JP5823429B2 - 薬剤ピッキング支援装置及び制御プログラム - Google Patents
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Description
ピッキング作業を行うに際しては、処方箋(処方薬剤リスト)を見て処方薬となっている複数の薬剤を所定数だけ取り揃える必要がある。
そして、ピッキング作業が確実に行われたことを確認するために、患者への処方前には、取揃えた複数の薬品が処方すべき薬剤であるか否かを、薬品のラベルと処方箋を見てチェックする監査作業を行っていた。
またピッキングを行うための薬剤棚においては、ピッキングの迅速性を担保するためにも薬剤が確実に収納されていることが望まれる。
そして、複数の収納部は、それぞれ一の種類の薬剤を収納する。
また、表示部は、収納部にそれぞれ複数設けられ、異なるピッキング作業者に対応して、互いに異なる表示態様で薬剤の取り揃え数を表示する。
また、残数表示部は、収納部毎に設けられ、当該収納部内に収納している薬剤の残数を表示する。そして、残数表示部は、収納部内に収納している薬剤の残数から複数のピッキングの作業者によりピッキングがなされた場合に、所定の残数以下となり得る場合に、所定の残数を越えて薬剤が収納されている場合と表示態様を異ならせて残数不足予告表示を行う。
図1は、薬剤処方管理システムの概要構成ブロック図である。
薬剤処方管理システム10は、電子カルテを管理し、記憶する電子カルテサーバ11と、電子カルテの記入などを行うための医師用の情報処理端末装置12と、薬剤部に配置され薬剤払出等を管理する薬剤部サーバ13と、薬剤師等の薬剤ピッキング作業を行うピッキング作業者により携帯可能であり、各電子カルテに含まれる処方箋情報に基づいて薬剤のピックアップ(取り揃え)等における作業支援を行う複数のハンディターミナル14と、薬剤ピックアップボックス15と一体に形成されたピックアップ専用情報処理端末装置16と、一種類の薬剤を収納可能な収納部41を複数有し、薬剤のピックアップ作業を支援するピックアップ支援装置を構成する複数の電子薬剤棚18と、ハンディターミナル14及びピックアップ専用情報処理端末装置16と通信ネットワーク19との間を無線接続する無線アクセスポイント20と、を備えている。
上記構成において、電子カルテサーバ11、情報処理端末装置12、薬剤部サーバ13、電子薬剤棚18及び無線アクセスポイント20は、通信ネットワーク19に接続されている。
ハンディターミナル14は、ハンディターミナル14全体を制御するMPU31と、MPU31の制御プログラムを含む各種データを不揮発的に記憶するROM32と、MPU31のワーキングエリアとしても用いられ、各種データを一時的に記憶するRAM33と、タッチパネルディスプレイ34を構成し、各種情報を表示するディスプレイ35と、タッチパネルディスプレイ34を構成し、各種情報の入力操作を行うためのタッチパネル36と、ピッキング作業者を特定するIDカードや薬剤ピックアップのオーダーシート等に設けられている一次元バーコード、二次元バーコードなどのコードシンボルを読み込むためのスキャナ37と、無線アクセスポイント20との間の通信インタフェース動作を行う通信インタフェース(I/F)38と、を備えている。
電子薬剤棚18は、引出し構造を有し、それぞれ一の種類の薬剤を収納する複数(図3では25個)の収納部41と、各収納部41に対応してそれぞれ複数(図3においては、3個)設けられ、異なるピッキング作業者に対応して、互いに異なる表示態様で薬剤の取り揃え数を表示する表示部42A〜42Cと、各収納部41に対応して一つずつ設けられ、対応する収納部41内に収納されている薬剤の残数を表示する残数表示部43と、を備えている。
図3においては、薬剤の残数が5以下になった収納部41(=41A〜41C)については、残数不足表示として残数表示部43が残数不足表示状態となっている。なお、残数表示部43の表示態様については後に詳述する。
電子薬剤棚18は、電子薬剤棚18全体を制御するMPU51と、MPU51の制御プログラムを含む各種データを不揮発的に記憶するROM52と、MPU51のワーキングエリアとしても用いられ、各種データを一時的に記憶するRAM53と、薬剤の残数データ、設定データ等の各種データを不揮発的かつ更新可能に記憶するEEPROM54と、通信ネットワーク19との間の通信インタフェース動作を行う通信インタフェース(I/F)55と、各収納部41に設けられた残数表示部43及びピックアップ情報表示部44(=表示部42A〜42C)の表示制御をMPU51の制御下で行うディスプレイコントロール部56と、を備えている。
図5は、実施形態のメイン処理フローチャートである。
図6は、実施形態の表示制御処理の処理フローチャートである。
図7は、ハンディターミナルのタッチパネルディスプレイの表示操作状態説明図である。
ピックアップ開始要求に先立って、ハンディターミナル14のユーザであるピッキング作業者(たとえば、薬剤師)は、図示しないオーダーシートに印刷されている二次元バーコード等のコードシンボルをスキャナ37により読み込むとともに、ピッキング作業者のIDカードのIDコード(コードシンボル)をスキャナ37により読み込ませる。
これらの表示内容を確認したピッキング作業者は、ピックアップ開始指示ボタン63をタップする。
ステップS11の判別において、ハンディターミナル14あるいはピックアップ専用情報処理端末装置16からピックアップ開始要求が入力された場合には(ステップS11;Yes)、入力されたピックアップ開始要求に基づいて、オーダー番号を取得し(ステップS12)、ピッキング作業者のIDを取得する(ステップS13)。
そして、電子カルテサーバ11あるいは薬剤部サーバ13からオーダー内容を取得すると、電子薬剤棚18のMPU51は、残数表示部43及びピックアップ情報表示部44の表示制御を行う(ステップS15)。
以下の説明においては、ピッキング作業者が3名である場合について説明する。
図8(a)に示すように、第1のピッキング作業者に対応するピックアップ数量は表示部42Aに表示され、ピックアップ数量を表す数字(図8(a)では、「2」個)の背景色は、例えば、青色とされる。また、第2のピッキング作業者に対応するピックアップ数量は表示部42Bに表示され、ピックアップ数量を表す数字(図8(a)では、「1」個)の背景色は、例えば、オレンジ色とされる。同様に、第3のピッキング作業者に対応するピックアップ数量は表示部42Cに表示され、ピックアップ数量を表す数字(図8(a)では、「1」個)の背景色は、例えば、緑色とされる。
続いて、電子薬剤棚18のMPU51は、EEPROM54に記憶している薬剤の残数を読み出して取得する(ステップS23)。
ステップS24の判別において、薬剤の残数が第1しきい値を越えている場合には(ステップS24;No)、残数通常表示を行う(ステップS28)。
ステップS27の判別において、値Aが第2しきい値を越えている場合には(ステップS27;No)、残数はまだ十分であるので、図8(a)に示したように、残数通常表示を行い(ステップS28)、当該収納部41に対する表示制御処理を終了する。
A=残数−ピックアップ数合計
=15−11
=4<5(=第2しきい値)
となる。
残数=5(≦第2しきい値)
となる。
薬剤のピックアップ途中においては、図7(b)に示すように、ピックアップ作業者のハンディターミナル14のタッチパネルディスプレイ34にはオーダー番号表示領域71に、オーダー番号が表示され、患者氏名表示領域72には、ピックアップ後の薬剤の処方対象の患者氏名が表示され、ピックアップ作業者名表示領域73には、ピックアップ作業者である薬剤師の氏名が表示される。
さらにタッチパネルディスプレイ34のリスト表示領域75には、オーダーシートに対応する薬剤のリストが表示される。
そして、それぞれの薬剤名に対応して、ピックアップ報告ボタン78が表示されているので、いずれかの薬剤のピックアップを完了したピックアップ作業者は、対応するピックアップ報告ボタン78をタップする。
したがってピックアップ作業者は、全てのピックアップ報告ボタン78の表示が「OK」から「済」となるまで薬剤のピックアップ作業を継続することとなる。
またこのとき、残数表示部43には、収納部41に収納されている薬剤の残数が表示され、ピッキングにより薬剤が不足する可能性がある収納部41あるいは既に薬剤が不足しているとされる収納部41においては、残数表示部43の表示態様が異なるように表示を行うので、補充対象の収納部41を確実かつ容易に把握することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11 電子カルテサーバ
12 情報処理端末装置
13 薬剤部サーバ
14 ハンディターミナル
15 薬剤ピックアップボックス
16 ピックアップ専用情報処理端末装置
18 電子薬剤棚
19 通信ネットワーク
20 無線アクセスポイント
31 MPU
34 タッチパネルディスプレイ
37 スキャナ
38 通信インタフェース
41 収納部
42A〜42C 表示部
43 残数表示部
44 ピックアップ情報表示部
51 MPU
74 ピックアップ対象色表示部
Claims (5)
- 薬剤ピッキング作業を行う複数のピッキング作業者を同時並行して支援する薬剤ピッキング支援装置において、
それぞれ一の種類の薬剤を収納する複数の収納部と、
前記収納部にそれぞれ複数設けられ、異なる前記ピッキング作業者に対応して、互いに異なる表示態様で薬剤の取り揃え数を表示する表示部と、
前記収納部毎に設けられ、当該収納部内に収納している前記薬剤の残数を表示する残数表示部と、
を備え、
前記残数表示部は、前記収納部内に収納している薬剤の残数から前記複数のピッキング作業者によりピッキングがなされた場合に、所定の残数以下となり得る場合に、所定の残数を越えて薬剤が収納されている場合と表示態様を異ならせて残数不足予告表示を行う薬剤ピッキング支援装置。 - 前記収納部内に収納している薬剤の残数が所定の残数以下となった場合に、前記所定の残数を越えて薬剤が収納されている場合と前記残数表示部における表示態様を異ならせて残数不足表示を行う、
請求項1記載の薬剤ピッキング支援装置。 - 前記表示部は、前記表示態様として前記取り揃え数を表す数字の色または前記数字の背景色の少なくともいずれかを前記ピッキング作業者にそれぞれ対応させて異ならせる、
請求項1又は2記載の薬剤ピッキング支援装置。 - 薬剤のピッキングが完了したことを示す通知を受ける通信インタフェースと、
前記通信インタフェースが前記通知を受けた場合に、前記薬剤の前記収納部に対応する前記表示部の前記ピッキング作業者に対応する表示を終了する制御部とを更に備える、
請求項1乃至3の何れか1に記載の薬剤ピッキング支援装置。 - それぞれ一の種類の薬剤を収納する複数の収納部を有し、薬剤ピッキング作業を行う複数のピッキング作業者を同時並行して支援する薬剤ピッキング支援装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記収納部にそれぞれ複数設けられ、異なる前記ピッキング作業者に対応して、互いに異なる表示態様で薬剤の取り揃え数を表示する手段と、
前記収納部毎に当該収納部内に収納している薬剤の残数を表示する残数表示手段と、
して機能させ、
前記残数表示手段は、前記収納部内に収納している薬剤の残数から前記複数のピッキング作業者によりピッキングがなされた場合に、所定の残数以下となり得る場合に、所定の残数を越えて薬剤が収納されている場合と表示態様を異ならせて残数不足予告表示を行う制御プログラム。
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