JP4560370B2 - 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法 - Google Patents

枝管ライニング材及び枝管ライニング工法 Download PDF

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Description

本発明は、老朽化した枝管の内周面をライニングするための枝管ライニング材とこれを用いた枝管ライニング工法に関する。
地中に埋設された下水管等の管路が老朽化した場合、該管路を地中から掘出することなくその内周面にライニングを施して当該管路を補修する管ライニング工法が既に提案され、実用に供されている。即ち、この管ライニング工法は、その外面が気密性の高いプラスチックフィルムで被覆された可撓性の管状樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入するとともに、管路の内周面に押圧し、この状態を保ったまま管ライニング材を加温等してこれに含浸された硬化性樹脂を硬化させることによって、管路の内周面にライニングを施す工法である。
ところで、本管から分岐する枝管に対しても上記工法を適用することができ、枝管ライニング工法として今までに種々の提案がなされている(特許文献1,2参照)。
即ち、枝管ライニング工法としては、端部に鍔が形成された枝管ライニング材を本管内に導入し、この枝管ライニング材の鍔を枝管の本管開口部の周縁に押圧した状態で、枝管ライニング材を流体圧の作用で枝管内に本管側から地上に向かって反転挿入し、この反転挿入された枝管ライニング材を流体圧によって枝管の内壁に押圧した状態で、該枝管ライニング材を加熱等してこれを硬化させる方法が知られている。
特許第3226262号公報 特許第3226263号公報
しかしながら、上記従来の枝管ライニング工法においては、曲がり部のある枝管に対して枝管ライニング材を反転挿入する場合、枝管ライニング材が枝管の曲がり部を通過する際の大きな抵抗に打ち勝つために枝管ライニング材に過大な流体圧を作用させる必要があるという問題があった。そして、枝管ライニング材に過大な流体圧を作用させると、該枝管ライニング材と本管との接続部をシールしているシール部から流体が漏れるという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、曲がりがある枝管に対しても、過大な流体圧を要することなく本管側からスムーズに挿入してこれを枝管ライニングに供することができる枝管ライニング材とこれを用いた枝管ライニング工法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、少なくとも外表面にプラスチックフィルムを被着して成る管状樹脂吸収材の一端を折り返して硬化した鍔を形成するとともに、前記管状樹脂吸収材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて構成される枝管ライニング材において、前記管状樹脂吸収材よりも長く且つ内部に牽引具を配備して成る管状膜を管状樹脂吸収材の内部に配備し、該管状膜と牽引具の各一端を管状樹脂吸収材のエンド端に気密に連結するとともに、管状膜と牽引具の各他端に連結具を取り付けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記管状樹脂吸収材のエンド端外周に短管状膜の一端を溶着し、同短管状膜の他端に前記管状膜と牽引具の各一端を連結したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記牽引具をロープ又はベルトで構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、少なくとも外表面にプラスチックフィルムを被着して成る管状樹脂吸収材の一端を折り返して硬化した鍔を形成するとともに、前記管状樹脂吸収材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニング材であって、前記管状樹脂吸収材よりも長く且つ内部に牽引具を配備して成る管状膜を管状樹脂吸収材の内部に配備し、該管状膜と牽引具の各一端を管状樹脂吸収材のエンド端に気密に連結するとともに、管状膜と牽引具の各他端に連結端を取り付けて構成される枝管ライニング材を用いて施工される枝管ライニング工法において、前記枝管ライニング材を本管内に導入してその鍔を枝管の本管開口部周縁に押圧した状態で、押し込みバーを地上側から枝管内に挿入し、該押し込みバーの端部に取り付けられた別の連結具と前記連結具とを連結させて前記押し込みバーを牽引することによって前記管状膜と牽引具とを枝管内を通って地上に引き上げた後、管状膜の地上側端部を閉止して該管状膜内に流体圧を作用させた状態で前記牽引具を引くことによって枝管ライニング材の管状樹脂吸収材を枝管内に逆反転させながら地上に向かって引き上げ、該管状樹脂吸収材を流体圧によって膨張させてこれを枝管の内壁に押圧した状態で、管状樹脂吸収材に含浸された硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、本管内に導入された前記枝管ライニング材の管状樹脂吸収材の鍔を除く部分を、ガイドバッグ内に収納し、該ガイドバッグの閉止端に支持ロープを連結したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記押し込みバーをTVカメラケーブルで構成するとともに、その端部にTVカメラを取り付けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記TVカメラに連結具としての磁石を取り付け、前記管状膜と牽引具の端部に連結具としての鉄板を取り付けたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記枝管ライニング材の管状樹脂吸収材を枝管内に逆反転させながら地上に向かって引き上げた後、本管内にプラグ又は圧力バッグを配備し、該プラグ又は圧力バッグの内部に流体圧を作用させてこれを膨張させ、膨張したプラグ又は圧力バッグによって枝管ライニング材の鍔を枝管の本管開口部周縁に押圧してこれを密着させることを特徴とする。
請求項1〜3記載の枝管ライニング材を用いて施工される請求項4記載の枝管ライニング工法によれば、従来のように流体圧によって枝管ライニング材を枝管内に反転挿入する方式に代えて、枝管ライニング材の管状樹脂吸収材の内部に配備された管状膜とロープを枝管内を通して地上まで引き上げた後、管状膜内に圧縮エアを供給して管状膜を膨張させ、この管状膜によって押し開いた状態でロープを牽引して枝管ライニング材の管状樹脂吸収材を逆反転させてこれを枝管内に引き込む方式を採用したため、曲がりがある枝管に対しても、過大な流体圧を要することなく枝管ライニング材を本管側からスムーズに挿入してこれを枝管のライニングに供することができる。
請求項5記載の発明によれば、枝管ライニング材の管状樹脂吸収材の逆反転時にガイドバッグの端部に連結した支持ロープを引っ張ることによって、管状樹脂吸収材に蛇腹状のよれが発生することがなく、該管状樹脂吸収材の逆反転がスムーズに行われる。
請求項6記載の発明によれば、TVカメラケーブルを押し込みバーとしても利用することができ、該TVカメラケーブルを連結具によって枝管ライニング材側の管状膜と牽引具に連結することができ、このTVカメラケーブルを牽引することによって管状膜と牽引具を枝管内を通って地上側へと引き上げることができる。
請求項7記載の発明によれば、TVカメラに取り付けられた磁石によって鉄板を吸着することによってTVカメラケーブルと管状膜及び牽引具とを容易に連結することができる。
請求項8記載の発明によれば、枝管内に逆反転によって引き込まれた枝管ライニング材の管状樹脂吸収材の鍔をプラグ又は圧力バッグによって枝管の本管開口部周縁に押圧して密着させることによって鍔の周囲を気密にシールすることができ、管状樹脂吸収材の内部に密閉空間を形成して該密閉空間に流体圧や温水等を供給することによって、管状樹脂吸収材を枝管の内壁に押圧した状態でこれを加熱等して該管状樹脂吸収材に含浸された硬化性樹脂を硬化させることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
(枝管ライニング材)
図1は本発明に係る枝管ライニング材1の断面図であり、図示の枝管ライニング材1は、外表面に気密性の高いプラスチックフィルム2を被着して成る管状樹脂吸収材3の一端を外側へ折り返して硬化した鍔4を形成するとともに、前記管状樹脂吸収材3に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させて構成され、その内部には管状樹脂吸収材3よりも長い(約2倍以上)気密性の高い管状膜5が折り畳まれた状態で配備され、この管状膜5の内部には牽引具としてのロープ6が配備されている。
又、上記枝管ライニング材1(管状樹脂吸収材3)のエンド端の外周面(プラスチックフィルム2)には短管状膜7の一端が溶着されており、この短管状膜7の他端には前記管状膜5とロープ6の各一端が気密に連結されている。そして、管状膜5とロープ6の鍔4の近傍に位置する各他端には、連結具としての鉄板8がロープ9を介して連結されている。尚、管状膜5とロープ6の各一端と短管状膜7の他端とは、短管状膜7の外部から紐やテープ等で縛ることによって気密に連結されるが、この連結部をシール材によって気密にシールしても良い。
ここで、管状樹脂吸収材3にはプラスチックファイバーの不織布やグラスファイバー等が用いられ、その外周面に被着される前記プラスチックフィルム2にはポリエチレン又はナイロンを含む複合フィルム、ポリウレタン等のフィルムが用いられる。又、管状樹脂吸収材3に含浸される熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等が用いられる。
又、前記管状膜5としては、プラスチックチューブ単体又はプラスチックチューブを繊維等で補強したものが用いられ、その口径は、枝管の口径と同等かそれよりも若干小さく設定されている。尚、本実施の形態では、管状膜5の内部に配備される牽引具としてロープ6を用いたが、牽引具としてベルトを用いても良い。
(枝管ライニング材の製造方法)
次に、枝管ライニング材の製造方法を図2〜図4に基づいて説明する。尚、ここでは内部層と外部層の2層構造を有する枝管ライニング材の製造方法について説明する。
図2は枝管ライニング材の端部に鍔4を形成する方法を示す断面図であり、同図に示すように、外表面にプラスチックフィルム2Aが溶着された管状樹脂吸収材(以下、「外部層」と称する)3Aの内部に、プラスチックフィルム2Bが内側になるように一旦反転された管状樹脂吸収材(以下、「内部層」と称する)3Bを挿入し、これらの外部層3Aと内部層3Bの各一端を外側へ押し開き、その押し開いた部分を鍔加工用の型枠10に押し付ける。尚、外部層3Aと内部層3Bの押し広げられた端部のプラスチックフィルム2A,2Bの一部は剥されている。又、鍔加工用の型枠10の外面は、本管の内壁形状に沿って円弧曲面状に成形されている。
而して、前述のように外部層3Aと内部層3Bの押し開いた部分を鍔加工用の型枠10に押し付けた状態で、その部分に液状の硬化性樹脂を含浸させ、この硬化性樹脂を硬化させることによって、円弧曲面状の硬化した鍔4を形成する。尚、鍔4の径を拡大する場合には、不織布又はグラスファイバーを継ぎ足せば良い。
以上のようにして鍔4が形成されると、図3に示すように、内部層3Bを一旦反転させてこれを外部層3Aの外へと取り出し、図4に示すように、外部層3Aの開口端から外部層3Aの内部に液状の硬化性樹脂を注入し、内部層3Bに取り付けられたバキュームポンプ50によって内部層3Bと外部層3Aを真空引きしながら、これらの外部層3Aと内部層3Bの鍔4を除く部分に含浸せしめる。尚、このとき、内部層3Bには、その開口部からバキュームホース51が差し込まれており、このバキュームホース51の端部に取り付けられた真空計52によって真空ポンプ50のより真空力がチェックされる。
上述のようにして外部層3Aと内部層3Bに硬化性樹脂が含浸されると、外部層3Aを内部層3Bの内側に反転挿入し、これらの内側に、内部にロープ等の牽引具が通された管状膜を折り畳んだ状態で収納し、これらの管状膜とロープの各一端を内部層3Bのエンド端に気密に連結するとともに、管状膜とロープの各他端に鉄板等の連結具を取り付けることによって、図1に示したと同様の枝管ライニング材が得られる。
(枝管ライニング工法)
次に、図1に示す枝管ライニング材1を用いて施工される枝管ライニング工法を図5〜図11に基づいて説明する。
図5〜図11は本発明に係る枝管ライニング工法をその工程順に示す断面図である。
図5において、11は地中に略水平に埋設された下水管等の本管であり、この本管11からは小径の枝管12が分岐して地上に向かって斜めに延びており、その上端は地上に開口している。
而して、枝管12のライニングに際しては、本管11内にセッティングロボット13とこれに支持されたガイドバッグ14、該ガイドバッグ14内に収納された枝管ライニング材1等が導入されている。ここで、セッティングロボット13は、油圧で駆動される油圧ユニット15を備え、該油圧ユニット15のロッドの先端には金属又はプラスチック製のヘッドカラー16が着脱自在に取り付けられている。尚、セッティングロボット13には牽引ロープ17が連結され、その上部にはモニター用のTVカメラ18が設置されており、このTVカメラ18は、カメラケーブル19を介して地上のモニター装置(不図示)に接続されている。尚、ガイドバッグ14には気密性は要求されないが、引っ張りに対して耐性が高いことが要求されるため、これには縫製によって管状に加工された管状織布が用いられる。又、ガイドバッグ14の口径は、枝管ライニング材1の内径と同等か若干小さく設定されている。
ところで、前記ガイドバッグ14は、気密性の高い可撓性の円筒状部材で構成されており、その一端(後端)には支持ロープ20が連結されており、該ガイドバッグ14の他端(先端)は、前記ヘッドカラー16の筒状部外周に取り付けられている。ここで、枝管ライニング材1の管状樹脂吸収材3の内部に配備された管状膜5とその内部に通されたロープ6の各端部(自由端)には、前述のように磁性体である鉄板8がロープ9を介して取り付けられているが、この鉄板8は、図5に示すように、枝管ライニング材1の鍔4の近くに配置されている。又、ヘッドカラー16には、枝管ライニング材1の鍔3が載置されており、枝管ライニング材1の鍔3を除く他の部分は、ガイドバッグ14内に収納されている。
而して、セッティングロボット13に設置されたTVカメラ18によって本管11内を地上でモニタリングしながら、牽引ロープ17を操作して管内作業用ロボット13とこれに支持されたガイドバッグ14及び枝管ライニング材1を本管11内で移動させ、図5に示すように、枝管ライニング材1の鍔4を枝管12の本管11への開口部に位置決めし、セッティングロボット13の油圧ユニット15を駆動して枝管ライニング材1の鍔3を枝管12の開口部周縁に押圧する。
次に、高弾性の押し込み用バーを兼ねるTVカメラケーブル21を地上側から枝管12内に挿入し、その下端に取り付けられたTVカメラ22で枝管12内を地上でモニタリングしながら、図6に示すように、TVカメラ18の周囲に取り付けられた磁石23を枝管ライニング材1側の前記鉄板8に当てて該鉄板8を吸着し、これによってTVカメラケーブル21と枝管ライニング材1側の管状膜5及びロープ6とを連結する。尚、本実施の形態では、TVカメラケーブル21と管状膜5及びロープ6とを連結する連結具として、磁石23と鉄板8を用いたが、連結具としては粘着物、バキュームホース、釣り鈎と布ボール、網とフック等を用いることができる。
上述のようにTVカメラケーブル21と管状膜5及びロープ6とが連結されると、図6に示すように、TVカメラケーブル21を上方へと牽引して管状膜5及びロープ6を枝管12内を通して地上側へと引き上げる。そして、これらの管状膜5とロープ6が地上まで引き上げられると、図7に示すように、管状膜5の上端開口部に圧力カップ24を取り付けることによって管状膜5の内部に密閉空間S1を形成するとともに、圧力カップ24にロープ6を貫通させて該ロープ6を密閉空間S1の外部へと延出させる。尚、圧力カップ24のロープ6が貫通する部分は、シール部25によって気密にシールされている。
ところで、圧力カップ24にはコンプレッサ26から延びるエアパイプ27が接続されるとともに、密閉空間S1内の圧力を計測するための圧力計28が取り付けられている。
而して、前述のように管状膜5の上端開口部が圧力カップ24によって閉止され、該管状膜5の内部に密閉空間S1が形成されると、前記コンプレッサ26を駆動して圧力0.005MPa〜0.05MPaの圧縮エアをエアパイプ27から管状膜5の密閉空間S1へと供給し、該管状膜5を膨張させて枝管ライニング材1(管状樹脂吸収材3)を図示のように押し広げた状態に保つ。そして、この状態でロープ6を上方へ牽引すると、該ロープ6の端部に短管状膜7を介して連結された管状樹脂吸収材3がそのエンド部から管状膜5と共に図8及び図9に示すように逆反転し、該管状樹脂吸収材3は、枝管12内を上方へと地上に向かって引き上げられる。尚、このとき、ガイドバッグ14の端部に連結した前記支持ロープ20を引っ張っておくと、管状樹脂吸収材3に蛇腹状のよれが発生することがなく、該管状樹脂吸収材3の逆反転がスムーズに行われる。又、他の方法として、管状樹脂吸収材3の逆反転を予め鍔3の付近まで行っていても良く、このようにすれば、管状樹脂吸収材3が管状膜5内に完全に挿入されると、該管状樹脂吸収材3が枝管12内に完全に挿入されることになる。
上述のようにしてロープ6を牽引することによって管状樹脂吸収材3が枝管12内を上方に向かって引き上げられるが、本実施の形態では、管状膜5で管状樹脂吸収材3を押し広げた状態でロープ6を引くだけで管状樹脂吸収材3を逆反転させながらこれを引き上げるようにしたため、流体圧によって枝管ライニング材を枝管内に反転する従来の方式に対して大きな流体圧を必要とせず、曲がりがある枝管に対しても、過大な流体圧を要することなく枝管ライニング材1(管状樹脂吸収材3)を本管11側から枝管12内にスムーズに引き込むことができる。
而して、管状樹脂吸収材3が枝管12内を引き上げられると、管内作業用ロボット13を枝管12の部分から移動させ、図10に示すように、該管状樹脂吸収材3が落ちないようにこれを上方へと引っ張り、その状態で本管11内にエアプラグ29を導入する。そして、不図示のコンプレッサを駆動してエアホース30から圧力0.05MPa〜0.18MPaの圧縮エアを前記エアプラグ29に供給し、該エアプラグ29を膨張させて管状樹脂吸収材3の鍔4を本管11との間で挟持し、鍔4の周囲を気密にシールする。ここで、エアプラグ29は膨張及び収縮が可能な可撓性部材であって、パイプ31の周囲に取り付けられており、パイプ31の両端には牽引用のロープ32,33が取り付けられている。尚、エアプラグ29に代えて圧力バッグを使用しても良い。
次に、図11に示すように、管状樹脂吸収材3の上端開口部に圧力カップ34を取り付けて管状樹脂吸収材3の内部に密閉空間S2を形成し、圧力カップ34を貫通して温水ホース35を密閉空間S2内に導入する。尚、圧力カップ34の温水ホース35が貫通する部分は、シール部36によって気密にシールされている。又、温水ホース35の端部には逆噴射ノズル37が取り付けられている。
ところで、圧力カップ34には排気/排水ホース38が接続されるとともに、コンプレッサ39から延びるエアホース40が接続され、更に密閉空間S2内の圧力を計測するための圧力計41が取り付けられている。
而して、コンプレッサ39を駆動して圧力0.02MPa〜0.10MPaの圧縮エアをエアホース40から管状樹脂吸収材3内部の密閉空間S2に供給し、管状樹脂吸収材3を膨張させてこれを枝管12の内壁に密着させた状態で、温水ホース35に温度70℃〜90℃の温水を供給する。すると、温水ホース35の端部に取り付けられた逆噴射ノズル37から温水が逆噴射され、その推力によって温水ホース35が密閉空間S2内に引き込まれるとともに、密閉空間S2内に温水が溜められ、密閉空間S2内の圧縮エアは排気/排水ホース38から密閉空間S2外へと排出される。
そして、密閉空間S2内に温水が充満されると、更に温水を供給して密閉空間S2内に温水を循環させることによって管状樹脂吸収材3を加熱し、該管状樹脂吸収材3に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させる。すると、枝管12の内壁は、硬化した枝管ライニング材1(管状樹脂吸収材3)によってライニングされて補修及び補強される。
上述のようにして枝管12が枝管ライニング材1によって補修及び補強されると、エアプラグ29内の圧縮エアを抜くとともに、密閉空間S2内の温水を排出することによって一連の作業が終了するが、本実施の形態に係る枝管ライニング工法は、従来のように流体圧によって枝管ライニング材を枝管内に反転挿入する方式に代えて、枝管ライニング材1の内部に配備された管状膜5とロープ6を枝管12内を通して地上まで引き上げた後、管状膜5内に圧縮エアを供給して外管状膜5を膨張させ、この管状膜5によって押し開いた状態でロープ6を牽引して枝管ライニング材1の管状樹脂吸収材3を逆反転させてこれを枝管12内に引き込む方式を採用したため、曲がりがある枝管12に対しても、過大な流体圧を要することなく枝管ライニング材1を本管11側から枝管12内にスムーズに挿入することができる。
ところで、図12に本発明の他の実施の形態を示すが、本実施の形態では、予め本管ライニング材42を用いて本管11にライニングを施した後、枝管ライニング材1(管状樹脂吸収材3)の鍔4を接着層43を介して枝管12の本管11への開口部周縁に接着し、エアプラグ29によって管状樹脂吸収材3の内部に形成された密閉空間S2内に温水ホース44を導入し、この温水ホース44から流出する温水によって管状樹脂吸収材3を加熱してこれを硬化させるようにしている。
本発明は、地中に埋設された本管から分岐して地上まで延びる任意の枝管をライニングするための枝管ライニング材とこれを用いて施工される枝管ライニング工法に対して適用可能である。
本発明に係る枝管ライニング材の断面図である。 本発明に係る枝管ライニング材の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング材の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング材の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。 本発明の別形態に係る枝管ライニング工法を示す断面図である。
符号の説明
1 枝管ライニング材
2 プラスチックフィルム
3 管状樹脂吸収材
4 鍔
5 管状膜
6 ロープ(牽引具)
7 短管状膜
8 鉄板(連結具)
11 本管
12 枝管
14 ガイドバッグ
20 支持ロープ
21 TVカメラケーブル(押し込みバー)
22 TVカメラ
23 磁石(連結具)
26 コンプレッサ
29 エアプラグ
35 温水ホース
39 コンプレッサ
44 温水ホース
S1,S2 密閉空間

Claims (8)

  1. 少なくとも外表面にプラスチックフィルムを被着して成る管状樹脂吸収材の一端を折り返して硬化した鍔を形成するとともに、前記管状樹脂吸収材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて構成される枝管ライニング材において、
    前記管状樹脂吸収材よりも長く且つ内部に牽引具を配備して成る管状膜を管状樹脂吸収材の内部に配備し、該管状膜と牽引具の各一端を管状樹脂吸収材のエンド端に気密に連結するとともに、管状膜と牽引具の各他端に連結具を取り付けて構成されることを特徴とする枝管ライニング材。
  2. 前記管状樹脂吸収材のエンド端外周に短管状膜の一端を溶着し、同短管状膜の他端に前記管状膜と牽引具の各一端を連結したことを特徴とする請求項1記載の管ライニング材。
  3. 前記牽引具をロープ又はベルトで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の枝管ライニング材。
  4. 少なくとも外表面にプラスチックフィルムを被着して成る管状樹脂吸収材の一端を折り返して硬化した鍔を形成するとともに、前記管状樹脂吸収材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニング材であって、前記管状樹脂吸収材よりも長く且つ内部に牽引具を配備して成る管状膜を管状樹脂吸収材の内部に配備し、該管状膜と牽引具の各一端を管状樹脂吸収材のエンド端に気密に連結するとともに、管状膜と牽引具の各他端に連結端を取り付けて構成される枝管ライニング材を用いて施工される枝管ライニング工法において、
    前記枝管ライニング材を本管内に導入してその鍔を枝管の本管開口部周縁に押圧した状態で、押し込みバーを地上側から枝管内に挿入し、該押し込みバーの端部に取り付けられた別の連結具と前記連結具とを連結させて前記押し込みバーを牽引することによって前記管状膜と牽引具とを枝管内を通って地上に引き上げた後、管状膜の地上側端部を閉止して該管状膜内に流体圧を作用させた状態で前記牽引具を引くことによって枝管ライニング材の管状樹脂吸収材を枝管内に逆反転させながら地上に向かって引き上げ、該管状樹脂吸収材を流体圧によって膨張させてこれを枝管の内壁に押圧した状態で、管状樹脂吸収材に含浸された硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする枝管ライニング工法。
  5. 本管内に導入された前記枝管ライニング材の管状樹脂吸収材の鍔を除く部分を、ガイドバッグ内に収納し、該ガイドバッグの閉止端に支持ロープを連結したことを特徴とする請求項4記載の枝管ライニング工法。
  6. 前記押し込みバーをTVカメラケーブルで構成するとともに、その端部にTVカメラを取り付けたことを特徴とする請求項4記載の枝管ライニング工法。
  7. 前記TVカメラに連結具としての磁石を取り付け、前記管状膜と牽引具の端部に連結具としての鉄板を取り付けたことを特徴とする請求項6記載の枝管ライニング工法。
  8. 前記枝管ライニング材の管状樹脂吸収材を枝管内に逆反転させながら地上に向かって引き上げた後、本管内にプラグ又は圧力バッグを配備し、該プラグ又は圧力バッグの内部に流体圧を作用させてこれを膨張させ、膨張したプラグ又は圧力バッグによって枝管ライニング材の鍔を枝管の本管開口部周縁に押圧してこれを密着させることを特徴とする請求項4記載の枝管ライニング工法。
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