JP2002303376A - 既設管更生方法及びその方法に使用される管端封止部材 - Google Patents

既設管更生方法及びその方法に使用される管端封止部材

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JP2002303376A
JP2002303376A JP2001106139A JP2001106139A JP2002303376A JP 2002303376 A JP2002303376 A JP 2002303376A JP 2001106139 A JP2001106139 A JP 2001106139A JP 2001106139 A JP2001106139 A JP 2001106139A JP 2002303376 A JP2002303376 A JP 2002303376A
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rehabilitation
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JP2001106139A
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Akira Imagawa
明 今川
Hiroshi Sugawara
宏 菅原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋設された既設管の内面を樹脂製の更生管に
よってライニングする既設管更生方法に対し、更生管の
管端開口を封止する部材を改良することにより、作業工
数を削減すると共にこの部材の装着作業の簡素化を図
り、これによって既設管更生作業の作業性を向上させ
る。 【解決手段】 ゴム製で袋状に形成された弾性体65を
備えた管端封止具61,62を更生管1の管端開口1
2,12に挿入する。管端封止具61,62同士をワイ
ヤ63によって連結する。弾性体65,65に加圧エア
を供給しながら、更生管1の既設管3への引き込み、更
生管1への蒸気供給による形状回復、更生管1への拡径
用エア供給による拡径を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設された
既設管の内面を樹脂製の更生管によってライニングする
既設管更生方法及びこの既設管更生方法に使用され且つ
更生管の管端開口を封止するための管端封止部材に係
る。特に、本発明は、既設管更生作業の簡素化を図るた
めの対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄筋コンクリート管(ヒューム
管)や鋼管などからなる既設管が老朽化した場合には、
その内部に新たな樹脂管を順次接続しながら挿入してい
って更生管を敷設し、既設管と更生管との間の間隙にモ
ルタルや発泡性樹脂材等の裏込め材を注入してシールす
ることによって、更生することが行われている。
【0003】このように、裏込め材を使用して更生する
場合、更生管の内径が既設管の内径よりもかなり小さく
なるために、有効流量が低下してしまうという課題があ
り、又、所定長の樹脂管を順次接続しながら更生管を敷
設したり、既設管と更生管との間の間隙に裏込め材を注
入してシールする必要があるため、作業性が悪く、更生
工事が迅速に行えない。
【0004】この課題を解決するものとして、例えば特
開平1─56531号公報に開示されている更生方法が
知られている。この公報に開示されている更生方法で
は、熱可塑性樹脂製であって形状回復温度において円筒
形に形状回復するように襞状に縮退させた断面形状を呈
する更生管(パイプライナ)を使用する。
【0005】この更生方法の作業手順について以下に説
明する。先ず、襞状に縮退させた断面形状の更生管の一
端を閉塞金具などによって閉塞した状態で、この閉塞側
から更生管を既設管内に引き込む。その後、この更生管
の他端を蒸気などによって加熱し、部分的に円筒形に形
状回復させる。そして、この形状回復した端部に封止ユ
ニットを装着する。この封止ユニットは、例えば、図8
に示すように、スチーム供給管b及びエア供給管cを備
えたインナコアdと、このインナコアdが更生管pの端
部に装着された状態で更生管pの外周面に装着されてイ
ンナコアdの抜け止めを行うリング材eとを備えてい
る。このようにして更生管pの端部に封止ユニットaを
装着した後、スチーム供給管bから更生管pの内部に蒸
気を供給し、この更生管pの全体を加熱して円筒形に形
状回復させる。更生管pから蒸気を抜いた後、エア供給
管cから更生管pの内部に加圧エアを供給し、更生管p
を拡径させてその外面を既設管の内面に密着させる。そ
の後、上記閉塞金具及び封止ユニットaを更生管pから
取り外してライニング作業を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述したライ
ニング作業の高効率化を阻害する一要因としては封止ユ
ニットaの装着作業が挙げられる。上述した如く、この
封止ユニットaの装着作業では、その装着に先立って、
更生管の他端を蒸気などによって加熱して更生管を部分
的に形状回復させる作業が必要である。つまり、封止ユ
ニットaを装着可能とするための加熱工程と、この封止
ユニットaを装着した後に更生管の全体を形状回復させ
るための加熱工程とを個別に行っており、作業工数の多
いものであった。
【0007】また、上記エア供給管cからの加圧エア供
給によって更生管pを拡径させる際にエア漏れが生じな
いような構成及び装着状態が必要である。更には、この
加圧エア供給時には更生管pの内部が高圧になるため、
この圧力によって封止ユニットaが更生管pから抜け出
してしまうことを回避するために、強固な装着状態が必
要になる。このため、インナコアdを更生管pの端部に
装着する作業や、更生管pの外周面にリング材eを装着
する作業では、加圧エア供給時のエア漏れや更生管pの
内圧の作用による抜け出しが発生しないような封止構造
が得られるように適切な装着作業を必要とし、その作業
は慎重を要し且つ煩雑であった。
【0008】特に、このインナコアdやリング材eの装
着をマンホール内で行う必要がある場合、このマンホー
ルの内径は900mm程度しかないのが通常であるので、
この狭い空間でインナコアdやリング材eの装着を加圧
エア供給時のエア漏れや更生管pの内圧の作用による抜
け出しが発生しないように適切に行うことは困難であっ
た。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、更生管の管端開口を
封止する部材を改良することにより、作業工数を削減す
ると共にこの部材の装着作業の簡素化を図り、これによ
って既設管更生作業の作業性を向上することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、更生管の管端
開口に、流体供給に伴って膨張可能な弾性体を備えさ
せ、この弾性体の外面を常に更生管の管端開口に密着さ
せるようにすることで更生管の形状変化に関わりなく安
定した管端開口の封止状態が得られるようにしている。
【0011】−解決手段− 具体的には、埋設された既設管の内面を樹脂製の更生管
によってライニングする既設管更生方法を対象とする。
この既設管更生方法に対し、管端開口封止工程と拡径工
程とを備えさせる。管端開口封止工程では、中空の弾性
体を備えた管端封止具を更生管の管端開口に挿入し、既
設管の内部に更生管を引き込んだ状態で、上記弾性体の
内部に加圧流体を供給することにより弾性体を膨張させ
てその外面を管端開口に密着させる。拡径工程では、管
端開口封止工程を行いながら更生管内部に拡径用流体を
供給し、更生管を拡径させて既設管の内面に密着させ
る。
【0012】この特定事項により、拡径工程時に管端開
口封止工程が並行されることにより、管端開口が安定的
に封止されながら、更生管内部に拡径用流体が供給され
ることによる更生管の拡径動作が良好に行われる。つま
り、拡径用流体が更生管から漏れ出ることがなく、この
更生管の内圧を十分に高めることができて、拡径動作が
円滑に行われる。
【0013】また、埋設された既設管の内面を、形状回
復温度に加熱された際に所定形状に回復するように変形
された樹脂製更生管によってライニングする既設管更生
方法に対しては、管端開口封止工程と加熱工程とを備え
させる。管端開口封止工程は上述したものと同様であ
る。加熱工程では、管端開口封止工程を行いながら更生
管内部に加熱用流体を供給し、更生管を所定形状に回復
させる。
【0014】この特定事項によっても、加熱工程時に管
端開口封止工程が並行されることにより、管端開口が安
定的に封止されながら、更生管内部に加熱用流体が供給
されることによる更生管の形状回復動作が良好に行われ
る。このため、従来の封止ユニットの装着を必要とする
ことがなくなり、この封止ユニットを装着するために更
生管の他端を蒸気などによって加熱して更生管を部分的
に形状回復させるといった作業を廃止することができ、
作業工数の削減を図ることができ、既設管の更生作業の
迅速化を図ることができる。
【0015】上記各既設管更生方法に使用される管端封
止部材として以下の構成が掲げられる。先ず、管端封止
部材に、更生管の両端の管端開口にそれぞれ挿入され且
つ弾性材料によって形成された中空の弾性体を備えた管
端封止具と、この管端封止具が更生管から抜け出ること
を阻止するように各管端封止具同士を連結する連結具と
を備えさせる。この構成によれば、更生管の内部に拡径
用や加熱用の流体が供給され、その内圧が各管端封止具
に作用したとしても、各管端封止具同士は連結具によっ
て連結されているため、更生管から抜け出ることはな
く、管端開口の封止状態が安定的に得られる。
【0016】更生管の内部や弾性体の内部に各種流体を
供給可能とするための構成として以下のものが掲げられ
る。つまり、弾性体を管端開口に密着させるための加圧
流体を供給する加圧流体供給管と、形状回復温度に加熱
された際に所定形状に回復するように変形された更生管
を所定形状に回復させるための加熱用流体を供給する加
熱用流体供給管と、更生管を拡径させるための拡径用流
体を供給する拡径用流体供給管とを管端封止部材に接続
した構成である。この構成により、管端開口封止工程、
拡径工程及び加熱工程のそれぞれにおいて必要な流体の
供給動作を円滑に行うことができ、既設管の構成作業を
迅速に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】−更生管の説明− 先ず、本形態に係る既設管更生作業において使用する更
生管について説明する。図1は本発明における更生管1
を示す斜視図であり、図2は更生管1の製造工程を説明
するための図である。
【0019】図1に示すように、更生管1は、塩化ビニ
ルや高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製であって、
外面に長手方向に沿って延びる凹部11を有するように
変形されて断面外形面積が小さくなる襞状に縮退させた
形状に成形されている。また、この更生管1は、所定の
形状回復温度(例えば80℃)に加熱されることによっ
て円筒体に形状回復する性能を有している。この形状回
復温度とは、更生管1に圧力などの外力を作用させるこ
となく加熱を行うことのみで円筒体に形状回復させるこ
とができる温度である。
【0020】この更生管1の製造方法は以下のとおりで
ある。図2に示すように、先ず、押出機21にて熱可塑
性樹脂材料の円筒体10を押出成形し、その円筒体10
を冷却水槽22中に通過させて冷却し、変形装置23に
て、形状回復温度の雰囲気中で外面を押し潰して、図1
に示す如く長手方向に沿って延びる凹部11を外面に形
成する。その後、この管体10’を断面外形面積が減少
するように引張装置24にて引っ張り、この管体10’
を、トラバース部25を経由して、ドラム26上に巻き
取る。
【0021】このようにして製造された更生管1は、既
設管の更生現場に搬入されるまでの間は、外気温の影響
を受けて管自身が「自然形状回復」することがないよう
に、拘束手段を用いて拘束するか、低温保管することが
好ましい。
【0022】−管端封止部材の説明− 本形態の特徴は、既設管3の更生作業時において更生管
1の両端の管端開口12(図1参照)に装着される管端
封止部材6にある。以下、この管端封止部材6について
説明する。
【0023】図3は管端封止部材6の一部を省略した斜
視図である。この図に示すように、管端封止部材6は、
一対の管端封止具61,62と、これら管端封止具6
1,62同士を連結する連結具としてのワイヤ63とを
備えている。各管端封止具61,62の構成は略同一で
あるため、ここでは一方の(図3において左側に位置す
る)管端封止具61を代表して説明する。
【0024】この管端封止具61は、金属製で円盤状の
封止具本体64と、この封止具本体64の前面(相手側
の管端封止具62に対面する側)に取り付けられた中空
の弾性体65とにより構成されている。弾性体65はゴ
ム製で袋状に形成されており内部が密閉されている。こ
のため、この弾性体65に加圧エアが供給されると、こ
の弾性体65がエア供給量に応じて膨張するようになっ
ている。尚、図3に示す状態は、この弾性体65が上記
形状の更生管1の管端開口12に装着された状態を示し
ており、この弾性体65の形状は管端開口12に沿った
形状となっている。
【0025】また、封止具本体64には、加圧流体供給
管としての加圧エア供給管64a、加熱用流体供給管と
してのスチーム管64b及び拡径用流体供給管としての
拡径エア供給管64cが接続されている。加圧エア供給
管64aは、弾性体65の内部に加圧流体としての加圧
エアを供給するためのものであって、その先端は弾性体
65の内部で開放されている。この加圧エア供給管64
aから弾性体65の内部に加圧エアが供給されることに
よって弾性体65が膨張する構成である。
【0026】スチーム管64bは、更生管1を所定形状
に回復させるべく、その内部に加熱用流体としての蒸気
を供給するためのものであって、その先端は弾性体65
を貫通している。
【0027】拡径エア供給管64cは、更生管1の内部
に拡径用流体としての拡径用エアを供給するためのもの
であって、その先端も弾性体65を貫通している。
【0028】また、この弾性体65には、上記ワイヤ6
3を挿通させるための挿通孔65aが形成されている。
上記各管64a,64b,64cやワイヤ63の貫通部
分には図示しないシール構造が採用されており、弾性体
65の内部が密閉空間とされ、弾性体65の内部に供給
された加圧エアが漏れないようになっている。
【0029】他方の管端封止具62も上記管端封止具6
1と略同一の構成であるが、この他方の管端封止具62
には拡径エア供給管64cは接続されていない。また、
スチーム管64bは、更生管1の内部に供給された蒸気
を排出するためのものとして使用される。更に、この管
端封止具62の封止具本体64には、この管端封止部材
6を更生管1に装着した状態で、この管端封止部材6を
更生管1と共に既設管3に挿通させるための牽引部材と
しての牽引ワイヤ62aが接続されている。
【0030】管端封止具61,62同士を連結する上記
ワイヤ63の両端は、各管端封止具61,62の封止具
本体64,64に固定可能とされている。また、このワ
イヤ63の長さ寸法を調整するための図示しない調整機
構が一方の管端封止具61には備えられており、この調
整によってワイヤ63の長さ寸法を更生管1の長さ寸法
に略一致させることができるようになっている。このた
め、図3に仮想線で示すように更生管1の両端の管端開
口12,12に管端封止具61,62がそれぞれ装着さ
れた状態において、ワイヤ63が更生管1の内部でその
長手方向に亘って緊張状態となるようにその長さ寸法を
調整すると共に、少なくとも一方の弾性体65の内部に
加圧エアを供給してその外面を管端開口12に密着させ
れば、両管端封止具61,62が更生管1の管端開口か
ら抜け落ちないようにすることが可能になる。また、更
生管1が復元する際に元の長さよりも縮んだ場合にも、
上記調整機構があることにより、ワイヤ長さを短く調整
することで、常にワイヤ63の緊張状態が保たれ、確実
な施工を可能にすることができる。
【0031】−既設管の更生作業− 次に、既設管の更生作業について説明する。ここでは、
図4に示すように、隣り合うマンホールQ1,Q2間に
埋設されている既設管3を更生する場合について説明す
る。この既設管3の内径寸法は例えば250mmである。
既設管3の内径寸法はこれに限られるものではない。
【0032】本形態における既設管3の更生作業では、
既設管3の内面に更生管1を引き込む引き込み工程と、
この引き込まれた更生管1を蒸気により加熱する加熱工
程と、更生管1の内部に拡径用のエアを供給して更生管
1を拡径させる拡径工程とが連続して行われる。以下、
各工程について説明する。
【0033】<引き込み工程>先ず、上記ドラム26上
に巻き取られている更生管1を、隣り合うマンホールQ
1,Q2間の寸法に略一致する寸法だけドラム26から
引き出して切断する。そして、この更生管1の各管端開
口12,12に管端封止具61,62をそれぞれ挿入す
る。この状態では、管端封止具61,62の弾性体6
5,65にはエアが供給されていないので容易に可撓
し、管端開口12への挿入も容易である。このようにし
て管端開口12,12に管端封止具61,62をそれぞ
れ挿入した状態で上記調整機構によりワイヤ63の長さ
寸法を調整して、図3に示すようにワイヤ63が緊張状
態となるようにしておく。
【0034】また、上流側マンホールQ1付近の地上
に、蒸気発生・加圧器55を配設する。そして、この蒸
気発生・加圧器55に、一方の管端封止具61から延び
る加圧エア供給管64aを接続して弾性体65の内部に
加圧エアを供給することにより、その外面を管端開口1
2に密着させる。このようにすることで、両管端封止具
61,62が更生管1の管端開口から抜け落ちないよう
にする。尚、図4では加圧エア供給管64a以外の配管
を省略している。
【0035】また、下流側マンホールQ2(図3におい
て右側に位置するマンホール)付近の地上にウィンチ5
1を配設し、下流側マンホールQ2の下部に更生管1及
び管端封止部材6を牽引するワイヤ62aを案内するた
めのガイド部52を設けておく。そして、一方の管端封
止具62に接続されている牽引ワイヤ62aをウィンチ
51に巻き取っておく。尚、更生管1を既設管3に引き
込むのに先立って、予め、既設管3の内部を洗浄し且つ
突出物を除去しておく。
【0036】ライニング作業が開始されると、先ず、ウ
ィンチ51によって牽引ワイヤ62aを巻き取ることに
より更生管1を牽引し、更生管1を既設管3の内部に引
き込んでいく。この動作により、更生管1を、上流側マ
ンホールQ1と下流側マンホールQ2との間を結ぶ既設
管3内の全長に亘って敷設する。図6(a)は、この状
態における既設管3及び更生管1を軸線に直交する面で
切断した断面図であり、図7(a)は、この状態におけ
る既設管3を軸線に沿って切断した断面図である。
【0037】<加熱工程>次に、図5に示すように、下
流側マンホールQ2付近の地上に水・蒸気分離器56を
配設する。一方の管端封止具61から延びるスチーム管
64bを蒸気発生・加圧器55に連結するともに、他端
の管端封止具62から延びるスチーム管64bを水・蒸
気分離器56に連結する。また、他方の管端封止具62
から延びる加圧エア供給管64aも蒸気発生・加圧器5
5に連結する。尚、図5に示す状態では、一方の管端封
止具61から延びる拡径エア供給管64cも蒸気発生・
加圧器55に連結させた状態となっている。この状態
で、蒸気発生・加圧器55より一方のスチーム管64b
を経て更生管1内に蒸気を連続的に供給し、その蒸気を
他方のスチーム管64bを経て水・蒸気分離器56へ流
下させつつ、更生管1をその内部より形状回復温度まで
加熱して、略元の円筒体に形状回復させる。この際の既
設管3内における更生管1の状態を図5(b)に示す。
また、この蒸気の供給と同時に、蒸気発生・加圧器55
より加圧エア供給管64a,64aを経て各管端封止具
61,62の弾性体65,65に加圧エアを連続的に供
給し、更生管1の形状回復に追従するように弾性体6
5,65を膨張させて、その外面を管端開口12に密着
させる。このため、各管端封止具61,62と管端開口
12,12との間には隙間が生じず、蒸気の漏れが発生
することなしに更生管1の回復動作が行われる。
【0038】<拡径工程>このようにして更生管1を円
筒体に形状回復させた後、拡径工程に移る。この拡径工
程では、各管端封止具61,62から延びる加圧エア供
給管64a,64aを蒸気発生・加圧器55に連結した
まま、一方の管端封止具61から延びる拡径エア供給管
64cを蒸気発生・加圧器55に連結する。この状態
で、蒸気発生・加圧器55より更生管1内に拡径用エア
を連続的に供給し、更生管1を、その内部より加圧膨張
させて既設管3の内面に密着させる。図6(c)は、こ
の状態における既設管3及び更生管1を軸線に直交する
面で切断した断面図であり、図7(b)は、この状態に
おける既設管3を軸線に沿って切断した断面図である。
この場合にも、この拡径用エアの供給と同時に、蒸気発
生・加圧器55より加圧エア供給管64a,64aを経
て各管端封止具61,62の弾性体65,65に加圧エ
アを連続的に供給する。これにより更生管1の拡径に追
従して弾性体65,65が膨張し、その外面が管端開口
12,12に密着した状態が維持される。このため、こ
の拡径工程においても各管端封止具61,62と管端開
口12,12との間には隙間が生じず、拡径用エアの漏
れが発生することなしに、更生管1の内圧を十分に高め
ることができて、拡径動作が円滑に行われる。そして、
この加圧状態にて、冷却固定し、その後、管端封止具6
1,62から加圧エアを抜いて弾性体65,65を元の
形状に戻し、各管64a,64b,64cの蒸気発生・
加圧器55や水・蒸気分離器56への接続を解除して、
牽引ワイヤ62a(図5ではこの牽引ワイヤ62aを省
略している)により管端封止部材6を更生管1から引き
抜く。これにより、既設管3の内面のライニング作業が
終了する。
【0039】−実施形態の効果− このように、本形態では、更生管1の形状回復や拡径に
追従して膨張する弾性体65,65を備えた管端封止具
61,62によって管端開口12を封止するようにして
いるので、管端開口12を安定的に封止することがで
き、加熱工程及び拡径工程を良好に行うことができる。
つまり、蒸気や拡径用エアが更生管1から漏れ出ること
がなく、既設管更生動作が円滑に行われる。
【0040】また、従来の封止ユニットの装着作業で
は、その装着に先立って、更生管1の端部を蒸気などに
よって加熱して更生管を部分的に形状回復させる作業が
必要であったが、本形態によればこの作業が不要であ
る。また、加圧エア供給時のエア漏れや更生管1の内圧
の作用による抜け出しが発生しないような封止構造が得
られるような封止ユニットの煩雑な装着作業も不要にな
る。このため、作業工数の大幅な削減を図ることがで
き、既設管更生作業の作業性の向上に伴う迅速な更生作
業を行うことが可能になる。
【0041】−その他の実施形態− 上記実施形態では、更生管1として、外面に長手方向に
沿って延びる凹部11を有するように変形されて断面外
形面積が小さくなる襞状に縮退させた形状のものを採用
した。本発明はこれに限るものではなく、形状回復温度
に加熱された際に所定の円筒形に形状回復するように変
形された樹脂製管であればその形状は特に問うものでは
ない。
【0042】また、本発明が対象とする既設管3の断面
形状は、必ずしも円形に限るものではなく、種々の断面
形状の既設管3に対して適用可能である。
【0043】また、拡径工程において更生管1に供給す
る拡径用流体や、弾性体65,65に供給する加圧流体
としてはエアに限るものではない。
【0044】更に、管端封止具61,62同士を連結す
る連結具としてはワイヤ63に限らず、チェーンその他
の部材を適用することも可能である。
【0045】加えて、上記実施形態では、加熱工程及び
拡径工程共に、管端封止部材6によって管端開口12を
封止した状態で行うようにしていた。本発明は、これに
限らず、一方の工程のみにおいて管端封止部材6を使用
するようにしてもよい。加熱工程の終了後に管端封止部
材6を取り外し、従来の封止ユニットを管端開口12に
装着して拡径工程を行うようにしてもよい。この場合、
加熱工程によって管端開口12付近は既に形状回復して
いるので、封止ユニットを装着するための管端開口12
付近の個別の加熱作業は不要である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、更生管
の管端開口に、加圧流体の供給に伴って膨張可能な弾性
体を備えさせ、この弾性体の外面を常に更生管の管端開
口に密着させるようにすることで更生管の形状変化に関
わりなく安定した管端開口の封止状態が得られるように
している。このため、更生管の拡径作業や、加熱により
形状回復する更生管の加熱作業を行う場合に、更生管の
形状変化に拘わりなく拡径用流体や加熱用流体の漏れを
防止して既設管更生動作を円滑に行うことができる。
【0047】また、従来の封止ユニットを使用した場合
の更生管端部の加熱や管端開口への煩雑な装着作業が不
要になり、作業工数の削減を図ることができ、既設管更
生作業の作業性の向上に伴う更生作業の迅速化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るライニングされる前の更生管を
示す斜視図である。
【図2】更生管の製造工程を説明するための図である。
【図3】管端封止部材の一部を省略した斜視図である。
【図4】引き込み工程を説明するための図である。
【図5】加熱工程を説明するための図である。
【図6】既設管及び更生管を軸線に直交する面で切断し
た断面図であって、(a)は既設管内に更生管を引き込
んだ状態、(b)は更生管を加熱して形状回復させた状
態、(c)は更生管を既設管の内面に密着させた状態を
それぞれ示す図である。
【図7】既設管を軸線に沿って切断した断面図であっ
て、(a)は既設管内に更生管を引き込んだ状態、
(b)は拡径用エアを供給した状態をそれぞれ示す図で
ある。
【図8】従来の封止ユニットの装着状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 更生管 12 管端開口 3 既設管 61,62 管端封止具 63 ワイヤ(連結具) 64a 加圧エア供給管(加圧流体供給管) 64b スチーム管(加熱用流体供給管) 64c 拡径エア供給管(拡径用流体供給管) 65 弾性体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設された既設管の内面を樹脂製の更生
    管によってライニングする既設管更生方法であって、 中空の弾性体を備えた管端封止具を更生管の管端開口に
    挿入し、既設管の内部に更生管を引き込んだ状態で、上
    記弾性体の内部に加圧流体を供給することにより弾性体
    を膨張させてその外面を管端開口に密着させる管端開口
    封止工程と、 この管端開口封止工程を行いながら更生管内部に拡径用
    流体を供給し、更生管を拡径させて既設管の内面に密着
    させる拡径工程とを備えていることを特徴とする既設管
    更生方法。
  2. 【請求項2】 埋設された既設管の内面を、形状回復温
    度に加熱された際に所定形状に回復するように変形され
    た樹脂製更生管によってライニングする既設管更生方法
    であって、 中空の弾性体を備えた管端封止具を更生管の管端開口に
    挿入し、既設管の内部に更生管を引き込んだ状態で、上
    記弾性体の内部に加圧流体を供給することにより弾性体
    を膨張させてその外面を管端開口に密着させる管端開口
    封止工程と、 この管端開口封止工程を行いながら更生管内部に加熱用
    流体を供給し、更生管を所定形状に回復させる加熱工程
    とを備えていることを特徴とする既設管更生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の既設管更生方法
    において使用される管端封止部材であって、 更生管の両端の管端開口にそれぞれ挿入され、弾性材料
    によって形成された中空の弾性体を備えた管端封止具
    と、 この管端封止具が更生管から抜け出ることを阻止するよ
    うに各管端封止具同士を連結する連結具とを備えている
    ことを特徴とする管端封止部材。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の管端封止部材において、 弾性体を管端開口に密着させるための加圧流体を供給す
    る加圧流体供給管と、 形状回復温度に加熱された際に所定形状に回復するよう
    に変形された更生管を所定形状に回復させるための加熱
    用流体を供給する加熱用流体供給管と、 更生管を拡径させるための拡径用流体を供給する拡径用
    流体供給管とが接続されていることを特徴とする管端封
    止部材。
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