JP2001152542A - 取付管の補修方法 - Google Patents

取付管の補修方法

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JP2001152542A
JP2001152542A JP33649999A JP33649999A JP2001152542A JP 2001152542 A JP2001152542 A JP 2001152542A JP 33649999 A JP33649999 A JP 33649999A JP 33649999 A JP33649999 A JP 33649999A JP 2001152542 A JP2001152542 A JP 2001152542A
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JP
Japan
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polyethylene
pipe
main pipe
mounting
repairing
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JP33649999A
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English (en)
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Naoki Kitahashi
直機 北橋
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋設本管に取り付けられた取付管を容易に補
修する。また、補修の際、スチレン臭やアミン臭などの
臭いをなくし、さらに、水理性のよい取付管へ更生す
る。 【解決手段】 埋設本管1をポリエチレン製更生本管4
で更生した後、取付管2よりも小径の補修用ポリエチレ
ン製取付管5をポリエチレン製更生本管4を経て取付管
2内に挿入する。次に、補修用ポリエチレン製取付管5
の端部に設けられたポリエチレン製フランジ5aとポリ
エチレン製更生本管4を熱融着させる。次いで、取付管
2と補修用ポリエチレン製取付管5との隙間にモルタル
9を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した取付管
の補修方法に関するものである。例えば、人の出入りの
できない下水管に取り付けられている取付管の補修に適
用される。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中に埋設されている下水道な
どは、様々な径の埋設本管と、埋設本管および利用者の
建物などに設けられた枡間に接続され、埋設本管より細
い取付管とから構成されている。
【0003】人が出入りできない小口径の埋設本管を更
生する方法として、例えば、コンパクトパイプ工法があ
る。この工法は、ポリエチレン製更生本管を断面C型状
に変形させることで断面積を小さくしておき、ウインチ
で牽引して埋設本管に引き込んだ後、蒸気による加熱と
空気圧による加圧とによってポリエチレン製更生本管を
円形に復元させ、既設の埋設本管に密着させるものであ
る。
【0004】この方法を用いた場合の取付管の補修方法
として、例えば、パートライナー工法、LIP工法、I
CPブリース工法などが挙げられている。
【0005】通常、これらの補修方法では、取付管の補
修材料として、埋設本管の更生材料とほぼ同一な材料が
選定されており、そのほとんどが、ガラスマットに不飽
和ポリエステル樹脂を含浸させた樹脂マットを用いてい
る。そして、この樹脂マットを取付管に挿通し、光硬化
法などにより硬化させ、取付管を補修している(特開平
5−126294号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
マットに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた樹脂マッ
トを補修材料として使用する場合、含浸する樹脂の性状
のばらつきやポットライフのばらつきを生じる。
【0007】また、樹脂を硬化させるために一定の時間
が必要となり、手間がかかり、施工速度も遅くなる他、
不飽和ポリエステル樹脂独特のスチレン臭やアミン臭な
どの臭いが発生する。
【0008】また、このような補修材料を用いると、曲
がり管部の仕上がりにしわが発生し、このしわによっ
て、水理性が阻害され、汚水が流れにくくなるという欠
点もある。
【0009】そこで、外径が取付管の内径と等しいポリ
エチレン製補修管を埋設本管から取付管に牽引して引き
込むことが考えられる。
【0010】しかし、この径のポリエチレン製補修管を
引き込むのは、容易ではなく、加熱して、軟らかくする
と牽引力により、補修管の材料が伸びてうまくいかな
い。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、埋設本管に取り付け
られた取付管の補修を容易にすることにある。また、補
修工程において、スチレン臭やアミン臭などの臭いをな
くし、さらに、水理性のよい取付管へ更生することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、埋設本管の外
周面に取り付けられた取付管の補修方法において、埋設
本管をポリエチレン製更生本管で更生するとともに、ポ
リエチレン製更生本管に、埋設本管と取付管との取付部
に対応する位置に開口部を形成する。
【0013】その後、取付管よりも小径の補修用ポリエ
チレン製取付管をポリエチレン製更生本管からポリエチ
レン製更生本管の開口部を通して取付管内に挿入する。
【0014】次に、補修用ポリエチレン製取付管の端部
に設けられたポリエチレン製フランジをポリエチレン製
更生本管の内周面に当接させ、ポリエチレン製フランジ
に埋め込まれた電熱線に通電してポリエチレン製取付管
とポリエチレン製フランジを熱融着させる。
【0015】次いで、取付管と補修用ポリエチレン製取
付管との隙間にモルタルを充填するものである。
【0016】本発明によれば、取付管よりも小径の補修
用ポリエチレン製取付管を用いるので、この補修用ポリ
エチレン製取付管を取付管に挿通することが容易になる
とともに、補修用ポリエチレン製取付管を取付管に挿通
した後の硬化処理などが不要となる。
【0017】また、補修用ポリエチレン製取付管とポリ
エチレン製更生本管とをポリエチレン製フランジにより
熱融着するので、それらの接合が容易になる他、それら
の接合部を止水することができる。
【0018】また、モルタルを充填するので、埋設本管
に対する取付口および枡に対する接合部を含む取付管全
体を補修することができ、確実に止水することができる
とともに、補修後の取付管が強化される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】本実施の形態は、埋設された下水道の埋設
本管の更生後に、埋設本管に取り付けられた取付管を補
修する方法である。
【0021】埋設本管1に形成された取付部1aに取付
管2の一端2aが接続されており、取付管2の他端2b
は利用者の建物などに設けられた枡3に接続されてい
る。また、取付管2は、複数の管からなっており、途中
に曲がり部がある。この実施の形態においては、埋設本
管1の直径が250mm、取付管2の直径が150mm
である(図2参照)。
【0022】この埋設本管1が老朽化した場合において
は、埋設本管1は小口径であり、人が出入りできない。
そこで、コンパクトパイプ工法などにより、埋設本管1
の更生を行う。
【0023】すなわち、C型に変形させたポリエチレン
製更生本管4を埋設本管1内に牽引して挿入し、蒸気に
より加熱し、空気圧により加圧して埋設本管1に密着さ
せる。そして、埋設本管1の取付部1aに対応する位置
のポリエチレン製更生本管4を内部から削孔し、ポリエ
チレン製更生本管4に、開口部4aを形成する。
【0024】補修用ポリエチレン製取付管5は、既設の
取付管2の内径よりも外径が小さい管を用いる。本実施
の形態では、既設取付管の内径が150mmの場合、径
が80mmのポリエチレン管を用いる。ポリエチレン管
は、熱可塑性樹脂であり、常温では、弾性力があるプラ
スチックであって、下水管の更生に適している。なお、
ポリエチレン管の径は、取付管の内径に応じて適宜選定
する。
【0025】補修用ポリエチレン製取付管5の一端に
は、電熱線5bを埋め込んだポリエチレン製フランジ5
aが接続している。
【0026】ポリエチレン製フランジ5aは、ポリエチ
レン製更生本管4の開口部4aよりも径が大きく、補修
用ポリエチレン製取付管5をポリエチレン製更生本管4
に接続する際に、ポリエチレン製更生本管4の内周面に
沿うように、湾曲した鞍型に形成されている(図3
(b)参照)。
【0027】まず、地上の枡3からロープや番線などの
通線材6を取付管2を経由してポリエチレン製更生本管
4内に通す(図4参照)。
【0028】補修用ポリエチレン製取付管5のポリエチ
レン製フランジ5aが接続されていない一端に引張り治
具7を取り付けておく。
【0029】次に、この通線材6の先に引張り治具7a
の先端を結びつけ、この通線材6を枡3側からウインチ
で牽引する。これにより、補修用ポリエチレン製取付管
5は、ポリエチレン製更生本管4から、その開口部4a
を通過する。そして、既設の取付管2内に牽引される
(図5参照)。
【0030】補修用ポリエチレン製取付管5の先端が、
枡3から突出したら(図6参照)、牽引を停止する。な
お、補修用ポリエチレン製取付管5の長さは、あらかじ
め既設の取付管2より少し長めにしておく。
【0031】次に、図7に示すように、作業用ロボット
8により、埋設本管1側からポリエチレン製フランジ5
aを押し上げて、ポリエチレン製更生本管4の内周面に
密着させ、その状態を維持したまま、ポリエチレン製フ
ランジ5aに埋め込まれた電熱線5bに約2分通電す
る。これにより、ポリエチレン製フランジ5aとポリエ
チレン製更生本管4とは、共に熱可塑性樹脂であるポリ
エチレンで形成されているため、ポリエチレン製更生本
管4とポリエチレン製フランジ5aとが溶融し、融着さ
れる。これにより、ポリエチレン製更生本管4と補修用
ポリエチレン製取付管5との間の止水がなされる。
【0032】さらに、上記の状態を維持したまま、裏込
め注入車に接続された注入管を既設の取付管2と補修用
ポリエチレン製取付管5の間に挿入し、既設の取付管2
と補修用ポリエチレン製取付管5の間に、充填材として
硬化性のある物質であるモルタル9を注入する。これに
より、取付管2の補強がなされる。また、注入されたモ
ルタル9により既設の取付管2の接続部や取付管2全体
もふさがれるので取付管2から浸入する水も遮断でき
る。
【0033】枡3側の管口もモルタル9などで仕上げ、
注入したモルタル9の硬化が終われば、完了となる(図
1)。
【0034】なお、補修用ポリエチレン製取付管5は、
既設の取付管2の口径よりやや小径となるが、もともと
流量的には十分余裕がある場合に適用するので問題には
ならない。
【0035】また、本実施の形態では、取付管2の途中
に曲がり部があるが、補修用ポリエチレン製取付管5
が、取付管2より小径であるので、容易に通過できる。
【0036】本実施の形態では、ポリエチレン製更生本
管4と補修用ポリエチレン製取付管5は、同一材料でで
きているため、熱融着できるので、ポリエチレン製更生
本管4と補修用ポリエチレン製取付管5の結合の信頼性
が高い。したがって、止水効果も高い。
【0037】また、本実施の形態では、補修用ポリエチ
レン製取付管5全体がポリエチレンでできているため、
耐食性、耐久性に優れている。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、埋設本管
と既設の取付管との間の開口部を通過することができ
る。硬化処理の必要な材質を用いる必要がなくなり、ス
チレン臭やアミン臭などの臭いがなくなり、さらに、水
理性が阻害されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付管の補修方法によって補修された
取付管を示す断面図である。
【図2】本発明の補修方法の一工程を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の補修用ポリエチレン製取付管の構造を
示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の補修方法の一工程を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の補修方法の一工程を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の補修方法の一工程を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の補修方法の一工程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 埋設本管 1a 取付部 2 取付管 4 ポリエチレン製更生本管 4a 開口部 5 補修用ポリエチレン製取付管 5a ポリエチレン製フランジ 5b 電熱線 9 モルタル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設本管の外周面に取り付けられた取付
    管の補修方法において、 埋設本管をポリエチレン製更生本管で更生するととも
    に、ポリエチレン製更生本管に、埋設本管と取付管との
    取付部に対応する位置に開口部を形成した後、 取付管よりも小径の補修用ポリエチレン製取付管をポリ
    エチレン製更生本管からポリエチレン製更生本管の開口
    部を通して取付管内に挿入し、 補修用ポリエチレン製取付管の端部に設けられたポリエ
    チレン製フランジをポリエチレン製更生本管の内周面に
    当接させ、ポリエチレン製フランジに埋め込まれた電熱
    線に通電してポリエチレン製取付管とポリエチレン製フ
    ランジを熱融着させ、 次いで、取付管と補修用ポリエチレン製取付管との隙間
    にモルタルを充填することを特徴とする取付管の補修方
    法。
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