JP2004018177A - 仕分けシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】仕分け作業を容易にして、誤った仕分けを低減することができる仕分けシステムを提供する。
【解決手段】仕分け作業を行うためのラックLに多数の商品棚20が2段に積層配置されている。各商品棚20には1つの表示器2が設置されている。表示器2によって表示可能な3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”が1対1で対応して割り当てられた3種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21にて表示させるようにしているため、作業者は個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に商品を投入するだけで、仕分け対象の商品がいずれのカテゴリーに属するかを考えることなくカテゴリー毎の仕分け作業を容易に行うことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】仕分け作業を行うためのラックLに多数の商品棚20が2段に積層配置されている。各商品棚20には1つの表示器2が設置されている。表示器2によって表示可能な3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”が1対1で対応して割り当てられた3種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21にて表示させるようにしているため、作業者は個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に商品を投入するだけで、仕分け対象の商品がいずれのカテゴリーに属するかを考えることなくカテゴリー毎の仕分け作業を容易に行うことができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を仕分けるための仕分けシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店舗向けの物流センター(配送センターや出荷センター等)においては、各店舗からの受注個数に応じた各種商品を取り揃える仕分け作業をソーティングシステムやピッキングシステムなどの仕分けシステムを用いて行うことが多い。いずれの仕分けシステムにおいても、作業者の作業経路に沿って多数の商品棚を有するラックが設けられ、全ての商品棚それぞれに仕分け情報を表示する表示器が設置されている。
【0003】
ソーティングシステムは、仕分けする商品を搬送しつつ、各店舗ごとの集品コンテナに各種商品を受注個数ずつ投入する仕分けシステムであり、具体的には、集品コンテナが収容される商品棚が各店舗に対応付けされており、表示器は当該店舗からの受注個数を表示する。ソーティングの作業者は、表示器に受注個数が表示された商品棚へその受注個数の商品を投入する。
【0004】
一方、ピッキングシステムは、各店舗ごとの集品コンテナの方を搬送しつつ、その集品コンテナに各種商品を受注個数ずつ投入するためのものであり、具体的には商品棚は各商品の品目に対応付けされており、表示器は当該品目の受注個数を表示する。ピッキングの作業者は、表示器に受注個数が表示された商品棚からその受注個数の商品を取り出して集品コンテナに投入する。
【0005】
このようにして、いずれの仕分けシステムにおいても店舗ごとに受注商品を受注個数ずつ仕分けることができるようになっている。
【0006】
ところで、一つの店舗に複数カテゴリーの商品が納められる場合も多い。例えば、一つのコンビニエンスストアに和食類、洋食類およびデザート類のそれぞれの商品が納められることは周知のことである。一方、コンビニエンスストアにおいては通常、カテゴリーごとに商品を配置している。例えば、和食類の商品は和食類としてまとめて配置されている。このため、一つの店舗に複数カテゴリーの商品を納めるときの仕分け作業は、店舗での検品や棚入れの作業が容易に行えるように、カテゴリーごとに異なる集品コンテナに商品を投入するようにしている。具体的には、上記のソーティングシステムにおいて一つの店舗に対応する一つの商品棚にカテゴリー別の複数の集品コンテナを収納し、それぞれに対応するカテゴリーの商品を投入するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カテゴリーごとに異なる集品コンテナに商品を投入するときには、仕分け作業の作業者各自が自分の仕分けている商品がいずれのカテゴリーに属するかを記憶しておかなければならず、さらにそのカテゴリーがどの集品コンテナに対応付けられていたかをも記憶しておかなければならなかった。このため、カテゴリーごとに異なる集品コンテナに仕分ける作業には相当な熟練を要し、経験の浅い作業者であれば間違った集品コンテナへ誤投入しやすいという問題が生じていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、仕分け作業を容易にして、誤った仕分けを低減することができる仕分けシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、商品をカテゴリーごとに分別して仕分ける仕分けシステムにおいて、それぞれが固有の識別色にて数値を表示するn個(但し、nは2以上の自然数)の表示灯を一体化した表示器と、前記表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して割り当てられたn種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御する表示制御手段と、を備える。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明にかかる仕分けシステムにおいて、前記表示器を、前記n種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚に付設している。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明にかかる仕分けシステムにおいて、商品の商品コードと当該商品のカテゴリーおよび分別個数とを相互に対応させたテーブルを保持するテーブル保持手段と、仕分け対象となる商品の商品コードを入力する入力手段と、前記入力手段から入力された商品コードに対応するカテゴリーおよび分別個数を前記テーブルを検索することによって取得する検索手段と、をさらに備え、前記表示制御手段に、前記検索手段によって取得された前記分別個数を前記カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御させている。
【0012】
また、請求項4の発明は、商品を仕分けるための仕分けシステムにおいて、それぞれが固有の識別色にて数値を表示するn個(但し、nは2以上の自然数)の表示灯を一体化した表示器と、前記表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚と、前記n種類の集品コンテナのそれぞれに投入すべき商品個数を、当該集品コンテナに付与された識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御する表示制御手段と、を備える。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明にかかる仕分けシステムにおいて、前記n種類の識別色を商品のn種のカテゴリーと1対1で対応付けている。
【0014】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明にかかる仕分けシステムにおいて、前記n種類の識別色を商品の出荷先であるn種の店舗と1対1で対応付けている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
<1.第1実施形態>
図1は、本発明にかかる仕分けシステムの一例を示す外観斜視図である。この仕分けシステム1は、作業者が仕分けする商品を搬送し、各店舗に対応付けされた商品棚に各種商品を受注個数ずつ投入するソーティングシステムである。仕分けシステム1は、ホストコンピュータ10と、仕分け端末30と、多数の商品棚20を有するラックLとを備える。図2は、ホストコンピュータ10、仕分け端末30およびラックLの一部を示す正面図である。
【0017】
ラックLは多数のフレームを格子状に組み立てて構成されており、その内部に多数の商品棚20が上下二段に積み重ねられて設けられている。本実施形態では便宜上、図2の右端上段の商品棚20を商品棚20aとし、右端下段の商品棚20を商品棚20bとし、右から2列目上段の商品棚20を商品棚20cとし、2列目下段の商品棚20を商品棚20dとして区別する。なお、これらを区別する必要のないときは単に商品棚20と総称する。
【0018】
商品棚20のそれぞれは出荷先となるそれぞれの店舗に対応しており、各商品棚20には店舗ごとの集品コンテナ6が搬出入可能に複数収納されている。例えば、商品棚20aは「スーパー○○の○○店」に対応しており、そこから受注した商品は商品棚20aに収納された集品コンテナ6のいずれかに投入される。所定品目の商品を受注個数分投入された集品コンテナ6は、商品棚20aから取り出されて「スーパー○○の○○店」に向けて出荷される。
【0019】
各商品棚20に収納される複数の集品コンテナ6のそれぞれは”橙色”、”緑色”、”赤色”のうち一の色に着色されている。着色の手法としては、例えば集品コンテナ6の全体または一部に塗料を塗るようにしても良いし、カラービニールテープやカラー板を貼り付けるようにしても良い。いずれの手法であっても、仕分け作業を行うラックLの正面側から作業者が色を視認できるようにしておく必要がある。例えば、本実施形態では図2に示すように、集品コンテナ6の側壁の一部を着色するようにしているが、その着色部分を正面側に向けるようにして各集品コンテナ6が商品棚20に収納されている。
【0020】
また、各商品棚20には、橙色の集品コンテナ6、緑色の集品コンテナ6、赤色の集品コンテナ6がそれぞれ少なくとも1つずつ収納可能とされている。すなわち、各商品棚20には3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”が1対1で対応して付与された3種類の集品コンテナ6が搬出入可能に収納されているのである。なお、各商品棚20には”橙色”、”緑色”、”赤色”の3種の集品コンテナ6がそれぞれ少なくとも1つ収納されていれば、図1に示すように、同じ色の集品コンテナ6を積み重ねるようにして4つ以上の集品コンテナ6を収納するようにしても良い。
【0021】
また、各商品棚20には仕分け情報を表示する1つの表示器2が設置されている。表示器2は、その表示面がラックLのフレーム面に対して多少の傾斜を有するように設置されている。すなわち、上段の商品棚20に設置された表示器2は下側に向けられ、下段の商品棚20に設置された表示器2は上側に向けられて設置されており、作業者から容易に表示器2を視認できるようにされている。
【0022】
図3は、表示器2の拡大正面図である。図3に示すように、表示器2はダクト22の前面に3つの数値表示灯21を一体化して備えており、数値表示灯21は左右方向に並んだ状態で配置されている。数値表示灯21は、デジタル表示の数値を発光表示する機能を有し、仕分け情報となる各店舗からの各商品に対する受注個数を表示する。
【0023】
3つの数値表示灯21はそれぞれ発光ダイオード等を有しており、それぞれが固有の識別色にて数値を表示する。3つの数値表示灯21のそれぞれの表示に用いられる3つの表示色は、集品コンテナ6に付与された3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”と同一色(厳密には、光波のスペクトル組成が近似するような色)が使用される。つまり、表示器2は3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”にて数値を表示可能である。より具体的には、図3における左右3つの数値表示灯21のうち、左側の数値表示灯21aには数値が”橙色”で表示され、中央の数値表示灯21bには数値が”緑色”で表示され、右側の数値表示灯21cには数値が”赤色”で表示される。これら3つの数値表示灯21はダクト22に一体化して設けられているものの、それぞれ独立して制御され、3つの数値表示灯21の全てを同時に表示することや、その一部のみを表示することも可能である。
【0024】
各商品棚20においては、数値表示灯21と集品コンテナ6とは対応付けされており、数値表示灯21に用いられる表示色とこれに対応する集品コンテナ6の識別色とが同一色とされてる。また、数値表示灯21に用いられる表示色と集品コンテナ6に付与される識別色との色の空間的な配列の順序も”橙色、緑色、赤色”と一致している。すなわち、図2に示すように、表示器2において左から順に”橙色”の数値表示灯21a、”緑色”の数値表示灯21b、”赤色”の数値表示灯21cが配列されるのに対応して、商品棚20においても左から順に”橙色”、”緑色”、”赤色”の集品コンテナ6が収納されている。したがって、1つの商品棚20に4つ以上の集品コンテナ6を収納するときにはこの配列順序を崩さないように同色の集品コンテナ6を積み重ねるようにするのが好ましい。
【0025】
数値表示灯21のそれぞれには、対応する集品コンテナ6への仕分け情報、具体的には投入すべき商品個数が表示されることとなる。すなわち、”橙色”の表示色を用いる左側の数値表示灯21aには”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ投入すべき商品個数が、”緑色”の表示色を用いる中央の数値表示灯21bには”緑色”が付与された中央の集品コンテナ6へ投入すべき商品個数が、”赤色”の表示色を用いる右側の数値表示灯21cには”赤色”が付与された右側の集品コンテナ6へ投入すべき商品個数がそれぞれ表示される。
【0026】
作業者はある商品棚20において、各数値表示灯21に表示された受注個数の商品を、当該数値表示部21の表示色と対応する同一色の識別色が付与された集品コンテナ6へ投入することとなる。
【0027】
数値表示灯21はまた、作業者からの作業完了を受け付ける完了スイッチとしての機能も有している。作業者は、数値表示灯21に表示された受注個数の商品の集品コンテナ6への投入が完了すると、完了スイッチとしての数値表示灯21を押下する。この押下により当該作業が終了したことが仕分け端末10に受け付けられ、押下された数値表示灯21の表示が消灯する。このような数値表示灯21の表示の消灯により、作業者が作業の完了した集品コンテナ6へ再度商品を投入するといった誤りが防止される。
【0028】
なお、表示器2としては、図3に示すものの他、例えば図4に示すようなものを用いてもよい。図4の表示器2Bは、図3の表示器2と同様の表示色を用いてデジタル表示の数値を発光表示する機能のみを有する3つの数値表示灯22と、その下部に作業完了を受け付ける機能のみを有する独立した3つの完了スイッチ23とを備えている。
【0029】
3つの完了スイッチ23a,23b,23cはそれぞれ数値表示灯21a,21b,21cに対応しており、完了スイッチ23が押下されることで、対応する数値表示灯21に表示された受注個数の商品の投入作業終了が受け付けられ受注個数の表示が消灯する。また、完了スイッチ23はそれぞれ対応する数値表示灯22の表示色と同一色に着色されており、誤って別の完了スイッチ23の押下を防止するようにしている。
【0030】
図4の表示器2Bによれば、数値表示灯22が完了スイッチとしての機能を有さないため簡易な構成とすることができ、一方、図3の表示器2によれば、表示器全体のサイズを比較的小さくすることができ、比較的小さなスペースでも設置することができる。
【0031】
仕分けシステム1は、制御装置としての仕分け端末30およびホストコンピュータ10を備えている。図5は、仕分けシステム1の機能ブロック図である。ホストコンピュータ10は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、本体部13にディスプレイ11とキーボード12とを接続して構成されている。本体部13は、その内部に演算処理を行うCPU14と、読み出し専用メモリーであるROM15と、読み書き自在のメモリーであるRAM16と、制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク17と、仕分けシステム1内の他の装置と各種データの通信を行うインターフェースとなるデータ通信部18とを備えている。CPU14と磁気ディスク17やデータ通信部18等とはバスライン19を介して電気的に接続されている。また、本体部13のバスライン19には、ディスプレイ11およびキーボード12も電気的に接続されている。さらに、バスライン19には図示を省略するCD−ROMドライブも接続されており、後述する表示制御機能は、CD−ROMに記憶されたインストールプログラムを該CD−ROMドライブを介して本体部13内に読み込むとともに、そのプログラムを仕分け端末30にアップロードおよびインストールすることによって、仕分け端末30内に構築することもできる。
【0032】
キーボード12は作業者がホストコンピュータ10に対してコマンドやデータを入力するためのものである。なお、キーボード12の他の入力手段としてマウス等を設けてバスライン19に接続するようにしても良い。ディスプレイ11は、例えばカラーディスプレイであり、本体部13における処理結果等を表示する。なお、ディスプレイ11として例えば液晶ディスプレイを適用しても良いことは勿論である。作業者は、ディスプレイ11の表示内容を確認しつつ、キーボード12から必要なコマンド等を入力する。
【0033】
仕分け端末30はLAN回線等を介してホストコンピュータ10のデータ通信部18と接続されている。仕分け端末30もマイクロコンピュータによって構成され、演算処理を行うCPU33と、読み出し専用メモリーであるROM34と、読み書き自在のメモリーであるRAM35と、各種データを記憶する不揮発性メモリ(例えば、バッテリーバックアップされたS−RAM)36と、表示器2との通信を行うインターフェースとなる通信部37とをバスライン39に接続して構成されている。仕分け端末30はさらにバーコードリーダ31および操作パネル32を備え、それらもバスライン39に電気的に接続されている。
【0034】
バーコードリーダ31は、商品に付されているバーコードを読み取ってその商品コードを仕分け端末30のCPU33に伝達する。作業者は、台車40によって運ばれてきた商品のバーコードをバーコードリーダ31によって読み取る。操作パネル32は、液晶ディスプレイおよび入力キーによって構成されている。当該液晶ディスプレイは、タッチパネルとしての機能を有しており、作業員は液晶ディスプレイに表示された内容を確認しつつ、必要なデータおよびコマンドを入力キーやタッチパネルとしての液晶ディスプレイを介して仕分け端末30に入力することができる。
【0035】
通信部37は、ラックLに設置された複数の表示器2のそれぞれと電気的に接続されている。仕分け端末30は、通信部37を介して複数の表示器2のそれぞれとの間で各種信号の送受信を行い、各表示器2の点灯/消灯を制御する。
【0036】
なお、本実施形態では、ホストコンピュータ10の管理下において仕分け端末30が仕分けシステム1を制御するようにしているが、これのような制御形態に限定されるものでないことは勿論である。例えば、バーコードリーダ31と接続されたホストコンピュータ10が直接仕分けシステム1を制御するようにしても良い。また、仕分け端末30とは別にパーソナルコンピュータを用いて構成された専用のライン制御端末を設け、それによって仕分けシステム1を制御するようにしても良く、商品のバーコードを読み取って各表示器2の点灯/消灯を制御するような制御機構であれば種々の構成を採用することが可能である。
【0037】
次に、上記構成を有する仕分けシステム1における処理フローについて説明する。図6は、仕分けシステム1における処理手順を示すフローチャートである。
【0038】
まず、仕分け対象となる商品を搬送する台車40がラックLの近傍まで巡回される(ステップS1)。台車40は作業者によって手動で巡回されるものであっても良いし、自動巡回機構を備えたものであっても良い。
【0039】
次に、仕分け作業を行う作業者がバーコードリーダ31を用いて商品に付されたバーコードを読み取る(ステップS2)。読み取られたバーコードは商品の商品コードとして仕分け端末30のCPU33に伝達される。なお、商品のバーコードを読み取って商品コードを入力するのに代えて、作業者が商品コードを直接操作パネル32から入力するようにしても良い。
【0040】
次に、入力された商品コードに対応する商品指示情報を呼び出す(ステップS3)。具体的には、入力された商品コードに対応するカテゴリーおよび受注個数を、ホストコンピュータ10の磁気ディスク17内に格納されている商品マスターテーブルMT(図5参照)を検索することによって取得する。このような検索は、商品コードを検索キーとして渡されたホストコンピュータ10のCPU14が行っても良いし、磁気ディスク17を共有する仕分け端末30が直接行っても良い。
【0041】
図7は、商品マスターテーブルMTの一例を示す図である。同図に示すように、商品マスターテーブルMTは、「商品名」、「商品コード」、「カテゴリー」、「店舗名」、「受注個数」等を含む複数のフィールドを相互に対応付けたデータベースである。商品マスターテーブルMTにおいては、1つの商品名に対して商品コードおよびカテゴリーがそれぞれ1対1で対応付けられている。また、1つの商品名に対して受注のあった複数の店舗名およびそれらそれぞれの受注個数が対応付けられている。例えば、商品名”B牛乳”に対しては、商品コード”49740111”およびカテゴリー”洋日配”が対応付けられている。また、B牛乳に対して受注のあった複数の店舗名およびそれら複数の店舗から受注個数も商品名”B牛乳”に対応付けられている。
【0042】
ここで、「カテゴリー」とは商品を分類するための商品属性である。「カテゴリー」は受注先の店舗からの要求に応じて自由に設定することができ、第1実施形態の例では「和日配」、「洋日配」、「デザート」の3種類を設定している。なお、「和日配」とは和食関連品であり、「洋日配」とは洋食関連品を示す。
【0043】
仕分け端末30に商品コードが入力されると、その商品コードをキー情報として商品マスターテーブルMTを検索し、対応する商品指示情報(少なくともカテゴリー、店舗名、各店舗からの受注個数を含む情報)を取得する。例えば、商品「Aちくわ」のバーコードを読み取った結果、商品コード”49740110”が仕分け端末30に入力されたときには、それに対応する商品指示情報としてカテゴリー(和日配)、店舗名(スーパー○○の○○店等)およびそれら各店舗からの受注個数(スーパー○○の○○店からは30個等)が取得される。取得された受注個数等の商品指示情報は一旦RAM35等に記憶される。
【0044】
次に図6のステップS4に進み、上記取得した受注個数の表示を行う。既述したように、第1実施形態の仕分けシステム1においては、ラックLに設けられた複数の商品棚20が出荷先となる複数の店舗と1対1で対応している。例えば、図2の商品棚20aは「スーパー○○の○○店」に対応しており、商品棚20bは「○×商店」に対応している。各商品棚20には1つの表示器2が設置されているため、結局複数の表示器2と複数の店舗とが1対1で対応していることとなる。つまり、商品棚20aに設置された表示器2はスーパー○○の○○店に対応しており、商品棚20bに設置された表示器2は○×商店に対応している。そしてこのような対応付けは予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。具体的には例えば、各表示器2に表示器識別コードを付与するとともに、その表示器識別コードと店舗名とを対応付けたテーブルを不揮発性メモリ36に記憶させておく。
【0045】
また、上記3種のカテゴリーには表示器2によって表示可能な3種類の識別色(つまり集品コンテナ6に付与された3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”)が1対1で対応して予め割り当てられている。その具体的な対応付けは次の表1のようにされている。
【0046】
【表1】
【0047】
表1に示すように、カテゴリー「和日配」には識別色”橙色”が、カテゴリー「洋日配」には識別色”緑色”が、カテゴリー「デザート」には識別色”赤色”がそれぞれ割り当てられている。なお、3種のカテゴリーに3種類の識別色が1対1で対応して明確に割り当てられているのであれば、表1のような対応付けに限定されるものではなく、その対応関係は任意に設定することができる。また、表1のようなテーブルも予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。
【0048】
仕分け端末30のCPU33は、不揮発性メモリ36に記憶されている表示器2と店舗名との対応関係およびカテゴリーと識別色との対応関係に基づいて、各表示器2の点灯/消灯を制御する。より具体的には、上述の如く商品の商品コードに基づいて商品マスターテーブルMTからカテゴリー、店舗名、その店舗からの受注個数が取得されており、仕分け端末30のCPU33は、その店舗名に対応する表示器2に対して、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21に当該受注個数を表示させるような制御を行う。
【0049】
図8は、このような表示制御によって表示器2が表示を行っている状態の一例を示す図である。例えば、上記の例のように、商品「Aちくわ」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMTからその商品コード”49740110”に対応するカテゴリー、店舗名およびそれら各店舗からの受注個数が取得される。仕分け端末30のCPU33は、取得された一の店舗名「スーパー○○の○○店」に対応する商品棚20aに設置された表示器2に対して、カテゴリー「和日配」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「スーパー○○の○○店」からの受注個数”30”を表示させる制御を行う。同様に、仕分け端末30のCPU33は、取得された他の店舗名「○×商店」に対応する商品棚20bに設置された表示器2に対して、カテゴリー「和日配」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「○×商店」からの受注個数”53”を表示させる制御を行う。
【0050】
また、商品「B牛乳」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMTからその商品コード”49740111”に対応するカテゴリー、店舗名およびそれら各店舗からの受注個数を取得したときには、仕分け端末30のCPU33は、取得された一の店舗名「スーパー○○の○○店」に対応する商品棚20aに設置された表示器2に対して、カテゴリー「洋日配」に割り当てられた識別色”緑色”を表示する数値表示灯21bに「スーパー○○の○○店」からの受注個数”20”を表示させる制御を行う。さらに、商品「Cプリン」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMTからその商品コード”49740112”に対応するカテゴリー、店舗名およびそれら各店舗からの受注個数を取得したときには、仕分け端末30のCPU33は、取得された一の店舗名「○○○スーパー」に対応する商品棚20に設置された表示器2に対して、カテゴリー「デザート」に割り当てられた識別色”赤色”を表示する数値表示灯21cに「○○○スーパー」からの受注個数”50”を表示させる制御を行う。
【0051】
表示器2に受注個数が表示されると、図6のステップS5に進み、作業者はその表示に従って台車40から集品コンテナ6に商品を投入する。このときに、作業者は1つの商品棚20において、個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に当該個数の商品投入を行う。例えば、図8に示す如く、商品棚20aに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”30”を表示しているときには、作業者は商品棚20aにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ30個の”Aちくわ”の投入を行う。同様に、商品棚20bに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”53”を表示しているときには、作業者は商品棚20bにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ53個の”Aちくわ”の投入を行う。
【0052】
表示された個数の商品投入が終わると、作業者は数値表示灯21(図3の場合)または完了スイッチ23(図4の場合)を押下して仕分け端末30に仕分け作業完了を通知する。なお、このときに仕分け作業を行った商品の個数表示をしていた数値表示灯21自体またはそれと同一色の完了スイッチ23を押下することは勿論である。
【0053】
以上のようにすれば、表示器2によって表示可能な3種類の識別色が1対1で対応して割り当てられた3種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21にて表示させるようにしているため、作業者は個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に商品を投入するだけで、仕分け対象の商品がいずれのカテゴリーに属するかを考えることなくカテゴリー毎の仕分け作業を容易に行うことができる。
【0054】
また、その結果、異なるカテゴリーに対応する集品コンテナ6に商品を投入するという誤投入を低減することができる。
【0055】
さらに、カテゴリー毎に異なる表示色にて表示器2に個数表示がなされることとなるため、異なるカテゴリーの商品であれば同時に3種までの商品仕分け作業を行うことができ、作業時間を短縮することができる。
【0056】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の仕分けシステムのハードウェア構成は表示器2の表示桁数が多くなっている点を除いては第1実施形態と全く同じである(図1〜図5参照)。また、仕分けシステムにおける処理フローについても図6とほぼ同じであり、まず仕分け対象となる商品を搬送する台車40がラックLの近傍まで巡回され、仕分け作業を行う作業者がバーコードリーダ31を用いて商品に付されたバーコードを読み取る。読み取られたバーコードは商品の商品コードとして仕分け端末30のCPU33に伝達され、その入力された商品コードに対応する商品指示情報が呼び出される。
【0057】
但し、第2実施形態においては、ホストコンピュータ10の磁気ディスク17内に格納されている商品マスターテーブルMT2が図9に示すようなものとなっている。同図に示すように、商品マスターテーブルMT2は、「商品名」、「商品コード」、「店舗名」、「受注個数」等を含む複数のフィールドを相互に対応付けたデータベースである。商品マスターテーブルMT2においては、商品名に対して商品コードが1対1で対応付けられている。また、1つの商品名に対して受注のあった複数の店舗名およびそれらそれぞれの受注個数が対応付けられている。例えば、商品名”D歯ブラシ”に対しては、商品コード”49740210”およびが対応付けられるとともに、”D歯ブラシ”に対して受注のあった複数の店舗名およびそれら複数の店舗から受注個数も商品名”D歯ブラシ”に対応付けられている。
【0058】
ここで、「店舗」とは例えばコンビニエンスストアのように多くの小売店舗とフランチャイズ契約を結ぶチェーン店および小売店舗自体の双方を含むものとする。したがって、商品マスターテーブルMT2における「店舗名」とはチェーン店の名称および小売店舗自体の名称の双方を含むものであるが、第2実施形態ではチェーン店の名称としており、「Xチェーン」、「Yチェーン」、「Zチェーン」の3種類を設定している。
【0059】
第2実施形態では、仕分け端末30に商品コードが入力されると、その商品コードをキー情報としてホストコンピュータ10の磁気ディスク17内に格納されている商品マスターテーブルMT2を検索し、対応する商品指示情報(少なくとも店舗名および各店舗からの受注個数を含む情報)を取得する。例えば、商品「D歯ブラシ」のバーコードを読み取った結果、商品コード”49740210”が仕分け端末30に入力されたときには、それに対応する商品指示情報として店舗名(Xチェーン等)およびそれら各店舗からの受注個数(Xチェーンからは6500個等)が取得される。取得された受注個数等の商品指示情報は一旦RAM35等に記憶される。
【0060】
そして、上記取得した受注個数の表示を行うのであるが、第2実施形態の仕分けシステムにおいては、ラックLに設けられた商品棚20が商品と1対1で対応している。例えば、図2の商品棚20aは商品「D歯ブラシ」に対応しており、商品棚20bは商品「Eシャンプー」に対応している。各商品棚20には1つの表示器2が設置されているため、結局複数の表示器2と複数の商品とが1対1で対応していることとなる。つまり、商品棚20aに設置された表示器2は商品「D歯ブラシ」に対応しており、商品棚20bに設置された表示器2は商品「シャンプー」に対応している。そしてこのような対応付けは予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。具体的には第1実施形態と同様に、各表示器2に表示器識別コードを付与するとともに、その表示器識別コードと商品名とを対応付けたテーブルを不揮発性メモリ36に記憶させておけば良い。
【0061】
また、第2実施形態では、上記3種の店舗(チェーン店)には表示器2によって表示可能な3種類の識別色(つまり集品コンテナ6に付与された3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”)が1対1で対応して予め割り当てられている。その具体的な対応付けは次の表2のようにされている。
【0062】
【表2】
【0063】
表2に示すように、店舗「Xチェーン」には識別色”橙色”が、店舗「Yチェーン」には識別色”緑色”が、店舗「Zチェーン」には識別色”赤色”がそれぞれ割り当てられている。なお、3種の店舗に3種類の識別色が1対1で対応して明確に割り当てられているのであれば、表2のような対応付けに限定されるものではなく、その対応関係は任意に設定することができる。また、表2のようなテーブルも予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。
【0064】
仕分け端末30のCPU33は、不揮発性メモリ36に記憶されている表示器2と商品との対応関係および店舗と識別色との対応関係に基づいて、各表示器2の点灯/消灯を制御する。より具体的には、上述の如く商品の商品コードに基づいて商品マスターテーブルMT2から店舗名およびその店舗からの受注個数が取得されており、仕分け端末30のCPU33は、その商品に対応する表示器2に対して、当該店舗に割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21に当該受注個数を表示させるような制御を行う。
【0065】
例えば、上記の例では、商品「D歯ブラシ」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMT2からその商品コード”49740210”に対応する店舗名およびそれら各店舗からの受注個数が取得される。仕分け端末30のCPU33は、商品「D歯ブラシ」に対応する商品棚20aに設置された表示器2に対して、店舗「Xチェーン」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「Xチェーン」からの受注個数”6500”を表示させる制御を行う。同様に、仕分け端末30のCPU33は、店舗「Yチェーン」に割り当てられた識別色”緑色”を表示する数値表示灯21bに「Yチェーン」からの受注個数”4200”を表示させる制御を行うとともに、店舗「Zチェーン」に割り当てられた識別色”赤色”を表示する数値表示灯21cに「Zチェーン」からの受注個数”4500”を表示させる制御を行う。
【0066】
また、商品「Eシャンプー」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMT2からその商品コード”49740211”に対応する店舗名およびそれら各店舗からの受注個数が取得されると、仕分け端末30のCPU33は、商品「Eシャンプー」に対応する商品棚20bに設置された表示器2に対して、店舗「Xチェーン」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「Xチェーン」からの受注個数”2000”を表示させる制御を行うのである。
【0067】
表示器2に受注個数が表示されると、第1実施形態と同様に、作業者はその表示に従って台車40から集品コンテナ6に商品を投入する。このときに、作業者は1つの商品棚20において、個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に当該個数の商品投入を行う。例えば、商品棚20aに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”6500”を表示しているときには、作業者は商品棚20aにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ6500個の”D歯ブラシ”の投入を行う。同様に、商品棚20bに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”2000”を表示しているときには、作業者は商品棚20bにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ2000個の”Eシャンプー”の投入を行う。
【0068】
表示された個数の商品投入が終わると、作業者は数値表示灯21(図3の場合)または完了スイッチ23(図4の場合)を押下して仕分け端末30に仕分け作業完了を通知する。なお、このときに仕分け作業を行った商品の個数表示をしていた数値表示灯21自体またはそれと同一色の完了スイッチ23を押下することは勿論である。
【0069】
以上のようにすれば、表示器2によって表示可能な3種類の識別色が1対1で対応して割り当てられた3種の店舗のそれぞれに分別すべき商品個数を、当該店舗に割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21にて表示させるようにしているため、作業者は個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に商品を投入するだけで、一度に複数の店舗への仕分け作業が可能となる。
【0070】
また、その結果、予め店舗ごとに商品を分別しておく必要が無くなり、仕分け作業に要する時間を短縮することができる。さらに、1個の表示器2によって複数店舗への仕分けが可能となるため、システムの初期投資額や作業人員も少なくすることができる。
【0071】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態においては、表示器2が3つの数値表示灯21を備えていたが、表示器2はそれぞれが固有の識別色を表示する2個以上の数値表示灯21を備えていれば良い。また、それぞれの数値表示灯21が表示する表示色の組み合わせは任意である。但し、誤投入を防止するためには、相互に識別容易な表示色の組み合わせとするのが好ましい。
【0072】
また、「カテゴリー」とは商品を分類するための商品属性であり、「和日配」、「洋日配」、「デザート」に限定されるものでなく、出荷先の店舗の配列特性に応じて設定されるのが好ましい。例えば、出荷先がドラッグストア系である場合には、一般薬である「薬」と薬以外の雑貨である「雑貨」とをカテゴリーとして設定することができ、出荷先がホームセンター系である場合には、ほうきや鍋等の「家庭雑貨」と洗剤や芳香剤等の「消耗雑貨」とをカテゴリーとして設定することができる。なお、これらの場合はカテゴリーが2種類となるが、表示器2が表示する識別色の一部のみを使用する運用も勿論可能である。
【0073】
また、表示器2の数値表示灯21の表示桁数は受注規模に応じて適宜のものとすることができる。
【0074】
また、上記各実施形態のラックLには、上下2段に商品棚20が設けられていたがこれには限定されず、どのような段数の商品棚20が設けられたものであってもよい。
【0075】
また、第1実施形態において、表示器2と店舗名との対応関係およびカテゴリーと識別色との対応関係を商品マスターテーブルMTに併せて登録する様にしても良い。同様に、第2実施形態において、表示器2と商品との対応関係および店舗と識別色との対応関係を商品マスターテーブルMT2に併せて登録する様にしても良い。
【0076】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1の発明によれば、表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して割り当てられたn種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるようにしているため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色のカテゴリーに当該商品個数の商品を分別するだけで仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易になり、誤った仕分けを低減することができる。
【0077】
また、請求項2の発明によれば、表示器は、前記n種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚に付設されるため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけで仕分け作業を行うことができ、仕分け作業がより容易となる。
【0078】
また、請求項3の発明によれば、商品の商品コードと当該商品のカテゴリーおよび分別個数とを相互に対応させたテーブルを検索することによって取得された分別個数をそのカテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるようにしているため、仕分け対象となる商品の商品コードを入力するだけでその商品のカテゴリーに割り当てられた識別色にてその商品の分別個数が表示されることとなり、仕分け作業がより容易となる。
【0079】
また、請求項4の発明によれば、表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナのそれぞれに投入すべき商品個数を、当該集品コンテナに付与された識別色を表示する表示灯にて表示させるようにしているため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけで仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易になり、誤った仕分けを低減することができる。
【0080】
また、請求項5の発明によれば、n種類の識別色が商品のn種のカテゴリーと1対1で対応付けられるため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけでカテゴリーごとの仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易となる。
【0081】
また、請求項6の発明によれば、n種類の識別色が商品の出荷先であるn種の店舗と1対1で対応付けられるため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけで店舗ごとの仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる仕分けシステムの一例を示す外観斜視図である。
【図2】図1の仕分けシステムの仕分け端末およびラックの一部を示す正面図である。
【図3】表示器の一例を示す拡大正面図である。
【図4】表示器の他の例を示す拡大正面図である。
【図5】図1の仕分けシステムの機能ブロック図である。
【図6】図1の仕分けシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図7】商品マスターテーブルの一例を示す図である。
【図8】表示器が表示を行っている状態の一例を示す図である。
【図9】商品マスターテーブルの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 仕分けシステム
2 表示器
6 集品コンテナ
10 ホストコンピュータ
17 磁気ディスク
20 商品棚
21 数値表示灯
30 仕分け端末
31 バーコードリーダ
33 CPU
40 台車
L ラック
MT,MT2 商品マスターテーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を仕分けるための仕分けシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店舗向けの物流センター(配送センターや出荷センター等)においては、各店舗からの受注個数に応じた各種商品を取り揃える仕分け作業をソーティングシステムやピッキングシステムなどの仕分けシステムを用いて行うことが多い。いずれの仕分けシステムにおいても、作業者の作業経路に沿って多数の商品棚を有するラックが設けられ、全ての商品棚それぞれに仕分け情報を表示する表示器が設置されている。
【0003】
ソーティングシステムは、仕分けする商品を搬送しつつ、各店舗ごとの集品コンテナに各種商品を受注個数ずつ投入する仕分けシステムであり、具体的には、集品コンテナが収容される商品棚が各店舗に対応付けされており、表示器は当該店舗からの受注個数を表示する。ソーティングの作業者は、表示器に受注個数が表示された商品棚へその受注個数の商品を投入する。
【0004】
一方、ピッキングシステムは、各店舗ごとの集品コンテナの方を搬送しつつ、その集品コンテナに各種商品を受注個数ずつ投入するためのものであり、具体的には商品棚は各商品の品目に対応付けされており、表示器は当該品目の受注個数を表示する。ピッキングの作業者は、表示器に受注個数が表示された商品棚からその受注個数の商品を取り出して集品コンテナに投入する。
【0005】
このようにして、いずれの仕分けシステムにおいても店舗ごとに受注商品を受注個数ずつ仕分けることができるようになっている。
【0006】
ところで、一つの店舗に複数カテゴリーの商品が納められる場合も多い。例えば、一つのコンビニエンスストアに和食類、洋食類およびデザート類のそれぞれの商品が納められることは周知のことである。一方、コンビニエンスストアにおいては通常、カテゴリーごとに商品を配置している。例えば、和食類の商品は和食類としてまとめて配置されている。このため、一つの店舗に複数カテゴリーの商品を納めるときの仕分け作業は、店舗での検品や棚入れの作業が容易に行えるように、カテゴリーごとに異なる集品コンテナに商品を投入するようにしている。具体的には、上記のソーティングシステムにおいて一つの店舗に対応する一つの商品棚にカテゴリー別の複数の集品コンテナを収納し、それぞれに対応するカテゴリーの商品を投入するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カテゴリーごとに異なる集品コンテナに商品を投入するときには、仕分け作業の作業者各自が自分の仕分けている商品がいずれのカテゴリーに属するかを記憶しておかなければならず、さらにそのカテゴリーがどの集品コンテナに対応付けられていたかをも記憶しておかなければならなかった。このため、カテゴリーごとに異なる集品コンテナに仕分ける作業には相当な熟練を要し、経験の浅い作業者であれば間違った集品コンテナへ誤投入しやすいという問題が生じていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、仕分け作業を容易にして、誤った仕分けを低減することができる仕分けシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、商品をカテゴリーごとに分別して仕分ける仕分けシステムにおいて、それぞれが固有の識別色にて数値を表示するn個(但し、nは2以上の自然数)の表示灯を一体化した表示器と、前記表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して割り当てられたn種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御する表示制御手段と、を備える。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明にかかる仕分けシステムにおいて、前記表示器を、前記n種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚に付設している。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明にかかる仕分けシステムにおいて、商品の商品コードと当該商品のカテゴリーおよび分別個数とを相互に対応させたテーブルを保持するテーブル保持手段と、仕分け対象となる商品の商品コードを入力する入力手段と、前記入力手段から入力された商品コードに対応するカテゴリーおよび分別個数を前記テーブルを検索することによって取得する検索手段と、をさらに備え、前記表示制御手段に、前記検索手段によって取得された前記分別個数を前記カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御させている。
【0012】
また、請求項4の発明は、商品を仕分けるための仕分けシステムにおいて、それぞれが固有の識別色にて数値を表示するn個(但し、nは2以上の自然数)の表示灯を一体化した表示器と、前記表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚と、前記n種類の集品コンテナのそれぞれに投入すべき商品個数を、当該集品コンテナに付与された識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御する表示制御手段と、を備える。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明にかかる仕分けシステムにおいて、前記n種類の識別色を商品のn種のカテゴリーと1対1で対応付けている。
【0014】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明にかかる仕分けシステムにおいて、前記n種類の識別色を商品の出荷先であるn種の店舗と1対1で対応付けている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
<1.第1実施形態>
図1は、本発明にかかる仕分けシステムの一例を示す外観斜視図である。この仕分けシステム1は、作業者が仕分けする商品を搬送し、各店舗に対応付けされた商品棚に各種商品を受注個数ずつ投入するソーティングシステムである。仕分けシステム1は、ホストコンピュータ10と、仕分け端末30と、多数の商品棚20を有するラックLとを備える。図2は、ホストコンピュータ10、仕分け端末30およびラックLの一部を示す正面図である。
【0017】
ラックLは多数のフレームを格子状に組み立てて構成されており、その内部に多数の商品棚20が上下二段に積み重ねられて設けられている。本実施形態では便宜上、図2の右端上段の商品棚20を商品棚20aとし、右端下段の商品棚20を商品棚20bとし、右から2列目上段の商品棚20を商品棚20cとし、2列目下段の商品棚20を商品棚20dとして区別する。なお、これらを区別する必要のないときは単に商品棚20と総称する。
【0018】
商品棚20のそれぞれは出荷先となるそれぞれの店舗に対応しており、各商品棚20には店舗ごとの集品コンテナ6が搬出入可能に複数収納されている。例えば、商品棚20aは「スーパー○○の○○店」に対応しており、そこから受注した商品は商品棚20aに収納された集品コンテナ6のいずれかに投入される。所定品目の商品を受注個数分投入された集品コンテナ6は、商品棚20aから取り出されて「スーパー○○の○○店」に向けて出荷される。
【0019】
各商品棚20に収納される複数の集品コンテナ6のそれぞれは”橙色”、”緑色”、”赤色”のうち一の色に着色されている。着色の手法としては、例えば集品コンテナ6の全体または一部に塗料を塗るようにしても良いし、カラービニールテープやカラー板を貼り付けるようにしても良い。いずれの手法であっても、仕分け作業を行うラックLの正面側から作業者が色を視認できるようにしておく必要がある。例えば、本実施形態では図2に示すように、集品コンテナ6の側壁の一部を着色するようにしているが、その着色部分を正面側に向けるようにして各集品コンテナ6が商品棚20に収納されている。
【0020】
また、各商品棚20には、橙色の集品コンテナ6、緑色の集品コンテナ6、赤色の集品コンテナ6がそれぞれ少なくとも1つずつ収納可能とされている。すなわち、各商品棚20には3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”が1対1で対応して付与された3種類の集品コンテナ6が搬出入可能に収納されているのである。なお、各商品棚20には”橙色”、”緑色”、”赤色”の3種の集品コンテナ6がそれぞれ少なくとも1つ収納されていれば、図1に示すように、同じ色の集品コンテナ6を積み重ねるようにして4つ以上の集品コンテナ6を収納するようにしても良い。
【0021】
また、各商品棚20には仕分け情報を表示する1つの表示器2が設置されている。表示器2は、その表示面がラックLのフレーム面に対して多少の傾斜を有するように設置されている。すなわち、上段の商品棚20に設置された表示器2は下側に向けられ、下段の商品棚20に設置された表示器2は上側に向けられて設置されており、作業者から容易に表示器2を視認できるようにされている。
【0022】
図3は、表示器2の拡大正面図である。図3に示すように、表示器2はダクト22の前面に3つの数値表示灯21を一体化して備えており、数値表示灯21は左右方向に並んだ状態で配置されている。数値表示灯21は、デジタル表示の数値を発光表示する機能を有し、仕分け情報となる各店舗からの各商品に対する受注個数を表示する。
【0023】
3つの数値表示灯21はそれぞれ発光ダイオード等を有しており、それぞれが固有の識別色にて数値を表示する。3つの数値表示灯21のそれぞれの表示に用いられる3つの表示色は、集品コンテナ6に付与された3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”と同一色(厳密には、光波のスペクトル組成が近似するような色)が使用される。つまり、表示器2は3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”にて数値を表示可能である。より具体的には、図3における左右3つの数値表示灯21のうち、左側の数値表示灯21aには数値が”橙色”で表示され、中央の数値表示灯21bには数値が”緑色”で表示され、右側の数値表示灯21cには数値が”赤色”で表示される。これら3つの数値表示灯21はダクト22に一体化して設けられているものの、それぞれ独立して制御され、3つの数値表示灯21の全てを同時に表示することや、その一部のみを表示することも可能である。
【0024】
各商品棚20においては、数値表示灯21と集品コンテナ6とは対応付けされており、数値表示灯21に用いられる表示色とこれに対応する集品コンテナ6の識別色とが同一色とされてる。また、数値表示灯21に用いられる表示色と集品コンテナ6に付与される識別色との色の空間的な配列の順序も”橙色、緑色、赤色”と一致している。すなわち、図2に示すように、表示器2において左から順に”橙色”の数値表示灯21a、”緑色”の数値表示灯21b、”赤色”の数値表示灯21cが配列されるのに対応して、商品棚20においても左から順に”橙色”、”緑色”、”赤色”の集品コンテナ6が収納されている。したがって、1つの商品棚20に4つ以上の集品コンテナ6を収納するときにはこの配列順序を崩さないように同色の集品コンテナ6を積み重ねるようにするのが好ましい。
【0025】
数値表示灯21のそれぞれには、対応する集品コンテナ6への仕分け情報、具体的には投入すべき商品個数が表示されることとなる。すなわち、”橙色”の表示色を用いる左側の数値表示灯21aには”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ投入すべき商品個数が、”緑色”の表示色を用いる中央の数値表示灯21bには”緑色”が付与された中央の集品コンテナ6へ投入すべき商品個数が、”赤色”の表示色を用いる右側の数値表示灯21cには”赤色”が付与された右側の集品コンテナ6へ投入すべき商品個数がそれぞれ表示される。
【0026】
作業者はある商品棚20において、各数値表示灯21に表示された受注個数の商品を、当該数値表示部21の表示色と対応する同一色の識別色が付与された集品コンテナ6へ投入することとなる。
【0027】
数値表示灯21はまた、作業者からの作業完了を受け付ける完了スイッチとしての機能も有している。作業者は、数値表示灯21に表示された受注個数の商品の集品コンテナ6への投入が完了すると、完了スイッチとしての数値表示灯21を押下する。この押下により当該作業が終了したことが仕分け端末10に受け付けられ、押下された数値表示灯21の表示が消灯する。このような数値表示灯21の表示の消灯により、作業者が作業の完了した集品コンテナ6へ再度商品を投入するといった誤りが防止される。
【0028】
なお、表示器2としては、図3に示すものの他、例えば図4に示すようなものを用いてもよい。図4の表示器2Bは、図3の表示器2と同様の表示色を用いてデジタル表示の数値を発光表示する機能のみを有する3つの数値表示灯22と、その下部に作業完了を受け付ける機能のみを有する独立した3つの完了スイッチ23とを備えている。
【0029】
3つの完了スイッチ23a,23b,23cはそれぞれ数値表示灯21a,21b,21cに対応しており、完了スイッチ23が押下されることで、対応する数値表示灯21に表示された受注個数の商品の投入作業終了が受け付けられ受注個数の表示が消灯する。また、完了スイッチ23はそれぞれ対応する数値表示灯22の表示色と同一色に着色されており、誤って別の完了スイッチ23の押下を防止するようにしている。
【0030】
図4の表示器2Bによれば、数値表示灯22が完了スイッチとしての機能を有さないため簡易な構成とすることができ、一方、図3の表示器2によれば、表示器全体のサイズを比較的小さくすることができ、比較的小さなスペースでも設置することができる。
【0031】
仕分けシステム1は、制御装置としての仕分け端末30およびホストコンピュータ10を備えている。図5は、仕分けシステム1の機能ブロック図である。ホストコンピュータ10は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、本体部13にディスプレイ11とキーボード12とを接続して構成されている。本体部13は、その内部に演算処理を行うCPU14と、読み出し専用メモリーであるROM15と、読み書き自在のメモリーであるRAM16と、制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク17と、仕分けシステム1内の他の装置と各種データの通信を行うインターフェースとなるデータ通信部18とを備えている。CPU14と磁気ディスク17やデータ通信部18等とはバスライン19を介して電気的に接続されている。また、本体部13のバスライン19には、ディスプレイ11およびキーボード12も電気的に接続されている。さらに、バスライン19には図示を省略するCD−ROMドライブも接続されており、後述する表示制御機能は、CD−ROMに記憶されたインストールプログラムを該CD−ROMドライブを介して本体部13内に読み込むとともに、そのプログラムを仕分け端末30にアップロードおよびインストールすることによって、仕分け端末30内に構築することもできる。
【0032】
キーボード12は作業者がホストコンピュータ10に対してコマンドやデータを入力するためのものである。なお、キーボード12の他の入力手段としてマウス等を設けてバスライン19に接続するようにしても良い。ディスプレイ11は、例えばカラーディスプレイであり、本体部13における処理結果等を表示する。なお、ディスプレイ11として例えば液晶ディスプレイを適用しても良いことは勿論である。作業者は、ディスプレイ11の表示内容を確認しつつ、キーボード12から必要なコマンド等を入力する。
【0033】
仕分け端末30はLAN回線等を介してホストコンピュータ10のデータ通信部18と接続されている。仕分け端末30もマイクロコンピュータによって構成され、演算処理を行うCPU33と、読み出し専用メモリーであるROM34と、読み書き自在のメモリーであるRAM35と、各種データを記憶する不揮発性メモリ(例えば、バッテリーバックアップされたS−RAM)36と、表示器2との通信を行うインターフェースとなる通信部37とをバスライン39に接続して構成されている。仕分け端末30はさらにバーコードリーダ31および操作パネル32を備え、それらもバスライン39に電気的に接続されている。
【0034】
バーコードリーダ31は、商品に付されているバーコードを読み取ってその商品コードを仕分け端末30のCPU33に伝達する。作業者は、台車40によって運ばれてきた商品のバーコードをバーコードリーダ31によって読み取る。操作パネル32は、液晶ディスプレイおよび入力キーによって構成されている。当該液晶ディスプレイは、タッチパネルとしての機能を有しており、作業員は液晶ディスプレイに表示された内容を確認しつつ、必要なデータおよびコマンドを入力キーやタッチパネルとしての液晶ディスプレイを介して仕分け端末30に入力することができる。
【0035】
通信部37は、ラックLに設置された複数の表示器2のそれぞれと電気的に接続されている。仕分け端末30は、通信部37を介して複数の表示器2のそれぞれとの間で各種信号の送受信を行い、各表示器2の点灯/消灯を制御する。
【0036】
なお、本実施形態では、ホストコンピュータ10の管理下において仕分け端末30が仕分けシステム1を制御するようにしているが、これのような制御形態に限定されるものでないことは勿論である。例えば、バーコードリーダ31と接続されたホストコンピュータ10が直接仕分けシステム1を制御するようにしても良い。また、仕分け端末30とは別にパーソナルコンピュータを用いて構成された専用のライン制御端末を設け、それによって仕分けシステム1を制御するようにしても良く、商品のバーコードを読み取って各表示器2の点灯/消灯を制御するような制御機構であれば種々の構成を採用することが可能である。
【0037】
次に、上記構成を有する仕分けシステム1における処理フローについて説明する。図6は、仕分けシステム1における処理手順を示すフローチャートである。
【0038】
まず、仕分け対象となる商品を搬送する台車40がラックLの近傍まで巡回される(ステップS1)。台車40は作業者によって手動で巡回されるものであっても良いし、自動巡回機構を備えたものであっても良い。
【0039】
次に、仕分け作業を行う作業者がバーコードリーダ31を用いて商品に付されたバーコードを読み取る(ステップS2)。読み取られたバーコードは商品の商品コードとして仕分け端末30のCPU33に伝達される。なお、商品のバーコードを読み取って商品コードを入力するのに代えて、作業者が商品コードを直接操作パネル32から入力するようにしても良い。
【0040】
次に、入力された商品コードに対応する商品指示情報を呼び出す(ステップS3)。具体的には、入力された商品コードに対応するカテゴリーおよび受注個数を、ホストコンピュータ10の磁気ディスク17内に格納されている商品マスターテーブルMT(図5参照)を検索することによって取得する。このような検索は、商品コードを検索キーとして渡されたホストコンピュータ10のCPU14が行っても良いし、磁気ディスク17を共有する仕分け端末30が直接行っても良い。
【0041】
図7は、商品マスターテーブルMTの一例を示す図である。同図に示すように、商品マスターテーブルMTは、「商品名」、「商品コード」、「カテゴリー」、「店舗名」、「受注個数」等を含む複数のフィールドを相互に対応付けたデータベースである。商品マスターテーブルMTにおいては、1つの商品名に対して商品コードおよびカテゴリーがそれぞれ1対1で対応付けられている。また、1つの商品名に対して受注のあった複数の店舗名およびそれらそれぞれの受注個数が対応付けられている。例えば、商品名”B牛乳”に対しては、商品コード”49740111”およびカテゴリー”洋日配”が対応付けられている。また、B牛乳に対して受注のあった複数の店舗名およびそれら複数の店舗から受注個数も商品名”B牛乳”に対応付けられている。
【0042】
ここで、「カテゴリー」とは商品を分類するための商品属性である。「カテゴリー」は受注先の店舗からの要求に応じて自由に設定することができ、第1実施形態の例では「和日配」、「洋日配」、「デザート」の3種類を設定している。なお、「和日配」とは和食関連品であり、「洋日配」とは洋食関連品を示す。
【0043】
仕分け端末30に商品コードが入力されると、その商品コードをキー情報として商品マスターテーブルMTを検索し、対応する商品指示情報(少なくともカテゴリー、店舗名、各店舗からの受注個数を含む情報)を取得する。例えば、商品「Aちくわ」のバーコードを読み取った結果、商品コード”49740110”が仕分け端末30に入力されたときには、それに対応する商品指示情報としてカテゴリー(和日配)、店舗名(スーパー○○の○○店等)およびそれら各店舗からの受注個数(スーパー○○の○○店からは30個等)が取得される。取得された受注個数等の商品指示情報は一旦RAM35等に記憶される。
【0044】
次に図6のステップS4に進み、上記取得した受注個数の表示を行う。既述したように、第1実施形態の仕分けシステム1においては、ラックLに設けられた複数の商品棚20が出荷先となる複数の店舗と1対1で対応している。例えば、図2の商品棚20aは「スーパー○○の○○店」に対応しており、商品棚20bは「○×商店」に対応している。各商品棚20には1つの表示器2が設置されているため、結局複数の表示器2と複数の店舗とが1対1で対応していることとなる。つまり、商品棚20aに設置された表示器2はスーパー○○の○○店に対応しており、商品棚20bに設置された表示器2は○×商店に対応している。そしてこのような対応付けは予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。具体的には例えば、各表示器2に表示器識別コードを付与するとともに、その表示器識別コードと店舗名とを対応付けたテーブルを不揮発性メモリ36に記憶させておく。
【0045】
また、上記3種のカテゴリーには表示器2によって表示可能な3種類の識別色(つまり集品コンテナ6に付与された3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”)が1対1で対応して予め割り当てられている。その具体的な対応付けは次の表1のようにされている。
【0046】
【表1】
【0047】
表1に示すように、カテゴリー「和日配」には識別色”橙色”が、カテゴリー「洋日配」には識別色”緑色”が、カテゴリー「デザート」には識別色”赤色”がそれぞれ割り当てられている。なお、3種のカテゴリーに3種類の識別色が1対1で対応して明確に割り当てられているのであれば、表1のような対応付けに限定されるものではなく、その対応関係は任意に設定することができる。また、表1のようなテーブルも予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。
【0048】
仕分け端末30のCPU33は、不揮発性メモリ36に記憶されている表示器2と店舗名との対応関係およびカテゴリーと識別色との対応関係に基づいて、各表示器2の点灯/消灯を制御する。より具体的には、上述の如く商品の商品コードに基づいて商品マスターテーブルMTからカテゴリー、店舗名、その店舗からの受注個数が取得されており、仕分け端末30のCPU33は、その店舗名に対応する表示器2に対して、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21に当該受注個数を表示させるような制御を行う。
【0049】
図8は、このような表示制御によって表示器2が表示を行っている状態の一例を示す図である。例えば、上記の例のように、商品「Aちくわ」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMTからその商品コード”49740110”に対応するカテゴリー、店舗名およびそれら各店舗からの受注個数が取得される。仕分け端末30のCPU33は、取得された一の店舗名「スーパー○○の○○店」に対応する商品棚20aに設置された表示器2に対して、カテゴリー「和日配」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「スーパー○○の○○店」からの受注個数”30”を表示させる制御を行う。同様に、仕分け端末30のCPU33は、取得された他の店舗名「○×商店」に対応する商品棚20bに設置された表示器2に対して、カテゴリー「和日配」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「○×商店」からの受注個数”53”を表示させる制御を行う。
【0050】
また、商品「B牛乳」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMTからその商品コード”49740111”に対応するカテゴリー、店舗名およびそれら各店舗からの受注個数を取得したときには、仕分け端末30のCPU33は、取得された一の店舗名「スーパー○○の○○店」に対応する商品棚20aに設置された表示器2に対して、カテゴリー「洋日配」に割り当てられた識別色”緑色”を表示する数値表示灯21bに「スーパー○○の○○店」からの受注個数”20”を表示させる制御を行う。さらに、商品「Cプリン」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMTからその商品コード”49740112”に対応するカテゴリー、店舗名およびそれら各店舗からの受注個数を取得したときには、仕分け端末30のCPU33は、取得された一の店舗名「○○○スーパー」に対応する商品棚20に設置された表示器2に対して、カテゴリー「デザート」に割り当てられた識別色”赤色”を表示する数値表示灯21cに「○○○スーパー」からの受注個数”50”を表示させる制御を行う。
【0051】
表示器2に受注個数が表示されると、図6のステップS5に進み、作業者はその表示に従って台車40から集品コンテナ6に商品を投入する。このときに、作業者は1つの商品棚20において、個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に当該個数の商品投入を行う。例えば、図8に示す如く、商品棚20aに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”30”を表示しているときには、作業者は商品棚20aにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ30個の”Aちくわ”の投入を行う。同様に、商品棚20bに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”53”を表示しているときには、作業者は商品棚20bにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ53個の”Aちくわ”の投入を行う。
【0052】
表示された個数の商品投入が終わると、作業者は数値表示灯21(図3の場合)または完了スイッチ23(図4の場合)を押下して仕分け端末30に仕分け作業完了を通知する。なお、このときに仕分け作業を行った商品の個数表示をしていた数値表示灯21自体またはそれと同一色の完了スイッチ23を押下することは勿論である。
【0053】
以上のようにすれば、表示器2によって表示可能な3種類の識別色が1対1で対応して割り当てられた3種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21にて表示させるようにしているため、作業者は個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に商品を投入するだけで、仕分け対象の商品がいずれのカテゴリーに属するかを考えることなくカテゴリー毎の仕分け作業を容易に行うことができる。
【0054】
また、その結果、異なるカテゴリーに対応する集品コンテナ6に商品を投入するという誤投入を低減することができる。
【0055】
さらに、カテゴリー毎に異なる表示色にて表示器2に個数表示がなされることとなるため、異なるカテゴリーの商品であれば同時に3種までの商品仕分け作業を行うことができ、作業時間を短縮することができる。
【0056】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の仕分けシステムのハードウェア構成は表示器2の表示桁数が多くなっている点を除いては第1実施形態と全く同じである(図1〜図5参照)。また、仕分けシステムにおける処理フローについても図6とほぼ同じであり、まず仕分け対象となる商品を搬送する台車40がラックLの近傍まで巡回され、仕分け作業を行う作業者がバーコードリーダ31を用いて商品に付されたバーコードを読み取る。読み取られたバーコードは商品の商品コードとして仕分け端末30のCPU33に伝達され、その入力された商品コードに対応する商品指示情報が呼び出される。
【0057】
但し、第2実施形態においては、ホストコンピュータ10の磁気ディスク17内に格納されている商品マスターテーブルMT2が図9に示すようなものとなっている。同図に示すように、商品マスターテーブルMT2は、「商品名」、「商品コード」、「店舗名」、「受注個数」等を含む複数のフィールドを相互に対応付けたデータベースである。商品マスターテーブルMT2においては、商品名に対して商品コードが1対1で対応付けられている。また、1つの商品名に対して受注のあった複数の店舗名およびそれらそれぞれの受注個数が対応付けられている。例えば、商品名”D歯ブラシ”に対しては、商品コード”49740210”およびが対応付けられるとともに、”D歯ブラシ”に対して受注のあった複数の店舗名およびそれら複数の店舗から受注個数も商品名”D歯ブラシ”に対応付けられている。
【0058】
ここで、「店舗」とは例えばコンビニエンスストアのように多くの小売店舗とフランチャイズ契約を結ぶチェーン店および小売店舗自体の双方を含むものとする。したがって、商品マスターテーブルMT2における「店舗名」とはチェーン店の名称および小売店舗自体の名称の双方を含むものであるが、第2実施形態ではチェーン店の名称としており、「Xチェーン」、「Yチェーン」、「Zチェーン」の3種類を設定している。
【0059】
第2実施形態では、仕分け端末30に商品コードが入力されると、その商品コードをキー情報としてホストコンピュータ10の磁気ディスク17内に格納されている商品マスターテーブルMT2を検索し、対応する商品指示情報(少なくとも店舗名および各店舗からの受注個数を含む情報)を取得する。例えば、商品「D歯ブラシ」のバーコードを読み取った結果、商品コード”49740210”が仕分け端末30に入力されたときには、それに対応する商品指示情報として店舗名(Xチェーン等)およびそれら各店舗からの受注個数(Xチェーンからは6500個等)が取得される。取得された受注個数等の商品指示情報は一旦RAM35等に記憶される。
【0060】
そして、上記取得した受注個数の表示を行うのであるが、第2実施形態の仕分けシステムにおいては、ラックLに設けられた商品棚20が商品と1対1で対応している。例えば、図2の商品棚20aは商品「D歯ブラシ」に対応しており、商品棚20bは商品「Eシャンプー」に対応している。各商品棚20には1つの表示器2が設置されているため、結局複数の表示器2と複数の商品とが1対1で対応していることとなる。つまり、商品棚20aに設置された表示器2は商品「D歯ブラシ」に対応しており、商品棚20bに設置された表示器2は商品「シャンプー」に対応している。そしてこのような対応付けは予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。具体的には第1実施形態と同様に、各表示器2に表示器識別コードを付与するとともに、その表示器識別コードと商品名とを対応付けたテーブルを不揮発性メモリ36に記憶させておけば良い。
【0061】
また、第2実施形態では、上記3種の店舗(チェーン店)には表示器2によって表示可能な3種類の識別色(つまり集品コンテナ6に付与された3種類の識別色”橙色”、”緑色”、”赤色”)が1対1で対応して予め割り当てられている。その具体的な対応付けは次の表2のようにされている。
【0062】
【表2】
【0063】
表2に示すように、店舗「Xチェーン」には識別色”橙色”が、店舗「Yチェーン」には識別色”緑色”が、店舗「Zチェーン」には識別色”赤色”がそれぞれ割り当てられている。なお、3種の店舗に3種類の識別色が1対1で対応して明確に割り当てられているのであれば、表2のような対応付けに限定されるものではなく、その対応関係は任意に設定することができる。また、表2のようなテーブルも予め例えば不揮発性メモリ36に記憶されている。
【0064】
仕分け端末30のCPU33は、不揮発性メモリ36に記憶されている表示器2と商品との対応関係および店舗と識別色との対応関係に基づいて、各表示器2の点灯/消灯を制御する。より具体的には、上述の如く商品の商品コードに基づいて商品マスターテーブルMT2から店舗名およびその店舗からの受注個数が取得されており、仕分け端末30のCPU33は、その商品に対応する表示器2に対して、当該店舗に割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21に当該受注個数を表示させるような制御を行う。
【0065】
例えば、上記の例では、商品「D歯ブラシ」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMT2からその商品コード”49740210”に対応する店舗名およびそれら各店舗からの受注個数が取得される。仕分け端末30のCPU33は、商品「D歯ブラシ」に対応する商品棚20aに設置された表示器2に対して、店舗「Xチェーン」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「Xチェーン」からの受注個数”6500”を表示させる制御を行う。同様に、仕分け端末30のCPU33は、店舗「Yチェーン」に割り当てられた識別色”緑色”を表示する数値表示灯21bに「Yチェーン」からの受注個数”4200”を表示させる制御を行うとともに、店舗「Zチェーン」に割り当てられた識別色”赤色”を表示する数値表示灯21cに「Zチェーン」からの受注個数”4500”を表示させる制御を行う。
【0066】
また、商品「Eシャンプー」のバーコードを読み取ることによって、商品マスターテーブルMT2からその商品コード”49740211”に対応する店舗名およびそれら各店舗からの受注個数が取得されると、仕分け端末30のCPU33は、商品「Eシャンプー」に対応する商品棚20bに設置された表示器2に対して、店舗「Xチェーン」に割り当てられた識別色”橙色”を表示する数値表示灯21aに「Xチェーン」からの受注個数”2000”を表示させる制御を行うのである。
【0067】
表示器2に受注個数が表示されると、第1実施形態と同様に、作業者はその表示に従って台車40から集品コンテナ6に商品を投入する。このときに、作業者は1つの商品棚20において、個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に当該個数の商品投入を行う。例えば、商品棚20aに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”6500”を表示しているときには、作業者は商品棚20aにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ6500個の”D歯ブラシ”の投入を行う。同様に、商品棚20bに設置された表示器2の”橙色”の数値表示灯21aが個数”2000”を表示しているときには、作業者は商品棚20bにて識別色”橙色”が付与された左側の集品コンテナ6へ2000個の”Eシャンプー”の投入を行う。
【0068】
表示された個数の商品投入が終わると、作業者は数値表示灯21(図3の場合)または完了スイッチ23(図4の場合)を押下して仕分け端末30に仕分け作業完了を通知する。なお、このときに仕分け作業を行った商品の個数表示をしていた数値表示灯21自体またはそれと同一色の完了スイッチ23を押下することは勿論である。
【0069】
以上のようにすれば、表示器2によって表示可能な3種類の識別色が1対1で対応して割り当てられた3種の店舗のそれぞれに分別すべき商品個数を、当該店舗に割り当てられた識別色を表示する数値表示灯21にて表示させるようにしているため、作業者は個数表示がなされている数値表示灯21の表示色と同一色の識別色を付与された集品コンテナ6に商品を投入するだけで、一度に複数の店舗への仕分け作業が可能となる。
【0070】
また、その結果、予め店舗ごとに商品を分別しておく必要が無くなり、仕分け作業に要する時間を短縮することができる。さらに、1個の表示器2によって複数店舗への仕分けが可能となるため、システムの初期投資額や作業人員も少なくすることができる。
【0071】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態においては、表示器2が3つの数値表示灯21を備えていたが、表示器2はそれぞれが固有の識別色を表示する2個以上の数値表示灯21を備えていれば良い。また、それぞれの数値表示灯21が表示する表示色の組み合わせは任意である。但し、誤投入を防止するためには、相互に識別容易な表示色の組み合わせとするのが好ましい。
【0072】
また、「カテゴリー」とは商品を分類するための商品属性であり、「和日配」、「洋日配」、「デザート」に限定されるものでなく、出荷先の店舗の配列特性に応じて設定されるのが好ましい。例えば、出荷先がドラッグストア系である場合には、一般薬である「薬」と薬以外の雑貨である「雑貨」とをカテゴリーとして設定することができ、出荷先がホームセンター系である場合には、ほうきや鍋等の「家庭雑貨」と洗剤や芳香剤等の「消耗雑貨」とをカテゴリーとして設定することができる。なお、これらの場合はカテゴリーが2種類となるが、表示器2が表示する識別色の一部のみを使用する運用も勿論可能である。
【0073】
また、表示器2の数値表示灯21の表示桁数は受注規模に応じて適宜のものとすることができる。
【0074】
また、上記各実施形態のラックLには、上下2段に商品棚20が設けられていたがこれには限定されず、どのような段数の商品棚20が設けられたものであってもよい。
【0075】
また、第1実施形態において、表示器2と店舗名との対応関係およびカテゴリーと識別色との対応関係を商品マスターテーブルMTに併せて登録する様にしても良い。同様に、第2実施形態において、表示器2と商品との対応関係および店舗と識別色との対応関係を商品マスターテーブルMT2に併せて登録する様にしても良い。
【0076】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1の発明によれば、表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して割り当てられたn種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるようにしているため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色のカテゴリーに当該商品個数の商品を分別するだけで仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易になり、誤った仕分けを低減することができる。
【0077】
また、請求項2の発明によれば、表示器は、前記n種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚に付設されるため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけで仕分け作業を行うことができ、仕分け作業がより容易となる。
【0078】
また、請求項3の発明によれば、商品の商品コードと当該商品のカテゴリーおよび分別個数とを相互に対応させたテーブルを検索することによって取得された分別個数をそのカテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるようにしているため、仕分け対象となる商品の商品コードを入力するだけでその商品のカテゴリーに割り当てられた識別色にてその商品の分別個数が表示されることとなり、仕分け作業がより容易となる。
【0079】
また、請求項4の発明によれば、表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナのそれぞれに投入すべき商品個数を、当該集品コンテナに付与された識別色を表示する表示灯にて表示させるようにしているため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけで仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易になり、誤った仕分けを低減することができる。
【0080】
また、請求項5の発明によれば、n種類の識別色が商品のn種のカテゴリーと1対1で対応付けられるため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけでカテゴリーごとの仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易となる。
【0081】
また、請求項6の発明によれば、n種類の識別色が商品の出荷先であるn種の店舗と1対1で対応付けられるため、商品個数を表示している表示灯の識別色と同じ識別色の集品コンテナに当該商品個数の商品を投入するだけで店舗ごとの仕分け作業を行うことができ、仕分け作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる仕分けシステムの一例を示す外観斜視図である。
【図2】図1の仕分けシステムの仕分け端末およびラックの一部を示す正面図である。
【図3】表示器の一例を示す拡大正面図である。
【図4】表示器の他の例を示す拡大正面図である。
【図5】図1の仕分けシステムの機能ブロック図である。
【図6】図1の仕分けシステムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図7】商品マスターテーブルの一例を示す図である。
【図8】表示器が表示を行っている状態の一例を示す図である。
【図9】商品マスターテーブルの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 仕分けシステム
2 表示器
6 集品コンテナ
10 ホストコンピュータ
17 磁気ディスク
20 商品棚
21 数値表示灯
30 仕分け端末
31 バーコードリーダ
33 CPU
40 台車
L ラック
MT,MT2 商品マスターテーブル
Claims (6)
- 商品をカテゴリーごとに分別して仕分ける仕分けシステムであって、
それぞれが固有の識別色にて数値を表示するn個(但し、nは2以上の自然数)の表示灯を一体化した表示器と、
前記表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して割り当てられたn種のカテゴリーのそれぞれに分別すべき商品個数を、当該カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする仕分けシステム。 - 請求項1記載の仕分けシステムにおいて、
前記表示器は、前記n種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚に付設されることを特徴とする仕分けシステム。 - 請求項1または請求項2記載の仕分けシステムにおいて、
商品の商品コードと当該商品のカテゴリーおよび分別個数とを相互に対応させたテーブルを保持するテーブル保持手段と、
仕分け対象となる商品の商品コードを入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された商品コードに対応するカテゴリーおよび分別個数を前記テーブルを検索することによって取得する検索手段と、
をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記検索手段によって取得された前記分別個数を前記カテゴリーに割り当てられた識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御することを特徴とする仕分けシステム。 - 商品を仕分けるための仕分けシステムであって、
それぞれが固有の識別色にて数値を表示するn個(但し、nは2以上の自然数)の表示灯を一体化した表示器と、
前記表示器によって表示可能なn種類の識別色が1対1で対応して付与されたn種類の集品コンテナを搬入出可能に収納する商品棚と、
前記n種類の集品コンテナのそれぞれに投入すべき商品個数を、当該集品コンテナに付与された識別色を表示する表示灯にて表示させるように前記表示器を制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする仕分けシステム。 - 請求項4記載の仕分けシステムにおいて、
前記n種類の識別色が商品のn種のカテゴリーと1対1で対応付けられることを特徴とする仕分けシステム。 - 請求項4記載の仕分けシステムにおいて、
前記n種類の識別色が商品の出荷先であるn種の店舗と1対1で対応付けられることを特徴とする仕分けシステム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012076878A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | C Net:Kk | 倉庫に保管した物品のピッキングシステム |
JP2018180822A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | 株式会社オープンロジ | 倉庫管理サーバ、倉庫管理方法及び倉庫管理プログラム |
-
2002
- 2002-06-17 JP JP2002175421A patent/JP2004018177A/ja active Pending
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