JP4570803B2 - 更生管の更生工法部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下に埋設された既設管に対し更生管を内部に導入する際に用いられる更生工法部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鉄筋コンクリート管(ヒューム管)や鋼管などからなる老朽化した既設管は、その内部に、所定長の口径の小さい新たな樹脂管を順次接続しながら挿入していって更生管を敷設し、既設管との間隙にモルタルや発泡性樹脂材等の裏込め材を注入してシールすることによって、更生することが行われている。
【0003】
このように、裏込め材を使用して更生する場合、更生管の内径が既設管の内径よりもかなり小さくなるために、有効流量が低下してしまうという問題点があり、又、所定長の樹脂管を順次接続しながら更生管を敷設したり、既設管との間隙に裏込め材を注入してシールする必要があるため、作業性が悪く、更生工事が迅速に行えない。
【0004】
かかる点から、例えば、特開平1─204724号公報に開示されるように、下水管路等の既設管内面に、熱可塑性樹脂製の形状回復温度において圧力などの外力を作用させることなく加熱するのみで円筒形に形状回復性を有するように襞状に縮退させた断面形状を呈するパイプライナーを引き込んで、加熱膨張により円形に復元して既設管内面をライニングするようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した提案のパイプライナーなどの更生管は、既設管一側のマンホールから他側のマンホールに向かって導入されるように、既設管の他側から一側に導入された案内用のワイヤなどの索条部材の先端に係止部材によって係止されるようになっている。
【0006】
その場合、係止部材は、更生管の導入側端部にボルトおよびナットなどの締結具を介して取り付けられているため、索条部材を巻き取って更生管を既設管内の一側から他側に向かって導入する際に、既設管内で係止部材や締結具が直に接触して索条部材の巻き取り抵抗が大きくなり、更生管を既設管内の一側から他側に向かって円滑に導入させることができないという問題がある。また、更生管を無理に導入させようとすると、既設管内が係止部材や締結具によって損傷するという不都合もあった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既設管内を損傷させることなく更生管を既設管内にその一側から他側に向かって円滑に導入することができる更生管の更生工法部材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、更生管の更生工法部材として、地下に埋設した既設管の内部にその一側から他側に向かって導入される更生管の導入側端部に締結具を介して取り付けられ、案内用の索条部材の先端を係止する係止部材と、この係止部材を締結具と共に外方から覆うように更生管の導入側端部より被せられた袋状のカバー部材とを備えさせている。
【0009】
この特定事項により、既設管内で接触する係止部材や締結具がカバー部材によって外方から覆われ、索条部材を巻き取って更生管を既設管内の一側から他側に向かって導入する際に、既設管内で係止部材や締結具が直に接触することがない。しかも、袋状のカバー部材が更生管の導入側端部より被せられているので、索条部材を巻き取ってもカバー部材が捲れ返るおそれがなく、係止部材および締結具の直接触の回避と相俟って、索条部材の巻き取り抵抗が小さなものとなり、更生管を既設管内の一側から他側に向かって円滑に導入することが可能となる。また、索条部材を巻き取って更生管を既設管内の一側から他側に向かって導入する際に、既設管内が係止部材や締結具によって損傷するということも確実に防止されることになる。
【0010】
特に、更生管と係止部材との締結を円滑に行えるようにするものとして、以下の構成が掲げられる。
【0011】
つまり、更生管として、熱可塑性樹脂製の形状回復温度において円筒形に形状回復性を有するように襞状に縮退させた断面形状を呈するものを適用している。
そして、係止部材に、索条部材の先端を係止する係止片と、更生管の導入側端部に締結される締結片と、更生管の導入方向と直交する方向に延びる軸芯を有し、その軸芯方向で上記係止片と締結片とを移動自在に支持するように連結する連結部材とを備えさせている。
【0012】
この特定事項により、襞状に縮退させた断面形状を呈する更生管がその導入方向と直交する方向(連結部材の軸芯方向)において対称形状となっていなくても、更生管の導入側端部に対し、締結片を連結部材の軸芯方向に移動させて締結具による締結を円滑に行うことが可能となる。しかも、係止片も連結部材に対しその軸芯方向に移動自在に支持されているので、連結部材の軸芯方向への締結片の自由度が拡大されることになる。
【0013】
更に、連結部材の軸芯上に係止片を挟んで複数の締結片を設けている場合には、索条部材を巻き取って更生管を既設管内の一側から他側に向かって導入する際に、更生管の導入側端部(締結部分)に作用する引っ張り荷重が分散されることになり、締結片の肉厚をそれぞれ薄くすることが可能となる上、更生管の導入側端部の損傷を効果的に防止することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明に係わる更生工法部材が取り付けられる更生管を示し、この更生管1は、塩化ビニルや高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製であって、外面に長手方向に沿って延びる凹部11を有するように変形されて断面外形面積が小さくなる襞状に縮退させた形状に成形されている。また、この更生管1は、所定の形状回復温度(例えば80℃)に加熱することによって、円筒体に形状回復する性能を有している。この場合、形状回復温度とは、圧力などの外力を作用させることなく、加熱のみで円筒形に形状回復する温度のことである。
【0016】
この更生管1の製造方法は以下のとおりである。図2に示すように、先ず、押出機21にて熱可塑性樹脂材料の円筒体10を押出成形し、その円筒体10を冷却水槽22中に通過させて冷却し、変形装置23にて、形状回復温度の雰囲気中で外面を押し潰して、図1に示す如く外面に長手方向に沿って延びる凹部11を形成する。その後、断面外形面積が減少するように引張装置24にて円筒体10を引っ張り、この円筒体10を、トラバース部25を経由して、ドラム26上に巻き取る。
【0017】
このようにして製造された更生管1は、既設管の更生現場に搬入されるまでの間は、外気温の影響を受けて管自身が「自然形状回復」することがないように、拘束手段を用いて拘束するか、低温保管することが好ましい。
【0018】
そして、図3に示すように、ドラム25に巻き取った更生管1は、隣り合うマンホールQ1,Q2間に埋設されている老朽化した既設管3の内部を更生する現場まで運ばれ、その先端に更生工法部材4が現場で取り付けられるようになっている。
【0019】
図4〜図6に示すように、更生工法部材4は、既設管3他側(図3では右側)のマンホールQ2から既設管3一側(図3では左側)のマンホールQ1に導入された案内用の索条部材としてのワイヤYの先端を係止する係止部材5を備えている。この係止部材5は、ワイヤYの先端を係止する略トラック形状の管状係止片51(係止片)と、更生管1の導入側端部(先端)に2組の締結具52,52を介して締結される板状の2つの締結片53,53と、更生管1の導入方向と直交する方向に延びる軸芯mを有し、その軸芯m方向で上記係止片51と各締結片53とを移動自在に支持するように連結する連結部材54とを備えている。上記各締結具52は、ボルト52aおよびナット52bよりなる。
【0020】
係止片51は、その先端(図4および図5では右端)に取り付けられた固定具55によってワイヤY先端の輪部Yaを係脱可能に係止するようになされている。
【0021】
各締結片53は、その先部(図4および図5では左側部)を更生管1先端の空所(図7および図8に表れる)に差し込んで、予め更生管1の先端を軸芯mと平行な軸n上で貫通する貫通孔1a(図7および図8に表れる)を介して挿通されたボルト52aとナット52bとによって更生管1の先端に締結されるようになっている。この場合、各締結片53の挿通孔53a(図5に表れる)には、ボルト52aが遊嵌状態で挿通されている。
【0022】
連結部材54は、ボルト54aおよびナット54bよりなり、上記係止片51の基端(図4および図5では左端)、およびこの係止片51の基端を挟んで各締結片53の基端(図4および図5では右端)をそれぞれ軸芯m方向に移動自在に支持している。これにより、各締結片53は、係止片51と共に連結部材54(ボルト54a)の軸芯m上を移動自在とされ、図7および図8に示すように、更生管1先端がどのような形状であっても空所に円滑に差し込めるようになっている。
【0023】
また、上記更生工法部材4は、係止部材4を外方から覆うカバー部材6を備えている。このカバー部材6は、鋼板を袋状に形成してなり、更生管1の導入側端部より被せられ、係止部材5の係止片51の基部側部分および各締結片53を各締結具52(ボルト52aおよびナット52b)と共に外方から覆うようになっている。この場合、係止片51の先部側部分は、カバー部材6の底部に開口する孔部61(図6に表れる)を介して外方に突出し、固定具55を介してワイヤYの先端を係止するようになっている。
【0024】
次に、既設管の更生作業について説明する。
【0025】
ここでは、図3に示すように、隣り合うマンホールQ1,Q2間に埋設されている既設管3を更生する場合について説明する。
【0026】
上流側マンホールQ1(図3において左側に位置するマンホール)付近の地上には、上記ドラム26上に巻き取られた更生管1が搬入されている。一方、下流側マンホールQ2(図3において右側に位置するマンホール)付近の地上には、ウィンチWが配設されている。また、下流側マンホールQ2の下部には更生管1を牽引するワイヤYを案内するためのガイド部56が設けられている。尚、更生管1を既設管3に挿入するのに先立って、予め、既設管3の内部を洗浄し且つ突出物を除去しておく。この場合、ウインチWから導出されるワイヤYの先端は、下流側マンホールQ2の下端から既設管3内を経て上流側マンホールQ1の下端に導かれているものとする。
【0027】
先ず、ドラム26に巻き取られている更生管1の先端に、ドリルなどの孔空け治具によって、軸芯mと平行な軸n上で貫通する貫通孔1aを2箇所開設し、その空所に係止部材4の締結片53,53を差し込んで、貫通孔1aおよび各締結片53の挿通孔53aに各締結具52のボルト52aを遊嵌状態で挿通しナットで締結する。
【0028】
この場合、図7および図8に示すように、ドラム26に巻き取られた更生管1の変形などによって、空所が軸n(軸芯m)に対し線対称に形成されていなくとも、各締結片53が係止片51と共に連結部材54(ボルト54a)の軸芯m方向に移動自在となっているので、更生管1先端がどのような形状であっても空所に対し円滑に差し込めるようになっている。これにより、襞状に縮退させた断面形状を呈する更生管1がその導入方向と直交する方向(連結部材54の軸芯m方向)において対称形状となっていなくても、更生管1の導入側端部に対し、各締結片53を連結部材54の軸芯m方向に移動させて締結具52による締結を円滑に行うことができることになる。しかも、係止片51も連結部材54に対しその軸芯m方向に移動自在に支持されているので、連結部材54の軸芯m方向への各締結片53の自由度を拡大させることができる。
【0029】
それから、ドラム26を回転させ、係止部材4を固定した更生管1の先端を上流側マンホールQ1の下端つまり既設管3の上流側端まで導出させる。そして、上流側マンホールQ1内で、係止部材5の係止片51の基部側部分および各締結片53を各締結具52(ボルト52aおよびナット52b)と共に外方から覆うように、カバー部材6を更生管1の導入側端部より被せ、係止片51の先部側部分のみを孔部61を介して外方に突出させておく。次いで、カバー部材より突出している係止片51の先部側部分の先端に、固定具55によってワイヤY先端の輪部Yaを係脱可能に係止する。
【0030】
その後、ドラム26から送り出された更生管1の先端を既設管3の内部に導入した状態で、ウィンチWによってワイヤYを巻き取ることにより更生管1を牽引し、更生管1を既設管3の内部に引き込んでいく。この動作により、更生管1を、上流側マンホールQ1と下流側マンホールQ2との間を結ぶ既設管3内の全長に亘って敷設する。この際の既設管3内における更生管1の配置状態を図9(a)に示す。
【0031】
次に、図10に示すように、上流側マンホールQ1付近の地上に、蒸気発生・加圧器71を配設し、下流側マンホールQ2付近の地上に水・蒸気分離器72を配設する。更生管1の後端にエルボ73を連結し、そのエルボ73に蒸気発生・加圧器71から延びるホース71aを連結するともに、更生管1の先端に更生工法部材に代えて先端具74を取り付け、この先端具74に水・蒸気分離器72から延びるホース72aを連結する。また、エルボ73及び先端具74には図示しない温度センサーを取り付けておく。この状態で、蒸気発生・加圧器71より更生管1内に蒸気を連続的に供給し、その蒸気を水・蒸気分離器73へ流下させつつ、更生管1をその内部より形状回復温度まで加熱して、略元の円筒体に形状回復させる。この際の既設管3内における更生管1の状態を図9(b)に示す。
【0032】
このようにして更生管1を円筒体に形状回復させた後、先端具74を密閉状態にし、その更生管1の内部に蒸気発生・加圧器71より圧縮空気を送って、更生管1を、その内部より加圧膨張させて既設管3の内面に密着させ(この際の既設管3内における更生管1の状態を図9(c)に示す)、この加圧状態にて、冷却固定して、既設管3の内面の更生作業を終了する。
【0033】
−実施形態の効果−
以上説明したように、本形態における更生工法部材4を用いた更生管1の更生作業では、既設管3内で接触する係止部材5(係止片51の基部側部分および各締結片53)や締結具52がカバー部材6によって外方から覆われ、ワイヤYを巻き取って更生管1を既設管3内の上流側マンホールQ側から下流側マンホールQ2側に向かって牽引(導入)する際に、既設管3内で係止部材5や締結具52が直に接触することがない。しかも、袋状のカバー部材6が更生管1の導入側端部より被せられているので、ワイヤYをウインチWで巻き取ってもカバー部材6が捲れ返るおそれがなく、係止部材5および締結具52の直接触の回避と相俟って、ワイヤYの巻き取り抵抗が小さなものとなり、更生管1を既設管3内の上流側マンホールQ1側から下流側マンホールQ2側に向かって円滑に導入させることができる。
【0034】
また、ワイヤYを巻き取って更生管1を既設管3内の上流側マンホールQ1側から下流側マンホールQ2側に向かって牽引する際に、既設管3内が係止部材5や締結具52によって損傷するということも確実に防止することができる。
【0035】
更に、連結部材54の軸芯m上に係止片51を挟んで2つの締結片53が設けられているので、ワイヤYを巻き取って更生管1を既設管3内の上流側マンホールQ1側から下流側マンホールQ2側に向かって牽引する際に、更生管1の導入側端部(締結部分)に作用する引っ張り荷重が分散されることになり、各締結片53の肉厚をそれぞれ薄くすることができる上、更生管1の導入側端部の損傷を効果的に防止することができる。
【0036】
−その他の実施形態−
上述した実施形態では、係止部材5の係止片51の基部側部分および各締結片53を各締結具52と共に外方から覆うようにカバー部材6を更生管1の導入側端部より被せたが、係止部材の係止片の基部側部分および先部側部分並びに各締結片を各締結具と共に外方から覆うようなカバー部材であってもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、カバー部材6を鋼板により形成したが、耐摩耗性に優れた厚手の布製や樹脂製のカバー部材であってもよい。
【0038】
更に、上記実施形態では、締結片53を2つ設けたが、単一または3つ以上の締結片が設けられていてもよいのはもちろんである。
【0039】
加えて、締結具52も、単一であってもよいし、2つ以上設けられていてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、既設管内で接触する係止部材や締結具を更生管の導入側端部より被せる袋状のカバー部材によって外方から覆うことで、索条部材を巻き取って更生管を既設管内に導入する際の係止部材や締結具の直接触を防止しつつ、カバー部材の捲れ返しを防止し、索条部材の巻き取り抵抗を小さなものにして、更生管を既設管内に円滑に導入させることができる。また、索条部材を巻き取って更生管を導入する際に、係止部材や締結具による既設管内での損傷を確実に防止することができる。
【0041】
特に、索条部材の先端を係止する係止片と、更生管の導入側端部を締結する締結片とを連結部材の軸芯方向で移動自在に支持することで、襞状に縮退させた断面形状を呈する非対称な更生管の導入側端部に対し締結片を連結部材の軸芯方向に移動させて円滑に締結させることができる。しかも、係止片も連結部材の軸芯方向に移動自在に支持することで、連結部材の軸芯方向への締結片の自由度を拡大させることができる。
【0042】
更に、連結部材の軸芯上に係止片を挟んで複数の締結片を設けることで、更生管を既設管内に導入する際に、更生管の導入側端部に作用する引っ張り荷重を分散でき、締結片の肉厚をそれぞれ薄くすることができる上、更生管の導入側端部の損傷を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る更生作業前の更生管を示す斜視図である。
【図2】 更生管の製造工程を説明するための図である。
【図3】 更生管を埋設本管の内部に引き込む動作を説明するための図である。
【図4】更生工法部材付近を連結部材の軸芯方向から見た図である。
【図5】更生工法部材付近を連結部材の軸芯と直交する方向から見た図である。
【図6】更生工法部材をワイヤ側から見た図である。
【図7】ほぼ対称形状を呈する更生管の導入側端部を締結具付近で切断した断面図である。
【図8】非対称形状を呈する更生管の導入側端部を締結具付近で切断した断面図である。
【図9】 (a)は埋設本管内に更生管を引き込んだ状態を示す断面図である。
(b)は更生管を加熱して形状回復させた状態を示す断面図である。
(c)は更生管を加圧膨張させて埋設本管の内面に密着させた状態を示す断面図である。
【図10】 更生管の拡径動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 更生管
3 既設管
4 更生工法部材
5 係止部材
51 係止片
52 締結具
53 締結片
54 連結部材
6 カバー部材
Y ワイヤ(索条部材)
m 連結部材の軸芯

Claims (2)

  1. 地下に埋設した既設管の内部にその一側から他側に向かって導入される更生管の導入側端部に締結具を介して取り付けられ、案内用の索条部材の先端を係止する係止部材と、この係止部材を締結具と共に外方から覆うように更生管の導入側端部より被せられた袋状のカバー部材とを備えており、更生管としては、熱可塑性樹脂製の形状回復温度において円筒形に形状回復性を有するように襞状に縮退させた断面形状を呈するものが適用されており、係止部材は、索条部材の先端を係止する係止片と、更生管の導入側端部に締結される締結片と、更生管の導入方向と直交する方向に延びる軸芯を有し、その軸芯方向で上記係止片と締結片とを移動自在に支持するように連結する連結部材とを備えていることを特徴とする更生管の更生工法部材。
  2. 上記請求項1に記載の更生管の更生工法部材において、締結片は、連結部材の軸芯上に係止片を挟んで複数設けられていることを特徴とする更生管の更生工法部材。
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