JP2013188278A - 手術用ガーゼ及びその管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、無線IDタグが外れにくく通常のガーゼと同様に取り扱うことのできる手術用ガーゼ及び手術用ガーゼの使用状況を個別管理することができる手術用ガーゼの管理システムを提供することを目的とするものである。
【解決手段】収容部1において手術用ガーゼを1枚ずつ取り出して、第一読取部R1により手術用ガーゼに織り込まれた糸状体に内蔵される無線IDタグの識別情報を読み取って取出し情報を記憶する。手術で使用した手術用ガーゼは、回収部2の回転槽に投入して脱水するとともに第二読取部R2により使用済みの手術用ガーゼの無線IDタグの識別情報を1枚ずつ読み取って回収情報を記憶する。そして、取出し情報及び回収情報を照合して未回収の手術用ガーゼの識別情報を特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線IDタグを備える手術用ガーゼ及びその手術用ガーゼの使用状況を管理する管理システムに関する。
外科手術では、手術の際に出る血液や体液を吸収するために多量のガーゼが使用されている。手術中にガーゼを使用する場合、ガーゼが血液を吸収すると血液と判別しにくくなることもあり、手術後のガーゼの取り忘れの原因となっている。そのため、ガーゼにX線造影糸を織り込んでおき、手術後のレントゲン撮影によりガーゼの取り忘れがないか確認することが行われているが、取り残しが発見された場合には再手術を行わなければならない。また、ガーゼの取り忘れを完全に防止することは難しいので、手術の前後でガーゼの枚数を数えて枚数管理することも行われているが、人的な管理となるために計数ミスを回避することは困難である。
こうした手術用ガーゼの使用状況を管理するために、ガーゼにRFID(Radio Frequency Identification)等の識別体を取り付けて管理する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、ガーゼに認識用のタグを接着、縫い付け、袋閉じ等により固定し、タグを固定したガーゼのタグをリーダライタにより検出してID番号を読み取り、使用済みのガーゼを容器に収容して容器内のタグを検出しID番号を読み取って比較することで使用状況を把握する点が記載されている。また、特許文献2では、手術用ガーゼに、非接触によりデータの記録と読み出しが可能なICタグを取り付けておき、用意した手術用ガーゼのICタグの識別情報を登録し、手術後に回収した手術用ガーゼの識別情報と照合して用意した手術用ガーゼがすべて回収されたか判定するようにした点が記載されている。また、特許文献3では、医療用ガーゼに線状アンテナを一体形成し、線状アンテナにRFIDタグを対向するように配置して取り付け、RFIDタグを取り付けた医療用ガーゼを手術前に容器内に収納してRFIDタグを読み取り、手術後に使用済みの医療用ガーゼを容器に収納してRFIDを読み取ることで、医療用ガーゼの紛失の有無を確認する点が記載されている。
特開2002−355258号公報 特開2004−121412号公報 特開2011−015395号公報
上述した特許文献では、ガーゼにRFIDタグを後付けにより取り付けるようにしているが、ガーゼ自体が伸縮性及び柔軟性を備えているため、ガーゼを取り扱っている間に取り付けたRFIDタグが剥がれてしまうおそれがある。RFIDタグを剥がれないようにするためにガーゼとの接着強度を高めたり、硬めの基板に実装してガーゼに取り付けることが考えられるが、RFIDタグの取付部分の伸縮性及び柔軟性が失われて通常のガーゼに比べて使い勝手が悪いものとなってしまう課題がある。
また、上述した特許文献では、RFIDタグ等の識別体をガーゼに取り付けて枚数管理を行っているが、手術前に用意したガーゼの識別情報を予め登録しておき、手術後に使用済みのガーゼの識別情報に基づいて手術前に登録した識別情報と一致するか判定するようになっており、個別のガーゼについて使用状況を管理することは行われていない。
すなわち、手術前に登録された識別情報と手術後に読み取られた識別情報とを比較して一致しなかった場合に、ガーゼの取り忘れがあったか否かを別の手段により探索する必要がある。また、ガーゼを使用中にRFIDタグが破損等により読み取ることができなくなった場合にも手術前と手術後とで識別情報が一致しなくなるが、その際に使用済みのガーゼをチェックし直さなければならず、現実的でない。
そこで、本発明は、無線IDタグが外れにくく通常のガーゼと同様に取り扱うことのできる手術用ガーゼ及び手術用ガーゼの使用状況を個別管理することができる手術用ガーゼの管理システムを提供することを目的とするものである。
本発明に係る手術用ガーゼの管理システムは、無線IDタグを内蔵するとともに周囲を樹脂層により被覆された糸状体が織り込まれた手術用ガーゼを収容するとともに当該手術用ガーゼを1枚ずつ取り出す取出し手段を有する収容部と、前記収容部に取り付けられるとともに取り出される前記手術用ガーゼについて1枚ずつ前記無線IDタグと交信して識別情報を読み取る第一読取部と、使用済みの前記手術用ガーゼを脱水して回収する回収部と、前記回収部に取り付けられるとともに脱水された前記手術用ガーゼについて1枚ずつ前記無線タグと交信して識別情報を読み取る第二読取部と、前記第一読取部から出力される前記識別情報に関連付けて取出し情報を記憶する取出し処理部と、前記第二読取部から出力される前記識別情報に関連付けて回収情報を記憶する回収処理部と、前記取出し情報及び前記回収情報に基づいて未回収の前記手術用ガーゼの前記識別情報を特定する照合処理部とを備えている。さらに、前記取出し手段は、積載された前記手術用ガーゼの一番上の1枚に接着して取り出す取出しローラを備えている。さらに、前記回収部は、使用済みの前記手術用ガーゼを投入して脱水する回転槽を備えている。
本発明に係る手術用ガーゼは、綿糸を織成して構成されたガーゼ本体と、無線IDタグを内蔵するとともに前記ガーゼ本体に織り込まれた糸状体とを備え、前記糸状体は、複数個所にアンテナ形状の導電性パターンが形成されるとともに前記無線IDタグのアンテナ素子部分を当該導電性パターンに巻き付けて前記無線IDタグを接着固定した糸本体と、前記無線IDタグが固定された前記糸本体の周囲に巻き付けられるとともに前記無線IDタグの少なくとも一部を被覆して保持する保持糸と、前記保持糸が巻き付けられた前記糸本体の周囲を被覆する樹脂層とを備えている。さらに、前記糸本体は、マルチフィラメント糸の撚糸からなり、前記保持糸は、マルチフィラメント糸の無撚糸又は甘撚糸からなるとともに繊度が前記糸本体の繊度の1/10以下である。
本発明は、上記のような構成を有することで、無線IDタグが外れにくく通常のガーゼと同様に取り扱うことのできる手術用ガーゼを得ることができ、さらにこの手術用ガーゼを使用することで管理システムにおいて個別管理を確実に行うことができる。
本発明に係る実施形態に関する概略構成図である。 収容部に関する斜視図である。 収容部の取出し動作に関する説明図である。 回収部に関する外観斜視図である。 回収部の内部構造に関する斜視図である。 回転槽の動作に関する説明図である。 手術用ガーゼに関する平面図である。 手術用ガーゼの一部拡大平面図である。 糸状体に関する概略断面図である。 情報管理部に関するブロック構成図である。 手術用ガーゼの取出し処理に関するフローである。 使用済みの手術用ガーゼの回収処理に関するフローである。 照合処理に関するフローである。 引き抜き試験に関する説明図である。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明に係る実施形態に関する概略構成図である。手術用ガーゼの管理システムは、手術用ガーゼを積載した状態で収容して1枚ずつ取り出す収容部1、手術で使用した手術用ガーゼを投入して回収する回収部2、及び、手術用ガーゼの使用状況を管理する情報管理部3、及び、収容部1に収容する手術用ガーゼに織り込まれた無線IDタグの識別情報等を読み取って入力する入力部4を備えている。収容部1には無線IDタグと交信して識別情報を読み取る第一読取部R1が設けられており、回収部2には無線IDタグと交信して識別情報を読み取る第二読取部R2が設けられている。
図2は、収容部1に関する斜視図である。収容部1は、直方体状の筺体10及び筺体10に回動可能に取り付けた蓋体11を備えている。蓋体11は、筺体10の後側において回動軸部12により上下方向に回動して開閉するように軸支されており、筺体10の後側の側面に上下方向に沿って設けられた作動部材(図示せず)に連結されている。そして、前側に設けられた踏み板13を踏み込む動作に連動して作動部材が上下動することで、蓋体11が開閉するようになっている。すなわち、踏み板13を足で踏み込むと蓋体11が上方向に回動して開いた状態となり、踏み板13から足を離すと蓋体11が自重により閉じるようになる。図2では、蓋体11が開いた状態を示している。
筺体10の内部には、複数枚の手術用ガーゼGを積載して収容する容器14が設置されている。容器14は、筺体10から取り出して手術用ガーゼGを積載した状態で容器14内に配置した後容器14を筺体10内に設置する。収容された手術用ガーゼGには、後述するように、無線IDタグを内蔵する糸状体が織り込まれている。また、筺体10の踏み板13が設けれた側の内面には、手術用ガーゼGに織り込まれた糸状体に内蔵する無線IDタグと交信して識別情報を読み取る第一読取部R1が取り付けられている。
蓋体11の内側には、支持筒15が下方に向かって垂設されており、支持筒15内には、取出しローラ16が取り付けられた作動部材17が挿入されている。支持筒15には、圧縮バネ18が内蔵されており、圧縮バネ18は、作動部材17の端部に当接して作動部材17を支持筒15から押し出すように付勢する。作動部材17の端部には側方に突起状のストッパ17aが設けられており、ストッパ17aは、支持筒15の側面に軸方向に形成されたガイド溝15aにストッパ17aが嵌合している。そのため、作動部材17は、ガイド溝15aに沿ってストッパ17aが移動する範囲で軸方向に移動可能になっている。取出しローラ16は、表面に粘着剤が付与されており、積載された手術用ガーゼGに接触することで手術用ガーゼGを1枚ずつ取り出すことができる。
図3は、収容部1の取出し動作に関する説明図である。蓋体11を閉じた状態では、作動部材17の先端部に取り付けた取出しローラ16が圧縮バネ18の付勢力により容器14内に積載された手術用ガーゼGに押し付けられた状態となっている(図3(a))。そして、踏み板13を下方に踏み込むと、それに連動して蓋体11が上方に開き、蓋体11とともに作動部材17が上昇するようになる。取出しローラ16の表面には粘着剤が付着されているため、積載された手術用ガーゼGの一番上の1枚の手術用ガーゼGが取出しローラ16に接着した状態で上昇する(図3(b))。
蓋体11は上方に開く際に回動軸部12を中心に回動するため、蓋体11とともに作動部材17も上方に回動するようになる。そのため、取出しローラ16に接着した手術用ガーゼGも積載した位置から前方に回動するようになり、手術用ガーゼGは、筺体10の内側に取り付けた第一読取部R1に接近するように回動して上昇するようになる。その際に、第一読取部R1は、手術用ガーゼGに織り込まれた糸状体に内蔵される無線IDタグと交信して識別情報を読み取る。蓋体11は、手術用ガーゼGが筺体10の上方に露出するように上昇した位置まで開く(図3(c))。露出した手術用ガーゼGは、ピンセットPにより狭持されて取出しローラ16から引きはがされ、手術に使用するために取り出される。
こうして収容部1から手術用ガーゼGが1枚ずつ取り出され、手術用ガーゼGが取り出される間に手術用ガーゼGの無線IDタグが第一読取部R1により読み取られるようになり、実際に使用される手術用ガーゼGについて1枚ずつ確実に識別情報を読み取ることができる。なお、手術用ガーゼGが取り出された際に無線IDタグの識別情報が読み取れない場合に備えて、踏み板13による蓋体11の開放動作を検知する取出しセンサを設け、取出し検知センサが検知信号を出力してから所定時間内に第一読取部R1において無線IDタグの識別情報を読み取れなかった場合にはブザー等で報知するようにしてもよい。
図4は、回収部2に関する外観斜視図であり、図5は、回収部2の内部構造に関する斜視図である。回収部2は、直方体状の筺体20の上面には投入口20aが形成されており、投入口20aには円形状の蓋体21が取り外し可能に嵌め込まれている。筺体20の下部には、回収容器22が引き出し可能に取り付けられている。筺体20の内部には、投入口20aの下方に円筒形の回転槽23が設けられている。回転槽23は、電気的に絶縁性を有する樹脂材料からなり、上部が開口している。回転槽23の内部には円筒形の脱水槽24が二重に設けられており、脱水槽24は、回転槽23と同様に絶縁性の樹脂材料からなるとともに上方が開口して全体に多数の穴が形成されている。
回転槽23の下方には回転モータ25が設けられており、回転モータ25の回転軸25aは回転槽23の底面に取付固定されている。回転軸25aは回転槽23の回転中心軸に一致するように取り付けられており、回転モータ25を回転駆動することにより回転槽23が回転するようになっている。使用済みの手術用ガーゼGを投入口20aから脱水槽24内に投入して回転槽23を高速回転させることで、使用済みの手術用ガーゼGに浸み込んだ血液等の液体を遠心力により脱水槽24から外側の回転槽23内に脱水する。
回転モータ25は回動軸26に固定されており、回動軸26は、筺体20の内側に固定された軸受26a及び回動モータ27に軸支されている。回動軸26は、ほぼ水平方向に沿うように支持されており、回動モータ27を回転駆動することで、回転モータ25とともに回転槽23が回動軸26を中心に上下方向に回動する。
図6は、回転槽23の動作に関する説明図である。図6(a)に示すように、回転槽23が上方に設定された状態で回転槽23を回転モータ25により回転させて手術用ガーゼGを脱水する。手術用ガーゼGを脱水処理した後、回動モータ27を回転駆動して回転槽23を下方に回動させることで回転槽23の開口部を回収容器22に対向させ、回転槽23内の脱水処理した手術用ガーゼGを回収容器22に落下させる。
図5に示すように、筺体20の内側には、手術用ガーゼGの無線IDタグと交信して識別情報を読み取る第二読取部R2が回転槽23の外側部に近接配置されて取り付けられており、手術用ガーゼGの投入を検知する投入検知センサS1が回転槽23の上部に近接配置されて取り付けられている。手術用ガーゼGが投入口20aから回転槽23内に投入された場合投入検知センサS1により検知されると、回転モータ25が回転駆動されて回転槽23が回転するようになり、手術用ガーゼGが遠心力により脱水槽24の内周面に密着した状態となって脱水処理される。回転槽23に近接配置された第二読取部R2と脱水槽24の内周面との間の距離を第二読取部R2の読取距離の範囲内に設定すれば、回転槽23の回転中に第二読取部R2により手術用ガーゼGの無線IDタグが確実に読み取られる。特に、第二読取部R2と無線IDタグとの間に水分が多い状態では無線通信ができなくなる場合(例えば、周波数が2.45GHzのRFIDの場合)には、脱水処理することで手術用ガーゼGの無線IDタグの周囲の水分を除去して第二読取部R2により確実に読取処理を行うことができる。また、回転により手術用ガーゼGを脱水しているので、脱水の際に無線IDタグに加わる曲げ変形や圧縮等の負荷を小さくすることができ、無線IDタグの破損等を防止することが可能となる。
なお、回転槽23の底部に重量検知センサを取り付けて回転槽23内に投入された使用済みの手術用ガーゼGの重量を検知するようにしてもよい。使用済みの手術用ガーゼGの重量を検知することで、使用前の手術用ガーゼGの重量を登録しておけば、手術用ガーゼGに含まれる体液の重量を算出することができる。また、複数枚の手術用ガーゼGが投入された場合にも検知された重量に基づいて容易に判定することが可能となる。
図7は、手術用ガーゼGに関する平面図である。手術用ガーゼGには、経方向又は緯方向に糸状体Fが織り込まれている。糸状体Fは、柔軟性を有するとともに耐伸縮性及び耐屈曲性を備えており、手術用ガーゼGの周縁に近接配置されて手術用ガーゼGを取り扱う際に支障が生じないようになっている。
図8は、手術用ガーゼGの一部拡大平面図である。手術用ガーゼGは、綿糸からなる経糸g1及び緯糸g2を織成して構成されており、この例では糸状体Fが緯糸g2の間に配列されている。そして、経糸g1が糸状体Fの上下に交互に交差して緯糸g2と同様に挟持されている。そのため、糸状体Fが手術用ガーゼGに密着保持されて抜け落ちることはなく、部分的に引き出されることもない。また、糸状体Fが柔軟性及び伸縮性を有しているため、手術用ガーゼGが変形してもそれに追従して変形することができ、破損等のトラブルが生じることはない。なお、上述した例では、糸状体Fを緯方向に配列しているが、経方向に配列して保持することもできる。
図9は、糸状体Fに関する概略断面図である。糸状体Fは、糸本体50に形成された一対の導電性パターン51に無線IDタグ52を螺旋状に巻き付けて接着固定し、その上から保持糸53を巻き付けて無線IDタグ52を糸本体50に密着保持し、さらにその上から全周にわたって樹脂層54で被覆して構成されている。
無線IDタグ52は、インレット付きのものが用いられており、ICチップが中間部に配置されてその両側にアンテナが形成されたインレットが設けられている。そして、糸本体50に形成された一対の導電性パターン51の間にICチップを接着して両側のアンテナ部分を導電性パターン51に螺旋状に巻き付けて接着固定している。その際に、アンテナ部分の延設する方向が糸本体50の糸長方向と傾斜するように接着する。このように無線IDタグ52を糸本体50に巻き付けることで、ICチップに無理な力がほとんど加わらずに巻き付けることができる。また、アンテナ部分を導電性パターン51に接着固定することで、導電性パターン51がアンテナとして機能するようになる。
糸本体50としては、絶縁性を有する繊維材料で構成されており、合成繊維材料としては、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリプロピレン、パラ系アラミド、メタ系アラミド、ポリアリレート、ポリベンゾイミダゾール等が挙げられ、天然繊維材料としては、綿、ウール、麻等が挙げられ、無機繊維材料としてはガラスが挙げられる。そして、これらの繊維材料を混合したものであってもよい。
また、糸本体としては、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸又は紡績糸が用いられるが、フィラメント糸で構成されたものが好ましい。糸本体は、構成する繊維材料がばらけないように10回/m〜300回/mの撚りを付与しておくとよい。糸本体の太さは、0.05mm〜1mmに設定するとよい。糸本体の太さが0.05mmより細くなると、ICチップ等の電子部品のサイズよりも小さくなるため実装が困難となり、1mmよりも太くなると、糸本体50の柔軟性が低下して糸状体Fの柔軟性が失われる。
導電性パターン51は、抵抗が30Ω/cm以下に設定すればよく、より好ましくは10Ω/cm以下に設定するとよい。導電性パターンが30Ω/cmを超えると、無線IDタグ52との間の導通状態が不十分となり、無線通信を行う場合の送受信の精度が低下する。また、導電性パターン51の糸長方向の長さは、無線IDタグ52が送受信する電波の周波数に対応させて設定すればよい。
導電性パターン51を形成する場合、絶縁性を有する樹脂材料からなる糸本体50の表面を易接着処理し、易接着処理された表面に対して粘度50mPa・s〜10000mPa・sに調整した触媒インクを導電性パターンに対応する範囲に付与して乾燥し、触媒インクが付与された表面に無電解メッキ処理により金属メッキ層からなる導電性パターンを形成することができる。易接着処理としては、プラズマ処理、コロナ放電処理又はスパッタリング処理、エポキシやウレタン樹脂などのプライマ剤、ポリエステル繊維には有効なアルカリ減量処理のいずれかの処理を行えばよい。このように導電性パターンを形成することで、耐伸縮性及び耐屈曲性を有する導電性パターンを形成することができる。
また、導電性パターン51は、線状、矩形状、円形状、楕円形状といった配線パターンに用いられる形状に形成され、特に限定されない。そして、導電性パターン51を糸本体50の周囲に形成するようにしてもよく、周方向に広幅に形成したり、らせん状に形成することもできる。導電性パターン51を周方向に形成することで、無線IDタグ52を巻き付けて確実に接着固定することができる。
保持糸53は、2本の糸でダブルカバーリング加工により巻き付けてもよく、また複数の糸を組み合せて組紐状に巻き付けてもよい。保持糸53としては、絶縁性を有する繊維材料が用いられ、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリプロピレン、パラ系アラミド、メタ系アラミド、ポリアリレート、ポリベンゾイミダゾール等の合成繊維材料、綿、ウール、麻等の天然繊維材料、ガラス等の無機繊維材料が挙げられる。そして、これらの繊維材料を混合したものであってもよい。また、保持糸53として熱収縮する繊維材料を使用すれば、糸本体50に保持糸53を巻き付けた後に加熱処理して保持糸53を熱収縮させることで、糸本体50に保持糸53が圧着して無線IDタグ52を密着させた状態にすることができ、また糸状体Fを細く柔軟性を有するものに仕上げることが可能となる。この場合の保持糸53の沸水収縮率としては、5%〜15%が好ましい。ここで、沸水収縮率(BWS)は、繊維を沸騰水中に10分間浸漬したときの収縮率である。沸水収縮率が5%より小さいと保持糸53が糸本体50の表面に十分密着した状態とならず、無線IDタグ52の保持が不安定になり、沸水収縮率が15%より大きいと熱収縮により無線IDタグ52が破損するおそれがある。
また、保持糸53としては、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸又は紡績糸が用いられるが、フィラメント糸で構成されたものが好ましい。フィラメント糸を無撚糸かそれに近い甘撚糸で使用することで、保持糸53を巻き付けた際に繊維が拡がった扁平状態となって表面を被覆するため保持効果を高めることができる。保持糸53の繊度は、糸本体の1/10以下であることが好ましい。繊度が糸本体の繊度の1/10を超えた太い糸を用いると、糸状体F複合糸が硬くなって柔軟性が失われ、また巻き付ける力が強くなって電子部品等の物品を破損する等の不具合が生じるようになる。また、保持糸53のフィラメント単糸繊度は、小さい方が巻き付けた際に幅広く扁平に潰れやすくなって無線IDタグ52を確実に被覆して固定することができ、また糸状体Fの柔軟性を維持することができる。具体的には、保持糸のフィラメント単糸繊度を0.3dtex〜2.5dtexであることが好ましく、より好ましくは0.3dtex〜1.5dtexである。保持糸による糸本体表面の被覆率が30%〜90%となるように巻き付けるのが好ましい。30%より被覆率が下がると無線IDタグ52のICチップが保持糸53の間に露出して外れる可能性があり、90%を超えると糸状体Fとしての柔軟性が失われる。
カバーリング加工による保持糸53を糸本体50に巻き付ける場合には、無線IDタグ52に搭載されるICチップのサイズに合わせて撚り数を設定するとよい。例えば、0.5mm〜0.7mmのサイズのICチップの場合には、2,000T/m以上の撚り数で加工すれば、少なくとも1回はICチップに対して保持糸53を巻き付けるようにすることができる。保持糸53のフィラメント単糸繊度を0.3dtex〜2.5dtexに設定した場合には、ICチップに対して1.5回以上巻き付けるように撚り数を設定すれば、保持糸53が潰れて幅広にICチップを覆うように巻き付いてICチップが複数個所で保持されるようになるため、確実に固定することができる。
糸状体Fの周囲を樹脂層54で被覆することで、耐薬品性、耐湿性、耐熱性といった保護層を設けることができる。特に、手術用ガーゼGの滅菌処理の際の湿熱処理や電子線照射に対しても無線IDタグ52を保護することが可能となる。樹脂層54を形成する場合の塗布量は、塗布する樹脂の種類によって異なるが、糸本体に対する重量比で10%〜200%の範囲に設定することが好ましい。樹脂層に使用する樹脂材料としては、一般に保護層に使用されている樹脂材料で被覆すればよく、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ゴム系樹脂、シリコン系樹脂といった公知の樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、糸状体Fの特性に影響を与えないように柔軟性、伸縮及び屈曲等の変形に対する耐久性を有するものを使用すればよい。また、樹脂材料に予めX線の照射により発光する蛍光剤を混合しておくことで、手術後に手術用ガーゼGが残留している場合にX線を照射することで糸状体Fが発光して探索しやすくすることができる。また、樹脂層54で被覆後の糸状体Fの直径は、手術用ガーゼGの表面の凹凸が少なく取り扱う際の違和感がほとんどないサイズにすることが好ましく、具体的には0.5mm〜1.5mmに設定するとよい。
手術用ガーゼGは、シャットル織機等の公知の織機により連続した布帛の状態で織成した後所定の大きさに切断して製造される。また、糸状体Fは、図9に示す構造が連続形成されて無線IDタグが所定間隔を置いて担持される複合糸を切断して得ることができる。そのため、織機によりガーゼの元となる布帛を織成する際に複合糸を併せて織り込み、複合糸が織り込まれた布帛を複合糸とともに切断することで、糸状体Fが織り込まれた手術用ガーゼGを得ることができる。このように、従来のガーゼの製造方法に基づいて糸状体Fを織り込んだ手術用ガーゼGを製造することができるので、製造コストを抑えることが可能となる。
手術用ガーゼGを製造する際や使用する際に生じる糸状体Fの伸縮に対して導電性パターン51が物理的及び電気的に影響を受けることなく伸縮する必要がある。通常のガーゼの製造工程や使用状態では、糸状体Fが伸度5%以上でも導電性パターン51を破断することなく、3%伸長後の残留歪みが1%以下であれば、通常の手術用ガーゼGと同様に取り扱うことが可能である。また、こうした糸状体Fの伸縮の際にも無線IDタグ52の破損や脱落等生じることなく導電性パターン51の抵抗が30Ω/cm以下に維持される耐伸縮性を備えていれば、手術用ガーゼGに糸状体Fを織り込んだ状態で無線IDタグを安定して識別することができる。また、糸本体50に無線IDタグ52を螺旋状に固定しているので、糸状体Fに捩れ等が加えられた場合にも十分な耐久性を備えるようになる。
糸状体Fが手術用ガーゼGの地糸と同様の耐久性を備えるためには、糸状体Fはその繊維軸に対して等方的な柔軟性を備える必要がある。そのためには、繊維軸に対して疑似同心円形状であり、柔軟性も繊維軸に対してすべての方向でほぼ等しい柔軟性を備えることで、糸状体Fを織り込んだ手術用ガーゼGを通常のガーゼと同様に取り扱うことが可能となる。具体的には、疑似同心円形状の場合断面形状が扁平率で2以下であればよく、疑似円が最も好ましい。扁平率が2を超えると、曲がる方向によって柔軟性に差が生じて通常のガーゼと同様の取り扱いが難しくなる。また、柔軟性については、純曲げ試験機(カトーテック株式会社製KES FB2-AUTO-A)で測定した場合、異なる方向の変位量が平均値に対して50%以下であればよい。50%を超えると、通常のガーゼと同様の取り扱いが難しくなる。
糸状体Fの耐屈曲性については、糸状体Fの無線IDタグ52の固定部位を糸本体50の繊維軸に対して左右90度の角度まで屈曲させる負荷動作を繰り返し行うことで評価することができる。負荷動作を1000回繰り返した後に導電性パターン51の抵抗が30Ω/cm以下に維持されてICチップの性能が影響を受けることがなければ、通常のガーゼと同様に取り扱っても導電性パターン51の破断や無線IDタグ52のICチップの剥離等の影響を受けることがなく、十分な耐屈曲性を有すると評価できる。耐屈曲性については、135度の角度まで屈曲させる負荷動作を10000回繰り返した後に導電性パターン51の抵抗が30Ω/cm以下に維持されることがより好ましい。
図10は、情報管理部3に関するブロック構成図である。情報管理部3は、手術用ガーゼGの使用状況を管理する情報処理部30、手術用ガーゼGの使用状況等を出力して表示する表示部31及び手術用ガーゼGの無線IDタグの識別情報及び手術用ガーゼGの使用状況に関する情報を記憶する記憶部32を備えている。情報管理部3としては、CPU、メモリ、ハードディスク、ディスプレイ、キーボード、マウス等を備える公知のパーソナルコンピュータを用いることができる。
情報処理部30は、登録処理部301、取出し処理部302、回収処理部303及び照合処理部304を備えている。登録処理部301は、入力部4から入力される手術用ガーゼGの無線IDタグに関する識別情報を登録日とともに記憶部32に登録処理する。識別情報は、手術用ガーゼGの製造段階において所定枚数をまとめて滅菌袋で包装したパッケージ毎に予め記録媒体に記録しておき、記録媒体から入力部4により記録データを読み込むようにしてもよい。また、パッケージ内に含まれる無線IDタグを一括して入力部4で直接読み取るようにしてもよい。手術用ガーゼGの無線IDタグに識別情報以外の情報(製造日、製造元コード、質量等)が記録されている場合には、そうした情報も識別情報とともに入力部4により読み取って情報処理部30に入力されて、識別情報に関連付けて登録処理する。また、登録処理部301は、手術用ガーゼGを取り扱う使用者に関するIDデータが入力部4から入力された場合に、登録日とともにIDデータを登録処理する。例えば、手術を行う際に実際に手術用ガーゼGを取り出したり、回収したりする業務を行う担当者のIDデータを登録すればよい。IDデータは、キーボード等により入力したり、IDカードを読み取ることで入力することができる。
取出し処理部302は、収容部1において取り出された手術用ガーゼGの無線IDタグに記憶された識別情報等が第一読取部R1により読み取られて入力されると、読み取られた識別情報を登録済みの識別情報と照合し、一致する識別情報がある場合には識別情報に関連付けて取出し日時及び取り出した者のIDデータを取出し情報として記憶部32に記憶処理する。IDデータの入力処理については、例えば、収容部1の近くに読取装置を配置しておき、手術用ガーゼGを取り出す毎に取り出した者がIDカードを読取装置に読み取らせることで入力することができる。
また、手術用ガーゼGを取り出した際に無線IDタグの識別情報が読み取れた場合には、画面表示又は音による報知処理を行う。そのため、手術用ガーゼGを取り出した際に無線IDタグの識別情報が読み取れずに報知されない場合には、その手術用ガーゼGの使用を取り止めるようにする。収容部1において上述した取出しセンサが設けられている場合には、取出しセンサからの検知信号に基づいて無線IDタグの識別情報が第一読取部R1で読み取れない場合に報知するようにしてもよい。
回収処理部303は、回収部2に投入された使用済みの手術用ガーゼGの無線IDタグに記憶された識別情報等が第二読取部R2により読み取られて入力されると、読み取られた識別情報を登録済みの識別情報と照合し、一致する識別情報がある場合には識別情報に関連付けて回収日時及び回収者のIDデータを回収情報として記憶部32に記憶処理する。IDデータの入力処理については、例えば、回収部2の近くに読取装置を配置しておき、手術用ガーゼGを投入する毎に回収者がIDカードを読取装置に読み取らせることで入力することができる。
第二読取部R2において読み取られた無線IDタグの識別情報が登録済みの識別情報と一致しない場合には、他で使用されたガーゼが混在した可能性があるので、読み取られた識別情報をエラー情報として記憶するとともに報知処理を行い、登録外のガーゼである旨メッセージ表示を行う。また、投入検知センサS1が手術用ガーゼGの投入を検知した後回転モータ25の駆動処理を行い、所定時間内に第二読取部R2において無線IDタグの識別情報が読み取られなかった場合には、無線IDタグの付いていないガーゼ又は無線IDタグが破損したガーゼの可能性があるので、報知処理して規格外のガーゼである旨のメッセージ表示を行う。
また、第二読取部R2において複数の識別情報が読み取られた場合には複数枚のガーゼが投入された可能性があるので、報知処理を行って投入された手術用ガーゼGの確認を促すメッセージ表示を行う。なお、回転槽23内に投入された手術用ガーゼGの重量が重量検知センサにより検知される場合には、検知された重量に基づいて複数枚の手術用ガーゼGが投入されたか否か判定し、複数枚投入されたと判定された場合には投入された手術用ガーゼGの確認を促すメッセージを表示すればよい。また、第二読取部R2として、多重読取り機能を備えたものを使用すれば、複数枚のガーゼが投入された場合でも読取処理を行うことができる。
こうした回収処理においてエラー処理された場合には、エラー処理の日時及び回収者のIDが記憶される。
回収処理部303は、投入検知センサS1が使用済み手術用ガーゼGの投入を検知した後所定時間回転モータ25の駆動信号を出力して回転槽23を回転駆動するように処理する。そして、第二読取部R2から無線IDタグの識別情報を受信した後に回動モータ27の駆動信号を出力して回転槽23を回動させて使用済み手術用ガーゼGを回収容器22に落下させ、回転槽23を元の位置に戻すように回動モータ27に駆動信号を出力する。
照合処理部304は、使用済みの手術用ガーゼGの回収処理が終了した後、記憶部32に記憶された取出し処理した手術用ガーゼGについて回収処理されたか否か照合する。登録された手術用ガーゼGの識別情報に関連する取出し日時に対応して回収日時が記憶されていない場合には未回収の手術用ガーゼGとして抽出し、未回収リストを作成する。未回収リストは、未回収の手術用ガーゼGの識別情報、登録日、取出し日時及び取出し者IDを表示する。また、回収処理においてエラー処理された手術用ガーゼGのエラー処理日時及び回収者のIDをリストアップし、未回収リストもデータとの照合作業が行えるようにする。また、手術を動画撮影している場合には、未回収の手術用ガーゼGの取出し日時の前後の動画を再生処理して、手術中にガーゼを使用した部位等を特定し、未回収の手術用ガーゼGの探索を効率よく行うようにする。
図11は、手術用ガーゼの取出し処理に関するフローである。事前に、使用する手術用ガーゼに関する識別情報等のデータ及び使用者に関するIDデータ等を一括して記憶部32に登録しておく。まず、取出し者IDの入力があるかチェックし(S100)、取出し者IDの入力があった場合には、取出し者IDを取得して(S101)使用者IDとして登録されているかチェックする(S102)。
取出し者IDが登録されている場合には、第一読取部R1から読取信号が出力されたかチェックし(S103)、読取信号が出力された場合には取り出した手術用ガーゼの読取処理を行う(S104)。読取処理では、読み取られた識別情報等のデータチェックを行うとともに正確に読み取られた場合に読み取られたことを示す報知処理を行う。そして、読み取られた識別情報が登録された識別情報と一致するものであるかチェックし(S105)、一致する場合には、取出し情報として取出し日時及び取出し者IDを識別情報と関連付けて記憶する(S106)。
ステップS102において取出し者IDが登録されていない場合には、エラー処理を行い(S109)、手術用ガーゼの取出しを行うことができない旨のメッセージ表示を行う。また、ステップS105において第一読取部R1で読み取られた手術用ガーゼの識別情報が登録されていない場合には、登録が必要か不要か選択表示して(S107)、必要と選択された場合には登録処理(S108)を行い、手術用ガーゼの無線IDタグから読み取られた情報を登録する。登録が不要とされた場合には、エラー処理を行い、取り出した手術用ガーゼが使用できない旨のメッセージ表示を行う。
以上の取出し処理では、事前に使用する手術用ガーゼの登録処理を行っているが、手術用ガーゼを取り出す毎にステップS108において登録処理を行うこともできる。
図12は、使用済みの手術用ガーゼの回収処理に関するフローである。まず、回収者IDの入力があるかチェックし(S200)、回収者IDの入力があった場合には、回収者IDを取得して(S201)取得した回収者IDが使用者IDとして登録されているかチェックする(S202)。
回収者IDが登録されている場合には、投入検知センサS1から手術用ガーゼの投入があったことを示す検知信号が出力されたかチェックする(S203)。投入検知センサS1からの検知信号が出力された場合には、回転モータ25の回転駆動処理を所定時間行い(S204)、第二読取部R2から読取信号が出力されたかチェックする(S205)。そして、読取信号が出力された場合には投入された手術用ガーゼの読取処理を行う(S206)。読取処理では、読み取られた識別情報等のデータチェックを行うとともに正確に読み取られた場合に読み取られたことを示す報知処理を行う。そして、読み取られた識別情報が登録された識別情報と一致するものであるかチェックし(S207)、一致する場合には、回収情報として回収日時及び回収者IDを識別情報と関連付けて記憶する(S208)。回収情報を記憶した後回動モータ27を駆動して回転槽23を回動させる処理を行い(S209)、回収容器に使用済みの手術用ガーゼを落下させる。
ステップS202において回収者IDが登録されていない場合には、エラー処理を行い(S210)、手術用ガーゼの投入を行うことができない旨のメッセージ表示を行う。また、ステップS205において第二読取部R2で識別情報が読み取れない場合には、エラー処理を行い(S210)、エラー処理日時及び回収者IDを記憶するとともに投入された手術用ガーゼを別の確認用容器に移すように促す旨のメッセージ表示を行う。また、第二読取部R2で複数の識別情報が読み取られた場合にも識別情報が読み取れないものとして同様の処理を行う。確認用容器に移された使用済みの手術用ガーゼは、複数枚含まれているか、糸状体Fの有無及び破損していないか等が確認され、複数枚含まれている場合には個別に再度回収処理を行う。また、ステップS207において第二読取部R2で読み取られた手術用ガーゼの識別情報が登録されていない場合にも、エラー処理を行い(S210)、エラー処理日時及び回収者IDを記憶するとともに投入された手術用ガーゼを別の確認用容器に移すように促す旨のメッセージ表示を行う。
図13は、照合処理に関するフローである。まず、登録された識別情報の取出日時に対応する回収日時が記憶されているか照合処理を行う(S300)。取出日時が記憶されている識別情報において回収日時が記憶されていない場合には、未回収の手術用ガーゼとする。また、取出日時より早い回収日時が記憶されている場合や取出日時から所定時間経過後の回収日時が記憶されている場合のように回収日時が取出日時に対応していない場合にも未回収の手術用ガーゼとする。
未回収の手術用ガーゼの有無をチェックし(S301)、未回収の手術用ガーゼが存在する場合には未回収の手術用ガーゼとされたものの識別情報、登録日、取出し日時、取出者ID、回収日時、回収者ID等のデータを抽出して未回収リストを作成する(S302)。そして、エラー処理情報の有無をチェックして(S303)エラー情報が記憶されている場合には、エラー処理日時、回収者IDを抽出してエラーリストを作成する(S304)。
次に、未回収リストの識別情報について照合処理を行う(S305)。例えば、未回収リストとエラーリストとを取出日時とエラー処理日時との関連性のあるものを突き合わせて対応するものがないか照合する。また、未回収の手術用ガーゼの取出日時の前後に取り出された手術用ガーゼの回収日時に基づいて未回収の手術用ガーゼの回収日時の推測日時を設定する。こうした照合処理により未回収の手術用ガーゼの存在及び数を明確に認識することができ、また未回収の手術用ガーゼを効率よく探索するための情報を得ることが可能となる。
滅菌性を保持する等の目的で、収容部1に使用せずに手術用ガーゼGを取り出すようにする場合がある。こうした場合には、予め梱包された複数枚の手術用ガーゼGの無線IDタグの識別情報を梱包単位で一括して記憶部32に登録しておき、手術用ガーゼを使用する前に梱包番号を入力するか梱包材のIDを入力して使用する梱包単位を選択する。そして、選択した梱包単位に含まれるすべての手術用ガーゼGの無線IDタグの識別情報を記憶部32から読み出して取出し情報を設定する。そして、選択された梱包単位から手術用ガーゼGを随時取り出し、使用した手術用ガーゼGは回収部に投入して回収処理を行う。手術終了後に梱包単位に残った未使用の手術用ガーゼGについて無線IDタグの識別情報を読み取り、照合処理において梱包単位に含まれる手術用ガーゼGがすべて回収又は未使用であるかチェックする。照合処理においてすべて確認されていない場合にはエラー処理し、確認されない枚数及びその識別情報に関連する取出し情報を表示し、未使用と回収が重複する場合にも同様の表示処理を行う。
<糸状体の製造>
図7に示す手術用ガーゼGに用いる糸状体Fついて以下のように製造した。まず、糸状体の糸本体として、ポリエステルからなるマルチフィラメント(1100dtex/250f;帝人株式会社製)に100回/mのS撚りをかけ、撚り止めの熱セットを115℃スチームで30分処理した糸を準備した。糸本体の太さは0.7mmであった。
次に、準備した糸に導電性パターンを形成するために、大気圧プラズマ処理を施した後、スズ銀インクにポリウレタン溶剤系樹脂液を添加して粘度を50mPa・s〜100mPa・sに調整した触媒インクを付着して乾燥することで定着させ、無電解銅メッキ処理を行った。形成された導電性パターンについて抵抗値を測定したところ、30Ω/cmより低い抵抗値であり、無線IDタグを巻き付けた場合でも信号の送受信に関して十分な導電性を有していることが確認できた。
無線IDタグとして、日立化成工業株式会社製RFID用ICチップ(ミューチップ(登録商標)インレット付き)を準備した。そして、導電性パターンが形成された糸本体に対して、導電性パターンの間のスペースにチップ部分を接着剤により接着固定し、アンテナ部分を糸本体の糸長方向と傾斜させた状態で巻き付けて接着固定した。保持糸の繊維材料として、ポリエステルからなるマルチフィラメント(33dtex/24f;帝人株式会社製B30−42−T、330S)を使用した。カバーリング加工機(片岡機械株式会社製PF−D−230型、D4)を用いて保持糸を糸本体にダブルカバーリング加工した。
ダブルカバーリング加工した糸本体の周囲に、樹脂材料として耐熱温度の高いポリエステル樹脂をコーティング処理して樹脂層で被覆した。コーティング処理には、ホットメルト塗工設備を使用し、1.6mmのノズルを使い複合糸の周囲を樹脂でコーティングした。ポリエステル樹脂は、東レ・デュポン株式会社製ハイトレルSB704(ポリエステルエラストマ系)を使用し、糸本体の周囲を均一な樹脂層で薄く被覆することができた。樹脂層が形成された複合糸についてRFIDとしての動作確認を行った。RFID用の読取器として、リーダーにはシーデックス社製UR13A−#5(23dBm)、アンテナにはアンテノーバ社製B4844(2.2dB)を使用し、読取可能な最大距離を測定して動作確認を行った。比較のため、加工前のRFID用ICチップについても測定した。糸状体について測定したところ、カット前のRFID用ICチップとほぼ等しい130mmの読取距離までID情報を繰り返し正確に読み取ることができ、糸状体に担持されたICチップが正常に動作していることを確認できた。
製造した糸状体について、耐伸縮性、耐屈曲性及び柔軟性の評価を以下の通り行った。(1)耐伸縮性の評価
株式会社島津製作所製オートグラフAGS−1KNG型を使用し、複合糸の耐伸縮性を評価した。長さ40mmの糸状体に10mm/分の定長伸長速度で引張荷重18Nを印加して10秒維持し、除荷重後RFIDの読取動作を確認した。5回の伸長試験を繰り返した後でも正常に動作することを確認できた。
(2)繰り返し耐屈曲性の評価
糸状体の無線IDタグが実装された領域を曲げ角度135度で左右に屈曲させて糸状体の耐屈曲性を評価した。糸状体を屈曲させる負荷動作を1000回繰り返し行い、負荷動作を行った後糸状体の担持するRFID用ICチップの読取動作を行い、正常に動作することが確認できた。
(3)柔軟性の評価
純曲げ試験機(カトーテック株式会社製KES FB2-AUTO-A)を使用し、無線IDタグが実装された領域において曲げ剛性を測定した。測定条件は、最大曲げ曲率2.5cm-1で、糸をその周方向に90度ずつ回転させて4方向の曲げ方向で測定を行った。測定結果をみると、糸状体の異なる方向の曲げ剛性値は、平均値に対するずれは50%以下で、各方向の平均値との比較では10%以下のずれとなっており、曲げに対して等方性材料であることがわかった。
<ガーゼの製造>
経糸及び緯糸として、綿糸30S(約177dtex)を使用し、シャットル織機(津田駒工業株式会社製LK)により密度12本/cmで地組織を平織りし、図8に示すように、製造した糸状体を緯方向に織り込んだ。得られた布帛についてRFID用ICチップの読取動作を行ったところ正常に動作することが確認できた。また、経方向に糸状体を織り込んで同様に読取動作を行ったところ正常に動作することが確認できた。
(1)引き抜き試験
得られた布帛の糸状体について、万能試験機(株式会社島津製作所製オートグラフAGS-1kNG型)を使用して引き抜き試験を行った。引き抜き試験では、図14に示すように、布帛を30cm四方の大きさに切断した2枚の手術用ガーゼG1及びG2のうち、手術用ガーゼG1に織り込まれた糸状体F1を5cm分だけ手術用ガーゼG2に織り込まれた状態に設定し、手術用ガーゼG1及びG2を糸状体F1に沿って離間する方向に荷重を加え、手術用ガーゼG2から糸状体F1が引き抜かれ始める荷重を測定した。測定結果は、糸状体F1の引き抜きには約7.8Nの荷重が必要であることがわかった。織物を通常の方法で取り扱う場合には、一般に引き抜き力が0.5N以上であれば、織物から簡単に脱落することはないことから、糸状体は引き抜きに対して十分な耐久性を備えている。
(2)滅菌処理後の動作確認
得られた布帛を30cm四方の大きさに切断して作成した手術用ガーゼについて、電子加速器ロードトロン(IBA社製)を使用して電子線照射(10MeV)による滅菌処理を行った。照射線量を15KGy〜75KGyで段階的に設定して照射したところ、いずれの照射線量でもRFID用ICチップに対して正常な読取動作を行うことができた。比較例として、市販のUHFインレット(日立化成工業株式会社製)に同様の電子線照射を行ったところ、正常な読取動作を行うことができなくなっていた。
次に、電子線照射により滅菌処理した手術用ガーゼの滅菌状態を評価した。滅菌状態の評価は、財団法人日本食品分析センターにおいて、第十六改日本薬局方一般試験法「無菌試験法」に定める培地及び培養条件で直接法にて試験した。電子線照射による滅菌処理を行っていない手術用ガーゼでは無菌試験において菌の発育が認められたのに対し、照射線量を15KGy及び25KGyで電子線照射による滅菌処理を行った手術用ガーゼでは菌の発育が認められなかった。
以上の試験結果によれば、糸状体を織り込んだ手術用ガーゼは、手術等において取り扱う際の耐久性を十分備えているとともに柔軟性に優れているため、通常のガーゼと同様に使用することができる。
<ガーゼの読取処理>
収容部1に手術用ガーゼを積載した状態で取出し処理を行ったところ1枚ずつ手術用ガーゼの無線IDタグを読み取ることができた。取り出した手術用ガーゼに体液と同等のイオン水(市販のスポーツ飲料)を含浸させた後回収部2に投入し、投入検知後に脱水処理して手術用ガーゼの読取処理を行ったところ、取出し処理で読み取った識別情報を読み取ることができた。そして、手術用ガーゼの読取処理後脱水槽から手術用ガーゼを排出することができた。また、取出し処理を行っていない手術用ガーゼを回収部2に投入して脱水処理して読取処理を行ったところ、取り出した手術用ガーゼと異なるものであることが表示された。
G・・・手術用ガーゼ、F・・・糸状体、R1・・・第一読取部、R2・・・第二読取部、S1・・・投入検知センサ、1・・・収容部、2・・・回収部、3・・・情報管理部、4・・・入力部

Claims (5)

  1. 無線IDタグを内蔵するとともに周囲を樹脂層により被覆された糸状体が織り込まれた手術用ガーゼを収容するとともに当該手術用ガーゼを1枚ずつ取り出す取出し手段を有する収容部と、前記収容部に取り付けられるとともに取り出される前記手術用ガーゼについて1枚ずつ前記無線IDタグと交信して識別情報を読み取る第一読取部と、使用済みの前記手術用ガーゼを脱水して回収する回収部と、前記回収部に取り付けられるとともに脱水された前記手術用ガーゼについて1枚ずつ前記無線タグと交信して識別情報を読み取る第二読取部と、前記第一読取部から出力される前記識別情報に関連付けて取出し情報を記憶する取出し処理部と、前記第二読取部から出力される前記識別情報に関連付けて回収情報を記憶する回収処理部と、前記取出し情報及び前記回収情報に基づいて未回収の前記手術用ガーゼの前記識別情報を特定する照合処理部とを備えている手術用ガーゼの管理システム。
  2. 前記取出し手段は、積載された前記手術用ガーゼの一番上の1枚に接着して取り出す取出しローラを備えている請求項1に記載の手術用ガーゼの管理システム。
  3. 前記回収部は、使用済みの前記手術用ガーゼを投入して脱水する回転槽を備えている請求項1又は2に記載の手術用ガーゼの管理システム。
  4. 綿糸を織成して構成されたガーゼ本体と、無線IDタグを内蔵するとともに前記ガーゼ本体に織り込まれた糸状体とを備え、前記糸状体は、複数個所にアンテナ形状の導電性パターンが形成されるとともに前記無線IDタグのアンテナ素子部分を当該導電性パターンに巻き付けて前記無線IDタグを接着固定した糸本体と、前記無線IDタグが固定された前記糸本体の周囲に巻き付けられるとともに前記無線IDタグの少なくとも一部を被覆して保持する保持糸と、前記保持糸が巻き付けられた前記糸本体の周囲を被覆する樹脂層とを備えている手術用ガーゼ。
  5. 前記糸本体は、マルチフィラメント糸の撚糸からなり、前記保持糸は、マルチフィラメント糸の無撚糸又は甘撚糸からなるとともに繊度が前記糸本体の繊度の1/10以下である請求項4に記載の手術用ガーゼ。
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