JP2003182850A - 輸出入貨物の入出庫管理支援システム - Google Patents

輸出入貨物の入出庫管理支援システム

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JP2003182850A
JP2003182850A JP2002315250A JP2002315250A JP2003182850A JP 2003182850 A JP2003182850 A JP 2003182850A JP 2002315250 A JP2002315250 A JP 2002315250A JP 2002315250 A JP2002315250 A JP 2002315250A JP 2003182850 A JP2003182850 A JP 2003182850A
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Seisho Tajima
晴称 田島
Takashi Wada
貴志 和田
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Nippon Express Co Ltd
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Nippon Express Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸出入貨物の入出庫作業に関する事務処理効
率を上げてその処理時間と労力を削減し、受注貨物の進
捗状況に関する照会に対し、タイムラグなく正確に応答
して顧客サービスを向上させる。 【解決手段】 中央データ処理局Aのホストコンピュー
タ30にて保税蔵置場C内の輸出入貨物の入出庫作業指
示および作業進捗状況をデータベース化するとともに、
そのデータベース31と、保税蔵置場Cの移動型データ
処理端末13と、携帯無線通信端末20との間で無線L
ANを形成し、データベースを通じて移動型データ処理
端末のコントロール画面に作業の進捗状況を表示し、こ
の進捗状況に応じて、輸出入貨物の所定単位毎に入出庫
作業指示を選択すると、当該貨物の入出庫作業情報が無
線通信を通して現場作業者が所持する携帯無線通信端末
の出力画面に表示され、その入出庫作業情報に基づいて
貨物の入出庫作業を行えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、荷主からの輸送
オーダに基づいて、通関手続のために保税蔵置場に保管
する輸出入貨物の入庫から通関手続を経て出庫する作業
を管理する輸出入貨物の入出庫管理支援システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、たとえばコンテナ船等にて輸出
される貨物の入出庫管理を行う場合、一般には、図7に
示すように、荷主1からEDIシステム等で輸送オーダ
を受注すると、物流営業なども担当する作業管理部門2
にて、受注内容に応じて保税蔵置場3における輸出貨物
の入出庫作業プランを作成するとともに、貨物集荷部門
4に対して輸出貨物の集荷を指示し、荷主1の集荷先か
ら輸出貨物を集荷して保税蔵置場3まで搬送する手配を
行う一方、輸出貨物の入出庫管理を行う倉庫事務部門5
に対し専用通信回線を介して入庫指示情報を伝送する。
【0003】倉庫事務部門5では、入庫指示情報を受け
ると、コンピュータ手段5aを用いて入庫作業指示書5
bを作成し、それを現場の作業者別に仕分けして各作業
者に手渡し、集荷された輸出貨物を、入庫作業指示書に
従って所定単位で保税蔵置場3の蔵置場所へ入庫する作
業が行われる。入庫作業が完了すると、その都度、倉庫
事務部門5に戻る作業者から入庫作業指示書5bを回収
し、作業の進捗状況を示す作業経過ボード等に入庫作業
指示書5bを貼ったり、作業済みと書き足したりして入
庫作業完了を確認している。
【0004】しかる後、荷主1から船積み指示を受ける
と、作業管理部門2では、入庫情報と出庫指示情報に基
づいて通関手続に必要な通関申告情報を作成し、専用通
信回線を介して通関処理部門6へ伝送するとともに、貨
物搬送部門7に対して、電話やファックスにより港近く
のコンテナヤードまで搬送するドレージなど輸送手段の
手配を行う一方、出庫指示情報を倉庫事務部門5へ伝送
する。
【0005】倉庫事務部門5では、改めて出庫作業指示
書5cを作成し、入庫の場合と同様、それら指示書を現
場の作業者別に仕分けして手渡し、出庫作業指示書5c
に従って、該当する蔵置場所に保管した輸出貨物を捜し
出し、所定単位にまとめ上げるなどして倉庫からの出庫
作業が行われる。出庫作業が完了すると、その都度、倉
庫事務部門5に戻る作業者から出庫作業指示書5cを回
収し、作業の進捗状況を示す作業経過ボード等に出庫作
業指示書5cを貼ったり、作業済みと書き足したりして
出庫作業完了を確認している。
【0006】そうして、倉庫事務部門5では、以上の入
出庫作業が終了した時点で、これら情報をまとめてコン
ピュータ手段5aに手入力し、作業管理部門2へ伝送し
ている。なお、海外から輸入する貨物に関する入出庫管
理についても、ほぼ同様なシステムが一般に実行されて
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、上述のよ
うな従来の入出庫管理システムでは、倉庫事務部門5に
て、作業指示書5b・5cをいちいち作業者別に仕分け
する面倒なハンドリング作業が必要であり、一方、作業
者は、作業指示書を入手すべく、その都度、作業現場か
ら倉庫事務部門5にまでいちいち出向く必要があり、多
階建ての保税蔵置場3の場合、著しく面倒である。
【0008】しかも、途中で、作業指示内容に変更があ
ると、その都度、新しく作業指示書を作成し、いちいち
差し換えて作業者に手渡すステップを伴う弊害もある。
さらに、入出庫作業が完了すると、その都度、倉庫事務
部門5にて各作業者から作業指示書を回収し、わざわざ
作業指示書の貼付作業等によって入出庫作業完了を確認
する必要がある。そして、これら入出庫作業が終了して
初めて、多量の作業完了入力の事務処理をまとめて行う
必要があり、そのような結果、従来では、輸出入貨物の
入出庫作業管理に関する事務処理に多大な時間と労力を
必要とするという課題があった。
【0009】また、作業現場で入出庫作業が実際に完了
しても、それら情報がコンピュータ手段5aに入力され
るまでは、データ上で作業完了とならないため、荷主1
から受注貨物の進捗状況について照会を求められても、
実際とデータ上の進捗状況との間に、大きなタイムラグ
を生じて正確な回答を供給することができず、顧客サー
ビスに欠けるという課題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述のような従
来の課題を解決し、輸出入貨物の入出庫作業に関する事
務処理効率を上げてその処理時間と労力を削減し、受注
貨物の進捗状況に関する照会に対し、タイムラグなく正
確に応答して顧客サービスを向上させる入出庫管理支援
システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 そこで、上記目的を達
成すべく、本発明は、輸出入貨物の入出庫作業指示を行
う作業指示データ処理端末と、輸出入貨物の入出庫作業
を行うための移動型データ処理端末と、その入出庫作業
者が保持する携帯無線通信端末と、輸出入貨物の通関手
続を行うための通関データ処理端末からなる各端末機
を、データの送受信可能に通信回線でホストコンピュー
タと結び、荷主から輸出入貨物の輸送オーダを受注する
と、その通関手続を含む輸出入貨物の入出庫作業を管理
する輸出入貨物の入出庫管理支援システムにおいて、前
記ホストコンピュータは、前記各端末機から輸出入貨物
に関するデータを全て収集し、それらデータをデータベ
ースに格納して集中管理するデータ処理手段であり、前
記作業指示データ処理端末は、荷主からの輸送オーダを
入力し、その入力されたデータを読み出して入出庫作業
に必要な入庫データおよび出庫作業指示データを生成す
るデータ処理装置からなり、前記移動型データ処理端末
は、前記携帯無線通信端末と前記ホストコンピュータと
の間で無線LANを形成するための無線中継機と、その
無線中継機を介して伝送される入庫データおよび出庫作
業指示データが読み込まれると共に、特定の入庫データ
と出庫作業指示データとを関連付けて通関手続に必要な
申告データを生成するパーソナルコンピュータとを備
え、前記通関データ処理端末は、前記ホストコンピュー
タを通じて前記申告データの伝送を受けると、該申告デ
ータを読み出して通関手続に必要なデータ処理を行うと
共に、通関許可情報が入力されると、該通関許可情報を
前記移動型データ処理端末に返信するデータ処理装置か
らなり、前記ホストコンピュータを通じて送信される輸
出入貨物の作業進捗状況を、前記移動型データ処理端末
のパーソナルコンピュータが読み出してコントロール画
面に表示し、そのコントロール画面に基づいて輸出入貨
物の所定単位毎に入出庫作業指示を選択する信号を前記
パーソナルコンピュータから入力して送信すると、前記
携帯無線通信端末は、受信した前記選択信号に応じて特
定した輸出入貨物の入出庫作業情報をディスプレイに表
示することを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記移動型データ処理端
末は、個々の輸出入貨物をそれに貼着して識別するため
のバーコードラベルと、所定数個単位の輸出入貨物群を
その代表貨物に貼着して識別するためのバーコードラベ
ルとを、前記パーソナルコンピュータに読み込まれた前
記入庫データに基づいてプリントアウトするバーコード
ラベルプリンタを備える一方、前記携帯無線通信端末
は、輸出入貨物に貼着した前記バーコードラベルを読み
取るバーコードリーダを備えた構成にするとよい。
【0013】さらに、本発明は、輸出入貨物を保管する
蔵置ラックを備えるとともに、該蔵置ラックに、所定保
管単位の輸出入貨物群ごとに蔵置場所を特定する蔵置用
のバーコードラベルを貼着する一方、前記携帯無線通信
端末は、その蔵置用のバーコードラベルと、前記代表貨
物のバーコードラベルとを前記バーコードリーダが読み
取ると、読み取った特定の蔵置場所情報を前記入庫デー
タと関連付けて蔵置場所を登録する構成にするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、図面を参照しつつ、本発
明による入出庫管理支援システムの実施の形態について
説明する。
【0015】図1は、本発明による入出庫管理支援シス
テムの全体構成例を示すブロック図である。この入出庫
管理支援システムは、図1に示すとおり、中央データ処
理局Aに備えるホストコンピュータ30を中心として、
作業指示局Bに備える作業指示データ処理端末11、保
税蔵置場Cに備える移動型データ処理端末13、通関処
理局Dに備える通関データ処理端末25、貨物集配局E
に備える集配データ処理端末27並びに貨物搬送局Fに
備える搬送データ処理端末29を、専用通信回線網イで
接続し、相互にデータ送受信可能にネットワークが構築
されている。この例では、さらに作業指示局Bの作業指
示データ処理端末11は、輸出入貨物の荷主Xに備える
コンピュータシステム10とも通信回線ロで接続され、
中央データ処理局Aとの間と同様に、荷主Xとの間でも
EDI(電子データ交換)通信システムにてデータ交換
可能にネットワークが構築されている。
【0016】荷主Xとは、全国各地の個人・法人を含
み、自己の製品を輸出または輸入して業務を行う事業者
で、情報伝達手段を利用して物流業者の作業指示局Bへ
輸出入貨物の輸送オーダを行う者である。情報伝達手段
としては、郵便や電話やファックスを利用して輸送オー
ダを行う場合も含まれるが、この例ではEDI通信シス
テムを使用する。したがって、荷主X側には、パーソナ
ルコンピュータ等からなるコンピュータシステム10を
備える。
【0017】一方、物流業者側において、作業指示デー
タ処理端末11を備えた作業指示局Bとは、輸出入貨物
の輸送オーダ受付窓口として、荷主Xから送られる輸送
オーダに基づき輸出入貨物の入出庫作業プランを作成し
て保税蔵置場Cにおける作業指示を行う部門である。
【0018】作業指示データ処理端末11は、図1に図
示する如く周知の入力・記憶・演算・制御・出力を行う
パーソナルコンピュータからなるデータ処理装置であ
り、荷主Xからの輸送オーダ内容が入力されると、その
入力されたデータを読み出し、保税蔵置場C内で輸出入
貨物の入出庫作業などを行うに必要十分な入出庫作業指
示データ等に、それぞれ加工して生成する。その中で
も、入庫データとしては、入庫管理番号・荷主名・入庫
日・向地・貨物個数等が生成される。
【0019】保税蔵置場Cは、通関手続のために輸出入
貨物を保管する蔵置場所を、たとえば各階に配設した多
階建からなり、天井などの適宜箇所に複数の通信用アン
テナ12を備える。各蔵置場所には、輸出入貨物保管用
の蔵置ラックを設置している。蔵置ラックには、たとえ
ばA1・A2・A3…の英数文字をバーコード表示した
蔵置用のバーコードラベル(図示省略)を貼り付けて、
後述する如く蔵置場所内で所定保管単位の輸出入貨物群
ごとにロケーションを識別している。
【0020】保税蔵置場Cに有する移動型データ処理端
末13は、図2に示すように、作業者が個別に保持する
携帯無線通信端末20とホストコンピュータ30との間
で無線LANを形成するための無線中継機15と、無線
中継機15を介して伝送される入庫データおよび出庫作
業指示データが読み込まれるノート型のパーソナルコン
ピュータ18とを、キャスタ付き架台14上に搭載して
保税蔵置場C内を移動可能に構成してなる。架台14
は、上下二段のプレート14a・14bを複数の縦フレ
ーム14cで支持してなり、下段プレート14b上に、
無線中継機15と共にバッテリー16およびインバータ
17を搭載し、上段プレート14a上に、通信用アンテ
ナ12を取り付け、パーソナルコンピュータ18と共に
バーコードラベルプリンタ19を搭載してなる。
【0021】したがって、移動型データ処理端末13
は、作業指示データ処理端末11からホストコンピュー
タ30を介して入庫データおよび出庫作業指示データが
伝送されると、自動的にそれらデータがパーソナルコン
ピュータ18に読み込まれ、随時、作業の進捗状況とと
もにディスプレイのコントロール画面に一覧表示する。
また、入庫データと出庫作業指示データとを紐付けして
通関手続に必要な申告データを生成するようになってい
る。一方、バーコードラベルプリンタ19は、パーソナ
ルコンピュータ18に読み込まれた入庫データに基づい
て、輸出入貨物を識別して管理するバーコードラベルを
プリントアウトする。
【0022】バーコードラベルは、たとえば図3(イ)
に示すバーコードラベルL1と、同図(ロ)に示すバー
コードラベルL2の2種類が出力される。バーコードラ
ベルL1は、貨物内容を表示したケースマークa・入庫
日b・貨物個数c・入庫管理番号dおよびそのバーコー
ドeが記録されてあり、個々の輸出入貨物をそれに貼着
して識別するためのバーコードラベルである。バーコー
ドラベルL2は、入庫日b・入庫管理番号dおよびその
バーコードeのほか、向地f・後述の外装個数とその入
数gが記録されてあり、所定数個単位のまとまりからな
る輸出入貨物群を、その代表梱包貨物1個に貼り付けて
識別するためのバーコードラベルである。
【0023】携帯無線通信端末20は、図1に図示する
ような周知のデータ入力部やディスプレイなどを備えた
ハンディターミナルで、バーコードを読み取るバーコー
ドリーダを付設した小型データ処理端末である。したが
って、携帯無線通信端末20は、輸出入貨物に貼着した
バーコードラベルL1・L2をバーコードリーダが読み
取って輸出入貨物を識別できるようになっている。さら
に、所定単位の輸出入貨物群を、対応する上記蔵置ラッ
クに蔵置するとき、バーコードリーダが蔵置用のバーコ
ードラベルと代表貨物のバーコードラベルL2とを読み
取ると、読み取った特定の蔵置場所情報を、上記入庫デ
ータと関連付けて蔵置場所の登録を行う。
【0024】通関処理局Dとは、税関に対して輸出入貨
物の申告手続を行う部門である。通関処理局Dに備える
通関データ処理端末25は、図1に図示する如く、周知
の入力・記憶・演算・制御・出力を行うパーソナルコン
ピュータ等のデータ処理装置で、申告データの伝送を受
けると、該申告データを読み出して通関手続に必要なデ
ータ処理を行う。そして、通関許可情報が入力される
と、その通関許可情報を、図1に示す如くホストコンピ
ュータ30を通じて移動型データ処理端末13に返信す
るようになっている。
【0025】貨物集配局Eとは、たとえば保税蔵置場C
に隣接して設置され、輸出の場合、受注貨物を荷主Xの
集荷箇所へ集荷に行って保税蔵置場Cまで搬送する一
方、輸入の場合、輸入貨物を保税蔵置場Cから荷主Xの
届先まで搬送する輸送部門である。貨物集荷局Eに有す
る集配データ処理端末27は、図1に示す周知のパーソ
ナルコンピュータ等のデータ処理装置である。図中符号
26は、貨物集配局Eに備える貨物集配用車両である。
【0026】貨物搬送局Fは、たとえば保税蔵置場Cか
ら離れた港近くのコンテナヤードYに隣接して設置さ
れ、輸出の場合、受注貨物を保税蔵置場Cからコンテナ
ヤードYを中継して港Zまで搬送する一方、輸入の場
合、輸入貨物を港ZからコンテナヤードYを中継して保
税蔵置場Cまで搬送する輸送部門である。貨物搬送局F
に有する搬送データ処理端末29は、図1に示す周知の
パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置である。図
中符号28は、貨物搬送局Fに備えるドレージなどの貨
物搬送用車両28である。
【0027】中央データ処理局Aに備えるホストコンピ
ュータ30は、図1に示すとおり、作業指示データ処理
端末11、移動型データ処理端末13、通関データ処理
端末25などの上述した各端末機と、相互にデータ送受
信可能に専用通信回線網で接続し、輸出入貨物に関する
データを全て収集して集中管理する周知のデータ処理手
段である。そして、保税蔵置場C内における輸出入貨物
の入出庫作業指示や作業進捗状況など、収集した情報を
データベース化し、それらデータをデータベース31に
格納する。
【0028】したがって、ホストコンピュータ30で
は、データベース31から作業の進捗状況データを読み
出し、上記無線LANシステムによって移動型データ処
理端末13へ送信する一方、作業の進捗状況データをパ
ーソナルコンピュータ18が読み出してコントロール画
面18aに表示する。そこで、この作業進捗状況に応
じ、コントロール画面18aに基づいて特定の輸出入貨
物群について入出庫作業指示を選択すると、つまりその
選択信号をパーソナルコンピュータ18から入力して送
信すると、携帯無線通信端末20では、受信した上記選
択信号に応じて当該輸出入貨物の入出庫作業情報を出力
画面のディスプレイに表示する。そして、その入出庫作
業情報に基づいて貨物の入出庫作業を行えるようになっ
ている。
【0029】さて、上述した構成の入出庫管理支援シス
テムでは、たとえばコンテナ船により貨物を輸出すべ
く、荷主Xから、EDI等を利用して輸送オーダを作業
指示局Bにて受注した場合、図4に示すような工程を経
て輸出貨物に関する入出庫処理が実行される。以下、こ
の輸出に係る貨物の入出庫管理ステップを、図1〜図5
を参照して説明する。
【0030】荷主Xのコンピュータシステム10から輸
送オーダを受信して受注すると、作業指示データ処理端
末11は、受注内容に応じて、前述の如く輸送オーダ内
容が入力され、その入力されたデータを読み出して輸出
入貨物の入出庫作業などを行うに必要な入出庫作業指示
データを生成する。こうして作業指示局Bにて、受注内
容に応じて、輸出貨物の保税蔵置場Cにおける入出庫作
業プランが作成される(S1)。そして、作業指示デー
タ処理端末11は、貨物集配局Eの集配データ処理端末
27に対し、受注に係る輸出貨物の集荷を指示し、荷主
Xの集荷先から貨物を集荷して保税蔵置場Cまで搬送す
る手配を促す(S2a)一方、輸送オーダ単位に入庫指
示情報を、各保税蔵置場C内の移動型データ処理端末1
3へ伝送し、入庫指示を行う(S2b)。
【0031】次いで、移動型データ処理端末13は、入
庫指示情報を受信すると、その入庫指示情報をパーソナ
ルコンピュータ18が読み込み、入庫(予定)データと
して生成する。入庫指示情報が伝送されていないとき
は、貨物集配用車両26の集荷担当ドライバが所持する
受注貨物の送り状に記載された入庫指示情報が、パーソ
ナルコンピュータ18から入力されデータ化される。一
方、バーコードラベルプリンタ19は、この入庫データ
に基づいて、上記バーコードラベルL1・L2をプリン
トアウトする(S3)。なお、通常、各梱包貨物には、
貨物内容を識別する荷主固有のシッピングラベルが付さ
れている。したがって、このシッピングラベルが梱包貨
物内容を示すバーコード付きである場合、該バーコード
が援用可能な形式のものであれば、そのまま貨物の識別
管理ラベルとして利用できる。
【0032】その後、保税蔵置場Cでは、移動型データ
処理端末13が受信した入庫指示情報に基づき、集荷さ
れて倉庫搬入口に荷降しされた輸出貨物の入庫作業に入
る。始めに、倉庫搬入口にて、バーコードラベル上の入
庫(予定)情報と、実際に荷降しされた貨物を見て比較
し、入庫チェックを行う。そして、個々の梱包貨物のシ
ッピングマーク、個数、荷姿(損傷の有無)などを確認
する。そのとき、これらに間違いがある場合、移動型デ
ータ処理端末13のパーソナルコンピュータ18は、修
正事項が入力されると、それに応じて入庫データを修正
する。このとき、バーコードラベルL1は、個々の梱包
貨物に貼り付けられ、バーコードラベルL2は、貨物ブ
ロックごとにその中の代表梱包貨物に貼り付けられ、以
降、これらバーコードラベルによって輸出貨物を識別し
て入出庫管理が行われるようにする(S4)。
【0033】しかる後、携帯無線通信端末20は、バー
コードリーダによりバーコードラベルをスキャンして梱
包貨物の個数を確認し、まとめられた貨物群の目視によ
るブロック数が入力されると、その数を外装個数として
登録する(S5)。併せて、貨物の検量も行い、その検
量データがパーソナルコンピュータ18に入力される
と、移動型データ処理端末13は、それら検量データや
外装個数データをそれぞれホストコンピュータ30のデ
ータベース31へ伝送する。
【0034】しかる後、初めて保税蔵置場Cの搬入口か
ら所定蔵置場所へ梱包貨物を搬入する作業が行われる。
このとき、携帯無線通信端末20は、各蔵置場所にある
上記蔵置ラックの蔵置用バーコードラベルをバーコード
リーダが読み取ってから、同様に、いま蔵置しょうとす
る貨物群の代表貨物のバーコードL2を読み取ると、読
み取った特定の蔵置場所情報を前記入庫データとデータ
上で紐付けし、蔵置場所の登録を行い、データベース3
1へ伝送する(S6)。なお、この貨物蔵置の場合に、
全体の輸出貨物の一部が他の蔵置場所に跨るときは、そ
の分の個数が携帯無線通信端末20に入力され、入庫デ
ータと蔵置貨物データの紐付けが行われる。また、蔵置
貨物の縦・横・高さのサイズのほか、重量も入力して同
様に入庫データとして紐付けされる。
【0035】一方、そのように貨物を蔵置場所に保管し
て後に、荷主Xのコンピュータシステム10から、ED
Iを通じて船積み指示を作業指示局Bの作業指示データ
処理端末11が受信すると、作業指示データ処理端末1
1は、その出庫作業指示データが入力され、これを移動
型データ処理端末13のパーソナルコンピュータ18へ
伝送する。すると、パーソナルコンピュータ18は、図
5に示すとおり、コントロール画面18aに、作業指示
データを、記号で識別された作業の進捗状況hとともに
一覧表示する(S7)。この一覧画面には、保税蔵置場
コードi・船積みの締め日j・出庫指示のレファレンス
番号k・コンテナ単位の総個数l・通関許可の有無m・
コンテナの種類n・ローディング(コンテナ積み)作業
指定日o・コンテナ到着の有無pなどを表示する。
【0036】同時に、作業指示データ処理端末11は、
ホストコンピュータ30のデータベース31を検索し、
出庫指示データに対し、該当する入庫データがあるかど
うか確認する。該当する入庫データが存在すれば、デー
タ上で自動的に入庫データを紐付けし、申告データとし
て通関処理局Dの通関データ処理端末25へ伝送する
(S8a)。一方、貨物搬送局Fの搬送データ処理端末
29に対し、ドレージなど輸送手段の手配の指示情報
を、データベース31を通して伝送する(S8b)。他
方、通関データ処理端末25は、受信した上記申告デー
タを読み出して通関手続に必要なデータ処理を行う。そ
して、この通関手続が完了し、通関許可情報が入力され
ると、その通関許可情報を、データベース31を通して
移動型データ処理端末13へ返信する。
【0037】他方、保税蔵置場Cでは、移動型データ処
理端末13が受信した出庫指示情報に基づいて梱包貨物
の出庫作業に入るが、このとき、パーソナルコンピュー
タ18は、コントロール画面18aに、順次、貨物の入
庫状況・通関手続経過情報などの進捗状況データを表示
する。したがって、作業管理責任者は、この進捗状況を
モニタリングしながら、蔵置場所から貨物を取り出すピ
ッキング作業を開始できるかどうか確認することができ
る。ピッキング作業開始可能である場合は、パーソナル
コンピュータ18には、コンテナ単位毎にピッキング作
業指示を選択する信号が入力され、その選択されたピッ
キング作業指示を現場作業担当者の所持する携帯無線通
信端末20へ送信する。
【0038】一方、携帯無線通信端末20は、この選択
されたピッキング指示が送信されると、ディスプレイに
指示件数分だけ表示し、これらピッキング指示の中か
ら、さらに任意のピッキング指示の選択を要求する。そ
して、特定のピッキング指示が選択されると、携帯無線
通信端末20は、ディスプレイの出力画面に、ピッキン
グ指示要求に係る貨物の入庫管理番号・蔵置場所・個数
などの詳細情報を表示する(S9)。
【0039】なお、受注に係る船積み貨物の大きさや数
量によって船積みコンテナが複数仕立てになる場合が多
いが、この例では、パーソナルコンピュータ18に、所
定のバンニングプランソフトを用いて、船積み貨物がコ
ンテナ単位で最適に振り分けられるように自動的にバン
ニングプランが作成されるプログラムが組み込まれてあ
り、そのバンニングプランを出庫指示情報として現場作
業担当者の携帯無線通信端末20に送信されるようにな
っている。現場作業担当者は、このバンニングプランを
見て貨物のピッキング順序などを、簡単に決定できるよ
うになっている。
【0040】したがって、現場作業の担当者は、携帯無
線通信端末20のディスプレイに表示されるピッキング
要求に係る貨物詳細情報を見ながら、該当する貨物を蔵
置場所・入庫管理番号をキーに捜し出すことができる。
そして、携帯無線通信端末20は、捜し出した貨物のバ
ーコードラベルを、バーコードリーダによりスキャンす
ると、出庫指示データをデータベース31上で照合す
る。照合の結果、出庫すべき貨物であると確認されると
初めて、貨物をコンテナ単位にまとめ上げられる(S1
0)。
【0041】しかる後、保税蔵置場Cにて、まとめ上げ
た貨物をコンテナに積み上げるべくローディング作業に
入るが、その前に、携帯無線通信端末20が、上述した
と同様にバーコードリーダによりバーコードラベルを再
度スキャンし、貨物の取り残しがないかチェックする
(S11)。
【0042】そして更に、パーソナルコンピュータ18
のコントロール画面18aにおいて、ドレージ到着状況
・通関手続状況・ピッキング状況などの進捗状況を、作
業管理責任者がモニタリングしながら、ローディング作
業を開始できるかどうか確認する。そのとき、ローディ
ング作業開始可能であると、パーソナルコンピュータ1
8に選択信号を入力してローディング作業指示を選択す
る。すると、現場作業の担当者は、携帯無線通信端末2
0のディスプレイを見て、選択されたローディング作業
指示に対応する貨物のローディングチェック作業を行
う。つまり、貨物に貼り付けたバーコードラベルを、携
帯無線通信端末20のバーコードリーダでスキャンして
出庫指示データをデータベース31上で照合し、出庫の
確認を行う(S12)。
【0043】照合の結果、スキャンした内容が出庫指示
データと合致すると初めて、貨物のコンテナ積め作業が
開始される。
【0044】なお、この貨物ローディング完了後、コン
テナデータが確定され、たとえばEDIを利用して海外
の向地へ送信される。向地では、輸入コンテナ明細情報
としてデータが展開され、前記バンニングプランソフト
を用いて、コンテナ内の貨物の積み付け状況がコントロ
ール画面で確認され、携帯無線通信端末を用いてコンテ
ナから搬出した貨物のバーコードラベル(仕出し地で貼
付)をスキャンして輸入コンテナ情報をチェックし入庫
の確認が行われる。
【0045】ところで、以上には、本発明による入出庫
管理支援システムを、輸出に係る貨物の入出庫管理に適
用したが、同様に、輸入に係る貨物の入出庫管理に適用
することもできる。
【0046】たとえばコンテナ船で貨物が輸入される
と、貨物搬送局Fにおける貨物搬送用車両28により、
コンテナ積みの輸入貨物を、港Zの荷降し先からコンテ
ナヤードYを中継して保税蔵置場Cまで搬送される。
【0047】そこで、上述した本発明による入出庫管理
支援システムでは、この輸入貨物に対する入出庫処理
が、たとえば図6に示すような工程を経て実行される。
【0048】まず、作業指示局Bにて、入手した船荷証
券に基づいて、輸入貨物の保税蔵置場Cにおける入出庫
作業プランが作成される(T1)。この場合、作業指示
データ処理端末11は、コンテナ積みされた貨物情報が
入力され、入力された貨物情報から入庫(予定)データ
を生成する。そして、ホストコンピュータ30のデータ
ベース31を介して保税蔵置場Cの移動型データ処理端
末13へ送信し、入庫指示を行う(T2)。移動型デー
タ処理端末13は、この入庫(予定)情報を受信する
と、それをパーソナルコンピュータ18が読み込んでコ
ントロール画面18aに作業予定表として表示する。
【0049】EDIを利用して海外の発地から同様の貨
物情報が送信されるシステムが採られている場合、入庫
(予定)データは、移動型データ処理端末13にて自動
的に作成されてデータベース31に格納される。なお、
海外の発地において、前記したと同様なバンニングプラ
ンソフトを使用している場合は、そのバンニングプラン
情報をデータベース31で直接受信し、デバンニング情
報として以降の作業指示に利用される(T3)。
【0050】そして、保税蔵置場Cでは、作業管理者が
パーソナルコンピュータ18のコントロール画面18a
で作業の進捗状況を確認しながら、移動型データ処理端
末13を操作し、パーソナルコンピュータ18に入力し
て所望コンテナ貨物の取出し作業を選択し、コンテナか
らの荷降ろし作業を行う(T4)。
【0051】しかる後、移動型データ処理端末13が受
信した入庫指示情報に基づき、倉庫搬入口に荷降しされ
た輸入貨物の入庫作業に入るが、始めに、倉庫搬入口に
て、コントロール画面18a上の入庫(予定)情報と、
コンテナから実際に荷降しされた貨物を見て比較し、入
庫チェックを行う。そして、個々の梱包貨物のシッピン
グマーク、個数、荷姿(損傷の有無)などを確認する。
そのとき、これらに間違いがある場合、移動型データ処
理端末13のパーソナルコンピュータ18は、修正事項
が入力されると、それに応じて入庫(予定)データを修
正して更新する(T5)。以降の作業工程は、更新され
た入庫(確定)情報に基づいて進行し、ここでデータ上
で在庫になる。
【0052】こうして入庫チェックが行われて後、移動
型データ処理端末13は、バーコードラベルプリンタ1
9で上記入庫(確定)データを、前述したと同様な貨物
管理用のバーコードラベルL1・L2としてプリントア
ウトする。そして、輸出の場合と同様に梱包貨物に貼り
付け、以降、貨物の識別・管理用に使用する(T6)。
【0053】その後、現場作業者が所持する携帯無線通
信端末20は、バーコードリーダによりバーコードラベ
ルをスキャンして梱包貨物の個数を確認し、まとめられ
た貨物群の目視によるブロック数が入力されると、その
数を外装個数として登録する(T7)。
【0054】しかる後、初めて保税蔵置場Cの所定蔵置
場所への入庫作業が行われる。このとき、携帯無線通信
端末20は、輸出の場合と同様に、各蔵置場所にある蔵
置ラックの蔵置用バーコードラベルをバーコードリーダ
が読み取ってから、同様に、いま蔵置しょうとする貨物
群の代表貨物のバーコードL2を読み取ると、読み取っ
た特定の蔵置場所情報を前記入庫データとデータ上で紐
付けし、蔵置場所の登録を行う。(T8)。
【0055】一方、そのように輸入貨物を蔵置場所に保
管して後、荷主Xのコンピュータシステム10からの出
庫指示を作業指示データ処理端末11が受信すると、そ
の出庫指示データが入力され、これを移動型データ処理
端末13のパーソナルコンピュータ18へ伝送して出庫
指示を行う。この出庫指示情報は、移動型データ処理端
末13のコントロール画面18aに、出庫作業形態毎に
一覧表示される(T9)。
【0056】同時に、作業指示データ処理端末11は、
ホストコンピュータ30のデータベース31を検索し、
出庫指示データに対し、該当する入庫データ(在庫貨物
データ)があるか確認する。該当する入庫データが存在
すれば、それをデータ上紐付して申告データとして通関
処理局Dの通関データ処理端末25へ伝送する(T10
a)一方、貨物集配局Eの集配データ処理端末27に対
し、貨物引き取りのため、貨物集配車両26の手配を指
示する指示情報を伝送する(T10b)。
【0057】他方、保税蔵置場Cでは、移動型データ処
理端末13が受信した出庫指示情報に基づいて輸入貨物
の出庫作業に入るが、このとき、輸出の場合と同様、移
動型データ処理端末13のコントロール画面18aの表
示をモニタリングしながら出庫予定を確認し、貨物のピ
ッキング作業指示を選択する。すると、携帯無線通信端
末20には、ディスプレイにピッキングに係る輸入貨物
の詳細情報が表示される(T11)。
【0058】したがって、現場作業担当者は、携帯無線
通信端末20のディスプレイに表示されたピッキングに
係る貨物詳細情報を見ながら、該当する貨物を、蔵置場
所・入庫管理番号をキーに捜し出すことができる。そし
て、捜し出した貨物のバーコードラベルを、携帯無線通
信端末20はのバーコードリーダでスキャンし、出庫指
示データをデータベース31上で照合する。照合の結
果、出庫すべき貨物であると確認されると初めて、貨物
を引き取り形態単位毎にまとめ上げられる(T12)。
【0059】一方、貨物集配局Eに、手配した貨物集配
車両26が到着すると、受付にて集配担当ドライバが所
持する輸入貨物の引取書を受領し、引き換えに貨物受渡
書を集配担当ドライバに手渡す。この貨物受渡書には、
出庫指示番号がバーコード表示されている。そして、保
税蔵置場Cの貨物搬出口にて、貨物出庫チェック担当の
作業者が集配担当ドライバから貨物受渡書を受領し、そ
のバーコード表示を、携帯無線通信端末20でスキャン
し、次いで、引取書に該当する輸入貨物のバーコードラ
ベルをスキャンして出庫の確認を行い、輸入貨物の入出
庫管理を終える(T13)。
【0060】この出庫確認を終えた輸入貨物は、貨物集
配車両26に積み上げて荷主Xの届先まで配送される。
【0061】ところで、上述した実施の形態では、本発
明の入出庫管理支援システムを、コンテナ船など船舶に
よって輸出入される場合に適用した例を示したが、航空
機によって輸出入した貨物を保税蔵置場でコンピュータ
管理するような場合にも適用することができるのは勿論
である。
【0062】
【発明の効果】 上述のように構成した本発明によれ
ば、次のような効果が得られる。
【0063】請求項1に記載の発明によれば、(1)従
来の如く、作業指示書をいちいち作業者別に仕分けする
ハンドリング作業の必要がない一方、作業者は、作業指
示書を入手すべく作業現場から倉庫事務部門までいちい
ち出向く必要もなく、しかも、(2)途中で、作業指示
内容に変更があっても、その都度、新しい作業指示書を
作成して差し換える必要もなく、さらに、(3)入出庫
作業が完了時、倉庫事務部門にて各作業者から作業指示
書を回収し、わざわざ作業指示書の貼付作業等によって
入出庫作業完了を確認する必要もなく、(4)入出庫作
業の終了後に、多量の作業完了入力の事務処理をまとめ
て行う面倒もなくなり、その結果、倉庫事務におけるペ
ーパーレス化が図られるほか、輸出入貨物の入出庫作業
に関する事務処理効率が格段に向上し、その事務処理時
間と労力を著しく削減することができる。
【0064】また、ホストコンピュータにて保税蔵置場
内での入出庫作業指示および作業進捗状況をデータベー
ス化するとともに、そのデータベースと、移動型データ
処理端末と携帯無線通信端末の間で無線LANを形成す
ることにより、輸出入貨物の進捗状況に関する照会に対
し、従来のような実際とデータ上の進捗状況との間にタ
イムラグなく、迅速且つ正確に応答することができ、顧
客サービスを大幅に向上させることができる。
【0065】さらに、ホストコンピュータのデータベー
スに格納される輸送オーダに関わる全ての貨物情報を、
倉庫事務所を介さずに、移動型データ処理端末を通じて
現場作業者が個々に所持する携帯無線通信端末に直接伝
送するシステム構成とすることにより、従来、入出庫管
理事務の業務を行うために不可欠であった倉庫事務部門
が必要でなくなり、その結果、保税蔵置場での事務所ス
ペースが不要となり、それだけ倉庫スペース全体の有効
利用が図られ、しかも、事務処理人員も著しく削減され
て全体の作業コストも低減することができる。
【0066】そして、無線中継機とパーソナルコンピュ
ータとを、キャスタ付き架台上に搭載して移動可能に構
成し、作業の進捗状況をコントロール画面で表示する移
動型データ処理端末を備え、無線通信にて作業を行うよ
うに構成するため、たとえ多階建てであっても、保税蔵
置場内のどこでも画面を見て簡単に作業進捗状況を確認
できる一方、各階の作業者へ画面を通して的確且つ迅速
に作業指示を行うことができる。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、加えて、
移動型データ処理端末は、個々の輸出入貨物をそれに貼
着して識別するためのバーコードラベルと、所定数個単
位の輸出入貨物群をその代表貨物に貼着して識別するた
めのバーコードラベルとを、前記パーソナルコンピュー
タに読み込まれた入庫データに基づいてプリントアウト
するバーコードラベルプリンタを備える一方、そのバー
コードラベルを携帯無線通信端末のバーコードリーダで
読み取って輸出入貨物を識別しながら入出庫作業及びそ
の管理を行う構成であるため、それだけ輸出入貨物の入
出庫管理が正確に且つ迅速に行われ、全体に作業管理の
一層の効率化を図ることができる。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、加えて、
輸出入貨物を保管する蔵置ラックを備えるとともに、蔵
置ラックに、所定保管単位の輸出入貨物群ごとに蔵置場
所を特定する蔵置用のバーコードラベルを貼着する一
方、携帯無線通信端末は、その蔵置用のバーコードラベ
ルと、代表貨物のバーコードラベルとをバーコードリー
ダが読み取ると、読み取った特定の蔵置場所情報を入庫
データと関連付けて蔵置場所を登録する構成であるた
め、従来、手作業で行っていた煩わしい蔵置場所の登録
事務作業に関する不具合を解消し、その蔵置場所の登録
事務作業を的確かつ迅速に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による輸出入貨物の入出庫管理支援シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 移動型データ処理端末を示す斜視図である。
【図3】 貨物を識別管理するバーコードラベルの一例
を示す構成説明図である。
【図4】 輸出貨物の入出庫管理工程を示すフローチャ
ートである。
【図5】 作業の進捗状況を一覧表示する移動型データ
処理端末のコントロール画面を示す構成説明図である。
【図6】 輸入貨物の入出庫管理工程を示すフローチャ
ートである。
【図7】 従来における輸出貨物の入出庫管理のシステ
ム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
A 中央データ処理局 B 作業指示局 C 保税蔵置場 D 通関処理局 E 貨物集配局 F 貨物搬送局 L1・L2 バーコードラベル X 荷主 11 作業指示データ処理端末 13 移動型データ処理端末 18a コントロール画面 20 携帯無線通信端末 25 通関データ処理端末 イ 通信回線網

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸出入貨物の入出庫作業指示を行う作業
    指示データ処理端末と、輸出入貨物の入出庫作業を行う
    ための移動型データ処理端末と、その入出庫作業者が保
    持する携帯無線通信端末と、輸出入貨物の通関手続を行
    うための通関データ処理端末からなる各端末機を、デー
    タの送受信可能にホストコンピュータと通信回線で結
    び、荷主から輸出入貨物の輸送オーダを受注すると、そ
    の通関手続を含む輸出入貨物の入出庫作業を管理する輸
    出入貨物の入出庫管理支援システムにおいて、 前記ホストコンピュータは、前記各端末機から輸出入貨
    物に関するデータを全て収集し、それらデータをデータ
    ベースに格納して集中管理するデータ処理手段であり、 前記作業指示データ処理端末は、荷主からの輸送オーダ
    を入力し、その入力されたデータを読み出して入出庫作
    業に必要な入庫データおよび出庫作業指示データを生成
    するデータ処理装置からなり、 前記移動型データ処理端末は、前記携帯無線通信端末と
    前記ホストコンピュータとの間で無線LANを形成する
    ための無線中継機と、その無線中継機を介して伝送され
    る入庫データおよび出庫作業指示データが読み込まれる
    と共に、特定の入庫データと出庫作業指示データとを関
    連付けて通関手続に必要な申告データを生成するパーソ
    ナルコンピュータとを備え、 前記通関データ処理端末は、前記ホストコンピュータを
    通じて前記申告データの伝送を受けると、該申告データ
    を読み出して通関手続に必要なデータ処理を行うと共
    に、通関許可情報が入力されると、該通関許可情報を前
    記移動型データ処理端末に返信するデータ処理装置から
    なり、 前記ホストコンピュータを通じて送信される輸出入貨物
    の作業進捗状況を、前記移動型データ処理端末のパーソ
    ナルコンピュータが読み出してコントロール画面に表示
    し、そのコントロール画面に基づいて輸出入貨物の所定
    単位毎に入出庫作業指示を選択する信号を前記パーソナ
    ルコンピュータから入力して送信すると、前記携帯無線
    通信端末は、受信した前記選択信号に応じて特定した輸
    出入貨物の入出庫作業情報をディスプレイに表示するこ
    とを特徴とする、輸出入貨物の入出庫管理支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記移動型データ処理端末は、個々の輸
    出入貨物をそれに貼着して識別するためのバーコードラ
    ベルと、所定数個単位の輸出入貨物群をその代表貨物に
    貼着して識別するためのバーコードラベルとを、前記パ
    ーソナルコンピュータに読み込まれた前記入庫データに
    基づいてプリントアウトするバーコードラベルプリンタ
    を備える一方、前記携帯無線通信端末は、輸出入貨物に
    貼着した前記バーコードラベルを読み取るバーコードリ
    ーダを備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の
    輸出入貨物の入出庫管理支援システム。
  3. 【請求項3】 輸出入貨物を保管する蔵置ラックを備え
    るとともに、該蔵置ラックに、所定保管単位の輸出入貨
    物群ごとに蔵置場所を特定する蔵置用のバーコードラベ
    ルを貼着する一方、前記携帯無線通信端末は、その蔵置
    用のバーコードラベルと、前記代表貨物のバーコードラ
    ベルとを前記バーコードリーダが読み取ると、読み取っ
    た特定の蔵置場所情報を前記入庫データと関連付けて蔵
    置場所を登録してなることを特徴とする、請求項2に記
    載の輸出入貨物の入出庫管理支援システム。
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