JP2932358B2 - 管ライニング工法 - Google Patents

管ライニング工法

Info

Publication number
JP2932358B2
JP2932358B2 JP2694096A JP2694096A JP2932358B2 JP 2932358 B2 JP2932358 B2 JP 2932358B2 JP 2694096 A JP2694096 A JP 2694096A JP 2694096 A JP2694096 A JP 2694096A JP 2932358 B2 JP2932358 B2 JP 2932358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lining material
pipe
branch pipe
main
pipe lining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2694096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09216283A (ja
Inventor
隆夫 神山
康弘 横島
茂 遠藤
啓之 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GETSUTO KK
OORU KK
YOKOSHIMA JUGEN
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
GETSUTO KK
OORU KK
YOKOSHIMA JUGEN
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GETSUTO KK, OORU KK, YOKOSHIMA JUGEN, Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd filed Critical GETSUTO KK
Priority to JP2694096A priority Critical patent/JP2932358B2/ja
Publication of JPH09216283A publication Critical patent/JPH09216283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2932358B2 publication Critical patent/JP2932358B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本管の一部と枝管
を同時にライニングすることができる管ライニング工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水道管等の管路が老
巧化した場合、該管路を掘出することなくその内周面に
ライニングを施してこれを補修する管ライニング工法が
提案され、既に実用に供されている。
【0003】上記管ライニング工法は、少なくとも外周
面が気密性の高いフィルムで被覆された管状不織布に未
硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を
流体圧によって管路内に反転挿入し、反転挿入された管
ライニング材を流体圧によって管路の内周壁に押圧した
まま、該管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を任意
の方法によって硬化させ、硬化した管ライニング材によ
って管路の内周壁をライニングして該管路を補修する工
法である。
【0004】ところで、斯かる管ライニング工法は図2
0に示す本管100や枝管200に対して適用される
が、地盤沈下や地震等によって本管100や枝管200
に大きな応力が発生すると、マンホール300と本管1
00との接合部Aや本管100の継ぎ目部B或は本管1
00と枝管200との接合部C,Dに僅かな隙間が発生
し、その隙間から地下水が本管100内に浸入するとい
う問題があった。
【0005】中でも本管100と枝管200との接合部
C,Dに隙間が最も多く発生し易く、その部分にのみ隙
間が発生したために本管100と枝管200の全体をラ
イニングすることは不経済であり、多大な労力とコスト
を費やすという問題がある。因に、マンホール300と
本管100との接合部Aに隙間が発生した場合には、マ
ンホール300からの作業によって接合部Aの隙間を容
易にシールすることができる。
【0006】そこで、一端に硬化した鍔を有して外表面
がプラスチックフィルムで気密的に覆われた管状樹脂吸
収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニング材
と、該枝管ライニング材の口径と略同径の円孔が穿設さ
れた管状樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る本
管部分ライニング材とを、枝管ライニング材の前記鍔を
本管部分ライニング材の前記円孔の周縁に接合すること
によって両者を一体化して構成される管ライニング材を
本管内の所定位置に導入セットした後、流体圧によって
前記枝管ライニング材を枝管内に反転挿入し、その後、
本管部分ライニング材と枝管ライニング材を流体圧によ
って加圧してこれらを本管と枝管の各内周壁にそれぞれ
押圧し、その状態を保ったまま、本管部分ライニング材
と枝管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させ
る管ライニング工法が提案される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
管ライニング工法においては、管ライニング材を構成す
る枝管ライニング材を枝管内に反転挿入する際に流体圧
を気密にシールするのが困難であるという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、流体圧を気密にシールして枝
管ライニング材を枝管内に確実に反転挿入して本管の一
部と枝管のみを最小限の労力とコストで同時にライニン
グすることができる管ライニング工法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、一端に硬化した鍔を有して
外表面がプラスチックフィルムで気密的に覆われた管状
樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニ
ング材と、該枝管ライニング材の口径と略同径の円孔が
穿設された管状樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて
成る本管部分ライニング材とを、枝管ライニング材の前
記鍔を本管部分ライニング材の前記円孔の周縁に接合す
ることによって両者を一体化して構成される管ライニン
グ材を本管内の所定位置に導入セットした後、流体圧に
よって前記枝管ライニング材を枝管内に反転挿入し、そ
の後、本管部分ライニング材と枝管ライニング材を流体
圧によって加圧してこれらを本管と枝管の各内周壁にそ
れぞれ押圧し、その状態を保ったまま、本管部分ライニ
ング材と枝管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬
化させる管ライニング工法において、前記管ライニング
材の枝管ライニング材に引き剥し可能に接着された引き
剥しチューブの一端を本管内に導入されたロボットに支
持されたヘッドカラーに取り付けるとともに、本管内に
導入された圧力バッグと前記ヘッドカラーとを本管部分
ライニング材の中に挿入されたインライナーによって接
続して1つの密閉空間を形成し、該密閉空間内に圧力流
体を供給して枝管ライニング材を枝管内に反転挿入する
と同時に、本管部分ライニング材を本管の内周壁に押圧
することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記密閉空間内の圧力流体を熱媒で置換し
て前記枝管ライニング材と本管部分ライニング材に含浸
された熱硬化性樹脂を硬化させた後、前記引き剥しチュ
ーブを引き剥すとともに、前記インライナーを本管部分
ライニング材から引き抜いて引き剥しチューブとインラ
イナー及び圧力バッグを取り除くことを特徴とする。
【0011】従って、本発明によれば、本管内に導入さ
れた圧力バッグとヘッドカラーとをインライナーによっ
て接続して1つの密閉空間が形成されるため、この密閉
空間に導入される流体圧によって枝管ライニング材を枝
管内に確実に反転挿入することができ、本管と枝管との
接合部に隙間が発生したような場合には、一体化された
単一の管ライニング材を用いて本管の一部と枝管のみを
最小限の労力とコストで同時にライニングして本管と枝
管との接合部に発生した隙間をシールすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は管ライニング材1の斜視図、図2は
同管ライニング材1の側断面図であり、該管ライニング
材1は、後述の本管100(図17参照)よりも短い大
径の本管部分ライニング材2と小径で長い枝管ライニン
グ材3とを一体化して構成されており、本管部分ライニ
ング材2の外周面には該本管部分ライニング材2よりも
短い管状のパッキンライナー4が覆われて接合されてい
る。
【0014】上記本管部分ライニング材2はポリエステ
ル、ポリプロピレン、アクリル等の不織布から成る管状
樹脂吸収材5に不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ビニールエステル樹脂、シリコーン等の未硬化の熱
硬化性樹脂を含浸させたものであって、その内周面はポ
リウレタン、ポリエチレン等の気密性の高いプラスチッ
クフィルム6によって被覆されている。又、前記パッキ
ンライナー4も本管部分ライニング材2と同材質の管状
樹脂吸収材7にポリウレタン、アクリルアミド等の止水
剤を含浸せしめて構成されている。
【0015】一方、前記枝管ライニング材3は本管部分
ライニング材2と同様にポリエステル、ポリプロピレ
ン、アクリル等の不織布から成る管状樹脂吸収材8に前
記と同様の熱硬化性樹脂を含浸させたものであって、そ
の内周面はポリウレタン、ポリエチレン等の気密性の高
いプラスチックチューブ9で被覆され、外周面は同様の
プラスチックフィルム10によって被覆されている。そ
して、この枝管ライニング材3の一端には鍔3Aが形成
されており、この鍔3Aは本管100の曲率と同等の曲
率で円弧曲面状に湾曲しており、その外径は後述の枝管
200(図17参照)の内径よりも大きく設定され、こ
れに含浸された硬化性樹脂が硬化することによってその
形状を保持している。
【0016】而して、本管部分ライニング材2の長さ方
向中央部には枝管ライニング材3の口径と略同径の円孔
2a(図2参照)が穿設されており、この円孔2aの周
縁に枝管ライニング材3の鍔3Aが接合され、その上に
前記パッキンライナー4が被せられて本管部分ライニン
グ材2と枝管ライニング材3の鍔3A及びパッキンライ
ナー4が複数のボルト11,12によって締結されて接
合一体化されている。そして、枝管ライニング材3の鍔
3Aを除く部分は、内側に折り返されて反転され、本管
部分ライニング材2に形成された円孔2aから本管部分
ライニング材2の中を通って該本管部分ライニング材2
の一方の開口部から外部に延出しており、その一部には
気密性の高い引き剥しチューブ13が挿通しており、該
引き剥しチューブ13の一端は枝管ライニング材3の鍔
3Aに近い部分に引き剥し可能に接着されている。尚、
引き剥しチューブ13はポリウレタン、ポリエチレン等
の気密性の高い材質で構成されている。
【0017】次に、以上のように構成される管ライニン
グ材1の製造方法を図3乃至図15に基づいて説明す
る。尚、図3乃至図15は管ライニング材1の製造方法
をその工程順に示す説明図である。
【0018】管ライニング材1の製造に際しては、先
ず、図3乃至図8に示す工程を経て本管部分ライニング
材2が得られる。
【0019】即ち、図3に示すように、帯状の樹脂吸収
材5を丸めてその突き合わせ部を縫い合わせることによ
って樹脂吸収材5を管状に成形し、その縫い合わせ部の
外面を薄い樹脂吸収材から成る接着テープ14を接着し
て接合部を補強し、管状樹脂吸収材5を得る。そして、
管状樹脂吸収材5の外周面を前記プラスチックフィルム
6で被覆する。
【0020】次に、図4に示すように、管状樹脂吸収材
5に熱硬化性樹脂15を含浸せしめる。
【0021】即ち、管状樹脂吸収材5の一端を開いてそ
の中に樹脂ホース16から所要量の熱硬化性樹脂15を
注入するとともに、管状樹脂吸収材5の他端を真空ポン
プ17によって真空引きする。このとき、図5に示すよ
うに、管状樹脂吸収材5を上下一対のローラ18で挟ん
で該ローラ18を図示矢印方向に回転させながらこれを
図5の左方に移動させれば、熱硬化性樹脂15が管状樹
脂吸収材5にその一方から順次含浸されながら他方に移
動し、管状樹脂吸収材5の全体に亘って熱硬化性樹脂1
5が均一に含浸される。そして、これと同時に、管状樹
脂吸収材5はローラ18によってその厚さが調整され
る。
【0022】次に、図6に示すように、熱硬化性樹脂1
5が含浸された管状樹脂吸収材5の一端が折り返され、
その折り返された部分の内側に注水ホース19から水が
注入される。すると、管状樹脂吸収材5は水圧によって
反転しながら図6の矢印方向(右方)に移動し、気密性
の高いプラスチックチューブ20内に挿入されていく。
尚、このように管状樹脂吸収材5をプラスチックチュー
ブ20内に反転挿入するのは、液状の熱硬化性樹脂15
を含浸して成る管状樹脂吸収材5が反転されることによ
ってその外表面が熱硬化性樹脂15でべたつくためであ
って、管状樹脂吸収材5をプラスチックチューブ20内
に反転挿入することによって、その後の作業が容易化す
る。
【0023】而して、管状樹脂吸収材5のプラスチック
チーブ20内への反転挿入がその全長に亘って終了する
と、図7に示すように、管状樹脂吸収材5をプラスチッ
クチューブ20と共に所定の長さに切断し、図8に示す
ように、切断された管状樹脂吸収材5の長さ方向略中央
に前記円孔2aを穿設するとともに、該円孔2aの周囲
に前記ボルト11が挿通するための複数の小孔2bを同
一円周上に穿設して本管部分ライニング材2を得る。
【0024】ところで、前記パッキンライナー4は必ず
しも必要なものではないが、浸入水を防ぐことも目的と
する本実施の形態においては、前述のように本管部分ラ
イニング材2の外周面をパッキンライナー4で覆ってい
る。
【0025】而して、パッキンライナー4は、図9に示
すように、管状樹脂吸収材7に前記円孔2aと同径の円
孔4aを穿設するとともに、該円孔4aの周囲の前記小
孔2bと同位置に複数の小孔4bを穿設し、該管状樹脂
吸収材7に止水剤を含浸せしめて構成される。尚、場合
によっては、パッキンライナー4の管状樹脂吸収材7に
は熱硬化性樹脂を含浸せしめても良い。
【0026】次に、枝管ライニング材3の製造方法を図
10乃至図12に基づいて説明する。
【0027】図10に示すように、枝管ライニング材3
を構成する管状不織布8の一端に長さ方向(軸方向)の
複数のスリットを形成してその部分を外側に押し開いて
花弁状とする。尚、管状樹脂吸収材8の内部には前記プ
ラスチックチューブ9が通され、同管状樹脂吸収材8の
外周面には前記プラスチックフィルム10が被覆されて
いる。
【0028】次に、管状樹脂吸収材8の花弁状に押し広
げられた端部に、管状樹脂吸収材8に挿通されたリング
状不織布21を押し当て、容器22に収容された不飽和
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂15をリング状不織
布21と管状樹脂吸収材8の花弁状に押し広げられた端
部に含浸せしめ、該熱硬化性樹脂15を任意の方法によ
って加熱してこれを硬化させれば、リング状不織布12
と管状樹脂吸収材8の花弁状に押し広げられた端部が接
着されて硬化し、管状樹脂吸収材8の一端に図11及び
図12に示す鍔3Aが形成される。
【0029】その後、図11に示すように、管状樹脂吸
収材8の鍔3Aに近い外周には前記引き剥しチューブ1
3が引き剥し可能に接着されるとともに、鍔3Aに複数
(小孔2bと同数)の小孔3bが同一円周上に穿設さ
れ、管状樹脂吸収材8には本管部分ライニング材2の製
造時と同様の手法によって熱硬化性樹脂が含浸され、図
11及び図12に示すような枝管ライニング材3が得ら
れる。尚、図12に示すように、プラスチックチューブ
9とプラスチックフィルム10の端部にはロープ23が
連結されている。
【0030】而して、図13に示すように、本管部分ラ
イニング材2の円孔2aには枝管ライニング材3の鍔3
Aを除く部分が引き剥しチューブ13と共に通され、こ
れらは図示のように本管部分ライニング材2の一方の開
口部から外に延出している。
【0031】そして、図14に示すように、枝管ライニ
ング材3の鍔3Aを本管部分ライニング材2の円孔2a
の周縁に密着せしめ、その後、図15に示すようにパッ
キンライナー4を本管部分ライニング材2の外側に通
し、該パッキンライナー4に穿設された円孔4aを本管
部分ライニング材2に穿設された円孔2a(図8参照)
に合致せしめる。すると、パッキンライナー4と枝管ラ
イニング材3の鍔3A及び本管部分ライニング材2とが
重ねられ、これらに穿設された複数の小孔4b,3b,
2bの各々に前記ボルト11を通してこれをナット12
(図2参照)で締め付けることによってパッキンライナ
ー4と枝管ライニング材3の鍔3A及び本管部分ライニ
ング材2とが接合一体化され、図1及び図2に示す管ラ
イニング材1が得られる。
【0032】尚、パッキンライナー4と枝管ライニング
材3の鍔3A及び本管部分ライニング材2とを接合一体
化する締結具としては、ボルトとナットの他、リベッ
ト、ボタンと糸又は針金等を使用し得るが、ボルトとナ
ット或はリベット等としては耐食性の高いプラスチック
やステンレス製のものを使用すべきである。
【0033】次に、以上の工程を経て製造される管ライ
ニング材1を用いて施工される本発明の実施の形態1に
係る管ライニング工法を図16至図19に基づいて説明
する。尚、図16乃至図19は本発明に係る管ライニン
グ工法をその工程順に示す断面図である。
【0034】本発明に係る管ライニング工法において
は、図16に示すように、管ライニング材1は作業用ロ
ボット28のヘッド28aに支持されたヘッドカラー2
9にセットされる。尚、作業用ロボット28は油圧によ
って駆動され、そのヘッド28aは図示矢印X,Y方向
に進退し、且つ、矢印θ方向に回転するものであって、
その上部にはモニター用の本管用TVカメラ30が設置
されている。又、前記ヘッドカラー29は作業用ロボッ
ト28のヘッド28aに対して脱着可能に取り付けられ
ている。
【0035】而して、本実施の形態においては、管ライ
ニング材1の本管部分ライニング材2の中には気密性の
高いインライナー31が挿通されており、該インライナ
ー31の一部は引き剥しチューブ13の自由端と共にヘ
ッドカラー29の一端に締付ベルト32によって取り付
けられている。又、インライナー31の一端はヘッドカ
ラー29に締め付けベルト33によって取り付けられて
おり、同インライナー31の他端は円筒状のアタッチメ
ントカラー34の一端外周に締め付けベルト35によっ
て取り付けられている。
【0036】そして、上記アタッチメントカラー34の
他端外周には別の圧力バッグ36の一端が締め付けベル
ト37によって取り付けられており、該圧力バッグ36
の他端(エンド部)は締付ベルト40によって取り付け
られたエンドカラー41によって気密に閉じられてい
る。尚、エンドカラー41には圧力計42と牽引ロープ
43が取り付けられるとともに、ホース44が接続され
ており、該ホース44はバルブ45を介して地上に設置
されたコンプレッサー46に接続されている。
【0037】従って、本実施の形態においては、管ライ
ニング材1、引き剥しチューブ13、インライナー3
1、アタッチメントカラー34、圧力バッグ36及びエ
ンドカラー41によって囲まれる1つの密閉空間Sが形
成され、管ライニング材1の枝管ライニング材3の鍔3
Aを除く部分(未反転部分)は密閉空間S内に収納され
ている。
【0038】而して、管ライニング材1は本管部分ライ
ニング材2とパッキンライナー4が不図示の紐によって
縛られて作業用ロボット28のヘッドカラー29に保持
されており、地上でセットされた管ライニング材1は図
17に示すように作業用ロボット28等と共に本管10
0内に導入される。尚、図17に示すように、作業用ロ
ボット28には油圧ケーブル62を介してロボット操作
盤80が接続されている。又、枝管200内にはモニタ
リング用の枝管用TVカメラ38が挿入セットされてお
り、該枝管用TVカメラ38はケーブル39を介してロ
ボット操作盤80に電気的に接続されており、同様に前
記本管用TVカメラ30もケーブル47を介してロボッ
ト操作盤80に電気的に接続されている。
【0039】次に、作業用ロボット28に設置された本
管用TVカメラ30と枝管200内に挿入セットされた
枝管用TVカメラ38によって地上で本管100内と枝
管200内の様子をそれぞれモニタリングしながら、牽
引ロープ43,60を操作して作業用ロボット28を管
ライニング材1等と共に本管100内で移動せしめ、枝
管ライニング材3を枝管開口部(枝管200の本管10
0への開口部)に位置決めした後、作業用ロボット28
のヘッド28aを図17の矢印Y方向(上方)に移動さ
せてパッキンライナー4と本管部分ライニング材2の一
部(枝管ライニング材3の鍔3Aが接合された部分)を
図示のように本管100の内周面の枝管開口部周縁に押
圧してこれを密着せしめる。
【0040】次に、地上に設置された前記コンプレッサ
ー46を駆動して圧縮エアーをホース44から密閉空間
S内に供給すると、図17に示すように、枝管ライニン
グ材3は圧縮エアーの圧力を受けて反転しながら枝管2
00内を本管100側から地上に向かって上方に挿入さ
れていくとともに、本管部分ライニング材2とパッキン
ライナー4は本管100の内周壁に押圧される。尚、こ
のとき、地下水等の浸入はパッキンライナー4に含浸さ
れた止水剤によって防がれる。
【0041】そして、枝管ライニング材3が枝管200
内にその全長に亘って反転挿入されると、バルブ45を
開いて密閉空間S内の圧縮エアーをホース44、バルブ
45及びコンプレッサー46の経路を経て大気中に放出
し、枝管200内に反転挿入された枝管ライニング材3
の上端部を地上側で支持し、必要な場合には、該枝管ラ
イニング材3と枝管200との間に止水剤を注入する。
【0042】次に、図18に示すように、枝管ライニン
グ材3の上端部にキャップ状のトップノズル68を締付
ベルト69によって取り付けることによって該枝管ライ
ニング材3の上端部を気密に塞ぎ、枝管ライニング材3
の中に1つの密閉空間Sを再び形成する。尚、トップノ
ズル68にはホース70を介してコンプレッサー71が
接続されるとともに、密閉空間Sの内圧を計測するため
の圧力計72と密閉空間Sの内圧を一定値以下に抑える
ための安全弁78が取り付けられており、ホース70の
途中にはバルブ73が設けられている。又、トップノズ
ル68には、温水ポンプ53に連なるホース74が接続
されており、該ホース74の途中にはバルブ75が設け
られている。尚、図18において、51は温水槽、56
はパイプ、57,59はバルブ、58はボイラーであ
る。
【0043】而して、バルブ73を開いてコンプレッサ
ー71を駆動して圧縮エアーをホース70から密閉空間
S内に供給し、管ライニング材1の本管部分ライニング
材2とパッキンライナー4及び枝管ライニング材3を本
管100と枝管200の内周壁にそれぞれ押圧した状態
を維持しつつ、密閉空間S内の圧縮エアーを温水で置換
して本管部分ライニング材2と枝管ライニング材3を温
水で加熱する。
【0044】即ち、バルブ45を開き、バルブ57,5
9,75を開いた状態で温水ポンプ53を駆動して温水
槽51内の温水をホース74を経て密閉空間S内に供給
する。すると、密閉空間S内の圧縮エアーはパイプ44
を通って大気中に放出され、密閉空間S内の圧縮エアー
が温水で置換され、本管部分ライニング材2と枝管ライ
ニング材3は温水によって加熱され、これらに含浸され
た熱硬化性樹脂が硬化する。
【0045】而して、以上のように管ライニング材1の
本管部分ライニング材2と枝管ライニング材3の双方が
硬化すると、密閉空間S内の温水を抜き、作業用ロボッ
ト28を例えば図18の右方に移動させれば、管ライニ
ング材1の本管部分ライニング材2と枝管ライニング材
3及びパッキンライナー4を除く他の全てのものが作業
用ロボット28と共に同方向に移動するため、引き剥し
チューブ13は枝管ライニング材3の内周面から引き剥
され、又、インライナー31は本管部分ライニング材2
から引き抜かれ、これらは作業用ロボット28、アタッ
チメントカラー34、圧力バッグ36等と共に本管10
0内から取り除かれる。
【0046】その後、枝管ライニング材3の不要部分を
切除すれば、図19に示すように、本管100の一部と
枝管200とを単一の管ライニング材1を用いて同時に
ライニングすることができるとともに、本管100と枝
管200との接合部や枝管200の亀裂発生箇所に止水
剤を充填してそれらの部分からの地下水の浸入を確実に
防ぐことができる。
【0047】ところで、図19に示すように、老朽化し
た既設本管100の枝管開口部は枝管200の径よりも
大きく破損している場合が多い。そのため、全体的に柔
軟な枝管ライニング材を使用してライニングを行った場
合には、破損した枝管開口部に枝管ライニング材がめり
込んで硬化してしまい、本管ライニング材を引き込んで
しまうことがある。
【0048】然るに、本発明工法においては、枝管ライ
ニング材3は硬化した鍔3Aを端部に有するため、破損
部があっても、これがめり込むことがない。
【0049】以上のように、本発明に係る管ライニング
工法においては、一体化された単一の管ライニング材1
を用いて本管100の一部と枝管200のみをライニン
グするため、例えば本管100と枝管200との接合部
のみに隙間が発生した場合には、本管100の全てをラ
イニングする必要がなく、最小限の労力とコストでライ
ニングを行って本管100と枝管200との接合部から
の地下水の浸入を防ぐことができる特に、本実施の形態
においては、管ライニング材1の硬化作業に際して本管
部分ライニング材2と枝管ライニング材3を1つの密閉
空間S内に上位のホース74から供給される温水によっ
て加熱し、圧縮エアーを下位のホース44から大気中に
放出するようにしたため、密閉空間S内に圧縮エアーが
滞留することがなく、本管部分ライニング材2と枝管ラ
イニング材3を同時に均一に加熱してこれらを均一に硬
化させることができるという効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、本管内に導入された圧力バッグとヘッドカラー
とをインライナーによって接続して1つの密閉空間を形
成したため、この密閉空間に導入される流体圧によって
管ライニング材を枝管内に確実に反転挿入することがで
き、本管と枝管との接合部に隙間が発生したような場合
には、一体化された単一の管ライニング材を用いて本管
の一部と枝管のみを最小限の労力とコストで同時にライ
ニングして本管と枝管との接合部に発生した隙間をシー
ルすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管ライニング材の斜視図である。
【図2】管ライニング材の側断面図である。
【図3】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図4】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図5】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図6】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図7】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図8】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図9】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図10】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図11】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図12】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図13】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図14】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図15】管ライニング材の製造方法を示す説明図であ
る。
【図16】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図17】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図18】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図19】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図20】地中に埋設された本管と枝管を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 管ライニング材 2 本管部分ライニング材 2a 円孔 2b 小孔 3 枝管ライニング材 3A 鍔 3b 小孔 4 パッキンライナー 4b 小孔 5,7,8 管状樹脂吸収材 9 プラスチックチューブ 10 プラスチックフィルム 11 ボルト(締結具) 12 ナット(締結具) 13 引き剥しチューブ 15 熱硬化性樹脂(硬化性樹脂) 28 作業用ロボット 29 ヘッドカラー 30 本管用TVカメラ 31 インライナー 36 圧力バッグ 38 枝管用TVカメラ 100 本管 200 枝管 S 密閉空間
フロントページの続き (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社 湘南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有 限会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2丁目12番4号株式 会社 ゲット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式 会社 オール内 (56)参考文献 特開 平7−68642(JP,A) 特開 平4−355115(JP,A) 特開 平8−14476(JP,A) 特開 昭58−90077(JP,A) 実開 平2−15329(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 63/00 - 63/48 F16L 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に硬化した鍔を有して外表面がプラ
    スチックフィルムで気密的に覆われた管状樹脂吸収材に
    硬化性樹脂を含浸せしめて成る枝管ライニング材と、該
    枝管ライニング材の口径と略同径の円孔が穿設された管
    状樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る本管部分
    ライニング材とを、枝管ライニング材の前記鍔を本管部
    分ライニング材の前記円孔の周縁に接合することによっ
    て両者を一体化して構成される管ライニング材を本管内
    の所定位置に導入セットした後、流体圧によって前記枝
    管ライニング材を枝管内に反転挿入し、その後、本管部
    分ライニング材と枝管ライニング材を流体圧によって加
    圧してこれらを本管と枝管の各内周壁にそれぞれ押圧
    し、その状態を保ったまま、本管部分ライニング材と枝
    管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させる管
    ライニング工法において、 前記管ライニング材の枝管ライニング材に引き剥し可能
    に接着された引き剥しチューブの一端を本管内に導入さ
    れたロボットに支持されたヘッドカラーに取り付けると
    ともに、本管内に導入された圧力バッグと前記ヘッドカ
    ラーとを本管部分ライニング材の中に挿入されたインラ
    イナーによって接続して1つの密閉空間を形成し、該密
    閉空間内に圧力流体を供給して枝管ライニング材を枝管
    内に反転挿入すると同時に、本管部分ライニング材を本
    管の内周壁に押圧することを特徴とする管ライニング工
    法。
  2. 【請求項2】 前記密閉空間内の圧力流体を熱媒で置換
    して前記枝管ライニング材と本管部分ライニング材に含
    浸された熱硬化性樹脂を硬化させた後、前記引き剥しチ
    ューブを引き剥すとともに、前記インライナーを本管部
    分ライニング材から引き抜いて引き剥しチューブとイン
    ライナー及び圧力バッグを取り除くことを特徴とする請
    記載の管ライニング工法。
JP2694096A 1996-02-14 1996-02-14 管ライニング工法 Expired - Fee Related JP2932358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2694096A JP2932358B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 管ライニング工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2694096A JP2932358B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 管ライニング工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09216283A JPH09216283A (ja) 1997-08-19
JP2932358B2 true JP2932358B2 (ja) 1999-08-09

Family

ID=12207157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2694096A Expired - Fee Related JP2932358B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 管ライニング工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2932358B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09216283A (ja) 1997-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100557753B1 (ko) 지관라이닝재 및 지관라이닝 공법
KR100199645B1 (ko) 지관 라이닝공법
US7311121B2 (en) Lateral pipe lining material and lateral pipe lining method
US6021815A (en) Method for preparing a repair assembly for pipe repair
US5680885A (en) Method for rehabilitating pipe
KR100538438B1 (ko) 지관라이닝재및관라이닝방법
US6158473A (en) Branch pipe liner bag and pipe lining method
KR19990068142A (ko) 관라이닝 공법
KR19980067878A (ko) 지관라이닝재 및 관라이닝공법
KR20120046693A (ko) 지관 라이닝 공법 및 지관 라이닝 장치
JP2932358B2 (ja) 管ライニング工法
JP5785246B2 (ja) 枝管取付用ソケット及び枝管接続方法
JP2644437B2 (ja) 枝管ライニング工法
JP2845798B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2959667B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JPH01188325A (ja) 枝管補修工法
JP2702099B2 (ja) 枝管用鍔付スタートライナー及び管ライニング工法
JP2974131B2 (ja) 枝管ライニング材及び管ライニング工法
JP2690716B2 (ja) 管部分補修用器材及び管部分補修工法
JPH09193247A (ja) 管ライニング材とその製造方法及び管ライニング工法
JP2737105B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP3226263B2 (ja) 枝管ライニング材
JP2004148512A (ja) 管ライニング工法
JP2002323175A (ja) プラスチックパイプの製造方法及び管ライニング工法
JP4560370B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees