以下に、図面を参照して実施形態について説明する。図1は、本実施形態の健康管理システムのシステム構成を説明する図である。
本実施形態の健康管理システム1は、複数の面談支援システム100−1〜100−Nと、アドバイス管理サーバ200と、健康管理サーバ300とを有する。
本実施形態の複数の面談支援システム100−1〜100−Nは、例えばある企業の事業所毎に設けられたものであっても良いし、複数の異なる企業のそれぞれに設けられたものであっても良い。
面談支援システム100−1は、面談支援装置110−1と、端末装置400−1、500−1を有する。また、面談支援システム100−Nは、面談支援装置110−Nと、端末装置400−N、500−Nを有する。
本実施形態の端末装置400−1、400−Nは、例えば産業医等の保健指導を行う保健指導者(面談者)により利用される端末とし、端末装置500−1、500−Nは、面談の対象となる従業員等の面談対象者により利用される端末とした。よって、以下の説明では、端末装置400−1、400−Nを産業医端末400−1、400−Nと呼び、端末装置500−1、500−Nを従業員端末500−1、400−Nと呼ぶ。
本実施形態の面談支援装置110−1〜110−Nは、それぞれがアドバイス効果テーブル140−1〜140−Nを有する。アドバイス効果テーブル140−1〜140−Nは、面談対象者である従業員に提示されるアドバイス情報が格納されたテーブルである。アドバイス情報とは、面談対象者に対して健康状態の改善を促す情報である。
本実施形態の面談支援装置110−1は、面談が開始されると、産業医端末400−1と従業員端末500−1に面談用の画面を表示させる。また、面談支援装置110−1は、アドバイス効果テーブル140−1を参照し、産業医端末400−1に、面談対象者である従業員の健康状態に合わせたアドバイス情報の一覧を表示させる。そして、面談支援装置110−1は、面談時に産業医により選択されたアドバイス情報を従業員端末500−4に表示させ、選択されたアドバイス情報に応じて、アドバイス効果テーブル140−1を更新する。
本実施形態では、このように、産業医端末400−1に、アドバイス情報の一覧を選択可能な状態を表示させることで、産業医に対して従業員の健康の改善を促す情報を提示できる。また、本実施形態によれは、アドバイス情報の一覧を選択可能な状態で表示させることで、産業医は、アドバイス情報を選択するだけで、アドバイス情報を入力することができ、アドバイスを行うことの負荷を軽減でき、産業医による面談を支援できる。
また、面談支援装置110−1は、アドバイス効果テーブル140−1が更新されると、アドバイス効果テーブル140−1をアドバイス管理サーバ200に送信し、アドバイス管理サーバ200の有するアドバイス効果テーブル210と同期させる。
本実施形態の面談支援装置110−Nも、面談支援装置110−1と同様の処理を行う。つまり、本実施形態では、面談支援装置110−1〜110−Nのそれぞれが、アドバイス効果テーブル140−1〜140−Nが更新される度に、各アドバイス効果テーブルをアドバイス効果テーブル210と同期させる。したがって、本実施形態によれば、面談支援装置110−1〜110−Nのそれぞれで行われた面談で採用されたアドバイス情報を各面談支援装置で共有できる。
アドバイス管理サーバ200は、面談支援装置110−1〜110−Nのそれぞれから送信されたアドバイス情報を一元管理するアドバイス効果テーブル210を有する。
健康管理サーバ300は、企業の従業員の健康診断等を行う健診施設等に設置されるものであり、従業員の健康診断の結果である健診データが格納されている。
本実施形態の健康管理サーバ300は、従業員の健診データが更新されると、面談支援装置110―1〜100−Nのうち、更新された従業員が所属している事業所の面談支援装置に送信する。
具体的には、健康管理サーバ300は、面談支援システム100−1が設置された事業所を事業所Aとした場合に、事業所Aの従業員の健康診断が完了すると、面談支援装置110−1に対し、事業所Aの従業員の健診データを送信する。同様に、健康管理サーバ300は、面談支援システム100−Nが設置された事業所を事業所Nとした場合に、事業所Aの従業員の健康診断が完了すると、面談支援装置110−Nに対し、事業所Nの従業員の健診データを送信する。
以下の説明では、複数の面談支援システム100−1〜100−Nのそれぞれを区別しない場合には、単に面談支援システム100と呼ぶ。また、面談支援装置110−1〜110−N、産業医端末400−1〜400−N、従業員端末500−1〜500−N、アドバイス効果テーブル140−1〜140−Nについても同様に、面談支援装置110、産業医端末400、従業員端末500、アドバイス効果テーブル140と呼ぶ。
尚、以下の説明では、健康診断を実施する対象を企業としているが、これに限定されない。健康診断を実施する対象は、例えば学校等であっても良い。
また、以下の説明では、産業医端末400を用いて保健指導を行う保健指導者を産業医として説明するが、保健指導を行う保健指導者は、産業医でなくても良く、面談対象者に保健指導を行う立場の者であれば良い。また、以下の説明では、保健指導を受ける面談対象者を従業員として説明するが、これに限定されない。面談対象者は、従業員でなくても良い。
以下に、本実施形態の健康管理システム1におけるアドバイス効果テーブルの同期について説明する。図2は、健康管理システムにおけるアドバイス効果テーブルの同期を説明するシーケンス図である。
本実施形態の健康管理システム1において、健康管理サーバ300は、健診データを取得すると、対応する面談支援装置110に対して健診データの更新要求を行う(ステップS21)。面談支援装置110は、この要求を受けて、健康管理サーバ300とアドバイス管理サーバ200に対して、認証要求を行う(ステップS22、23)。
健康管理サーバ300と、アドバイス管理サーバ200は、それぞれにおいて認証を行い、その結果を面談支援装置110へ送信する(ステップS24、25)。ここで行われる認証は、例えば電子証明書等を用いた認証等であっても良く、任意の認証方法であって良い。
続いて、面談支援装置110は、健診データの結果からアドバイス効果テーブルを更新し、アドバイス管理サーバ200へ送信する(ステップS26)。アドバイス管理サーバ200は、アドバイス効果テーブル210を更新し(ステップS27)、面談支援装置110へ送信する(ステップS28)。
面談支援装置110は、アドバイス効果テーブル140をアドバイス効果テーブル210に同期させ、登録する(ステップS29)。
以上のように、本実施形態では、各面談支援装置110のそれぞれが、図2に示す処理を行うため、アドバイス効果テーブル210は、各面談支援装置110における面談結果が反映されたものとなる。よって、面談支援装置110は、最新のアドバイス情報を産業医端末400に提示することができる。
次に、本実施形態の面談支援システム100について説明する。図3は、面談支援システムのシステム構成を説明する図である。
本実施形態の面談支援システム100は、面談支援装置110と、産業医端末400と、従業員端末500と、を有し、それぞれは、ネットワークを介して接続されている。
本実施形態の面談支援装置110は、健診データテーブル120、グループデータテーブル130、アドバイス効果テーブル140、面談支援処理部150を有する。
本実施形態の面談支援装置110は、面談支援処理部150により、健康管理サーバ300から受信した従業員の健診データを健診データテーブル120に格納する。また、面談支援処理部150は、受信した従業員に健診データを分析した結果に応じて、従業員の健康状態の種類を分類し、健康状態の改善の有無の判定を行い、グループデータテーブル130とアドバイス効果テーブル140とを更新する。
具体的には、面談支援処理部150は、健康状態の種類を分類した結果をグループデータテーブル130に追加し、改善の有無の判定結果をアドバイス情報としてアドバイス効果テーブル140へ格納する。
また、面談支援処理部150は、アドバイス効果テーブル140が更新されると、更新されたアドバイス効果テーブル140をアドバイス管理サーバ200へ送信する。
アドバイス管理サーバ200は、アドバイス効果テーブル210を有し、面談支援処理部150から送信されたアドバイス効果テーブル140に基づき、アドバイス効果テーブル210を更新する。
アドバイス管理サーバ200は、アドバイス効果テーブル210が更新されると、アドバイス管理テーブル210を面談支援装置110に送信する。面談支援装置110は、アドバイス効果テーブル210を受信すると、受信したアドバイス効果テーブル210を用いてアドバイス効果テーブル140を更新する。
本実施形態では、アドバイス効果テーブル210は、複数の面談支援装置110のそれぞれにおいて更新されたアドバイス効果テーブル140に基づき更新される。本実施形態の複数の面談支援装置110は、それぞれにおいてアドバイス効果テーブル140が更新されると、更新されたアドバイス効果テーブル140をアドバイス管理サーバ200へ送信する。アドバイス管理サーバ200は、アドバイス効果テーブル140を受信する度に、アドバイス効果テーブル210を更新している。
したがって、例えば面談支援装置110がアドバイス管理サーバ200からアドバイス効果テーブル210を取得したとき、アドバイス効果テーブル210は他の面談支援装置110により更新されている場合がある。
このような場合とは、例えば、面談支援装置110−1がアドバイス効果テーブル210を取得する前に、面談支援装置110−Nによりアドバイス効果テーブル210が更新されている場合等である。この場合、面談支援装置110−1は、他の事業所に設置された面談支援装置110−Nにより更新されたアドバイス効果テーブル210を取得することができる。言い換えれば、面談支援装置110−1は、面談支援装置110−Nが有しているアドバイスの情報を取得することができる。
また、本実施形態の面談支援装置110は、産業医による面談が開始されると、産業医端末400と従業員端末500とに面談画面を表示させる。このとき、本実施形態の面談支援装置110では、アドバイス効果テーブル140を参照し、産業医端末400の面談画面に、従業員の健康状態の改善を促すメッセージ(アドバイス)を表示させる。
尚、図3の例では、面談支援システム100は、面談支援装置110と、産業医端末400と、従業員端末500とを含むものとしたが、これに限定されない。
本実施形態では、面談支援システム100にアドバイス管理サーバ200を含んでも良い。また、本実施形態では、アドバイス管理サーバ200と、面談支援装置110とを含むシステムを面談支援システム600としても良い。本実施形態の面談支援システム600は、アドバイス管理サーバ200と、複数の面談支援装置110と、を有するシステムである。
次に、図4を参照し、本実施形態の面談支援装置110について説明する。図4は、面談支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の面談支援装置110は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置11、出力装置12、ドライブ装置13、補助記憶装置14、メモリ装置15、演算処理装置16及びインターフェース装置17を含む。
入力装置11はキーボードやマウス等を含み、各種信号を入力するために用いられる。出力装置12はディスプレイ装置等を含み、各種ウィンドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置17は、モデム、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
面談支援プログラムは、面談支援装置110を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。面談支援プログラムは例えば記録媒体18の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。面談支援プログラムを記録した記録媒体18は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、面談支援プログラムは、面談支援プログラムを記録した記録媒体18がドライブ装置13にセットされるとは記録媒体18からドライブ装置13を介して補助記憶装置14にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた面談支援プログラムは、インターフェース装置17を介して補助記憶装置14にインストールされる。
補助記憶装置14は、インストールされた面談支援プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置15は、コンピュータの起動時に補助記憶装置14から面談支援プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置16はメモリ装置15に格納された面談支援プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
また、本実施形態の面談支援装置110は、例えばタブレット型のコンピュータ等であっても良い。その場合、入力装置11及び出力装置12の代わりに、表示機能を有するタッチパネル等の表示操作装置を有していても良い。尚、本実施形態の産業医端末400と従業員端末500は、何れも撮像装置が内蔵されているか、又は撮像装置が接続されているものとする。
本実施形態のアドバイス管理サーバ200、端末装置400、500は、一般のコンピュータやタブレット型のコンピュータ等であり、そのハードウェア構成は、面談支援装置110と同様であるから、説明を省略する。
次に、図5乃至図8に基づき、面談支援システムの有する各テーブルについて説明する。
図5は、健診データテーブルの一例を示す図である。
本実施形態の健診データテーブル120は、従業員毎の健診データが格納される。本実施形態の健診データテーブル120は、情報の項目として、従業員名、健診日、年齢、身長、体重、血圧等の一般的な健康診断で行われる検査項目と、面談記録とを有する。項目「従業員名」の値は、従業員の氏名であり、各検査項目の値は検査結果の値であり、項目「面談記録」の値は、産業医の面談の際の従業員の様子等を示す情報であり、面談の際に産業医端末400から入力された情報である。
尚、本実施形態では、従業員を識別するための識別情報として、従業員名を用いたが、従業員を識別するための識別情報は、例えば従業員ID等であっても良い。
本実施形態の健診データテーブル120において、項目「面談記録」以外の項目の値は、健康管理サーバ300から面談支援装置110に送信される情報である。項目「面談記録」の値は、産業医端末400から送信される情報である。
以下の本実施形態の説明では、健診データテーブル120において、項目「従業員名」の値と、その他の項目の値と、を含む情報を、健診データと呼ぶ。
図6は、グループデータテーブルの一例を示す図である。本実施形態のグループデータテーブル130は、従業員の健診データと所定の指標とに基づき、従業員名に付与されたグループの識別情報と、アドバイス情報の効果の有無を示す情報とを従業員名と対応付けたテーブルである。尚、本実施形態のグループの識別情報は、健診データから分類される健康状態の種類に応じて割り当てられる。本実施形態では、健診データから従業員の健康状態の種類を分類し、分類された健康状態の種類と合致するグループのグループIDを従業員名と対応付けることを、グルーピング又はグループ化と呼ぶ。
本実施形態のグループデータテーブル130は、情報の項目として、従業員名、グループID、アドバイス情報、効果を有する。項目「グループID」の値は、健康状態の種類を識別する識別子である。項目「アドバイス情報」の値は、従業員に対して健康状態の改善を促す情報である。項目「効果」の値は、健康状態の改善の有無を示す情報である。
図6では、例えば従業員名「○○××」の従業員に、グループID「001」と、グループID「002」が付与された例を示している。また、図6では、アドバイス情報「毎日ランニング5Km」と対応する項目「効果」の値は、「あり」であるから、このアドバイス情報が、グループID「002」にグルーピングされた健診データの項目の値の改善に貢献したことがわかる。
また、図6では、グループID「001」に対応する項目「アドバイス情報」の値が格納されておらず、グループID「001」に対応するアドバイス情報は、まだ従業員名「○○××」の従業員に提示されていないことがわかる。
また、図6では、グループID「005」が付与された従業員名「□□●●」に、グループID「005」と対応するアドバイス情報「毎日摂取カロリー1500kcal」を提示したが、効果の有無を示す情報が取得されていないことがわかる。
図7は、面談支援装置のアドバイス効果テーブルの一例を示す図である。本実施形態のアドバイス効果テーブル140は、アドバイス情報にグループIDを付与し、アドバイス情報が提示された回数と、効果が得られた回数とを対応付けたテーブルである。
すなわち、図7に示すアドバイス効果テーブル140は、グループIDをアドバイス情報と対応付けることで、グループIDが示す健康状態と、グループIDが示す健康状態を改善するためのアドバイス情報とを対応付けている。
例えば、健診データに含まれる検査項目のうち、項目「身長」の値と対応する項目「体重」の値が基準範囲より大きかった場合には、この従業員名に、減量が推奨される健康状態を示すグループID「001」が付与される。また、健診データに含まれる検査項目のうち、項目「血圧」の値が基準範囲より高い場合には、この従業員名に、高血圧を示すグループID「002」が付与される。本実施形態では、減量が推奨される健康状態や、高血圧以外にも、様々な健康状態とグループIDとが対応付けらており、健診データに応じて該当する健康状態と対応するグループIDが従業員名に付与される。
尚、健康状態とグループIDとの対応付けは、予め行われているものとした。具体的には、この対応付けは、健診データに含まれる検査項目と、グループIDとを対応付けたものとした。
例えば、健診データのうち、グループID「001」は、体重の管理が推奨される健康状態であることを示すグループであり、項目「体重」が対応付けられている。また、グループID「002」は、血圧の管理が推奨される健康状態であることを示すグループであり、項目「血圧」が対応付けられている。また、例えばグループID「003」は、血糖値の管理が推奨される健康状態を示すグループであり、項目「血糖値」が対応付けられている。本実施形態では、各グループIDと対応付けられた項目の値が基準範囲外となったとき、それぞれのグループIDと対応する健康状態である、と判断される。
例えば図7の例では、アドバイス効果テーブル140においてグループID「001」と対応付けたアドバイス情報は、減量のために推奨される事項を示すアドバイス情報となる。同様に、グループID「002」と対応付けたアドバイス情報は、血圧を下げるために推奨される事項を示すアドバイス情報となる。
本実施形態のアドバイス効果テーブル140は、情報の項目として、グループID、種類、アドバイス情報、効果指数、総アドバイス回数を有する。
項目「種類」の値は、アドバイス情報の種類を示す。具体的には、項目「種類」の値は、例えばアドバイス情報が食事に関するアドバイスである場合には、「食事」になる。また、項目「種類」の値は、例えばアドバイス情報が運動に関するアドバイスである場合には、「運動」になる。
項目「効果指数」の値は、対応するアドバイス情報に対して効果が有りと判定された回数を示す。項目「総アドバイス回数」の値は、対応するアドバイス情報が従業員端末500に提示された回数の合計値を示す。つまり、項目「効果指数」の値と、項目「総アドバイス回数」の値とから、対応するアドバイス情報が健康状態の改善に貢献した度合いが示される。
本実施形態では、アドバイス情報が健康状態の改善に貢献した度合いを、上述した2つの項目により表現するものとしたが、これに限定されない。アドバイス情報が健康状態の改善に貢献した度合いは、例えば2つの項目の値から求められた割合やパーセンテージ等を示す値等で示されても良い。
図7では、グループID「001」に対する種類「運動」のアドバイス情報「町日ウォーキングしましょう」は、100回従業員端末500に提示され、そのうち64回について、グループID「001」に対応する健康状態に改善が見られたことを示している。
以下の説明では、アドバイス効果テーブル140に含まれる各項目の値を含む情報をアドバイス効果情報と呼ぶ。
図8は、アドバイス管理サーバのアドバイス効果テーブルの一例を示す図である。アドバイス管理サーバ200に格納されたアドバイス効果テーブル210の有する情報の項目は、面談支援装置110の有するアドバイス効果テーブル140の有する情報の項目と同様である。
アドバイス効果テーブル210は、面談支援装置110−1〜面談支援装置110−Nから送信されたアドバイス効果情報が格納される。
例えば図7に示すアドバイス効果情報を送信した面談支援装置110を面談支援装置110−1とした場合、図8のアドバイス効果情報71は、面談支援装置110−1から送信された情報となる。また、図8のアドバイス効果情報72は、他の面談支援装置110から送信された情報となる。
面談支援装置110−1は、次に健診データテーブル120が更新されるタイミングで、アドバイス効果テーブル210を取得してアドバイス効果テーブル140を更新するため、アドバイス効果情報72は、その際にアドバイス効果テーブル140に反映される。
次に、図9を参照して本実施形態の面談支援装置110の機能について説明する。図9は、面談支援装置の機能構成を説明する図である。
本実施形態の面談支援装置110は、面談支援処理部150を有する。面談支援処理部150は、演算処理装置16が、補助記憶装置14やメモリ装置15等に記憶された面談支援プログラムを読み出して実行することにより、実現される。
本実施形態の面談支援処理部150は、健診データ取得部151、分析部152、テーブル更新要求部153、テーブル更新部154、入力受付部155、表示制御部156を有する。
本実施形態の健診データ取得部151は、健康管理サーバ300から、面談支援装置110が設置された事業所に属する従業員の健診データを取得する。
分析部152は、健診データ取得部151が取得した健診データ、健診データテーブル120に格納された健診データとの比較を行い、項目毎の改善の有無を判定する。また、分析部152は、健診データ取得部151が取得した健診データから従業員の健康状態の種類を分類し、分類した健康状態の種類と合致するグループのグループIDを従業員名と対応付けるグルーピングを行う。尚、本実施形態の分析部152は、健康状態とグループIDとの対応付けを予め行い、その結果を保持しているものとした。
テーブル更新要求部153は、健診データ取得部151により健診データを取得し、アドバイス効果テーブル140が更新されたとき、アドバイス管理サーバ200に対してアドバイス効果テーブル210の更新要求を行う。
テーブル更新部154は、面談支援装置110の有する各テーブルを更新する。具体的には、テーブル更新部154は、健診データ取得部151により健診データを取得すると、健診データテーブル120、グループデータテーブル130、アドバイス効果テーブル140を更新する。
入力受付部155は、産業医端末400から、産業医端末400に表示させた面談画面において入力された内容が送信されると、この入力を受け付ける。
表示制御部156は、産業医端末400と従業員端末500の表示を制御する。具体的には、例えば表示制御部156は、産業医用の面談画面の画面データと、従業員用の面談画面の画面データとを生成し、産業医端末400と従業員端末500のそれぞれに送信する。また、表示制御部156は、産業医端末400と従業員端末500における画面の遷移を制御する。
次に、図10を参照して本実施形態の面談支援装置110の動作について説明する。図10は、面談支援装置における各テーブルの更新を説明するフローチャートである。尚、図10の処理は、アドバイス管理サーバ200と健康管理サーバ300のそれぞれから面談支援装置110が認証された後に行われる処理である。
本実施形態の面談支援装置110は、健康管理サーバ300において健診データが更新されると、面談支援処理部150の健診データ取得部151により、健康管理サーバ300から更新された健診データを取得する(ステップS1001)。
続いて、面談支援処理部150は、テーブル更新部154により、取得した健診データを健診データテーブル120に反映させ、健診データテーブル120を更新する(ステップS1002)。
続いて、面談支援処理部150は、分析部152により、取得した健診データを分析し、健康状態に応じたグループIDを従業員名に付与し、前回の健診データと取得した健診データとを比較する(ステップS1003)。具体的には、分析部152は、グループID毎に、グループIDと対応付けられた健診データの項目の前回の値と、今回取得した値とを比較する。
続いて、面談支援処理部150は、テーブル更新部154により、健診データを取得した従業員名と、従業員名に付与されたグループIDとの組み合わせをグループデータテーブル130に追加する(ステップS1004)。
続いて、面談支援処理部150は、分析部152により、比較の結果から健康状態が改善したか否かを判定する(ステップS1005)。具体的には、分析部152は、グループID毎に、対応付けられた健診データの項目の前回の値と、今回取得した値とを比較し、前回の値と比較して今回取得した値が基準範囲に近づいていた場合に、このグループIDと対応する健康状態が改善したと判定する。また、分析部152は、前回の値と今回取得した値と変化がない場合や、さらに数値が悪化した場合には、改善していないと判定する。
ステップS1005において、健康状態が改善していない場合、つまり、今回取得した健診データにおいて、健康状態が改善したグループIDが存在しない場合、面談支援処理部150は、テーブル更新の処理を終了する。
ステップS1005において、健康状態が改善した場合、つまり、今回取得した健診データにおいて、健康状態が改善したグループIDが存在した場合、テーブル更新部154は、グループデータテーブル130と、グループ効果テーブル140を更新する(ステップS1006)。
具体的には、テーブル更新部154は、グループデータテーブル130において、ステップS1004で追加された従業員名とグループIDの組のうち、健康状態が改善したグループIDと対応する項目「効果」の値を「あり」とする。
また、テーブル更新部154は、アドバイス効果テーブル140において、健康状態が改善したグループIDのうち、グループデータテーブル130で項目「効果」の値が「あり」に更新されたグループIDと対応付けられたアドバイス情報と、同一のアドバイス情報と対応する項目「効果指数」の値に1を加算する。
続いて、面談支援処理部150は、テーブル更新要求部153により、アドバイス管理サーバ200に対して、アドバイス効果テーブル210の更新要求を行う(ステップS1007)。具体的には、テーブル更新要求部153は、更新されたアドバイス効果テーブル140をアドバイス管理サーバ200へ送信し、アドバイス効果テーブル210を更新させる。
続いて面談支援処理部150は、テーブル更新部154により、アドバイス管理サーバ200から、更新されたアドバイス効果テーブル210を取得し、アドバイス効果テーブル210に基づきアドバイス効果テーブル140を更新し(ステップS1008)、テーブル更新の処理を終了する。すなわち、テーブル更新部154は、ステップS1008において、アドバイス効果テーブル140とアドバイス効果テーブル210を同期させる。本実施形態では、2つのアドバイス効果テーブル140、210を同期させることで、他の面談支援装置110で管理されているアドバイス効果テーブルの情報を自装置のアドバイス効果テーブル140に取り込むことができる。
以下に、図7と図8を参照し、アドバイス効果テーブル140とアドバイス効果テーブル210の同期について、具体的に説明する。
ここでは、図7に示すアドバイス効果テーブル140を、ステップS1006で更新された後のアドバイス効果テーブルとし、図8に示すアドバイス効果テーブル210をステップS1007で更新された後のアドバイス効果テーブルとして説明する。
テーブル更新部154は、ステップS1006で更新されたアドバイス効果テーブル140をアドバイス管理サーバ200に送信し、アドバイス効果テーブル210を更新する。すると、アドバイス効果テーブル210は、図8に示すように、アドバイス効果テーブル140に含まれるアドバイス効果情報71を全て含むテーブルとなる。
このとき、アドバイス効果テーブル210には、他の面談支援装置110から送信された他のアドバイス効果テーブル140により更新された、アドバイス効果情報72が含まれている。
そこで、面談支援装置110では、ステップS1008において、アドバイス管理サーバ200からアドバイス効果テーブル210を取得し、アドバイス効果テーブル210が含むアドバイス効果情報72をアドバイス効果テーブル140に追加する。
本実施形態では、このようにしてアドバイス効果テーブル140を更新することで、アドバイス効果テーブル140に、他の面談支援装置110において入力されたアドバイス効果情報を保持させることができる。
したがって、本実施形態によれば、産業医端末400にアドバイス情報の一覧を表示させる際に、様々な種類のアドバイス情報を選択肢として表示させることができ、産業医に対してより多くの選択肢を提示することができる。
以上のように、本実施形態の面談支援装置110では、健診データが更新されたタイミングで、各テーブルを更新する。したがって、本実施形態では、面談が開始された後は、面談支援装置110はアドバイス管理サーバ200や健康管理サーバ300と通信を行わず、面談中の面談支援装置110の負荷を軽減し、産業医による面談を支援できる。
尚、図10の例では、健康状態が改善したグループIDが存在しない場合、面談支援処理部150は、テーブル更新の処理を終了するものとしたが、これに限定されない。例えば、健康状態が改善したグループIDが存在せず、さらに健康状態が悪化した場合には、さらなる厳重な管理が必要な健康状態と対応付けられたグループIDを新たに付与しても良い。
また、本実施形態では、面談支援装置110のアドバイス効果テーブル140は、健診データが更新されたタイミングでアドバイス効果テーブル210と同期させるものとしたが、これに限定されない。アドバイス効果テーブル140は、面談支援装置110が面談の開始要求を受け付けたとき、アドバイス管理サーバ200へアクセス、アドバイス効果テーブル210と同期させても良い。
アドバイス効果テーブル140を面談の開始要求を受けてから更新(同期)させれば、面談時に、アドバイス効果テーブル140を、他の面談支援装置110から収集された情報を含む最新のものにすることができる。
次に、図11を参照して、本実施形態の面談支援装置110による面談画面の表示について説明する。図11は、面談支援装置における面談画面の表示を説明するフローチャートである。
本実施形態の面談支援装置110は、面談の開始要求を受けると、面談支援処理部150の表示制御部156により、産業医用の面談画面データを生成して産業医端末400に送信し、産業医端末400に産業医用の面談画面を表示させる。また、表示制御部156は、従業員用の面談画面データを生成して従業員端末500に送信し、従業員端末500に従業員用の面談画面を表示させる(ステップS1101)。産業医用の面談画面と従業員用の面談画面の詳細は後述する。また、面談支援装置110は、産業医端末400又は従業員端末500の何れか一方又は両方から面談の開始要求を受け付けるものとした。
続いて、面談支援処理部150は、入力受付部155により、産業医端末400に対するアドバイス一覧の表示要求が成されたか否かを判定する(ステップS1102)。具体的には、入力受付部155は、産業医端末400から、アドバイス一覧の表示要求を受けたことを示す通知を受け付けたか否かを判定している。
ステップS1102において、表示要求を受け付けていない場合、面談支援処理部150は、表示要求を受け付けるまで待機する。
ステップS1102において表示要求を受け付けた場合、表示制御部156は、アドバイス効果テーブル140を参照し、面談を行っている従業員名に付与されたグループIDと対応する全てのアドバイス情報を一覧表示させる画面を生成し、産業医端末400へ送信する(ステップS1103)。
続いて面談支援処理部150は、入力受付部155により、産業医端末400においてアドバイス情報の選択又は入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS1104)。具体的には、入力受付部155は、産業医端末400から、一覧表示されたアドバイス情報が選択されたことを示す通知又は、アドバイス入力欄に入力されたアドバイス情報を受け付けたか否かを判定している。
ステップS1104において、選択又は入力を受け付けていない場合、入力受付部155は、選択又は入力を受け付けるまで待機する。
ステップS1104において、選択又は入力を受け付けた場合、表示制御部156は、選択又は入力されたアドバイス情報を従業員端末500へ表示させる(ステップS1105)。尚、ここで産業医端末400から選択又は入力されるアドバイス情報は、グループIDと対応付けられた状態である。つまり、産業医端末400において選択又は入力されるアドバイス情報は、どの健康状態に対するアドバイス情報であるかが識別できるとした。
続いて、面談支援処理部150は、テーブル更新部154により、選択又は入力されたアドバイス情報をグループデータテーブル130に格納する(ステップS1106)。具体的には、テーブル更新部154は、選択又は入力されたアドバイス情報と対応付けられたグループID及び従業員名を、選択又は入力されたアドバイス情報と対応付けて、グループデータテーブル130に格納する。
続いて、テーブル更新部154は、アドバイス効果テーブル140において、選択又は入力されたアドバイス情報が、対応付けられたグループIDにおいて新規のアドバイス情報であるか否かを判定する(ステップS1107)。言い換えれば、テーブル更新部154は、アドバイス効果テーブル140において、選択又は入力されたアドバイス情報と、このアドバイス情報に対応付けられたグループIDの組み合わせが一致するアドバイス効果情報が存在するか否かを判定する。
ステップS1107において、アドバイス情報が新規のものであった場合、テーブル更新部154は、選択又は入力されたアドバイス情報を、グループID及び従業員名と対応付けて、アドバイス効果テーブル140に格納し、対応する総アドバイス回数を1としステップS1108)、後述するステップS1110へ進む。
ステップS1107において、アドバイス情報が新規のものでない場合、テーブル更新部154は、アドバイス情報とグループIDの組み合わせが一致するアドバイス効果情報の項目「総アドバイス回数」の値に1を加算し(ステップS1109)、後述するステップS1110へ進む。
すなわち、本実施形態のアドバイス効果テーブル140では、項目「総アドバイス回数」の値は、面談時の産業医端末400からの入力に応じて更新され、項目「効果指数」の値は、図10で示した健診データの比較の際に更新される。
続いて、面談支援処理部150は、入力受付部155により、面談の終了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1110)。ステップS1110において、面談支援処理部150は、面談の終了指示を受け付けない場合、ステップS1102に戻る。ステップS1110において、面談の終了指示を受け付けた場合、面談支援処理部150は、面談を支援する処理を終了する。
以上のように、本実施形態の面談支援装置110の、面談が開始されるとアドバイス効果テーブル140をアドバイス効果テーブル210と同期させる処理を行なわずに、面談画面を表示させるものとしたが、これに限定されない。
面談支援装置110は、面談の開始要を受け付けたとき、アドバイス管理サーバ200にアドバイス効果テーブル140を送信し、アドバイス効果テーブル140をアドバイス効果テーブル210と同期させてから、面談を開始させても良い。
以下に、図12乃至図15を参照し、産業医端末400及び従業員端末500に表示される画面について説明する。
図12は、従業員端末に表示された面談画面の例を示す図である。
図12の画面121は、従業員端末500に表示された面談画面を示している。画面121には、画像表示欄122と、従業員情報表示欄123と、健診データ表示欄124と、アドバイス表示欄125と、が含まれる。
画像表示欄122には、従業員の面談相手となる産業医の画像が表示される。従業員情報表示欄123は、従業員名、従業員の勤務地、所属部署等を含む従業員情報が表示される。従業員情報は、例えば面談支援装置110の有する従業員データベース等に格納されていても良い。
健診データ表示欄124は、面談対象となっている従業員の健診データが表示される。尚、健診データ表示欄124では、値が基準範囲を超える項目については、マーカ等により強調して表示させても良い。
アドバイス表示欄125は、産業医端末400において選択又は入力されたアドバイス情報が表示されている。
図13は、産業医端末に表示された面談画面の例を示す第一の図である。図13(A)に示す画面131Aは、産業医端末400に表示された面談画面のうち、アドバイス情報表示画面を示している。また、図13(B)に示す画面131Bは、産業医端末400に表示された面談画面のうち、健診データ表示画面を示している。
画面131Aは、従業員情報表示欄123の他に、画像表示欄132、一覧表示欄133、面談記録入力欄134を有する。また、画面131Aは、グループID欄135、面談記録ボタン136、グループ選択ボタン137、食事ボタン138、運動ボタン139、健診データ表示ボタン141を有する。
画像表示欄132には、面談対象者である従業員の画像が表示される。
一覧表示欄133は、面談対象者である従業員の従業員名に付加されたグループIDと対応するアドバイス情報の一覧が表示される。一覧表示欄133に表示されるアドバイス情報には、効果指数と、総アドバイス回数とが対応付けられた状態で表示される。また、一覧表示欄133には、一覧に表示されたアドバイス情報以外のアドバイス情報を入力するための入力欄133aを含む。
また、一覧表示欄133には、アドバイス情報を効果指数に応じて表示させるためのソート部材133bと、アドバイス情報を総アドバイス回数に応じて表示させるためのソート部材133cとを有する。
画面131Aにおいて、ソート部材133bが操作されると、一覧表示欄133のアドバイス情報は、健康状態を改善した回数が多い順に表示される。したがって、本実施形態では、改善の効果が高い順に、産業医にアドバイス情報を提示することができる。
また、画面131Aにおいて、ソート部材133cが操作されると、一覧表示欄133のアドバイス情報は、選択された回数が多い順に表示される。したがって、本実施形態では、選択された回数が多い順に、産業医にアドバイス情報を提示することができる。
本実施形態では、一覧表示欄133において、一覧からアドバイス情報が選択されると、選択されたアドバイス情報が従業員端末500のアドバイス表示欄125に表示される。また。本実施形態では、入力欄133aにアドバイス情報が入力されると、入力されたアドバイス情報が従業員端末500のアドバイス表示欄125に表示される。
面談記録入力欄134は、面談時の従業員の様子等が入力される入力欄であり、面談記録入力欄134に入力された情報は、健診データテーブル120の項目「面談記録」の値として保持される。
グループID欄135は、面談対象の従業員の従業員名に付与されたグループIDを示している。例えば画面131Aでは、従業員名「○○××」に、グループID「001」が付与されたことを示している。つまり、従業員名「○○××」の従業員は、グループID「001」に対応する健康状態にあることがわかる。
また、画面131Aでは、グループID欄135にプルダウンボタン135aが表示されており、従業員名に付与されたグループIDが複数存在していることがわかる。画面131Aでは、プルダウンボタン135aが選択されると、従業員名に付与されたグループIDの一覧が表示される。
記録ボタン136は、従業員の面談記録を表示させるための切替ボタンである。画面131Aにおいて、記録ボタン136が操作されると、一覧表示欄133が、健診データテーブル120に格納された面談記録を表示させる記録表示欄に切り替わっても良い。
グループ選択ボタン137は、一覧表示欄133に表示されたアドバイス情報と対応するグループID以外のグループIDのアドバイス情報を表示させるためのボタンである。グループ選択ボタン137は、例えば面談対象の従業員の従業員名に付与されたグループID以外のグループIDと対応するアドバイス情報を一覧表示欄133に表示させる際等に操作される。
また、グループ選択ボタン137には、グループIDの一覧を表示させるためのプルダウンボタン137aを有する。画面131Aにおいて、プルダウンボタン137aが操作されると、グループIDの一覧が表示される。尚、このとき表示されるグループIDの一覧は、面談対象の従業員の従業員名に付与されたグループID以外のグループIDの一覧であっても良い。
食事ボタン138は、面談対象の従業員の従業員名に付与されたグループIDと対応するアドバイス情報のうち、種類が「食事」であるアドバイス情報の一覧を表示させるためのボタンである。
運動ボタン139は、面談対象の従業員の従業員名に付与されたグループIDと対応するアドバイス情報のうち、種類が「運動」であるアドバイス情報の一覧を表示させるためのボタンである。
画面131aでは、食事ボタン138が選択されている。したがって、画面131Aの一覧表示欄133には、アドバイス効果テーブル140において、グループID「001」と対応付けられたアドバイス情報のうち、項目「種類」の値が「食事」であるアドバイス情報の一覧が表示されている。
健診データ表示ボタン141は、産業医端末400の画面の表示を、アドバイス情報表示画面である131Aから、図13(B)に示す健診データ表示画面131Bへ切り替えるためのボタンである。
画面131Aは、従業員名「○○××」の従業員が面談対象である場合のアドバイス情報表示画面である。従業員名「○○××」は、グループID「001」、「002」が付与されている。また、画面131Aにおいて、グループID欄135には、グループID「001」が表示されており、食事ボタン138が選択されている。
よって、画面131Aの一覧表示欄133には、アドバイス効果テーブル140のうち、グループID「001」で種類が「食事」のアドバイス情報の一覧が表示されている。
図13(B)に示す画面131Bは、従業員情報表示欄123、画像表示欄132、健診データ表示欄142、アドバイス情報表示ボタン143を有する。
健診データ表示欄142には、面談対象の従業員の健診データが表示される。アドバイス情報表示ボタン143は、産業医端末400の画面の表示を、健診データ表示画面である画面131Bからアドバイス情報表示画面である画面131Aに切り替えるためのボタンである。
尚、図13の説明では、画面131Aと画面131Bのそれぞれが別々に産業医端末400のディスプレイに表示されることを前提として、健診データ表示ボタン141と、アドバイス情報表示ボタン143とを設けるものとしたが、これに限定されない。画面131Aと画面131Bとは、産業医端末400のディスプレイに同時に表示されても良い。
具体的には、例えば産業医端末400が複数のディスプレイを有している場合に、それぞれのディスプレイに画面131Aと画面131Bとを同時に表示させても良い。その場合には、画像表示欄132と従業員情報表示欄123は、どちらか一方に表示されていれば良い。
また、例えば産業医端末400が複数のディスプレイを有している場合には、一方のディスプレイに、画像表示欄132と従業員情報表示欄123とを表示させ、他方のディスプレイに、画面131Aと画面131Bに表示された、画像表示欄132と従業員情報表示欄123以外の情報とを同時に表示させても良い。また、一方のディスプレイに画像表示欄132のみを表示させ、他方のディスプレイに画面131Aと画面131Bに表示された、画像表示欄132以外の情報を表示させても良い。
本実施形態の画面131Aと画面131Bでは、ディスプレイにおいて、画像表示欄132の大きさが最も大きくなるように表示されても良い。
本実施形態では、画像表示欄132を大きくすることで、面談対象者(従業員)の様子を見やすくでき、産業医による従業員の観察を支援することができる。
次に、図14及び図15を参照し、本実施形態のアドバイス情報表示画面131Aにおける操作と、操作による画面遷移について説明する。
図14は、産業医端末に表示された面談画面の例を示す第二の図である。図14(A)に示す画面131Cは、画面131Aにおいてプルダウンボタン135aが選択された状態のアドバイス情報表示画面の例を示している。図14(B)の画面131Dは、画面131Cにおいて、グループID「002」が選択された場合に画面131Cから遷移するアドバイス情報表示画面の例を示している。
画面131Dに示すよう、画面131Aにおいて、プルダウンボタン135aが選択されると、従業員名「○○××」に付与されているグループID「001」、「002」が逸欄として表示される。画面131Dでは、この一覧において、グループID「002」が選択されている。
画面131Cにおいて、グループID「002」が選択されると、画面131Cは画面131Dへ遷移する。画面131Dでは、食事ボタン138ではなく、運動ボタン139が選択されている。
よって、画面131Dでは、一覧表示欄133に、アドバイス効果テーブル140のうち、グループID「002」で種類が「運動」のアドバイス情報の一覧が表示される。具体的には、画面131Dの一覧表示欄133には、グループID「002」で種類が「運動」である「毎日ランニング5Km」と、「足腰をきたえましょう」が表示されている。
図15は、産業医端末に表示された面談画面の例を示す第三の図である。図15(A)の画面131Eは、画面131Aにおいてグループ選択ボタン137のプルダウンボタン137aが選択された状態のアドバイス情報表示画面の例を示している。図15(B)の画面131Fは、画面131Eにおいて、グループID「003」が選択された場合に画面131Eから遷移するアドバイス情報表示画面の例を示している。
画面131Eでは、プルダウンボタン137aが選択されて、グループIDの一覧137bが表示されている。画面131Eの例では、一覧137bは、面談対象の従業員の従業員名に付与されたグループIDも含むグループIDの一覧とした。
画面131Eにおいて、グループID「0003」が選択されると、産業医端末400に表示された画面は、画面131Eから画面131Fへ遷移する。
画面131Fでは、食事ボタン138が選択されている。よって、画面131Fの一覧表示欄133では、アドバイス効果テーブル140におけるグループID「0003」のアドバイス情報のうち、種類が「食事」のアドバイス情報の一覧が表示される。
具体的には、画面131Fの一覧表示欄133では、「甘いものを控えましょう」、「ゆっくり食べましょう」というアドバイス情報が表示されている。
また、画面131Fでは、グループID欄135の表示は、「0001」である。したがって、画面131Fの一覧表示欄133において、例えば「甘いものを控えましょう」と言うアドバイス情報が選択された場合、このアドバイス情報は、グループID「0001」に該当する健康状態の改善を促す情報として、従業員端末500に表示される。
また、アドバイス効果テーブル140において、グループID「0001」と対応するアドバイス情報の中に、「甘いものを控えましょう」というアドバイス情報は存在しない。
よって、面談支援装置110は、アドバイス効果テーブル140に、グループID「0001」とアドバイス情報「甘いものを控えましょう」とを対応付けた組を追加する。そして、面談支援装置110は、アドバイス効果テーブル140において、このアドバイス情報と対応する総アドバイス回数を1とする。また、面談支援装置110は、従業員名「○○××」と、グループID「0001」と、アドバイス情報「甘いものを控えましょう」とを対応付けて、グループデータテーブル130に格納する。
以上のように、本実施形態では、従業員の健診データに基づき分類された健康状態の種類毎に、この健康状態を改善させるためのアドバイス情報の一覧を産業医に提示することができる。また、本実施形態では、アドバイス情報の一覧を表示する際に、効果指数と総アドバイス回数とを共に表示させるため、対応するアドバイス情報が、健康状態の改善に貢献した度合いも、産業医に提示することができる。
尚、上述した説明では、例えば面談対象の従業員の従業員名に複数のグループIDが付与された場合には、一覧表示欄133にはグループID毎のアドバイス情報が表示されるものとしたが、これに限定されない。一覧表示欄133には、例えばグループIDが「0001」のアドバイス情報と、グループIDが「0002」のアドバイス情報の両方が表示されていても良い。尚、その場合には、各アドバイス情報に、それぞれのグループIDを対応付けて表示させることが好ましい。
また、上述した説明では、アドバイス情報は、種類毎(「食事」、「運動」)に一覧表示されるものとしたが、これに限定されない。一覧表示欄133には、異なる種類のアドバイス情報の一覧が表示されても良い。
さらに、図13から図15に示したアドバイス情報表示画面には、画像表示欄132と一覧表示欄133以外の表示欄やボタン等が含まれているが、これに限定されない。アドバイス情報表示画面には、少なくとも面談対象者の画像が表示される画像表示欄132と、アドバイス情報の一覧が表示される一覧表示欄133が設けられていれば良い。
また、本実施形態では、面談支援システム100及び600は、面談対象者の健康改善を目的として面談対象者と産業医との面談に用いるものとしたが、これに限定されない。
本実施形態の面談支援システム100及び600は、例えば企業内での上司と部下との面談や、教師と生徒との面談等にも用いることができる。この場合には、アドバイス情報は、業績や成績を向上させるためのアドバイス情報等であっても良い。
また、本実施形態の面談支援システムは、上述した例以外にも、例えば面談対象者個人に関する所定の項目の情報を面談者が参照し、面談対象者に助言等を行う状況において、適用することができる。例えば本実施形態、金融商品に関する相談や、食事制限を行う場合の食事のメニューに関する相談等、面談対象者が専門的な知識を有する面談者にアドバイスを求める場合等に適用できる。
尚、本実施形態の面談支援装置110は、特許請求の範囲の記載の面談支援装置の一例である。本実施形態のグループデータテーブル130及びアドバイス効果テーブル140は、特許請求の範囲の記載のテーブルの一例であり、グループデータテーブル130は、特許請求の範囲の記載の第一のテーブルの一例であり、アドバイス効果テーブル140は、特許請求の範囲の記載の第二のテーブルの一例である。また、本実施形態の健診データテーブル120は、特許請求の範囲の記載の健診データテーブルの一例であり、アドバイス効果テーブル210は、特許請求の範囲の記載の管理テーブルの一例である。
本実施形態の入力受付部155は、特許請求の範囲の記載の入力受付部の一例であり、表示制御部156は、特許請求の範囲の記載の入力受付部の一例であり、テーブル更新部154は、特許請求の範囲の記載の入力受付部の一例である。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。