以下に、図面を参照して、本発明にかかる電子カルテプログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。図1において、クライアント装置110は、カルテ情報を入力する操作画面を表示するコンピュータである。カルテ情報とは、患者を診療した際の診療記録を示す情報である。診療記録は、例えば、患者の症状、患者への処置や処方薬などである。
ここで、医療従事者は、カルテ情報を入力する際に、過去のカルテ情報をチェックして、患者の診療を正しく行い、診療のミスなどの医療上の問題の発生を抑制することが好ましい。医療従事者とは、医療業務を行う者である。医療従事者は、例えば、医師、看護師、病院受付、薬剤師などである。このため、カルテ情報のチェックの漏れを防止するために、同一の患者のカルテ情報について排他制御が行われ、ある医療従事者が入力中のカルテ情報が確定するまで、他の医療従事者がカルテ情報を入力不可能にしておく場合が考えられる。これにより、異なる医療従事者によって、同時に、同一の患者のカルテ情報の入力が行われることが防止され、カルテ情報のチェックの漏れが防止される。
一方で、医療施設では、異なる医療従事者が、同時に、同一の患者のカルテ情報を入力可能にすることが好ましい場合がある。例えば、患者がいくつかの診療科を連続して受診する場合では、それぞれの診療科の医療従事者が独立して同一の患者のカルテ情報を入力可能にすることが好ましい。このため、診療科または職種ごとに、同一の患者のカルテ情報について排他制御が行われる場合が考えられる。より具体的には、例えば、ある医療従事者による特定の診療科における特定の患者のカルテ情報が入力中であれば、他の医療従事者による同一の診療科における同一の患者のカルテ情報の入力を規制することが考えられる。これにより、異なる医療従事者によって、同時に、同一の診療科または同一の職種の同一の患者のカルテ情報の入力が行われることが防止される。
しかしながら、この場合、異なる診療科または異なる職種の同一の患者のカルテ情報については排他制御が行われない。例えば、異なる医療従事者によって、同時に、異なる診療科または異なる職種のそれぞれにおける、同一の患者のカルテ情報の入力が行われることについては、防止されない。このため、異なる医療従事者が、同時に、互いに入力中の異なる診療科の同一の患者のカルテ情報を参照することなく、独立してカルテ情報の入力を行うことができ、診療のミスなどの医療上の問題が発生する可能性がある。
例えば、ある医療従事者は、自分が入力中のカルテ情報と、他の医療従事者が入力中のカルテ情報とを比較して、自分が入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があるか否かを判定することができない。具体的には、医療従事者は、自分が入力中の患者への処方薬が、他の医療従事者が入力中の同一の患者への処方薬と併用した場合に、健康上のリスクが患者に発生しうる薬剤であるかをチェックすることができない。健康上のリスクとは、患者の症状が悪化したり、患者に副作用が発生したり、患者に対する薬剤の効果が変化することなどである。
そこで、本実施の形態では、患者の診療を支援することができる情報処理方法について説明する。以下の説明では、入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があるか否かを判定することを「禁忌チェック」と表記する場合がある。
図1において、電子カルテシステム100は、サーバ120と、複数のクライアント装置110とを含む。サーバ120は、カルテ情報テーブル140、排他管理テーブル150、仮登録テーブル160、およびチェックテーブル170などの各種テーブルを記憶する。
カルテ情報テーブル140は、カルテ情報を記憶する。カルテ情報テーブル140は、例えば、図4に後述するカルテ情報テーブル400に対応する。排他管理テーブル150は、排他管理情報を記憶する。排他管理情報とは、カルテ情報を入力中のクライアント装置110を識別する情報である。排他管理テーブル150は、例えば、図5に後述する排他管理テーブル500に対応する。
仮登録テーブル160は、カルテ情報テーブル140に登録前の、クライアント装置110で入力中のカルテ情報を記憶する。仮登録テーブル160は、例えば、図6に後述する仮登録テーブル600に対応する。チェックテーブル170は、チェック情報を記憶する。チェック情報とは、ある処方薬を服用する患者に、健康上のリスクが発生しうる条件を示す情報である。チェックテーブル170は、例えば、図7に後述するチェックテーブル700に対応する。
条件は、例えば、ある薬剤が、当該薬剤との併用が制限される他の薬剤を服用する患者への処方薬にされることである。また、条件は、例えば、ある薬剤が、当該薬剤の服用が制限される所定の症状、既往歴、体質などを有する患者への処方薬にされることである。条件は、例えば、処方薬にされた薬剤の用量が、患者が服用しても安全な上限量を超えることである。
図1において、クライアント装置110は、第1の状態になることがある。第1の状態とは、第1の診療科を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を、自装置を利用する医療従事者から受け付ける状態である。クライアント装置110は、例えば、クライアント装置110を利用する医療従事者から、第1の診療科を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の表示要求を受け付けると、第1の状態になる。
クライアント装置110は、第1の状態において、他のクライアント装置110からの第1の診療科を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制する。クライアント装置110は、例えば、第1の診療科における特定の患者のカルテ情報を入力中のクライアント装置110があることを示す排他管理情報を、サーバ120の排他管理テーブル150に登録する。これにより、クライアント装置110は、他のクライアント装置110からの第1の診療科における特定の患者のカルテ情報の入力を規制する。
一方で、クライアント装置110は、第2の状態になることがある。第2の状態とは、他のクライアント装置110からの第2の診療科を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける状態である。クライアント装置110は、例えば、サーバ120の仮登録テーブル160に登録された、他のクライアント装置110の第2の診療科における特定の患者のカルテ情報の入力内容を参照する。また、クライアント装置110は、例えば、他のクライアント装置110で表示中の、第2の診療科における特定の患者のカルテ情報を入力する操作画面を受信してもよい。これにより、クライアント装置110は、他のクライアント装置110からの第2の診療科における特定の患者のカルテ情報の入力を受け付ける。
また、クライアント装置110は、第2の状態において、クライアント装置110における入力内容に関する情報を他のクライアント装置110に送信する。クライアント装置110は、例えば、サーバ120の仮登録テーブル160に、第1の診療科における特定の患者のカルテ情報の入力内容を登録する。また、クライアント装置110は、例えば、自装置で表示中の、第1の診療科における特定の患者のカルテ情報を入力する操作画面を、他のクライアント装置110に送信する。これにより、クライアント装置110は、他のクライアント装置110に、第1の診療科における特定の患者のカルテ情報の入力内容を送信する。以下、クライアント装置110として、第1のクライアント装置111と、第2のクライアント装置112とを一例に挙げて、情報処理方法の一実施例について説明する。
図1の例では、(1)第2のクライアント装置112は、診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力する操作画面を表示中である。そして、第2のクライアント装置112は、診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中の第2のクライアント装置112があることを示す排他管理情報を、排他管理テーブル150に登録したとする。
(2)第1のクライアント装置111は、第1のクライアント装置111を利用する、診療科「内科」の医療従事者130の操作入力を受け付けて、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受け付ける。
(3)第1のクライアント装置111は、サーバ120の排他管理テーブル150から、患者「山田太郎」のカルテ情報についての排他管理情報を取得する。そして、第1のクライアント装置111は、排他管理情報に基づいて、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中の他のクライアント装置110があるか否かを判定する。また、第1のクライアント装置111は、排他管理情報に基づいて、診療科「内科」とは異なる診療科の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中の他のクライアント装置110があるか否かを判定する。
(4)第1のクライアント装置111は、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中の他のクライアント装置110がないため、サーバ120のカルテ情報テーブル140から、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得する。そして、第1のクライアント装置111は、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力可能な状態で、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力する操作画面を表示する。
また、第1のクライアント装置111は、診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中の第1のクライアント装置111があることを示す排他管理情報を、排他管理テーブル150に登録する。これにより、第1のクライアント装置111は、他のクライアント装置110からの診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力を規制する。
(5)第1のクライアント装置111は、診療科「内科」とは異なる診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中の第2のクライアント装置112があるため、第2のクライアント装置112に画面転送依頼を送信する。
(6)第2のクライアント装置112は、画面転送依頼を受信すると、一定時間ごとに、自装置で表示中の診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力する操作画面の画面情報を、第1のクライアント装置111に送信する。
(7)第1のクライアント装置111は、受信した画面情報に基づいて、自装置で表示中の操作画面とともに、第2のクライアント装置112で表示中の診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力する操作画面を表示する。
これにより、第1のクライアント装置111を利用する医療従事者130は、第2のクライアント装置112で表示中の診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力する操作画面を参照して、他の医療従事者が入力中のカルテ情報を把握可能になる。
そして、医療従事者130は、他の医療従事者が入力中のカルテ情報に含まれる患者の症状、患者への処置や処方薬などを考慮して、患者に対して、どの処置をするか、どの薬剤を服用させるかを決定することができる。また、医療従事者130は、他の医療従事者が入力中のカルテ情報に含まれる患者の症状、患者への処置や処方薬などを考慮して、自分が入力中のカルテ情報についての禁忌チェックを行うことができる。結果として、医療従事者130は、患者の診療を効率化し、診療のミスが発生することを防止することができる。
(8)第2のクライアント装置112は、一定時間ごとに、カルテ情報テーブル140に登録する前の、入力中の診療科「整形外科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を、仮登録テーブル160に登録する。
(9)第1のクライアント装置111は、自装置で入力中のカルテ情報のカルテ情報テーブル140への保存要求を受け付ける。次に、第1のクライアント装置111は、カルテ情報テーブル140の患者「山田太郎」のカルテ情報と、仮登録テーブル160の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得する。また、第1のクライアント装置111は、サーバ120のチェックテーブル170からチェック情報を取得する。そして、第1のクライアント装置111は、チェック情報に基づいて、自装置で入力中のカルテ情報について禁忌チェックを行う。
第1のクライアント装置111は、例えば、自装置で入力中のカルテ情報に含まれる処方薬が、カルテ情報テーブル140や仮登録テーブル160の患者「山田太郎」のカルテ情報に含まれる処方薬との併用が制限された薬剤であるか否かを判定する。また、第1のクライアント装置111は、自装置で入力中のカルテ情報に含まれる処方薬が、カルテ情報テーブル140や仮登録テーブル160の患者「山田太郎」のカルテ情報に含まれる症状などである患者の服用が制限された薬剤であるか否かを判定してもよい。また、第1のクライアント装置111は、自装置で入力中のカルテ情報に含まれる処方薬が、患者が服用しても安全な上限量を超えているか否かを判定してもよい。
(10)第1のクライアント装置111は、禁忌チェックの結果、自装置で入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容がなければ、自装置で入力中のカルテ情報を、カルテ情報テーブル140に登録する。一方で、第1のクライアント装置111は、禁忌チェックの結果、自装置で入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があれば、禁忌チェックの結果を、第1のクライアント装置111を利用する医療従事者130に通知する。
これにより、第1のクライアント装置111は、第1のクライアント装置111を利用する医療従事者130が、自装置で入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があることを把握させることができる。第1のクライアント装置111は、例えば、併用または服用が制限された薬剤であることに気付かずに処方薬を入力したことを、第1のクライアント装置111を利用する医療従事者130に把握させることができる。そして、医療従事者130は、診療のミスが発生することを防止することができる。
ここでは、クライアント装置110が、カルテ情報の入力を規制し、または他の端末からのカルテ情報の入力を受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、サーバ120が、カルテ情報の入力を規制してもよいし、クライアント装置110間のカルテ情報のやり取りを制御して、カルテ情報を中継してもよい。
また、クライアント装置110が、自装置で入力中のカルテ情報をカルテ情報テーブル140に保存する際に、自装置で入力中のカルテ情報について禁忌チェックを行う場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置110は、一定時間ごとに、自装置で入力中のカルテ情報について禁忌チェックを行ってもよい。
また、第1のクライアント装置111が、第2のクライアント装置112から画面情報を受信する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1のクライアント装置111と、第2のクライアント装置112とは、互いに画面情報を送信してもよい。
(クライアント装置110のハードウェア)
次に、図2を用いて、図1に示したクライアント装置110のハードウェアの一例について説明する。クライアント装置110は、例えば、PC(Personal Computer)、ノートPC、スマートフォン、タブレット端末などである。
図2は、クライアント装置110のハードウェアの一例を示すブロック図である。図2において、クライアント装置110は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、を有する。また、クライアント装置110は、さらに、ディスクドライブ204と、ディスク205と、インターフェース(I/F:Interface)206と、入力装置207と、出力装置208とを有する。
また、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ディスクドライブ204と、I/F206と、入力装置207と、出力装置208とは、バス200によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU201は、クライアント装置110の全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどの各種プログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。また、RAM203は、各種プログラムの実行により得られたデータなどの各種データを記憶する。
ディスクドライブ204は、CPU201の制御に従ってディスク205に対するデータのリードおよびライトを制御する。ディスク205は、ディスクドライブ204の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク205は、例えば、磁気ディスク、または光ディスクなどである。
I/F206は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置に接続される。そして、I/F206は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F206には、例えば、モデムやLAN(Local Area Network)アダプタなどを採用することができる。
入力装置207は、キーボード、タッチパネルなど利用者の操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。入力装置207は、マウス、スキャナなどであってもよい。出力装置208は、CPU201の指示により、データを出力するインターフェースである。出力装置208は、例えば、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示するディスプレイである。出力装置208は、プリンタであってもよい。
クライアント装置110は、入力装置207や出力装置208の少なくともいずれかを有していなくてもよい。クライアント装置110は、さらに、SSD(Solid State Drive)と半導体メモリとを有していてもよい。クライアント装置110は、ディスクドライブ204とディスク205との代わりに、SSDと半導体メモリとを有していてもよい。
(サーバ120のハードウェアの一例)
次に、図3を用いて、サーバ120のハードウェアの一例について説明する。サーバ120は、例えば、ワークステーション、PC、ノートPCなどである。
図3は、サーバ120のハードウェアの一例を示すブロック図である。図3において、サーバ120は、CPU301と、メモリ302と、I/F303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、CPU301と、メモリ302と、I/F303と、ディスクドライブ304とは、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、サーバ120の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、図2に示したクライアント装置110)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスクドライブ304は、具体的には、クライアント装置110からのデータの書込依頼、またはデータの読出依頼に基づくCPU301の制御に従って、ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
メモリ302またはディスク305は、図4に後述するカルテ情報テーブル400、図5に後述する排他管理テーブル500、図6に後述する仮登録テーブル600、図7に後述するチェックテーブル700などの各種テーブルを記憶する。サーバ120は、さらに、SSD、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有してもよい。
(カルテ情報テーブル400の記憶内容)
次に、図4を用いて、カルテ情報テーブル400の記憶内容の一例について説明する。カルテ情報テーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302またはディスク305などの記憶領域によって実現される。
図4は、カルテ情報テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、カルテ情報テーブル400は、患者IDのフィールドに対応付けて、患者氏名と、診療日付と、診療時間と、診療科コードと、診療科名と、医師コードと、医師名と、カルテ番号と、症状経過欄と、処置処方欄とのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、カルテ情報がレコードとして記憶される。
患者IDとは、患者に付された識別情報である。患者氏名とは、患者IDが付された患者の氏名である。診療日付とは、患者IDが付された患者を診療した日付である。診療日付には、例えば、2014年12月20日を示す「20141220」などがある。診療時間とは、診療日付において、患者IDが付された患者を診療した時間である。診療時間には、例えば、15時20分を示す「1520」などがある。診療科コードとは、診療日付の診療時間に患者IDを付された患者を診療した診療科の識別情報である。診療科名とは、診療科コードが識別する診療科の名称である。診療科名には、例えば、「内科」、「整形外科」などがある。
医師コードとは、診療日付の診療時間に患者IDを付された患者を診療した医師の識別情報である。医師名とは、医師コードが識別する医師の名称である。カルテ番号とは、診療科コードが識別する診療科ごとに、カルテ情報となるレコードに付された番号である。症状経過欄とは、医師コードが識別する医師によって入力された患者の症状などである。症状経過欄には、例えば、診療によって患者から聞き取りを行った主訴などがある。処置処方欄とは、医師コードが識別する医師によって入力された患者への処置や処方薬などである。処置処方欄には、例えば、薬剤の識別情報「10001」と薬剤名「リピトール錠」と薬剤の用量「1錠」とを対応付けた情報がある。
(排他管理テーブル500の記憶内容)
次に、図5を用いて、排他管理テーブル500の記憶内容の一例について説明する。排他管理テーブル500は、例えば、図3に示したメモリ302またはディスク305などの記憶領域によって実現される。
図5は、排他管理テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、排他管理テーブル500は、患者IDのフィールドに対応付けて、カルテ番号と、診療科コードと、医師コードと、端末番号と、処理日付と、処理時間と、処理モードとのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、排他管理情報がレコードとして記憶される。
患者IDとは、患者に付された識別情報である。カルテ番号とは、いずれかのクライアント装置110で表示中のカルテ情報となるレコードに含まれるカルテ番号である。診療科コードとは、いずれかのクライアント装置110で表示中のカルテ情報となるレコードに含まれる診療科コードである。医師コードとは、いずれかのクライアント装置110で表示中のカルテ情報となるレコードに含まれる医師コードである。端末番号とは、カルテ番号が識別するカルテ情報を表示中のクライアント装置110の識別情報である。
処理日付とは、カルテ番号が識別するカルテ情報を作成した日付である。処理日付とは、カルテ番号が識別するカルテ情報を更新した日付であってもよい。処理日付には、例えば、2015年2月20日を示す「20150220」などがある。処理時間とは、処理日付において、カルテ番号が識別するカルテ情報を作成した時間である。処理時間とは、処理日付において、カルテ番号が識別するカルテ情報を更新した時間であってもよい。処理時間には、例えば、13時20分を示す「1320」などがある。
処理モードとは、カルテ番号が識別するカルテ情報を入力可能な状態で表示中であるか、入力禁止の状態で表示中であるかを示すモードの識別情報である。処理モードには、カルテ情報を入力可能な状態で表示中であることを示す「1」がある。処理モードには、カルテ情報を入力禁止の状態で表示中であることを示す「0」がある。
(仮登録テーブル600の記憶内容)
次に、図6を用いて、仮登録テーブル600の記憶内容の一例について説明する。仮登録テーブル600は、例えば、図3に示したメモリ302またはディスク305などの記憶領域によって実現される。
図6は、仮登録テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、仮登録テーブル600は、患者IDのフィールドに対応付けて、患者氏名と、診療日付と、診療時間と、診療科コードと、診療科名と、医師コードと、医師名と、カルテ番号と、症状経過欄と、処置処方欄とのフィールドを有する。さらに、仮登録テーブル600は、患者IDのフィールドに対応付けて、最終更新日と、最終更新時間と、端末番号とのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、カルテ情報がレコードとして記憶される。
患者IDと、患者氏名と、診療日付と、診療時間と、診療科コードと、診療科名と、医師コードと、医師名と、カルテ番号と、症状経過欄と、処置処方欄との内容は、カルテ情報テーブル400と同様であるため、説明を省略する。
最終更新日とは、カルテ番号が識別する入力中のカルテ情報を更新した日付である。最終更新時間とは、最終更新日において、カルテ番号が識別する入力中のカルテ情報を更新した時間である。端末番号とは、カルテ番号が識別するカルテ情報を入力中のクライアント装置110の識別情報である。
(チェックテーブル700の記憶内容)
次に、図7を用いて、チェックテーブル700の記憶内容の一例について説明する。チェックテーブル700は、例えば、図3に示したメモリ302またはディスク305などの記憶領域によって実現される。
図7は、チェックテーブル700の記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、チェックテーブル700は、薬剤名のフィールドに対応付けて、併用薬剤名と、服用条件と、用量上限とのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、チェック情報がレコードとして記憶される。
薬剤名とは、ある薬剤に付された名称である。薬剤名には、例えば、「ボルタレン」がある。併用薬剤名とは、薬剤名が付された薬剤との併用が制限される他の薬剤に付された名称である。併用薬剤名には、例えば、「ボルタレン」との併用が制限される「トリテレン」がある。服用条件とは、薬剤名が付された薬剤の服用が制限される患者の症状、既往歴、体質などである。服用条件には、例えば、「ボルタレン」の服用が制限される患者の症状である「高血圧」がある。用量上限とは、薬剤名が付された薬剤の一度での服用が制限される上限量である。用量上限には、「ボルタレン」の一度での服用が制限される上限量である「5錠」がある。
(情報処理装置800の機能的構成例)
次に、図8を用いて、情報処理装置800の機能的構成例について説明する。情報処理装置800は、例えば、クライアント装置110によって実現される。また、情報処理装置800は、サーバ120によって実現されてもよい。また、情報処理装置800は、クライアント装置110とサーバ120との組み合わせによって実現されてもよい。
図8は、情報処理装置800の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置800は、制御部となる機能として、取得部801と、受付部802と、規制部803と、送信部804と、判定部805と、出力部806とを含む。
取得部801は、所定の診療科または所定の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を取得する。また、取得部801は、カルテ情報を入力中の端末を特定する情報を取得する。また、取得部801は、併用が制限される薬剤の組み合わせを記憶する記憶部から情報を取得する。記憶部とは、例えば、チェックテーブル700である。また、取得部801は、薬剤の服用が制限される患者の症状、既往歴、または体質を記憶する記憶部から情報を取得してもよい。
取得部801は、例えば、サーバ120のカルテ情報テーブル400、排他管理テーブル500、仮登録テーブル600、チェックテーブル700などの各種テーブルから、カルテ情報、排他管理情報、チェック情報などの各種情報を取得する。
取得部801は、クライアント装置110によって実現されるならば、サーバ120に各種情報の取得依頼を送信する。そして、取得部801は、送信した結果、サーバ120のカルテ情報テーブル400、排他管理テーブル500、仮登録テーブル600、チェックテーブル700などの各種テーブルの情報を受信する。
また、取得部801は、サーバ120によって実現されるならば、カルテ情報テーブル400、排他管理テーブル500、仮登録テーブル600、チェックテーブル700などの各種テーブルの情報を抽出する。これにより、取得部801は、取得した情報を、受付部802、規制部803、判定部805、または出力部806などに出力することができる。
取得部801が取得したデータは、例えば、取得部801がクライアント装置110によって実現される場合、RAM203、ディスク205などの記憶領域に記憶される。取得部801は、例えば、クライアント装置110によって実現される場合、ROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F206により、その機能を実現する。
取得部801が取得したデータは、例えば、取得部801がサーバ120によって実現される場合、メモリ302、ディスク305などの記憶領域に記憶される。取得部801は、例えば、サーバ120によって実現される場合、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。
受付部802は、端末から、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の表示要求を受け付ける。端末とは、医療従事者が利用するコンピュータである。端末は、例えば、クライアント装置110である。診療科とは、診療内容の種類ごとに分類されたグループである。診療科は、例えば、内科、整形外科などである。職種は、例えば、医師、看護師、受付、薬剤師などである。受付部802は、表示要求を受け付けると、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を表示中の他の端末があるか否かを判定する。
ここで、受付部802は、他の端末がある場合には、カルテ情報を入力禁止の状態に移行する。一方で、受付部802は、他の端末がないと判定した場合には、第1の状態に移行する。第1の状態とは、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を端末から受け付ける状態である。受付部802は、第1の状態において、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を端末から受け付ける。
受付部802は、例えば、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受け付ける。受付部802は、表示要求を受け付けると、取得部801に排他管理情報を取得させ、取得部801が出力した排他管理情報に基づいて、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を表示中の他のクライアント装置110があるか否かを判定する。ここで、受付部802は、他のクライアント装置110があれば、取得部801に第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得させ、取得部801が出力したカルテ情報を受け付ける。そして、受付部802は、カルテ情報を入力禁止の状態に移行する。
一方で、受付部802は、他のクライアント装置110がなければ、取得部801に第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得させ、取得部801が出力したカルテ情報を受け付ける。そして、受付部802は、第1の状態に移行する。また、受付部802は、取得部801が第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得することができなかった場合には、新規にカルテ情報を作成してもよい。
受付部802は、クライアント装置110によって実現されるならば、利用者の操作入力によって、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受け付ける。次に、受付部802は、取得部801にサーバ120の排他管理情報の取得依頼をサーバ120へ送信させる。受付部802は、取得部801が出力した排他管理情報に基づいて、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を表示中の他のクライアント装置110があるか否かを判定する。
ここで、受付部802は、他のクライアント装置110があれば、取得部801に第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の取得依頼をサーバ120へ送信させる。次に、受付部802は、取得部801が出力したカルテ情報を受け付ける。そして、受付部802は、カルテ情報を入力禁止の状態に移行する。これにより、受付部802は、カルテ情報を入力禁止の状態に移行して、自装置で表示する情報としてカルテ情報を出力部806に出力することができる。
入力禁止の状態は、規制部803によって実現される。入力禁止の状態は、例えば、クライアント装置110での利用者の操作入力によるカルテ情報の入力を禁止する状態である。入力禁止の状態は、クライアント装置110での利用者の操作入力によるカルテ情報の入力が可能であるが、サーバ120のカルテ情報テーブル400への保存を禁止する状態であってもよい。
一方で、受付部802は、他のクライアント装置110がなければ、取得部801に第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の取得依頼をサーバ120へ送信させる。次に、受付部802は、取得部801が出力したカルテ情報を受け付ける。そして、受付部802は、第1の状態に移行する。これにより、受付部802は、第1の状態に移行して、自装置で表示する情報としてカルテ情報を出力部806に出力することができる。
また、受付部802は、サーバ120によって実現されるならば、クライアント装置110から、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受信する。次に、受付部802は、取得部801に排他管理情報を取得させ、取得部801が出力した排他管理情報に基づいて、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を表示中の他のクライアント装置110があるか否かを判定する。
ここで、受付部802は、他のクライアント装置110があれば、取得部801に第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得させる。次に、受付部802は、取得部801が出力したカルテ情報を受け付ける。そして、受付部802は、カルテ情報を入力禁止の状態に移行する。これにより、受付部802は、カルテ情報を入力禁止の状態に移行して、クライアント装置110に送信する情報としてカルテ情報を出力部806に出力することができる。
一方で、受付部802は、他のクライアント装置110がなければ、取得部801に第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を取得させる。次に、受付部802は、取得部801が出力したカルテ情報を受け付ける。そして、受付部802は、第1の状態に移行する。これにより、受付部802は、第1の状態に移行して、クライアント装置110に送信する情報としてカルテ情報を出力部806に出力することができる。
受付部802は、表示要求を受け付けると、第1の診療科とは異なる第2の診療科または第1の職種とは異なる第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を表示中の他の端末があるか否かを判定する。ここで、受付部802は、他の端末があれば、第2の状態に移行して、他の端末からの第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける。第2の状態とは、他の端末からの第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける状態である。
受付部802は、例えば、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受け付ける。受付部802は、表示要求を受け付けると、取得部801に仮登録テーブル600に記憶された他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を取得させる。そして、受付部802は、取得部801が出力した他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を受け付ける。
受付部802は、クライアント装置110によって実現されるならば、利用者の操作入力によって第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受け付ける。受付部802は、表示要求を受け付けると、取得部801に仮登録テーブル600に記憶された他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容の取得依頼を、サーバ120に送信させる。次に、受付部802は、取得部801が出力した他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を受け付ける。これにより、受付部802は、他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を、自装置で表示する情報として出力部806に出力することができる。
受付部802は、サーバ120によって実現されるならば、クライアント装置110から第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の表示要求を受信する。受付部802は、表示要求を受信すると、取得部801に仮登録テーブル600に記憶された他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を取得させる。そして、受付部802は、取得部801が出力した他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を受け付ける。これにより、受付部802は、他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を、クライアント装置110に送信する情報として出力部806に出力することができる。
受付部802が受け付けたデータは、例えば、受付部802がクライアント装置110によって実現される場合、RAM203、ディスク205などの記憶領域に記憶される。受付部802は、例えば、クライアント装置110によって実現される場合、ROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F206により、その機能を実現する。
受付部802が受け付けたデータは、例えば、受付部802がサーバ120によって実現される場合、メモリ302、ディスク305などの記憶領域に記憶される。受付部802は、例えば、サーバ120によって実現される場合、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。
規制部803は、第1の状態において、他の端末からの第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制する。規制部803は、例えば、第1の状態になると、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を入力中のクライアント装置110があることを示す排他管理情報を、排他管理テーブル500に登録する。
規制部803は、クライアント装置110によって実現されるならば、クライアント装置110での利用者の操作入力によるカルテ情報の入力を規制する。また、規制部803は、クライアント装置110での利用者の操作入力によるカルテ情報の入力が可能であるが、サーバ120へ保存要求を送信することを規制する。
また、規制部803は、サーバ120によって実現されるならば、クライアント装置110からカルテ情報テーブル400への保存要求を受信しても、保存不許可の通知を返信するようにする。これにより、規制部803は、他の端末からの第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制することができる。
規制部803が規制した結果は、例えば、規制部803がクライアント装置110によって実現される場合、RAM203、ディスク205などの記憶領域に記憶される。規制部803は、例えば、クライアント装置110によって実現される場合、ROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F206により、その機能を実現する。
規制部803が規制した結果は、例えば、規制部803がサーバ120によって実現される場合、メモリ302、ディスク305などの記憶領域に記憶される。規制部803は、例えば、サーバ120によって実現される場合、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。
送信部804は、第2の状態において、端末における入力内容に関する情報を他の端末に送信する。送信部804は、例えば、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける複数の項目を有する操作画面に入力された入力内容のうち、特定の項目に入力された入力内容を送信する。
送信部804は、具体的には、受付部802が受け付けた、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を、他のクライアント装置110に送信する。送信部804は、より具体的には、受付部802が受け付けた、第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容のうちの処方薬を、他のクライアント装置110に送信する。
送信部804は、情報処理装置800によって実現されるならば、他のクライアント装置110に、カルテ情報の入力内容を直接送信する。送信部804は、仮登録テーブル600などといった、他のクライアント装置110がアクセス可能な記憶領域に、カルテ情報の入力内容を保存しておくことにより、間接的に他のクライアント装置110に送信してもよい。
また、送信部804は、サーバ120によって実現されるならば、クライアント装置110間のカルテ情報の入力内容を中継することにより、カルテ情報の入力内容を他のクライアント装置110に送信する。送信部804は、クライアント装置110が仮登録テーブル600などに保存したカルテ情報の入力内容を読み出して、他のクライアント装置110に送信してもよい。これにより、送信部804は、他のクライアント装置110に、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力内容を取得させる。
送信部804は、例えば、クライアント装置110によって実現される場合、ROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F206により、その機能を実現する。
送信部804は、例えば、サーバ120によって実現される場合、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。
判定部805は、端末における入力内容について禁忌チェックを行う。禁忌チェックは、例えば、端末における入力内容に含まれる患者への処方薬が、健康上のリスクが患者に発生しうる薬剤であるか否かの判定である。禁忌チェックは、具体的には、端末における入力内容に含まれる患者への処方薬が、患者への他の処方薬と併用した場合に健康上のリスクが発生しうるか、特定の症状の患者に服用させた場合に健康上のリスクが発生しうるかなどの判定である。さらに、禁忌チェックは、端末における入力内容に含まれる患者への処方薬が、特定の処置を実施済みの患者に服用させた場合に健康上のリスクが発生しうるかの判定であってもよい。
また、禁忌チェックは、例えば、端末における入力内容に含まれる患者への処置が、健康上のリスクが患者に発生しうる処置であるか否かの判定であってもよい。禁忌チェックは、具体的には、端末における入力内容に含まれる患者への処置を、特定の薬剤を服用中の患者に施した場合に健康上のリスクが発生しうるか、特定の症状の患者に施した場合に健康上のリスクが発生しうるかなどの判定である。さらに、禁忌チェックは、端末における入力内容に含まれる患者への処置を、他の処置を実施済みの患者に施した場合に健康上のリスクが発生しうるかの判定であってもよい。
判定部805は、例えば、端末における入力内容に含まれる処方薬が、第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報に含まれる処方薬との併用が制限された薬剤であるか否かを判定する。
判定部805は、具体的には、受付部802が受け付けた入力内容を形態素解析して、特定の患者への第1の処方薬を抽出する。次に、判定部805は、受付部802が受け付けた第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を形態素解析して、特定の患者への第2の処方薬を抽出する。そして、判定部805は、抽出した第1の処方薬と第2の処方薬とを含むチェック情報を取得部801に取得させる。ここで、判定部805は、取得部801が取得することができた場合には、入力内容に含まれる処方薬が、併用が制限された薬剤であると判定する。一方で、判定部805は、取得部801が取得することができない場合には、入力内容に含まれる処方薬が、併用が制限された薬剤ではないと判定する。
判定部805は、受付部802が受け付けた入力内容が、入力時に処方薬の項目に対応付けて入力された情報を含む場合には、処方薬の項目に対応する情報から第1の処方薬を抽出してもよい。次に、判定部805は、受付部802が受け付けた第2の診療科または第2の職種を指定した特定の患者についてのカルテ情報が、入力時に処方薬の項目に対応付けて入力された情報を含む場合には、処方薬の項目に対応する情報から第2の処方薬を抽出する。そして、判定部805は、抽出した第1の処方薬と第2の処方薬とを含むチェック情報を取得部801に取得させる。
ここで、判定部805は、取得部801が取得することができた場合には、入力内容に含まれる処方薬が、併用が制限された薬剤であると判定する。一方で、判定部805は、取得部801が取得することができない場合には、入力内容に含まれる処方薬が、併用が制限された薬剤ではないと判定する。これにより、判定部805は、入力内容に含まれる処方薬が、併用が制限された薬剤であるか否かを判定した結果を、出力部806に出力することができる。
判定部805は、例えば、端末における入力内容に含まれる処方薬が、第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報に含まれる症状、既往歴、または体質を有する患者による服用が制限された薬剤であるか否かを判定する。
判定部805は、具体的には、受付部802が受け付けた入力内容を形態素解析して、特定の患者への第1の処方薬を抽出する。次に、判定部805は、受付部802が受け付けた第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を形態素解析して、特定の患者の症状、既往歴、または体質を抽出する。そして、判定部805は、抽出した第1の処方薬と患者の症状、既往歴、または体質とを含むチェック情報を取得部801に取得させる。ここで、判定部805は、取得部801が取得することができた場合には、入力内容に含まれる処方薬が、服用が制限された薬剤であると判定する。一方で、判定部805は、取得部801が取得することができない場合には、入力内容に含まれる処方薬が、服用が制限された薬剤ではないと判定する。
判定部805は、受付部802が受け付けた入力内容が、入力時に処方薬の項目に対応付けて入力された情報を含む場合には、処方薬の項目に対応する情報から第1の処方薬を抽出してもよい。次に、判定部805は、受付部802が受け付けた第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報が、入力時に症状などの項目に対応付けて入力された情報を含む場合には、当該項目に対応する情報から症状などを抽出する。そして、判定部805は、抽出した第1の処方薬と第2の処方薬とを含むチェック情報を取得部801に取得させる。
ここで、判定部805は、取得部801が取得することができた場合には、入力内容に含まれる処方薬が、服用が制限された薬剤であると判定する。一方で、判定部805は、取得部801が取得することができない場合には、入力内容に含まれる処方薬が、服用が制限された薬剤ではないと判定する。これにより、判定部805は、入力内容に含まれる処方薬が、服用が制限された薬剤であるか否かを判定した結果を、出力部806に出力することができる。
判定部805が判定した結果は、例えば、判定部805がクライアント装置110によって実現される場合、RAM203、ディスク205などの記憶領域に記憶される。判定部805は、例えば、クライアント装置110によって実現される場合、ROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F206により、その機能を実現する。
判定部805が判定した結果は、例えば、判定部805がサーバ120によって実現される場合、メモリ302、ディスク305などの記憶領域に記憶される。判定部805は、例えば、サーバ120によって実現される場合、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。
出力部806は、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を端末に表示する。出力部806は、クライアント装置110によって実現されるならば、受付部802が受け付けた第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を、出力装置208となるディスプレイに表示する。
また、出力部806は、サーバ120によって実現されるならば、受付部802が受け付けた第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を、クライアント装置110に送信する。そして、出力部806は、送信した結果、受付部802が受け付けた第1の診療科「内科」の患者「山田太郎」のカルテ情報を、クライアント装置110に表示させる。これにより、クライアント装置110を利用する医療従事者は、カルテ情報を把握することができる。また、医療従事者は、カルテ情報の追加内容や変更内容を入力可能になる。
出力部806は、受付部802が受け付けた、第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報を端末に表示する。出力部806は、クライアント装置110によって実現されるならば、受付部802が受け付けた他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を、出力装置208となるディスプレイに表示する。
また、出力部806は、サーバ120によって実現されるならば、受付部802が受け付けた他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を、クライアント装置110に送信する。そして、出力部806は、送信した結果、受付部802が受け付けた他のクライアント装置110で入力中の患者「山田太郎」のカルテ情報の入力内容を、クライアント装置110に表示させる。これにより、クライアント装置110を利用する医療従事者は、他の医療従事者が入力中のカルテ情報を把握することができる。
出力部806は、判定部805が判定した結果を、端末に表示する。出力部806は、クライアント装置110によって実現されるならば、判定部805が判定した結果を出力装置208となるディスプレイに表示する。
また、出力部806は、サーバ120によって実現されるならば、判定部805が判定した結果をクライアント装置110に送信する。そして、出力部806は、送信した結果、判定部805が判定した結果をクライアント装置110に表示させる。これにより、クライアント装置110を利用する医療従事者は、入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があることを把握することができる。
出力部806は、例えば、クライアント装置110によって実現される場合、ROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、I/F206により、その機能を実現する。
出力部806は、例えば、サーバ120によって実現される場合、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。
(情報処理装置800の実施例)
次に、図9〜図12を用いて、情報処理装置800の実施例について説明する。以下、内科のクライアント装置110が、情報処理装置800として動作する場合について説明する。
ここで、受付業務にかかるコンピュータによって、医療施設を訪れた患者の受付情報がサーバ120に記憶されているとする。受付情報は、患者を診療する診療科の診療科コード、患者IDや患者氏名などを示す情報である。また、受付業務にかかるコンピュータによって、カルテ情報テーブル400に、患者IDと、患者氏名と、診療科コードとなどの書誌事項が設定されたカルテ情報が登録されてもよい。
図9〜図12は、情報処理装置800の実施例を示す説明図である。図9において、内科のクライアント装置110は、患者選択画面900を表示する。患者選択画面900は、検索条件を入力するボックス901と、検索ボタン902と、カルテ情報の入力対象になる患者を選択するボックス903と、カルテ作成ボタン904と、終了ボタン905とを含む画面である。
内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、ボックス901への検索条件の入力を受け付ける。次に、内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、検索ボタン902がクリックされると、ボックス901に入力された検索条件に応じて、サーバ120に受付情報が記憶された患者を検索する。そして、内科のクライアント装置110は、患者を検索すると、検索した患者についての受付情報を、ボックス903に表示する。
また、内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、ボックス903に表示した受付情報のいずれかがクリックされると、クリックされた受付情報が示す患者を、カルテ情報の入力対象として選択する。内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、カルテ作成ボタン904がクリックされると、選択した患者についてのカルテ情報の入力画面に遷移する。これにより、利用者は、選択した患者についてのカルテ情報を入力することができる。
また、内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、終了ボタン905がクリックされると、患者選択画面900の表示を終了する。ここで、図10の説明に移り、カルテ作成ボタン904がクリックされた場合に、カルテ情報の入力画面1000を表示する一例について説明する。
図10において、内科のクライアント装置110は、クリックされた受付情報に対応するカルテ情報の入力画面1000を表示する。カルテ情報の入力画面1000は、過去カルテ情報を表示するボックス1001と、症状や経過を入力するボックス1002と、処置や処方薬を入力するボックス1003と、他のクライアント装置110の入力内容を表示するボックス1004とを含む。また、カルテ情報の入力画面1000は、保存ボタン1005と、取消ボタン1006とを含む。
内科のクライアント装置110は、例えば、サーバ120のカルテ情報テーブル400から、クリックされた受付情報が示す患者についての過去のカルテ情報を取得する。過去のカルテ情報は、例えば、受付情報が示す患者についての内科における過去のカルテ情報であってもよいし、受付情報が示す患者についての内科と他の診療科とにおける過去のカルテ情報であってもよい。そして、内科のクライアント装置110は、取得した過去のカルテ情報を、ボックス1001に表示する。これにより、利用者は、選択した患者のカルテ情報を入力する際に、過去のカルテ情報をチェックして、患者の診療を正しく行い、診療のミスなどの医療上の問題の発生を抑制することができる。
また、内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、ボックス1002やボックス1003に対する入力を受け付ける。ボックス1002には、例えば、患者を診療した診療日時、診療時間、医師名や診療科、主訴、SOAPが入力される。主訴とは、患者の自覚症状、診療の理由などである。
SOAPとは、Subject、Object、Assessment、Planである。Subjectとは、主観的な情報である。Subjectは、例えば、患者から聞き取った話や病歴などである。Objectとは、客観的な情報である。Objectは、例えば、医師が、患者の診察や検査を行って得られた情報である。Assessmentとは、SubjectとObjectとの評価情報である。Planとは、治療方針である。
ボックス1003には、例えば、処方薬の薬剤名、用量などが入力される。これにより、利用者は、選択した患者のカルテ情報を入力することができる。また、内科のクライアント装置110は、利用者が入力中のカルテ情報の入力内容を取得することができる。
また、内科のクライアント装置110は、サーバ120の排他管理テーブル500から、クリックされた受付情報が示す患者についての排他管理情報を取得する。次に、内科のクライアント装置110は、取得した排他管理情報に基づいて、同一の患者についての他のカルテ情報を入力中の他のクライアント装置110があるか否かを判定する。
内科のクライアント装置110は、他のクライアント装置110があれば、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報の入力内容を含む参考画面の画面情報を取得する。そして、内科のクライアント装置110は、取得した画面情報に基づいて、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報の入力内容を含む参考画面を、ボックス1004に表示する。内科のクライアント装置110は、例えば、他のクライアント装置110となる整形外科のクライアント装置110があると判定する。そして、内科のクライアント装置110は、整形外科のクライアント装置110から参考画面の画面情報を取得して、参考画面を表示する。
これにより、利用者は、選択した患者のカルテ情報を入力する際に、他のクライアント装置110で入力中の同一の患者についての他のカルテ情報をチェックして、患者の診療を正しく行い、診療のミスなどの医療上の問題の発生を抑制することができる。また、患者は、他の診療科で話した内容を繰り返し、内科で話さなくてもよくなる。また、利用者は、患者が他の診療科で話した内容を話し忘れたりしても、当該内容を把握することができる。このため、患者の負担が低減される。
また、内科のクライアント装置110は、他のカルテ情報を入力中の他のクライアント装置110があれば、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容を含む参考画面の画面情報を、他のクライアント装置110に送信する。これにより、内科のクライアント装置110は、自装置で入力中の患者のカルテ情報を、他のクライアント装置110の利用者にチェックさせて、他のクライアント装置110の利用者が患者の診療を正しく行わせ、診療のミスなどの発生を抑制させることができる。
また、内科のクライアント装置110は、一定時間ごとに、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容からカルテ情報を作成して、サーバ120の仮登録テーブル600に登録する。これにより、内科のクライアント装置110は、利用者によって、まだ確定されていない入力中のカルテ情報を、サーバ120の仮登録テーブル600に登録しておくことができる。
内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、保存ボタン1005がクリックされると、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容について、禁忌チェックを行う。
内科のクライアント装置110は、例えば、ボックス1003から、入力中の処方薬を抽出する。次に、内科のクライアント装置110は、サーバ120のチェックテーブル700から、抽出した処方薬に対応するチェック情報を取得する。また、内科のクライアント装置110は、サーバ120の仮登録テーブル600から、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報を取得する。そして、内科のクライアント装置110は、チェック情報と、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報に基づいて、抽出した処方薬について禁忌チェックを行う。
内科のクライアント装置110は、具体的には、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報に含まれる処方薬を抽出する。そして、内科のクライアント装置110は、チェック情報に基づいて、抽出した処方薬同士が、併用が制限された薬剤同士であるか否かを判定する。内科のクライアント装置110は、より具体的には、図12に後述する整形外科のクライアント装置110で入力中のカルテ情報のうち、ボックス1203に入力中の処方薬を抽出する。そして、内科のクライアント装置110は、チェック情報に基づいて、抽出した処方薬同士が、併用が制限された薬剤同士であるか否かを判定する。
また、内科のクライアント装置110は、具体的には、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報に含まれる処方薬の用量を抽出してもよい。そして、内科のクライアント装置110は、チェック情報に基づいて、抽出した処方薬の用量が、一度の服用が制限された上限量を超えるか否かを判定する。
また、内科のクライアント装置110は、他のクライアント装置110で入力中のカルテ情報に含まれる患者の症状を抽出してもよい。そして、内科のクライアント装置110は、チェック情報に基づいて、抽出した処方薬が、抽出した症状の患者の服用が制限された薬剤であるか否かを判定する。内科のクライアント装置110は、より具体的には、図12に後述する整形外科のクライアント装置110で入力中のカルテ情報のうち、ボックス1202の主訴の項目に入力中の患者の症状を抽出する。そして、内科のクライアント装置110は、チェック情報に基づいて、抽出した処方薬が、抽出した症状の患者の服用が制限された薬剤であるか否かを判定する。
そして、内科のクライアント装置110は、禁忌チェックの結果、健康上のリスクが発生しなければ、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容からカルテ情報を作成して、サーバ120のカルテ情報テーブル400に保存する。一方で、内科のクライアント装置110は、禁忌チェックの結果、健康上のリスクが発生しうるならば、禁忌チェックの結果と、利用者に保存の可否を選択させるメッセージを表示する。
これにより、内科のクライアント装置110は、利用者に、自装置で入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があることを把握させることができる。内科のクライアント装置110は、例えば、服用が制限された薬剤であることに気付かずに処方薬を入力したことを、利用者に把握させることができる。そして、利用者は、診療のミスが発生することを防止することができる。
また、内科のクライアント装置110は、利用者が保存することを選択した場合には、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容からカルテ情報を作成して、サーバ120のカルテ情報テーブル400に保存する。これにより、利用者は、禁忌チェックの結果、健康上のリスクが発生しうると判定された場合であっても、カルテ情報を保存することができる。利用者は、例えば、処方薬を服用すると健康上のリスクが発生しうるが、当該処方薬以外に服用させる薬剤が存在しない場合などに、カルテ情報をそのまま保存する。
内科のクライアント装置110は、キーボードやマウスを用いた利用者の操作入力により、取消ボタン1006がクリックされると、入力画面1000の表示を終了する。ここで、図11の説明に移り、他のクライアント装置110となる整形外科のクライアント装置110があると判定した場合に、参考画面の画面情報を作成する一例について説明する。
図11において、内科のクライアント装置110は、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容を取得する。次に、内科のクライアント装置110は、取得したボックス1002やボックス1003に対する入力内容を入力中の内科のクライアント装置110の利用者と診療科とを示すメッセージを生成する。そして、内科のクライアント装置110は、ボックス1002やボックス1003に対する入力内容と、生成したメッセージとを含む参考画面1100の画面情報を作成して、整形外科のクライアント装置110に送信する。
これにより、内科のクライアント装置110は、自装置で入力中の患者のカルテ情報を、整形外科のクライアント装置110の利用者にチェックさせて、患者の診療を正しく行わせ、診療のミスなどの発生を抑制させることができる。ここで、図12の説明に移り、整形外科のクライアント装置110のカルテ情報の入力画面について説明する。
図12において、整形外科のクライアント装置110は、図10と同様に、他のカルテ情報の入力画面1200を表示する。カルテ情報の入力画面1200は、過去カルテ情報を表示するボックス1201と、症状や経過を入力するボックス1202と、処置や処方薬を入力するボックス1203と、他のクライアント装置110の入力内容を表示するボックス1204とを含む。また、カルテ情報の入力画面1200は、保存ボタン1205と、取消ボタン1206とを含む。
入力画面1200のボックス1201〜1204は、それぞれ、図10に示した入力画面1000のボックス1001〜1004と同様であるため、説明を省略する。ボックス1204には、図11に示した参考画面1100が表示される。これにより、整形外科のクライアント装置110の利用者は、内科のクライアント装置110で入力中の患者のカルテ情報をチェックして、患者の診療を正しく行い、診療のミスなどの発生を抑制することができる。
入力画面1200の保存ボタン1205と、取消ボタン1206とは、それぞれ、入力画面1000の保存ボタン1005と、取消ボタン1006と同様であるため、説明を省略する。これにより、整形外科のクライアント装置110は、利用者に、自装置で入力中のカルテ情報に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があることを把握させることができる。そして、利用者は、診療のミスが発生することを防止することができる。
図9〜図12の例では、それぞれ異なる診療科のクライアント装置110が、それぞれで入力中のカルテ情報を送信し合ったり、それぞれで入力中のカルテ情報同士について禁忌チェックを行う場合について説明したが、これに限らない。例えば、それぞれ異なる職種の医療従事者が利用するクライアント装置110が、それぞれで入力中のカルテ情報を送信し合ったり、それぞれで入力中のカルテ情報同士について禁忌チェックを行ってもよい。
これにより、例えば、医師は、医師が利用するクライアント装置110に表示された、他のクライアント装置110で看護師が入力中の患者の症状などを参照して、自分が入力中の処方薬を、患者に服用させてもよいか判断することができる。そして、医師は、診療のミスが発生することを防止することができる。また、例えば、医師が利用するクライアント装置110は、自装置で医師が入力中の処方薬が、他のクライアント装置110で看護師が入力中の症状を有する患者の服用が制限される薬剤であるか否かを判定することができる。そして、医師が利用するクライアント装置110は、医師に、健康上のリスクが患者に発生しうる内容があることを把握させることができる。結果として、医師は、診療のミスが発生することを防止することができる。
(カルテ情報処理手順の一例)
次に、図13を用いて、クライアント装置110によって実行されるカルテ情報処理手順の一例について説明する。
図13は、カルテ情報処理手順の一例を示すフローチャートである。図13において、クライアント装置110は、患者選択画面900を表示する(ステップS1301)。
次に、クライアント装置110は、患者選択画面900にて、カルテ情報の入力対象となる患者の選択を受け付け、カルテ作成ボタン904のクリックを検出する(ステップS1302)。そして、クライアント装置110は、選択した患者と、当該患者を診療する診療科とに対応する排他管理情報があるか否かを判定する(ステップS1303)。
ここで、クライアント装置110は、排他管理情報がある場合(ステップS1303:Yes)、処理モード「0」の排他管理情報を生成して、サーバ120の排他管理テーブル500に追加して、参照モードに移行する(ステップS1304)。そして、クライアント装置110は、ステップS1306の処理に移行する。
一方で、クライアント装置110は、排他管理情報がない場合(ステップS1303:No)、処理モード「1」の排他管理情報を生成して、サーバ120の排他管理テーブル500に追加して、更新モードに移行する(ステップS1305)。そして、クライアント装置110は、ステップS1306の処理に移行する。
クライアント装置110は、カルテ情報テーブル400から、選択した患者と、当該患者を診療する診療科とに対応するカルテ情報を取得して、過去カルテ情報を表示するボックスの表示内容を生成する(ステップS1306)。次に、クライアント装置110は、カルテ情報の入力画面1000を表示する(ステップS1307)。
そして、クライアント装置110は、保存処理を実行し(ステップS1308)、仮登録テーブル600の更新処理を実行し(ステップS1309)、カルテ情報処理を終了する。これにより、クライアント装置110は、カルテ情報の入力を受け付けることができる。
(保存処理手順の一例)
次に、図14を用いて、ステップS1308に示した保存処理手順の一例について説明する。
図14は、保存処理手順の一例を示すフローチャートである。図14において、クライアント装置110は、カルテ情報の入力を受け付ける(ステップS1401)。次に、クライアント装置110は、更新モードか否かを判定する(ステップS1402)。
ここで、更新モードである場合(ステップS1402:Yes)、クライアント装置110は、保存ボタン1005、または取消ボタン1006がクリックされたか否かを判定する(ステップS1403)。ここで、クリックされていない場合(ステップS1403:No)、クライアント装置110は、ステップS1403の処理に戻る。
一方で、保存ボタン1005がクリックされた場合(ステップS1403:保存)、クライアント装置110は、ステップS1405の処理に移行する。また、取消ボタン1006がクリックされた場合(ステップS1403:取消)、クライアント装置110は、ステップS1409の処理に移行する。
一方で、更新モードではない場合(ステップS1402:No)、クライアント装置110は、取消ボタン1006がクリックされたか否かを判定する(ステップS1404)。ここで、クリックされていない場合(ステップS1404:No)、クライアント装置110は、ステップS1404の処理に戻る。一方で、取消ボタン1006がクリックされた場合(ステップS1404:Yes)、クライアント装置110は、ステップS1409の処理に移行する。
ステップS1405において、クライアント装置110は、過去カルテ情報と、自装置での入力内容とについて禁忌チェックを行った結果、修正ボタンがクリックされたか否かを判定する(ステップS1405)。ここで、クリックされた場合(ステップS1405:Yes)、クライアント装置110は、ステップS1401の処理に戻る。
一方で、クリックされていない場合(ステップS1405:No)、クライアント装置110は、他のクライアント装置110での入力内容と、自装置での入力内容とについて禁忌チェックを行った結果、修正ボタンがクリックされたか否かを判定する(ステップS1406)。ここで、クリックされた場合(ステップS1406:Yes)、クライアント装置110は、ステップS1401の処理に戻る。
一方で、クリックされていない場合(ステップS1406:No)、クライアント装置110は、カルテ情報の入力画面1000の表示を終了する(ステップS1407)。次に、クライアント装置110は、自装置での入力内容を、カルテ情報として、サーバ120のカルテ情報テーブル400に追加する(ステップS1408)。そして、クライアント装置110は、ステップS1410の処理に移行する。
ステップS1409において、クライアント装置110は、カルテ情報の入力画面1000の表示を終了する(ステップS1409)。次に、クライアント装置110は、患者選択画面900に遷移して(ステップS1410)、患者選択画面900の表示を終了する(ステップS1411)。
そして、クライアント装置110は、保存処理を終了する。これにより、クライアント装置110は、カルテ情報を、サーバ120のカルテ情報テーブル400に保存しておくことができる。また、クライアント装置110は、診療科ごとのカルテ情報の排他制御を実現することができる。
(更新処理手順の一例)
次に、図15を用いて、ステップS1309に示した更新処理手順の一例について説明する。
図15は、更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図15において、クライアント装置110は、更新モードであるか否かを判定する(ステップS1501)。ここで、更新モードではない場合(ステップS1501:No)、クライアント装置110は、ステップS1504の処理に移行する。
一方で、更新モードである場合(ステップS1501:Yes)、クライアント装置110は、自装置での入力内容から、カルテ情報を生成する(ステップS1502)。次に、クライアント装置110は、生成したカルテ情報を、サーバ120の仮登録テーブル600に追加する(ステップS1503)。
そして、クライアント装置110は、仮登録テーブル600に、自装置で入力中のカルテ情報と同一患者についての他のカルテ情報があるか否かを判定する(ステップS1504)。他のカルテ情報がない場合(ステップS1504:No)、クライアント装置110は、ステップS1508の処理に移行する。
一方で、他のカルテ情報がある場合(ステップS1504:Yes)、クライアント装置110は、自装置で入力中のカルテ情報と同一患者についての他のカルテ情報を取得する(ステップS1505)。次に、クライアント装置110は、取得した他のカルテ情報を、他のクライアント装置110の入力内容を表示するボックスに表示する(ステップS1506)。そして、クライアント装置110は、5秒間待機する(ステップS1507)。
次に、クライアント装置110は、カルテ情報の入力画面1000の表示中であるか否かを判定する(ステップS1508)。表示中である場合(ステップS1508:Yes)、クライアント装置110は、ステップS1501の処理に戻る。一方で、表示中ではない場合(ステップS1508:No)、クライアント装置110は、更新処理を終了する。これにより、クライアント装置110は、まだ確定されていない入力中のカルテ情報を、サーバ120の仮登録テーブル600に登録しておくことができる。
以上説明したように、情報処理装置800によれば、第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を端末から受け付ける第1の状態になることができる。そして、情報処理装置800によれば、第1の状態において、他の端末からの第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制することができる。これにより、情報処理装置800は、異なる医療従事者によって、同時に、同一の診療科または同一の職種を指定した同一の患者のカルテ情報の入力が行われることを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、第1の状態において、他の端末からの第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付けることができる。これにより、情報処理装置800は、他の端末で入力中のカルテ情報の入力内容を取得することができる。そして、情報処理装置800は、端末を利用する医療従事者に、他の医療従事者が他の端末で入力中のカルテ情報の入力内容を把握させることができる。結果として、端末を利用する医療従事者は、患者の診療を効率化し、診療のミスが発生することを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、他の端末からの第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける第2の状態になることができる。そして、情報処理装置800によれば、第2の状態において、端末における入力内容に関する情報を他の端末に送信することができる。これにより、情報処理装置800は、端末で入力中のカルテ情報の入力内容を、他の端末に送信することができる。そして、情報処理装置800は、端末で医療従事者が入力中のカルテ情報の入力内容を、他の端末を利用する他の医療従事者に把握させることができる。結果として、他の端末を利用する医療従事者は、患者の診療を効率化し、診療のミスが発生することを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、端末における入力内容に含まれる処方薬が、第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報に含まれる処方薬との併用が制限された薬剤であるか否かを判定することができる。これにより、情報処理装置800は、端末で医療従事者が入力中の処方薬についての禁忌チェックの結果を、端末を利用する医療従事者に通知することができる。結果として、情報処理装置800は、端末を利用する医療従事者が、併用または服用が制限された薬剤であることに気付かずに処方薬を入力したことを、医療従事者に把握させることができる。そして、端末を利用する医療従事者は、患者の診療にミスが発生することを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、端末における入力内容に含まれる処方薬が、第2の診療科または第2の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報に含まれる症状などを有する患者による服用が制限された薬剤であるか否かを判定することができる。これにより、情報処理装置800は、端末で医療従事者が入力中の処方薬についての禁忌チェックの結果を、端末を利用する医療従事者に通知することができる。結果として、情報処理装置800は、端末を利用する医療従事者が、併用または服用が制限された薬剤であることに気付かずに処方薬を入力したことを、医療従事者に把握させることができる。そして、端末を利用する医療従事者は、患者の診療にミスが発生することを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、第1の診療科または第1の職種を指定した特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける複数の項目を有する操作画面に入力された入力内容のうち、特定の項目に入力された入力内容を他の端末に送信することができる。これにより、情報処理装置800は、他の端末に送信する情報量を低減して、通信量を低減することができる。
また、情報処理装置800によれば、さらに、第2の診療科または第2の職種を指定した特定の患者についてのカルテ情報を入力中の他の端末の利用者の情報について他の端末からの入力を受け付けることができる。これにより、情報処理装置800は、端末を利用する医療従事者に、他の端末でカルテ情報を入力中の医療従事者の情報を把握させることができる。結果として、端末を利用する医療従事者は、他の端末でカルテ情報を入力中の医療従事者に対して指示や相談を行い、患者の診療にミスが発生することを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、さらに、端末における入力内容に関する情報に対応付けて、端末の利用者の情報を、他の端末に送信することができる。これにより、情報処理装置800は、端末でカルテ情報を入力中の医療従事者の情報を、他の端末を利用する医療従事者に把握させることができる。結果として、他の端末を利用する医療従事者は、端末でカルテ情報を入力中の医療従事者に対して指示や相談を行い、患者の診療にミスが発生することを防止することができる。
また、情報処理装置800によれば、端末と他の端末とがアクセス可能な記憶装置に他の端末によって格納された、他の端末からの第2の診療科または第2の職種を指定した特定の患者についてのカルテ情報の入力内容を、記憶装置から取得することができる。これにより、情報処理装置800は、他の端末がどの端末であるかを特定しなくても、他の端末からのカルテ情報の入力を間接的に受け付けることができ、他の端末で入力中のカルテ情報の入力内容を取得することができる。そして、情報処理装置800は、端末を利用する医療従事者に、他の医療従事者が他の端末で入力中のカルテ情報の入力内容を把握させることができる。また、情報処理装置800は、端末で医療従事者が入力中の処方薬についての禁忌チェックの結果を、端末を利用する医療従事者に通知することができる。
また、情報処理装置800によれば、端末における第1の診療科または第1の職種を指定した特定の患者についてのカルテ情報の入力内容に関する情報を、端末と他の端末とがアクセス可能な記憶装置に格納することができる。これにより、情報処理装置800は、端末で入力中のカルテ情報の入力内容を、間接的に他の端末に送信することができる。そして、情報処理装置800は、端末で医療従事者が入力中のカルテ情報の入力内容を、他の端末を利用する他の医療従事者に把握させることができる。また、情報処理装置800は、端末で医療従事者が入力中の処方薬についての禁忌チェックの結果を、端末を利用する医療従事者に通知することができる。
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本電子カルテプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本電子カルテプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を端末から受け付ける状態において、他の端末からの前記第1の診療科または前記第1の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制する一方、前記他の端末からの前記第1の診療科とは異なる第2の診療科または前記第1の職種とは異なる第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付け、
前記他の端末からの前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける状態において、前記端末における入力内容に関する情報を前記他の端末に送信する、
処理を実行させることを特徴とする電子カルテプログラム。
(付記2)前記コンピュータに、
併用が制限された薬剤の組み合わせを記憶する記憶部の記憶内容に基づいて、前記端末における入力内容に含まれる処方薬が、前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報に含まれる処方薬との併用が制限された薬剤であるか否かを判定し、
判定した結果を、前記端末に表示する、
処理を実行させることを特徴とする付記1に記載の電子カルテプログラム。
(付記3)前記コンピュータに、
薬剤の服用が制限される患者の症状、既往歴、または体質を記憶する記憶部の記憶内容に基づいて、前記端末における入力内容に含まれる処方薬が、前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報に含まれる症状、既往歴、または体質を有する患者による服用が制限された薬剤であるか否かを判定し、
判定した結果を、前記端末に表示する、
処理を実行させることを特徴とする付記1または2に記載の電子カルテプログラム。
(付記4)前記入力内容に関する情報は、
前記第1の診療科または前記第1の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける複数の項目を有する操作画面に入力された入力内容のうち、特定の項目に入力された入力内容である、
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の電子カルテプログラム。
(付記5)前記受け付ける処理は、さらに、前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した前記特定の患者についてのカルテ情報を入力中の前記他の端末の利用者の情報について前記他の端末からの入力を受け付け、
前記送信する処理は、さらに、前記端末における入力内容に関する情報に対応付けて、前記端末の利用者の情報を、前記他の端末に送信する、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の電子カルテプログラム。
(付記6)前記受け付ける処理は、前記端末と前記他の端末とがアクセス可能な記憶装置に前記他の端末によって格納された、前記他の端末からの前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力内容を、前記記憶装置から取得し、
前記送信する処理は、前記端末における前記第1の診療科または前記第1の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力内容に関する情報を前記記憶装置に格納する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の電子カルテプログラム。
(付記7)コンピュータが、
第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を端末から受け付ける状態において、他の端末からの前記第1の診療科または前記第1の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制する一方、前記他の端末からの前記第1の診療科とは異なる第2の診療科または前記第1の職種とは異なる第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付け、
前記他の端末からの前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける状態において、前記端末における入力内容に関する情報を前記他の端末に送信する、
処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
(付記8)第1の診療科または第1の職種を指定した、特定の患者についてのカルテ情報の入力を端末から受け付ける状態において、他の端末からの前記第1の診療科または前記第1の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を規制する一方、前記他の端末からの前記第1の診療科とは異なる第2の診療科または前記第1の職種とは異なる第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付け、
前記他の端末からの前記第2の診療科または前記第2の職種を指定した、前記特定の患者についてのカルテ情報の入力を受け付ける状態において、前記端末における入力内容に関する情報を前記他の端末に送信する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。