JP2018068916A - 手術器械の術中管理装置及び手術器械の術中管理方法 - Google Patents

手術器械の術中管理装置及び手術器械の術中管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】手術器械の術中管理を容易かつ確実に行えるようにし、患者の安全と手術室の効率的な運営とを両立できるようにする。【解決手段】術野における手術器械の術中管理装置4は、コードリーダ9cが手術器械3の個体識別をする2次元シンボル3aを読み取り、それに対応する手術器械3を術野に払い出しているものとして読取器械表示画面16bに一覧表示する。これによって、読取器械表示画面16bを見れば術野に払い出されている手術器械3を確実に把握することができる。したがって払い出されている手術器械3が無いことを確認すれば、術野に払い出し中の手術器械3が無いことになるので、その術中管理を容易かつ確実に行うことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、手術器械の術野への払い出しと術野からの回収とを術中に管理する装置と方法に関する。
手術室の効率的な運営が病院経営における一つの課題とされている。手術時間が短くなれば、より多くの患者の手術を行うことができ、広いスペースと膨大なコストがかかる手術室の増大に依存することなく、患者数の増加に対応できるからである。手術時間の短縮を妨げる一つの要因として術前術後の手術器械の確認作業がある。大規模な手術で使われる手術器械の数は100を超えることもあり、術前にすべての手術器械を展開台に並べてその種類と数を確認し、術後にもすべての手術器械を並べて術前と変わりが無いかを一つ一つ確認するようにしている。そして異常が無いことを確認してからでなければ、閉創することができないのである。このような多くの時間と手間をかけて確認作業するのは、手術器械の術野からの回収漏れを無くし、体内残留を確実に予防するためである。
従来の手術器械の管理方法の一例として、特開平7−178106号公報には、手術器材にコンピュータへの機械入力が可能なバーコードラベルLを付与しておき、個々の手術器材の履歴情報をコンピュータ管理する手術器材の管理方法が開示されている。しかしながらこの特許文献には、手術器材の術野からの回収漏れを無くし、体内残留を確実に予防するための手術器材の術中管理については開示を欠如している。
特開平7−178106号公報
ところで、手術器械の術野への払い出しと回収の管理は、執刀医との間で手術器械を受け渡しを行う看護師が行っており、主に病院が決めたルールに従って行っていることが多い。しかしながら、使用する手術器械の種類と数が多くなればなるほど、術野に出入りする手術器械の管理が複雑となり、その管理には看護師の高度な専門知識と多くの経験が無ければ難しくなる。また10時間を超えるような長時間の手術では、看護師の負担も大きくなりミスも起きやすくなる。そのため、途中で看護師が交代することも多く、細心の注意を払って管理状況を引き継がなければならないことから看護師にとっては大変な負担となる。そして術前術後に行うすべての手術器械の種類と数の確認作業は、それがどれほど大変な作業だとしても患者の安全確保のためには欠かすことができない。以上のように、従来の手術器械の術中管理は、ベテラン看護師であっても大きな負担であり、また術前術後の確認作業の省略はできないことから手術時間の短縮化に貢献することは期待できないのが現状である。
以上のような従来の手術器械の術中管理を背景にしてなされたのが本発明である。その目的は、手術器械の術中管理を容易かつ確実に行えるようにし、患者の安全と手術室の効率的な運営とを両立できるようにすることにある。
上記目的を達成すべく本発明は、以下の特徴を有するものとして構成される。
即ち、本発明は、術野における手術器械の術中管理装置であって、前記手術器械を個体識別する識別コードを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記識別コードに対応する前記手術器械を前記術野に払い出しているものとして一覧表示する読取器械表示画面を表示する制御部と、を備える手術器械の術中管理装置を提供する。
これによれば、取得部が手術器械の個体を識別する識別コードを取得し、制御部は識別コードに対応する手術器械を術野に払い出しているものとして一覧表示する読取器械表示画面を表示するため、読取器械表示画面を見れば術野に払い出されている手術器械を確実に把握することができる。したがって払い出されている手術器械が無いことを確認すれば、術野に払い出し中の手術器械が無いことになるので、その術中管理を容易かつ確実に行うことができる。
前記本発明については、前記制御部が、前記取得部が新たに取得した識別コードと一致する取得済みの前記識別コードの有無を判定し、一致すると判定した前記識別コードに対応する前記手術器械を、前記読取器械表示画面から消去するものとすることができる。即ち、新たに取得した識別コードが取得済みの識別コードと一致する場合というのは、つまり同じ個体の識別コードを2回取得したことを意味する。即ち「取得済みの識別コード」とは、手術器械の術野への払い出し時に取得した識別コードであり、「新たに取得した識別コード」とは、当該手術器械の術野からの回収時に取得した識別コードのことである。そして同じ識別コードが2回取得すると、制御部は当該識別コードに対応する手術器械を読取器械表示画面から消去するので、読取器械表示画面には術野にある手術器械しか表示されなくなるので、使用中の手術器械のみを容易に把握することができる。
前記本発明については、前記制御部が、前記識別コードを取得できない前記手術器械を前記術野に払い出している読取不可器械として一覧表示する読取不可器械表示画面を表示するものとして構成することができる。これによれば、何らかの理由で識別コードを取得できない手術器械を使用せざるを得ない場合であっても、制御部は、読取不可器械表示画面に術野に払い出した手術器械を一覧表示するため、そうした手術器械であっても術野への払い出しと回収を確実に管理することができる。
また、前記目的を達成すべく本発明は、術野における手術器械の術中管理方法であって、前記手術器械の個体を識別する識別コードを取得装置で取得するステップと、前記識別コードに対応する前記手術器械を前記術野に払い出しているものとして一覧表示する読取器械表示画面を表示装置に表示するステップと、を有する手術器械の術中管理方法を提供する。
これによれば、識別コードに対応する手術器械を術野に払い出しているものとして一覧表示する読取器械表示画面を表示するステップを実行するため、読取器械表示画面を見れば術野に払い出されている手術器械を確実に把握することができる。したがって払い出されている手術器械が無いことを確認すれば、術野に払い出し中の手術器械が無いことになるので、その術中管理を容易かつ確実に行うことができる。
以上の本発明における「識別コード」は例えば2次元シンボルとすることができ、「取得部」は撮像装置(コードリーダ)とすることができる。さらに2次元シンボルは、手術器械に直接刻印した刻印部、また2次元シンボルを印刷して手術器械に固定したシール部として構成することができる。
本発明によれば、手術器械の術野への払い出しを、読取器械表示画面を通じて一覧表示により容易に把握することができるので、現在使用中の術野にある手術器械を確実に管理することがきる。したがって患者の安全確保を第一として、手術室の効率的な運営を行うことができる。
また本発明では、手術器械の術野からの回収を、読取器械表示画面を通じて容易に把握することができるので、これによっても使用を止めて回収した後に術野に残っている手術器械を確実に管理することができる。
さらに本発明では、識別コードを取得不可能な手術器械であっても、術野への払い出しを読取不可器械表示画面を通じて容易に把握することができるので、そうした手術器械を使用する場合でも、安全に払い出しと回収の管理を行うことができる。
手術台の周囲の概要を示す説明図。 一実施形態による手術器械の術中管理装置の右側面を示す外観図。 図2の術中管理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図。 図3の制御部のハードウェア構成の一例を示す説明図。 図2の術中管理装置で表示される表示画面の一例を示す説明図。 図5に続く表示画面の一例を示す説明図。 図6に続く表示画面の一例を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は手術室における手術台の周囲の状況を模式的に示しており、手術台1には患者Pが横になっている。手術が行われている目で見える手術部位が術野(operating field)P1であり、その横には執刀医Dと、展開台2に配置した様々な手術器械3を執刀医Dに受け渡す看護師Nが待機している。看護師Nの横には本発明の一実施形態による手術器械3の術中管理装置4が配備されている。
手術室には、手術に応じて必要とされる手術器械3を纏めてセットにしたコンテナが持ち込まれる。コンテナから取り出された手術器械3が展開台2に並べられる。コンテナとコンテナに含まれる手術器械3とは、トレーサビリティのためすべて個体管理されている。各手術器械3については個体識別する「識別コード」としての2次元シンボル3aが付けられている。2次元シンボル3aとしてはGS1標準で使用されているデータマトリックスとすることができる。こうした2次元シンボル3aは、手術器械3に直接刻印するもののほか、手術器械3に貼り付けたシールに印刷したものとしてもよい。2次元シンボル3aには、手術器械3を個体識別するための識別データとして少なくとも、種類、シリアルナンバーが含まれている。したがって同じ種類の手術器械3であってもシリアルナンバーが異なるため個体識別が可能である。
看護師Nは、執刀医Dから指示された手術器械3を取って、先ず術中管理装置4で2次元シンボル3aを読み取ってから執刀医Dに手渡すようにする。術中管理装置4では、2次元シンボル3aの読み取りによって手術器械3が術野P1に払い出されたものとして管理する。その後、執刀医Dからその手術器械3の返却を受けると、看護師Nはそのときも2次元シンボル3aを術中管理装置4で読み取るようにする。術中管理装置4では、同一個体の手術器械3の2次元シンボル3aの再読み取りによって、手術器械3が術野P1から回収されたものとして管理する。
術中管理装置4〔図1〜図7〕
術中管理装置4は、図2で示すように、タブレット端末5、タブレット端末5の背面を保持するリテーナ6、リテーナ6を保持する支持部7、支持部7を保持する本体部8、本体部8の正面から前方に伸長する読取部9、本体部8の底面から伸長する支柱10、支柱10を保持し、術中管理装置4の全体を支持する脚部11と、を備えている。支柱10は脚部11に対して上下可動となっており、手術器械3を並べる展開台2の高さや看護師Nの身長等に応じて作業がし易くなるように、読取部9の高さ位置を調整できるようにしている。
タブレット端末5は、タブレット型のコンピュータ装置であり、タブレット端末5の後述する制御部13がインストールされている手術器械術中管理プログラムを実行することによって、術中管理装置4で手術器械3の術中管理を行うことができる。タブレット端末5にはタッチパネル5aを備えており、表示画面5bへのタッチによって入力操作を行えるようにしている。タブレット端末5は、支持部7に回転可能に支持された支持アーム7aによって、その設置角度を変えることができるようになっている。
読取部9には、本体部8に繋がる基部9aと撮像部9bが設けられ、撮像部9bの内部には「取得部」としてのコードリーダ9cが設置されている。コードリーダ9cは手術器械3の2次元シンボル3aの読取装置であり、タブレット端末5に接続されている。コードリーダ9cで読み取られた2次元シンボル3aのデータは、後述する揮発性記憶部13bに一次記憶された後、不揮発性記憶部13cに記憶される。読取部9には滅菌された硬質樹脂でなる円筒形状のカバー9dが取付けられている。カバー9dは、カバー本体9d1と、カバー基部9d2とで構成されており、カバー本体9d1の基端の外周にカバー基部9d2を嵌め合わせる際に、それらの間にビニール製の滅菌カバー12の取付孔(図示略)の孔縁を挟み込ませるようにして嵌め合わせるようにする。これによって手術台1の患者の近傍では、カバー9dのみが滅菌カバー12の外部に露出しており、それ以外の術中管理装置4の部分は滅菌カバー12で覆うことができる。カバー9dと滅菌カバー12はディスポーザブルであって手術ごとに取り替える。
カバー本体9d1の先端には、開口端が斜めに傾斜する斜め読取口9d3が形成されている。斜め読取口9d3としたのは、コードリーダ9cによる読み取りを正確に行えるようにするためである。コードリーダ9には、照明光源となる高輝度LEDによる発光部と、例えばCMOSイメージセンサ等の撮像素子による受光部が設けられている。そしてカバー本体9d1の先端が斜め読取口9d3ではなく水平読取口であると、発光部の光が金属製の手術器械3によって受光部に向けて反射して読取エラーになりやすく、正常に読み取れるまで何度も手術器械3の姿勢を変えてみなければならず、読取効率が非常に悪い。しかしながら、本実施形態では斜め読取口9d3であるため、手術器械3を斜め読取口9d3の直径方向に架け渡すようにその縁に当てることで、受光部に向かう反射光量を大幅に低減することができる。したがって斜め読取口9d3によれば、読取エラーが少なく、かざせば瞬時に読み取ることができ、払い出しや回収の際に読み取りによってもたつくことがない。
次に、術中管理装置4のハードウェア構成について説明する。術中管理装置4は、図3でその一例を示すように、タブレット端末5に備える制御部13と、制御部13に接続され、制御部13から出力される情報を表示するタブレット端末5の液晶表示装置等の表示部14と、制御部13に対して情報を入力するキーボード、マウス、タッチパネル5a、カメラ、コードリーダ9c等の入力部15とを有している。なお、術中管理装置4のハードウェア構成はこれに限られるものではない。
また、図4は制御部13のハードウェア構成の一例について示す図である。この図で示すように制御部13は、主に半導体装置とそれらを接続する配線とからなり、CPU(Central Processing Unit)13aと、RAM等の揮発性記憶部13bと、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性記憶部13cと、ファイヤーウォールやスイッチ等のアクセス中継部やネットワークに接続されるネットワークインターフェース13dと、入力部15、表示部14等の外部接続機器と接続するための外部接続インターフェース13eとを有している。なお、制御部13の構成はこれに限られるものではない。
なお、ネットワークインターフェース13dを病院の手術器械管理システム(図示略)に接続して、術中管理装置4と院内の手術器械管理システムとを連携させるようにしてもよい。この場合、術中管理装置4で取得した履歴データ等の各種データを手術器械管理システムでも共有したり、前述したコンテナとコンテナに含まれている手術器械3とを個体識別するデータを、手術器械管理システムからタブレット端末5で取得するようにしてもよい。
また、タブレット端末5は、タブレット型のコンピュータ装置に限られず、図3及び図4と同様の構成を有するデスクトップコンピュータやサーバコンピュータ等の他のコンピュータ装置であってもよい。
手術器械の術中管理方法
次に、術中管理装置4を使った手術器械3の術中管理方法について説明する。図5は術中管理装置4のタブレット端末5の液晶表示装置等の表示部14に表示される術中器械管理画面16の一例を示す図である。術中器械管理画面16は、大きく分けて、経過表示画面16a、読取器械表示画面16b、読取不可器械表示画面16c、読取不可器械入力画面16d、終了画面16eを含む。
経過表示画面16aには、手術開始時に押す手術開始ボタン16a1、手術開始からの経過時間を示す経過時間表示部16a2、現在術野P1で使用されている手術器械4の総数を示す使用器械数表示部16a3が表示される。
読取器械表示画面16bには、現在術野P1で使用されている2次元シンボル3aを読み取られた手術器械3の合計数を表示する読取器械数表示部16b1、現在術野P1で使用されている手術器械3の名称と使用開始時間と数を示す読取器械表示部16b2が表示される。
読取不可器械表示画面16cには、現在術野P1で使用されている2次元シンボル3aを読み取ることができなかった手術器械3の合計数を表示する読取不可器械数表示部16c1、現在術野P1で使用されている読取り不能な手術器械3を示す読取不可器械表示部16c2が表示される。
読取不可器械入力画面16dには、2次元シンボル3aを読み取ることができない手術器械3を術野P1に払い出す際に押す読取不可器械払い出しボタン16d1と、2次元シンボル3aを読み取ることができない手術器械3を術野P1から回収する際に押す読取不可器械回収ボタン16d2が表示される。これらは何れもタッチパネル5aへのタッチ操作によって入力される。また、読取不可器械払い出しボタン16d1は赤色に、読取器械回収ボタン16d2は青色に着色されており、それぞれ容易に区別できるようにしている。
終了画面16eには、手術終了時に押される終了ボタン16e1が配置されている。この終了ボタン16eを押すと経過時間表示部16a2の経過時間が停止する。また、このときには読取器械表示画面16bと読取不可器械表示画面16cには手術器械3の表示が一切残っていないことが必要であり、ここに残っているということは術野P1に手術器械3が残っていることを意味する。
手術器械3の払い出しの管理
手術開始に合わせて看護師Nが手術開始ボタン16a1を押す。すると経過時間表示部16a2の経過時間のカウントが始まる。執刀医Dが例えばメスの受け渡しを指示すると、看護師Nは展開台2からメス3Aを取り、その2次元シンボル3aを術中管理装置4のコードリーダ9cに読み取らせる。制御部13は、2次元シンボル3aの読み取りを正常に行えた場合には音出力を行って、それが分かるようにしてもよい。制御部13は、読み取られた2次元シンボル3aのデータに基づいて使用器械数表示部に「1」を表示し、読取器械表示部16b2に名称として「メス」、使用開始時刻として「09:15:30」、数量「1」を表示する。
次に、執刀医が鉗子の受け渡しを指示すると、看護師は鉗子3Bの2次元シンボル3aをコードリーダ9cに読み取らせる。制御部13は、読み取られた2次元シンボル3aのデータに基づいて使用器械数表示部に「2」を表示し、読取器械表示部16b2に名称として「鉗子」、使用開始時刻として「09:18:09」、数量「1」を表示する(図6参照)。
さらに、2次元シンボルが付されていない手術器械3を使用する場合には、看護師Nは読取不可器械入力画面16dに表示されている読取不可器械払い出しボタン16d1を押す。これによって制御部13は、図6で示すように、読取不可器械払い出しボタン16d1と同色の赤色矢印による払出表示16d3が上から下へと流れるように移動していく表示を読取不可器械入力画面16dに表示させて、看護師Nに入力操作が確実になされたことを確認できるようにしている。また、この入力操作によって制御部13は、使用器械数表示部に「3」を表示し、読取不可器械表示画面16cの読取不可器械数表示部16c1に「1」を表示し、読取不可器械表示部16d2に「読取不可器械」を表示する。
以上のようにして2次元シンボル3aを読み取ることができる手術器械3もできない手術器械3も、術野P1への払い出しを確実に管理することができる。
手術器械3の回収の管理
次に、術野P1から手術器械3を回収するには、例えば執刀医Dからメス3Aを受け取ると、看護師Nは再びその2次元シンボル3aをコードリーダ9cに読み取らせる。制御部13のCPU13aは、読み取った識別データと一致する識別データが揮発性記憶部13bに一次記憶されているかを照合する。ここでは一致する識別データが存在するため、使用器械数表示部に「2」を表示し、読取器械表示部16b2に表示されている「メス」、「09:15:30」、「1」の表示をいずれも消去する。これによって読取器械表示画面16bには、常に術野P1で使用されている手術器械3のみが表示されることとなる。
また、術野P1で使用されている読取不能な手術器械3を回収するには、執刀医Dからそれを受け取ると、看護師Nは、読取不可器械入力画面16dの読取不可器械回収ボタン16d2を押す。これによって制御部13は、図7で示すように、読取不可器械回収ボタン16d2と同色の青色矢印による回収表示16d4が下から上へと流れるように移動していく表示を、読取不可器械入力画面16dに表示させて、看護師Nに入力操作が確実になされたことを確認できるようにしている。また、この入力操作によって制御部13は、使用器械数表示部に「1」を表示し、読取不可器械表示画面16cの読取不可器械数表示部16c1に「0」を表示し、読取不可器械表示部16d2に表示されている「読取不可器械」を消去する。これによって読取不可器械表示画面16cには、常に術野P1で使用されている手術器械3のみが表示されることとなり、図7の場合には使用されている手術器械3が無いことが一目で分かるように表示されることとなる。
最後に、図7で表示されている鉗子3Bについても、術野P1から回収する際に前述したメス3Aと同様の回収操作を行うことで、読取器械表示画面16bには術野P1で使用されている手術器械3が無いことが一目で分かるように表示されることとなる。そして、手術終了のボタンを押せば計時が止まることになる。
なお、手術器械3の術野P1への払い出しや回収等の手術器械3ごとのすべての履歴データは、不揮発性記憶部13cに記録されており、手術後に見直すことができるようになっている。また、これらの履歴データは、病院の手術器械管理システムで共有することも可能である。
以上のように手術器械3の術中管理装置4と術中管理方法によれば、手術器械3の術野P1への払い出しを、読取器械表示画面16bを通じて一覧表示により容易に把握することができるので、看護師Nの負担も少なく、現在使用中の術野P1にある手術器械3を確実に管理することがきる。したがって患者の安全確保を第一として、手術室の効率的な運営を行うことができる。
また手術器械3の術野P1からの回収を、読取器械表示画面16bを通じて容易に把握することができるので、看護師Nの負担も少なく、これによっても使用を止めて回収した後に術野P1に残っている手術器械3を確実に管理することができる。
さらに2次元シンボル3aを取得不可能な手術器械3であっても、術野P1への払い出しを読取不可器械表示画面16cを通じて容易に把握することができるので、そうした手術器械3を使用する場合でも、看護師Nの負担も少なく、安全に払い出しと回収の管理を行うことができる。
1 手術台
2 展開台
3 手術器械
3a 2次元シンボル(識別コード)
3A メス
3B 鉗子
4 手術器械の術中管理装置
5 タブレット端末
5a タッチパネル
6 リテーナ
7 支持部
7a 支持アーム
8 本体部
9 読取部
9a 基部
9b 撮像部
9c コードリーダ
9d カバー
9d1 カバー本体
9d2 カバー基部
9d3 斜め読取口
10 支柱
11 脚部
12 滅菌カバー
13 制御部
13a CPU
13b 揮発性記憶部
13c 不揮発性記憶部
13d ネットワークインターフェース
13e 外部接続インターフェース
14 表示部
15 入力部
16 術中器械管理画面
16a 経過表示画面
16a1 手術開始ボタン
16a2 経過時間表示部
16a3 使用器械数表示部
16b 読取器械表示画面
16b1 読取器械数表示部
16b2 読取器械表示部
16c 読取不可器械表示画面
16c1 読取不可器械数表示部
16c2 読取不可器械表示部
16d 読取不可器械入力画面
16d1 読取不可器械払い出しボタン
16d2 読取不可器械回収ボタン
16d3 払出表示
16d4 回収表示
16e 終了画面
16e1 終了ボタン
P 患者
P1 術野
D 執刀医
N 看護師

Claims (4)

  1. 術野における手術器械の術中管理装置であって、
    前記手術器械を個体識別する識別コードを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記識別コードに対応する前記手術器械を前記術野に払い出しているものとして一覧表示する読取器械表示画面を表示する制御部と、を備える手術器械の術中管理装置。
  2. 前記制御部は、前記取得部が新たに取得した識別コードと一致する取得済みの前記識別コードの有無を判定し、一致すると判定した前記識別コードに対応する前記手術器械を、前記読取器械表示画面から消去する請求項1記載の手術器械の術中管理装置。
  3. 前記制御部は、前記識別コードを取得できない前記手術器械を前記術野に払い出している読取不可器械として一覧表示する読取不可器械表示画面を表示する請求項1又は請求項2記載の手術器械の術中管理装置。
  4. 術野における手術器械の術中管理方法であって、
    前記手術器械の個体を識別する識別コードを取得装置で取得するステップと、
    前記識別コードに対応する前記手術器械を前記術野に払い出しているものとして一覧表示する読取器械表示画面を表示装置に表示するステップと、を有する手術器械の術中管理方法。
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