が大きくなるほどパラメータ値Y4が増大するようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。診察科16の医師(以下、依頼医という)が検査を依頼する場合には、診察科端末10を操作して検査内容を指定し、さらに緊急度を指定して検査依頼の発行を指示する。このときに、検査待ち時間等を考慮して優先度の判定を検査科サーバ11が行うため、依頼医は、医学的な見地からだけで緊急度を判断して指定すればよい。
検査依頼の発行を指示すると、診察科端末10から検査依頼レコードRaが送信されて、それが検査科サーバ11で受信されて依頼情報格納部36に記録され依頼情報レコードRcのベースとされる。同様にして、診察科端末10から検査依頼が発行されるごとに、依頼情報格納部36には依頼情報レコードRcが追加される。そして、このようにして、依頼情報レコードRcが追加された各検査依頼については、患者の受付を待つ受付待ちとなる。
受付待ちとなっている検査依頼について患者が来科し、受付端末19の操作で受付が行われると、その依頼情報レコードRcに対して検査受付番号と、検査受付時刻とが付加される。なお、検査受付番号は、それまでに発行した検査受付番号に「1」を加算したものとされ、検査受付時刻は、検査受付時点で受付端末19に計時されている時刻とされる。
図9に示すように、上記のように受付端末20で受付処理が行われたとき、あるいは前回の優先度判定処理を行ってから所定時間、例えば数分が経過するごとに、処理部27によって優先度判定処理が行われる。
まず、情報取得処理が行われ、依頼情報格納部36から1つの検査依頼に対応する依頼情報レコードRcが読み出される。また、依頼情報レコードRcに記録されている患者IDをスケジュールサーバ14に送信し、これに応答して配信される患者時刻レコードRbを受信する。この後に、処理部27がパラメータテーブル35にアクセスして、取得すべき基準情報を調べ、その基準情報を患者時刻レコードRbと依頼情報レコードRcとから取得する。
この例の場合には、図10に示すように、処理部27によって、依頼情報レコードRcから緊急度,検査受付時刻,検査受付番号が基準情報として取得され、また患者時刻レコードRbから来院時刻が基準情報として取得される。
次に、処理部27によって判定処理が実行され、変換処理と演算処理が順次に行われる。まず、パラメータテーブル35を用いて変換処理が行われるが、緊急度はそれ自体がパラメータとされるから、パラメータテーブル35にしたがって、その重みWb1と「緊急」または「通常」に応じたパラメータ値Y1とされる。
来院時刻,検査受付時刻については、それぞれ現在時刻との差が求められて、滞在時間と検査待ち時間とされてから、滞在時間が重みWb2と、その内容に応じたパラメータ値Y2に変換され、検査待ち時間が重みWb3と、その内容に応じたパラメータ値Y3に変換される。さらに、検査受付番号は、検査実施数を用いてパラメータとしての順番差が求められてから、その重みWb4と、内容に応じたパラメータ値Y4に変換される。
変換処理に続いて演算処理が行われて、上記変換処理で得られた重みWb1〜Wb4とパラメータ値Y1〜Y4との加重総和が演算式(1)によって求められ、それが優先度Pbとされる。そして、この優先度Pbに対応する依頼情報レコードRcにそれまでに優先度Pbが付加されていなければ、今回算出された優先度Pbが付加され、また優先度Pbが既に付加されている場合には算出した優先度Pbに更新される。
このように1件の依頼情報レコードRcの優先度Pbを付加または更新すると、依頼情報格納部36に記録されている全件の検査依頼について優先度Pbを付加または更新したかが調べられる。そして、全件について完了していない場合には、次の検査依頼について同じ手順で優先度Pbを算出し、依頼情報レコードRcの優先度Pbを付加または更新する。このようにして、1回の優先度判定処理で全件の検査依頼について、優先度Pbを算出して新たなものに更新する。
なお、優先度判定処理については、受付済みの検査依頼についてだけ行ってもよい。また、受付済みの検査依頼の場合は、検査受付番号に基づく順番差について重みを「0」とする等して、優先度Pbの算出に使用しないようにすればよい。
以上のようにして、各依頼情報レコードRcの優先度Pbが更新されると、この更新後の依頼情報格納部36に各依頼情報レコードRcに基づいて、受付端末19の検査依頼リスト画面41、検査端末20の検査待ちリスト画面42が更新される。
検査待ちリスト画面42の更新の際には、検査端末20が優先度Pbの大小の順番で情報を受け、その順番で表示するので、検査待ちリスト画面42には、受付済みの検査待ち情報46だけが優先度の大きい順番で表示されている。したがって、検査技師は、検査待ちリスト画面42を参照するだけで、実施すべき検査の順番を知ることができる。
また、この後にも、新たに検査依頼の受付が発生し、あるいは所定時間が経過すれば、同様な手順で優先度判定処理が行われ、検査待ちリスト画面42は、各検査依頼の優先度の更新結果が反映されたものとなる。
以上により、滞在時間,検査待ち時間、順番差を考慮して、検査の優先度が判定され、そして、検査の実施順番が自動的に決定・変更されるので、患者の待ち時間や病院内での滞在時間等を適切なものとするようにできる。また、検査技師は、実施順番の容易に確認することができる。
なお、上記実施形態では、優先度判定処理が行われると、全ての検査依頼の実施順番が新たに算出された優先度に基づいて変更されるが、例えば検査待ちの順番が所定の範囲内となった場合等には、その検査の実施順番が変更されないように制御することも好ましい。
上記では、時間的パラメータとして滞在時間,検査待ち時間、順番差を用いているが、時間的パラメータは、これらに限られるものではないが、検査に要する所要時間、検査対象の患者に対して、その後に予定されている検査までの残り時間、患者の待ち時間のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。また、取得すべき基準情報としては、優先度を判定するパラメータを求めるために必要なものを適宜に取得すればよい。さらに、複数のパラメータの組み合わせも適宜に決定することができる。
検査の所要時間としては、予約されている検査時間の他、検査内容に応じた所要時間、その検査を行うことによって他の患者を待たせる時間等を用いることができる。例えば検査の所要時間としては、ストレージ部28等に記録しておき、検査内容に対応したものを取り出せばよい。また。所要時間としては、固定値として与えるものだけでなく、例えば過去の所要時間から統計的に求められる通常必要な所要時間、現在の検査の状況によって変化する所要時間として取得してもよい。
また、緊急度をパラメータとして用いることは任意であるが、この例のように緊急度を組み合わせることは、特に好ましい態様である。さらに、この例では検査受付番号を順番差に変換しているが、検査受付番号そのものを静的なパラメータとして用いることもできる。
図11に示す例は、次検査までの残り時間を時間的パラメータとしているものである。この例では、情報取得処理では、緊急度、来院時刻,検査受付時刻,検査受付番号の他に、患者時刻レコードRbから検査1予約時刻を基準情報として取得する。そして、変換処理では、検査1予約時刻と現在時刻の差を用いて、パラメータとして次の検査までの残り時間を求め、この残り時間をパラメータテーブルで重みWb5とパラメータ値Y5に変換して優先度Pbを算出する。
上記のような次の検査までの残り時間をパラメータ値Y5に変換する場合には、例えば図12に示すように、残り時間の減少とともにパラメータ値Y5を増大させ、残り時間が小さくなるほどその増大率が大きくなるように変換する。
本発明は、例えば予約時刻を取得し、その予約時刻と現在時刻の差をパラメータとして、パラメータ値を増減するようにすれば、予め検査の時刻が予約されている検査システムにも利用することができる。なお、この場合には、予約時刻前までは、パラメータ値を「0」あるいはマイナスの値とし、予約時刻後からパラメータ値を増加させるようにしてもよい。
上記各実施形態で規定されているパラメータの内容と変換されるパラメータ値の関係は一例であり、これに限定されるものではなく、パラメータの内容と変換されるパラメータ値との関係は任意に規定することができる。例えば線形関数的に規定してもよく、非線形関数的に規定してもよい。また、最初10分程度は急激にパラメータ値を増大させ、30分経過後にはさらに急激に増大させるなどのように、人間が待ち時間から受ける感覚を想定して規定するのもよい。さらに、優先度を減少させる要因がある場合、重みを負としてもよく、あるいはパラメータ値が負となるようにしてもよい。
図13に、基準情報、パラメータの設定を変更する例を示す。なお、以下に説明する他は、最初の実施形態と同じであり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付してその説明を省略する。図13に示す例では、管理端末12の操作によってパラメータテーブル35の内容を変更できるようにしてある。
管理端末12は、他の端末と同様にCPU,メモリ、HDD、通信I/F、コンソールを有するコンピュータから構成されている。パラメータテーブル35の内容を変更する際には、この管理端末12が操作される。上記の検査科サーバ11は、管理端末12からのパラメータテーブル35の内容の変更要求を受け付ける機能を有しており、管理端末12からパラメータテーブル35の内容の変更要求があった場合には、ユーザ名、パスワード等により操作者の認証を行ってから、その要求を受け入れる。
認証後には、例えば検査科サーバ11からパラメータ設定画面47(図14参照)を管理端末12に表示するためのデータが送信され、そのパラメータ設定画面47にしたがってパラメータテーブル35の内容を変更する操作を管理端末12で行う。パラメータ設定画面47を用いて管理端末12でパラメータの設定が変更されると、その変更のデータを検査科サーバ11が受け付けてパラメータテーブル35の内容を変更する。
図14に管理端末12に表示されるパラメータ設定画面47の一例を示す。パラメータ設定画面47には、緊急度,滞在時間,検査待ち時間等のパラメータとされる項目が縦方向に並べて表示される。パラメータとすべき項目は、項目追加ボタン48をクリックすることによって追加され、項目ごとの削除ボタン49で削除が可能になっている。項目が追加されると、その項目のパラメータを得るために必要な基準情報が設定される。各項目には、パラメータの重みやパラメータ値の規定等の設定状態が表示され、変更ボタン50のクリックによって、それらを任意に変更することができる。なお、この例では、滞在時間,検査待ち時間とパラメータ値の関係をグラフで画面に表示するようにしてある。
パラメータの重み,パラメータ値の設定は、依頼先の検査科のそれぞれに独自の設定としてもよいが、病院等の医療施設で1つの共通なパラメータの重み、パラメータ値を設定して、それを各検査科が用いるようにしてもよい。また、依頼元である各診察科に対応してパラメータの重み,パラメータ値をそれぞれ設定してもよい。なお、このような場合にも、管理端末、あるいは種々の端末でパラメータの重み、パラメータ値を設定することができるようにするのが好ましい。
パラメータの重み,パラメータ値の設定・変更は、検査の依頼元や依頼先が設定するようにしてもよい。このとき、各依頼元あるいは各依頼先はパラメータ値のみをそれぞれ設定し、管理部が病院全体の優先度の考え方にしたがってパラメータの重みを決定するようにしてもよい。もちろん、各依頼元あるいは各依頼先がパラメータの重みをそれぞれ設定し、管理部が病院全体の考え方にしたがってパラメータ値を決定して設定するようにしてもよい。
また、上記では、優先度Pbだけで実施順番を決めるようにしているが、上記のようにして求める優先度Pbを用いて、他の方法でいったん決められた検査依頼の優先度を調整・補正することも有用である。
例えば、緊急度、患者の年齢,性別,介助の必要性の有無,病院に対して有する患者固有の人的あるいは経済的関係や社会に対して有する患者固有の関係や地位等のように患者固有の情報等の種々の属性情報、診療内容から医療施設の稼働効率等の経済的な事情を考慮した情報等の一部または全部をパラメータ化し、その内容に基づくパラメータ値、パラメータの重みを用いて加重総和を求め、これを検査依頼の優先度Paとする。そして、この優先度Paに対して最初の実施形態と同様にして求めた優先度Pbを補正量として例えば加算して、これを最終的な優先度Pとする。
上記のようにして、優先度Paと補正量としての優先度Pbから優先度Pを求める場合には、新たに検査依頼の受付が発生したときや所定時間が経過した時等に、補正量としての優先度Pbを再算出して優先度Pを更新すればよい。なお、優先度Paを求める際に緊急度のようなパラメータを用いている場合、それと重複するパラメータを補正量としての優先度Pbの算出する際に用いなくてもよい。
パラメータの重み,パラメータ値の設定は、依頼先の検査科のそれぞれに独自の設定としてもよいが、病院等の医療施設で1つの共通なパラメータの重み、パラメータ値を設定して、それを各検査科が用いるようにしてもよい。また、依頼元である各診察科に対応してパラメータの重み,パラメータ値をそれぞれ設定してもよい。なお、このような場合にも、管理端末、あるいは種々の端末でパラメータの重み、パラメータ値を設定することができるようにするのが好ましい。
パラメータの重み,パラメータ値の設定・変更は、検査の依頼元や依頼先が設定するようにしてもよい。このとき、各依頼元あるいは各依頼先はパラメータ値のみをそれぞれ設定し、管理部が病院全体の優先度の考え方にしたがってパラメータの重みを決定するようにしてもよい。もちろん、各依頼元あるいは各依頼先がパラメータの重みをそれぞれ設定し、管理部が病院全体の考え方にしたがってパラメータ値を決定して設定するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、院内ネットワークシステムを例にして説明したが、例えば病院間、病院と検査機関等との間で構成された、医用ネットワークシステム、院外ネットワークシステムであってもよい。
さらに、上述したシステムの構成は一例であり、本発明は、これに限定されず、各処理・機能を他の端末やサーバ等で適宜に実行させることができる。例えば、優先度判定処理を診察科端末で実行し、あるいは診察科や検査科に共通なサーバで実行し、その結果を検査科の端末に表示させてもよい。管理端末でパラメータテーブルを設定する代わりに受付端末で設定するように構成してもよい。さらには患者の基準情報や緊急度の取得先なども限定されるものではない。
本発明は、上記各実施形態で示したとおり、プログラムの形態、さらにこれを記憶した記憶媒体としてもよい。
本発明を実施した院内ネットワークシステムの概略を示す説明図である。 検査科サーバの機能を示す機能ブロック図である。 診察科端末から送信される検査依頼レコードの内容を示す説明図である。 スケジュールサーバから送信される患者時刻レコードの内容を示す説明図である。 依頼情報格納部に記録される依頼情報レコードの内容を示す説明図である。 受付端末に表示される検査依頼リスト画面の一例を示す説明図である。 検査端末に表示される検査待ちリスト画面の一例を示す説明図である。 パラメータテーブルの設定内容の一例を示す説明図である。 検査科サーバの処理の概略を示すフローチャートである。 優先度判定処理を模式的に示す説明図である。 次の検査までの残り時間をパラメータに加えて優先度を判定する例を示す説明図である。 次の検査までの残り時間からパラメータ値に変換する場合の変換例を示すグラフである。 管理端末によってパラメータテーブルの設定を変更する例を示す要部ブロック図である。 管理端末に表示されるパラメータ設定受画面の一例を示す説明図である。
符号の説明
2 院内ネットワークシステム
10 診察科端末
11 検査科サーバ
14 スケジュールサーバ
19 受付端末
20 検査端末
31 情報取得手段
32 優先度判定手段
35 パラメータテーブル
36 依頼情報格納部

Claims (15)

  1. 依頼内容を指定して診療依頼を発行する複数の依頼元端末と、前記各依頼元端末とネットワークを通じて接続され、前記各依頼元端末が発行した患者毎の診療依頼をオンラインで受信して、受信した前記診療依頼を管理する診療依頼管理サーバとからなる医用ネットワークシステムにおいて、
    前記診療依頼管理サーバは、
    受信した複数の前記診療依頼のそれぞれの情報を格納する依頼情報格納手段と、
    前記依頼内容に応じた診療行為に予定される所要時間、同じ患者に対して前記診療依頼に基づいて実施される診療行為の後に予定されている別の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得する時間的パラメータ取得手段と、
    前記時間的パラメータに基づいて前記各診療依頼の優先度を判定する優先度判定手段とを備えたことを特徴とする医用ネットワークシステム。
  2. 前記優先度判定手段によって判定された前記優先度は、前記各診療依頼のそれぞれの情報に関連付けて前記依頼情報格納手段に格納されることを特徴とする請求項1記載の医用ネットワークシステム。
  3. 前記優先度判定手段は、前記依頼元端末からの診療依頼を受信したとき、診療依頼の診療の受付がされたとき、所定の時間が経過する毎、診療依頼の進行状況に変化があったとき、及び予め指定された時刻の少なくとも1つのタイミングで前記優先度の判定を行い、その判定毎に、前記依頼情報格納手段に格納した前記優先度を更新することを特徴とする請求項2記載の医用ネットワークシステム。
  4. 前記優先度判定手段は、前記待ち時間の長さに応じて優先度を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の医用ネットワークシステム。
  5. 前記診療依頼により依頼される診療行為は、医療検査を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の医用ネットワークシステム。
  6. 前記優先度判定手段は、患者が医療施設へ来院時に受け付けを行った来院時刻、患者が前記医療検査の受け付けを行った検査受付時刻、医療検査の検査開始予定時刻のいずれかを起算点として、前記患者の待ち時間を算出する算出手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の医用ネットワークシステム。
  7. 前記医療検査の種類のそれぞれについて標準的な所要時間を記憶する所要時間記憶手段を備えており、前記優先度判定手段は、前記所要時間記憶手段から、優先度判定に用いる前記所要時間を取得することを特徴とする請求項5又は6記載の医用ネットワークシステム。
  8. 同一の患者に対して同日に行われる複数の診療行為のそれぞれの開始予定時刻を記録したスケジュール情報を患者毎に記憶するスケジュール記憶手段を備えており、前記優先度判定手段は、前記スケジュール情報に基づいて前記残り時間を求めることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の医用ネットワークシステム。
  9. 前記診療依頼管理サーバと通信可能に接続され、前記依頼情報格納手段から配信された情報に基づいて前記各診療依頼をリスト表示可能な表示端末を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の医用ネットワークシステム。
  10. 前記表示端末は、前記複数の診療依頼毎に前記優先度を表示可能なことを特徴とする請求項9記載の医用ネットワークシステム。
  11. 前記表示端末は、前記複数の診療依頼を前記優先度に応じた順序で表示可能なことを特徴とする請求項9又は10記載の医用ネットワークシステム。
  12. 前記優先度判定手段は、前記複数種類の時間的パラメータについて、予め設定された重みと、各時間的パラメータの内容を正規化したパラメータ値との加重総和を前記各診療依頼の優先度として求めることを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載の医用ネットワークシステム。
  13. 前記依頼元端末は、
    前記診療依頼毎に緊急度を指定する緊急度指定手段と、
    前記緊急度が指定された前記診療依頼に対して緊急度指定情報を付与して前記診療依頼を発行可能な診療依頼発行手段とを備えており、
    前記優先度判定手段は、前記緊急度指定情報と前記時間的パラメータとに基づいて優先度を判定することを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の医用ネットワークシステム。
  14. 依頼内容を指定して診療依頼を発行する複数の依頼元端末とネットワークを通じて接続され、前記各依頼元端末が発行した患者毎の診療依頼をオンラインで受信して、受信した前記診療依頼を管理する診療依頼管理装置において、
    受信した複数の前記診療依頼のそれぞれの情報を格納する依頼情報格納手段と、
    前記依頼内容に応じた診療行為に予定される所要時間、同じ患者に対して前記診療依頼に基づいて実施される診療行為の後に予定されている別の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得する時間的パラメータ取得手段と、
    前記時間的パラメータに基づいて前記各診療依頼の優先度を判定する優先度判定手段とを備えたことを特徴とする診療依頼管理装置。
  15. 依頼内容を指定して診療依頼を発行する複数の依頼元端末とネットワークを通じて接続され、前記各依頼元端末が発行した患者毎の診療依頼をオンラインで受信して、受信した前記診療依頼を管理する診療依頼管理方法において、
    前記依頼内容に応じた診療行為に予定される所要時間、同じ患者に対して前記診療依頼に基づいて実施される診療行為の後に予定されている別の診療行為までの残り時間、患者の待ち時間を含む複数種類の時間的パラメータのうちの少なくとも1つを取得する時間的パラメータ取得ステップと、
    前記時間的パラメータに基づいて前記各診療依頼の優先度を判定する優先度判定ステップとを備えていることを特徴とする診療依頼管理方法。
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