JP2003221104A - 2次元コード棚札方式の単品管理システム - Google Patents

2次元コード棚札方式の単品管理システム

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JP2003221104A
JP2003221104A JP2002021692A JP2002021692A JP2003221104A JP 2003221104 A JP2003221104 A JP 2003221104A JP 2002021692 A JP2002021692 A JP 2002021692A JP 2002021692 A JP2002021692 A JP 2002021692A JP 2003221104 A JP2003221104 A JP 2003221104A
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Akira Yasuda
晃 安田
Hisashige Nakao
寿成 中尾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 物品を収納するケース又は棚あるいは保存す
る場所を管理するシステムにおいて、単品単位で棚卸在
庫実数の把握や受発注ができるようにする。 【解決手段】物品6の属性情報をコード化した2次元コ
ード3を棚札2等の識別子に付帯させ、各棚1に配置す
る。作業者は、2次元コード3をスキャナ4で読み取る
とともに、物品6の実在数量を入力操作する。コンピュ
ータは、2次元コード情報から得た物品6の属性情報に
おける複数項目の文字数値に対し論理演算を行い、結果
を分類キイ値とし、単品収納数量の値に入力された数量
を乗算し物品6の数量を求め、在庫数量に累積加算し、
単品単位の棚卸在庫情報を得る。在庫金額は、単価に在
庫数量を乗算することで得られる。さらに2次元コード
3には、発注点数量,発注量などの管理処理に関する数
値を含ませておき、小規模な機器構成でも必要な管理処
理を簡単に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棚卸や発注の作業
を、小規模な機器構成と簡単な操作にて行える在庫管理
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】棚卸管理をコンピュータ等で行う場合、
商品の在庫数量以外に、商品の品番や荷姿(梱包単
位)、商品の色情報など色々な商品の属性情報を入力し
なければ、棚卸に要求される詳細な実数を得る集計処理
ができない。従来より、商品にJANやITFなどの1
次元バーコードが付帯されている場合、これらのバーコ
ードを読み取ることで入力を簡単にしようとする方式が
ある。
【0003】さらに、商品の属性情報を2次元コードに
コード化し商品に付帯させ、この2次元コードを読み取
ることで上記の商品情報の入力操作の省力をはかる試み
も行われている。
【0004】また事前に発注点数量と所定の発注量を決
めて物品のマスタファイルに記録しておき、在庫数量と
比較し在庫数量が発注点数量を下回った場合、所定の発
注量を発注するシステムがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のJANなどの1
次元コードを読み取る方式では、商品製造時にコードが
付帯されている場合があり、改めてコードを商品に付帯
させる手間が不要である。しかし、1次元表示のコード
であるため少ない情報しかコード化できなくて、異なる
商品間でコードの重複が生じたり、商品の色などの仕様
や荷姿別の物品収納数量(箱に物品を何個収納している
かの情報)等の属性情報をコードに含めることができ
ず、追加情報を別途キイ入力する必要があり、煩雑な手
間がかかっていた。
【0006】また、2次元コードを商品に付帯させる方
式では、一般に商品製造時にコードが付帯されていない
ため、管理対象の全ての商品に新たに2次元コードを印
刷したり貼り付けたりして付帯させる必要があり、多く
の工数を必要とし大規模なシステム構成となり、実用的
ではなかった。
【0007】さらに事前に発注点数量と所定の発注量を
決めておき、在庫数量と比較し在庫数量が発注点数量を
下回った場合、所定の発注量を発注するシステムでは、
発注点数量と所定の発注量は通常、在庫管理の中央コン
ピュータに問いあわせる必要があり、大規模なシステム
構成を必要とし、処理も迅速に行えなかった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目
したものであり、その目的は、コードが付帯されていな
い物品を含む全ての物品に対し、小規模な機器構成と簡
単な操作で、棚卸や発注の業務が行える在庫管理システ
ムを実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、商
品等の物品において、単品単位の数量管理に必要な物品
に関する属性の文字数字情報をコード化した2次元コー
ドを、棚札等の識別子に付帯させ、物品を収納する各棚
に配置する。作業者は、各棚において識別子に付帯する
2次元コードをスキャナで読み取るとともに、読み取っ
た棚札等の識別子に対応する物品の数量を入力操作す
る。コンピュータは、2次元コード情報から得た物品の
属性情報における複数項目の文字数値に対し論理演算を
行い、結果を読み取った識別子に対応する収納物品の分
類キイ値とする。さらにコンピュータは、2次元コード
情報から得た単品収納数量の値に入力された数量を乗算
し、前記分類キイに対応する物品の数量を求めて、在庫
数量に積算し、物品の単品単位の棚卸在庫情報を得る。
在庫金額は、2次元コード情報に含まれる単価に在庫数
量を乗算することで得られる。このようにして、物品の
単品単位での在庫数量と物品別の在庫金額などの管理を
簡単な操作で行えることを特徴とする。ここでは、物品
の属性をコード化した2次元コードを、従来のように物
品にでなく棚札等の識別子に付帯させることで、物品に
いちいちコードを貼り付けたり印字する手間が不要にな
る。さらに、2次元コードは1次元コードと比較して表
示情報量が多いため、処理に必要な属性情報をほとんど
全てコード化しておき、スキャン操作でコンピュータに
読み取らせることができる。また物品にコードが付帯し
ていなくても、文字数字で表示されている棚札等の識別
子の物品属性情報と実在物品を対比することで、属性情
報と物品との対応は正しく行うことが可能である。
【0010】本発明の請求項2は、請求項第1項記載の
単品管理システムにおいて、2次元コードをスキャナで
読み取った物品属性の文字数字情報を、ディスプレイに
表示させ収納物品と対比することで、収納物品と属性情
報の対応間違いを防止するようにしたことを特徴とす
る。ここでは、2次元コードに物品に関する属性の文字
数字情報をコード化してあるため、物品のマスタファイ
ルなどを参照することなく容易に属性情報を文字数字で
表示することができる。
【0011】本発明の請求項3は、請求項第1項ないし
第2項に記載の単品管理システムにおいて、2次元コー
ドにコード化する属性情報に、物品の単価と荷姿別の単
品収納数量を含むものである。棚におかれている物品
が、単品を複数個収納している梱包箱の荷姿である場合
でも、コンピュータにより単品収納数量と実在物品数を
乗算することにより、単品単位での数量を算出でき、さ
らに単価と乗算することにより、物品のマスタファイル
を参照することなく小規模の機器構成で、迅速に、分類
キイ値別の在庫金額を算出することが可能となる。
【0012】本発明の請求項4は、請求項第1項ないし
第3項のいずれかに記載の単品管理システムにおいて、
2次元コードにコード化する属性情報に、色,寸法,重
さなどの物品の仕様情報を含むものである。JANやI
TFなどの1次元コードでは、コード化表現できる容量
が小さいため、一般に商品の仕様情報は含むことができ
ず、棚卸や発注時には仕様情報を追加入力する必要があ
る。本方式では、2次元コードに物品の単品管理に必要
な仕様情報をコード化し、スキャナで読み取ることがで
きるため、1次元コードを利用して物品属性情報を入力
する方式に比較して、操作量の削減効果が大きいことを
特徴とする。
【0013】本発明の請求項5は、請求項第1項ないし
第4項のいずれかに記載の単品管理システムにおいて、
2次元コードにコード化する属性情報には、対象物品の
発注点数量と発注量の数値を含め、集計処理において実
在庫数量と比較し、実在庫数量が発注点数量を下回って
いたら、前記発注量を発注処理することにより、在庫数
を入力するという簡易な操作で、物品のマスタファイル
を参照することなく迅速に必要な発注が行われ、小規模
の機器構成でも、常に適切な物品の在庫数量を保つ管理
ができることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項6は、請求項第1項ないし
第5項のいずれかに記載の単品管理システムにおいて、
2次元コードにコード化する属性情報には、対象物品の
基準在庫数量として上限数量と下限数量を含め、在庫数
量を求めた時に基準在庫数量と実在庫数量とを比較し、
実在庫数量が下限数量より少ないあるいは上限数量より
多かったら、異常の警告を発する。物品のマスタファイ
ルを参照する必要が無いため、小規模の機器構成で迅速
に、数量の入力操作ミスや管理状態の異常を把握して、
トラブルを未然に防止することができることを特徴とす
る。
【0015】本発明の請求項7は、棚札等の識別子を配
置する場所を冊子の紙面にしたものであり、物品が棚に
収納されていないなど整理されず散在している場合に適
する。本方式においては、文字数字で表示されている棚
札等の識別子の商品属性情報と実在商品を対比すること
で確認が可能であり、属性情報と商品との対応は正しく
行われる。したがって、多少効率は落ちるが、識別子を
冊子に一括して貼り付け、この冊子を携帯しながら在庫
の確認入力を行う方法も可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1に本発明の実施の形態における
全体構成図を示す。ここでは商品の棚卸管理作業を例に
とって説明する。棚卸においては、商品の単品単位で在
庫数と仕入金額換算在庫金額を集計する。また商品の色
が複数ある場合には、色ごとに集計を行う。
【0017】図1では棚1に収納されている各種商品の
内から一部の商品6a〜dを示している。図2には、商品
6a〜dの各属性を上から順に並べて表にして示してお
り、商品6 a〜d はいずれもメーカ名はイロハ社、品番
はAB467、品名はAbcdefである。商品6aは商品の色が赤
であり荷姿は大きい外箱に梱包された状態である。商品
6bは商品の色が赤であり中サイズの中箱に梱包された状
態であり、商品6cは商品の色が赤であり小さい内箱に梱
包された状態である。また、商品6dは商品の色が青であ
り小さい内箱に梱包された状態である。
【0018】ここで、商品6aに関する図2の表における
1行目のメーカ名から仕入れ単価までの属性情報を、2
次元コード化して2次元コード3aを作成する。同様にし
て商品6bに対しては表の2行目、商品6cに対しては3行
目、商品6dに対しては4行目の情報をコード化した2次
元コード3b〜dを作成する。次に図3に示すような棚札
2を商品6a〜dに対応して作成する。そして図1におけ
る棚札2a〜dには商品6a〜dを目視にて確認するのに必
要な情報を文字数字にて印字等して表示させ、さらに商
品6a〜dに対応する2次元コード3a〜d も印字等により
表示させる。なお、図1における棚札2a〜dを総称して
図3では棚札2と表現している。同様に、図1における
2次元コード3a〜dを総称して図3では2次元コード3
と表現している。また図3の各欄に示す、棚番号、品
番、品名等の各項目は、2a〜dの各棚札の場合を総称し
て表現しており、実際には、“A-2-123”、“イロハ
社”、“AB467”、“Abcdef”等の図2に示す表の各行
の文字数字が表示される。
【0019】次に作成した棚札2a〜dを、図1に示すよ
うに商品6a〜dを収納する棚1の各位置に配置する。作
業者は、棚1の各位置において棚札2a〜dに付帯されて
いる2次元コード3a〜dのいずれかをスキャナ4で読み
取るとともに、読み取った棚札2a〜dのいずれかに対応
する商品の実在数量を入力操作する。
【0020】携帯型コンピュータ5は、2次元コード3a
〜dの情報から得た商品6a〜dの属性情報におけるメー
カ名および品名、品番、商品の色の4項目の文字数値に
対し論理積の演算を行い、結果を分類キイの値として、
分類キイの値ごとに棚卸の集計を行う。すなわち、メー
カ名および品名、品番、商品の色の4項目全てが同一の
値のデータを、同一キイ値のデータとして扱うことにな
る。この論理演算は、棚卸においてどういう単位で、在
庫数や在庫金額を集計するかに依存して変わるので、事
前に設定をしておく。例えば、商品の色を区別しない場
合には、メーカ名および品名、品番の3項目の文字数値
に対し論理積の演算を行い、分類キイの値とすることに
なる。コンピュータ5は、2次元コード情報から得た単
品収納数量の値に入力された数量を乗算し、前記分類キ
イに対応する物品の数量として在庫数量に積算し、物品
の単品単位の棚卸在庫情報を得る。仕入金額換算在庫金
額は、2次元コードに含まれる仕入単価に在庫数量を乗
算することで得られる。
【0021】以上の処理に関し、図1と図2に示す物品
に関する部分を例にとって以下に具体的に説明する。こ
こでは、図1において商品6a,6b,6c,6dの順に棚卸在
庫数の入力操作を行ったものと仮定する。
【0022】最初、作業者は商品6aを見て次に棚札2aの
表示内容を読み、商品6aに対応する棚札が2aであること
を認識する。次に棚札2aに付帯している2次元コード3a
をスキャナ4で読み取り、携帯型コンピュータ5に入力
する。携帯型コンピュータ5はこの時、図2の上から1
行目の各データを記憶する。さらに2次元コード3aをス
キャナ4で読み取った物品属性の文字数字情報(メーカ
名はイロハ社、品名はAbcdef、品番はAB467、商品の色
は赤、荷姿は大きい外箱に収納)を、携帯型コンピュー
タ5のディスプレイ部分に表示させ商品6aと対比するこ
とで、対応間違いを防止する。ここで、2次元コード3a
には商品6aに関する属性の文字数字情報が含まれている
ため、商品のマスタファイルなどを参照することなく容
易に属性情報を文字数字で表示することができる。
【0023】作業者は、図1における棚1に在庫してい
る商品6aの数量が2個であることを目視で確認して数値
2を入力する。この在庫数値の入力には、携帯型コンピ
ュータ5のキイボードを用いてもいいが、図4に示すよ
うな、数字入力用の2次元コードシートを用いれば、作
業がスキャナ4の読み取り操作に統一できて、より簡単
で効率的となる。
【0024】携帯型コンピュータ5は、入力された属性
情報におけるメーカ名および品名、品番、商品の色の4
項目の文字数値に対し論理積の演算を行い、結果の"イ
ロハ社"AND"Abcdef"AND"AB467"AND"赤"を、入力された
データの分類キイの値とする。図2の1行目に示すよう
に、入力された属性情報における単品収納数は300で
あり、入力された在庫数量は2であり、携帯型コンピュ
ータ5は300×2=600の乗算を行い、在庫の単品
数を600と算出する。そして分類キイ値="イロハ社"
AND"Abcdef"AND"AB467"AND"赤"の商品の在庫数量に60
0を累積加算する。ここでは、説明を簡潔にするため、
商品6aの在庫入力操作を行う前の、分類キイ値="イロ
ハ社"AND"Abcdef"AND"AB467"AND"赤"の在庫数値を0と
すれば、商品6aの在庫入力操作後の在庫数は0+600
=600となる。
【0025】同様に、図1の商品6bに対し棚卸在庫数の
確認と入力操作を行うと、在庫の単品数として60×5
=300を得、分類キイ値="イロハ社"AND"Abcdef"AN
D"AB467"AND"赤"の在庫数量に累積加算し、600+3
00=900の在庫数量を得る。さらに、同様に、図1
の商品6cに対し棚卸在庫数の確認と入力操作を行うと、
在庫の単品数として12×3=36を得、分類キイ値
="イロハ社"AND"Abcdef"AND"AB467"AND"赤"の在庫数量
に累積加算し、900+36=936の在庫数量を得
る。
【0026】図1の商品6dに対し棚卸在庫数の確認と入
力操作を行った場合は、在庫の単品数として12×6=
72を得るが、分類キイ値は"イロハ社"AND"Abcdef"AN
D"AB467"AND"青"となり、6a〜6cとは、異なる分類キイ
値の在庫量に対して累積加算される。ここで、説明を簡
潔にするため、商品6dの在庫入力操作を行う前の、分類
キイ値="イロハ社"AND"Abcdef"AND"AB467"AND"青"の在
庫数値を0とすれば、商品6dの在庫入力操作後の在庫数
は0+72=72となる。
【0027】仕入金額換算在庫金額は、2次元コード情
報に含まれる仕入単価100円に在庫数量を乗算するこ
とで得られる。以上のような処理により、携帯型コンピ
ュータ5は図5に示すような結果を得る。
【0028】次に、棚卸在庫管理と連動した在庫数異常
チェック方式に関して以下に説明する。携帯型コンピュ
ータ5は、棚卸在庫確認作業で得られたデータを基に、
チェックを行う。基準在庫上限数量と下限数値と、単品
在庫数量とを比較し、単品在庫数量が下限数量より少な
いあるいは上限数量より多かったら、異常の警告を発す
る。図5の例では、分類キイ値="イロハ社"AND"Abcde
f"AND"AB467"AND"赤"の単品在庫数量は936であり、
基準在庫上限数量の500を超えており、携帯型コンピ
ュータ5は上限オーバの警報を発し、作業者に警告を行
う。分類キイ値="イロハ社"AND"Abcdef"AND"AB467"AN
D"青"の単品在庫数量は72であり、基準在庫上限数量
の300より少なく、下限数量の20より多く、正常な
在庫水準にあり、携帯型コンピュータ5は警報を発しな
い。
【0029】次に、棚卸在庫管理と連動した自動発注方
式に関して以下に説明する。携帯型コンピュータ5は、
図5のデータにおいて、単品在庫数量と発注点数量を比
較する。そして単品在庫数量が発注点数量を下回ってい
ると発注量で指定されている数量の発注処理を行う。図
5のデータにおいては、分類キイ値="イロハ社"AND"Ab
cdef"AND"AB467"AND"青"の在庫数値が72であり、発注
点数量100を下回っている。したがって、携帯型コン
ピュータ5は、分類キイ値="イロハ社"AND"Abcdef"AN
D"AB467"AND"青"に対応する商品を、指定発注量の50
だけ発注する処理を行う。発注処理は、携帯型コンピュ
ータ5が無線LANなどのネットワークを介して注文先
に発注データを伝送することにより実行できる。
【0030】なお、本方式においては、文字数字で表示
されている棚札等の識別子の商品属性情報と実在商品を
対比することで確認が可能であり、属性情報と商品との
対応は正しく行われる。したがって、図1に示す棚の仕
切り7は、必ずしも必要ではない。さらに、各棚札を棚
に配置するのではなく、図6に示すように冊子に一括し
て貼り付け、この冊子を携帯しながら在庫の確認入力を
行う方法もあり、物品が棚に収納されていないなど整理
されず散在している場合に適する。多少効率は落ちる
が、棚札を冊子に一括して貼り付け、この冊子を携帯し
ながら在庫の確認入力を行う方法も可能である。
【0031】また、図1における携帯型コンピュータ5
を、図7に示すように、据え置き型コンピュータ9とネ
ットワーク10で接続された携帯型の端末器8に置き換
える方法も考えられ、同等の機能を果たすことができ
る。
【0032】図8から12には、本方式の処理方式をフ
ローチャートで示す。図12は事前準備処理を示し、図
8は処理全体のフローを示す。図8における、在庫数量
入力処理の内容を図9に、異常確認処理の内容を図10
に、発注点確認処理の内容を図11に、それぞれ示す。
【0033】本実施の形態に基づき、図12の事前準備
処理を以下に具体的に説明する。図12のブロック20
における、管理する物品属性項目とは、図2の表の項目
名であり、メーカ名および品名、品番、商品の色、荷
姿、単品収納数、基準在庫下限、基準在庫上限、発注点
数量、発注量、定価、仕入単価となり、分類キイを構成
する項目は、メーカ名および品名、品番、商品の色の4
項目である。また演算処理内容は論理積の演算となる。
図12のブロック21における、棚札に表示する物品属
性項目は、管理する物品属性項目から仕入単価を除いた
項目となる(仕入単価は、一般に棚札のように誰でも見
られる物には表示しない項目なので除く)。棚札発行単
位で区別する物品属性項目とは、1つの棚札に対応する
属性項目であり、その属性項目のいずれか1項目でも異
なる場合は、別の棚札が対応する項目である。本実施の
形態においては、分類キイであるメーカ名および品名、
品番、商品の色に、荷姿を加えた5項目である。すなわ
ち、メーカ名および品名、品番、商品の色、荷姿の5項
目が同じ物品は同一の棚札が対応し、5項目の内1項目
でも異なる物品は別の棚札が対応することになる。ま
た、図12のブロック22における、棚札発行単位で区
別する各物品属性項目ごとにキイ入力する棚札に表示す
る物品属性項目とは、図2の表における1行ごとの、メ
ーカ名から定価までの属性項目の文字・数字である。
【0034】
【発明の効果】物品にコードを付帯させる方式は、いっ
たん商品にコードを印刷したり貼り付けたりして付帯さ
せてしまうと、簡単には変更することができない。しか
し、本方式では、用途や状況に応じて現場で簡単に、物
品の属性項目を自由に組み合わせて分類キイを作成し、
作成した分類キイにより分類した単位で在庫量や在庫金
額を算出したり、発注したりすることができ、非常に柔
軟なシステムを実現できる。さらに、属性情報は文字数
字情報のままコード化するため、入力時に属性文字数字
を表示して即時確認して誤りを防止でき、また、マスタ
ファイルの参照を必要としないため、即座に棚卸関連資
料を作成することができる。さらにマスタファイルなど
のデータベースを必要としないため、小規模の機器構成
でも実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した、商品の棚卸管理システム
としての実施の形態における、全体構成図である。
【図2】 実施の形態において、例として扱う商品の属
性情報の表である。
【図3】 実施の形態において扱う棚札の例である。
【図4】 実施の形態において扱う、数字入力用の2次
元コードシートである。
【図5】 実施の形態において、商品の棚卸在庫数を入
力し、処理した結果得られる在庫管理情報である。
【図6】 実施の形態において、各棚札を一括して貼り
付けた冊子の例である。
【図7】実施の形態において、 据え置き型コンピュー
タとネットワークで接続された携帯型の端末器で構成し
た例である。
【図8】 本方式の処理方式における、全体処理を示し
たフローチャートである。
【図9】 本方式の処理方式における、在庫数量入力処
理の部分を示したフローチャートである。
【図10】 本方式の処理方式における、異常確認処理
の部分を示したフローチャートである。
【図11】 本方式の処理方式における、発注点確認処
理の部分を示したフローチャートである。
【図12】 本方式の処理方式における、事前準備処理
の部分を示したフローチャートである
【符号の説明】
1 商品等の物品を収納する棚 2 棚札 3 2次元コード 4 2次元コードを読み取るスキャナ 5 携帯型コンピュータ 6 商品 7 棚の仕切り 8 携帯型の端末器 9 据え置き型コンピュータ 10 ネットワーク 20から24 事前準備処理のフローチャートにおける
各処理ブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品等の物品に関する属性の文字数字情報
    をコード化した2次元コードを文字数字表示と共に棚札
    等の識別子に付帯させ、物品を収納する各棚に識別子を
    配置し、2次元コードをスキャナで読み取るとともに、
    読み取った識別子に対応する収納物品の実在数量を入力
    操作し、コンピュータにより、2次元コードから得た物
    品の属性情報における複数項目の文字数値に対し論理演
    算を行い、結果を読み取った識別子に対応する収納物品
    の分類キイ値とし、さらに2次元コード情報から得た単
    品収納数量の値に入力された数量を乗算して、分類キイ
    値に対応する物品の数量を求めて在庫数量に累積加算
    し、物品の単品単位での在庫数量と物品別の在庫金額な
    どの管理を簡単な操作で行える単品管理システム。
  2. 【請求項2】2次元コードをスキャナで読み取って得た
    物品属性の文字数字情報を、ディスプレイに表示させ収
    納物品と対比することで、収納物品と属性情報の対応間
    違いを防止するようにした、請求項1項に記載の単品管
    理システム。
  3. 【請求項3】2次元コードにコード化する属性情報に
    は、物品の単品単価と荷姿別の単品収納数量を含む、請
    求項1ないし2項に記載の単品管理システム。
  4. 【請求項4】2次元コードにコード化する属性情報に
    は、物品の仕様情報を含む、請求項1ないし3項のいず
    れかに記載の単品管理システム。
  5. 【請求項5】2次元コードにコード化する属性情報に
    は、対象物品の発注点数量と発注量の数値を包含させ、
    在庫数量を求めた時に発注点数量と実在庫数量とを比較
    し、実在庫数量が発注点数量を下回っていたら、前記発
    注量を発注処理させる請求項1ないし4項のいずれかに
    記載の単品管理システム。
  6. 【請求項6】2次元コードにコード化する属性情報に
    は、対象物品在庫の下限数量と上限数量を包含させてお
    き、在庫数量を求めた時に基準在庫数量と実在庫数量と
    を比較し、実在庫数量が下限数量より少ないあるいは上
    限数量より多かったら、異常の警告を発する請求項1な
    いし5項のいずれかに記載の単品管理システム。
  7. 【請求項7】識別子を冊子の紙面に配置したところの、
    請求項1ないし6項のいずれかに記載の、単品管理シス
    テム。
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