JP3720132B2 - 樹脂モールド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成型品排出側に排出されたローディング部材より成型品をゲートブレイクすると共に、不要樹脂と成型品と分離して回収する樹脂モールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、接離動可能な上型と下型との間に被成型品を搬入してこれを型閉じして樹脂モールドを行う樹脂モールド装置において、被成型品として線材、例えばワイヤダイオード等の電子部品を大量に用いて樹脂モールドする場合には、上記ワイヤダイオードをローディングフレーム上に整列載置して、該ローディングフレームを例えばシングルプランジャタイプのプロダクションモールド装置のモールド金型に搬入して樹脂モールドを行っていた。樹脂モールド後、モールド金型及びローディングフレームを取り出し、手作業により成型品カル,成型品ランナ等の不要樹脂を除去したり、治具等で成型品側を軽く叩き落としてゲートブレイクを行い、成型品と不要樹脂とを分離していた。
【0003】
また、上記手作業によるゲートブレイクの手間を省くため、本件出願人は特開昭60−224517号公報に示すように、金型の型開きと同時に成型品及び成型品ランナをエジェクタピンを突き出させてゲートブレイクするトランスファ成形機を提案した。
このトランスファ成形機においては、ローディングフレーム上に成型済みのワイヤーダイオードと成型品ランナ及び成型品カル等の不要樹脂がゲートブレイクされて単に載っている状態で金型より搬出される。その後、上記ローディングフレームを台上に載置して、不要樹脂を手作業により取り除いていた。また、成形品としてのワイヤーダイオードは、ブラスト装置にかけて樹脂封止部の縦バリ、薄バリやワイヤーのバリ等を取り除いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプロダクションモールド装置においては、手作業により成形品と不要樹脂のゲートブレイクを行うため、大量なワイヤーダイオードをゲートブレイクする必要があり、ローディングフレームも高熱にさらされているため作業に手間取り、粉塵も舞うことから作業性が低い。
【0005】
また、エジェクタピンによる金型内ゲートブレイクを行う場合には、金型の高さが高くなり、装置全体が大型化するため好ましくない。即ち、プロダクションモールドを行う場合には金型自体の高さが高いため、金型内ゲートブレイクが可能であるが、オートモールド機は、ゲートブレイク後の成形品及び不要樹脂の分離等のハンドリングを考慮すると、金型の高さをあまり高く取れない。
また、金型内ゲートブレイク後にローディングフレームに載置された不要樹脂がフレーム搬送中にばたつき、ワイヤーダイオードとの分離作業をするときにワイヤーダイオードに干渉して載置部より飛びださせてしまうおそれがあり、樹脂モールド工程を停止させなければならない。
また、ゲートブレイク後の成形品は、手作業で回収すれば整列できるが、治具等で叩き落とす場合には整列されずにばらばらに回収され、その後のブラスト工程等に移行する際にハンドリングし難い。
【0006】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ローディング部材に載置された線材成型品のゲートブレイクや線材成型品と不要樹脂との分離回収を効率よくしかも整然と行うことが可能なゲートブレイク機構を備えた樹脂モールド装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
即ち、線材供給手段よりローディング部材へ線材を供給して整列載置したまま樹脂モールドを行うモールド金型と、ローディング部材を線材供給側からモールド金型を経て成型品排出側へ移動させるための移動機構と、前記成型品排出側に排出されたローディング部材より線材成型品を不要樹脂と分離して取り出すゲートブレイク機構を有する成型品取り出し手段を備え、前記ゲートブレイク機構は、上側押圧手段としてローディング部材に載置された成型品カルを上側より押さえる不要樹脂押さえ部材と、線材成型品のリード部及び樹脂封止部に突き当てて当該線材成型品の一端側を中心とする回転を規制する突き当て部材を上下動可能に備え、下側押圧手段としてリードピッチに対応して設けられる位置決め部材と成型品ランナに対応して設けられる突き上げ部材を上下動可能に備え、ローディング部材に載置された線材成型品に対して上側押圧手段を下動させて不要樹脂押さえ部材より成型品カルを上側より押さえ、下側押圧手段に備えた位置決め部材と突き上げ部材をローディング部材の下側から進入させ、位置決め部材によりリード部を位置決めしたまま線材成型品を一端側を支点として回転させて突き当て部材にリード部及び樹脂封止部が各々突き当てられ、更に突き上げ部材により成型品ランナを突き上げて、樹脂封止部に対して成型品ランナが成型品ゲートを中心に近接するように反対方向へ回転させてゲートブレイクが行われることを特徴とする。
【0008】
た、成型品取り出し手段は、ゲートブレイク後の不要樹脂を線材成型品と分離して回収する不要樹脂回収機構を具備し、該不要樹脂回収機構はゲートブレイク後の不要樹脂をチャックして持ち上げ、成型品を載置したローディング部材を移動させた後、チャックを解放して不要樹脂を不要樹脂回収部に回収することを特徴とする。
また、成型品取り出し手段は、不要樹脂回収後のローディング部材より線材成型品を保持して収納する成型品収納機構を備えたことを特徴とする。
また、ローディング部材としてローディングフレームを用い、移動機構は線材供給側に配置されたローディングフレームをモールド金型及び成型品排出側を経て再び線材供給側に周回移動させる周回移動機構であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の態様は、被成型品としてワイヤーダイオードを樹脂モールドする成型品のゲートブレイク機構を備えた樹脂モールド装置について説明するものとする。
図1は樹脂モールド装置の全体構成を示す上視図、図2はゲートブレイク機構の正面図、図3はゲートブレイク機構の一部拡大説明図、図4はゲートブレイク機構の上側押圧機構の上視図、図5はゲートブレイク機構の上側押圧機構の正面図、図6はゲートブレイク機構の下側押圧機構の上視図、図7は図6の下側押圧機構のY方向側面図、図8は図6の下側押圧機構のX方向側面図、図9は成型品取り出し部の全体構成を示す上視図及び正面図、図10は不要樹脂回収部の構成を示す説明図、図11は図10の不要樹脂回収部の一部拡大説明図である。
【0010】
先ず、図1を参照して成型品のゲートブレイク機構を備えた樹脂モールド装置の全体構成について説明する。1はモールド金型であり、例えばワイヤに半導体素子をボンディングしたワイヤダイオード2等の線材を載置して上型を接離動させて樹脂モールドを行うものである。本実施例では、ポットの両側にキャビティが片側に6箇所ずつ合計12箇所に形成されている。
【0011】
3は上記下型に樹脂タブレットを供給するタブレット供給手段としてのタブレットホルダーである。このタブレットホルダー3は、下型1に形成されたポットに対応した間隔で樹脂タブレットを整列保持したものを、手作業若しくは自動でモールド金型に搬入して樹脂タブレットを各ポットに装填するものである。上記樹脂タブレットは、プレヒートされた状態から、プランジャにより押圧されて溶融樹脂が各樹脂路を経てキャビティ内に充填されて樹脂モールドが行われる。
【0012】
4は前記ワイヤーダイオード2を整列載置するローディング部材としてのローディングフレームである。このローディングフレーム4は、上記モールド金型1のキャビティに対応してポットの両側にワイヤーダイオード2を載置する載置部が合計12か所に形成されている。上記ローディングフレーム4としては、軽量で可搬性に優れたアルミニウム板等の金属板が好適に用いられ、後述する移動機構としてのローディングフレーム周回移動機構5により周回移動させられる。このローディングフレーム周回移動機構5は、複数のローディングフレーム4を載置した状態で被成型品供給側から上記モールド金型1及び成型品排出側を経て再度被成型品供給側へ周回移動させる。
【0013】
6は線材供給機構であり、被成型品供給側にセットされたローディングフレーム4に複数のワイヤーダイオード2を保持したラックごとに整列供給する。
7は成型品取り出し手段としての成型品取り出し部であり、前記モールド金型1より成型品排出側に排出されたローディングフレーム4上の成型品をゲートブレイクするゲートブレイク機構24と、成型後のワイヤーダイオード2と不要樹脂とを分離して該不要樹脂を分離回収する不要樹脂分離機構25と、ワイヤーダイオード2をチャックして収納する成型品収納機構26とを装備している。
ローディングフレーム4上の成型品は、上記ゲートブレイク機構24によるゲートブレイク後、不要樹脂分離機構25により不要樹脂が回収され、成型品収納機構26によりローディングフレーム4上に載置されたワイヤダイオード2がラック単位に回収される。
【0014】
次に上記成型品のゲートブレイク機構を備えた樹脂モールド装置の各部の構成について具体的に説明する。
【0015】
(ローディングフレーム)
前記ローディングフレーム4は、図2に示すように、長手方向両側に複数の凹凸部を連続して形成した支持部4a,4bを形成した積載板4cが互いに隣接するように片側6枚ずつ合計12枚装備されている。上記各積載板4cはベース板4d上に載置され固定されている。各積載板4c上には、ダイオード等の半導体素子にワイヤーリードが接合されたワイヤーダイオード2がワイヤー両端部を上記支持部4a,4bに支持されて長手方向にラック単位で整列して搭載される。また、上記支持部4a,4bの両側には、ワイヤーダイオード2の長手方向のがたつきを防止するためストッパーとなるワイヤガイド4e,4fがそれぞれ支持部4a,4bと平行に長手方向に設けられている。
【0016】
(ローディングフレーム周回移動機構)
図1に示すように、モールド金型の被成型品供給側及び成型品排出側には、ベルト搬送手段としての第1,第2,第3,第4,第5ベルト搬送装置8a,8b,8c,8d,8eが設けられている。この第1〜第5ベルト搬送装置8a〜8eは、ローディングフレーム4を被成型品供給側から成型品排出側へ周回させるべく図1に示すように縦横に配置されており、ローディングフレーム4をベルト9上に載置して搬送する。上記ベルト9としては無端ベルトが好適に用いられ、ベルト駆動モータ10a,10b,10c,10d,10eにより回転駆動させてベルト9上に載置されたローディングフレーム4を縦横方向それぞれへ直線的に移動させる。
【0017】
11,12は昇降手段としてのエレベータ機構であり、ローディングフレーム4をエレベーションテーブルに載置して昇降させる。上記エレベータ機構11,12は、図1に示すように、樹脂モールド装置の左右に被成型品供給側及び成型品排出側に対応してそれぞれ設けられている。上記エレベータ機構11は成型品回収後の空のローディングフレーム4を第4ベルト搬送装置8dより昇降位置Hへ受け渡されると、装置底部より装置上部へ上昇し、後述する移動シリンダにより待機位置Iへ移動させる。そして、待機位置Iにおいてローディグフレーム4の第5ベルト搬送手段8eへの受渡しが行われ、ローディグフレーム4は被成型品供給位置Aに向かって搬送される。
また、上記エレベータ機構12は成型品回収後のローディングフレーム4を装置上部より装置底部に下降させて昇降位置Gより第4ベルト搬送装置8dへの受け渡しを行う。
【0018】
13、14は移動手段としての移動シリンダであり、樹脂モールド装置の左右に被成型品供給側及び成型品排出側に対応してそれぞれ設けられている。上記移動シリンダ13は前記エレベータ機構11により上昇させたローディングフレーム4を昇降位置Hより待機位置Iへ移動させて第5ベルト搬送装置8eへの受け渡しを行う。上記移動シリンダ14はローディングフレーム4を成型品収納位置Fより昇降位置Gへ移動させて前記エレベータ機構12への受渡しを行う。
【0019】
15,16は搬送手段としてのインローダ,アンローダである。被成型品供給位置Aにおいて線材供給機構6よりワイヤーダイオード2を供給されたローディングフレーム4を第1ベルト搬送装置8aによりチャック位置Bまで移動させた後、上記インローダ15のハンドによりチャックして下型1上の成型位置Cへ搬入する。上記アンローダ16のハンド16a(図5参照)は、樹脂モールド後の成型品を載置したローディングフレーム4をチャックして、成型位置Cより成型品取り出し位置Dまで搬出する。該成型品取り出し位置Dには第2ベルト搬送装置8bが装備されており、ローディングフレーム4は該第2ベルト搬送装置8bに載置されて不要樹脂回収位置Eまで搬送される。
上記アンローダ16のモールド金型側先端部には、クリーニンング装置16bが装備されており、モールド金型1に進退移動する際に、金型面をクリーニングして塵埃や不要樹脂等を除去する。
【0020】
上記ローディングフレーム周回移動機構5には3枚のローディングフレーム4が装備されており、被成型品供給側と成型品排出側とで複数枚ずつ待機しており、被成型品の供給動作、成型動作、成型品の取り出し動作、不要樹脂の回収動作、成型品の収納動作などが待機時間をできるだけ短くして行えるように構成されている。
【0021】
(線材供給機構)
図1において、線材供給機構6には、ワイヤーダイオードを所定量保持した複数のラック17を収容するマガジン18を供給排出するマガジン供給排出機構19を装備している。上記ラック17には、片側キャビティに供給して樹脂モールドするだけの本数のワイヤーダイオードが装填されており、例えば合計500〜600本程度のワイヤーダイオードがラック単位で供給される。
上記マガジン18は、マガジン供給排出機構19により紙面に対して垂直方向に上下動するエレベーション機構によりマガジン18が手前側に突き上げられて供給され、該マガジン18よりラック17を取り出して順次ラック保持具20に整列保持させる。
21は被成型品移載手段としてのスライドチャックであり、ラック保持具20により保持されたワイヤーダイオードをラック単位でチャックして、被成型品供給位置Aにセットされたローディングフレーム4上に整列して移載させる。
【0022】
空になったラック17は、図示しないハンドによりチャックしてコンベアベルト22に載置することにより、装置外に排出される。また、マガジン18が空になると、マガジン供給排出機構19により排出位置に移動させて取り出すことができる。
【0023】
23はダミー供給手段としてのダミーワイヤー供給装置であり、前記ローディングフレーム4上に整列載置されたワイヤーダイオードの欠損部分にダミーワイヤーを供給する。上記ダミーワイヤー供給装置23は、ローディングフレーム4上をX−Y方向に走査可能に構成されており、センサーによりワイヤーダイオードの欠損部分を検出すると、ホッパーに装填されていたダミーワイヤーを1本ずつ供給する。上記ダミーワイヤ供給装置22により、ダミーワイヤーを供給することにより、ワイヤーダイオードの欠損部分から樹脂漏れするのを防止する。
【0024】
(成型品取り出し部)
図1において、アンローダ16により成型品取り出し位置Dにおける第2ベルト搬送装置8bに受け渡されたローディングフレーム4は、ゲートブレイク機構24によりゲートブレイクが行われる。このゲートブレイク機構24は、ローディングフレーム4に載置されたワイヤーダイオード2を回動させることによりゲートブレイクを行いカル、ランナ、ゲートが一体となった不要樹脂とワイヤーダイオード2とを分離させる。そして、上記第2ベルト搬送装置8bにより不要樹脂回収位置Eに設けられた不要樹脂回収手段としての不要樹脂回収機構25に搬送される。この不要樹脂回収機構25は、そしてこの不要樹脂をハンドによりチャックして上側で保持させた後、第3ベルト搬送装置8cにより、ワイヤーダイオード2を載置したローディングフレーム4を成型品収納位置Fに設けられた成型品収納機構26へ搬送する。その後、上記不要樹脂回収機構25のハンドにチャックされた不要樹脂は、チャックを開放されて、下方に設けられたシュート27を経てコンベア28に落下して搬送されスクラップボックス29に回収される(図9参照)。
【0025】
成型品収納位置Fに搬送されたローディングフレーム4は、図示しない昇降機構によりワイヤーダイオード2のみがフレーム載置面より上方に持ち上げられ、上方に待機していた成型品収納機構26の収納ハンド26aにより、例えば1チェイス分毎に全体で12チェイス分チャックされて上方に持ち上げられる。そして、成型品収納機構26は排出治具30に対応する収容位置に移動してワイヤーダイオード2を1チェイス分毎にチャックを開放して排出治具30に順次整列して収容する。1チェイス分収容すると、収納ハンド26aが90度ずつ回転して次の排出治具30にワイヤーダイオード2を1チェイス分収容するという動作を繰り返す。ワイヤーダイオード2を収容した排出治具30は順次装置外に排出され、次の排出治具30が収容位置に移動する。そして、空の排出治具30が順次供給されて複数の排出治具30が順次周回移動してワイヤーダイオード2を回収する。上記排出治具30に収容されて回収されたワイヤーダイオード2は、ブラスト装置による樹脂部のバリ取り等が行われる。
【0026】
次に、上記成型品取り出し部の各部の構成について更に詳細に説明する。
先ず、ゲートブレイク機構24は、成型品に対して上側より接離動可能な上側押圧機構31(図2〜図5参照)と、下側より接離動可能な下側押圧機構32(図図6〜図8参照)とを備えている。
【0027】
先ず図2〜図5を参照して上側押圧機構31の構成について説明する。
上側押圧機構31は、図1に示す成型位置Cと成型品取り出し位置Dとを移動可能なアンローダ16に装備されている。
図4及び図5において、33はベースフレームであり、該ベースフレーム33は、図1に示すアンローダ16の下面側に設けられている。このベースフレーム33の中央下部には上下動シリンダ34が取り付けられている。この上下動シリンダ34のシリンダロッド先端部は、上記ベースフレーム33とほぼ平行に支持されている支持プレート35に連結されている。上記シリンダロッド先端部にはコイルスプリング34aが取り付けられており(図2参照)、金型エジェクト時のローディングフレームとハンドとの同期をとっている。上記ベースフレーム33の長手方向両側にはガイドロッド36,36の上端が固定されており、下端側は支持プレート35を挿通している。上記ガイドロッド36は、図4に示すように、4か所に設けられており、上記支持プレート35の上下動をガイドする。
上記ベースフレーム33の上面にはチャックシリンダ37,37が両側に設けられており、これらのシリンダロッド先端はアンローダ16のハンド16a,16aを開閉するアーム38,38にそれぞれ連結されている。
【0028】
また、図2及び図5において、上記支持プレート35の下面側には複数の押さえロッド39の上端が固定されており、該押さえロッド39の下端には不要樹脂に対向する位置に不要樹脂押さえ部材としてのカル押さえブロック40が連結されている。この押さえロッド39の周囲であって、上記支持プレート35とカル押さえブロック40との間には、コイルスプリング41が挿入されており、上記支持プレート35が下動するとカル押さえブロック40を押圧する。上記カル押さえブロック40の下面側であって、不要樹脂のなかで成型品カル56(図11参照)に対向する位置には、押さえピン40aが設けられている。この押さえピン40aは落下止めがなされていて、カル押さえブロック40の下面より自重により突出するように設けられている。よって、上記支持プレート35が下動すると、カル押さえブロック40も可動して上記押さえピン40aが自重により成型品カル56を押圧する。
【0029】
また、上記支持プレート35の下面側には、ロッド57を介して取付板58がワイヤーダイオード2の長手方向に沿って支持されている。この取付板58の下面には、その長手方向と直交する方向に下面に段差を設けた取付ブロック42が各キャビティに対応して設けられており、上記取付ブロック42の段差部にはそれぞれ突き当て部材としての突き当てロッド43a,43bが螺子止めにより固定されている。上記突き当てロッド43a,43bは、図5に示すように、ローディングフレーム4に載置されたワイヤーダイオード2の整列範囲に渡って設けられている。図3に示すように、下側押圧機構32によりワイヤーダイオード2がローディングフレーム4の下方より突き上げられた際に該ワイヤーダイオード2が一端側を基準に回動してその樹脂封止部2a及びリード部2bに突き当てロッド43a,43bに同時に当接するように段差をもって支持されている。
【0030】
また、前記支持プレート35の下面側には、複数のガイドロッド44の上端が固定されており、その下端は支持プレート35が下動した際にロッド先端がローディングフレーム4の上面に突き当たって、突き当てロッド43a,43bの下動位置を規制している。また、上記支持プレート35の移動範囲は、該支持プレート35上に設けられたセンサ35aにより検知されており、上記支持プレート35の両側には突き当てハンド35b,35bが垂設されている。この突き当てハンド35b,35bは、支持プレート35が下動して最下動位置に到達した時にローディングフレーム4に突き当たって、ゲートブレイク時のワイヤーダイオード2の回動動作を考慮して突き当てロッド43a、43bとワイヤーダイオード2との間に所定のクリアランスが確保されるように移動範囲を規制している。
【0031】
次に、下側押圧機構32の構成について、図6〜図8を参照して説明する。
下側押圧機構32は、図1に示す成型品取り出し位置Dの下側に装備されている。
図8において、45はベースプレートであり、該ベースプレート45の上側にはコ字状の支持台46,46が両側に螺子止めされており、該支持台46,46上には支持プレート47が螺子止めされてほぼ水平に支持されている。この支持プレート47上には、上下動シリンダ48が固定されており、そのシリンダロッド先端部は水平可動プレート49に連結されている。上記水平可動プレート49上のワイヤーダイオード2の樹脂封止部に対応する位置には、起立片50がワイヤーダイオード2の整列方向に渡って起立して設けられており、該起立片50の両側には、位置決め部材としての位置決めプレート51と突き上げ部材としての突き上げプレート52が螺子止めされて取り付けられている。また、図7に示すように、水平可動プレート49の両側下部にはガイドロッド59,59が支持プレートを挿通して取り付けられており、水平可動プレート49の上下動をガイドする。
【0032】
上記位置決めプレート51は、ワイヤーダイオード2のローディングフレーム4上の位置ずれを防止すべく位置決めするもので、図7に示すように、ワイヤーダイオード2のリードピッチに合わせて凹凸を形成した櫛歯状に形成されている。上記位置決めプレート51は、図6に示すように、ワイヤーダイオード2の樹脂封止部近傍のリード部に対応して設けられている。
また、上記突き上げプレート52は、不要樹脂のうち成型品ランナ60(図11参照)を押圧してゲートブレイクさせるもので、図7に示すように、位置決めプレート51の凹凸のピッチより広いピッチで突起の高さも低く形成されている。上記突き上げプレート52は、図3及び図6に示すように、位置決めプレート51とはワイヤーダイオード2の樹脂封止部2aを介して反対側の成型品ランナ60に対応して設けられている。
【0033】
また、図8に示すように、水平可動プレート49の両側はガイドロッド53,53上端に固定された支持部53a,53aに支持されており、ガイドロッド53,53の下端にはストッパ53b,53bが設けられている。上記上下動シリンダ48を作動させて水平可動プレート49を上動させる際に、上記ガイドロッド53,53の下端に設けられたストッパ53b,53bがロッドガイド54に突き当たって上動位置が規制される。
【0034】
上記ゲートブレイク機構24によるゲートブレイク動作について説明すると、図2に示すように、アンローダ16のハンド16aにチャックされて成型品取り出し位置Dに移送されたローディングフレーム4に対し、上側押圧機構31の上下動シリンダ34を作動させて支持プレート35を下動させると、押さえロッド39を介して連結されたカル押さえブロック40も下動して押さえピン40aがカルに当接してこれを押さえる。上記カル押さえブロック40は、突き当てロッド43a、43bとワイヤーダイオード2との間に所定のクリアランスを確保した状態で停止する。
【0035】
次に下側押圧機構32の上下動シリンダ48を作動させて水平可動プレート49を上動させて、図3に示すように、ローディングフレーム4に位置決めされたワイヤーダイオード2の樹脂封止部の両側より位置決めプレート51及び突き上げプレート52を進入させる。このとき、ワイヤーダイオード2は、位置決めプレート51の凸部がリード間に進入して凹部によりリード部2bをガイドしつつ、ワイヤガイド4f側を支点として反時計回り方向に回転させられる。即ち、先ず突き当てロッド43bがリード部2bに突き当たってワイヤーダイオード2を反時計回り方向に回転させ、次いで樹脂封止部2aが突き当てロッド43aに突き当たるように傾けられる。また、不要樹脂は、突き上げプレート52の突起先端により押し上げられ、見かけ上樹脂封止部2aに対して成型品ランナ60が成型品ゲートを中心に相対的に近接するよう反対方向(時計回り方向)に回動させられる。
上記ワイヤーダイオード2の樹脂封止部2aと不要樹脂の成型品ランナ60とを相対的に反対方向に回動させることによって、成型品ゲートの先端に応力を集中させてスムーズにゲートブレイクを行うことができる。
ゲートブレイク後、上記上下動シリンダ48を下動させて位置決めプレート51及び突き上げブレート52をローディングフレーム4の下方に退避させ、上下動シリンダ34を上動させてカル押さえブロック40をローディングフレーム4の上方に退避させてゲートブレイクを終了する。
【0036】
次に不要樹脂分離機構25の構成について図9〜図11を参照して説明する。図9(a)に示すように、ローディングフレーム4は、成型品のゲートブレイク後、第2ベルト搬送装置8bにより成型品取り出し位置Dより不要樹脂回収位置Eに搬送される。図9(b)に示すように、上記不要樹脂回収位置Eにおいて、ローディングフレーム4の上側には、不要樹脂のみをチャックする不要樹脂チャック部55が装備されており、ローディングフレーム4の下側には、不要樹脂回収用のシュート27が設けられている。上記シュート27の下部には不要樹脂搬送用のコンベア28が設けられており、シュート27を介して落下した不要樹脂を載置してスクラップボックス29に搬送して収容する。
【0037】
上記不要樹脂チャック部55の構成について、図10及び図11を参照して説明する。尚、図11は図10の不要樹脂チャック部55を矢印J方向及びK方向から見た一部拡大図である。
55aはベースプレートであり、該ベースプレート55a上には上下動シリンダ(エアシリンダ)55bが固定されている。この上下動シリンダ55bのシリンダロッド先端部は支持プレート55cに連結している。また、上記ベースプレート55aの両側にはガイドロッド55i,55iが挿通しておりその下端は上記支持プレート55cに連結している。
【0038】
上記支持プレート55cには、ローディングフレーム4上に載置された不要樹脂に対応してチャックハンド55dが6か所に垂設されている。このチャックハンド55dは上記支持プレート55cに支持されたチャックシリンダ(エアシリンダ)55eによりそれぞれハンドを開閉するように構成されている。上記チャックハンド55dは、図11に示すように、不要樹脂のうち成型品カル56を両側よりチャックするように構成されている。
また、上記各チャックハンド55dは水平連結板55fにより水平方向に所定間隔を保って連結されており、該水平連結板55fと支持プレート55cにはロッド55gにより連結されている。また上記支持プレート55cの両端側には位置決めブロック55hが垂設されている。この位置決めブロック55hは、上記上下動シリンダ55bが作動して支持プレート55cが下動すると、ローディングフレーム4に係合して各チャックハンド55dが不要樹脂の成型品カル56の両側に位置した状態で停止させる。
【0039】
上記不要樹脂分離機構25の不要樹脂分離回収動作について説明すると、成型品のゲートブレイク後、ローディングフレーム4は第2ベルト搬送装置8bにより成型品取り出し位置Dより不要樹脂回収位置Eに搬送される。
先ず、不要樹脂チャック部55の上下動シリンダ55bを作動させ支持プレート55cを下動させて突き当てハンド55hがローディングフレーム4に係合して停止する。このとき、各チャックハンド55dは成型品カル56の両側に配置されている。次に、各チャックシリンダ55eを作動させてチャックハンド55dにより成型品カル56をチャックする。
【0040】
次に、上記上下動シリンダ55bを作動させて支持プレート55cを上動させ、ゲートブレイク後の成型品ゲートとワイヤーダイオード2を確実に分離せしめて、チャックハンド55dにより成型品カル56をチャックしたまま上方に退避させる。そして、図1に示す第3ベルト搬送装置8cにより、ワイヤーダイオード2のみを載置したローディングフレーム4は、不要樹脂回収位置Eより成型品収納位置Fに搬送される。このとき、不要樹脂回収位置Eの下方はシュート27の開口が露出した状態となる。
【0041】
次に、上記各チャックシリンダ55eを作動させてチャックハンド55dによる成型品カル56のチャックを開放して不要樹脂をシュート27内に落下させる。上記ホッパー56に落下した不要樹脂は、図9(a)に示すように、コンベア28によりスクラップボックス29に搬送されて回収される。
【0042】
(ローディングフレーム周回移動動作)
次に上記ローディングフレーム周回移動機構5におけるローディングフレームの周回移動動作について図1を参照して説明する。上記ローディングフレーム周回移動機構5には複数枚のローディングフレーム4がセットされているが、そのうちの任意の1枚についての周回移動動作について説明する。
【0043】
待機位置Iに待機するローディングフレーム4は、第5ベルト駆動モータ10eを作動させ、第5ベルト搬送装置8eにより被成型品供給位置Aへ搬送される。上記被成型品供給位置Aにおいて、線材供給機構6のマガジン18よりラック保持具20に移載されたラック17に保持されたワイヤーダイオード2は、スライドチャック21によりラックごとにチャックされて積載板4c上の支持部4a,4bに載置される。本実施例における金型は12枚取りであるため、12ラック分の供給動作をしてローディングフレーム4へのワイヤーダイオード2の供給動作を終了する。
【0044】
ワイヤーダイオード2の供給が終了すると、第1ベルト駆動モータ10aを作動させ、第1ベルト搬送装置8aによりローディングフレーム4は被成型品供給位置Aよりチャック位置Bへ搬送される。このチャック位置Bにおいて、ローディングフレーム4はインローダー15のハンドによりチャックされて、型開き状態にあるモールド金型1上の成型位置Cへ搬入される。そして、設備付属の高周波プレヒートにより樹脂をプレヒートし、金型へ樹脂を投入する。また、ワイヤーダイオード2は、ローディングフレーム4に載置されたまま下型上に搬入され下型を上動させて型閉じした後、プランジャにより溶融樹脂をキャビティに注入して樹脂モールドが行われる。
尚、上記樹脂モールド工程を行う際には、第5ベルト搬送装置8eを作動させて被成型品供給位置Aに次のローディングフレーム4を搬送し、線材供給機構6よりワイヤーダイオード2の供給が行われる。
【0045】
樹脂モールドが終了すると、下型を下動させて型開きを行い、成型品取り出し位置Dに待機していたアンローダー16が下型1上に移動してハンド16aによりローディングフレーム4をチャックする。そして、ローディングフレーム4を保持したまま再び成型品取り出し位置Dにローディングフレーム4を搬送して、チャックを開放し第2ベルト搬送装置8bへ受け渡しを行う。上記アンローダー16に設けられたクリーニング装置16bは、金型に進入した際に不要樹脂や塵埃等を回収除去する。
【0046】
次に成型品取り出し位置Dにおいて、ゲートブレイク機構24によりゲートブレイクが行われ成型品と不要樹脂との分離を行った後、第2ベルト駆動モータ10bを作動させて、ローディングフレーム4を第2ベルト搬送装置8bのベルト9上に載置したまま不要樹脂回収位置Eに搬送する。不要樹脂回収位置Eにおいては、ローディングフレーム4に載置されたカル,ランナ,ゲートが一体となった不要樹脂のみを不要樹脂分離機構25によりチャックして保持した状態で、第3ベルト駆動モータ10cを作動させてローディングフレーム4を第3ベルト搬送装置8cのベルト9に載置したまま成型品収納位置Fへ搬送する。
また、上記不要樹脂分離機構25のチャックハンド55d(図10参照)によりチャックされた不要樹脂は、ローディングフレーム4の移動後にチャックを開放されて、シュート27(図9参照)を介してコンベア28に載置されて搬送され、スクラップボックス29に回収される。
このとき、成型品を載置した次のローディングフレーム4をアンローダー16により成型品取り出し位置Dに取り出して同様にゲートブレイクを行い、ゲートブレイク後第2ベルト搬送装置8bにより不要樹脂回収位置Eに搬送して同様の不要樹脂回収動作を行っても良い。
【0047】
成型品収納位置Fに搬送されたローディングフレーム4は、成型品収納機構26の収納ハンド26aにより、ワイヤーダイオード2が1シュート分チャックされ、1チェイス毎に排出治具30へ順次排出される。そして、ローディングフレーム4上に載置された全てのワイヤーダイオード2の回収が終了すると、移動シリンダ14により空になったローディングフレーム4を昇降位置Gに移動させ、エレベータ機構12への受渡しが行われる。また、ゲートブレイク後のワイヤーダイオード2を載置した次のローディングフレーム4が成型品収納位置Fに搬送される。
【0048】
装置上部に待機しているエレベータ機構12のエレベーションテーブルに載置されたローディングフレーム4は、該エレベーションテーブルを下降させて装置底部に設けられた第4ベルト搬送装置8dへ受け渡される。そして、第4ベルト駆動モータ10dを作動させることにより第4ベルト搬送装置8dのベルト9に載置されたローディングフレーム4は、昇降位置Hに搬送され、エレベータ機構11への受渡しが行われる。
【0049】
装置底部に待機しているエレベータ機構11のエレベーションテーブルに載置されたローディングフレーム4は、該エレベーションテーブルを上昇させて、移動シリンダ13により待機位置Iへ移動させられ、装置上部に設けられた第5ベルト搬送装置8eへ受け渡される。そして、線材供給機構6による供給順を待って、第5ベルト駆動モータ10eを作動させることにより第5ベルト搬送装置8eにより再び被成型品供給位置Aに搬送されて同様の周回移動動作を繰り返す。
【0050】
上記ローディングフレーム4の周回経路は、同一平面上で周回させてもよいが、本実施例のように、エレベータ機構11,12を介して装置底部を移動空間として利用することにより、作業空間を有効に活用することができる。
【0051】
上記構成によれば、手作業や治具を用いることなくゲートブレイク機構24により自動的にワイヤーダイオード2を回動させながら不要樹脂(成型品ランナ)を突き上げることにより、ワイヤーダイオード2を回動させて成型品ゲートに応力を集中させて成型品として用いた複数の線材のゲートブレイクを省力化してスムーズに行うことができる。
また、金型内ゲートブレイクに比べてモールド金型1の高さを押さえることができ装置の小型化に寄与でき、ローディングフレーム4に載置した線材のモールド金型1への搬入搬出動作のハンドリングが向上することから、樹脂モールド工程の自動化を促進できる。
また、ゲートブレイク後に不要樹脂回収機構25により成型品と不要樹脂とを分離して不要樹脂のみを自動的に回収できる。
よって、ゲートブレイク、不要樹脂の回収、成型品の回収の一連の動作を自動化して行うことができるので、樹脂モールド工程の迅速化、マシンサイクルの短縮化に寄与できる。
【0052】
また、ローディングフレーム4を複数枚装備したローディングフレーム周回移動機構5を備えた場合には、ローディングフレーム4を被成型品供給側よりモールド金型及び成型品取り出し側を経て前記被成型品供給側へ所定の周期で周回移動させる間に、被成型品の整列載置、樹脂モールド、ゲートブレイク及び不要樹脂回収、成型品収納等の一連の作業を行うことができるので、樹脂モールド工程を省力化して作業効率を向上させることができる。
【0053】
尚、本発明は上記実施の態様に限定されるものではなく、例えば被成型品としてワイヤーダイオードを用いたが、他の線状材料の電子部品にも適用可能である等、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0054】
【発明の効果】
本発明は前述したように、ゲートブレイク機構のうち、上側押圧機構により成型品カルを押さえながら、下側押圧機構の位置決め部材及び突き上げ部材を上動させて位置決め部材によりリード部を位置決めしつつ線材成型品が一端側を基準として回転して突き当て部材にリード部及び樹脂封止部が各々突き当てられ、更に突き上げ部材により成型品ランナを突き上げて樹脂封止部に対して成型品ランナが成型品ゲートを中心に近接するように反対方向へ回転させて成型品ゲートに応力を集中させてゲートブレイクをスムーズに行うことができる。よって、従来のように手作業や治具を用いることなく、ローディング部材に載置された複数の線材成型品のゲートブレイクを省力化して行うことができる。
また、金型内ゲートブレイクに比べてモールド金型の高さを押さえることができるため装置の小型化に寄与でき、ローディング部材に載置した線材の金型への搬入搬出動作のハンドリングが向上することから、樹脂モールド工程の自動化を促進できる。
また、ゲートブレイク後に不要樹脂回収機構により線材成型品と不要樹脂とを分離して不要樹脂のみを自動的に回収できる。
よって、ゲートブレイク、不要樹脂の回収、線材成型品の回収の一連の動作を自動化して行うことができるので、樹脂モールド工程の迅速化、マシンサイクルの短縮化に寄与できる。
また、ローディングフレームを複数枚装備したローディングフレーム周回移動機構を備えた場合には、ローディングフレームを線材供給側よりモールド金型及び成型品取り出し側を経て線材供給側へ所定の周期で周回移動させる間に、線材の整列載置、樹脂モールド、ゲートブレイク及び不要樹脂回収、線材成型品収納等の一連の作業を自動的に行うことができるので、樹脂モールド工程を省力化して作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂モールド装置の全体構成を示す上視図である。
【図2】ゲートブレイク機構の正面図である。
【図3】ゲートブレイク機構の一部拡大説明図である。
【図4】ゲートブレイク機構の上側押圧機構の上視図である。
【図5】ゲートブレイク機構の上側押圧機構の正面図である。
【図6】ゲートブレイク機構の下側押圧機構の上視図である。
【図7】図6の下側押圧機構のY方向側面図である。
【図8】図6の下側押圧機構のX方向側面図である。
【図9】成型品取り出し部の全体構成を示す上視図及び正面図である。
【図10】不要樹脂回収部の構成を示す説明図である。
【図11】図10の不要樹脂回収部の一部拡大説明図である。
【符号の説明】
A 被成型品供給位置
B チャック位置
C 成型位置
D 成型品取り出し位置
E 不要樹脂回収位置
F 成型品収納位置
G,H 昇降位置
I 待機位置
1 モールド金型
2 ワイヤーダイオード
3 タブレットホルダー
4 ローディングフレーム
4a,4b 支持部
4c 積載板
4d ベース板
4e,4f ワイヤガイド
5 ローディングフレーム周回移動機構
6 線材供給機構
7 成型品取り出し部
8a,8b,8c,8d,8e ベルト搬送装置
9 ベルト
10a,10b,10c,10d,10e ベルト駆動モータ
11,12 エレベータ機構
13,14 移動シリンダ
15 インローダー
16 アンローダー
16a ハンド
16b クリーニング装置
17 ラック
18 マガジン
19 マガジン供給排出機構
20 ラック保持具
21 スライドチャック
22 コンベアベルト
23 ダミーワイヤー供給装置
24 ゲートブレイク機構
25 不要樹脂回収機構
26 成型品収納機構
26a 収納ハンド
27 シュート
28 コンベア
29 スクラップボックス
30 排出治具
31 上側押圧機構
32 下側押圧機構
33 ベースフレーム
34,48,55b 上下動シリンダ
35,47,55c 支持プレート
34a,41 コイルスプリング
35a センサ
36,44,53,55i,59 ガイドロッド
37 チャックシリンダ
38 アーム
39 押さえロッド
40 カル押さえブロック
40a 押さえピン
42 取付ブロック
43a,43b 突き当てロッド
45,55a ベースプレート
46 支持台
49 水平可動プレート
50 起立片
51 位置決めプレート
52 突き上げプレート
53a 支持部
53b ストッパ
54 ロッドガイド
55 不要樹脂チャック部
55d チャックハンド
55e チャックシリンダ
55f 水平連結板
55g ロッド
55h 位置決めブロック
56 成型品カル
57 ロッド
58 取付板
60 成型品ランナ

Claims (4)

  1. 線材供給手段よりローディング部材へ線材を供給して整列載置したまま樹脂モールドを行うモールド金型と、
    前記ローディング部材を線材供給側からモールド金型を経て成型品排出側へ移動させるための移動機構と、
    前記成型品排出側に排出されたローディング部材より線材成型品を不要樹脂と分離して取り出すゲートブレイク機構を有する成型品取り出し手段を備え、
    前記ゲートブレイク機構は、上側押圧手段としてローディング部材に載置された成型品カルを上側より押さえる不要樹脂押さえ部材と、線材成型品のリード部及び樹脂封止部に突き当てて当該線材成型品の一端側を中心とする回転を規制する突き当て部材を上下動可能に備え、下側押圧手段としてリードピッチに対応して設けられる位置決め部材と成型品ランナに対応して設けられる突き上げ部材を上下動可能に備え、
    ローディング部材に載置された線材成型品に対して上側押圧手段を下動させて不要樹脂押さえ部材より成型品カルを上側より押さえ、下側押圧手段に備えた位置決め部材と突き上げ部材をローディング部材の下側から進入させ、位置決め部材によりリード部を位置決めしたまま線材成型品を一端側を支点として回転させて突き当て部材にリード部及び樹脂封止部が各々突き当てられ、更に突き上げ部材により成型品ランナを突き上げて、樹脂封止部に対して成型品ランナが成型品ゲートを中心に近接するように反対方向へ回転させてゲートブレイクが行われることを特徴とする樹脂モールド装置。
  2. 前記成型品取り出し手段は、ゲートブレイク後の不要樹脂を線材成型品と分離して回収する不要樹脂回収機構を具備し、該不要樹脂回収機構はゲートブレイク後の不要樹脂をチャックして持ち上げ、成型品を載置したローディング部材を移動させた後、チャックを解放して不要樹脂を不要樹脂回収部に回収することを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド装置。
  3. 前記成型品取り出し手段は、不要樹脂回収後のローディング部材より線材成型品を保持して収納する成型品収納機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド装置。
  4. 前記ローディング部材としてローディングフレームを用い、前記移動機構は、線材供給側に配置されたローディングフレームを、前記モールド金型及び成型品排出側を経て再び線材供給側に周回移動させる周回移動機構であることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド装置。
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