JP3721098B2 - 埋設本管の取付管口止水方法 - Google Patents

埋設本管の取付管口止水方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下に埋設した埋設本管に取り付けられている取付管に対し更生管を内部に引き込んだ際に埋設本管の取付管口を止水する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、地中に埋設されている鉄筋コンクリート管(ヒューム管)や鋼管などからなる下水用などの埋設本管の外周部に取り付けられた取付管が老朽化した場合には、この管路(取付管)内面を反埋設本管側から引き込まれた樹脂製の更生管によりライニングして管路を更生することが行われている。特に、埋設本管と取付管との接続部分、つまり埋設本管の取付管口では、地盤変動などの影響により老朽化が進んでいることが多く、この取付管口から湧水や雨水等の土中水が埋設本管内に流入し、この埋設本管内の水量が許容水量以上に達してしまう虞れがある。つまり、図10(a)に矢印で示すように、埋設本管aと取付管bとの間に生じた僅かな隙間から土中水wが埋設本管aの内部に流入することになる。また、図10(b)に示すように、取付管bにサドル部cを設け、このサドル部cを埋設本管aの外周面に接着した場合においても、その接着強度の経年劣化により、図中矢印で示すように土中水wが埋設本管aの内部に流入してしまう可能性がある。
【0003】
この不具合を解消するものとして、例えば特開昭63−167193号公報には、埋設本管の取付管口(埋設本管と取付管との接続部分)に補強パッドを装着して止水を行うことが開示されている。詳しくは、樹脂やゴム等の弾性を有する材料によって補強パッドを形成しておく。この補強パッドは、取付管の内径に略一致する外径を有する円筒形の挿入筒と、この挿入筒の基部に一体形成されたフランジとを備えている。そして、挿入筒を取付管内に挿入すると共に、フランジを埋設本管の内面に密着させることで上記取付管口の止水構造を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでの取付管口を止水するための手法は、取付管の内面のライニングとは別工程で行われるのが一般的であった。つまり、上記取付管口の止水構造を得るための作業と、取付管の内面のライニング作業とを個別に行う必要があり、作業工程が多く、作業時間の長期化及び作業の煩雑化を避けることができなかった。
【0005】
そこで、取付管の内部に反埋設本管側から引き込んだ更生管の先端(引き込み端)を利用し、この先端の引き込み代を鍔返しして埋設本管の取付管口の周囲に密着させることによって、埋設本管の取付管口を止水するようにすることが考えられる。
【0006】
ところが、上述の如きものにおいても、以下に述べるような欠点を保有している。
【0007】
つまり、更生管を取付管の内部に反埋設本管側から引き込むに当たって、更生管の先端に係止されたワイヤなどの索条部材を埋設本管の一側へガイドするためのプーリなどの案内ローラを埋設本管の取付管口に設置しておく必要があり、索条部材により引き込まれた更生管の先端は、案内ローラとの当接によって埋設本館内へのそれ以上の引き込みが規制されることになり、埋設本管の取付管口からの更生管の先端部の引き込み量が十分に確保することができないといった不具合を生じさせることになる。そのため、更生管内に蒸気を導入して更生管を加熱した後に圧縮空気を送給して更生管を加圧膨張させるライニング作業において、更生管先端部の引き込み量が不十分であると、更生管を拡径させても取付管口付近の内面に対し更生管を密着させることができない。これは、更生管の先端を密閉状態に保持する栓が更生管の拡径前に取り付けられているために、更生管の先端から完全な拡径部位までにある程度の長さの不完全拡径部位を予備代として必要とするからであり、更生管の引き込み代が不十分であると予備代も不十分となって、取付管の取付管口付近の内面に対し不完全拡径部位が位置して更生管を密着させることができないからである。
【0008】
その上、更生管の不完全拡径部位は、加圧膨張も不十分であるため、鍔返しすることもできず、埋設本管の取付管口の周囲に密着させることもできない。このため、埋設本管の取付管口を止水するには無理がある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、更生管先端部の引き込み量を十分に確保し、取付管の取付管口付近の内面および周囲に対し更生管を密着させて埋設本管の取付管口を止水できるようにするとともに、取付管のライニング作業と埋設本管の取付管口の止水構造を得るための作業とが連続して行えるようにして作業時間の短縮化及び更生作業の簡素化を図ることができる更生管の取付管口止水方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、埋設本管に取り付けた取付管の内部に反埋設本管側から引き込まれる更生管を対象とする。
【0011】
まず、更生管を引き込んだ際に、埋設本管の取付管口において止水する方法として、引き込み工程と、引き込み代確保工程と、ライニング工程と、止水工程とを備えさせる。引き込み工程では、取付管の取付管口に対応する埋設本管の対応位置に設けた案内ローラにガイドされつつ埋設本管の配設方向一側から取付管内に導入された案内用の索条部材に対し更生管の先端を係止した状態で、索条部材を牽引して更生管を案内ローラと当接する位置まで引き込む。引き込み代確保工程では、案内ローラを索条部材と共に埋設本管の配設方向一側へ移動させ、その案内ローラの移動量だけ更生管をさらに埋設本管の配設方向一側へ引き込むことによって更生管の引き込み代を確保する。ライニング工程では、更生管内に蒸気を導入して更生管を加熱した後、更生管内に圧縮空気を送給して更生管を加圧膨張させることにより取付管の内面に更生管を密着させてライニングする。止水工程では、更生管の引き込み代を鍔返しして埋設本管の取付管口の周囲に密着させることによって取付管口を止水する。
【0012】
この特定事項により、取付管内に引き込んだ更生管は、その先端が案内ローラに当接すると、索条部材と共に埋設本管の配設方向一側へ移動する案内ローラの移動量だけさらに埋設本管の配設方向一側へ引き込まれ、引き込み代が十分に確保されることになる。このため、更生管のライニング作業において、更生管の先端に栓が取り付けられていても、更生管の先端から完全な拡径部位となるまでにある程度の長さを必要とする不完全拡径部位が予備代として十分に確保されることになり、取付管の取付管口付近の内面に対し拡径部位を位置させて更生管を密着させることが可能となる。その上、更生管の引き込み代が十分に確保されることから、更生管の先端部が容易に鍔返しされ、埋設本管の取付管口の周囲に更生管の先端部を密着させて埋設本管の取付管口を止水することが可能となる。
【0013】
また、上述の如く、取付管をライニングする更生管の先端を利用して埋設本管の取付管口が止水されることになり、作業時間の短縮化及び更生作業の簡素化を図りながらも、埋設本管の取付管口の止水を確実に行う構成を得ることが可能となる。
【0014】
特に、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ移動させる具体的な手法として、以下の構成が掲げられる。
【0015】
つまり、案内ローラとして、更生管が案内ローラと当接した際に、埋設本管の内面を配設方向一側へ移動する移動台車に支持したものを適用している。
【0016】
この特定事項により、埋設本管の内面に対し移動台車を移動させることによって、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ容易に移動させることが可能となる。
【0017】
これに対し、案内ローラとして、更生管が案内ローラと当接した際に、埋設本管に対し停止している台車上において埋設本管の配設方向一側へ収縮動する伸縮自在な流体シリンダに取り付けたものを適用した場合には、埋設本管の内面に対し台車を移動させることなく流体シリンダの収縮動によって、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ容易に移動させることが可能となる。
【0018】
また、案内ローラとして、更生管が案内ローラと当接した際に、埋設本管に対し停止している台車上のラックギヤに対し噛合するピニオンギヤを介して埋設本管の配設方向一側へ移動するように取り付けたものを適用し、引き込まれた更生管の先端が当接する毎に解除されるストッパによって、ラックギヤ上でのピニオンギヤの噛合位置を埋設本管の配設方向一側へ段階的にずらせながら案内ローラを移動させるようにした場合には、埋設本管の内面に対し台車を移動させることなく更生管の先端をストッパに当接させる毎にラックギヤ上でのピニオンギヤの噛合位置を段階的にずらせることによって、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ必要量だけ移動させることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0020】
図1は本発明に係わる更生工法部材が取り付けられる更生管を示し、この更生管1は、塩化ビニルや高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製であって、外面に長手方向に沿って延びる凹部11を有するように変形されて断面外形面積が小さくなる襞状に縮退させた形状に成形されている。また、この更生管1は、所定の形状回復温度(例えば80℃)に加熱することによって、円筒体に形状回復する性能を有している。この場合、形状回復温度とは、圧力などの外力を作用させることなく、加熱のみで円筒形に形状回復する温度のことである。
【0021】
この更生管1の製造方法は以下のとおりである。図2に示すように、先ず、押出機21にて熱可塑性樹脂材料の円筒体10を押出成形し、その円筒体10を冷却水槽22中に通過させて冷却し、変形装置23にて、形状回復温度の雰囲気中で外面を押し潰して、図1に示す如く外面に長手方向に沿って延びる凹部11を形成する。その後、断面外形面積が減少するように引張装置24にて円筒体10を引っ張り、この円筒体10を、トラバース部25を経由して、ドラム26上に巻き取る。
【0022】
このようにして製造された更生管1は、既設管の更生現場に搬入されるまでの間は、外気温の影響を受けて管自身が「自然形状回復」することがないように、拘束手段を用いて拘束するか、低温保管することが好ましい。
【0023】
−取付管の更生作業−
次に、取付管の更生作業について説明する。ここでは、図3に示すように、隣り合うマンホールQ1,Q2間に埋設した埋設本管3の途中位置に接続されている取付管4を更生する場合について説明する。尚、この取付管4は、図示しない住宅から延び、埋設本管3の上面に開口する取付管口31を介して埋設本管3に接続されている。
【0024】
本形態における取付管4の更生作業では、更生管を引き込む引き込み工程と、更生管の引き込み代を確保する引き込み代確保工程と、取付管の内面をライニングするライニング工程と、埋設本管の取付管口を止水する止水工程とが連続して行われる。以下、各工程について説明する。
【0025】
<引き込み工程>
上流側マンホールQ1(図3において左側に位置するマンホール)と下流側マンホールQ2(図3において右側に位置するマンホール)との間に位置する取付管4付近の地上には、上記ドラム26上に巻き取られた更生管1が搬入されている。一方、下流側マンホールQ2付近の地上には、ウィンチ51が配設されている。また、下流側マンホールQ2の下部には更生管1を牽引するワイヤ54を案内するためのガイド部52が設けられている。尚、更生管1を取付管4に挿入するのに先立って、予め、取付管4の内部を洗浄し且つ突出物を除去しておく。また、埋設本管3に対する取付管口31(取付管4の取付位置)や取付角度を認識するための潜管調査も行っておく。
【0026】
引き込み工程が開始されると、先ず、ドラム26を回転させながら更生管1を反埋設本管3側から取付管4の内部に送り込んでいく。具体的には、更生管1の先端に先端具53を取り付けておくと共に、この先端具53に、ウィンチ51から延びるワイヤ54を係止しておく。また、埋設本管3の取付管口31付近にプーリよりなる案内ローラ61を配置しておく。この案内ローラ61としては、埋設本管3の内面を下流側マンホールQ2側(埋設本管の配設方向一側)へ移動する移動台車6に支持されたものが適用され、この移動台車6を制動機構(図示せず)によって埋設本管3の取付管口31付近に停止させておく。そして、ドラム26から送り出された更生管1の先端を埋設本管3の内部に挿入した状態で、中途部を案内ローラ61およびガイド部52に巻き掛けておいたワイヤ54をウィンチ51によって巻き取ることにより更生管1を牽引し、更生管1を取付管4の内部に引き込んでいく。この動作により、更生管1を、取付管4内の全長に亘って敷設する。この際の取付管4内における更生管1の配置状態を図5(a)に示す。
【0027】
<引き込み代確保工程>
上記引き込み工程において、図6の(a)に示すように、ワイヤ54を牽引して更生管1の先端具53が案内ローラ61と当接する位置まで引き込まれると、移動台車6の制動機構による制動を解除し、図6の(b)に示すように、上記案内ローラ61をワイヤ54と共に下流側マンホールQ2側へ移動させる。このとき、案内ローラ61(移動台車6)の移動量だけ更生管1がさらに下流側マンホールQ2側へ引き込まれ、これによって更生管1の引き込み代を確保する。
【0028】
<ライニング工程>
図4に示すように、取付管4の反埋設本管3側付近の地上に、蒸気発生・加圧器55を配設し、下流側マンホールQ2付近の地上に水・蒸気分離器56を配設する。更生管1の後端に後端具57を連結し、その後端具57に蒸気発生・加圧器55から延びるホース55aを連結するともに、更生管1の先端に取り付けられた先端具53に水・蒸気分離器56から延びるホース56aを連結する。また、後端具57及び先端具53には図示しない温度センサーを取り付けておく。この状態で、蒸気発生・加圧器55より更生管1内に蒸気を連続的に供給し、その蒸気を水・蒸気分離器56へ流下させつつ、更生管1をその内部より形状回復温度まで加熱して、略元の円筒体に形状回復させる。この際の取付管4内における更生管1の状態を図5(b)に示す。
【0029】
このようにして更生管1を円筒体に形状回復させた後、先端具53を密閉状態にし、その更生管1の内部に蒸気発生・加圧器55より圧縮空気を送って、図7の(a)に示すように、更生管1を、その内部より加圧膨張させて取付管4の内面に密着させ(この際の取付管4内における更生管1の状態を図5(c)に示す)、この加圧状態にて、冷却固定して、取付管4の内面のライニング作業を終了する。
【0030】
<止水工程>
埋設本管3内に引き込んだ引き込み代を残して更生管1をカッタなどにより切断しておく。そして、埋設本管3内の取付管口31の中心位置に位置付けた押上具(図示せず)により、図7の(b)に示すように、更生管1の引き込み代を押し拡げて鍔返しし、埋設本管3内面の取付管口31の周囲に密着させる。この際、押上具を加熱しておくことが好ましく、その加熱温度としては40〜100°Cに設定されている。なお、好ましくは50〜60°Cに設定する。
【0031】
このようにして更生管1に一体形成された引き込み代により、取付管口31を止水する。
【0032】
−実施形態の効果−
以上説明したように、取付管4内に引き込んだ更生管1は、その先端が案内ローラ61に当接すると、ワイヤ54と共に埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ移動する案内ローラ61(移動台車6)の移動量だけさらに埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ引き込まれ、引き込み代が十分に確保されることになる。このため、更生管1のライニング作業において、更生管1の先端に先端具53が取り付けられていても、更生管1の先端から完全な拡径部位となるまでにある程度の長さを必要とする不完全拡径部位が予備代として十分に確保されることになり、取付管4の取付管口31付近の内面に対し拡径部位を位置させて更生管1を密着させることができる。その上、更生管1の引き込み代が十分に確保されることから、更生管1の先端部が容易に鍔返しされ、埋設本管3の取付管口31の周囲に更生管1の先端部を密着させて埋設本管3の取付管口31を止水することができる。
【0033】
しかも、取付管4の内面をライニングする更生管1先端の引き込み代が、取付管口31を止水するための機能を兼ね備えたものとして利用される。このため、作業時間の短縮化及び更生作業の簡素化を図りながらも、埋設本管3の取付管口31の止水を確実に行う構成を得ることができ、湧水や雨水等が取付管口31から埋設本管3内に流入することを確実に阻止できる。
【0034】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図8の(a)および(b)に基づいて説明する。
【0035】
本形態では、移動台車の構成を変更している。なお、移動台車を除くその他の構成および動作は、上述した第1実施形態の場合と同様であるので、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0036】
すなわち、本形態では、図8の(a)に示すように、埋設本管3に対し制動機構により停止している台車7上に案内ローラ71が設けられている。この案内ローラ71は、台車7上において埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ収縮動する伸縮自在な流体シリンダ72の先端に取り付けられている。この流体シリンダ72としては、エア圧、水圧または油圧などの流体圧により伸縮動するものが適用される。
【0037】
そして、更生管1先端の先端具53が案内ローラ71と当接した際に、図8の(b)に示すように、埋設本管3に対し停止している台車7上において流体シリンダ72が埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ収縮動し、案内ローラ71の移動量だけ更生管1をさらに埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ引き込むことによって、更生管1の引き込み代が確保されるようになされている。
【0038】
このように、埋設本管3の内面に対し台車7を移動させることなく流体シリンダ72の収縮動によって、案内ローラ71を埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ容易に移動させることができる。
【0039】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図9の(a)および(b)に基づいて説明する。
【0040】
本形態では、移動台車の構成を変更している。なお、移動台車を除くその他の構成および動作は、上述した第1実施形態の場合と同様であるので、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0041】
すなわち、本形態では、図9の(a)に示すように、埋設本管3に対し制動機構により停止している台車8上に案内ローラ80が設けられている。この案内ローラ80の外周囲には、台車8上に設けられたラックギヤ81に対し噛合するピニオンギヤ82が設けられている。そして、案内ローラ80は、下流側マンホールQ2側へ移動可能な移動体として構成されている。
【0042】
また、上記案内ローラ80には、台車8上におけるラックギヤ81およびピニオンギヤ82を介した案内ローラ80の下流側マンホールQ2側へ移動を規制するストッパ84が設けられている。このストッパ84は、引き込まれた更生管1先端の先端具53が当接する毎に、案内ローラ80の下流側マンホールQ2側へ移動規制を解除し、ラックギヤ81上でのピニオンギヤ82の噛合位置を1ギヤ分だけ埋設本管3の下流側マンホールQ2側へずらせて案内ローラ80を段階的に移動させるようになされている。
【0043】
そして、更生管1先端の先端具53がストッパ84と当接する毎に、図9の(b)に示すように、埋設本管3に対し停止している台車8のラックギヤ81上でのピニオンギヤ82の噛合位置を埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ段階的にずらせながら案内ローラ80を移動させ、この案内ローラ80の移動量だけ更生管1をさらに埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ引き込むことによって、更生管1の引き込み代が確保されるようになされている。
【0044】
このように、埋設本管3の内面に対し台車8を移動させることなく更生管1先端の先端具53をストッパ84に当接させる毎にラックギヤ81上でのピニオンギヤ82の噛合位置を段階的にずらせることによって、案内ローラ80を埋設本管3の下流側マンホールQ2側へ必要量だけ移動させることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、取付管内に引き込んだ更生管を、その先端が案内ローラに当接した際に、索条部材と共に埋設本管の配設方向一側へ移動する案内ローラの移動量だけさらに埋設本管の配設方向一側へ引き込んで、引き込み代を十分に確保するようにしている。このため、更生管の先端から完全な拡径部位となるまでの不完全拡径部位を予備代として十分に確保でき、取付管の取付管口付近の内面に対し拡径部位を位置付けて更生管を密着させることができる。その上、更生管の引き込み代を十分に確保して更生管の先端部を容易に鍔返しでき、埋設本管の取付管口の周囲に更生管の先端部を密着させて埋設本管の取付管口を止水することができる。更に、更生管の先端を利用した埋設本管の取付管口の止水も確実に行え、作業時間の短縮化及び更生作業の簡素化を図ることができる。
【0046】
特に、更生管の案内ローラとの当接時に、埋設本管の内面を配設方向一側へ移動する移動台車に案内ローラを支持することで、埋設本管の内面に対する移動台車の移動によって、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ容易に移動させることができる。
【0047】
これに対し、更生管の案内ローラとの当接時に、埋設本管に対し停止している台車上において埋設本管の配設方向一側へ収縮動する流体シリンダに案内ローラを取り付けることで、埋設本管の内面に対し台車を移動させることなく流体シリンダの収縮動によって、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ容易に移動させることができる。
【0048】
更に、更生管の案内ローラとの当接時に、埋設本管に対し停止している台車上のラックギヤおよびピニオンギヤを介して埋設本管の配設方向一側へ移動するように案内ローラを取り付け、引き込まれた更生管先端との当接毎にストッパを解除して案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ段階的にずらせながら移動させることで、更生管の先端をストッパに当接させる毎にラックギヤ上でのピニオンギヤの噛合位置を段階的にずらせて、案内ローラを埋設本管の配設方向一側へ必要量だけ移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るライニングされる前の更生管を示す斜視図である。
【図2】同更生管の製造工程を説明するための図である。
【図3】同更生管を取付管の内部に引き込む動作を説明するための図である。
【図4】同更生管の拡径動作を説明するための図である。
【図5】(a)は同取付管内に更生管を引き込んだ状態を示す図である。
(b)は同更生管を加熱して形状回復させた状態を示す図である。
(c)は同更生管を加圧膨張させて取付管の内面に密着させた状態を示す図である。
【図6】(a)は同更生管の先端具を案内ローラと当接する位置まで引き込んだ状態を示す取付管口付近の断面図である。
(b)は同案内ローラを移動台車ごと移動させて更生管の先端具をさらに引き込んだ状態を示す取付管口付近の断面図である。
【図7】(a)は同更生管を加圧膨張により取付管の内面に密着させた状態を示す取付管口付近の断面図である。
(b)は同更生管の引き込み代を埋設本管内面の取付管口の周囲に密着させた状態を示す取付管口付近の断面図である。
【図8】(a)は本発明の第2の実施形態に係わる更生管の先端具を案内ローラと当接する位置まで引き込んだ状態を示す取付管口付近の断面図である。
(b)は同じく流体シリンダを収縮動させて更生管の先端具をさらに引き込んだ状態を示す取付管口付近の断面図である。
【図9】(a)は本発明の第3の実施形態に係わる更生管の先端具をストッパと当接する位置まで引き込んだ状態を示す取付管口付近の断面図である。
(b)は同じく案内ローラを移動させて更生管の先端具をさらに引き込んだ状態を示す取付管口付近の断面図である。
【図10】(a)は従来例において、埋設本管と取付管との間の僅かな隙間からの土中水の流入を説明するための図である。
(b)は取付管にサドル部を設けた場合の埋設本管と取付管との間の僅かな隙間からの土中水の流入を説明するための図である。
【符号の説明】
1 更生管
3 埋設本管
31 取付管口
4 取付管
54 ワイヤ(索条部材)
6 移動台車
61 案内ローラ
7 台車
71 案内ローラ
72 流体シリンダ
8 台車
80 案内ローラ
81 ラックギヤ
82 ピニオンギヤ
84 ストッパ

Claims (4)

  1. 埋設本管に取り付けた取付管の内部に反埋設本管側から更生管を引き込んだ際に、埋設本管の取付管口において止水する方法であって、
    上記取付管の取付管口に対応する埋設本管の対応位置に設けた案内ローラにガイドされつつ埋設本管の配設方向一側から取付管内に導入された案内用の索条部材に対し更生管の先端を係止した状態で、索条部材を牽引して更生管を案内ローラと当接する位置まで引き込む引き込み工程と、
    上記案内ローラを索条部材と共に埋設本管の配設方向一側へ移動させ、その案内ローラの移動量だけ更生管をさらに埋設本管の配設方向一側へ引き込むことによって更生管の引き込み代を確保する引き込み代確保工程と、
    更生管内に蒸気を導入して更生管を加熱した後、更生管内に圧縮空気を送給して更生管を加圧膨張させることにより取付管の内面に更生管を密着させてライニングするライニング工程と、
    上記更生管の引き込み代を鍔返しして埋設本管の取付管口の周囲に密着させることによって取付管口を止水する止水工程と
    を備えていることを特徴とする埋設本管の取付管口止水方法。
  2. 上記請求項1に記載の埋設本管の取付管口止水方法において、
    案内ローラとしては、更生管が案内ローラと当接した際に、埋設本管の内面を配設方向一側へ移動する移動台車に支持されたものが適用されていることを特徴とする埋設本管の取付管口止水方法。
  3. 上記請求項1に記載の埋設本管の取付管口止水方法において、
    案内ローラとしては、更生管が案内ローラと当接した際に、埋設本管に対し停止している台車上において埋設本管の配設方向一側へ収縮動する伸縮自在な流体シリンダに取り付けられたものが適用されていることを特徴とする埋設本管の取付管口止水方法。
  4. 上記請求項1に記載の埋設本管の取付管口止水方法において、
    案内ローラとしては、更生管が案内ローラと当接した際に、埋設本管に対し停止している台車上のラックギヤに対し噛合するピニオンギヤを介して埋設本管の配設方向一側へ移動するように取り付けられたものが適用されており、
    上記案内ローラは、引き込まれた更生管の先端が当接する毎に解除されるストッパによって、ラックギヤ上でのピニオンギヤの噛合位置を埋設本管の配設方向一側へ段階的にずらせながら移動するようになされていることを特徴とする埋設本管の取付管口止水方法。
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