JP2001301032A - 枝管ライニング工法 - Google Patents

枝管ライニング工法

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JP2001301032A
JP2001301032A JP2000115973A JP2000115973A JP2001301032A JP 2001301032 A JP2001301032 A JP 2001301032A JP 2000115973 A JP2000115973 A JP 2000115973A JP 2000115973 A JP2000115973 A JP 2000115973A JP 2001301032 A JP2001301032 A JP 2001301032A
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pipe lining
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JP2000115973A
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Aoki
啓之 青木
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GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
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ALL KK
GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合部がズレて開いているような枝管に対し
ても確実にライニングを施すことができる枝管ライニン
グ工法を提供すること。 【構成】 一端に鍔部5を有する管状樹脂吸着材に硬化
性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニング材4の内部に
反転ガイド6を長さ方向に配備し、該反転ガイド6の前
記枝管ライニング材4から導出する部分を枝管2に通し
て地上に延出せしめ、同反転ガイド6を牽引しながらこ
れを枝管ライニング材4と共に本管1内で移動させて枝
管ライニング材4の鍔部5を本管1の枝管開口部2a周
縁に密着させた状態で、枝管ライニング材4を流体圧に
よって枝管2内に本管1側から地上に向かって反転挿入
しながら前記反転ガイド6を牽引し、枝管ライニング材
4を枝管2の内壁に押圧したまま、該枝管ライニング材
4に含浸された硬化性樹脂を硬化させることによって枝
管2をライニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未硬化の硬化性樹
脂を含浸して成る枝管ライニング材を用いて枝管をライ
ニングしてこれを補修する枝管ライニング工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】斯かる枝管ライニング工法は、硬化性樹
脂を含浸し、一端に鍔部を有して成る枝管ライニング材
の鍔部を本管の枝管開口部周縁に押圧した状態で、枝管
ライニング材を流体圧によって枝管内に本管側から地上
に向かって反転挿入し、該枝管ライニング材を枝管の内
壁に押圧したまま、枝管ライニング材に含浸された硬化
性樹脂を硬化させることによって枝管をライニングして
これを補修する工法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すように、老朽化した枝管102の多くはその接合部が
ズレて開いており、その開いた部分の周囲の土砂が流出
してその部分に空隙aが発生している。このような枝管
102に対するライニングに際して図11に示すように
枝管ライニング材104を前述のように流体圧によって
枝管102内に反転挿入すると、枝管ライニング材10
4が空隙aに入り込み、該枝管ライニング材104のそ
れ以上の進行が不可能となっていた。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、接合部がズレて開いているよ
うな枝管に対しても確実にライニングを施すことができ
る枝管ライニング工法を提供することにある。
【0005】又、本発明の目的とする処は、反転ガイド
を弛ませることなく且つこれを引き過ぎることなく、枝
管ライニング材を反転ガイドと共に本管内で移動させる
ことができる枝管ライニング工法を提供することにあ
る。
【0006】更に、本発明の目的とする処は、反転ガイ
ドの牽引スピードを枝管ライニング材の反転スピードに
同調させて枝管のライニングを作業性良く円滑に行うこ
とができる枝管ライニング工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、一端に鍔部を有する管状樹
脂吸着材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニン
グ材の内部に反転ガイドを長さ方向に配備し、該反転ガ
イドの前記枝管ライニング材から導出する部分を枝管に
通して地上に延出せしめ、同反転ガイドを牽引しながら
これを枝管ライニング材と共に本管内で移動させて枝管
ライニング材の鍔部を本管の枝管開口部周縁に密着させ
た状態で、枝管ライニング材を流体圧によって枝管内に
本管側から地上に向かって反転挿入しながら前記反転ガ
イドを牽引し、枝管ライニング材を枝管の内壁に押圧し
たまま、該枝管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を
硬化させることによって枝管をライニングするようにし
たことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記枝管ライニング材の鍔部と前記反転ガ
イドをTVカメラを用いて地上でモニタリングしながら
枝管ライニング材と反転ガイドを本管内で本管の枝管開
口部まで移動させることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記枝管ライニング材を水圧によっ
て枝管内に反転挿入することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記枝管ライニング材を枝管内
に反転挿入した後、枝管ライニング材をエアー圧によっ
て膨張させてこれを枝管内壁に押圧した状態で、温水を
局部的に噴射する温水噴射ノズルを枝管ライニング材の
内部で移動させて枝管ライニング材に含浸された熱硬化
性樹脂を長さ方向に順次加熱して硬化させることを特徴
とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記温水噴射ノズルをホースリールに巻装
された温水ホースの先端部に取り付けたことを特徴とす
る。
【0012】従って、請求項1記載の発明によれば、枝
管ライニング材の枝管内への反転挿入において枝管ライ
ニング材の進行方向は反転ガイドによって枝管の曲がり
に沿ってガイドされるため、該枝管ライニング材が枝管
の接合部に形成された空隙に入り込んでそれ以上の進行
が不可能となる事態の発生が防がれ、接合部がズレて開
いているような枝管に対しても所望のライニングを確実
に行うことができる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、枝管ライニ
ング材の鍔部と反転ガイドをTVカメラを用いて地上で
モニタリングしながら枝管ライニング材と反転ガイドを
本管内で本管の枝管開口部まで移動させるようにしたた
め、反転ガイドを弛ませることなく且つこれを引き過ぎ
ることなく、枝管ライニング材を反転ガイドと共に本管
内で移動させることができる。
【0014】請求項3記載の発明によれば、枝管ライニ
ング材の枝管内への反転挿入に用いられる流体圧として
圧力コントロールが容易な非圧縮性流体としての水の圧
力(水圧)を採用したため、反転ガイドの牽引スピード
を枝管ライニング材の反転スピードに同調させて枝管の
ライニングを作業性良く円滑に行うことができ、反転ガ
イドの牽引スピードが枝管ライニング材の反転スピード
よりも遅くなって反転ガイドが枝管ライニング材に巻き
込まれるという不具合の発生が防がれる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、温水を局部
的に噴射する温水噴射ノズルを枝管ライニング材の内部
で移動させて枝管ライニング材に含浸された熱硬化性樹
脂を長さ方向に順次加熱して硬化させる構成を採用し、
請求項5記載の発明によれば、ホースリールに巻装され
た温水ホースの先端部に温水噴射ノノズルを取り付けた
ため、温水ホースを廃棄処分することなく種々の長さの
枝管に対して温水ホースを共用することができ、これに
よって施工コストの削減を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1〜図8は本発明に係る枝管ライニング
工法をその工程順に示す断面図、図9は図8のA部拡大
詳細図である。
【0018】図1において、1は地中に略水平に埋設さ
れた下水管等の本管、2は本管1に合流する小径の枝
管、3は地上に開口する複数のマンホールであり、枝管
2のライニングには図4に示す枝管ライニング材4が使
用される。
【0019】ここで、上記枝管ライニング材4は、その
外周面が気密性の高いプラスチックフィルムで被覆され
たポリエステル、ポリプロピレン、アクリル等の不織布
から成る管状樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸
させて構成されている。尚、管状樹脂吸着材の外周面に
被覆されるプラスチックフィルムの材質としてはポリウ
レタン、ポリエチレン、ポリエチレン/ナイロン共重合
体、塩化ビニール等が選定され、管状樹脂吸着材に含浸
される熱硬化性樹脂には不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニールエステル樹脂等が使用される。
【0020】又、枝管ライニング材4の一端は外側へ折
り返されて鍔部5を構成しており、この鍔部5は本管1
の曲率に等しい曲率で円弧面状に成形されている。尚、
枝管ライニング材4の鍔部5の外径は枝管2の内径より
も大きく設定されており、これに含浸された硬化性樹脂
が硬化することによって当該鍔部5はその形状を保持し
ている。
【0021】ところで、枝管ライニング材4の内部には
反転ガイド6が長さ方向に配備されており、図4に示す
ように、一方のマンホール3内には、地上で予め組付一
体化された作業用ロボット7、圧力バッグ8、枝管ライ
ニング材4等が引き込まれている。尚、反転ガイド6と
しては、直径φ5m/m〜φ25m/mのロープ、ベル
ト、チェーン等が用いられる。
【0022】而して、枝管2のライニングに際しては、
前記反転ガイド6の枝管ライニング材4から導出する部
分を図4に示すように枝管2内に本管1側から通してこ
れを地上に延出させる必要があるが、ここで、反転ガイ
ド6を枝管2内に通すための手法の幾つかを図1〜図3
に示す。
【0023】即ち、図1に示す方法では、地上に設置さ
れた水槽9の底部に高圧ホース10を接続し、この高圧
ホース10の先端に逆噴射ノズル11を取り付け、高圧
ホース10の途中に設けられた高圧水ポンプ12を駆動
して水槽9内の水を逆噴射ノズル11から逆噴射させる
ようにしたものである。このように高圧水を逆噴射ノズ
ル11から逆噴射させると、逆噴射ノズル11に逆噴射
の反力として推進力が作用するため、該逆噴射ノズル1
1が枝管2内を地上から本管1に向かって進行して高圧
ホース10を枝管2内に通す。そして、枝管2を通過し
て本管1内に臨んだ高圧ホース10の先端部に反転ガイ
ド6の先端を連結した後、高圧ホース10を地上から引
くことによって反転ガイド6を図4に示すように枝管2
内に通してその端部を地上まで延ばすことができる。
【0024】図2に示す方法では、チューブ13の一端
を外側へ折り返して固定し、その折り返した部分の内部
に注水ホース14から水を注入することによってチュー
ブ13を水圧によって地上側から枝管2内に本管1に向
かって反転挿入する手法が採用されている。この方法で
は、枝管2を通過して本管1内に臨んだチューブ13の
先端に反転ガイド6の先端を連結した後、チューブ13
を地上から引くことによって反転ガイド6を図4に示す
ように枝管2内に通してその端部を地上まで延ばすこと
ができる。
【0025】図3に示す方法では、地上に設置されたリ
ール15に弾性線16を巻装し、リール15を図示矢印
方向に回転させて弾性線16を枝管2に向かって送り出
すことによってこれを枝管2内に通すようにしている。
そして、本管1内に臨んだ弾性線16の先端に反転ガイ
ド6の先端を連結した後、弾性線16を地上から引くこ
とによって反転ガイド6を図4に示すように枝管2内に
通してその端部を地上まで延ばすことができる。
【0026】ところで、前記作業用ロボット7は油圧で
駆動されるものであって、図6に詳細に示すように、そ
のヘッドには油圧シリンダ17が設置されており、この
油圧シリンダ17のロッド17aにはヘッドカラー18
が着脱自在に取り付けられている。
【0027】又、作業用ロボット7の上部にはモニター
用のTVカメラ19が設置されており、TVカメラ19
から導出する電気ケーブル20と作業用ロボット7から
導出する油圧ホース21及び作業用ロボット7に接続さ
れた牽引ロープ22は図4及び図5に示すように他方の
マンホール3を通って地上に延出している。尚、電気ケ
ーブル20、油圧ホース21、牽引ロープ22は地上に
設置された不図示のモニター装置、油圧ポンプ、ウイン
チ等の牽引装置にそれぞれ接続されている。
【0028】一方、前記ヘッドカラー18上には前記枝
管ライニング材4の鍔部5が載置されてセットされてお
り、ヘッドカラー18にはガイドチューブ23の一端が
取り付けられている。そして、図4及び図5に示すよう
に、ガイドチューブ23の他端は枝管ライニング材4の
鍔部5近傍に仮接着された引き剥しチューブ24と共に
カラー25の一端外周に取り付けられており、カラー2
5の他端外周には前記圧力バッグ8の一端が取り付けら
れ、該圧力バッグ8の他端はカップ26によって閉塞さ
れている。尚、カップ26には流体ホース27と牽引ロ
ープ28が接続されており、これらは図示のように一方
のマンホール3を通って地上に延出している。又、枝管
ライニング材4の鍔部5を除く他の未反転部分はガイド
チューブ23とカラー25及び圧力バッグ8内に収容さ
れている。
【0029】ところで、以上説明したガイドチューブ2
3のヘッドカラー18への取り付けや枝管ライニング材
4の鍔部5のヘッドカラー18へのセット等の作業は予
め地上で行われ、組付一体化された枝管ライニング材
4、作業用ロボット7、圧力バッグ8等は図4に示すよ
うに一方のマンホール3から本管1内に一体的に導入さ
れる。
【0030】而して、作業用ロボット7に設置された前
記TVカメラ19によって枝管ライニング材4の鍔部5
と反転ガイド6の様子を地上でモニタリングしながら、
牽引ロープ22を引いて作業用ロボット7、枝管ライニ
ング材4、反転ガイド6、圧力バッグ8等を図5に示す
ように本管1内で枝管開口部(枝管2が本管1内に開口
する部分)2aまで一体的に移動させるが、このとき、
反転ガイド6が弛まないようにこれを適当な力で引いて
おく必要がある。この場合、本実施の形態では、前述の
ように枝管ライニング材4の鍔部5と反転ガイド6をT
Vカメラ19を用いて地上でモニタリングするようにし
たため、反転ガイド6を弛ませることなく且つこれを引
き過ぎることなく、枝管ライニング材4を反転ガイド6
と共に本管1内で移動させることができる。
【0031】そして、上述のように作業用ロボット7、
枝管ライニング材4、反転ガイド6、圧力バッグ8等を
図5に示すように本管1内で枝管開口部2aまで一体的
に移動させると、枝管ライニング材4の鍔部5を枝管開
口部2aに位置決めした後、作業用ロボット7の前記油
圧シリンダ17を駆動してそのロッド17aを上動させ
ることによって、枝管ライニング材4の鍔部5を図6に
示すように本管1の内周面の枝管開口部2aの周縁に押
圧してこれを密着させる。
【0032】次に、地上に設置された不図示のポンプを
駆動して所定圧(0.1kgf/cm2 〜1.5kgf
/cm2 )の圧縮水を前記流体ホース27を介して圧力
バッグ8内に供給すれば、図6に示すように枝管ライニ
ング材4は水圧を受けて反転しながら枝管2内を図示矢
印方向に本管1側から地上に向かって挿入されていく。
このとき、枝管ライニング材4の枝管2への反転挿入の
進行と共に反転ガイド6を地上において所定の力(5k
gf〜100kgf)で牽引する。
【0033】而して、上述のように反転ガイド6を地上
において所定の力で牽引すると、枝管ライニング材4の
枝管2内における進行方向は反転ガイド6によってガイ
ドされ、図7に示すように枝管2の接合部がズレて開
き、その開いた部分の周囲の土砂が流出してその部分に
空隙aが発生しているような場合であっても、枝管ライ
ニング材4は図7に破線にて示すように反転ガイド6に
ガイドされながら枝管2の曲がりに沿って反転挿入され
るため、該枝管ライニング材4が枝管2の接合部に形成
された空隙aに入り込んでそれ以上の進行が不可能とな
る事態の発生が防がれ、接合部がズレて開いているよう
な枝管2に対しても枝管ライニング材4の反転挿入をス
ムーズに行うことができる。
【0034】ところで、反転ガイド6を用いた枝管ライ
ニング材4の反転作業においては、反転ガイド6の牽引
スピードを枝管ライニング材4の反転スピードに同調さ
せることが重要であり、例えば反転ガイド6の牽引スピ
ードが枝管ライニング材4の反転スピードよりも遅くな
ると反転ガイド6が枝管ライニング材4に巻き込まれる
という問題が発生する。
【0035】而して、一般に枝管ライニング材の反転に
おいては、枝管の曲がり部では反転圧力は高く、直線部
では反転圧力が低い。そして、多くの枝管は曲がり部を
有しているため、枝管ライニング材の反転作業において
は反転圧力を適正にコントロールする必要があるが、反
転圧力としてエアー等の圧縮性流体の圧力を使用する場
合には、枝管ライニング材の反転スピードが反転圧力の
変化に追従して種々に変化するため、反転ガイドの牽引
スピードを枝管ライニング材の反転スピードに同調させ
ることが困難である。
【0036】そこで、本実施の形態では、枝管ライニン
グ材4の枝管2内への反転挿入に用いられる流体圧とし
て圧力コントロールが容易な非圧縮性流体としての水の
圧力(水圧)を採用したため、反転ガイド6の牽引スピ
ードを枝管ライニング材4の反転スピードに同調させて
枝管2のライニングを作業性良く円滑に行うことがで
き、反転ガイド6の牽引スピードが枝管ライニング材4
の反転スピードよりも遅くなって反転ガイド6が枝管ラ
イニング材4に巻き込まれるという不具合の発生を防ぐ
ことができる。
【0037】以上のようにして、枝管ライニング材4の
枝管2内への反転挿入が枝管2の全長に亘って終了する
と、枝管ライニング材4や圧力バッグ8等の内部に充填
されている水を排出した後、図8に示すように、枝管ラ
イニング材4の上端にキャップ29を取り付けて枝管ラ
イニング材4の内部に密閉空間Sを形成する。尚、キャ
ップ29にはコンプレッサー30から導出するエアーホ
ース31が接続されており、エアーホース31の途中に
はバルブ32が設けられている。
【0038】一方、地上には温水タンク33が設置さ
れ、この温水タンク33内には温水が収容されている。
そして、温水タンク33の下部から導出する温水パイプ
34はホースリール35に接続されており、温水パイプ
34の途中には温水ポンプ36とバルブ37が設けられ
ている。又、温水ポンプ36からは温水パイプ38が導
出しており、この温水パイプ38は温水タンク33の上
方に開口し、その途中にはボイラー39とバルブ40が
設けられている。
【0039】ところで、前記ホースリール35には温水
ホース41が巻装されており、この温水ホース41のホ
ースリール35から送り出された部分は前記キャップ2
9を気密に貫通して枝管ライニング材4の内部の密閉空
間Sに導入され、その先端部には複数の温水噴射ノズル
42が取り付けられている。尚、各温水噴射ノズル42
は貴金属又はプラスチックで構成され、これには複数の
温水噴射口(不図示)が形成されている。
【0040】ここで、キャップ29の温水ホース41が
貫通する部分は、図9に示すように、上下2枚のナイロ
ン板43,44で挟持されたウレタンパッキン45によ
って気密にシールされるが、温水ホース41は正円形断
面を有し、その表面はウレタンパッキン45との摩擦を
小さく抑えるために滑らかに形成されている。又、温水
ホース41は外力に対して所定の耐力を有するととも
に、曲がり部に沿って曲がる程度の弾性を有している。
【0041】而して、前述のように枝管ライニング材4
や圧力バッグ8等の内部に充填されている水を排出して
枝管ライニング材4の上端にキャップ29を取り付け、
該キャップ29を貫通して温水ホース41を密閉空間S
内に導入した状態で、コンプレッサー30を駆動して圧
縮エアーをエアーホース31から密閉空間Sに供給する
と、図8に示すように枝管ライニング材4が膨張して枝
管2の内壁に押圧される。
【0042】他方、前記温水タンク33内にはボイラー
39によって加熱された所定温度(65℃〜95℃)の
温水が収容されている。即ち、一方のバルブ37を閉じ
て他方のバルブ40を開いた状態で温水ポンプ36とボ
イラー39を駆動し、温水タンク33内の温水を温水ポ
ンプ36によってボイラー39に送って所定温度に加熱
し、この加熱された温水を温水パイプ38から温水タン
ク33に戻す一連の作業を繰り返すことによって温水タ
ンク33内に所定温度の温水を予め準備しておく。
【0043】以上の状態において、一方のバルブ37を
開いて他方のバルブ40を閉じた状態で温水ポンプ36
を駆動すれば、温水タンク33内の温水は温水ホース4
1を通って温水噴射ノズル42に至り、枝管ライニング
材4の内部の密閉空間Sにおいて各温水噴射ノズル42
の温水噴射口から温水がシャワー状に噴出して枝管ライ
ニング材4を局部的に加熱するが、各温水噴射ノズル4
2から温水を噴射しながら、ホースリール34を操作し
て温水ホース41を巻き取り或は送り出すことによって
温水噴射ノズル42を密閉空間S内で枝管ライニング材
4の長さ方向に移動させれば、枝管ライニング材4は各
温水噴射ノズル42から噴射される温水によって長さ方
向に順次均一に加熱される。そして、このように枝管ラ
イニング材4が温水によって加熱されると、該枝管ライ
ニング材4に含浸されている熱硬化性樹脂が熱によって
硬化し、枝管2の内壁は硬化した枝管ライニング材4に
よってライニングされて補修される。尚、枝管ライニン
グ材4の加熱に供されて温度の下がった温水は、圧力バ
ッグ8の底部に溜り、密閉空間Sの内圧によって流体ホ
ース27へと押し出され、流体ホース27を通って密閉
空間S外へ排出される。
【0044】そして、以上のようにして枝管ライニング
材4が硬化すると、作業用ロボット7の油圧シリンダ1
7を駆動してヘッドカラー18を下動させた後、作業用
ロボット7や圧力バッグ8等を本管1内で移動させれ
ば、枝管ライニング材4の内面に仮接着されていた引き
剥しチューブ24が枝管ライニング材4の内面から引き
剥されて取り除かれ、ここに一連のライニング作業が終
了する。
【0045】而して、本発明に係る枝管ライニング工法
においては、枝管ライニング材4の硬化作業に際して温
水噴射ノズル42をその温水噴射口から温水を局部的に
噴射しながら枝管ライニング材4の長さ方向に移動させ
るようにしたため、温水ホース41を廃棄処分すること
なく種々の長さの枝管2に対して温水ホース41を共用
することができ、これによって施工コストの削減を図る
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、枝管ライニング材の枝管内への反転挿入におい
て枝管ライニング材の進行方向は反転ガイドによって枝
管の曲がりに沿ってガイドされるため、該枝管ライニン
グ材が枝管の接合部に形成された空隙に入り込んでそれ
以上の進行が不可能となる事態の発生が防がれ、接合部
がズレて開いているような枝管に対しても所望のライニ
ングを確実に行うことができるという効果が得られる。
【0047】又、本発明によれば、枝管ライニング材の
鍔部と反転ガイドをTVカメラを用いて地上でモニタリ
ングしながら枝管ライニング材と反転ガイドを本管内で
本管の枝管開口部まで移動させるようにしたため、反転
ガイドを弛ませることなく且つこれを引き過ぎることな
く、枝管ライニング材を反転ガイドと共に本管内で移動
させることができるという効果が得られる。
【0048】更に、本発明によれば、枝管ライニング材
の枝管内への反転挿入に用いられる流体圧として圧力コ
ントロールが容易な非圧縮性流体としての水の圧力(水
圧)を採用したため、反転ガイドの牽引スピードを枝管
ライニング材の反転スピードに同調させて枝管のライニ
ングを作業性良く円滑に行うことができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枝管ライニング工法(反転ガイド
の枝管への通し作業)を示す断面図である。
【図2】本発明に係る枝管ライニング工法(反転ガイド
の枝管への通し作業)を示す断面図である。
【図3】本発明に係る枝管ライニング工法(反転ガイド
の枝管への通し作業)を示す断面図である。
【図4】本発明に係る枝管ライニング工法(枝管ライニ
ング材、作業用ロボット等のセット作業)を示す断面図
である。
【図5】本発明に係る枝管ライニング工法(枝管ライニ
ング材、作業用ロボット等の本管内での移動作業)を示
す断面図である。
【図6】本発明に係る枝管ライニング工法(枝管ライニ
ング材の枝管内への反転挿入作業)を示す断面図であ
る。
【図7】本発明に係る枝管ライニング工法(枝管ライニ
ング材の枝管内への反転挿入作業)を示す断面図であ
る。
【図8】本発明に係る枝管ライニング工法(枝管ライニ
ング材の硬化)を示す断面図である。
【図9】図8のA部拡大詳細図である。
【図10】枝管の接合部の状況を示す断面図である。
【図11】従来の枝管ライニング工法(枝管ライニング
材の枝管内への反転挿入作業)を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本管 2 枝管 2a 枝管開口部 4 枝管ライニング材 5 鍔部 6 反転ガイド 19 TVカメラ 35 ホースリール 41 温水ホース 42 温水噴射ノズル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 23:00 B29L 23:00 (71)出願人 592004301 株式会社オール 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2−12−4株式会社ゲ ット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式会 社オール内 Fターム(参考) 3H025 EA01 EB21 EC06 ED02 EE01 EE05 4F211 AA36 AD03 AD14 AD16 AG03 AG08 AG29 SA14 SC03 SC09 SD04 SJ01 SJ11 SJ21 SP12 SP15 SP21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に鍔部を有する管状樹脂吸着材に硬
    化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニング材の内部に
    反転ガイドを長さ方向に配備し、該反転ガイドの前記枝
    管ライニング材から導出する部分を枝管に通して地上に
    延出せしめ、同反転ガイドを牽引しながらこれを枝管ラ
    イニング材と共に本管内で移動させて枝管ライニング材
    の鍔部を本管の枝管開口部周縁に密着させた状態で、枝
    管ライニング材を流体圧によって枝管内に本管側から地
    上に向かって反転挿入しながら前記反転ガイドを牽引
    し、枝管ライニング材を枝管の内壁に押圧したまま、該
    枝管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させる
    ことによって枝管をライニングするようにしたことを特
    徴とする枝管ライニング工法。
  2. 【請求項2】 前記枝管ライニング材の鍔部と前記反転
    ガイドをTVカメラを用いて地上でモニタリングしなが
    ら枝管ライニング材と反転ガイドを本管内で本管の枝管
    開口部まで移動させることを特徴とする請求項1記載の
    枝管ライニング工法。
  3. 【請求項3】 前記枝管ライニング材を水圧によって枝
    管内に反転挿入することを特徴とする請求項1又は2記
    載の枝管ライニング工法。
  4. 【請求項4】 前記枝管ライニング材を枝管内に反転挿
    入した後、枝管ライニング材をエアー圧によって膨張さ
    せてこれを枝管内壁に押圧した状態で、温水を局部的に
    噴射する温水噴射ノズルを枝管ライニング材の内部で移
    動させて枝管ライニング材に含浸された熱硬化性樹脂を
    長さ方向に順次加熱して硬化させることを特徴とする請
    求項1,2又は3記載の枝管ライニング工法。
  5. 【請求項5】 前記温水噴射ノズルをホースリールに巻
    装された温水ホースの先端部に取り付けたことを特徴と
    する請求項4記載の枝管ライニング工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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