JP2004101363A - 自動採番型採血管自動準備装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】患者の検査に必要な採血管に関する情報に基づいて、予め収容された複数種類の採血管の中から必要な採血管を取り出し、取り出した採血管に、識別番号を印字して貼付け、ラベル貼付け後の採血管を患者毎に収容するように構成された採血管自動準備装置であって、固有の識別番号を自動採番する識別番号発行手段を一体又は別体に備え、前記識別番号発行手段が、識別番号発行ボタンを有し、該発行ボタンを押した時の日時に関する情報から識別番号を自動採番すると共に、前記識別番号発行手段で発行された識別番号を、採血管に貼付けるべきラベルに印字するように構成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院システム内で用いられている患者ID等の識別番号に依存することなく、完全に独立して患者に必要な採血管の準備を行うことができる自動採番型採血管準備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、医療現場における採血用の採血管の準備段階における患者名の記入ミスが、採血後の検査結果と患者とのマッチングミスを生じさせる原因になることが問題視されており、出願人は、この問題を解決するために、採血管の準備段階での採血管の採り間違いや患者名の記入ミスを防止することができる採血管自動準備装置を既に提案している(特許文献1参照)。
この採血管自動準備装置は、患者に関する情報に基いて、患者の検査に必要な採血管を選択し、選択した採血管に対応する患者の識別番号をラベルに印字し、印字済みラベルを採血管に貼り付け、ラベル貼り付け後の採血管を患者毎に収容するという作業を自動的に行うように構成されており、識別番号が印字されたラベルが貼付られた採血管が患者毎に収容されたトレイやラック等が自動的に準備される。
この種の採血管自動準備装置は、病院内の総合管理に使用されている患者ID番号を識別番号として使用しているため、準備装置を動かすためには、何らかの方法で患者ID番号を入力する必要がある。
病院が患者ID番号等を含めた様々な情報をコンピュータで管理する総合管理システムを所有している場合には、その総合管理システムと準備装置とをオンラインで連結されることにより総合管理システムから患者ID番号を取得することができる。また、病院が前記したように総合管理システムを所有してなく、患者ID番号を紙で管理しているような場合等には、例えば、準備装置側に患者ID番号を入力するためのキーボードや患者IDカードから患者ID番号を読み取るためのカードリーダーを準備装置に設け、準備装置に作業者が直接患者ID番号を入力することができるようにすることで準備装置を稼動させることができる。
【0003】
【特許文献1】特許第2834595号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来の採血管準備装置は、患者ID番号を患者の識別番号として使用し、その識別番号が印字された採血管を準備することで、採血後に患者と採血結果とのマッチングを図ることができるようになるので非常に有効であるが、病院内の総合管理で使用している患者ID番号等を識別番号として利用していることが障害になることもある。
即ち、病院内では、交通事故や急病の患者のように早急な処置を必要とする患者も多数存在しており、特に救急外来の場合は、このような早急な処置を必要とする患者が殆どである。
このような患者の場合、病院内に運び込まれてきた時に意識が不明であったり、身分証明書をもっていなかったりして本人を特定することができない場合が多いため病院内に総合管理システムがあったとしても、そのシステムから、その患者の患者ID番号を取り出すことができない場合が殆どである。
また、多くの場合、救急外来を持つ病院は、その患者が通常通院している病院ではない病院であることが多いため、その患者の患者ID番号自体が存在していないことも多い。
さらにまた、早急な処置を必要とするため、病院内に患者ID番号があるか否かを照合して、患者ID番号がある時には、その患者ID番号を使用し、患者ID番号が登録されていない場合には、新たに患者ID番号を登録するような時間的余裕はないというのが現状である。
救急外来では、このような状況で、患者から採血をして検査を行い、その検査結果に基いて最適な処置を行わなければならいので、上記したような採血管自動準備装置を利用することができず、結果として、病院スタッフが必要な採血管を選択して取り出し、その採血管に手書きで患者の名前や識別記号等を記入して採血を行うことが殆どである。
しかし、このような救急外来での採血管の準備方法は、まさに、出願人が採血管自動準備装置を提案する前の患者名や患者の識別番号の記入ミスが生じる可能性がある準備方法であり問題がある。特に採血管への識別番号等の記入は、採血管の表面が平面でないので行い難く、しかも、急いで記入しなければならないので、後で読解不可能な文字になってしまう可能性もある。
例えば、一人の患者に対して2本の採血管に採血を行う場合、準備段階で、2本の採血管に異なる番号を記入してしまったり、後で読解不可能な文字で記入してしまったりすると、たとえ、正しい採血管に採血が行われていたとしても、2本の採血管の検査結果が一人の患者の検査結果として扱われなくなるという危険も生じる。また、二人の患者のために、それぞれ用意した採血管に、採番間違いで同じ識別番号を記入してしまった場合には、検査後に二人の患者の検査結果が一人の患者の検査結果として扱われてしまう可能性もある。
出願人は、上記した従来の救急外来における採血管の準備方法の問題点に鑑みて、早急に採血管の準備を行う必要がある救急外来においても使用することができ、少なくとも、一人の患者のために用意した採血管が検査後に別々の患者のものとして取り扱われてしまったり、二人の患者のために用意した採血管が検査後に一人の患者のものとして取り扱われてしまったりすることを防止することができる自動採番型採血管自動準備装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置は、患者の検査に必要な採血管に関する情報に基づいて、予め収容された複数種類の採血管の中から必要な採血管を取り出し、取り出した採血管に、識別番号を印字して貼付け、ラベル貼付け後の採血管を患者毎に収容するように構成された採血管自動準備装置であって、固有の識別番号を自動採番する識別番号発行手段を一体又は別体に備え、前記識別番号発行手段が、識別番号発行ボタンを有し、該発行ボタンを押した時の日時に関する情報から識別番号を自動採番すると共に、前記識別番号発行手段で発行された識別番号を、採血管に貼付けるべきラベルに印字するように構成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示した一実施例を参照して本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置(以下、単に準備装置と称する。)の実施の形態について説明する。
【0007】
図1は、本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置の一実施例の概略図である。
この準備装置1は、その内部に、予めラベルが貼られていない複数種類の採血管を収容しており、患者の検査に必要な採血管に関する検査情報に基づいて採血管を選択し、その選択した採血管に識別番号をバーコード及び文字の形態で印字したラベルを貼付け、この処理を、検査情報に含まれている全ての採血管に対して行い、ラベル貼付後の採血管を患者毎にトレイに収容するように構成されている。
この準備装置1は、検査情報を入力するための検査情報入力手段2と、固有の識別番号を自動採番するための識別番号発行手段3を備えている。
前記識別番号発行手段3は発行ボタン3aを備え、該発行ボタン3aが押された時の日時を組み合わせて識別番号を発行する。具体的には、2002年9月11日午後1時20分15秒に発行ボタン32aが押された場合には仮識別番号は、20000911132015になる。例えば、この識別番号発行手段で、予め決めた規則に従った連続番号を識別番号として発行することも考えられるが、このように連続番号を付していく場合には、直前に発行した識別番号を常にハードディスク等に記憶しておかなければ、装置がリセットされた時に重複した識別番号を発行してしまう可能性があるが、このように、発行ボタンを押した時の日時を組み合わせて識別番号を発行することで、発行した識別番号が重複してしまうことがなく、常に、固有の識別番号を発行することが可能になる。
この準備装置1は、前記識別番号発行手段3で発行された識別番号を採血管に貼り付けるべきラベルに印字する。
このように構成することにより、トレイに収容されて排出される採血管には、必ず、全て同じ識別番号が印字されたラベルが貼り付けられることになるので、一人の患者のために準備された採血管で採血した後の検査結果が、異なる患者の検査結果として取り扱われる可能性はなく、また、識別番号が重複してしまったために、二人の患者の採血管で採血した後の検査結果が一人の患者の検査結果として取り扱われてしまうこともなくなる。
【0008】
図2は、本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置の別の実施例の概略図である。
この実施例では、準備装置10は、検査情報を入力するための検査情報入力手段12と、固有の識別番号を自動採番するための識別番号発行手段13とを別体に備えている。
前記検査情報入力手段12及び識別番号発行手段13とは、専用機でもよいが、図示実施例では、汎用のコンピュータ14に適当なソフトウェアをインストールすることで構成されている。
このように、前記検査情報入力手段12及び識別番号発行手段13を別体に構成することにより、既存の採血管自動準備装置に大幅な改良を加える必要がなくなるという効果を奏する。
また、この実施例では、識別番号記憶媒体発行手段としてプリンタ15が設けられており、このプリンタ15で、自動採番された識別番号を印字したリストバンドやカード等を採番と同時に発行することができるように構成されている。リストバンドやカードを同時に発行することにより採血すべき患者にリストバンドを装着したり、カードを渡したりすることができるようになり、その結果、準備された採血管と患者との照合や、検査結果と患者との照合を行うことも可能になる。また、カードを発行することにより、救急外来に運ばれてきたが、採血をした後に自宅に帰宅することができるような患者に対しては、後で検査結果を知るために患者が一般病棟にきた時に、前記カードの情報に基づいて正式な識別番号を発行したり、検査情報を出力したりすることが可能になる。
【0009】
図3は、本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置のさらに別の実施例の概略図である。
この実施例では、準備装置20は、前記検査情報入力手段22及び識別番号発行手段23に加えて、識別番号記憶媒体発行手段24を備えている。
前記識別番号記憶媒体発行手段24は、識別番号発行手段23で発行された識別番号を記憶させたリストバンド、カード又はシール等の形態の記憶媒体を発行し、該記憶媒体を対応する採血管が収容されたトレイに一緒に収容させる。
このように、識別番号を記憶させた記憶媒体を採血管と共にトレイに収容させて排出するように構成することにより、採血時に、患者に装着させたり、渡したりすることができるようになるので、採血管と患者とのマッチングが正確にとれ、結果として、検査結果や処置と患者とのマッチングも正確にとれるようになるという効果を奏する。
【0010】
上記した実施例では、何れも、検査情報入力手段が設けられているが、この検査情報情報入力手段は、必須ではなく、例えば、救急外来において使用する採血管の種類を予め決めておける場合には、その決められた採血管の組み合わせを予め設定しておくこともできる。
また、上記した識別番号発行手段は、必要に応じて、病院内のホストコンピュータ等にオンラインで接続しておくことができ、こうすることで、識別番号発行手段で発行した識別番号を後で病院内の正式な患者ID番号と関連付けしたり、識別番号発行手段で発行した識別番号に基いて病院内で使用する正式な患者ID番号を発行したりすることが可能になる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置は、患者の検査に必要な採血管に関する情報に基づいて、予め収容された複数種類の採血管の中から必要な採血管を取り出し、取り出した採血管に、識別番号を印字して貼付け、ラベル貼付け後の採血管を患者毎に収容するように構成された採血管自動準備装置であって、固有の識別番号を自動採番する識別番号発行手段を一体又は別体に備え、前記識別番号発行手段が、識別番号発行ボタンを有し、該発行ボタンを押した時の日時に関する情報から識別番号を自動採番すると共に、前記識別番号発行手段で発行された識別番号を、採血管に貼付けるべきラベルに印字するように構成しているので、重複する危険なく識別番号の発行を行うことができ、かつ、他のシステムに依存せずに完全に独立した状態で採血管の準備を行うことができるようになるので、救急外来等のように時間的余裕が少ない場所においても、少なくとも、一人の患者のために用意した採血管が検査後に別々の患者のものとして取り扱われてしまったり、二人の患者のために用意した採血管が検査後に一人の患者のものとして取り扱われてしまったりすることを防止することができるという効果を奏する。
また、前記識別番号発行手段で発行された識別番号を印字して出力する出力手段をさらに設けることで、準備された採血管に印字された識別情報と照合することが可能な手段を用意することもできる。
さらに、前記識別番号発行手段で発行された識別番号を記憶媒体に磁気的又は電気的に読取り可能な形態で記憶させ、該記憶媒体を発行する識別番号記憶媒体発行手段をさらに設けることで、例えば、前記記憶媒体をリストバンドの形態で発行した場合には、患者の腕に装着することで、採血後の検査結果等との照合が簡単確実になり、また、記憶媒体をカードの形態で発行した場合には、患者にそのカードを渡すことにより、後日、一般外来で、そのカードによる正式ID番号の発行や検査結果との照合が可能になるという効果を奏し、さらにまた、記憶媒体をシールの形態で発行した場合には、必要に応じて患者のベットや患者の身体にシールを貼り付けることにより、採血後の検査結果等との照合が簡単確実になるという効果を奏する。
さらにまた、前記記憶媒体を対応するラベル貼付後の採血管と共に収容するように構成することで、採血時に、患者に対して記憶媒体を渡したり、患者に記憶媒体を装着したりすることができるので、予め患者に対してリストバンドのような記憶媒体を発行しておかなくても、用意した採血管と患者とのマッチングを正確にとることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置の一実施例の概略図である。
【図2】本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置の別の実施例の概略図である。
【図3】本発明に係る自動採番型採血管自動準備装置のさらに別の実施例の概略図である。
【符号の説明】
(第一実施例)
1 自動採番型採血管自動準備装置
2 検査情報入力手段
3 識別番号発行手段
3a 発行ボタン
(第二実施例)
10 自動採番型採血管自動準備装置
12 検査情報入力手段
13 識別番号発行手段
14 コンピュータ
15 プリンタ(識別番号記憶媒体発行手段)
(第三実施例)
20 自動採番型採血管自動準備装置
22 検査情報入力手段
23 識別番号発行手段
24 識別番号記憶媒体発行手段
Claims (7)
- 患者の検査に必要な採血管に関する情報に基づいて、予め収容された複数種類の採血管の中から必要な採血管を取り出し、取り出した採血管に、識別番号を印字して貼付け、ラベル貼付け後の採血管を患者毎に収容するように構成された採血管自動準備装置であって、
固有の識別番号を自動採番する識別番号発行手段を一体又は別体に備え、
前記識別番号発行手段が、識別番号発行ボタンを有し、該発行ボタンを押した時の日時に関する情報から識別番号を自動採番すると共に、
前記識別番号発行手段で発行された識別番号を、採血管に貼付けるべきラベルに印字するように構成した
ことを特徴とする自動採番型採血管自動準備装置。 - 前記識別番号発行手段で発行された識別番号を印字して出力する出力手段をさらに備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の準備装置。 - 前記識別番号発行手段で発行された識別番号を記憶媒体に磁気的又は電気的に読取り可能な形態で記憶させ、該記憶媒体を発行する識別番号記憶媒体発行手段をさらに備えている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の準備装置。 - 前記識別番号記憶媒体を、対応するラベル貼付後の採血管と共に収容するように構成した
ことを特徴とする請求項3に記載の準備装置。 - 前記識別番号記憶媒体が、患者の身体に装着可能に構成されている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の準備装置。 - 前記識別番号記憶媒体が、リストバンドの形態であり、
該リストバンドに識別番号がバーコードの形態で記憶されている
ことを特徴とする請求項5に記載の準備装置。 - 前記識別番号記憶媒体が、磁気カードの形態である
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の準備装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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CN104859908A (zh) * | 2006-02-08 | 2015-08-26 | 贝克顿·迪金森公司 | 改进的标签处理机及其相关方法 |
CN110874521A (zh) * | 2018-08-31 | 2020-03-10 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 一种分析仪及其样本编号方法、存储介质 |
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2002
- 2002-09-10 JP JP2002263499A patent/JP2004101363A/ja active Pending
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