JP2002323169A - 取付管口の止水シール保護構造 - Google Patents

取付管口の止水シール保護構造

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JP2002323169A
JP2002323169A JP2001124773A JP2001124773A JP2002323169A JP 2002323169 A JP2002323169 A JP 2002323169A JP 2001124773 A JP2001124773 A JP 2001124773A JP 2001124773 A JP2001124773 A JP 2001124773A JP 2002323169 A JP2002323169 A JP 2002323169A
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pipe
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buried main
seal
rehabilitation
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JP2001124773A
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Michihiko Watanabe
充彦 渡辺
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Yukihiro Takano
幸弘 高野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】更生管を埋設本管内に導入する際に取付管口周
囲の止水シールの剥ぎ取りを防止し、止水シールによる
取付管口での止水構造を得ることができる取付管口の止
水構造を提供する。 【解決手段】埋設本管3上面の取付管口31の周囲に止
水シール6を設ける。埋設本管の内面を更生管1により
ライニングする際に、更生管を埋設本管の内部にその上
流側マンホール側から下流側マンホール側に向かってワ
イヤ54の牽引力によって導入させる。そして、ワイヤ
の先端を、上記更生管の導入側端を覆うカバー部材53
に対しワイヤの牽引力を下側向きに作用させるように上
側にずらせた位置に係止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設されて
いる埋設本管の内面を更生管によりライニングする際
に、埋設本管上面の取付管との接続部分に対応する取付
管口の周囲に設けられた止水シールを保護する構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄筋コンクリート管(ヒューム
管)や鋼管などからなる老朽化した埋設本管は、その内
部に、所定長の口径の小さい新たな樹脂管を順次接続し
ながら挿入していって更生管を敷設し、埋設本管との間
隙にモルタルや発泡性樹脂材等の裏込め材を注入してシ
ールすることによって、更生することが行われている。
【0003】このように、裏込め材を使用して更生する
場合、更生管の内径が埋設本管の内径よりもかなり小さ
くなるために、有効流量が低下してしまうという問題点
があり、又、所定長の樹脂管を順次接続しながら更生管
を敷設したり、埋設本管との間隙に裏込め材を注入して
シールする必要があるため、作業性が悪く、更生工事が
迅速に行えない。
【0004】かかる点から、例えば、特開平1─204
724号公報に開示されるように、下水管路等の埋設本
管の内面に、熱可塑性樹脂製の形状回復温度において圧
力などの外力を作用させることなく加熱するのみで円筒
形に形状回復性を有するように襞状に縮退させた断面形
状を呈するパイプライナーを引き込んで、加熱膨張によ
り円形に復元して埋設本管内面をライニングすることが
行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、埋設本管上
面に取付管が接続されている場合、埋設本管と取付管と
の接続部分に対応する埋設本管の取付管口では、地盤変
動などの影響により老朽化が進んでいることが多く、こ
の取付管口から湧水や雨水等の土中水が埋設本管内に流
入し、この埋設本管内の水量が許容水量以上に達してし
まう虞れがある。つまり、図13(a)に矢印で示すよ
うに、埋設本管aと取付管bとの間に生じた僅かな隙間
から土中水wが埋設本管aの内部に流入することにな
る。また、図13(b)に示すように、取付管bにサド
ル部cを設け、このサドル部cを埋設本管aの外周面に
接着した場合においても、その接着強度の経年劣化によ
り、図中矢印で示すように土中水wが埋設本管aの内部
に流入してしまう可能性がある。
【0006】そこで、埋設本管上面の取付管との接続部
分に対応する取付管口の周囲(埋設管内の上側部分)に
粘着性の高い低硬度の止水シールを設けておき、この状
態で、上述のパイプライナーなどの更生管の導入側端に
ワイヤなどの索条部材の先端を係止し、索条部材の牽引
力によって更生管を埋設本管内に敷設するようにするこ
とが考えられる。
【0007】しかしながら、更生管は、外気温の影響を
受けて管自身が「自然形状回復」することがないよう
に、ドラムなどに巻回した状態で拘束されているため、
ドラムから導出させた際に巻き癖がついており、図14
に示すように、索条部材dによって埋設本管a内を牽引
する際、つまり更生管eを埋設本管a内に導入する際
に、上向きに反り返った先端(導入側端)が取付管口f
周囲の止水シールgに接触し、この止水シールgを取付
管口f周囲から剥ぎ取ってしまうという問題がある。こ
のため、止水シールgによる取付管口fでの止水構造を
得ることができない。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、更生管を埋設本管内
に導入する際に取付管口周囲の止水シールの剥ぎ取りを
防止し、止水シールによる取付管口での止水構造を得る
ことができる取付管口の止水構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、埋設本管上面の取付管との接続部分に
対応する取付管口の周囲に止水シールが設けられたもの
を対象とする。
【0010】そして、埋設本管の内面を更生管によりラ
イニングする際に、上記止水シールを保護する構造とし
て、上記更生管を、埋設本管の内部にその一側から他側
に向かって索条部材の牽引力によって導入させるように
している。そして、上記索条部材の先端を、上記更生管
の導入側端部に対し索条部材の牽引力を下側向きに作用
させるように上側にずらせた位置に係止させている。
【0011】この特定事項により、埋設本管の内部にそ
の一側から他側に向かって索条部材の牽引力によって導
入される更生管は、ドラムなどに巻回した状態で拘束さ
れているためにドラムから導出させた際に巻き癖によっ
て先端が上向きに反り返ろうとするが、上記更生管の導
入側端に対し索条部材の先端を上側にずらせた位置に係
止させることで、索条部材の牽引力が下側向きに作用す
ることになる。このため、更生管の先端は、更生管の導
入時に下側向きに作用する索条部材の牽引力によって埋
設本管内において更生管の先端を上向きに反り返らせよ
うとする力が抑えられて、取付管口周囲の止水シールに
接触して取付管口周囲から剥ぎ取ってしまうことがな
く、止水シールによる取付管口での止水構造を得ること
が可能となる。
【0012】これに対し、更生管にその先端を外方から
覆う袋状のカバー部材を設け、このカバー部材に、更生
管を埋設本管の内部にその一側から他側に向かって牽引
力によって導入させる索条部材の先端を係止させ、さら
に、上記カバー部材を、更生管の導入時に埋設本管内の
上半分に対し非接触となるように、その上下方向の寸法
が埋設本管の内径の50〜70%に、幅員方向の寸法が
埋設本管の内径の90〜95%にそれぞれ設定した断面
横長形状にしている場合には、埋設本管内に導入される
更生管は、巻き癖によって先端が上向きに反り返ろうと
しても、埋設本管の内径の90〜95%に設定された幅
員によってそれ以上上方への移動が規制され、取付管口
周囲の止水シールに接触して取付管口周囲から剥ぎ取っ
てしまうことがなく、止水シールによる取付管口での止
水構造を得ることが可能となる。
【0013】更に、埋設本管内面の取付管口周囲に貼着
された粘着性の高い低硬度シール層と、この低硬度シー
ル層の内側に層状に貼着され、更生管のライニング時に
加温されて更生管の外面を接着する粘着性の低い高硬度
シール層とで止水シールを構成した場合には、埋設本管
内に導入される更生管は、巻き癖によって先端が上向き
に反り返っているために取付管口周囲の止水シールに接
触しても、その止水シールが粘着性の低い高硬度シール
層であるために取付管口周囲から剥ぎ取られることがな
く、止水シールによる取付管口での止水構造を得ること
が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0015】(第1の実施の形態)図1は本発明に係わ
る取付管口の止水シール保護構造において使用される更
生管を示し、この更生管1は、塩化ビニルや高密度ポリ
エチレン等の熱可塑性樹脂製であって、外面に長手方向
に沿って延びる凹部11を有するように変形されて断面
外形面積が小さくなる襞状に縮退させた形状に成形され
ている。また、この更生管1は、所定の形状回復温度
(例えば80℃)に加熱することによって、円筒体に形
状回復する性能を有している。この場合、形状回復温度
とは、圧力などの外力を作用させることなく、加熱のみ
で円筒形に形状回復する温度のことである。
【0016】この更生管1の製造方法は以下のとおりで
ある。図2に示すように、先ず、押出機21にて熱可塑
性樹脂材料の円筒体10を押出成形し、その円筒体10
を冷却水槽22中に通過させて冷却し、変形装置23に
て、形状回復温度の雰囲気中で外面を押し潰して、図1
に示す如く外面に長手方向に沿って延びる凹部11を形
成する。その後、断面外形面積が減少するように引張装
置24にて円筒体10を引っ張り、この円筒体10を、
トラバース部25を経由して、ドラム26上に巻き取
る。
【0017】このようにして製造された更生管1は、埋
設本管3の更生現場に搬入されるまでの間は、外気温の
影響を受けて管自身が「自然形状回復」することがない
ように、拘束手段を用いて拘束するか、低温保管するこ
とが好ましい。
【0018】そして、図3に示すように、ドラム25に
巻き取った更生管1は、隣り合うマンホールQ1,Q2
間に埋設されている老朽化した埋設本管3の内部を更生
する現場まで運ばれ、その先端にカバー部材53が現場
で取り付けられるようになっている。
【0019】カバー部材53は、鋼板を袋状に形成して
なり、更生管1の導入側端より被せられ、この更生管1
の導入側端を外方から覆うようになっている。また、カ
バー部材53には、埋設本管3他側(図3では右側)の
マンホールQ2から埋設本管3一側(図3では左側)の
マンホールQ1に導入された案内用の索条部材としての
ワイヤ54の先端が脱着自在に取り付けられ、埋設本管
3の内部にその上流側マンホールQ1(図3において左
側に位置するマンホール)側から下流側マンホールQ2
(図3において右側に位置するマンホール)側に向かっ
てワイヤ54の牽引力によって導入されるようになって
いる。そして、図4に示すように、上記ワイヤ54の先
端は、上記カバー部材53(更生管1の導入側端)に対
しワイヤ54の牽引力を下側向きに作用させるように上
側にずらせた位置に係止されている。
【0020】次に、埋設本管の更生作業について説明す
る。
【0021】ここでは、図3に示すように、上流側マン
ホールQ1と下流側マンホールQ2との間に埋設されて
いる埋設本管3を更生する場合について説明する。この
場合、上流側マンホールQ1と下流側マンホールQ2と
の間に位置する埋設本管3の上面には図示しない住宅か
ら延びる取付管4が接続されている。
【0022】本形態における更生作業では、更生管1に
よる埋設本管3の更生作業と、埋設本管3と取付管4と
の接続部分に対応する取付管口31の止水作業とが順に
行われる。
【0023】上流側マンホールQ1付近の地上には、上
記ドラム26上に巻き取られた更生管1が搬入されてい
る。一方、下流側マンホールQ2付近の地上には、ウィ
ンチ51が配設されている。また、下流側マンホールQ
2の下部には更生管1を牽引するワイヤ54を案内する
ためのガイド部52が設けられている。尚、更生管1を
埋設本管3に挿入するのに先立って、予め、埋設本管3
の内部を洗浄し且つ突出物を除去しておく。
【0024】先ず、埋設本管の更生作業として、図4お
よび図5に示すように、更生管1によりライニングされ
る埋設本管3の内面における取付管口31の周囲に略ド
ーナツ形状の止水シール6の半径方向外側部分を貼着さ
せておく。この場合、止水シール6としては、粘着性の
高い低硬度のブチルゴム(硬度20程度)、ニトリルゴ
ム(硬度30程度)、またはスチレンブタジエンゴム
(硬度30程度)などが適用される。
【0025】次いで、図3に示すように、ウインチ51
から導出されるワイヤ54の先端を、下流側マンホール
Q2の下端から埋設本管3内を経て上流側マンホールQ
1の下端に導いておく。それから、ドラム26を回転さ
せ、更生管1の先端を上流側マンホールQ1の下端つま
り埋設本管3の上流側端まで導出させる。そして、上流
側マンホールQ1内で、更生管1の先端にカバー部材5
3を取り付けると共に、このカバー部材53の上端に、
ウインチ51から延びるワイヤ54の先端を係止する。
その後、ドラム26から送り出された更生管1の先端を
埋設本管3の内部に挿入した状態で、ウィンチ51によ
ってワイヤ54を巻き取ることにより更生管1を牽引
し、更生管1を埋設本管3の内部に引き込んでいく。こ
の動作により、更生管1を、上流側マンホールQ1側か
ら下流側マンホールQ2側まで導いて、上流側マンホー
ルQ1と下流側マンホールQ2との間を結ぶ埋設本管3
内の全長に亘って敷設する。この際の埋設本管3内にお
ける更生管1の配置状態を図6(a)に示す。
【0026】その後、図7に示すように、上流側マンホ
ールQ1付近の地上に、蒸気発生・加圧器55を配設
し、下流側マンホールQ2付近の地上に水・蒸気分離器
56を配設する。更生管1の後端にエルボ57を連結
し、そのエルボ57に蒸気発生・加圧器55から延びる
ホース55aを連結するともに、更生管1先端のカバー
部材53に水・蒸気分離器56から延びるホース56a
を連結する。また、エルボ57及びカバー部材53には
図示しない温度センサーを取り付けておく。この状態
で、蒸気発生・加圧器55より更生管1内に蒸気を連続
的に供給し、その蒸気を水・蒸気分離器56へ流下させ
つつ、更生管1をその内部より形状回復温度まで加熱し
て、略元の円筒体に形状回復させる。この際の埋設本管
3内における更生管1の状態を図6(b)に示す。
【0027】このようにして更生管1を円筒体に形状回
復させた後、カバー部材53を密閉状態にし、その更生
管1の内部に蒸気発生・加圧器55より圧縮空気を送っ
て、図8に示すように、更生管1を、その内部より加圧
膨張させて埋設本管3の内面に密着させ(この際の埋設
本管3内における更生管1の状態を図6(c)に示
す)、この加圧状態にて、冷却固定して、埋設本管3の
内面のライニング作業を終了する。このとき、埋設本管
3内の取付管口31の周囲に貼着した止水シール6は、
更生管1の加圧膨張によって更生管1の取付管口31周
囲に対応する部位に接着する。
【0028】次に、取付管口の止水作業について説明す
る。
【0029】図8に示すように、エンドミルなどの加工
具71を備えた孔開け装置7を更生管1の内部に搬入
し、この孔開け装置7を埋設本管3の取付管口31と対
応する位置に配置する。この孔開け装置7の位置決め
は、図示しないセンサやカメラによって取付管口31の
位置を認識しながら行う。この状態で、更生管1に向か
って加工具71を前進(上昇移動)させることにより、
更生管1に真円形状の貫通孔12を形成する。なお、こ
の貫通孔12の形状としては、埋設本管3に対する取付
管4の接続角度に応じて、長円形状や楕円形状であって
もよい。
【0030】その後、図9に示すように、バンドヒータ
や高周波ヒータなどで構成される接触加熱部81を備え
た加熱装置8を更生管1の内部に搬入し、上記貫通孔1
2に対向する位置まで移動させた状態で、接触加熱部8
1を更生管1に向かって前進(上昇移動)させること
で、貫通孔12の周縁部を更生管1の内側から加熱す
る。この際、更生管1の加熱温度は70〜90℃に設定
されている。尚、好ましくは、80℃程度に設定する。
また、その加熱時間は例えば5分程度に設定される。こ
れにより、貫通孔13の周縁部は軟化する。
【0031】しかる後、図10に示すように、押出具9
1を備えた押出装置9を更生管1の内部に搬入し、上記
貫通孔12に対向する位置まで移動させた状態で、押出
具91を図示しないエアシリンダや油圧シリンダ等の手
段により更生管1に向かって前進(上昇移動)させるこ
とで、貫通孔12の周縁部を塑性変形させながら更生管
1の内側から押し広げ、これにより、取付管口31及び
この取付管口31に連続するスリーブ13を一体的に成
形する。尚、押出具91の外径寸法は取付管4の内径寸
法よりも僅かに小さく設定されており、この押出具91
の前進に伴って貫通孔12の周縁部は取付管4の内面に
沿うように塑性変形し、スリーブ13の外面は止水シー
ル6の半径方向内側部分を介して取付管4の内面に接着
することになる。
【0032】この際、押出具91を加熱しておくことが
好ましく、その加熱温度としては40〜100℃に設定
されている。尚、好ましくは、50〜60℃に設定す
る。
【0033】また、上記押出具91の上部は貫通孔12
の周縁部の押出しが円滑に行えるように球面状に形成さ
れている。また、この押出具91の上部は三角錐状に形
成されていてもよい。更に、この押出具91の表面は、
更生管1との間の摩擦抵抗を少なくして押出動作が円滑
に行えるように、メッキなどの表面処理が施されている
ことが好ましい。また、押出具91の表面からオイルが
染み出すような構成(例えば、押出具91の表面に多数
の微細孔を形成しておき、この微細孔からオイルを流出
しながら押出動作を行うようにする)を採用すれば更に
押出動作が円滑になる。また、この押出具91の構成材
料としては熱伝導率の高いものであることが好ましい。
この構成材料としては例えば鉄が採用される。この構成
材料としては鉄に限らず、アルミニウムやアルマイトを
採用して、押出具91の軽量化を図るようにしてもよ
い。更に、押出具91の押出動作は、この押出具91を
鉛直軸回り(押出具91の中心軸回り)に回転させなが
ら行うようにしてもよい。
【0034】このようにして更生管1に一体形成された
スリーブ13により、埋設本管3の取付管口31の周囲
が良好に止水されることになる。
【0035】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態における取付管口の止水シ
ール保護構造では、埋設本管3の内部に上流側マンホー
ルQ1側から下流側マンホールQ2側に向かってワイヤ
54の牽引力によって導入される更生管1は、ドラム2
6に巻回した状態で拘束されているためにドラム26か
ら導出させた際に巻き癖によって先端が上向きに反り返
ろうとするが、上記更生管1の先端に取り付けたカバー
部材53に対しワイヤ54の先端を上側にずらせた位置
に係止させることで、ワイヤ54の牽引力が下側向きに
作用することになる。このため、更生管1の先端(カバ
ー部材53)は、更生管1の導入時に下側向きに作用す
るワイヤ54の牽引力によって埋設本管3内において更
生管1の先端を上向きに反り返らせようとする力が抑え
られて、取付管口31周囲の止水シール6に接触して取
付管口31周囲から剥ぎ取ってしまうことが防止され、
止水シール6による取付管口31での止水構造を確実に
得ることができる。
【0036】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
実施形態を図11に基づいて説明する。
【0037】本形態では、カバー部材の構成を変更して
いる。なお、カバー部材を除くその他の構成および動作
は、上述した第1実施形態の場合と同様であるので、同
じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0038】すなわち、本形態では、図11に示すよう
に、カバー部材100は、鋼板を袋状に形成してなり、
更生管1の導入側端より被せられ、この更生管1の導入
側端を外方から覆うようになっている。カバー部材10
0の先端(底部)中央位置には、ワイヤ54の先端が脱
着自在に係止されている。
【0039】上記カバー部材100は、更生管1の導入
時に埋設本管3内の上半分に対し非接触となるように、
その上下方向の寸法mが埋設本管3の内径の50〜70
%に、幅員方向(左右方向)の寸法nが埋設本管3の内
径の90〜95%にそれぞれ設定された断面横長な楕円
形状を呈している。
【0040】これにより、埋設本管3内に導入される更
生管1は、巻き癖によって先端が上向きに反り返ろうと
しても、埋設本管3の内径の90〜95%に設定された
カバー部材100の幅員方向の寸法nによってそれ以上
上方への移動が規制され、取付管口31周囲の止水シー
ル6に接触して取付管口31周囲から剥ぎ取ってしまう
ことが防止され、止水シール6による取付管口31での
止水構造を確実に得ることができる。
【0041】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
実施形態を図12に基づいて説明する。
【0042】本形態では、止水シールの構成を変更して
いる。なお、止水シールを除くその他の構成および動作
は、上述した第1実施形態の場合と同様であるので、同
じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0043】すなわち、本形態では、図12に示すよう
に、止水シール110は、埋設本管1内面の取付管口3
1周囲に貼着された粘着性の高い低硬度シール層111
と、この低硬度シール層111の内側に層状に貼着さ
れ、更生管1のライニング時に加温されて更生管1の外
面を接着する粘着性の低い高硬度シール層112とで構
成されている。この場合、低硬度シール層111として
は、硬度20程度のブチルゴム、もしくは硬度30程度
のニトリルゴムまたはスチレンブタジエンゴムなどが適
用される。また、高硬度シール層112としては、硬度
80程度のブチルゴム、ニトリルゴムまたはスチレンブ
タジエンゴムなどが適用される。
【0044】なお、本実施形態では、更生管1の先端に
取り付けられるカバー部材の形状については、上記第1
および第2の実施形態のもののように、特に限定される
ことはなく、どのような形状であってもよい。また、カ
バー部材の代わりに栓の機能を有する先端具が設けられ
ていてもよい。
【0045】これにより、埋設本管3内に導入される更
生管1は、巻き癖によって先端が上向きに反り返ってい
るために取付管口31周囲の止水シール110に接触し
ても、その止水シール110が粘着性の低い高硬度シー
ル層112であるために取付管口31周囲から剥ぎ取ら
れることがなく、止水シール110による取付管口31
での止水構造を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明では、索条部材の
先端を更生管の導入側端部に対し上側にずらせた位置に
係止させることで、埋設本管内に更生管を導入する際に
巻き癖によって上向きに反り返ろうとする先端を、下側
向きに作用する索条部材の牽引力によって抑え、取付管
口周囲からの止水シールの剥ぎ取りを防止し、止水シー
ルによる取付管口での止水構造を得ることができる。
【0047】また、更生管の先端を覆うカバー部材の幅
員方向の寸法を埋設本管の内径の90〜95%に設定し
て断面横長形状にすることで、巻き癖によって上向きに
反り返ろうとする更生管の先端の上方への移動を規制
し、取付管口周囲からの止水シールの剥ぎ取りを防止
し、止水シールによる取付管口での止水構造を得ること
ができる。
【0048】更に、止水シールの内側に粘着性の低い高
硬度シール層を設けることで、巻き癖によって上向きに
反り返る更生管の先端の接触による取付管口周囲からの
止水シールの剥ぎ取りを防止し、止水シールによる取付
管口での止水構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る更生作業前の更
生管を示す斜視図である。
【図2】同じく更生管の製造工程を説明するための図で
ある。
【図3】同更生管を埋設本管の内部に引き込む動作を説
明するための図である。
【図4】同更生管を埋設本管の内部に引き込む状態を示
す取付管口付近の断面図である。
【図5】同取付管口付近での埋設本管の断面図である。
【図6】(a)は同埋設本管内に更生管を引き込んだ状
態を示す断面図である。(b)は同更生管を加熱して形
状回復させた状態を示す断面図である。(c)は同更生
管を加圧膨張させて埋設本管の内面に密着させた状態を
示す断面図である。
【図7】同更生管の拡径動作を説明するための図であ
る。
【図8】同じく孔開け作業を説明するための取付管口付
近の断面図である。
【図9】同じく貫通孔の周縁部を加熱する作業を説明す
るための取付管口付近の断面図である。
【図10】同じくスリーブを成形する作業を説明するた
めの取付管口付近の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係わる取付管口付
近での埋設本管の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係わる取付管口付
近での埋設本管の断面図である。
【図13】(a)は従来例において、埋設本管と取付管
との間の僅かな隙間からの土中水の流入を説明するため
の図である。(b)は同じく取付管にサドル部を設けた
場合の埋設本管と取付管との間の僅かな隙間からの土中
水の流入を説明するための図である。
【図14】他の従来例に係わる更生管を埋設本管の内部
に引き込む状態を示す取付管口付近の断面図である。
【符号の説明】
1 更生管 3 埋設本管 31 取付管口 4 取付管 54 ワイヤ(索条部材) 6,110 止水シール 100 カバー部材 111 低硬度シール層 112 高硬度シール層 m カバー部材の上下方向の寸法 n カバー部材の幅員方向の寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D063 EA07 4F211 AD12 AG08 AH43 SA13 SA15 SC03 SD04 SJ01 SJ13 SJ15 SJ16 SJ22 SJ29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設本管の内面を更生管によりライニン
    グする際に、上記埋設本管上面の取付管との接続部分に
    対応する取付管口の周囲に設けられた止水シールを保護
    する構造であって、 上記更生管は、埋設本管の内部にその一側から他側に向
    かって索条部材の牽引力によって導入されるようになさ
    れており、 上記索条部材の先端は、上記更生管の導入側端部に対し
    索条部材の牽引力を下側向きに作用させるように上側に
    ずらせた位置に係止されていることを特徴とする取付管
    口の止水シール保護構造。
  2. 【請求項2】 埋設本管の内面を更生管によりライニン
    グする際に、上記埋設本管上面の取付管との接続部分に
    対応する取付管口の周囲に設けられた止水シールを保護
    する構造であって、 更生管には、その先端を外方から覆う袋状のカバー部材
    が設けられ、 このカバー部材には、更生管を埋設本管の内部にその一
    側から他側に向かって牽引力によって導入させる索条部
    材の先端が係止されており、 上記カバー部材は、更生管の導入時に埋設本管内の上半
    分に対し非接触となるように、その上下方向の寸法が埋
    設本管の内径の50〜70%に、幅員方向の寸法が埋設
    本管の内径の90〜95%にそれぞれ設定された断面横
    長形状を呈していることを特徴とする取付管口の止水シ
    ール保護構造。
  3. 【請求項3】 埋設本管の内面を更生管によりライニン
    グする際に、上記埋設本管上面の取付管との接続部分に
    対応する取付管口の周囲に設けられた止水シールを保護
    する構造であって、 上記止水シールは、埋設本管内面の取付管口周囲に貼着
    された粘着性の高い低硬度シール層と、この低硬度シー
    ル層の内側に層状に貼着され、更生管のライニング時に
    加温されて更生管の外面を接着する粘着性の低い高硬度
    シール層とを備えていることを特徴とする取付管口の止
    水シール保護構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015068014A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 芦森工業株式会社 ワイヤ引取装置

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