JPH08268514A - 物流システムのピッキング装置 - Google Patents

物流システムのピッキング装置

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JPH08268514A
JPH08268514A JP9613395A JP9613395A JPH08268514A JP H08268514 A JPH08268514 A JP H08268514A JP 9613395 A JP9613395 A JP 9613395A JP 9613395 A JP9613395 A JP 9613395A JP H08268514 A JPH08268514 A JP H08268514A
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JP9613395A
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Noboru Saito
昇 斎藤
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TAKAHATA DENSHI KK
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TAKAHATA DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品を保管する仕分け区画を組み合わせてピ
ッキングエリアを構成し、各ピッキングエリアに対して
複数の作業員が同時にピッキング作業を行い得るように
し、各作業員に対して個別に情報を出力して、ピッキン
グの効率を向上させるとともに、間違いをなくすように
する。 【構成】 ピッキング作業区域20を複数のピッキング
エリア50、51……に分割してエリア表示灯32……
による表示を行い、各ピッキングエリアに配置する仕分
け区画にはピッキング作業表示器35a……を配置し
て、物品の取り出しを指令する。また、作業員に対して
ランプの色等を指定しておき、ピッキング作業を行う際
には、ランプの表示にしたがって、仕分け区画から指定
された数だけ物品を取り出して、確認の信号を出力させ
る動作を繰り返す。前記ピッキングのための情報は、主
制御装置3からピッキング処理用端末装置5を介して伝
達し、ピッキングの終了信号を用いて、主制御装置が各
物品に対して蓄積データの変更を自動的に行い得るよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物流倉庫や配送センタ
ー等における物品のピッキングシステムに関し、特に、
物品のピッキングに際して、用紙にプリントしたデータ
を使用せずに、端末に表示するデータに基づいて行うこ
とができる物流システムのピッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術および解決を要する課題】一般の問屋等に
おいては、お客から発注される物品の数量のデータ等を
まとめて、製造メーカーに注文を出し、メーカーから納
品された品物をまとめてお客に発送するような事務処理
が行われている。また、非常に多数の小売店を担当する
配送センター等においては、取り扱う物品の種類と数が
非常に多いものであり、各小売店毎に仕分けて発送する
業務が非常に繁雑であるという問題を持っている。さら
に、比較的小さな物品を取り扱う場合には、物品を保管
する倉庫等でピッキング作業を行うために、多くの作業
員を配置し、各作業員に対してピッキング作業のための
伝票を持たせて、それぞれの伝票に対応するピッキング
の作業を行わせるようにする。
【0003】ところが、非常に多数のお客を担当する配
送センターでは、倉庫の中でピッキングの作業を行うた
めには、ピッキング作業員がそれぞれの伝票等を手に持
って、その伝票に記載された物品を指定された数ずつ取
り出して、台車等に積載しながら歩きまわる必要があ
る。したがって、前述したようなピッキングの作業を行
うことは、ピッキングの作業が非常に効率の良くないも
のとなることの他に、間違いが発生することが多くあ
り、ピッキングの後での検品のための負担が増大する等
の問題にもつながる。しかしながら、従来の伝病を基準
にしたピッキングシステムでは、物品の種類等が多くな
るにしたがって、ピッキング作業員の負担が増大し、作
業能率を向上させることが困難である等の問題が残って
いる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来のピッキングの問題を解
消するもので、伝票を用いないピッキングシステムを構
築するとともに、主制御装置から出力されたピッキング
情報にもとづいて、作業エリアとピッキング作業表示器
に表示されたランプ等の指令にしたがって、ピッキング
作業員がピッキング作業を行うことができるとともに、
ピッキングの作業後のデータ処理をも容易に行い得るよ
うな物流システムのピッキング装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入荷した物品
を検品する入荷検品工程と、検品が終了した物品を仕分
けて保管し、ピッキングの作業に対応させる工程、ピッ
キングの終了した物品を検品する出荷検品工程、およ
び、検品の終了した物品を箱詰めして発送する工程を、
物品の流れにしたがって構成してなる物流システムに関
する。本発明においては、前記物品の流れを処理する各
工程に対応させて配置する複数の端末装置と、前記各端
末装置を統括する主制御装置と、前記主制御装置の指令
に対応させて各端末装置の表示装置と入力装置を動作さ
せる制御手段と、ピッキング作業区域内に複数のピッキ
ングエリアを分割して設定し、各ピッキングエリアに対
して物品を収容する仕分け区画を配置している。そし
て、本発明においては、前記ピッキングエリアに保管す
る物品に対応させて、ピッキング作業の対象とする物品
の指令を行うピッキング作業表示器をそれぞれ配置する
とともに、前記ピッキング作業表示器には、各作業員に
指定したランプの色による表示を行う手段を設けてい
る。
【0006】また、本発明においては、前記主制御装置
の情報にもとづいて端末装置に接続する表示部材にピッ
キングの指令を出力し、前記表示部材からの情報を主制
御装置に伝達する手段を設け、ピッキング作業区域内に
複数種類の物品を収容する仕分け区画を組み合わせたピ
ッキングエリアを配置し、前記ピッキングエリアに対し
て1つのピッキング用のピッキング指令用端末装置を配
置し、前記ピッキング指令用端末装置においては、1種
類の物品のピッキングが終了する都度、次の物品に対す
る指令を出力する手段を構成することができる。
【0007】
【作用】前述したように構成してなる本発明の物流シス
テムのピッキング装置においては、ピッキング区域を任
意の小区画に分割して作業エリアを設定し、各作業エリ
アにピッキング作業内容を指令する表示装置と、作業結
果を入力するための入力装置をそれぞれ配置する。ま
た、前記主制御装置に接続するピッキング端末装置に
は、各エリア表示灯とピッキング作業表示器のそれぞれ
に対応させた表示装置を配置し、伝票等を用いないで、
ピッキング作業の指令と結果の入力等の動作を行うこと
ができ、伝票に起因する間違い等が生じないシステムを
構築することができる。
【0008】そして、本発明の第1の発明においては、
同一作業エリア内で1つの指令装置等の表示装置を用い
て複数の作業員が平行して作業を行い得るようにするの
で、ピッキング作業の効率を向上させ得るようにすると
ともに、作業情報の管理を容易に行うことができる。ま
た、前記ピッキング作業表示器を5色のランプとボタン
とを組み合わせて構成した場合には、4〜5人のピッキ
ング作業員が同時に同一エリア内で作業を行うことがで
きる。したがって、主制御装置からの情報にもとづい
て、各色のボタンを担当する作業員が、指定された色の
ボタンを最初に押すことにより物品の個数の指定を行
い、ピッキングの後で再びボタンを押すことによりラン
プの表示を消去し、ピッキング終了の信号を主制御装置
に向けて送信することができる。
【0009】さらに、本発明の第2の発明においては、
物品に対して個別に仕分け区画を区画せずに、複数種類
の物品に対して1つの仕分け区画を配置して、表示装置
等の数を少なくすることにより、制御装置のコストを低
減させることができる。また、多数の仕分け区画に対し
て箱詰め作業位置を設定し、物品のピッキング作業と、
情報の処理の動作を容易に行い得るようにして、ピッキ
ング作業区域の全体の構成を簡素化して、1種類の物品
を多数取り出すようなシステムに対処させることができ
る。
【0010】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の物流シ
ステムの説明を行う。本発明においては、図1に示すよ
うな装置を用いているもので、前記図1に示される物流
システム1のピッキング装置においては、入荷した物品
の受入れを行うための入荷検品装置10と、物品に値付
を行うための値付ラベルプリンタ15とを配置する。前
記入荷検品装置10は、物品に添付したバーコード等の
符号を読み取るための装置と、その読み取り結果を表示
する装置とから構成している。また、前記入荷検品装置
10により確認した物品の種類等に応じて、値付ラベル
プリンタ15から値付を行ったラベル等を発行し、物品
に添付させるようにする。また、一時保管装置18は入
荷検品装置10で検品が終了した物品を一次保管する棚
装置、または、倉庫で構成するものであるが、値付が行
われた物品も必要に応じて保管する。
【0011】前記構成に加えて、ピッキング作業区域2
0であるピッキング用仕分け保管装置は非常に多数の棚
部材や、倉庫を仕切った多数の区分で構成されるもの
で、物品の大きさや保管を要する数等に対応させて、任
意の広さや空間スペースまたは棚部材の数等に区画して
それぞれ保管し、ピッキング作業を容易に行い得るよう
に構成する。なお、前記保管装置20でのピッキング作
業を行うためには、コンベア装置や運搬用台車装置、そ
の他の任意の搬送装置を使用することができるが、出荷
用に使用する段ボールやプラスチック製等の任意の箱部
材等を使用して、物品のピッキング作業を行うことがで
きるようにする。
【0012】前述したようにして、前記保管装置20で
ピッキング作業を行った物品を検品するために、検品装
置25を配置するが、前記検品装置25は、入荷検品装
置に使用する装置と同様に、物品に添付したバーコード
等の符号を読み取るための装置と、その読み取り結果を
表示する装置とから構成することができる。前記保管装
置に接続して配置する値付ラベルプリンタ26は、保管
装置において読み取った物品のデータに応じて、値付を
行ったラベル等を発行するもので、前記ラベルを物品に
貼り付ける等して添付する作業を行うようにする。ま
た、前記値付ラベルプリンタ26においては、検品装置
25で読み取った物品の数に対応させて、同数のラベル
を発行するような装置を構成する。前記値付ラベルプリ
ンタ26に続いて配置する宛名ラベル発行部27では、
ピッキングを指令した箱や台車等の信号に基づいて、発
送先を指定するラベルを発行する装置を用いている。
【0013】前記物流システム1においては、ピッキン
グ作業区域20からピッキングを行った物品は、検品装
置25における作業工程において、ピッキング作業用の
箱や台車等の搬送部材から1個ずつ取り出し、検品装置
25により走査して品名と数量の確認を行うことができ
る。そして、前記検品装置25により走査した物品の品
名に応じて、各物品に添付するラベルを発行するが、そ
のラベルを添付した後で、発送用の箱等に詰め込む作業
を行うようにする。その後の工程に配置する宛名ラベル
発行部27では、前記検品装置25で確認した箱に対し
て、発送先を表示するための宛名表示ラベルを発行し、
そのラベルを箱に添付することにより、発送の準備が行
われることになる。
【0014】また、前記図1の物流システム1に配置す
る各作業機に対する制御を行うために、制御装置2を配
置しており、前記制御装置2は、ホストコンピュータで
構成する主制御装置3と、各作業工程に対応させた端末
装置4〜6をそれぞれ配置して構成している。前記端末
装置としては、入荷検品装置10に対応する入荷処理用
端末装置4、ピッキング作業区域20におけるピッキン
グの作業を制御するためのピッキング処理用端末装置
5、および、検品装置25に対応させる検品用端末装置
6をそれぞれ配置して、各作業に対応させた制御の動作
を行うようにする。また、前記主制御装置3に対して
は、お客からの発注データを入力し、その発注データに
基づいて、ピッキング作業区域20におけるピッキング
の指令を出力するとともに、検品装置25における検品
作業での物品の種類と数量等の管理を行う。前記宛名ラ
ベル発行部27でのラベルの発行の作業に対しても、主
制御装置から出力されるデータを利用し、ピッキングの
指令を出力した宛先のデータにより管理する。
【0015】前述したように構成した装置において、入
荷した物品の種類や数量等のデータは、入荷検品装置1
0から入荷処理用端末装置4を介して主制御装置3に入
力し、前記主制御装置に入力した情報を在庫の管理情報
として用いる。また、受注情報を主制御装置3に入力
し、その受注情報に基づいて、ピッキング処理用端末装
置5にピッキングの情報を出力し、そのピッキングの情
報にしたがって、ピッキング作業区域20内での、作業
員に対するピッキングの作業を行わせるようにする。そ
して、ピッキング処理用端末装置5の指令に基づいたピ
ッキングが行われた後で、検品装置25により検品作業
を行う際に、検品用端末装置6から得られる検品情報を
ピッキング処理用端末装置5の情報と比較し、ピッキン
グ作業が正常に行われたことを確認すると、値付ラベル
プリンタ26から値付ラベルを発行する。その後に、物
品を詰め込んだ箱が宛名ラベル発行部27の位置に搬送
されてくると、検品用端末装置6の指令により宛名ラベ
ル発行部27が作動して宛先を表示したラベルを発行す
る。前述したようなピッキングと検品の動作を制御する
ためのデータは、主制御装置3に入力した受注情報に応
じて、ピッキング処理用端末装置5と検品用端末装置6
を順次作動させ、前記各端末装置に設定したプログラム
にしたがって実行させるようにする。
【0016】
【入荷検品システム】本発明の物流システムにおいて、
前記入荷検品装置を図2に示すような装置を組み合わせ
て構成しており、主制御装置3に接続される入荷処理用
端末装置4を用いて情報の処理を行うようにしている。
前記図2に示される検品のための装置は、物品に添付さ
れているラベルや、伝票の表示を読み取るための読取装
置11と、その読み取った情報を品名に変換して表示す
る表示装置12を組み合わせて構成している。前記読取
装置としては、バーコード読み取り手段等を用いて構成
することができるが、その他に、キーボードを用いて品
名を手動で入力する手段を配置することも可能である。
また、前記読取装置に接続する表示装置は、一般のディ
スプレー装置を使用するが、一般のキーボードを設けた
パソコンを用いてもよく、前記読取装置により得られる
物品の入庫のデータは、入荷処理用端末装置4から主制
御装置に伝達し、その後の物品の処理のための基礎デー
タとして用いる。
【0017】前記入荷検品装置10により得られるデー
タに基づいて、値付ラベルプリンタ15により値付ラベ
ルを発行し、物品にラベルを添付することにより、その
後の物品の取り扱いの作業を容易に行い得るようにす
る。また、物品を保管する必要がある場合には、棚番指
定プリンタ16に対しても入荷検品装置10の情報を伝
達して、入荷した物品を一時保管装置18に一時保管す
る際の区画の指定や棚等の番号等を指定し、入庫作業員
に対して保管の作業を容易に行い得るようにする。そし
て、前述したようにして、検品が終了した各物品に対し
て、それぞれの一時保管装置における保管場所や、棚等
の区画を指定して保管させることにより、ピッキングの
作業に伴う品別毎の物品の補充作業に対応させることが
できる。
【0018】
【ピッキングの実施例 1】前記入荷検品工程を経て、
一時保管装置18に保管された物品は、次のピッキング
工程に対応させてピッキング作業区域20の仕分け保管
部に収容させる。前記ピッキング作業区域20において
は、図3に示すように、多数の区分仕分け用の棚等を並
べたピッキングエリア50〜54を配置し、各ピッキン
グエリアには物品を1種類ずつ区分して収容する仕分け
区画を多数配置している。例えば、ピッキングエリア5
0においては、多数の仕分け区画50a〜50nを列状
に並べて配置し、その仕分け区画に沿って作業員が台車
等を押しながら、物品に対するピッキングの作業を行う
ことができるような通路を配置している。また、前記各
ピッキングエリア50……に対応させて表示器グループ
35……をそれぞれ配置しており、前記1つの表示器グ
ループ35では、仕分け区画50a……に対応させて、
ピッキング作業表示器35a……をそれぞれ配置し、各
仕分け区画におけるピッキングの作業の指令と、作業結
果の入力の情報を伝達させるようにしている。
【0019】前記図3に示す例において、仕分け区画か
ら物品をピッキングする情報を表示するために、各々の
仕分け区画に対してピッキング作業表示器を配置し、前
記ピッキング作業表示器に表示した物品の情報にしたが
って仕分けを行うような装置を構成している。前記仕分
け区画に配置するピッキング情報表示手段としてのピッ
キング作業表示器は、各ピッキングエリア50、51…
…に対して表示器グループ35、36……を配置してい
る。前記表示器グループの各々には、多数のピッキング
作業表示器を配置して、ピッキングエリアに設けた仕分
け区画からの物品の取り出しの情報を表示する手段を構
成している。前述したような表示器グループに対して複
数のピッキング作業表示器を配置した表示装置では、主
制御装置3から出力されるピッキングのための情報をピ
ッキング処理用端末装置5に伝達し、前記ピッキング処
理用端末装置5から分岐装置30を介してエリア変換器
31、31a……に伝達する情報伝達系統を構成してい
る。
【0020】前記エリア変換器31、31a……はピッ
キングエリア50、51……の各々に対して配置される
もので、分岐装置30から伝達されるピッキングのため
の情報を、ピッキング作業区域20のピッキングエリア
50……に対応させて、表示器グループ35……に伝達
する。また、ピッキングの対象とする物品を収容するピ
ッキングエリアの入り口部分に、エリア表示灯32……
を点灯させて表示し、作業員に対してエリア表示灯を用
いてピッキングの位置を指令する。さらに、前記エリア
表示灯32、32a……のそれぞれには、複数の色の異
なるランプ等を点灯させる手段を構成し、ピッキングエ
リア50に配置するピッキング作業表示器35a、35
b……のそれぞれにも、複数の色の異なるランプなどに
よる表示を行わせて、ピッキング作業員がそれぞれのラ
ンプによる表示にしたがって、ピッキングの作業を行う
ことができるような装置を構成している。
【0021】前述したように構成したピッキング処理用
端末装置5には、コントローラ5aを介して分岐装置3
0に情報を伝達し、物品に対応するエリア変換器31…
…を介して表示器グループのピッキング作業表示器に表
示させるようにする。さらに、前記ピッキング処理用端
末装置5にはプリンタ40とラベルプリンタ41を接続
し、物品の取り出し情報をプリンタを用いて印字して出
力させることや、ラベルプリンタ41からラベルを出力
させて、物品に添付させる作業も行うことができるよう
にする。前記構成に加えて、前記分岐装置30にはアイ
テム表示器43と進度表示器44とをそれぞれ接続し、
物品が仕分け区画で不足する状態が発生すると、アイテ
ム表示器43にその情報を出力して、ピッキング作業中
に物品を仕分け区画に補充させることができるようにす
る。
【0022】また、前記ピッキング処理用端末装置5に
はバーコードリーダー42等を配置しており、物品を補
充する際には、前記バーコードリーダー42を用いて仕
分け区画の番号等の情報を読み取り、ピッキング処理用
端末装置を介して主制御装置3に物品の補充情報を伝達
させることができる。なお、前記分岐装置30に接続さ
れる進度表示器44は、ピッキング作業状況の表示を行
うために用いることができるもので、例えば、当日のピ
ッキング作業予定に対して実績を表示し、作業員に伝達
することができるようにする。
【0023】前述したように構成するピッキング作業区
域20において、主制御装置3からピッキングの指令が
出力されると、ピッキング処理用端末装置5からエリア
変換器31……を介してエリア表示灯32と表示器グル
ープ35に向けて信号が伝達される。そして、台車を押
しながらピッキングを行う作業員に対して、例えば、赤
の色の指定を行った場合に、その作業員は、エリア表示
灯32……のそれぞれに赤色のランプの点灯しているピ
ッキングエリア50……に対して、ピッキング作業を行
うようにする。前記ピッキング作業においては、ピッキ
ングエリアの入り口部分で、エリア表示灯に指定された
色のランプが点灯していることを確認すると、その指定
されたピッキングエリアの中で、ピッキング作業表示器
に赤色のランプの点灯されている仕分け区画50a……
から物品を取り出すようにする。前記仕分け区画におい
ては、赤色のランプが点灯している仕分け区画に対し
て、その指定された色に対応するボタンを押すと、仕分
け区画の個数表示部に取り出す物品の個数が表示される
ので、作業員はその仕分け区画の表示部に指定された数
の物品を取り出した後で、再びボタンを押して作業の終
了信号を送信する。したがって、1つの仕分け区画にお
けるピッキング作業が終了すると、仕分け区画からエリ
ア変換器を介してピッキング処理用端末装置5にその情
報が伝達され、主制御装置3に対して1種類の物品の取
り出しの指令のデータを消去するとともに、仕分け区画
におけるランプの表示を消すようにする。
【0024】前述したような動作を順次継続して、1つ
のピッキングエリア50におけるピッキングの作業が終
了すると、エリア表示灯32における赤色のランプを消
灯し、次のエリア表示灯で赤色のランプが点灯している
ピッキングエリアに向けて作業員が移動する。そして、
次のピッキングエリア51、52……においても、エリ
ア表示灯の赤色のランプが点灯している状態を確認し、
仕分け区画の表示にしたがってピッキング作業を行い、
1種類の物品のピッキングが終了する都度、仕分け区画
の赤色のランプに付属するボタンを押して、主制御装置
に伝達するとともに、ピッキング処理用端末装置の指令
により仕分け区画の表示を消去させるようにする。さら
に、1種類の物品に対するピッキングの終了の情報は、
仕分け区画からピッキング処理用端末装置を介して主制
御装置に伝達されることにより、主制御装置に設定した
ピッキングの指令情報から削除し、その情報を用いて主
制御装置においては、物品の在庫管理のデータとして用
いるとともに、ピッキング終了後の検品工程に対するデ
ータとしても用い、その他に、宛名ラベルの印刷に際し
て、発送物品の内容表示のためのデータとしても用いる
ことができる。
【0025】また、前記ピッキング作業区域20におい
ては、表示器グループに対して複数個配置するピッキン
グ作業表示器のそれぞれには、後述するように、5色の
ランプを配置することや、複数個の任意の数の色の異な
るランプを配置して、複数の作業員が同時にピッキング
作業を行い得るような指令手段を構成することができ
る。そして、例えば、4人の作業員に対して赤、青、
黄、緑等のランプを指定しておくことにより、それぞれ
の作業員は、エリア変換器に表示されたランプの指令に
応じてピッキングエリアに入り、表示器グループのピッ
キング作業表示器のそれぞれに別個に表示されるランプ
の指令に応じて、物品のピッキングの作業を行うように
する。したがって、複数の作業員が同時にピッキング作
業区域に入った場合でも、それぞれの作業員によるピッ
キングの結果を別個に入力することにより、主制御装置
においては、ピッキングデータを容易に得ることができ
る。
【0026】
【ピッキング用の作業機器】前述したように構成される
図3の装置において、ピッキングエリアの仕分け区画に
配置するピッキング作業表示器は、図4に符号35aと
して示すように構成している。前記ピッキング作業表示
器35aは、表示部35Aと数量表示部35B、その他
の表示ランプ35Cを配置しているもので、前記表示部
35Aには、作業員に対応させて色分けしたランプ35
D〜35Hを設けている。前記図4に示すピッキング作
業表示器35aでは、5人の作業員が同時にピッキング
エリアに入って作業を行うことができるように構成して
いるもので、各作業員に対して色別のボタンを区分して
設定し、各作業員は、表示部35Aに表示された仕分け
棚から数量表示部35Bの表示した数だけ物品を取り出
すようにする。また、前記表示部35Aに配置する複数
のランプ35D〜35Hは、ランプとボタンとを組み合
わせた部材として構成されている。そして、ランプが点
灯している仕分け区画で、指定された作業員がランプに
付随するボタンを押すと、数量表示部35Bに取り出す
物品の数量が表示されるので、作業員はその指定された
物品の数だけ仕分け棚から取り出すようにする。さら
に、前記ピッキング作業表示器35aにおいて、追加の
表示ランプ35Cは、例えば、トラブルが発生した際の
信号を出力する場合等に用いることができるもので、そ
の他に、物品の数量が不足した場合に、物品の補充を指
令するボタンして用いることも可能である。
【0027】前述したように構成したピッキング装置で
は、ピッキング作業を行うエリアに作業員が立ち入った
ことを任意の手段により検知した場合、または、前の棚
装置での作業終了の信号を受けて、ピッキング処理用端
末装置から分岐装置30を介して次の棚装置に信号が伝
達された場合に、ピッキング作業を行うピッキング作業
区域20にエリア表示灯32が点灯される。そして、作
業員はエリア表示灯32が点灯しているエリアに入り、
そのことを知らせる動作を行うことにより、ピッキング
を行う仕分け棚に作業員を指定する色のランプが点灯す
る。そこで、例えば、赤のランプを受け持つ作業員は、
ピッキング作業表示器のの赤のランプに対して配置した
ボタン(スイッチ)を押すと、数量表示部35Bに取り
出す物品の数が表示される。そこで、ピッキング作業員
は、その数量表示部に指定された数の物品を仕分け棚か
ら取り出す作業を行うようにする。
【0028】そして、物品の取り出し作業を終了する
と、前記ピッキング作業表示器に設けたボタンを再び押
すことにより、ランプが消灯するとともに、作業が終了
したことをピッキング処理用端末装置に伝達する。ま
た、前記指定エリア内でピッキング作業を行う際に、物
品をバラで取り出すか、パッケージのままで取り出すか
を指令することもできる。例えば、バラで物品を取り出
す場合には、数量表示部に対して個数のみを表示し、パ
ッケージのままで取り出す場合には、そのための記号を
追加して表示することにより、作業員がパッケージのま
まで物品を取り出す指令を表示し、作業能率を向上させ
ることができるようにする。
【0029】前述したようなピッキングに伴うランプの
点灯と、スイッチを押して数量の確認を行う動作は、5
個のランプを設けた場合には、1つの作業エリア内で同
時に5人の作業員に対して、ピッキングを行うことを指
令することができる。例えば、5人の作業員を同時に別
個の作業に従事させようとする場合には、各作業員に対
して、赤、黄、緑、青、および白の各色を指定してお
き、ピッキング作業員の各々が1つの仕分け棚のエリア
内で作業する際には、そのエリアのピッキング作業表示
器35aに自分の担当する色のランプが点灯されている
かを確認する。さらに、エリア表示灯に対しても、ピッ
キング作業表示器と同じ色のランプを点灯させることに
より、その作業エリア内でピッキングの作業を行うこと
を指定する。そして、ピッキング作業員は、自分の担当
する色のランプが点灯されていることを確認すると、そ
れぞれの色のランプに付属したスイッチを押して、数量
表示部35Bに表示される数量に基づいたピッキングを
行い、そのピッキングが終了すると、スイッチを押して
作業の終了を報告する。
【0030】前述したように、ピッキング作業表示器3
5aに対して5個のランプとスイッチとをそれぞれ色別
に別けて配置した場合に、物品の不足等の異常な事態が
発生すると、追加の表示ランプ35Cに付属させて設け
るスイッチを押すことにより、その特定の色を担当する
作業員のピッキングに支障が生じたことが表示される。
これに対して、ピッキング作業表示器35aに対して別
のスイッチ、例えば、物品の不足を表示するスイッチを
設ける場合には、その不足を表示するスイッチを押すこ
とにより、前記エリア表示灯32には、物品の補充を指
令する表示を行うことができる。そして、前述したよう
な物品の不足の表示が行われると、その棚装置を包含す
る作業エリア内でのピッキングの作業を一時停止させ、
ピッキング作業区域の作業を停止させることができる。
【0031】なお、5個の表示ランプをピッキング作業
表示器に配置して、4人の作業員を同一エリア内で作業
させるような計画を立てた場合には、残りの1つのラン
プとスイッチの組を、物品の補充指令のための表示部材
として用い、作業員がピッキングを行っている途中で、
物品の補充を要求するような装置を構成することもでき
る。そして、前記1つの余分なスイッチを用いて物品の
不足を表示した場合に、ピッキング処理用端末装置5か
ら出力したピッキングの数の指令に対して、主制御装置
が仕分け棚の在庫の数量と、取り出しを指令した数とを
比較し、そのピッキング作業に支障が生じない状態で
は、単純に物品の補充の指令の信号として用いて、作業
を中断させないような処置を行うようにする。したがっ
て、前述したようなピッキング装置を構成する場合に
は、物品の補充の指令と、物品の不足の状態の表示を任
意に使い分けることが可能であり、ピッキング作業を中
断させずに物品の補充の作業に対して指令を出力するの
みの対応等が可能である。
【0032】前述したようにピッキングエリアに配置す
る多数の仕分け区画には、各々の仕分け区画の番号を表
示するラベルを配置している。図5に示すラベル45
は、磁石を裏面に設けたシート状の部材として構成し、
鉄製の棚部材等に貼り付けて使用することができ、その
ラベルの表面側には、バーコードや番号等を表示する表
示部46を設けて、バーコードリーダー42により走査
することにより、仕分け区画の番号等の情報を入力でき
るようにする。また、前記ラベルのバーコードを読み取
るためのバーコードリーダー42は、図6に示すよう
に、無線モデム42aを接続して、バーコードリーダー
42によりラベルを読み取った情報を、無線でピッキン
グ処理用端末装置に付属させた受信装置に向けて送信で
きるようにする。そして、仕分け区画に対して新たな物
品を補充する際には、作業員は無線モデム42aに付属
した走査装置42を携帯して、指定された仕分け棚に対
して所定の数の物品を補充してから、棚番号を走査装置
42により読み取り、無線モデム42aを用いてピッキ
ング処理用端末装置の無線モデムに向けて送信すること
により、物品の補充作業が終了したことを確認できるよ
うにする。
【0033】さらに、本発明のピッキング作業区域に配
置するピッキングエリアの各々には、エリア表示灯32
をそれぞれ配置して、ピッキング作業を行うピッキング
エリアを指定できるように構成している前記エリア表示
灯32においては、図7に示すように、複数の色の異な
るランプ32A〜32Eを配置している。前記エリア表
示灯32に配置するランプの数は、前記表示器グループ
のピッキング作業表示器35a……に配置する表示ラン
プの数に対応させて設けているもので、ピッキング作業
表示器に点灯するランプがある場合には、エリア表示灯
32のランプも同時に点灯する。そして、1つのエリア
表示灯に対応する複数の物品に対するピッキング作業が
終了してから、主制御装置の指令によりエリア表示灯の
ランプを消灯させるような制御を行う。
【0034】前述したような構成に加えて、本発明にお
いては、図8に示すように、ピッキング作業区域20に
対応させてアイテム表示器43を配置している。前記ア
イテム表示器43は、各ピッキングエリアに対して配置
することも可能であり、ピッキング作業員が物品の不足
の信号をピッキング作業表示器を介して出力する。前記
アイテム表示器43においては、物品の補充を指令する
仕分け区画位置を表示する補充表示部43aを配置し
て、仕分け区画の番号と数量等を表示する。また、前記
アイテム表示器43には表示ランプ43bを配置して、
物品の補充の表示を遠くからも確認可能に構成し、補充
作業員がピッキングエリアと仕分け区画を容易に判断で
きるようにする。前記アイテム表示器43を用いた物品
の補充指令装置では、ピッキング作業員が入力した物品
の不足の信号により、ピッキング処理用端末装置5を介
して主制御装置3に入力された情報に基づいて、主制御
装置では仕分け区画に通常保管しておく物品の数量と、
ピッキングにより取り出された物品の数との対比を行
い、物品の補充数を計算する。そして、補充作業員は、
前記数量表示部に表示された物品の種類と数量の指令に
基づいて、指定された棚装置の仕分け棚に対して補充の
作業を行うようにする。
【0035】また、本発明においては、各作業エリアま
たはピッキング作業区域に対して、図9に示すような進
度表示器44を配置して、ピッキング作業員に対してそ
の日の作業状態の進捗度を示すように構成している。前
記進度表示器44は、当日のピッキングを行う予定数と
実績、残りの数等を表示部44aに表示するもので、そ
れ等の表示データは、主制御装置に入力した当日の作業
予定数量のデータに対して、ピッキング終了のデータを
比較することにより得ることができる。また、前記表示
器44に対しては、前記各項目の他に、予定時間に対す
るピッキング作業の進捗状況等の表示部を設けること
や、その他の任意の項目の表示箇所を設けることも可能
である。
【0036】
【ピッキングの実施例 2】前述したようなピッキング
装置を構成することの他に、本発明においては、図10
に示すようなピッキング作業区域20aを構成すること
も可能である。前記図10に示す例は、ピッキング頻度
の少ない物品や、特別に企画された物品、あるいは棚区
分が細分化され、物品の数が非常に多い場合に対応させ
ることができるようにしている。つまり、物品の数が非
常に多い場合には、1個の物品に対してそれぞれピッキ
ング作業表示器を配置すると、システムの価格が非常に
効果になるという問題が発生する。そこで、物品を収容
する棚等の仕分け区画には、物品の表示を行うバーコー
ド等の表示手段は個別に配置するが、各物品に対応させ
てピッキング作業表示器を配置せずに、ピッキングエリ
アに対して1個のピッキング指令用端末装置を配置し
て、前記ピッキング指令用端末装置に表示された物品の
種類と数量の指示にしたがって、ピッキング作業を行わ
せるシステムを構成している。
【0037】前記図10に示すピッキング作業区域20
aにおいては、ピッキング作業区域をピッキングエリア
50、51……に区画しており、前記ピッキングエリア
50では、大きな区画としての仕分け区画50a、50
bに区分するが、各仕分け区画には多数の種類の物品を
区分けして保管させるように構成する。また、前記ピッ
キングエリアに対応させて、確認ボタン65とクレーム
ボタン66、および、順番表示器62をそれぞれ配置し
ており、ピッキング作業を行う際の物品の種類と個数の
情報は、順番表示器62の表示にしたがって行うことが
できる。前記複数のピッキングエリアに対応させて、ピ
ッキングを行った物品を収容するために、コンベア60
を配置しており、前記コンベア60の経路の配置する箱
詰め位置に、終了ボタン61、61a……と順番表示器
62、62a……をそれぞれ配置している。
【0038】前述したように構成したピッキング作業区
域20aに対して、前記図3の制御装置と同様に、主制
御装置3からピッキングの指令を受信し、ピッキングの
結果を送信するピッキング処理用端末装置5を接続して
おり、コントローラ5aを介して分岐装置30を設け、
各ピッキングエリアに対応させたピッキング指令用端末
装置67……に接続している。また、前記分岐装置30
には、各ピッキングエリアに配置する確認ボタン65、
クレームボタン66および、エリア表示灯32等の制御
を個別に行う手段を設けている。さらに、前記ピッキン
グ処理用端末装置5に対応させて、コンテナに宛先の表
示等を行うラベルプリンタ41を配置し、コンベアにコ
ンテナを載置する際に、最初に宛先等を表示したラベル
を添付させるようにする。そして、そのコンテナが箱詰
め位置を移動する情報にもとづいて、各ピッキングエリ
アにおけるピッキングの作業を主制御装置から出力させ
て指示し、ピッキング作業に対するコントロールを行う
ようにする。
【0039】前記ピッキング処理用端末装置5に対して
は、無線モデム42cを接続してバーコードリーダーか
らの情報を受信する手段を設けており、作業員が持つバ
ーコードリーダー42からの情報を、無線モデムを装備
したハンデイターミナル42bを介して送信する手段を
構成している。前記バーコードリーダー42を用いた情
報の伝達は、例えば、ピッキングエリアの仕分け区画に
対して物品を補充する際に使用することができる。主制
御装置において仕分け区画に物品が不足している状態を
検知した際、または、ピッキング作業員がクレームボタ
ン66を押して物品の補充を指令した場合等には、主制
御装置からの指令にしたがって、補充作業員が指令され
た物品を仕分け区画に収容する。前述したような物品の
補給に際しては、仕分け区画に設けたラベルをバーコー
ドリーダー42により読み取ってから、物品のバーコー
ドをその物品の数に対応させた回数だけ読み取ることに
より、ピッキング処理用端末装置を介して主制御装置に
送信して補充作業の終了を送信するとともに、主制御装
置においては、仕分け区画に収容されている物品の数の
情報を書き替えるようにする。なお、物品にバーコード
がない場合には、バーコードリーダーに設けたテンキー
等を用いて入力し、物品の補充の情報をピッキング処理
用端末装置に向けて送信することもできる。
【0040】前記ピッキング作業区域20aに配置する
表示器のうち、順番表示器62はコンテナの宛先等を、
ラベルプリンタ41に印字したものと同様に表示するよ
うに構成している。前記順番表示器62においては、図
11に示されるように、情報の出力を表示するランプ6
3と、配送地区等の情報を表示する部分63aと、配送
のコース表示部63b、および配車の表示部63c等を
配置している。そして、ピッキング作業員は、順番表示
器62に表示された情報と、コンテナに表示されたラベ
ルの情報とが一致することを確認してから、物品の箱詰
めを行うようにする。
【0041】また、ピッキングエリアに対応させて配置
するピッキング指令用端末装置67では、図12に示す
ように、情報を出力していることを表示するランプ68
と、仕分け区画にある物品の種類の数を表示する表示部
68a、仕分け区画の番号表示部68b、および、ピッ
キングの数量の表示部68cを設けている。前記各表示
部には、その他に、任意の配列関係で物品の種類、仕分
け区画の番号、ピッキングの数量等を表示する手段を構
成することができる。そして、ピッキング作業員は、前
記ピッキング指令用端末装置67に表示された物品と仕
分け区画の番号、数量等に情報にもとづいて、指定され
た物品を指定量だけ取り出してコンテナに詰め、確認ボ
タン65を用いてピッキング作業を終了したことの情報
を出力することができる。
【0042】前述したように構成したピッキング作業区
域20aにおいては、主制御装置3からピッキング処理
用端末装置5を介して伝達されるピッキング情報に応じ
て、最初にコンテナ56にラベルを添付してコンベア6
0に載置し、そのコンテナの情報にもとづいてピッキン
グの情報を設定する。前記コンベアにより搬送されてく
るコンテナが、最初の箱詰め位置に到達すると、順番表
示器62とエリア表示灯32が点灯されるとともに、ピ
ッキング作業の情報がピッキング指令用端末装置67に
表示される。前記表示にしたがって、ピッキング作業員
は物品の番号と個数の表示にもとづいた、ピッキングの
作業を行い、その物品に対する箱詰めが終了すると、終
了ボタン61を押して作業終了を知らせる。また、前記
第1番目の物品に対する終了信号が入力された後で、そ
の第1の箱詰め位置に他の物品がある場合には、次の物
品に対してピッキング指令用端末装置67が種類と個数
の表示を行うようにして、ピッキングエリア50に収容
している物品に対するピッキングが終了するまで、同様
な表示と終了ボタンによる作業終了の情報を出力し続け
る。また、前記クレームボタン66は、表示器に表示さ
れた物品がない場合や、その他の予測し得ない問題が発
生した場合に使用することができるもので、何等かのト
ラブルが発生した場合に用いることができる。なお、前
記クレームボタン66は、ピッキング作業を行っている
途中で、物品が不足した場合や、物品の欠乏が予測され
る状態で、作業員がボタンを押して物品の補充を指令す
る際にも用いることができる。
【0043】前記ピッキングエリア50でのピッキング
作業が終了すると、エリア表示灯32を消灯し、次のピ
ッキングエリア51に対するエリア表示灯32aを点灯
し、同様な表示手段による表示と、作業の確認の動作を
繰り返し、ピッキングエリア51におけるピッキング作
業が終了するまで継続する。そして、第1の箱詰め位置
での全部の物品のピッキングが終了すると、終了ボタン
61を押してコンテナを次の箱詰め位置に向けて移動さ
せ、第2の箱詰め位置で、ピッキングエリア52、53
に収容している物品に対するピッキングの作業を継続さ
せるようにする。前述したようにして、コンベアに沿っ
て配置されている箱詰め位置を、1ステップずつコンテ
ナを移動させながら、物品をピッキング指令用端末装置
の表示にしたがってピッキングし、全部の物品をコンテ
ナに収容し終えると、配送先に向けた仕分け場所に向け
て送り出すことができるようにする。
【0044】なお、前記コンベアを用いたピッキング装
置では、例えば、検品工程や、ラベルを個々の物品に添
付する工程を省略したりすることも可能であり、物品に
ラベルを添付する工程等も省略して、ピッキングの後で
直ちに発送することもできる。また、前記図10に示す
ようなピッキング作業区域を用いる場合には、仕分け区
画を任意に区画して、その区画の情報をピッキング処理
用端末装置を介して主制御装置に伝達し、各ピッキング
エリアと仕分け区画における物品の状態を正確に把握し
ておくことにより、主制御装置によるピッキングの作業
の制御情報にもとづいたピッキングの作業を行わせるこ
とができる。さらに、物品の配置位置を変更する場合で
も、バーコードリーダーを用いて仕分け区画に対応する
ラベルの情報と、物品の情報とを主制御装置に向けて伝
達することにより、物品の配置位置の変更の作業を容易
に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明のピッキング装置は、前述したよ
うに構成しているものであるから、作業員が物品を取り
出す作業を行う際に、伝票を使用せずに、表示器にラン
プで表示された物品に対してのみ作業を行うことによ
り、正確なピッキングを行うことができる。また、仕分
け区画から物品を取り出す際には、それぞれの物品に対
して表示器に指定された数だけ取り出し、その後で表示
器のボタンを押す等の動作により作業の終了を通知でき
るので、ピッキングの動作を単純化することができる。
さらに、本発明の装置では、全ての作業を制御装置の端
末を介して主制御装置からの端末装置を介して行うの
で、物品の取り扱いと情報の整理の動作を自動的に制御
することが可能であり、ピッキング作業の能率を向上さ
せ得るとともに、情報の整理を容易に行うことができ
る。
【0046】前述したような効果に加えて、本発明の第
1発明のように、各仕分け区画に対応させてピッキング
作業表示器を配置して、各ピッキング作業表示器に物品
の数量等を表示する手段を設けた場合には、ピッキング
作業員の負担を軽減することができるとともに、ピッキ
ングの間違いを少なくすることができ、検品工程での手
間を少なくすることが可能になる。また、本発明の第2
の発明のように、大きな区画に対して、共通のピッキン
グ作業表示器を配置する場合には、物品の種類が少なく
て、数量の多い場合や、物品の種類や数量が大きく変動
するようなピッキング作業区域に対して、制御装置のコ
ストを低下させても、ピッキングの作業能率を低下させ
ない装置を構成し、ピッキング作業の効率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の物流システムを構成する各作業工程
と、相互の作業工程の接続関係および、制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 本発明の入荷検品工程の説明図である。
【図3】 本発明の第1の実施例のピッキング作業区域
の説明図である。
【図4】 図3の装置に配置するピッキング作業表示器
の構成を示す説明図である。
【図5】 仕分け区画に配置するラベルの説明図であ
る。
【図6】 作業員が持つバーコードリーダーの説明図で
ある。
【図7】 エリア表示灯の説明図である。
【図8】 アイテム表示器の説明図である。
【図9】 進度表示器の説明図である。
【図10】 本発明の第2番目の実施例の説明図であ
る。
【図11】 図10の装置に使用する順番表示器の説明
図である。
【図12】 ピッキング指令用端末装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 物流システム、 2 制御装置、 3 主制
御装置、4 入荷処理用端末装置、 5 ピッキン
グ処理用端末装置、6 検品用端末装置、 10
入荷検品装置、15 値付ラベルプリンタ、 18
一時保管装置、20 ピッキング作業区域、 30
分岐装置、31 エリア変換器、 32 エリ
ア表示灯、42 バーコードリーダー、 50 ピ
ッキングエリア、50a 仕分け区画、 60 コ
ンベア、61 終了ボタン、 62 順番表示器、
65 確認ボタン、66 クレームボタン、 6
7 ピッキング指令用端末装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入荷した物品を検品する入荷検品工程
    と、検品が終了した物品を仕分けて保管し、ピッキング
    の作業に対応させる工程、ピッキングの終了した物品を
    検品する出荷検品工程、および、検品の終了した物品を
    箱詰めして発送する工程を、物品の流れにしたがって構
    成してなる物流システムにおいて、 前記物品の流れを処理する各工程に対応させて配置する
    複数の端末装置と、前記各端末装置を統括する主制御装
    置と、前記主制御装置の指令に対応させて各端末装置の
    表示装置と入力装置を動作させる制御手段と、 ピッキング作業区域内に複数のピッキングエリアを分割
    して設定し、各ピッキングエリアに対して物品を収容す
    る仕分け区画を配置し、 前記ピッキングエリアに保管する物品に対応させて、ピ
    ッキング作業の対象とする物品の指令を行うピッキング
    作業表示器をそれぞれ配置するとともに、 前記ピッキング作業表示器には、各作業員に指定したラ
    ンプの色による表示を行うことを特徴とする物流システ
    ムのピッキング装置。
  2. 【請求項2】 入荷した物品を検品する入荷検品工程
    と、検品が終了した物品を仕分けて保管し、ピッキング
    の作業に対応させる工程、ピッキングの終了した物品を
    検品する出荷検品工程、および、検品の終了した物品を
    箱詰めして発送する工程を、物品の流れにしたがって構
    成してなる物流システムにおいて、 前記物品の流れを処理する各工程に対応させて配置する
    複数の端末装置と、前記各端末装置を統括する主制御装
    置と、前記主制御装置の指令に対応させて各端末装置の
    表示装置と入力装置を動作させる制御手段を配置し、 前記主制御装置の情報にもとづいて端末装置に接続する
    表示部材にピッキングの指令を出力し、前記表示部材か
    らの情報を主制御装置に伝達する手段を設け、 ピッキング作業区域内に複数種類の物品を収容する仕分
    け区画を組み合わせたピッキングエリアを配置し、前記
    ピッキングエリアに対して1つのピッキング指令用端末
    装置を配置し、 前記ピッキング指令用端末装置においては、1種類の物
    品のピッキングが終了する都度、次の物品に対する指令
    を出力する手段を構成することを特徴とする物流システ
    ムのピッキング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019056A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Hitachi Plant Technologies Ltd 商品仕分けシステム
JP2013001470A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Okura Yusoki Co Ltd ピッキングシステム
JP2013001469A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Okura Yusoki Co Ltd ピッキングシステム
CN110626701A (zh) * 2014-10-14 2019-12-31 新生代机器人公司 储存材料搬运系统

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