JP2737103B2 - ケーブル敷設兼管路補修工法 - Google Patents
ケーブル敷設兼管路補修工法Info
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- JP2737103B2 JP2737103B2 JP31308794A JP31308794A JP2737103B2 JP 2737103 B2 JP2737103 B2 JP 2737103B2 JP 31308794 A JP31308794 A JP 31308794A JP 31308794 A JP31308794 A JP 31308794A JP 2737103 B2 JP2737103 B2 JP 2737103B2
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- Japan
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- pipe
- cable
- pipeline
- lining material
- concave groove
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Electric Cable Installation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルの敷設と管路
の補修を同時に行うようにしたケーブル敷設兼管路補修
工法に関する。
の補修を同時に行うようにしたケーブル敷設兼管路補修
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老巧
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。この管路補修工法は、可撓性の
管状不織布に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニン
グ材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入する
とともに、これを管路内周面に押圧し、この状態を保っ
たまま管ライニング材を加温等してこれに含浸された硬
化性樹脂を硬化させることによって管路の内周面にライ
ニングを施す工法である。
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。この管路補修工法は、可撓性の
管状不織布に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニン
グ材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入する
とともに、これを管路内周面に押圧し、この状態を保っ
たまま管ライニング材を加温等してこれに含浸された硬
化性樹脂を硬化させることによって管路の内周面にライ
ニングを施す工法である。
【0003】ところで、近年、マルチメディアが脚光を
浴びるに至っているが、このマルチメディアを実現する
には通信用光ファイバー等のケーブルの敷設の問題を解
決しなければならない。
浴びるに至っているが、このマルチメディアを実現する
には通信用光ファイバー等のケーブルの敷設の問題を解
決しなければならない。
【0004】而して、ケーブルの敷設の一方法として、
老巧管に対して前記管路補修工法を施工する際に同時に
ケーブルも敷設する方法が提案されている。この方法
は、図15に示すように、ケーブル通線用のパイプ11
4を管路101内底部に引き込んだ後、管ライニング材
115を用いた前記管路補修工法によって管路101の
内周面にライニングを施し、最後に前記パイプ114内
に不図示のケーブルを通線する方法である。
老巧管に対して前記管路補修工法を施工する際に同時に
ケーブルも敷設する方法が提案されている。この方法
は、図15に示すように、ケーブル通線用のパイプ11
4を管路101内底部に引き込んだ後、管ライニング材
115を用いた前記管路補修工法によって管路101の
内周面にライニングを施し、最後に前記パイプ114内
に不図示のケーブルを通線する方法である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、地中に埋設された既設管路の内周壁の下
半部に凹溝を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケ
ーブル通線用のパイプを埋設した後、硬化性樹脂を含浸
してなる管ライニング材を前記管路内に挿入し、該管ラ
イニング材を流体圧によって前記管路の内周壁に押圧し
たまま、この管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を
硬化せしめ、その後、ケーブル通線用の前記パイプ内に
ケーブルを通すことを特徴とする。
め、本発明は、地中に埋設された既設管路の内周壁の下
半部に凹溝を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケ
ーブル通線用のパイプを埋設した後、硬化性樹脂を含浸
してなる管ライニング材を前記管路内に挿入し、該管ラ
イニング材を流体圧によって前記管路の内周壁に押圧し
たまま、この管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を
硬化せしめ、その後、ケーブル通線用の前記パイプ内に
ケーブルを通すことを特徴とする。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、管路の開口面積を余分に狭め
ることがなく、ケーブルの通線が容易であって、ケーブ
ルの敷設と管路の補修を同時に行うことができるケーブ
ル敷設兼管路補修工法を提供することにある。
で、その目的とする処は、管路の開口面積を余分に狭め
ることがなく、ケーブルの通線が容易であって、ケーブ
ルの敷設と管路の補修を同時に行うことができるケーブ
ル敷設兼管路補修工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、管路の内周壁の一部に凹溝
を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケーブル通線
用のパイプ又はケーブル本体を埋設した後、硬化性樹脂
を含浸して成る管ライニング材を前記管路内に挿入し、
該管ライニング材を管路の内周壁に押圧したまま、これ
に含浸された硬化性樹脂を硬化せしめることを特徴とす
る。
め、請求項1記載の発明は、管路の内周壁の一部に凹溝
を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケーブル通線
用のパイプ又はケーブル本体を埋設した後、硬化性樹脂
を含浸して成る管ライニング材を前記管路内に挿入し、
該管ライニング材を管路の内周壁に押圧したまま、これ
に含浸された硬化性樹脂を硬化せしめることを特徴とす
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明によれば、地中に埋設された既設管路の
内周壁の下半部に形成された凹溝内にケーブル通線用の
パイプが埋設され、その後に管ライニング材を用いた公
知の管路補修工法によって既設管路の内周壁にライニン
グが施されるため、パイプが管ライニング材を変形させ
て既設管路の開口面積を余分に狭めることがなく、ケー
ブルの敷設と既設管路の補修を同時に行うことができ
る。又、パイプは凹溝に沿って一直線状に配されるた
め、該パイプへのケーブルの通線が容易に行われる。
内周壁の下半部に形成された凹溝内にケーブル通線用の
パイプが埋設され、その後に管ライニング材を用いた公
知の管路補修工法によって既設管路の内周壁にライニン
グが施されるため、パイプが管ライニング材を変形させ
て既設管路の開口面積を余分に狭めることがなく、ケー
ブルの敷設と既設管路の補修を同時に行うことができ
る。又、パイプは凹溝に沿って一直線状に配されるた
め、該パイプへのケーブルの通線が容易に行われる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0013】図1乃至図11は本発明工法をその工程順
に示す図であり、図1は管路に凹溝を形成している状態
を示す側断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は
凹溝が形成された管路の側断面図、図4は図3のB−B
線断面図、図5は図4のC−C線断面図、図6は凹溝内
にパイプが埋設された管路の側断面図、図7は図6のD
−D線拡大断面図、図8は管路に対するライニング作業
を示す側断面図、図9はライニングされた管路の側断面
図、図10は図9のE−E線断面図、図11はパイプへ
のケーブルの通線を示す側断面図である。
に示す図であり、図1は管路に凹溝を形成している状態
を示す側断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は
凹溝が形成された管路の側断面図、図4は図3のB−B
線断面図、図5は図4のC−C線断面図、図6は凹溝内
にパイプが埋設された管路の側断面図、図7は図6のD
−D線拡大断面図、図8は管路に対するライニング作業
を示す側断面図、図9はライニングされた管路の側断面
図、図10は図9のE−E線断面図、図11はパイプへ
のケーブルの通線を示す側断面図である。
【0014】本発明に係るケーブル敷設兼管路補修工法
においては、図3乃至図5に示すように、老巧化した下
水管等の管路1の底部内周壁に断面矩形の凹溝1aが長
さ方向(図3及び図5の左右方向、図4の紙面垂直方
向)に一直線状に形成されるが、該凹溝1aは図1及び
図2に示す切削ロボット2によって形成される。
においては、図3乃至図5に示すように、老巧化した下
水管等の管路1の底部内周壁に断面矩形の凹溝1aが長
さ方向(図3及び図5の左右方向、図4の紙面垂直方
向)に一直線状に形成されるが、該凹溝1aは図1及び
図2に示す切削ロボット2によって形成される。
【0015】上記切削ロボット2は管路1内に導入さ
れ、その本体3はこれの周りに等角度ピッチで放射状に
設けられた屈曲自在な4つのパンタグラフ4の各々に支
持された計4つのエアーバッグ5によって支持されてい
る。尚、各エアバッグ5は膨張収縮自在であって、図示
の状態では該エアバッグ5はこれの内部に封入された圧
縮エアーによって膨張している。
れ、その本体3はこれの周りに等角度ピッチで放射状に
設けられた屈曲自在な4つのパンタグラフ4の各々に支
持された計4つのエアーバッグ5によって支持されてい
る。尚、各エアバッグ5は膨張収縮自在であって、図示
の状態では該エアバッグ5はこれの内部に封入された圧
縮エアーによって膨張している。
【0016】ところで、切削ロボット2の本体3の先部
には揺動アーム6が軸7によって揺動自在に枢着されて
おり、該揺動アーム6の先端部には不図示のモータによ
って図示矢印方向に回転駆動される回転砥石8が回転自
在に支承されるとともに、該回転砥石8の切り込み量を
規制するためのストッパ9が取り付けられている。又、
本体3の先部の前記揺動アーム6の上方にはアーム10
が取り付けられており、揺動アーム6はこれとアーム1
0の間に縮装されたスプリング11によって前記回転砥
石8及びストッパ9と共に下方(図1の軸7を中心とし
て反時計方向)に付勢されている。尚、本体3の後部に
は索引ロープ12が取り付けられている。
には揺動アーム6が軸7によって揺動自在に枢着されて
おり、該揺動アーム6の先端部には不図示のモータによ
って図示矢印方向に回転駆動される回転砥石8が回転自
在に支承されるとともに、該回転砥石8の切り込み量を
規制するためのストッパ9が取り付けられている。又、
本体3の先部の前記揺動アーム6の上方にはアーム10
が取り付けられており、揺動アーム6はこれとアーム1
0の間に縮装されたスプリング11によって前記回転砥
石8及びストッパ9と共に下方(図1の軸7を中心とし
て反時計方向)に付勢されている。尚、本体3の後部に
は索引ロープ12が取り付けられている。
【0017】而して、管路1に前記凹溝1aを形成する
には、管路1内に導入された不図示のTVカメラで管路
1内を地上でモニタリングしながら切削ロボット2を駆
動する。すると、不図示の回転砥石8が図示矢印方向に
回転し、管路1の内周壁が回転砥石8によって切削され
て凹溝1aが形成されるが、回転砥石8の切り込み量
(切り込み深さ)tは前記ストッパ9が管路1の内周壁
に当接することによって規制される。従って、図3乃至
図5に示すように、管路1の内周壁には回転砥石8の幅
に等しい幅bで深さtの凹溝1aが長さ方向に沿って一
直線状に形成される。尚、切削ロボット2は回転砥石8
の回転力によって管路1内を図1の矢印方向(前方)へ
自力で移動する。
には、管路1内に導入された不図示のTVカメラで管路
1内を地上でモニタリングしながら切削ロボット2を駆
動する。すると、不図示の回転砥石8が図示矢印方向に
回転し、管路1の内周壁が回転砥石8によって切削され
て凹溝1aが形成されるが、回転砥石8の切り込み量
(切り込み深さ)tは前記ストッパ9が管路1の内周壁
に当接することによって規制される。従って、図3乃至
図5に示すように、管路1の内周壁には回転砥石8の幅
に等しい幅bで深さtの凹溝1aが長さ方向に沿って一
直線状に形成される。尚、切削ロボット2は回転砥石8
の回転力によって管路1内を図1の矢印方向(前方)へ
自力で移動する。
【0018】上述のように凹溝1aが管路1の内周壁に
形成されると、図6及び図7に示すように、ケーブル通
線用のパイプ14が凹溝1a内に一直線状に埋設され
る。尚、このパイプ14の外径dは凹溝1aの深さt以
下(d≦t)に設定されているため、該パイプ14が凹
溝1aから上方へ突出することはない。
形成されると、図6及び図7に示すように、ケーブル通
線用のパイプ14が凹溝1a内に一直線状に埋設され
る。尚、このパイプ14の外径dは凹溝1aの深さt以
下(d≦t)に設定されているため、該パイプ14が凹
溝1aから上方へ突出することはない。
【0019】上記パイプ14の凹溝1a内への埋設作業
が終了すると、図8に示すように、管ライニング材15
を用いた公知の管路補修工法によって管路1の内周面に
対してライニングが施される。
が終了すると、図8に示すように、管ライニング材15
を用いた公知の管路補修工法によって管路1の内周面に
対してライニングが施される。
【0020】即ち、図8に示すように、管ライニング材
15が流体圧によって管路1内に反転挿入されるが、こ
の管ライニング材15は、例えばポリエステル、ナイロ
ン、ポリプロピレン、アクリル等の不織布から成る管状
樹脂吸収材にポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂を含浸させて構成されている。尚、熱硬化性樹
脂に下水汚泥の焼却灰を充填剤として混合することによ
って、焼却灰のリサイクル及び熱硬化性樹脂のコストダ
ウンを図ることができる。一般的には、熱硬化性樹脂の
充填剤としてセラミックの粉、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、セラミック、ガラスビーズ、砂等が用い
られる。又、本実施例では樹脂吸収材として不織布を使
用しているが、該不織布をガラスマット、ガラスクロ
ス、カーボンクロス、ケブラー等の補強材で補強しても
良い。
15が流体圧によって管路1内に反転挿入されるが、こ
の管ライニング材15は、例えばポリエステル、ナイロ
ン、ポリプロピレン、アクリル等の不織布から成る管状
樹脂吸収材にポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂を含浸させて構成されている。尚、熱硬化性樹
脂に下水汚泥の焼却灰を充填剤として混合することによ
って、焼却灰のリサイクル及び熱硬化性樹脂のコストダ
ウンを図ることができる。一般的には、熱硬化性樹脂の
充填剤としてセラミックの粉、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、セラミック、ガラスビーズ、砂等が用い
られる。又、本実施例では樹脂吸収材として不織布を使
用しているが、該不織布をガラスマット、ガラスクロ
ス、カーボンクロス、ケブラー等の補強材で補強しても
良い。
【0021】而して、上記管ライニング材15が管路1
の全長に亘って反転挿入されると、該管ライニング材1
5を流体圧によって膨張させてこれを管路1の内周壁に
押圧し、この状態を保ったまま任意の手段(例えば、温
水、熱風、スチーム等)を用いて管ライニング材15を
加温すれば、該管ライニング材15に含浸された熱硬化
性樹脂が硬化し、図9及び図10に示すように、管路1
の内周面は、硬化した管ライニング材15によってライ
ニングされる。このとき、図10に示すようにパイプ1
4は管路1の凹溝1a内に埋設されているため、管ライ
ニング材15がパイプ14によって変形することがな
く、管路1の開口面積が余分に狭められることがない。
の全長に亘って反転挿入されると、該管ライニング材1
5を流体圧によって膨張させてこれを管路1の内周壁に
押圧し、この状態を保ったまま任意の手段(例えば、温
水、熱風、スチーム等)を用いて管ライニング材15を
加温すれば、該管ライニング材15に含浸された熱硬化
性樹脂が硬化し、図9及び図10に示すように、管路1
の内周面は、硬化した管ライニング材15によってライ
ニングされる。このとき、図10に示すようにパイプ1
4は管路1の凹溝1a内に埋設されているため、管ライ
ニング材15がパイプ14によって変形することがな
く、管路1の開口面積が余分に狭められることがない。
【0022】上述のようにして管路1に対するライニン
グ作業が終了すると、図11に示すようにパイプ14の
一端からピグ16を挿入する。このピグ16はナイロ
ン、ウレタン等の弾性体で構成され、これにはナイロン
等の糸17を介して通信用光ファイバー等のケーブル1
8が接続されている。又、パイプ14の他端は蓋部材1
9によって閉塞され、同パイプ14の他端には真空ポン
プ20が接続されている。
グ作業が終了すると、図11に示すようにパイプ14の
一端からピグ16を挿入する。このピグ16はナイロ
ン、ウレタン等の弾性体で構成され、これにはナイロン
等の糸17を介して通信用光ファイバー等のケーブル1
8が接続されている。又、パイプ14の他端は蓋部材1
9によって閉塞され、同パイプ14の他端には真空ポン
プ20が接続されている。
【0023】而して、真空ポンプ20を駆動してパイプ
14の他端を真空引きすれば、パイプ14内の一端に挿
入されたピグ16はパイプ14内に発生する負圧に引か
れて図11の矢印方向に移動し、これに接続された糸1
7がパイプ14内に引き込まれ、この糸17を引くこと
によってケーブル18のパイプ14内への通線が行われ
る。尚、ピグ16のパイプ14内での摺動性を高めるた
め、該ピグ16にはオイルが塗布されている。
14の他端を真空引きすれば、パイプ14内の一端に挿
入されたピグ16はパイプ14内に発生する負圧に引か
れて図11の矢印方向に移動し、これに接続された糸1
7がパイプ14内に引き込まれ、この糸17を引くこと
によってケーブル18のパイプ14内への通線が行われ
る。尚、ピグ16のパイプ14内での摺動性を高めるた
め、該ピグ16にはオイルが塗布されている。
【0024】以上のようにしてケーブル18がパイプ1
4内に通線されるが、パイプ14は管路1の凹溝1aに
沿って一直線状に配されるため、該パイプ14へのケー
ブル18の通線が容易に行われる。
4内に通線されるが、パイプ14は管路1の凹溝1aに
沿って一直線状に配されるため、該パイプ14へのケー
ブル18の通線が容易に行われる。
【0025】而して、本実施例によれば、ケーブル18
の敷設と管路1の補修が同時に行われるが、例えば図1
2に示すように、管路1に埋設されたパイプ14内に通
されたケーブル18は各マンホール21に設置された中
継ボックス22に接続され、中継ボックス22から地上
に導かれてマルチメディアの実現に供される。
の敷設と管路1の補修が同時に行われるが、例えば図1
2に示すように、管路1に埋設されたパイプ14内に通
されたケーブル18は各マンホール21に設置された中
継ボックス22に接続され、中継ボックス22から地上
に導かれてマルチメディアの実現に供される。
【0026】尚、以上の実施例では管路1の内周壁に1
つの凹溝1aを形成したが、図13に示すように管路1
に複数(図示例では、3つ)の凹溝1aを形成し、各凹
溝1a内にケーブル通線用のパイプ14をそれぞれ埋設
するようにしても良い。又、以上の実施例では、管ライ
ニング材15を流体圧によって管路1内に反転挿入する
ようにしたが、図14に示すように管路1内に管ライニ
ング材15をそのまま引き込み、この管ライニング材1
5の内部に反転用チューブ23を流体圧によって反転挿
入するようにしても良い。更に、以上の実施例では、凹
溝1a内にケーブル通線用のパイプ14を埋設したが、
凹溝1a内にケーブル本体を直接埋設するようにしても
良い。
つの凹溝1aを形成したが、図13に示すように管路1
に複数(図示例では、3つ)の凹溝1aを形成し、各凹
溝1a内にケーブル通線用のパイプ14をそれぞれ埋設
するようにしても良い。又、以上の実施例では、管ライ
ニング材15を流体圧によって管路1内に反転挿入する
ようにしたが、図14に示すように管路1内に管ライニ
ング材15をそのまま引き込み、この管ライニング材1
5の内部に反転用チューブ23を流体圧によって反転挿
入するようにしても良い。更に、以上の実施例では、凹
溝1a内にケーブル通線用のパイプ14を埋設したが、
凹溝1a内にケーブル本体を直接埋設するようにしても
良い。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、地中に埋設された既設管路の内周壁の下半部に
凹溝を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケーブル
通線用のパイプを埋設した後、硬化性樹脂を含浸してな
る管ライニング材を前記管路内に挿入し、該管ライニン
グ材を流体圧によって前記管路の内周壁に押圧したま
ま、この管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化
せしめ、その後、ケーブル通線用の前記パイプ内にケー
ブルを通すようにしたため、管路の開口面積を余分に狭
めることがなく、ケーブルの敷設と既設管路の補修を同
時に行うことができ、ケーブルの通線が容易になるとい
う効果が得られる。
よれば、地中に埋設された既設管路の内周壁の下半部に
凹溝を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケーブル
通線用のパイプを埋設した後、硬化性樹脂を含浸してな
る管ライニング材を前記管路内に挿入し、該管ライニン
グ材を流体圧によって前記管路の内周壁に押圧したま
ま、この管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化
せしめ、その後、ケーブル通線用の前記パイプ内にケー
ブルを通すようにしたため、管路の開口面積を余分に狭
めることがなく、ケーブルの敷設と既設管路の補修を同
時に行うことができ、ケーブルの通線が容易になるとい
う効果が得られる。
【図1】本発明工法において管路に凹溝を形成している
状態を示す側断面図である。
状態を示す側断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明工法において凹溝が形成された管路の側
断面図である。
断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】本発明工法において凹溝内にパイプが埋設され
た管路の側断面図である。
た管路の側断面図である。
【図7】図6のD−D線拡大断面図である。
【図8】本発明工法における管路に対するライニング作
業を示す側断面図である。
業を示す側断面図である。
【図9】本発明工法においてライニングされた管路の側
断面図である。
断面図である。
【図10】図9のE−E線断面図である。
【図11】本発明工法におけるパイプへのケーブルの通
線を示す側断面図である。
線を示す側断面図である。
【図12】本発明工法によって敷設されたコードの配線
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図13】本発明の変更実施例を示す管路の断面図であ
る。
る。
【図14】本発明の変更実施例を示す管路の側断面図で
ある。
ある。
【図15】従来の工法を示す管路の断面図である。
1 管路 1a 凹溝 2 切削ロボット 14 ケーブル通線用パイプ 15 管ライニング材 16 ピグ 18 ケーブル 20 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−39208(JP,A) 実開 昭63−126482(JP,U) 実開 平2−49309(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 地中に埋設された既設管路の内周壁の下
半部に凹溝を長さ方向に一直線状に形成し、該凹溝にケ
ーブル通線用のパイプを埋設した後、硬化性樹脂を含浸
してなる管ライニング材を前記管路内に挿入し、該管ラ
イニング材を流体圧によって前記管路の内周壁に押圧し
たまま、この管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を
硬化せしめ、その後、ケーブル通線用の前記パイプ内に
ケーブルを通すことを特徴とするケーブル敷設兼管路補
修工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31308794A JP2737103B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ケーブル敷設兼管路補修工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31308794A JP2737103B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ケーブル敷設兼管路補修工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169054A JPH08169054A (ja) | 1996-07-02 |
JP2737103B2 true JP2737103B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=18037027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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