JP2003160210A - 仕分けシステム - Google Patents

仕分けシステム

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JP2003160210A
JP2003160210A JP2001357378A JP2001357378A JP2003160210A JP 2003160210 A JP2003160210 A JP 2003160210A JP 2001357378 A JP2001357378 A JP 2001357378A JP 2001357378 A JP2001357378 A JP 2001357378A JP 2003160210 A JP2003160210 A JP 2003160210A
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workers
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JP2001357378A
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Tetsuji Watanabe
哲治 渡辺
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一種の商品の仕分け作業を複数の作業員で
担当することのできる仕分けシステムを提供する。 【解決手段】 仕分けシステムは、単一種の複数の商品
を複数の商品棚に仕分ける作業量を全体作業量とする。
そして、一の商品棚に係る受注個数が作業限度量を超え
る場合は、作業限度量を超えた分の仕分け作業量を他の
作業員に配分する配分パターンBで全体作業量を配分す
る(ステップS22)。また、仕分け先となる商品棚の
数が所定数を越える場合は、全体作業量を重複配分する
配分パターンC、あるいは、商品棚の数が作業員相互間
で均等化するように全体作業量を配分する配分パターン
Dで全体作業量を配分する(ステップS26,S2
7)。これにより、単一種の商品の数が多い場合、ある
いは、仕分け先となる商品棚の数が多い場合において
も、仕分け作業を複数の作業員に担当させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品を仕分けるた
めの仕分けシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットやコンビニエンスス
トア等の小売店舗向けの物流センター(配送センターや
出荷センター等)においては、各店舗からの受注個数に
応じた各種商品を取り揃える仕分け作業をソーティング
システムと称される仕分けシステムを用いて行うことが
多い。
【0003】このようなソーティングシステムにおいて
は、作業員の作業経路に沿って、仕向け先の店舗にそれ
ぞれ対応付けられた商品棚が多数配置され、各商品棚に
はそれぞれ当該店舗からの受注個数を表示する表示器が
設置される。作業員は、仕分けする単一種の商品を搬送
し、表示器に表示された受注個数を確認して、その受注
個数の商品を当該商品棚へ投入する。この作業を繰り返
すことにより、店舗からの受注個数に応じて各種商品を
仕分けることができるようになっている。
【0004】また最近では、複数種の商品の受注個数を
表示可能な表示器を設置し、複数の作業員の同時仕分け
(マルチソーティング)が可能なソーティングシステム
も用いられている。例えば、各商品棚に設置される表示
器は、複数の作業員にそれぞれ対応付けられる固有の表
示色を用いて複数種の商品の受注個数を同時に表示す
る。各作業員は単一種の商品を搬送し、自分に対応付け
られた表示色で表示された受注個数を確認して、その受
注個数の商品を当該商品棚へ投入する。これにより同一
の商品棚に対して複数の作業員が同時に仕分けを行うこ
とができ、仕分け作業全体としてのスピードアップが図
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なマルチソーティングが可能なソーティングシステムに
おいては、単一種の商品に関しては一人の作業員のみで
仕分けを担当するようになっている。このため、単一種
の商品の受注個数が膨大となる場合、あるいは、単一種
の商品の仕分け先の商品棚数が比較的多い場合は、当該
商品の担当となった作業員の作業時間が長時間となり、
当該作業員に過大な負担がかかることとなっていた。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、単一種の複数の商品の仕分け作業を複数の作業
員で担当することのできる仕分けシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、商品を仕分けるための仕分けシ
ステムであって、商品の仕分け先となる複数の商品棚
と、単一種の複数の商品を前記複数の商品棚に仕分ける
全体作業量を複数の作業員が担当するように、前記全体
作業量を配分する配分手段と、前記複数の商品棚それぞ
れに設置され、前記複数の作業員それぞれに配分された
当該商品棚に係る仕分け作業量を点灯表示する表示器
と、を備えている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の仕分けシステムにおいて、前記配分手段は、前記全体
作業量の全てを前記複数の作業員全員に重複配分し、前
記表示器は、前記表示器が設置されている商品棚におけ
る前記複数の作業員それぞれからの作業完了の旨を受け
付ける受付手段を備え、かつ、前記複数の作業員のうち
一の作業員から作業完了の旨を受け付けたことに応答し
て、全ての作業員の当該商品棚に係る仕分け作業量の表
示を消灯することを特徴とする。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の仕分けシステムにおいて、前記受付手段によって作業
完了の旨を受け付けた商品棚が、いずれの作業員に対応
する商品棚であるかを示す情報を保存する情報保存手
段、をさらに備えている。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の仕分けシステムにおいて、前記商品棚一つに係る前記
作業員一人あたりの仕分け作業量の限度である作業限度
量を記憶する記憶手段、をさらに備え、前記配分手段
は、前記全体作業量の全てを前記複数の作業員のうち一
の作業員に担当させた場合に、前記一の作業員の一の商
品棚に係る仕分け作業量が前記作業限度量を超えるとき
は、前記作業限度量を超えた分の仕分け作業量を他の作
業員に配分することを特徴とする。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の仕分けシステムにおいて、前記配分手段は、前記複数
の作業員それぞれが担当する前記商品棚の数が作業員相
互間で均等化するように、前記全体作業量を配分するこ
とを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0013】<1.仕分けシステムの構成>図1は、本
発明の実施の形態に係る仕分けシステム10の概要を表
す上面図である。この仕分けシステム10は、作業員が
仕分けする商品を搬送し、各店舗に対応付けされた商品
棚に各種商品を受注個数ずつ投入するソーティングシス
テムであり、複数の作業員の同時仕分け、いわゆるマル
チソーティングが可能である。
【0014】図1に示すように、仕分けシステム10
は、作業員Pが単一種の多数の商品が積まれた台車3を
搬送しつつ仕分け作業を行う領域となる作業領域5が複
数(図1では二つ)設けられている。そして、この作業
領域5のそれぞれを挟むようにして、多数の商品棚1お
よび表示器2を有する二つのラックL(L1,L2)が
配置されている。
【0015】一の作業領域5、および、その一の作業領
域5を挟んで配置される二つのラック(L1,L2)を
含む領域は「作業ゾーン」Zと称される。本実施の形態
では、作業ゾーンZそれぞれに対する仕分け作業を3人
の作業員Pが担当する。
【0016】図2は、ラックLの一部を示す正面図であ
る。図2に示すように、ラックLは多数のフレームを格
子状に組み立てて構成されており、その内部に多数の商
品棚1が上下三段に積み重ねられて設けられている。商
品棚1のそれぞれは仕向け先となるそれぞれの店舗に対
応しており、各商品棚1には店舗ごとの集品コンテナ6
が収容される。店舗から受注した商品Mは商品棚1に収
容される集品コンテナ6内に投入される。
【0017】また、商品棚1のそれぞれには、その上部
を構成するフレームに、対応する店舗からの受注個数を
表示する表示器2が設けられている。図3は、表示器2
の拡大正面図である。図3に示すように、表示器2は、
その前面に3つの数値表示部21を備えている。3つの
数値表示部21はそれぞれ、発光ダイオード等によりそ
れぞれに固有の表示色(本実施の形態では”橙色”,”
緑色”,”赤色”)を用いて、二桁のデジタル値を点灯
表示する。これら3つの数値表示部21はそれぞれ独立
して制御され、3つの数値表示部21の全てを同時に表
示することや、その一部のみを表示することも可能であ
る。
【0018】3つの数値表示部21のそれぞれ表示に用
いられる3つの表示色は、作業ゾーンZを担当する3人
の作業員にそれぞれ対応付けられるようになっており、
各作業員Pは自分に対応付けられる表示色で表示された
受注個数を確認して、搬送している商品を、表示された
受注個数分当該商品棚1へ投入する。したがって、表示
器2の数値表示部21はそれぞれ、対応付けられる作業
員Pへの当該商品棚1に係る仕分け作業量を表示するこ
ととなる。
【0019】数値表示部21はまた、作業員Pからの作
業完了の旨を受け付ける完了スイッチとしての機能も有
している。作業員Pは、数値表示部21に表示された受
注個数の商品の投入が完了すると、自分に対応付けられ
る表示色の完了スイッチとしての数値表示部21を押下
する。
【0020】数値表示部21が押下されると、当該商品
棚1に係る仕分け作業が完了した旨を示す完了信号が発
生し、仕分けシステム10にその旨が受け付けられると
ともに、押下された数値表示部21の表示が消灯する。
このような数値表示部21の表示の消灯により、当該作
業員Pが仕分け作業の完了した商品棚1へ再度商品を投
入するといった誤りが防止される。
【0021】なお、表示器2としては、図3に示すもの
の他、例えば図4に示すようなものを用いてもよい。図
4の表示器2Bは、図3の表示器2と同様の表示色を用
いてデジタル値を点灯表示する機能のみを有する3つの
数値表示部22と、その下部に作業完了を受け付ける機
能のみを有する独立した3つの完了スイッチ23とを備
えている。
【0022】3つの完了スイッチ23a,23b,23
cはそれぞれ、数値表示部22a,22b,22Cに対
応しており、完了スイッチ23が押下されることで完了
信号が発生し対応する数値表示部22の表示が消灯す
る。また、完了スイッチ23はそれぞれ対応する数値表
示部22の表示色と同一色に着色されており、誤って別
の完了スイッチ23を押下してしまうことが防止され
る。
【0023】図4の表示器2Bによれば、数値表示部2
2が完了スイッチとしての機能を有さないため簡易な構
成とすることができ、一方、図3の表示器2によれば、
表示器全体のサイズを比較的小さくすることができ、比
較的小さなスペースでも設置することが可能である。
【0024】図1に戻り、各作業ゾーンZの適所には、
当該作業ゾーンZを担当する3人の作業員Pに対して作
業指示を行う作業指示端末4が設けられている。
【0025】作業指示端末4は、バーコードリーダ43
を備えており、商品に付された商品バーコード等を読み
取ることができる。また、作業指示端末4の前面は傾斜
しており、この傾斜部分には各種情報を表示するカラー
液晶のディスプレイ41および入力キー42から構成さ
れる操作パネル40が設けられている。ディスプレイ4
1は、タッチパネルとしての機能を有しており、作業員
Pはディスプレイ41に表示された内容を確認しつつ、
必要なデータおよびコマンドを入力キー42やタッチパ
ネルとしてのディスプレイ41を介して作業指示端末4
に入力することができる。
【0026】また、作業指示端末4は、その内部に装置
全体を制御するための制御部を備えている。図5は、作
業指示端末4の制御部44の概略構成を示すブロック図
である。作業指示端末4の制御部44はマイクロコンピ
ュータによって構成され、その本体部であるCPU45
と、制御用プログラムなどを記憶するROM46と、演
算処理の作業領域となるRAM47と、各種データを記
憶する不揮発性メモリ(例えば、バッテリーバックアッ
プされたS−RAM)48と、仕分けシステム10内の
他の装置と各種データの通信を行うインターフェースと
なるデータ通信部49とを備えている。
【0027】これらのCPU45、不揮発性メモリ48
およびデータ通信部49等はバスライン401を介して
電気的に接続されている。また、制御部44のバスライ
ン401には、操作パネル40(ディスプレイ41およ
び入力キー42を含む)、および、バーコードリーダ4
3等も電気的に接続されている。
【0028】制御部44は、操作パネル40、バーコー
ドリーダ43およびデータ通信部49等からの入力情報
に応答して所定の処理を行うとともに、ディスプレイ4
1を含む作業指示端末4の各処理部の動作制御を行う。
このような所定の処理および動作制御は、不揮発性メモ
リ48内の制御用プログラムに従って、CPU45が演
算処理を実行することにより実現される。このような処
理の詳細については後述する。
【0029】また、仕分けシステム10は、システム全
体を統括制御するホストコンピュータを備えている。図
6は、仕分けシステム10におけるホストコンピュータ
7からの制御系統の概略を示すブロック図である。
【0030】図6に示すように、仕分けシステム10
は、制御系統の最上流部にホストコンピュータ7を備え
ている。ホストコンピュータ7は、CPU、RAM、R
OM、固定ディスク、ディスプレイおよびデータ通信部
等を備えた一般的なコンピュータで構成される。ホスト
コンピュータ7の固定ディスクには、予め制御用プログ
ラムが記憶されており、当該制御用プログラムに従って
CPUが演算処理を実行することにより、仕分けシステ
ム10全体に対する制御が実現される。
【0031】また、仕分けシステム10は作業ゾーンZ
ごとに各種信号を中継する中継器8を備えており、この
中継器8を介してホストコンピュータ7に各作業ゾーン
Zの作業指示端末4および表示コントローラ9が接続さ
れる。
【0032】表示コントローラ9は、作業ゾーンZに含
まれる二つのラックL(L1,L2)に設けられた複数
の表示器2の点灯/消灯を制御するものであり、表示器
2のそれぞれと接続されている。表示コントローラ9お
よび表示器2はそれぞれ、その内部にデータ通信部を含
むワンチップのマイクロコンピュータを備えている。
【0033】このような構成により、仕分けシステム1
0に含まれるホストコンピュータ7、作業指示端末4、
表示コントローラ9および表示器2は、いずれの装置相
互間においても各種データ通信を行うことが可能とされ
ている。
【0034】ホストコンピュータ7の固定ディスクに
は、仕向け先店舗名、各種商品の商品コード、各商品棚
1のIDコード(以下、「商品棚コード」ともい
う。)、作業員の氏名、および、作業員PのIDコード
(以下、「作業員コード」ともいう。)等の基本データ
が記憶されている。これらの基本データはそれぞれテー
ブルによって対応付けられており、当該テーブルも同様
にホストコンピュータ7に記憶されている。このテーブ
ルにより各店舗名と各商品棚1との対応付けなどがなさ
れる。
【0035】作業指示端末4は、これらの基本データの
うち自装置が属する作業ゾーンZに係る基本データをダ
ウンロードして、当該基本データを不揮発性メモリ48
内に記憶することができるようになっている。ホストコ
ンピュータ7で基本データ(例えば、作業員の氏名な
ど)が変更された場合は、作業指示端末4内の基本デー
タにもその変更が反映され、作業指示端末4は常に最新
の基本データを記憶した状態とされる。
【0036】また、表示コントローラ9は、商品棚コー
ドと作業ゾーン内の表示器2とを対応付けるテーブルを
備えており、商品棚コードおよび数値表示部21を特定
するための色識別コード(”橙色””緑色””赤色”を
示すコード)を受信することによって、点灯/消灯を制
御すべき表示器2の数値表示部21を特定することがで
きるようになっている。
【0037】ホストコンピュータ7には、各店舗からの
受注商品や受注個数等の仕分け情報が入力可能となって
おり、この仕分け情報も固定ディスクに記憶される。仕
分け情報は、仕分け作業の開始前において仕分けシステ
ム10のシステム管理者によって入力され、作業ゾーン
Zごとに作成される。
【0038】図7は、ある作業ゾーンZに対する仕分け
情報の一例を示す図である。図に示すように仕分け情報
D1は、「商品名」「商品コード」「店舗名」「商品棚
コード」「受注個数」等を含む複数のフィールドから構
成される。
【0039】仕分け情報D1は、1つのレコードごと
に、「商品名」フィールド(「商品コード」フィール
ド)の商品を、「店舗名」フィールドの店舗(当該店舗
に対応する「商品棚コード」フィールドの商品棚1)に
対して、「受注個数」フィールドの個数分の仕分け作業
が必要であることを示す。
【0040】これらのレコードは、「商品名」フィール
ドが同一となるレコードごとに一つのレコードグループ
Gとしてグループ分けされており、仕分け情報の読み出
し時にはこのレコードグループGごとに読み出し可能と
されている。1つのレコードグループG内のレコード数
は、当該「商品名」フィールドの商品の仕向け先となる
店舗数、すなわち、仕分け作業が必要となる商品棚1の
数を示すこととなる。
【0041】仕分けシステム10では、仕分け情報D1
の一のレコードグループGに係る仕分け作業量を全体作
業量とし、この全体作業量を3人の作業員Pに対して所
定の配分パターンで配分を行うこととなるが、詳細は後
述する。
【0042】各作業ゾーンZの作業指示端末4には、仕
分け作業の開始前に自装置の属する作業ゾーンZを担当
する3人の作業員Pの作業員コードが入力される。入力
された作業員コードは、不揮発性メモリ48内の基本デ
ータと照合されて、氏名が読み出されるとともに、その
作業員コードが3つの色識別コードにそれぞれ対応付け
られて記憶される。この対応付けにより、3人の作業員
Pと表示器2の3つの数値表示部21とがそれぞれ対応
付けられることとなる。
【0043】<2.作業員の作業手順>次に、一の作業
員Pの作業手順について簡単に説明する。作業員Pは、
まず、作業指示端末4のディスプレイ41に表示される
仕分け作業の指示を確認する。
【0044】図8は、作業指示端末4のディスプレイ4
1に表示される画面の一例を示す図である。図に示すよ
うにディスプレイ41には、各作業員Pの状態等を示す
3つの作業員表示41a〜41c、作業員Pに対する各
種メッセージを示すメッセージ表示41c、および、各
種のコマンドを入力するためのメニュー画面に移行する
メニューボタン41dなどが表示される。
【0045】3つの作業員表示41a〜41cは3人の
作業員Pにそれぞれ対応し、3人の作業員Pのそれぞれ
に対応付けられた色識別コードの色と同一色(”橙
色”,”緑色”,”赤色”)を用いて表示される。作業
員表示41a〜41cに表示される具体的内容は、「作
業員名」「状態」「商品名」「商品棚数」および「商品
個数」等であり、このうち「商品棚数」は仕分け先とな
る商品棚1の数を示し、「商品個数」は作業ゾーンZ内
の全ての商品棚1に係る受注個数の総数を示している。
【0046】また、「状態」は当該作業員Pが仕分け作
業を行っている状態であるか(表示は「作業中」)、次
の仕分け作業が指示されている状態であるか(表示は
「指示中」)、仕分け作業および次の仕分け作業の指示
もなされていない他の状態であるか(表示は「待機
中」)を示している。「状態」の表示が「指示中」であ
るときの作業員表示41a〜41cの表示内容は、作業
員Pに対する仕分け作業の指示に相当する。
【0047】作業員Pは、自分に対応付けられた色で表
示される作業員表示41a〜41cの「商品名」「商品
個数」を確認することで、仕分け作業をすべき商品の商
品名とその商品の仕分け総数とを把握し、該当する商品
を台車3に積み込む。
【0048】続いて、作業員Pは台車3に積み込んだ商
品に付されている商品バーコードを作業指示端末4のバ
ーコードリーダ43に読み取らせ、さらに、自分自身の
作業員コードを作業指示端末4に入力する。作業員コー
ドは、例えば、タッチパネルとしてのディスプレイ41
の作業員表示41a〜41cに触れることによって入力
可能となっている。なお、作業員コードは、入力キー4
2を介して入力する、あるいは、作業員Pの名札などに
予め付された作業員用バーコードをバーコードリーダ4
3によって読み取らせる等によって入力してもよい。
【0049】これにより、作業ゾーンZ内の表示器2の
数値表示部21のうち当該作業員Pに対応付けられた表
示色を用いるものが一斉に点灯し、各商品棚1への受注
個数が表示される。
【0050】これを受けて、作業員Pは各商品棚1への
商品の仕分け作業を行う。すなわち、作業員Pは台車3
を搬送しつつ、自身に対応付けられた表示色を用いて受
注個数を表示している表示器2を確認して、その受注個
数の商品を当該商品棚1へ投入する。商品の投入が完了
すると、自身に対応付けられた表示色を有する数値表示
部21を押下して、当該数値表示部21の表示を消灯さ
せる。作業員Pは、このような仕分け作業を作業ゾーン
Z内の全ての商品棚1に対して繰り返し、全ての商品棚
1の表示器2の数値表示部21を消灯させることによっ
て、一回の指示に係る仕分け作業を完了する。
【0051】作業員Pは、一回の指示に係る仕分け作業
を完了すると、再度、作業指示端末4のディスプレイ4
1に表示される次の仕分け作業の指示を確認し、次の商
品の仕分け作業を行うこととなる。
【0052】このような一連の作業員Pの仕分け作業
は、同一作業ゾーンZの他の二人の作業員Pにおいても
同様に行われ、3人の作業員Pの仕分け作業は同時並行
的に行われる。
【0053】<3.仕分けシステムの動作>次に、仕分
けシステム10の動作について説明する。作業ゾーンZ
それぞれにおける仕分けシステム10の動作は同様のた
め、以下一の作業ゾーンZに注目し、仕分けシステム1
0の動作を、図9に示す作業指示端末4の処理の流れに
基づいて説明する。
【0054】まず、作業指示端末4は、ホストコンピュ
ータ7から自身が属する作業ゾーンZに対する仕分け情
報D1をダウンロードして、不揮発性メモリ48に記憶
する(ステップS1)。
【0055】続いて、作業指示端末4は、3人の作業員
Pのいずれかの状態フラグが「待機中」であるか(ステ
ップS2)、バーコードリーダ43により商品バーコー
ドの読み取りが行われたか(ステップS3)、表示器2
から完了信号を受信したか(ステップS4)を順次判定
していく。
【0056】ここで状態フラグとは作業員Pの状態を示
す内部フラグであり、3人の作業員Pそれぞれに対して
設定される。状態フラグは、「作業中」であれば作業員
Pが仕分け作業を行っている状態であることを示し、
「指示中」であれば作業員Pに対して次の仕分け作業の
指示がなされている状態であることを示し、「待機中」
であれば作業員Pが仕分け作業および次の仕分け作業の
指示もなされていない他の状態であることを示す。
【0057】ステップS4からは再度ステップS2に戻
り上記と同様の判定を行っていく。すなわち、作業指示
端末4は、ステップS2〜ステップS4の条件を繰り返
し判定していくこととなる。そして、作業員Pのいずれ
かの状態フラグが「待機中」であるときは、作業指示処
理(ステップS5:後述する図10の処理)を行い、商
品バーコードの読み取りが行われたときは、表示器点灯
処理(ステップS6:後述する図12の処理)を行い、
完了信号を受信したときは、完了信号処理(ステップS
7:後述する図13の処理)を行うこととなる。以下、
それぞれの処理について詳細に説明する。
【0058】<3−1.作業指示処理>まず、作業指示
処理について説明する。図10は、図9中のステップS
5における作業指示処理の流れを示す図である。この作
業指示処理は、仕分け作業および次の仕分け作業の指示
もなされていない(状態フラグが「待機中」の)一の作
業員Pに対して次の仕分け作業の指示を行う処理であ
る。なお、この説明において、仕分け作業の指示を行う
対象となる一の作業員Pを「対象作業員」と称する。
【0059】まず、不揮発性メモリ48内において、対
象作業員へ既に配分された仕分け作業量があるか否かが
判定される(ステップS11)。
【0060】配分された仕分け作業量がない場合は、対
象作業員に対して新たに仕分け作業量を配分するため、
ホストコンピュータ7からダウンロードした仕分け情報
D1を参照して、未配分のレコードグループGがあるか
否かが判定される(ステップS12)。
【0061】未配分のレコードグループGがある場合
は、仕分け情報D1から一の未配分のレコードグループ
Gが読み出される(ステップS13)。そして、読み出
されたレコードグループGに係る仕分け作業量(すなわ
ち、単一種の商品を複数の商品棚1に仕分ける仕分け作
業量)を全体作業量として、この全体作業量を3人の作
業員Pに対して所定の配分パターンに従って配分する全
体作業量配分処理が行われる(ステップS14)。
【0062】仕分けシステム10において全体作業量を
配分する配分パターンは、A,B,C,Dの4種類が存
在する。
【0063】配分パターンAは、全体作業量を対象作業
員に全て担当させる通常の配分パターンである。
【0064】配分パターンBは、商品棚一つに係る作業
員一人あたりの仕分け作業量の限度である作業限度量を
超えた場合は、作業限度量を超えた分の仕分け作業量を
他の作業員Pに配分する配分パターンである。本実施の
形態において、作業限度量は、表示器2の数値表示部2
1の表示可能個数(すなわち、二桁の最大値”99”)
に設定されている。この作業限度量は不揮発性メモリ4
8内に予め記憶される。
【0065】具体的には、ある商品棚1における受注個
数が120個であるときには、99個を対象作業員に配
分し、”99”を超えた分の21個を次の作業員に配分
する。受注個数が”99”を超えない商品棚1に関して
は、そのまま対象作業員の担当とさせる。なお、次の作
業員とは、作業員コードが対象作業員の次順になる作業
員Pのことであり、対象作業員の作業員コードの順位が
最後のときは、作業員コードの順位が最初の作業員が次
の作業員となる。
【0066】配分パターンCは、全体作業量の全てを3
人の作業員全員に重複配分する配分パターンである。具
体的には、ある商品棚1における受注個数が80個であ
る場合には、3人の作業員全員に80個を配分する。こ
のような配分を全ての商品棚1に関して行う。
【0067】配分パターンDは、3人の作業員それぞれ
が担当する商品棚1の数が作業員相互間で均等化するよ
うに全体作業量を配分する配分パターンである。具体的
には、読み出したレコードグループG内のレコード数、
すなわち、仕分け作業が必要となる商品棚1の数が90
個であれば、3人の作業員それぞれが商品棚1を30個
ずつ担当するように全体作業量を配分する。商品棚1の
数が89個など作業員数3で割り切れないときは、その
剰余が対象作業員およびその次の作業員に配分される。
なお、配分する際には、作業員P相互間で、作業領域5
において作業する領域ができるだけ重ならないように配
分することが好ましい。
【0068】図11は、図10中のステップS14にお
ける全体作業量配分処理の流れを示す図である。この処
理においては、まず、全体作業量を配分するための配分
パターンを設定し(ステップS21〜S27)、設定し
た配分パターンに従って、実際に全体作業量を配分する
(ステップS28)。
【0069】まず、読み出されたレコードグループGの
各レコードの「受注個数」フィールドが参照され、いず
れか一の商品棚1の受注個数が、表示器2の数値表示部
21の表示可能個数(作業限度量)を越えるか否かが判
定される(ステップS21)。
【0070】受注個数が表示器2の数値表示部21の表
示可能個数を超えた場合は、配分パターンB以外の配分
パターンでは当該受注個数を表示することができないた
め、配分パターンはBに設定される(ステップS2
2)。
【0071】一方、表示器2の数値表示部21の表示可
能個数以下であった場合は、次に、読み出したレコード
グループG内のレコード数が確認され、仕分け先となる
商品棚1の数が所定数を越えるか否かが判定される(ス
テップS23)。
【0072】仕分け先となる商品棚1の数が所定数を越
える場合は、全体作業量を対象作業員に全て担当させる
と対象作業員への負担が過大となるため、配分パターン
をCあるいはDに設定する。
【0073】いずれの配分パターンに設定するかは、対
象作業員が任意に選択することができる。ディスプレイ
41のメッセージ表示41cにおいて、配分パターンC
およびDのうちいずれの配分パターンに設定するかを問
い合わせる表示がなされ(ステップS24)、対象作業
員の選択に応じて配分パターンがCあるいはDに設定さ
れる(ステップS26,S27)。
【0074】仕分け先となる商品棚1の数が所定数を越
えない場合は、通常の配分パターンで問題はないため、
配分パターンがAに設定される(ステップS25)。
【0075】以上のようにして配分パターンが設定され
ると、設定された配分パターンに応じて全体作業量が配
分される(ステップS28)。配分された各作業員への
仕分け作業量は、いずれの配分パターンで配分されたか
を示す情報とともに不揮発性メモリ48に記憶される
(ステップS29)。
【0076】次に、対象作業員へ配分された仕分け作業
量が、仕分け作業の指示としてディスプレイ41に表示
される(図10:ステップS15)。これとともに、対
象作業員の状態フラグが「指示中」にセットされる(ス
テップS16)。このような仕分け作業量の表示によ
り、対象作業員は仕分け作業をすべき商品の商品名とそ
の商品の仕分け総数とを把握することとなる。
【0077】なお、ステップS11において、対象作業
員へ既に配分された仕分け作業量がある場合は、対象作
業員に対して新たに仕分け作業量を配分する必要はない
ため、そのまま、既に配分された仕分け作業量が仕分け
作業の指示としてディスプレイ41に表示され(ステッ
プS15)、対象作業員の状態フラグが「指示中」にセ
ットされる(ステップS16)。
【0078】<3−2.表示灯点灯処理>次に、表示灯
点灯処理について説明する。図12は、図9中のステッ
プS6における表示灯点灯処理の流れを示す図である。
この表示灯点灯処理は、次の仕分け作業の指示がなされ
(状態フラグが「指示中」)、かつ、商品バーコードの
読み取りを行った一の作業員Pに対する仕分け作業量
を、表示器2の数値表示部21に点灯させる処理であ
る。なお、この説明において、商品バーコードを読み取
らせた一の作業員Pを「対象作業員」と称する。
【0079】まず、商品バーコードを読み取らせた商品
の配分パターンがCであるか否かが判定される(ステッ
プS31)。
【0080】配分パターンがC以外の場合は、次に、商
品バーコードを読み取らせた対象作業員がいずれの作業
員Pであるかを識別するために、対象作業員の作業員コ
ードを受け付ける(ステップS32)。続いて、この作
業員コードの作業員(対象作業員)の状態フラグが「指
示中」であるか否か、および、対象作業員へ配分された
仕分け作業量における商品名と、商品バーコードを読み
取らせた商品の商品名とが一致するか否かが判定される
(ステップS33)。
【0081】ステップS33の条件を満たさない場合
は、対象作業員が指示された仕分け作業を終了していな
い、あるいは、指示された商品とは別の商品を台車3に
積み込んだ可能性があるため、ディスプレイ41のメッ
セージ表示41cにおいて、その旨を警告表示し処理を
終了する(ステップS36)。
【0082】ステップS33の条件を満たす場合は、対
象作業員が指示された商品を台車3に積み込んだものと
判断され、対象作業員に配分された仕分け作業量に基づ
いて、表示器2の対象作業員に対応する数値表示部21
が点灯される(ステップS34)。
【0083】具体的には、作業指示端末4により対象作
業員に配分された仕分け作業量から商品棚コードとその
受注個数とを対応付けた情報が読み出され、読み出され
た情報および対象作業員に対応付けられた色識別コード
が、表示コントローラ9に送信される。
【0084】表示コントローラ9は、受信した情報に含
まれる商品棚コードおよび色識別コードに基づいて点灯
すべき表示器2の数値表示部21を特定し、当該数値表
示部21を有する表示器2に対して、色識別コード、受
注個数および点灯指示信号を送信する。これにより、作
業ゾーンZ内の表示器2の数値表示部21が一斉に点灯
して、受注個数が表示される。すなわち、対象作業員に
配分された各商品棚1に係る仕分け作業量が、対象作業
員に対応付けられた表示色を用いて点灯表示される。
【0085】表示器2の数値表示部21が点灯される
と、対象作業員は仕分け作業を開始することから、対象
作業員の状態フラグが「作業中」にセットされる(ステ
ップS35)。
【0086】一方、商品バーコードを読み取らせた商品
の配分パターンがCである場合は、全作業員Pの仕分け
作業を一斉に開始するために、全作業員Pの状態フラグ
が「指示中」であるか否かが判定される(ステップS3
7)。
【0087】全作業員Pの状態フラグが「指示中」でな
い場合は、仕分け作業を行っている(状態フラグが「作
業中」の)作業員Pが存在するため、ディスプレイ41
のメッセージ表示41cにおいて、作業中の作業員Pの
仕分け作業の完了を待機している状態である旨を表示し
て処理を終了する(ステップS40)。
【0088】全作業員Pの状態フラグが「指示中」であ
る場合は、全作業員にそれぞれ配分された仕分け作業量
に基づいて、表示器2の全作業員に対応する数値表示部
21が点灯される(ステップS38)。配分パターンC
では、全体作業量の全てが全作業員に対して重複して配
分されるため、一の表示器2の3つの数値表示部21は
同一の受注個数を点灯表示する状態となる。
【0089】この表示器2の数値表示部21が点灯され
ると、全作業員が仕分け作業を開始することから、全作
業員の状態フラグが「作業中」にセットされる(ステッ
プS39)。
【0090】<3−3.完了信号処理>次に、完了信号
処理について説明する。図13は、図9中のステップS
7における完了信号処理の流れを示す図である。
【0091】表示器2において完了スイッチとしての数
値表示部21が押下されると完了信号が発生し、発生し
た完了信号は、押下された数値表示部21に対応する色
識別コードとともに表示コントローラ9に送信される。
これを受けて、表示コントローラ9は、受信した完了信
号、色識別コードおよび、送信元の表示器2に対応する
商品棚コードをさらに作業指示端末4に送信する。作業
指示端末4は、この完了信号の受信に応答して完了信号
処理を行う。なお、この説明においては、受信した色識
別コードに対応する作業員P、すなわち、数値表示部2
1を押下した作業員Pを「対象作業員」と称することと
する。
【0092】まず、対象作業員が仕分け作業を行ってい
る商品が配分パターンCで配分された商品であるか否か
が判定される(ステップS51)。
【0093】配分パターンCで配分されていない場合
は、完了信号を発生した表示器2の対象作業員に対応す
る数値表示部21が消灯される(ステップS52)。具
体的には、受信した商品棚コード、色識別コードととも
に消灯指示信号が表示コントローラ9に送信され、表示
コントローラ9は、受信した商品棚コードおよび色識別
コードに基づいて消灯すべき表示器2の数値表示部21
を特定し、当該数値表示部21を有する表示器2に対し
て、色識別コードおよび消灯指示信号を送信する。これ
により、押下された表示器2の数値表示部21のみが消
灯することとなる。
【0094】次に、対象作業員の作業員コードと商品棚
コードとが関連付けられ、作業実績記録として不揮発性
メモリ48に記録される(ステップS53)。
【0095】続いて、作業実績記録が参照されて、対象
作業員の全ての商品棚1に係る仕分け作業が完了したか
否かが判定され(ステップS54)、完了していない場
合はそのまま完了信号処理が終了され、完了した場合は
対象作業員の状態フラグが「待機中」にセットされる
(ステップS55)。
【0096】一方、対象作業員が仕分け作業を行ってい
る商品が配分パターンCで配分されていた場合は、完了
信号を発生した表示器2の全作業員に対応する数値表示
部21が消灯される(ステップS56)。具体的には、
受信した商品棚コード、および、全ての数値表示部21
の消灯を指示する全消灯指示信号が表示コントローラ9
に送信され、表示コントローラ9は、受信した商品棚コ
ードに対応する表示器2の全ての数値表示部21を消灯
させる。
【0097】配分パターンCの場合は、全体作業量の全
てが全作業員に対して重複して配分されることから、い
ずれの商品棚1に対する仕分け作業をいずれの作業員P
が仕分け作業を行ってもよいようになっている。したが
って、ある商品棚1に対して一の作業員Pが仕分け作業
を完了した後に、別の作業員Pが重複して当該商品棚1
へ仕分け作業を行うことのないように、全作業員Pに対
する受注個数の表示を消灯する。
【0098】次に、対象作業員の作業員コードと商品棚
コードとが関連付けられ、作業実績記録として不揮発性
メモリ48に記録される(ステップS57)。図14
は、この作業実績記録の一例を示す図である。作業指示
端末4は、完了信号を一回受信するごとに、図に示す作
業実績記録D2のレコードを一つ追加する。図に示すよ
うに作業実績記録D2は、商品棚コードに対して作業員
コードおよび作業員名とが関連付けられた情報となって
いる。すなわち、作業実績記録D2は、作業完了の旨を
受け付けた商品棚1が、いずれの作業員Pが完了した商
品棚であるかを示す情報となる。これにより、三人の作
業員Pのうちいずれの作業員Pが仕分け作業を完了した
かを事後的に把握でき、作業員の作業実績の管理を容易
に行うことができる。
【0099】続いて、作業実績記録D2が参照されて、
配分パターンCの商品の全ての商品棚1に係る仕分け作
業が完了したか否かが判定され(ステップS58)、完
了していない場合はそのまま完了信号処理が終了され、
完了した場合は全作業員の状態フラグが「待機中」にセ
ットされることとなる(ステップS59)。
【0100】仕分けシステム10は、上記のような処理
を、仕分け情報D1の未配分のレコードグループGがな
くなるまで繰り返すこととなる。未配分のレコードグル
ープGがなくなり(図10:ステップS12にてN
o)、かつ、全作業員の状態フラグが「待機中」となっ
たとき(図10:ステップS17にてYes)には、全
ての仕分け情報D1に係る仕分け作業が完了したと判断
され、仕分けシステム10の処理は終了することとな
る。
【0101】以上のように仕分けシステム10は、単一
種の商品の数が多い場合あるいは仕分け先の商品棚数が
多い場合においては、全体作業量を配分して複数の作業
員に担当させるため、一人の作業員Pに過大な負担がか
かることを防止することができるとともに、全体作業量
の全てを一人の作業員Pに担当させるよりも仕分け時間
の短縮を図ることができ、効率的に商品の仕分けを行う
ことができる。
【0102】また、従来の仕分けシステムにおいては一
の作業員Pの仕分け作業量を、他の作業員Pが手伝った
としても、手伝った作業員Pの作業実績は作業実績記録
に反映することができなかったが、仕分けシステム10
においては、各作業員Pに対して全体作業量を予め適切
に配分しておくため、作業実績記録は作業員Pが実際に
行った仕分け作業を正確に反映することとなる。
【0103】また、配分パターンBのように作業限度量
を予め定めて全体作業量を配分すれば、数の多い商品を
担当する作業員Pへ過大な負担がかかることを防止する
ことができる。この作業限度量を、本実施の形態のよう
に表示器2の数値表示部21の表示可能個数に設定すれ
ば、数値表示部21の表示可能個数を超える商品を扱う
場合であっても、数値表示部21の表示可能個数を二桁
から三桁に改修するなどのハード改修を行うことなく対
応することができる。
【0104】また、配分パターンCのように全体作業量
の全てを3人の作業員全員に重複配分すれば、いずれの
商品棚に対する仕分け作業をいずれの作業員が担当して
もよいため、仕分け先となる商品棚数が多い場合であっ
ても作業時間を短縮することができるとともに、作業員
間の競争意欲を喚起して作業効率を向上させることがで
きる。また、作業完了の旨を受け付けた商品棚1が、い
ずれの作業員Pが完了した商品棚であるかを示す情報が
作業実績記録として保存されるため、三人の作業員Pの
うちいずれの作業員Pが仕分け作業を完了したかを事後
的に把握でき、作業員の作業実績の管理を容易に行うこ
とができる。
【0105】また、配分パターンDのように三人の作業
員Pそれぞれが担当する商品棚1の数が作業員相互間で
均等化するように全体作業量を配分することで、作業員
間の仕分け作業量を平均化することができ、一人の作業
員に過大な負担がかかることを防ぐことができる。
【0106】<4.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に
限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0107】例えば、上記実施の形態の図9ないし図1
3に示す処理は、作業指示端末4が実行するものとして
説明を行ったが、この処理のうち一部または全部を、ホ
ストコンピュータ7が実行するようになっていてもよ
い。
【0108】また、上記実施の形態の配分パターンBに
おける作業限度量は、表示器2の数値表示部21の表示
可能個数に設定されていたが、どのような値が設定され
てもよい。さらに、作業限度量は、仕分けを行う商品に
応じて変更可能となっていてもよい。例えば、重量が比
較的重い商品の場合は、その作業限度量を比較的少なく
設定することにより、一の作業員Pにかかる負担を適切
に軽減させることができる。
【0109】また、上記実施の形態の仕分けシステム1
0においては、A,B,C,Dの4種類の配分パターン
を採用していたが、このうちいずれかの配分パターンの
みを採用してもよく、また、上記配分パターンとは別の
種類の配分パターンが採用されていてもよい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
の発明によれば、単一種の商品の数が多い場合、あるい
は、仕分け先となる商品棚の数が多い場合においても、
全体作業量を配分して複数の作業員に担当させるため、
一人の作業員Pに過大な負担がかかることを防止するこ
とができるとともに、全体作業量の全てを一人の作業員
で担当するよりも仕分け時間の短縮を図ることができ、
効率的に商品の仕分けを行うことができる。
【0111】また、特に請求項2の発明によれば、いず
れの商品棚に対する仕分け作業をいずれの作業員が担当
してもよいため、作業員間の競争意欲を喚起して作業効
率が向上する。
【0112】また、特に請求項3の発明によれば、複数
の作業員のうちどの作業員が作業を完了したかが把握で
き、作業員の実績管理を容易に行うことができる。
【0113】また、特に請求項4の発明によれば、作業
限度量が予め定められているため、数が多い単一種の商
品を担当する作業者の負担を軽減することができる。ま
た、表示器が表示可能な桁数を越える数の商品を扱う場
合であっても、表示可能な桁数以下に作業限度量を設定
することにより、表示器のハード改修等を行うことなく
対応することができる。
【0114】また、特に請求項5の発明によれば、作業
員間の作業量を平均化することができ、一人の作業員に
過大な負担がかかることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る仕分けシステムの概
要を表す上面図である。
【図2】ラックの一部を示す正面図である。
【図3】表示器の拡大正面図である。
【図4】他の表示器の一例を示す図である。
【図5】作業指示端末の制御部の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】仕分けシステムの制御系統の概略を示すブロッ
ク図である。
【図7】仕分け情報の一例を示す図である。
【図8】作業指示端末のディスプレイの表示の一例を示
す図である。
【図9】作業指示端末による基本的な処理の流れを示す
図である。
【図10】作業指示端末による作業指示処理の流れを示
す図である。
【図11】作業指示端末による全体作業量配分処理の流
れを示す図である。
【図12】作業指示端末による表示灯点灯処理の流れを
示す図である。
【図13】作業指示端末による完了信号処理の流れを示
す図である。
【図14】作業実績記録の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 商品棚 2 表示器 4 作業指示端末 5 作業領域 7 ホストコンピュータ 9 表示コントローラ 10 仕分けシステム 21 数値表示部 41 ディスプレイ 43 バーコードリーダ 44 制御部 48 不揮発性メモリ 49 データ通信部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を仕分けるための仕分けシステムで
    あって、 商品の仕分け先となる複数の商品棚と、 単一種の複数の商品を前記複数の商品棚に仕分ける全体
    作業量を複数の作業員が担当するように、前記全体作業
    量を配分する配分手段と、 前記複数の商品棚それぞれに設置され、前記複数の作業
    員それぞれに配分された当該商品棚に係る仕分け作業量
    を点灯表示する表示器と、を備えることを特徴とする仕
    分けシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の仕分けシステムにおい
    て、 前記配分手段は、前記全体作業量の全てを前記複数の作
    業員全員に重複配分し、 前記表示器は、 前記表示器が設置されている商品棚における前記複数の
    作業員それぞれからの作業完了の旨を受け付ける受付手
    段を備え、かつ、 前記複数の作業員のうち一の作業員から作業完了の旨を
    受け付けたことに応答して、全ての作業員の当該商品棚
    に係る仕分け作業量の表示を消灯することを特徴とする
    仕分けシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の仕分けシステムにおい
    て、 前記受付手段によって作業完了の旨を受け付けた商品棚
    が、いずれの作業員に対応する商品棚であるかを示す情
    報を保存する情報保存手段、をさらに備えることを特徴
    とする仕分けシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の仕分けシステムにおい
    て、 前記商品棚一つに係る前記作業員一人あたりの仕分け作
    業量の限度である作業限度量を記憶する記憶手段、をさ
    らに備え、 前記配分手段は、前記全体作業量の全てを前記複数の作
    業員のうち一の作業員に担当させた場合に、前記一の作
    業員の一の商品棚に係る仕分け作業量が前記作業限度量
    を超えるときは、前記作業限度量を超えた分の仕分け作
    業量を他の作業員に配分することを特徴とする仕分けシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の仕分けシステムにおい
    て、 前記配分手段は、前記複数の作業員それぞれが担当する
    前記商品棚の数が作業員相互間で均等化するように、前
    記全体作業量を配分することを特徴とする仕分けシステ
    ム。
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